JPH07171927A - 絵付立体成形品及びその製造方法 - Google Patents
絵付立体成形品及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07171927A JPH07171927A JP34335493A JP34335493A JPH07171927A JP H07171927 A JPH07171927 A JP H07171927A JP 34335493 A JP34335493 A JP 34335493A JP 34335493 A JP34335493 A JP 34335493A JP H07171927 A JPH07171927 A JP H07171927A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- decorative sheet
- ionizing radiation
- sheet
- decorative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
法において、基材に耐熱性の低い熱可塑性樹脂を用いる
場合でも、基材が熱変形せず寸法精度の良い絵付立体成
型品及びその製造方法を提供するとともに、作業性の向
上した積層成形の製造方法を提供する。 【構成】 化粧シートと基材との接着剤として感熱接着
剤の代わりに加熱なくして短時間で硬化する電離放射線
硬化型接着剤を用いる。接着剤の硬化は、積層成型装置
に電離放射線の照射装置を組み込み積層成型と同一工程
で接着剤を硬化させるか、成型後に別装置で電離放射線
を照射して硬化させる。
Description
の製造方法に関し、特に、高熱に弱い熱可塑性樹脂から
なる成形品に適した改良された真空積層成形方法と真空
プレス積層成形方法による表面加飾品、及びその製造方
法に関する。
匠化の要求に伴って、種々の方法によって成形品の外表
面に絵付をした製品が多くの分野で利用されている。例
えば家電製品、家具、キッチン用品等の種々のものに意
匠性を付与して製品の商品価値が高められている。なか
でも外表面が立体面をなす成形品に対する加飾方法とし
て、成形品の成形後に、熱可塑性樹脂の基材シートに予
め印刷その他の手段にて絵柄等を設けて化粧層とした化
粧シートを加熱軟化させた状態で成形品の外表面に沿わ
せて貼着したり、あるいは熱可塑性樹脂の離型性基材シ
ートに絵柄等の化粧層を設けた転写タイプの化粧シート
を用いて化粧層を転写したりする方法が用いられてき
た。
的には例えば真空積層成形方法や真空プレス積層成形方
法がある。真空積層成形方法とは、被着体たる基材の外
表面に対して、化粧シートを熱により柔軟にした上で空
気圧を利用して圧接することで、基材形状に沿わせて化
粧シートを変形させつつ積層貼着する方法である。通常
この方法では、例えば、特公昭56−45768号公
報、特開平4−288214号公報等に開示されている
ように、上方に位置する上室と、上室の下方に対向して
位置する下室と、下室内部の基材置台等からなる装置を
用いる。製造は、基材置台に基材を配置し、下室の上部
に化粧シートを配置する。次に、上室と下室とを接する
ことで、上下両室は化粧シートで互いに2室に分離され
且つ気密状態にした後、両室内を減圧する。次いで、上
室内に配置されたヒータにより化粧シートを成形可能に
加熱するとともに、基材置台が上方に移動し基材と化粧
シートとの接触を開始する。その後、上室の減圧を解除
し、上室と下室の圧力差を利用して化粧シートを基材の
外表面に圧接し、化粧シート裏面又は/及び基材の外表
面に施された感熱接着剤の働きにて化粧シートを基材に
接着固定するものである。
成形方法と似ているが、化粧シートの基材への圧接に空
気圧以外にゴム状弾性膜の収縮圧も利用する点、化粧シ
ートの加熱をヒータにより加熱されたゴム状弾性膜を通
して行う点等が若干異なり、化粧シートの均一加熱とよ
り強い圧接力等に特徴がある。通常この方法では、例え
ば特開平5−131545号公報に開示されているよう
に、上室の下開口面にゴム状弾性膜が一面に配置され、
一方下室は上部開口面に空気貫通孔を有する基材置台が
配置された装置である。製造は、基材を基材置台に配置
し、基材の上から化粧シートを配置する。次に、上室と
下室とを接し、上室と下室に生じさせた圧力差を利用し
て化粧シートを基材の外表面に圧接するとともに、上室
内に配置されたヒータで加熱されたゴム状弾性膜に接す
ることにより化粧シートを加熱して成形可能として、化
粧シート裏面又は/及び基材の外表面に施された感熱接
着剤の働きにて化粧シートを基材に接着固定するもので
ある。
プの化粧シートがある。貼着タイプとは、基材シート等
からなる化粧層と必要に応じて感熱接着剤層とが設けら
れた貼着シートが感熱接着剤層を介して基材に積層され
る。転写タイプとは、離型性基材シート上に転写される
べき化粧層と必要に応じて感熱接着剤層とが設けられた
転写シートを貼着後に、離型シートを剥離して化粧層の
みが感熱接着剤層を介して基材に貼着・転写される。な
お、感熱接着剤を基材の外表面に施す場合、あるいは直
前に化粧シートに感熱接着剤を施す場合、化粧シート側
に感熱接着剤層はなくてもよい。又、これら従来技術で
用いられる感熱接着剤層としては、ポリ酢酸ビニル等の
熱可塑性樹脂、或いは、イソシアネート硬化型ポリウレ
タン等の熱硬化性樹脂が用いられていた。
空プレス積層成形方法のどちらの方法も、成形品の外表
面に化粧層を接着剤を介して貼着又は転写する。係る接
着剤は感熱接着剤が使用されるが、化粧層が基材に充分
接着固定されるべく、成形品の使用環境下における所望
の耐熱性を満足しなければならない。この為、化粧シー
トの貼着又は転写時に、感熱接着剤が軟化して初期接着
力を発現し化粧シートを基材に初期固定する温度は、通
常、得られる絵付立体成形品の耐熱温度以上が要求され
る。そこで、化粧シートの基材への積層貼着工程では、
係る接着剤を加熱することになるが、その時に基材も同
時に加熱されてしまう。ところが、プラスチックの成形
品の場合には基材樹脂として熱可塑性樹脂を用いること
が極めて多く、耐熱性の低い樹脂や積層成形時の圧力で
変形し易い形状の成形品では変形が生じて適用が難しい
場合がある。特に、成形品が他の成形品と組合わさって
一つの製品を組み立てる場合には、わずかの寸法不良で
も組付け不良となりやすかった。しかも、安価な熱可塑
性樹脂は耐熱性が低い場合が多く、低コストの絵付立体
成形品を製造しようとすると、変形が生じやすく極めて
厄介な問題であった。また、従来の積層成形法による製
造では、感熱接着剤に初期接着力を発現させる為の加温
時間、また初期接着が開始された後には接着剤の温度が
低下し化粧層が基材に固定される迄の冷却時間が必要で
あった。これらは上室及び下室の圧力調整時間とともに
一部平行して行われるものではあるが、圧力調整は速や
かに行えても、加熱時間及び冷却時間は化粧シート及び
成形品の熱容量等の点から成形時間が長くなる原因とな
っており、より高い生産性が切望されていた。
成形品では、上記課題を解決し目的を達成するために、
基材の外表面に化粧層が電離放射線硬化型接着剤を介し
て積層されていることを特徴とした絵付立体成型品とす
るものである。
粧層からなる化粧シートを基材に対面させて、熱及び空
気圧により化粧シートを被着体たる基材の外表面に沿っ
て積層貼着する真空積層成形方法において、又は熱、空
気圧及びゴム状弾性膜により化粧シートを被着体たる基
材の外表面に沿って積層貼着する真空プレス積層成形方
法において、化粧シートの被着面側又は/及び基材の外
表面は電離放射線硬化型接着剤層が形成されたものであ
って、化粧シートを基材の外表面に沿って積層貼着させ
た後、化粧層と基材間に介在する電離放射線硬化型接着
剤層を、化粧シートの表面側又は/及び基材の裏面側よ
り電離放射線を照射して硬化させることを特徴とした絵
付立体成形品の製造方法とするものである。
型性基材シートと化粧層とからなる化粧シートを基材に
対面させて、熱及び空気圧により化粧シートを被着体た
る基材の外表面に沿って積層貼着後に離型性基材シート
を剥離して化粧層を基材の外表面に転写する真空積層成
形方法において、又は熱、空気圧及びゴム状弾性膜によ
り化粧シートを被着体たる基材の外表面に沿って積層貼
着後に離型性基材シートを剥離して化粧層を基材の外表
面に転写する真空プレス積層成形方法において、化粧シ
ートの化粧層の被着面側又は/及び基材の外表面は電離
放射線硬化型接着剤層が形成されたものであって、化粧
シートを基材の外表面に沿って積層貼着させた後であっ
て離型性基材シートの剥離前又は剥離後に、化粧層と基
材間に介在する電離放射線硬化型接着剤層を、化粧シー
トの表面側又は/及び基材の裏面側より電離放射線を照
射して硬化させることを特徴とした絵付立体成形品の製
造方法とするものである。さらに、上記の製造方法にお
いて、化粧シートを基材の外表面に沿って積層貼着して
いる状態であって、且つ少なくとも接着剤近傍が真空乃
至は大気圧よりも減圧状態にある状態で、電離放射線照
射して接着剤を硬化させることを特徴とした絵付立体成
形品の製造方法とするものである。さらに、上記の製造
方法において、真空乃至は減圧状態での照射を紫外線で
行い、しかる後、更に電子線で接着剤を硬化させること
を特徴とした絵付立体成形品の製造方法とするものであ
る。くわえて、上記の絵付立体成形品及びその製造方法
において、基材が熱可塑性樹脂を主体とするものである
ことを特徴とした絵付立体成形品及びその製造方法とす
るものである。
明する。化粧シートは大別して貼着タイプと転写タイプ
がある。貼着タイプの化粧シートは少なくとも化粧層か
ら構成される。最も単純な構成は、例えば着色顔料やパ
ール顔料等が練り混まれて基材シート自身に意匠性があ
り、基材シート自身が化粧層を成し、しかも基材シート
には接着剤が施されてない構成である。この場合、接着
剤は被貼着体たる基材の外表面に施して用いるか、化粧
シートの被着面に直前に施して用いるものである。しか
し、通常は絵柄層を印刷、金属薄膜の蒸着等により基材
シート上に形成して絵柄層と基材シートとからなる化粧
層とし、これに必要に応じて被着面側に接着剤層を形成
したものを化粧シートとして用いる。絵柄層は化粧シー
トが貼着後に表面側となる基材シート面に設ける以外
に、基材シートが透明であれば基材シートの裏面側に絵
柄層を設けた化粧層の構成としてもよい。また、貼着後
に表面側となる層の上に表面物性等を向上する意味で樹
脂塗料等を塗装して保護層を設けたものでもよい。
くとも離型性基材シートと化粧層とから構成される。最
も単純な構成は、例えば離型性基材シート上に印刷等に
より形成した絵柄層を化粧層とする構成である。この場
合、接着剤は先の貼着タイプと同様、被着体たる基材側
に施すか、直前に化粧シート裏面に施す使用法である。
また、必要に応じて化粧シートの被着面側である絵柄層
の上にさらに接着剤層を形成した構成のものを化粧シー
トとして用いることもできる。離型性基材シートは、基
材シート自身が適度な離型性を有していればそのまま用
いることもでき、さもなければ基材シートに離型層を形
成したものが離型性基材シートとして用いられる。ま
た、基材シートに絵柄層を直接形成した場合には、転写
後に絵柄層が最外層となるために、その表面物性を向上
させる意味で、また離型性基材シートとの剥離性を調
整、安定化する意味等で、離型性基材シートと絵柄層と
の間に剥離層を介在させて、少なくとも剥離層と絵柄層
とからなる化粧層とした構成の化粧シートも用いられ
る。
ートにて、表面保護を目的とした保護層は、化粧シート
の段階で準備しておく方法以外に、基材に貼着あるいは
転写後に例えばスプレート塗装等により形成することも
ある。
の一部を図8により具体的に説明する。図8の(a)に
示される化粧シート1は貼着タイプのものであり、基材
シート40と絵柄層51と保護層53とからなる化粧層
5と、電離放射線硬化型接着剤層6から構成された化粧
シートの例である。図8の(b)に示される化粧シート
1は、(a)のものに対して電離放射線硬化型接着剤層
6がない構成の化粧シートである。図8の(c)で示さ
れる化粧シート1は転写タイプのものであり、基材シー
ト40に離型層42を形成して離型性基材シート41と
し、これに剥離層52と絵柄層51とからなる化粧層5
を形成し、さらに電離放射線硬化型接着剤層6を形成し
た構成の化粧シートである。また、(d)で示される化
粧シート1は、(c)のものに対して電離放射線硬化型
接着剤層6がない構成の化粧シートである。
てさらに具体的に説明する。基材シートとしては、成形
性が良いものであれば良く、特に限定されるものではな
く、貼着タイプとして用いる場合はそのまま、転写タイ
プとして用いる場合は、基材シート上に形成する層との
関連で離型性があれば基材シート自身を離型性基材シー
トとして用い、離型性が無ければ基材シートに離型層を
形成したものを離型性基材シートとして用いる。係る基
材シートとして用いられるものは、例えば、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、酢酸ビニル−塩化ビニル共
重合体、ポリフッ化ビニル、ポリビニルブチラール、ポ
リフッ化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリスチレン、
メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、アクリロニト
リル−スチレン共重合体(AS)、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)等のスチレン
系樹脂、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メ
チル等のアクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のオレ
フィン系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミ
ド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート−イソフタレート共重合体、ポリブチレン
テレフタレート、ポリアリレート等の低結晶性のポリエ
ステル樹脂、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、シリ
コンゴム等のゴム系樹脂、ビニロン、ポリビニルアルコ
ール等のビニルアルコール系樹脂、アチセルセルロー
ス、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、ポリカー
ボネート等の成形性を有する熱可塑性樹脂フィルムある
いはこれらの積層物が挙げられる。基材シートとして
は、成形性の点から常温において破断伸び100%以上
のものが望ましく、また基材シートの厚さは通常20〜
200μm程度であるが、特に成形適性等の点から50
〜100μmの範囲が好ましい。
に形成する離型層としては、例えば、フッ素樹脂、各種
ワックス、シリコーン等の離型剤を公知のビヒクル、例
えば、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ビニル系樹脂等
に添加した組成物を塗工して形成したり、離型性の樹
脂、例えば、フッ素樹脂、シリコーン、メラミン樹脂、
オレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、アミノアルキッド樹
脂、エポキシ樹脂、電離放射線硬化性アクリル樹脂等を
塗工あるいは熱可塑性樹脂では溶融押出しラミネートし
て形成したものが用いられる。
は、意匠感を有する基材シート単体の場合もある。意匠
感を有する基材シートとは、例えば、基材シート自身に
顔料、染料、パール顔料等の着色剤、艶消し剤等を含有
させたシート、エンボス加工等により表面に凹凸を形成
したシート等である。化粧層を構成する絵柄層は、例え
ば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂等
のバインダーに顔料、染料等を分散させてなる公知の印
刷インキによる印刷模様、アルミニウム等の全面又は部
分蒸着模様等、あるいはこれらの組み合わせ等である。
また、化粧層を構成する保護層は、貼着後又は転写後の
化粧層の耐擦傷性、耐薬品性、耐汚染性等の表面物性を
向上させるものである。転写タイプの場合は剥離層が保
護層となり、絵柄層の形成に使用される同様の公知の熱
可塑性樹脂等が用いられ、特に優れた耐擦傷性等のため
には熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等が用いられ
る。被貼着体たる基材の外表面に電離放射線硬化型接着
剤が施されている場合には、化粧シート側は電離放射線
硬化型接着剤層を省略できるが、その場合には、化粧シ
ートの裏面、すなわち化粧層の表面にコロナ放電処理、
プライマ処理などの表面易接着処理が行われていてもよ
い。
ントとなるものであり、電離放射線によって硬化する接
着剤である。電離放射線とは紫外線、電子線、γ線等の
分子を架橋・重合させるに足るエネルギー量子を有する
放射線である。又、ここでいう硬化とは、電離放射線の
作用により接着剤の構成分子がラジカル重合、イオン重
合、付加重合、又は縮重合等により架橋、鎖延長等して
高分子量化し、照射前より、軟化温度、弾性率、破壊応
力等が高くなる現象をいう。本発明で用いる電離放射線
硬化型接着剤は常温で液体であっても固体であってもよ
く、固体の場合には、予め電離放射線硬化型接着剤層が
形成された構成の化粧シートとして該化粧シートを巻き
取り状で保管したり、また、被貼着体たる基材に事前に
施しておいて保管したりすることもできる。あるいは貼
着又は転写のプロセスにて、化粧シートを基材の外表面
に変形圧接後に充分に化粧シートと基材間の空気を脱気
してから電離放射線硬化型接着剤を加熱軟化させて感熱
接着剤としての接着力を発現、しかる後に電離放射線硬
化により更に接着力を増強させるという二段階のプロセ
スを採用することも出来る。また、液体の場合には、貼
着又は転写をする前に化粧シートの裏面あるいは基材の
外表面に塗工する方法にて用いられる。
放射線硬化性樹脂としては、例えば、分子中に複数のア
クリロイル基、メタクリロイル基、アクリロイルオキシ
基、メタアクリロイルオキシ基等の重合性不飽和結合、
チオール基またはエポキシ基を有するプレポリマー、オ
リゴマー及び/又は単量体を適宜混合した組成物を用い
ることができる。該組成物が液状の場合には、化粧シー
ト側及び/又は基材側に塗布形成の、前又は後に、電離
放射線を照射して半硬化させて粘度調整したり、固形化
したりしてもよい。
例えば、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物
等の不飽和ポリエステル類、エポキシ樹脂、ポリエステ
ルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレート、ポリ
オールメタクリレート、アクリル樹脂メタクリレート、
メラミンメタクリレート、シリコンメタクリレート等の
メタクリレート類、ポリエステルアクリレート、エポキ
シアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテル
アクリレート、ポリオールアクリレート、アクリル樹脂
アクリレート、メラミンアクリレート、シリコンアクリ
レート等のアクリレート類等があげられる。
レン、α−メチルスチレン等のスチレン系単量体、アク
リル酸メチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アク
リル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル
酸フェニル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシメチ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ラウリル等の
メタクリル酸エステル類、アクリル酸−2−(N、N−
ジエチルアミノ)エチル、メタクリル酸−2−(N、N
−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸−2−(N、N
−ジベンジルアミノ)エチル、メタクリル酸−2−
(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル酸−2−
(N、N−ジエチルアミノ)プロピル等の不飽和酸の置
換アミノアルコールエステル類、アクリルアミド、メタ
クリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド等の単官能の
単量体、エチレングリコールジアクリレート、プロピレ
ングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレート、プロピ
レングリコールジメタクリレート等の2官能の単量体、
トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサアクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート等
の3官能以上の単量体等の多官能性化合物、あるいは分
子中に2個以上のチオール基を有するポリチオール化合
物、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレ
ート、トリメチロールプロパントリチオプロピレート、
ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等が挙げら
れる。
で有るが、紫外線照射で硬化させる場合には、光重合開
始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミ
ヒラーベンゾイルベンゾエート、ベンジルメチルケター
ル、α−アミロキシムエステル、テトラメチルメウラム
モノサルファイド、チオキサントン類、及び/又は光増
感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ
−n−ブチルホスフィン等を混合して用いる。
は2種以上に、紫外線硬化の場合には光重合開始剤及び
/又は光増感剤を加え、さらに必要に応じて重合性単量
体、非電離放射線硬化性の熱可塑性樹脂、溶剤等を混合
したものが電離放射線硬化型接着剤として使用できる。
溶剤は固形の電離放射線硬化性樹脂の組成物を塗液とし
て塗布可能とする為にも用いる。
は、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、ア
セチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルース、
セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘
導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、アクリル酸
エステル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビ
ニルブチラール等のビニル重合体、ロジン、ロジン変性
マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、重合ロジ
ン、ロジンエステル等のロジン系樹脂、ウレタン樹脂、
ポリエステル樹脂、アイオノマー等が挙げられる。
した組成物からなる塗液を公知の塗工方法によって塗工
すればよい。例えば、ロールコート、カーテンフローコ
ート、ワイヤーバーコート、リバースコート、グラビア
コート、グラビアリバースコート、エアーナイフコー
ト、キスコート、ブレードコート、スムーズコート、コ
ンマコート、刷毛塗り、スプレーコート等の方法を用い
る。基材への形成の場合には、これらのなかでカーテン
フローコート、刷毛塗り、スプレーコート等の方法を用
いる。また、電離放射線硬化型接着剤層は成形性の点か
ら常温で100%以上の破断伸びのものが低温成形がで
きる点より好ましい。電離放射線硬化型接着剤層の厚み
は、通常5〜50μm程度であり、好ましくは5〜20
μmの範囲がよい。基材形状によっては、5μmより薄
いと延伸部分で延ばされた厚みが薄くなり接着性能を害
し、逆に20μmより厚いとコーティング法では塗工が
困難となり、また、硬化時に多量のエネルギーを要する
ため、時間延長の要因にもなり、さらに樹脂量も増え不
経済である。電離放射線の照射時期としては、真空積層
成形又は真空プレス積層成形工程で、化粧シートを基材
に真空吸引し、少くとも接着剤の周辺近傍が真空乃至は
大気圧よりも小さく酸素濃度が減少している状態で行う
ことが好ましい。この理由としては、前記電離放射線硬
化性樹脂による高分子量化反応の活性種を酸素が不要に
消費し、硬化反応(架橋等)が阻害されるからである。
この場合、特に好ましい酸素濃度は5000 PPM以下で
ある。
であるが、本発明に係る成形品及び製造方法で最も効果
的なものは熱可塑性樹脂を主体とする基材である。例え
ば、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合
体(AS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体(ABS)等のスチレン系樹脂、ポリメタクリ
ル酸メチル(MMA)等のアクリル樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペン
テン等のオレフィン樹脂、ナイロン6、ナイロン66等
のポリアミド樹脂等である。これらのなかでも、熱変形
し易い樹脂に対して特に効果的である。なお、本発明で
開示される電離放射線硬化性樹脂を接着剤に用いる絵付
立体成形品及びその製造方法にあっては、基材は上記熱
可塑性樹脂に限定されるものではない。化粧シート又は
基材の少なくともどちらか一方が電離放射線に対して透
過性であれば、基材は特に限定されない。例えば、各種
熱硬化性樹脂、ガラス等のセラミックス、木材、金属等
であってもよい。これらの基材に対しても、電離放射線
硬化型接着剤の使用により、得られる絵付立体成形品の
耐環境温度の向上、また製造方法において、接着剤の加
熱時間の省略及び固化時間の短縮等による生産性の向上
等の効果が得られる。
方法について、さらに詳細に説明する。本発明で対象と
する真空積層成形方法及び真空プレス積層成形方法は、
従来公知の装置そのままでも用いることが出来る。この
場合には、電離放射線硬化型接着剤の硬化は、貼着・転
写の仮接着が行われた加工品を係る積層成形装置から取
り出した後に、別の公知の電離放射線の照射装置で行え
ばよい。しかし、係る積層成形装置に電離放射線の照射
装置を組み込むことによって、貼着・転写の仮接着と硬
化による本接着が一工程で行える。しかも、前記の通り
の理由で、真空吸引により化粧シートを基材に貼着し、
接着剤近傍の酸素濃度が低くなった状態で照射すること
により、接着剤の酸素濃度による硬化阻害を防ぎ、なお
且つ、別途不活性ガス充填、真空雰囲気作りのための工
程、装置も不要となる利点がある。
だ真空積層成形装置10の概略構成図である。上方には
油圧シリンダー等の上下動作手段13により上下に移動
可能な上室11があり、上室11に対面して下方に下室
21がある。上室11の内部にはヒータ12が配置され
ている。下室21の内部には、油圧シリンダー等の上下
動作手段23により上下に移動可能な基材置台22があ
り、基材置台22は基材2の置かれる中央部が開口して
おり、その下部には電離放射線照射装置25が基材2を
下側から照射可能な位置に配置されている。上室11及
び下室21には、それぞれ給排気ポート14,24があ
り、それぞれの内部圧を独立に調整できる。
先ず、上室11が上方に移動して下室21と分離して上
室及び下室が開口した状態で、被着体たる基材2を基材
置台22に配置し、化粧シート1を下室21の上面に配
置する。電離放射線硬化型接着剤を化粧シートや基材の
外表面に別途形成しておく場合には、この段階で塗布形
成しておく。また電離放射線硬化型接着剤が溶剤を含む
場合には、やはりこの段階までに溶剤を乾燥させてお
く。さもないと、後のステップの下室21の減圧動作時
に溶剤が発泡することがあり都合が悪い。次いで、上室
11を下方に移動し下室21に圧接し、上室11及び下
室21を密閉する。図1はこの密閉状態を示している。
次に、上室11及び下室21内を減圧にする。また、必
要に応じてヒータ12を用い、化粧シート1を加熱軟化
させ成形可能状態とする。基材2が化粧シート1と接触
できる位置まで基材置台22を上方に移動させて行く。
図2はこの状態を示している。次に、上室11の減圧を
解除して上室11と下室21との圧力差により、化粧シ
ート1を基材2の外表面に沿って変形圧接させて行く。
上室11の圧力は大気圧に戻す他に、必要に応じて大気
圧以上に加圧して上室11と下室21との圧力差をより
大きなものとし、化粧シート1を基材2に変形圧接する
力を強化させてもよい。
常温で固体のものを使用する場合には、特開平5−13
1545号公報にて開示されているように、係る電離放
射線硬化型接着剤として、加熱による軟化溶融化にて初
期接着力の発現する温度を、先の変形圧接する際の化粧
シートの温度よりも高く設定したものを使用することに
より、変形圧接が行われた後に初期接着力による化粧シ
ート1の基材2への密着が行われるようにすることで、
電離放射線硬化型接着剤層の近辺の気泡残留を効果的に
防止できる。なお、液状の電離放射線硬化型接着剤を用
いる場合には、化粧シート1が電離放射線硬化型接着剤
に接した時点で初期密着は得られるので、少なくとも下
室21の減圧を充分にするとともに、化粧シート1の基
材2への密着現象が基材外表面を順繰りに起こるように
すると良い。但し、接着剤の初期密着を得る為の加熱温
度は、基材を軟化・変形等させない程度にとどめる。
外表面に対して電離放射線硬化型接着剤の初期密着力に
より初期固定された状態が得られる。次に、電離放射線
照射装置25にて基材2の裏側から電離放射線を照射し
て電離放射線硬化型接着剤を硬化させて、化粧シート1
を基材2に確実に固着させる。図3は、この状態を示し
ている。最後に、下室21の減圧を解除するとともに上
室11を加圧してる場合には加圧も解除して両室を大気
圧にし、上室11を上方に移動し上室11及び下室21
を開口して、化粧シート1が貼着した基材2を取り出
す。このようにして本発明に係る絵付立体成形品が得ら
れる。化粧シートが転写タイプの場合には、ここで離型
性基材シートを剥離して目的とする絵付立体成形品を得
る。なお、上記電離放射線硬化型接着剤の硬化は、装置
内で完全硬化させてもよいが、化粧シート1と基材2と
の固着が工程作業上充分な程度まで照射なくして又はあ
る程度の照射で得られておれば、効率上の考慮等より装
置から製品を取り出した後で別途電離放射線を照射して
完全硬化させてもよい。この場合、良好な態様として
は、装置内の照射は装置が一般に小型簡便である代りに
透過性、反応性では劣る紫外線照射装置を用い、装置外
での照射は装置が大型でかさばる代りに透過性、反応性
とも優れる電子線照射装置を用いるのが好ましい。又、
理由は不明であるが、硬化をすべて紫外線のみ或いは電
子線のみで行うよりも、先ず紫外線硬化させ、次いで電
子線硬化させた方が、架橋密度が高くなり接着力、及び
その耐熱性とも、より向上する効果もある。また、図3
の装置の例では、基材2の側から電離放射線を照射した
が、もちろん基材2が電離放射線不透過の場合は、化粧
シート1の外部に照射装置を設けて化粧シート1の表面
側から照射する。
い装置の場合には、電離放射線硬化型接着剤の初期密着
力により化粧シート1を基材2の外表面に対して密着さ
せた後、上室11及び下室21の圧力を大気圧にして上
室11を上方に移動して上室11及び下室21を開口
後、成形品を取り出し、別の照射装置を用いて電離放射
線硬化型接着剤を硬化させる。
放射線硬化型接着剤の硬化の方法等は基本的には真空積
層成形方法と同じである。ただ、ゴム状弾性膜を使用す
る点で、若干異なるだけである。図4は、電離放射線の
照射装置を組み込んだ真空プレス積層成形装置30の概
略構成図である。上方には上下動作手段13により上下
に移動可能な上室11があり、上室11に対面して下方
に下室21がある。上室11の内部にはヒータ12が配
置されている。また上室11の下部開口面はゴム状弾性
膜15にて全面が覆われている。ゴム状弾性膜15には
通常シリコンゴム等が用いられる。下室21はその上面
が複数の排気孔26を有する基材置台22となってい
る。基材置台22は、基材2の置かれる中央部が開口し
ており、その下部には電離放射線照射装置25が基材2
を下側から照射可能な位置に配置されている。上室11
及び下室21には、それぞれ給排気ポート14,24が
あり、それぞれの内部圧を独立に調整できる。
法は、先ず、上室11が上方に移動して下室21と分離
した状態で、被着体たる基材2を基材置台22に配置
し、さらに化粧シート1を基材2の上から配置する。電
離放射線硬化型接着剤を化粧シートや基材の外表面に別
途形成しておく場合には、この段階で塗布形成してお
く。また電離放射線硬化型接着剤が溶剤を含む場合に
は、やはりこの段階までに溶剤を乾燥させておく。さも
ないと、後のステップの下室21の減圧動作時に溶剤が
発泡することがあり都合が悪い。図4はこの上室11と
下室21の分離状態を示している。次いで、上室11を
下方に移動し下室21に圧接し、上室11及び下室21
を密閉する。図5はこの状態を示している。次に、下室
21内を減圧し、上室11内を加圧する。さらに、必要
に応じてヒータ12を用い、ゴム状弾性膜15を通して
化粧シート1を加熱軟化させ成形可能状態とする。この
結果、化粧シート1は基材2の外表面に沿って、上室1
1と下室21との圧力差及びゴム状弾性膜の収縮圧によ
り変形圧接されて行く。
常温で固体の場合には、特開平5−131545号公報
にて開示されているように、係る電離放射線硬化型接着
剤として、加熱による軟化又は溶融化にて初期接着力の
発現する温度が、先の変形圧接する際の化粧シートの温
度よりも高く設定したものを使用することにより、変形
圧接が行われた後に初期接着力による化粧シート1の基
材2への密着が行われるようにすることで、電離放射線
硬化型接着剤層の近辺の気泡残留を効果的に防止でき
る。なお、液状の電離放射線硬化型接着剤を用いる場合
には、化粧シート1が電離放射線硬化型接着剤に接した
時点で初期密着は得られるので、化粧シート1の基材2
への密着現象が基材外表面を順繰りに起こるような成形
品の外表面形状の選定及びゴム状弾性膜への操作圧調整
を行うと良い。
外表面に対して電離放射線硬化型接着剤の初期密着力に
より初期固定された状態が得られる。次に、電離放射線
照射装置25にて基材2の裏側から電離放射線を照射し
て電離放射線硬化型接着剤を硬化させて、化粧シート1
を基材2に確実に固着させる。図6は、この状態を示し
ている。最後に、下室21の減圧を解除するとともに上
室11の加圧を解除して両室を大気圧にし、上室11を
上方に移動し上室11及び下室21を分離して、化粧シ
ート1が貼着した基材2を取り出す。このようにして本
発明に係る絵付立体成形品が得られる。化粧シートが転
写タイプの場合には、ここで離型性基材シートを剥離し
て目的とする絵付立体成形品を得る。なお、真空積層成
形方法と同様に上記電離放射線硬化型接着剤の硬化は、
装置内に照射装置を設け、装置内で完全硬化させてもよ
いが、化粧シート1と基材2との固着が工程作業上充分
な程度まで照射なくして又はある程度の照射で得られて
おれば、効率上の考慮等より装置から製品を取り出した
後で別途電離放射線を照射して完全硬化させてもよい。
この場合、好ましい態様としては、真空積層成形方法と
同様、装置内で紫外線照射し、次いで装置外で電子線照
射する態様がある。
い装置の場合には、電離放射線硬化型接着剤の初期密着
力により化粧シート1を基材2の外表面に対して密着さ
せた後、上室11及び下室21の圧力を大気圧にして上
室11を上方に移動して上室11及び下室21を分離
後、成形品を取り出し、別の照射装置を用いて電離放射
線硬化型接着剤を硬化させる。
131545号公報にて開示されているように、例え
ば、上室11と下室21とを会合して密閉する前に上室
11を加圧してゴム状弾性膜15を下に凸状にして化粧
シート1と接触させる等の、上室11及び下室21の種
々の操作圧調整があるが、本発明に係る絵付立体成形品
の製造方法では、特に限定されるものではない。
射線照射装置を上室11の内部上方に設置した別の態様
の概略構成図である。電離放射線照射装置を内蔵する場
合には、上室11又は/及び下室21にあれば良い。真
空プレス積層成形装置においては、上室11の下部開口
面に設置したゴム状弾性膜15の電離放射線の透過性が
良くない場合には下部のみの設置となる。
によれば、基材の外表面を絵付する化粧シートと基材と
の接着を、硬化反応に加熱不要の電離放射線硬化型接着
剤により接着するために、従来のような感熱型の接着剤
が不要である。電離放射線硬化型接着剤が液体の場合
は、接着剤は既に常温で初期接着力を有しているため
に、従来の感熱接着剤のように初期接着力の発現のため
に接着剤を加熱する必要がない。電離放射線硬化型接着
剤が固体の場合でも、従来の感熱接着剤とは異なり、後
の硬化反応にて接着剤に充分な耐熱性を付与することが
できるので、接着剤を軟化又は溶融させて初期接着力を
発現させる為の加熱温度は、得られる絵付立体成形品の
耐熱温度とは切り離した、独立の温度として設定可能で
あり、その結果、従来の感熱接着剤に比較して低い温度
に設定できる。化粧シートを成形可能とする加熱温度
も、接着剤の初期接着力発現のための加熱が不要又は低
温でも良いため、また転写タイプの化粧シートでは離型
性基材シートは最終的な絵付立体成形品には残留せず最
終製品での耐熱性には関わりがないため、化粧シート独
自に設定可能となり、従来に比較して化粧シートの成形
性次第で低い温度に設定できる。化粧シートの物性が室
温でも成形性を有していれば、室温成形も可能である。
又、化粧シートを基材に真空吸引により貼着している最
中に電離放射線硬化させる場合は、接着剤が空気中の酸
素で硬化阻害を起こさず、しかも別途真空吸引、不活性
ガス充填工程も不要である。さらに、少くとも接着剤周
辺部が真空の状態で接着剤を紫外線硬化させ、次いで、
装置外で電子線硬化させる方式を採用する場合は、基材
/接着剤間に残留する酸素による接着剤の硬化阻害を低
減させるのに加えて、理由は未解明ではあるが、接着剤
の架橋密度も向上し、その結果より良好な接着力を得
る。以上の結果、基材が化粧シート及び接着剤の加熱の
際に受ける温度上昇が根本的に且つ極めて効果的に抑え
られる。このため、耐熱性の低い熱可塑性樹脂による基
材でも温度上昇による変形が防止される。
発明の効果を対比する。
て、離型性基材シートに透明ポリ塩化ビニルフィルム
((株)理研ビニル工業製 W−500,厚さ100μ
m)に、ニトロセルロース系剥離インキで厚さ2μmの
剥離層と、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体との混合系インキで多色の絵柄層をグラビア印刷に
より形成し、これに接着剤として厚さ5μmの電離放射
線硬化型接着剤層を多官能アクリル系プレポリマーにベ
ンゾフェノン系光重合開始剤を添加して溶剤希釈してな
る接着剤液((株)スリーボンド製 スリーボンド30
56)をグラビアコート法で塗布、溶剤を乾燥して形成
して、化粧シートとした。一方、熱可塑性樹脂製の成形
品の基材として、スリット状の開口部を多数有するクリ
アーのABS樹脂で成形されたエアコンのフロントパネ
ルを準備した。前記化粧シートと基材とを、250〜4
00nmに主なる波長分布を有する高圧水銀灯(一灯当た
り出力:80W/cm)からなる紫外線照射装置を基材置台
及び、上室の内部天井に有する真空積層成形装置にて、
化粧シート及び基材を配置後、上室及び下室を減圧し、
次いで上室を0.3 MPaに加圧して化粧シートを基材の
外表面に対して変形圧接しつつ、上室のヒータにて化粧
シートをシート温度を50℃まで加熱して接着剤の接着
力を発現させて初期密着を起こさせ、次いで下室の気圧
を1 kPa(酸素濃度2000 PPM)の状態で高圧水銀灯
の紫外線を基材の下方より5秒間照射して接着剤を硬化
させた。その後、上室及び下室を大気圧に戻して成形品
を装置より取り出し、化粧シートの離型性基材シートを
剥離し、本発明に係る絵付立体成形品を得た。得られた
成形品は基材の熱変形がなく良好なものであった。
形品を装置から出して、次いで電子線照射装置から加速
電圧150 keVの電子線を3 Mrad 化粧層側から照射し
て、接着剤をさらに硬化させた。化粧層表面を#000
0のスチールウールを用いて10往復擦ったところ、表
面には全く傷を認めず、もちろん表面の白化、絵柄の剥
脱もなかった。
て、基材シートの片面に透明ポリ塩化ビニルフィルム
((株)理研ビニル工業製 W−500,厚さ100μ
m)を用い、凹凸高さ10μmの凹凸万線状模様からな
る透明絵柄を紫外線硬化性樹脂をシルクスクリーン印刷
後に80W/cmの高圧水銀灯にて硬化させて形成した。基
材シートの他方の面に実施例1と同様にして電離放射線
硬化型接着剤層を形成した。一方、成形品の基材として
は充填剤を含有し着色された樹脂を用いた以外を実施例
1と同様のものを用いた。真空積層成形装置において
は、紫外線照射を化粧シートの上側からとした他は、実
施例1と同様にして行った。得られた成形品は基材の熱
変形がなく良好なものであった。
クリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合
物を主体とする感熱接着剤を用いた他は実施例1と同様
にして化粧シートを作成した。次に、実施例1にて使用
したものと同じ真空積層成形装置にて、化粧シート及び
基材を配置後、上室及び下室を減圧しつつ上室に設けら
れたヒータで化粧シートを20秒間加熱してシート温度
を120℃までして接着剤層を初期接着力の発現状態と
し、その温度に加熱したままで、次いで上室を0.3 M
Paに加圧して化粧シートを基材の外表面に対して変形密
着させた。接着剤の冷却時間として30秒間経過した
後、上室及び下室を大気圧に戻して成形品を装置より取
り出し、化粧シートの離型性基材シートを剥離して絵付
立体成形品を得た。得られた成形品は基材に熱変形が発
生し、不良品となった。化粧層の表面を#0000のス
チールウールで擦ったところ、表面には無数の傷が付い
て白化し、又、絵柄インキの薄い(濃度の淡い)柄部分
では一部絵柄の摩耗消滅が起こっていた。
いるので次のような効果を奏する。基材が成型中に受け
る熱量が少なく出来るために、基材として耐熱性が低い
樹脂を使用しても基材が熱変形することがない。この
為、得られる絵付立体成型品の寸法精度が向上し、成型
品の組付け時に問題となる寸法不良が解消する。また、
安価な樹脂の使用もでき、より低コストな絵付立体成形
品を提供できる。さらに、電離放射線により加熱なくし
て短時間で接着剤の硬化が完了するために、積層成型時
間が短縮され生産性が向上する。また、無溶剤の電離放
射線硬化型接着剤の場合には、接着剤の乾燥が不十分の
場合に発生する、残留溶剤による気泡発生に起因する絵
付立体成型品の外表面のふくれ発生が解消する。
図及び製造方法の一ステップを示す図
プを示す図
プを示す図
略構成図及び製造方法の一ステップを示す図
ステップを示す図
ステップを示す図
の概略構成図
断面図
Claims (7)
- 【請求項1】 基材の外表面に化粧層が電離放射線硬化
型接着剤層を介して積層されていることを特徴とする絵
付立体成形品。 - 【請求項2】 少なくとも化粧層からなる化粧シートを
基材に対面させて、熱及び空気圧により化粧シートを被
着体たる基材の外表面に沿って積層貼着する真空積層成
形方法において、又は熱、空気圧及びゴム状弾性膜によ
り化粧シートを被着体たる基材の外表面に沿って積層貼
着する真空プレス積層成形方法において、化粧シートの
被着面側又は/及び基材の外表面は電離放射線硬化型接
着剤層が形成されたものであって、化粧シートを基材の
外表面に沿って積層貼着させた後、化粧層と基材間に介
在する電離放射線硬化型接着剤層を、化粧シートの表面
側又は/及び基材の裏面側より電離放射線を照射して硬
化させることを特徴とする絵付立体成形品の製造方法。 - 【請求項3】 少なくとも離型性基材シートと化粧層と
からなる化粧シートを基材に対面させて、熱及び空気圧
により化粧シートを被着体たる基材の外表面に沿って積
層貼着後に離型性基材シートを剥離して化粧層を基材の
外表面に転写する真空積層成形方法において、又は熱、
空気圧及びゴム状弾性膜により化粧シートを被着体たる
基材の外表面に沿って積層貼着後に離型性基材シートを
剥離して化粧層を基材の外表面に転写する真空プレス積
層成形方法において、化粧シートの化粧層の被着面側又
は/及び基材の外表面は電離放射線硬化型接着剤層が形
成されたものであって、化粧シートを基材の外表面に沿
って積層貼着させた後であって離型性基材シートの剥離
前又は剥離後に、化粧層と基材間に介在する電離放射線
硬化型接着剤層を、化粧シートの表面側又は/及び基材
の裏面側より電離放射線を照射して硬化させることを特
徴とする絵付立体成形品の製造方法。 - 【請求項4】 請求項2又は3に記載の絵付立体成形品
の製造方法において、化粧シートを基材の外表面に沿っ
て積層貼着している状態であって、且つ少なくとも接着
剤近傍が真空乃至は大気圧よりも減圧状態にある状態
で、電離放射線照射して接着剤を硬化させることを特徴
とする絵付立体成形品の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の絵付立体成形品の製造
方法において、真空乃至は減圧状態での照射を紫外線で
行い、しかる後、更に電子線で接着剤を硬化させること
を特徴とする絵付立体成形品の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1に記載の絵付立体成形品におい
て、基材が熱可塑性樹脂を主体とするものであることを
特徴とする絵付立体成形品。 - 【請求項7】 請求項2,3,4又は5に記載の絵付立
体成形品の製造方法において、基材が熱可塑性樹脂を主
体とするものであることを特徴とする絵付立体成形品の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34335493A JP3336474B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 絵付立体成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34335493A JP3336474B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 絵付立体成形品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07171927A true JPH07171927A (ja) | 1995-07-11 |
| JP3336474B2 JP3336474B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=18360879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34335493A Expired - Fee Related JP3336474B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 絵付立体成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3336474B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008137295A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Nagoya Oil Chem Co Ltd | 内装材の製造方法 |
| JP2009540079A (ja) * | 2006-06-13 | 2009-11-19 | エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラレ ドプテイク) | 湾曲した基材へのフィルムの接着方法 |
| JP2013208907A (ja) * | 2013-05-20 | 2013-10-10 | Trinity Industrial Co Ltd | ワーク加飾方法及び転写シート成形装置 |
| KR101401576B1 (ko) * | 2013-07-26 | 2014-06-03 | 오설수 | 열매유를 이용한 열융착 장치 |
| JP2018012207A (ja) * | 2016-07-19 | 2018-01-25 | 信越ポリマー株式会社 | 加飾部材の製造方法 |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP34335493A patent/JP3336474B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009540079A (ja) * | 2006-06-13 | 2009-11-19 | エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラレ ドプテイク) | 湾曲した基材へのフィルムの接着方法 |
| JP2008137295A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Nagoya Oil Chem Co Ltd | 内装材の製造方法 |
| JP2013208907A (ja) * | 2013-05-20 | 2013-10-10 | Trinity Industrial Co Ltd | ワーク加飾方法及び転写シート成形装置 |
| KR101401576B1 (ko) * | 2013-07-26 | 2014-06-03 | 오설수 | 열매유를 이용한 열융착 장치 |
| JP2018012207A (ja) * | 2016-07-19 | 2018-01-25 | 信越ポリマー株式会社 | 加飾部材の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3336474B2 (ja) | 2002-10-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6687154B2 (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| WO2007116942A1 (ja) | 加飾シート及びその製造方法 | |
| JP2018058216A (ja) | 加飾シート | |
| JP6398260B2 (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| JP2018058218A (ja) | 加飾シート | |
| JP5663928B2 (ja) | 加飾シートの製造方法、加飾シート及びそれを用いてなる加飾樹脂成形品 | |
| JP7172365B2 (ja) | 加飾シート、加飾樹脂成形品、及びこれらの製造方法 | |
| JP3336474B2 (ja) | 絵付立体成形品の製造方法 | |
| JP3286824B2 (ja) | 熱硬化性樹脂化粧板用賦型シート | |
| WO2015046549A1 (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| KR101000290B1 (ko) | 에칭된 금속질감을 갖는 고광택 시트 | |
| JP5521948B2 (ja) | 熱転写フィルム及びその製造方法 | |
| JP6724468B2 (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| JP3923569B2 (ja) | 転写シート | |
| JPH07186514A (ja) | 転写シート | |
| JP6331576B2 (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| JP2014159128A (ja) | 熱転写フィルムの製造方法、及びそれを使用した加飾品の製造方法 | |
| JP6467840B2 (ja) | 積層シート及び加飾樹脂成形品 | |
| JP5685834B2 (ja) | 成型合板及びその製造方法 | |
| JP2018171883A (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| JP2018058333A (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| JP2018058334A (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| JP5163015B2 (ja) | 天板 | |
| JP5831593B2 (ja) | 加飾シートの製造方法、加飾シート及びそれを用いてなる加飾樹脂成形品 | |
| JPH10249999A (ja) | 化粧材及びその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020618 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100809 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110809 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110809 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120809 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120809 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130809 Year of fee payment: 11 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |