JPH07177770A - 超音波モータ - Google Patents
超音波モータInfo
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- JPH07177770A JPH07177770A JP5344247A JP34424793A JPH07177770A JP H07177770 A JPH07177770 A JP H07177770A JP 5344247 A JP5344247 A JP 5344247A JP 34424793 A JP34424793 A JP 34424793A JP H07177770 A JPH07177770 A JP H07177770A
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- JP
- Japan
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- stator
- ultrasonic motor
- mover
- resin
- plastic material
- Prior art date
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02N—ELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H02N2/00—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
- H02N2/10—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
- H02N2/16—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors using travelling waves, i.e. Rayleigh surface waves
- H02N2/163—Motors with ring stator
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02N—ELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H02N2/00—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
- H02N2/0005—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing non-specific motion; Details common to machines covered by H02N2/02 - H02N2/16
- H02N2/005—Mechanical details, e.g. housings
- H02N2/0065—Friction interface
- H02N2/007—Materials
Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 駆動効率、接触面の化学的安定性及び耐摩耗
性を高める。 【構成】 駆動信号により励振される電気機械変換素子
12、及び電気機械変換素子12に接合される弾性体1
1を有する固定子1と、固定子1に接触し駆動される移
動子2とを有する超音波モータにおいて、固定子1と移
動子2との接触部の少なくとも一方(22又は11)
は、ポリアセタール樹脂を主成分とするプラスチック材
料から形成されていることを特徴とする。
性を高める。 【構成】 駆動信号により励振される電気機械変換素子
12、及び電気機械変換素子12に接合される弾性体1
1を有する固定子1と、固定子1に接触し駆動される移
動子2とを有する超音波モータにおいて、固定子1と移
動子2との接触部の少なくとも一方(22又は11)
は、ポリアセタール樹脂を主成分とするプラスチック材
料から形成されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固定子に進行性振動
波を発生させることにより移動子を駆動する超音波モー
タにおいて、固定子と移動子との接触部の改良に関する
ものである。
波を発生させることにより移動子を駆動する超音波モー
タにおいて、固定子と移動子との接触部の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の超音波モータは、圧接す
る固定子と移動子とから構成されている。固定子は、振
動を発生させる電気機械変換素子(圧電体)と、移動子
に振動を伝える弾性体とから構成されている。固定子の
電気機械変換素子に電気信号が供給されると、弾性体に
進行性振動波が発生し、弾性体と接触する移動子が摩擦
駆動される。このような超音波モータは、低速時におい
ても高いトルクを得ることができる等のメリットを有し
ており、カメラ等の種々の機器に使用されている。
る固定子と移動子とから構成されている。固定子は、振
動を発生させる電気機械変換素子(圧電体)と、移動子
に振動を伝える弾性体とから構成されている。固定子の
電気機械変換素子に電気信号が供給されると、弾性体に
進行性振動波が発生し、弾性体と接触する移動子が摩擦
駆動される。このような超音波モータは、低速時におい
ても高いトルクを得ることができる等のメリットを有し
ており、カメラ等の種々の機器に使用されている。
【0003】このような構成の超音波モータにおいて
は、固定子と移動子との接触部が超音波モータの性能を
大きく左右する。従って、固定子と移動子との接触部の
材料の選定は特に重要である。従来より、固定子と移動
子との接触部を、それぞれ金属材料とプラスチック材料
とから形成したものが知られている。ここで、金属材料
としては、アルミニウム,鉄,ステンレス等が用いられ
ている。
は、固定子と移動子との接触部が超音波モータの性能を
大きく左右する。従って、固定子と移動子との接触部の
材料の選定は特に重要である。従来より、固定子と移動
子との接触部を、それぞれ金属材料とプラスチック材料
とから形成したものが知られている。ここで、金属材料
としては、アルミニウム,鉄,ステンレス等が用いられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
超音波モータでは、以下の課題があった。第1に、固定
子の弾性体に発生した振動波を効率よく移動子の駆動力
に変換することができず、消費電力を小さくすることが
できない場合があった。第2に、接触部が加水分解等の
化学変化をおこし、固定子と移動子とが固着してしまう
場合があった。第3に、接触部に摩耗粉が付着して、超
音波モータの特性が劣化する場合があった。
超音波モータでは、以下の課題があった。第1に、固定
子の弾性体に発生した振動波を効率よく移動子の駆動力
に変換することができず、消費電力を小さくすることが
できない場合があった。第2に、接触部が加水分解等の
化学変化をおこし、固定子と移動子とが固着してしまう
場合があった。第3に、接触部に摩耗粉が付着して、超
音波モータの特性が劣化する場合があった。
【0005】本発明は、上述のような課題を解消するた
めになされたものであって、駆動効率が高く、かつ化学
的に安定で、さらには耐摩耗性に優れた接触部を提供す
ることを目的とする。
めになされたものであって、駆動効率が高く、かつ化学
的に安定で、さらには耐摩耗性に優れた接触部を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による超音波モータの第1の解決手段は、駆
動信号により励振される電気機械変換素子(12)、及
び前記電気機械変換素子に接合される弾性体(11)を
有する固定子(1)と、前記固定子に接触し駆動される
移動子(2)とを有する超音波モータにおいて、前記固
定子と前記移動子との接触部の少なくとも一方(22又
は11)は、ポリアセタール樹脂を主成分とするプラス
チック材料から形成されていることを特徴とする。
め、本発明による超音波モータの第1の解決手段は、駆
動信号により励振される電気機械変換素子(12)、及
び前記電気機械変換素子に接合される弾性体(11)を
有する固定子(1)と、前記固定子に接触し駆動される
移動子(2)とを有する超音波モータにおいて、前記固
定子と前記移動子との接触部の少なくとも一方(22又
は11)は、ポリアセタール樹脂を主成分とするプラス
チック材料から形成されていることを特徴とする。
【0007】第2の解決手段は、第1の解決手段におい
て、前記プラスチック材料は、ポリオレフィン樹脂を含
有することを特徴とする。
て、前記プラスチック材料は、ポリオレフィン樹脂を含
有することを特徴とする。
【0008】第3の解決手段は、第1又は第2の解決手
段において、前記プラスチック材料は、酸化チタン,シ
リカ,二硫化モリブデン,炭素粉末のうちの少なくとも
1つを含有することを特徴とする。
段において、前記プラスチック材料は、酸化チタン,シ
リカ,二硫化モリブデン,炭素粉末のうちの少なくとも
1つを含有することを特徴とする。
【0009】第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段
において、前記プラスチック材料は、炭素繊維,セラミ
ックウイスカー,硝子繊維,芳香族ポリアミドイミド繊
維のうちの少なくとも1つを含有することを特徴とす
る。
において、前記プラスチック材料は、炭素繊維,セラミ
ックウイスカー,硝子繊維,芳香族ポリアミドイミド繊
維のうちの少なくとも1つを含有することを特徴とす
る。
【0010】第5の解決手段は、第1〜第4の解決手段
において、前記固定子の弾性体は、鉄系の金属から形成
されていることを特徴とする。
において、前記固定子の弾性体は、鉄系の金属から形成
されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記解決手段においては、固定子と移動子との
接触部のうちの少なくとも一方がポリアセタール樹脂を
主成分とするプラスチック材料から形成され、さらに
は、ポリオレフィン樹脂,炭素繊維等が充填材として含
有される。これにより、駆動効率、化学的安定性、耐摩
耗性を高めることができる。
接触部のうちの少なくとも一方がポリアセタール樹脂を
主成分とするプラスチック材料から形成され、さらに
は、ポリオレフィン樹脂,炭素繊維等が充填材として含
有される。これにより、駆動効率、化学的安定性、耐摩
耗性を高めることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面等を参照して、本発明の一実施例
について説明する。図1は、本発明による超音波モータ
の一実施例の構成を示す斜視図である。固定子1は、弾
性体11と、この弾性体11に接着された電気機械変換
素子(圧電体)12とから構成されている。また、移動
子2は、移動子母材21と、この移動子母材21に接着
された摺動材22とから構成されている。なお、固定子
1及び移動子2は、略環状(リング状)に形成されてい
る。図1においては、固定子1及び移動子2の一部を切
断して、これらの断面が見えるように図示している。固
定子1の弾性体11と移動子2の摺動材22とが圧接さ
れることにより、超音波モータを形成する。電気機械変
換素子12に電気信号が供給されると、弾性体11が励
振され、弾性体11に進行性の振動波が発生する。この
振動波によって移動体2が摩擦駆動(摺動)される。
について説明する。図1は、本発明による超音波モータ
の一実施例の構成を示す斜視図である。固定子1は、弾
性体11と、この弾性体11に接着された電気機械変換
素子(圧電体)12とから構成されている。また、移動
子2は、移動子母材21と、この移動子母材21に接着
された摺動材22とから構成されている。なお、固定子
1及び移動子2は、略環状(リング状)に形成されてい
る。図1においては、固定子1及び移動子2の一部を切
断して、これらの断面が見えるように図示している。固
定子1の弾性体11と移動子2の摺動材22とが圧接さ
れることにより、超音波モータを形成する。電気機械変
換素子12に電気信号が供給されると、弾性体11が励
振され、弾性体11に進行性の振動波が発生する。この
振動波によって移動体2が摩擦駆動(摺動)される。
【0013】弾性体11は、鉄系の金属材料から形成さ
れており、振動の振幅を大きくするために、その表面に
は複数の溝が形成されている。また、移動子2の摺動材
22は、プラスチック材料から形成されている。従っ
て、成形性,量産性に優れるとともに、金属材料にはな
い自己潤滑性の良さ,防錆性の良さ,軽量等のメリット
を有する。また、摺動材22と移動子母材21とは、例
えばシアノアクリレート系やエポキシ系の接着剤により
接着されている。
れており、振動の振幅を大きくするために、その表面に
は複数の溝が形成されている。また、移動子2の摺動材
22は、プラスチック材料から形成されている。従っ
て、成形性,量産性に優れるとともに、金属材料にはな
い自己潤滑性の良さ,防錆性の良さ,軽量等のメリット
を有する。また、摺動材22と移動子母材21とは、例
えばシアノアクリレート系やエポキシ系の接着剤により
接着されている。
【0014】摺動材22に用いるプラスチック材料とし
ては、以下のものがあげられる。 1.熱硬化性樹脂 フェノール系樹脂、エポキシ樹脂(EP)、不飽和ポリ
エステル樹脂(UP)、BTレジン、ウレタン樹脂等。 2.熱可塑性樹脂 (1)ポリオレフィン類 高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)等。 (2)ビニル化合物類 ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、フッ
素レジン、ポリビニルアセタール、ポリアクリル酸メチ
ル等。 (3)ポリアミド類 6ナイロン、6−6ナイロン、6−10ナイロン、ポリ
ビニルピロリドン等。 (4)飽和ポリエステル系樹脂 ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)等。 (5)ポリエーテル系樹脂 ポリアセタール(POM)、ポリエーテルエーテルケト
ン(PEEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)
等。 (6)その他 変性PPO、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレン
サルファイド(PS)、ポリアクリロニトリル、ポリウ
レタン、ポリカーボネート(PC)、けい素樹脂、ポリ
トルエン、ポリアクリレート、ポリイミド、塩素化ポリ
エーテル、ポリヒドロオレフィン、ポリサルフォン、ポ
リオキセタン、ポリエチレンオキサイド、クマロン・イ
ンデン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化酢酸ビニル、
スチレンアクリロニトリル(SAN)、ブタジエン・ス
チレン(SB)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン共重合(ABS)、スチレン・アクリロニトリル共
重合(AS)、セルロース、酢酸セルロース、繊維補強
樹脂(FRTP)、石油樹脂等。
ては、以下のものがあげられる。 1.熱硬化性樹脂 フェノール系樹脂、エポキシ樹脂(EP)、不飽和ポリ
エステル樹脂(UP)、BTレジン、ウレタン樹脂等。 2.熱可塑性樹脂 (1)ポリオレフィン類 高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)等。 (2)ビニル化合物類 ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、フッ
素レジン、ポリビニルアセタール、ポリアクリル酸メチ
ル等。 (3)ポリアミド類 6ナイロン、6−6ナイロン、6−10ナイロン、ポリ
ビニルピロリドン等。 (4)飽和ポリエステル系樹脂 ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)等。 (5)ポリエーテル系樹脂 ポリアセタール(POM)、ポリエーテルエーテルケト
ン(PEEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)
等。 (6)その他 変性PPO、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレン
サルファイド(PS)、ポリアクリロニトリル、ポリウ
レタン、ポリカーボネート(PC)、けい素樹脂、ポリ
トルエン、ポリアクリレート、ポリイミド、塩素化ポリ
エーテル、ポリヒドロオレフィン、ポリサルフォン、ポ
リオキセタン、ポリエチレンオキサイド、クマロン・イ
ンデン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化酢酸ビニル、
スチレンアクリロニトリル(SAN)、ブタジエン・ス
チレン(SB)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン共重合(ABS)、スチレン・アクリロニトリル共
重合(AS)、セルロース、酢酸セルロース、繊維補強
樹脂(FRTP)、石油樹脂等。
【0015】
【表1】
【0016】表1は、摺動材22として7種類の材料
(試料A〜試料G)の主成分を示す表である。これらの
摺動材22について、それぞれ駆動実験,固着実験,摩
耗実験を行った。ここで、試料Eは、BTレジン樹脂に
炭素紙を含有させたものである。試料Fは、ポリアセタ
ール樹脂を主成分(70重量%以上)とし、ポリエチレ
ン樹脂(5重量%以上)を含有させたものである。試料
Gは、試料Fにさらに炭素繊維(1重量%以下)を含有
させたものである。
(試料A〜試料G)の主成分を示す表である。これらの
摺動材22について、それぞれ駆動実験,固着実験,摩
耗実験を行った。ここで、試料Eは、BTレジン樹脂に
炭素紙を含有させたものである。試料Fは、ポリアセタ
ール樹脂を主成分(70重量%以上)とし、ポリエチレ
ン樹脂(5重量%以上)を含有させたものである。試料
Gは、試料Fにさらに炭素繊維(1重量%以下)を含有
させたものである。
【0017】
【表2】
【0018】表2は、駆動実験の結果を示す表である。
駆動実験において、第1の実験では、一定負荷トルクの
もとで、駆動周波数を高周波側から低周波側に変化させ
たときの消費電流の変化を求めた。これによると、試料
G,F,Dの順に消費電流が低いことが判明した。ま
た、第2の実験では、駆動周波数を一定にして負荷トル
クを変化させ駆動効率を求めた。これによると、試料
G,F,B,Dの順に駆動効率が良いことが判明した。
駆動実験において、第1の実験では、一定負荷トルクの
もとで、駆動周波数を高周波側から低周波側に変化させ
たときの消費電流の変化を求めた。これによると、試料
G,F,Dの順に消費電流が低いことが判明した。ま
た、第2の実験では、駆動周波数を一定にして負荷トル
クを変化させ駆動効率を求めた。これによると、試料
G,F,B,Dの順に駆動効率が良いことが判明した。
【0019】
【表3】
【0020】表3は、摺動材22と弾性体11との固着
実験の結果を示す表である。この実験では、アルミニウ
ムのブロックに貼り付けた摺動材22を、実際の超音波
モータと同一の圧力で弾性体11に加圧した。この弾性
体11は、従来より用いられているステンレス,インバ
ー等の鉄系材料を主成分とするものである。実験は、高
温高湿度(温度80℃、湿度90%)の条件下に長時間
(180時間)放置し、その後アルミニウムのブロック
を側面から押し、このときの剥離時の接線力を測定する
ことにより、固着の程度を定量化した。これによると、
試料A,B,D,F,Gには固着現象が発生せず、上記
のような悪条件のもとでも安定した状態を保持できるこ
とが判明した。
実験の結果を示す表である。この実験では、アルミニウ
ムのブロックに貼り付けた摺動材22を、実際の超音波
モータと同一の圧力で弾性体11に加圧した。この弾性
体11は、従来より用いられているステンレス,インバ
ー等の鉄系材料を主成分とするものである。実験は、高
温高湿度(温度80℃、湿度90%)の条件下に長時間
(180時間)放置し、その後アルミニウムのブロック
を側面から押し、このときの剥離時の接線力を測定する
ことにより、固着の程度を定量化した。これによると、
試料A,B,D,F,Gには固着現象が発生せず、上記
のような悪条件のもとでも安定した状態を保持できるこ
とが判明した。
【0021】
【表4】
【0022】表4は、耐摩耗性の実験の結果を示す表で
ある。この実験では、実際の超音波モータにて、一定負
荷トルクで一定回転数に設定し、一定時間回転させた後
の摩耗粉の出方と、摺動材22の接触面の荒れ具合を観
察した。これによると、試料D,F,Gにはほとんど摩
耗粉が発生せず、耐摩耗性が高いことが判明した。
ある。この実験では、実際の超音波モータにて、一定負
荷トルクで一定回転数に設定し、一定時間回転させた後
の摩耗粉の出方と、摺動材22の接触面の荒れ具合を観
察した。これによると、試料D,F,Gにはほとんど摩
耗粉が発生せず、耐摩耗性が高いことが判明した。
【0023】また、試料Fにおいて、ポリエチレン樹脂
の代わりに、その他のポリオレフィン系樹脂を充填材と
して用いたところ、試料Fと同等の結果を得た。さら
に、試料D,F,Gに対して、酸化チタン,シリカ,二
硫化モリブデン,炭素粉末,セラミックウイスカー,硝
子繊維,芳香族ポリアミドイミド繊維,酸化シリコン,
炭素繊維、又はこれらの組み合わせを充填材として用い
ると、さらに耐摩耗性が向上することが判明した。この
ときの充填材の重量%は、1%以下とした。
の代わりに、その他のポリオレフィン系樹脂を充填材と
して用いたところ、試料Fと同等の結果を得た。さら
に、試料D,F,Gに対して、酸化チタン,シリカ,二
硫化モリブデン,炭素粉末,セラミックウイスカー,硝
子繊維,芳香族ポリアミドイミド繊維,酸化シリコン,
炭素繊維、又はこれらの組み合わせを充填材として用い
ると、さらに耐摩耗性が向上することが判明した。この
ときの充填材の重量%は、1%以下とした。
【0024】以上の実験結果から明らかなように、摺動
材22の主成分をポリアセタール樹脂とすることで、超
音波モータの駆動効率、接触面の化学的安定性及び耐摩
耗性を高めることができることが判明した。なお、この
ポリアセタール樹脂は、ホモポリマー(ホルムアルデヒ
ドの重合体)であるか、コポリマー(トリオキサンとエ
チレンオキサイドとの共重合体)であるかを問わない。
材22の主成分をポリアセタール樹脂とすることで、超
音波モータの駆動効率、接触面の化学的安定性及び耐摩
耗性を高めることができることが判明した。なお、この
ポリアセタール樹脂は、ホモポリマー(ホルムアルデヒ
ドの重合体)であるか、コポリマー(トリオキサンとエ
チレンオキサイドとの共重合体)であるかを問わない。
【0025】充填材であるポリエチレン樹脂としては、
低密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,超高分子量
ポリエチレンのいずれのものでも良く、酸化防止剤,耐
候安定剤,潤滑剤,顔料等が必要に応じて添加されてい
ても良い。さらに、(1)α−オレフィンの他,酢酸ビ
ニル,アクリル酸エチル等が数%以上共重合されている
もの、(2)塩素化,クロロスルホン化したもの、
(3)メタクリル酸,イタコン酸等を共重合させたもの
をイオン架橋したもの、でも良い。
低密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,超高分子量
ポリエチレンのいずれのものでも良く、酸化防止剤,耐
候安定剤,潤滑剤,顔料等が必要に応じて添加されてい
ても良い。さらに、(1)α−オレフィンの他,酢酸ビ
ニル,アクリル酸エチル等が数%以上共重合されている
もの、(2)塩素化,クロロスルホン化したもの、
(3)メタクリル酸,イタコン酸等を共重合させたもの
をイオン架橋したもの、でも良い。
【0026】また、ポリエチレン樹脂以外のポリオレフ
ィン系樹脂としては、ポリプロピレン樹脂があげられ
る。さらに、このポリプロピレン樹脂としては、架橋ポ
リプロピレン,ポリプロピレン変性物(塩素化ポリプロ
ピレン,クロロスルホン化ポリプロピレン等),アイソ
タクチックポリブデン−1,エチレン−プロピレン共重
合体があげられる。
ィン系樹脂としては、ポリプロピレン樹脂があげられ
る。さらに、このポリプロピレン樹脂としては、架橋ポ
リプロピレン,ポリプロピレン変性物(塩素化ポリプロ
ピレン,クロロスルホン化ポリプロピレン等),アイソ
タクチックポリブデン−1,エチレン−プロピレン共重
合体があげられる。
【0027】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であ
る。実施例では、移動子2の移動子母材21と摺動材2
2とは別体で形成したが、移動子母材21と摺動材22
とをポリアセタール樹脂を主成分とするプラスチック材
料で一体形成しても良い。また、固定子1の接触面側に
摺動材22を設けても良く、あるいは、弾性体11をポ
リアセタール樹脂を主成分とするプラスチック材料から
形成しても良い。さらにまた、本発明は、超音波モータ
の種類にとらわれず、リニア型,振動片型,各種アクチ
ュエータにおいても適用することができる。
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であ
る。実施例では、移動子2の移動子母材21と摺動材2
2とは別体で形成したが、移動子母材21と摺動材22
とをポリアセタール樹脂を主成分とするプラスチック材
料で一体形成しても良い。また、固定子1の接触面側に
摺動材22を設けても良く、あるいは、弾性体11をポ
リアセタール樹脂を主成分とするプラスチック材料から
形成しても良い。さらにまた、本発明は、超音波モータ
の種類にとらわれず、リニア型,振動片型,各種アクチ
ュエータにおいても適用することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明による超音波モータによれば、固
定子と移動子との接触部をポリアセタール樹脂を主成分
とするプラスチック材料から形成することにより、駆動
効率が高く、化学的に安定で、耐摩耗性の高い接触部を
提供することができる。さらに、ポリオレフィン樹脂等
を含有させることで、より耐摩耗性の向上を図ることが
できる。これによって、メンテナンスフリーの製品を作
ることもできるようになる。
定子と移動子との接触部をポリアセタール樹脂を主成分
とするプラスチック材料から形成することにより、駆動
効率が高く、化学的に安定で、耐摩耗性の高い接触部を
提供することができる。さらに、ポリオレフィン樹脂等
を含有させることで、より耐摩耗性の向上を図ることが
できる。これによって、メンテナンスフリーの製品を作
ることもできるようになる。
【図1】本発明による超音波モータの一実施例の構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
1 固定子 2 移動子 11 弾性体 12 電気機械変換素子(圧電体) 21 移動子母材 22 摺動材
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動信号により励振される電気機械変換
素子、及び前記電気機械変換素子に接合される弾性体を
有する固定子と、前記固定子に接触し駆動される移動子
とを有する超音波モータにおいて、 前記固定子と前記移動子との接触部の少なくとも一方
は、ポリアセタール樹脂を主成分とするプラスチック材
料から形成されていることを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記プラスチック材料は、ポリオレフィン樹脂を含有す
ることを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記プラスチック材料は、酸化チタン,シリカ,二硫化
モリブデン,炭素粉末のうちの少なくとも1つを含有す
ることを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項4】 請求項1〜3において、 前記プラスチック材料は、炭素繊維,セラミックウイス
カー,硝子繊維,芳香族ポリアミドイミド繊維のうちの
少なくとも1つを含有することを特徴とする超音波モー
タ。 - 【請求項5】 請求項1〜4において、 前記固定子の弾性体は、鉄系の金属から形成されている
ことを特徴とする超音波モータ。
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| JP34424793A JP3358265B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 超音波モータ |
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