JPH07178493A - 冷間鍛造用金型 - Google Patents
冷間鍛造用金型Info
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- JPH07178493A JPH07178493A JP5322595A JP32259593A JPH07178493A JP H07178493 A JPH07178493 A JP H07178493A JP 5322595 A JP5322595 A JP 5322595A JP 32259593 A JP32259593 A JP 32259593A JP H07178493 A JPH07178493 A JP H07178493A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】成形時にバリが発生することを阻止するととも
に、型部材にクラックや割れ等が生じることを確実かつ
容易に回避することを可能にする。 【構成】下部ダイス16と上部ダイス18とを備え、こ
の下部ダイス16および上部ダイス18は、キャビテイ
20の成形形状外周の内方側端部に対応する部位に一端
側を配置させかつ他端側をポンチ22の圧入方向に対し
て外方に傾斜させた分割部34を備える。この分割部3
4の他端部に連続して第1当接面36と第2当接面38
が設けられ、これによって前記第1当接面36と第2当
接面38の近傍に成形圧力が作用することを阻止してい
る。
に、型部材にクラックや割れ等が生じることを確実かつ
容易に回避することを可能にする。 【構成】下部ダイス16と上部ダイス18とを備え、こ
の下部ダイス16および上部ダイス18は、キャビテイ
20の成形形状外周の内方側端部に対応する部位に一端
側を配置させかつ他端側をポンチ22の圧入方向に対し
て外方に傾斜させた分割部34を備える。この分割部3
4の他端部に連続して第1当接面36と第2当接面38
が設けられ、これによって前記第1当接面36と第2当
接面38の近傍に成形圧力が作用することを阻止してい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに接合された第1
型部材および第2型部材に形成される鍛造用キャビテイ
に素材が配設され、押圧型の圧入作用下に前記素材に冷
間鍛造加工を施す冷間鍛造用金型に関する。
型部材および第2型部材に形成される鍛造用キャビテイ
に素材が配設され、押圧型の圧入作用下に前記素材に冷
間鍛造加工を施す冷間鍛造用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷間鍛造は、常温もしくは素材
の再結晶温度以下において、型部材で前記素材に加圧力
を付与することによって所定形状の鍛造品を得るもので
あり、該素材の強度および硬度が向上するとともに、製
品精度がよくかつ量産可能であるという利点から広く行
われている。
の再結晶温度以下において、型部材で前記素材に加圧力
を付与することによって所定形状の鍛造品を得るもので
あり、該素材の強度および硬度が向上するとともに、製
品精度がよくかつ量産可能であるという利点から広く行
われている。
【0003】冷間鍛造は、熱間鍛造に比べて高圧力が付
与されるため、耐久性が要求されている。従って、通
常、鋼材あるいは超高速度鋼で形成された上部型部材と
下部型部材とを互いに接合させ、この上部型部材および
下部型部材に形成される鍛造用キャビテイに素材が配置
された状態で、上方からポンチが圧入されて前記素材に
冷間鍛造加工が施されている。
与されるため、耐久性が要求されている。従って、通
常、鋼材あるいは超高速度鋼で形成された上部型部材と
下部型部材とを互いに接合させ、この上部型部材および
下部型部材に形成される鍛造用キャビテイに素材が配置
された状態で、上方からポンチが圧入されて前記素材に
冷間鍛造加工が施されている。
【0004】ところで、上部型部材と下部型部材の当接
面は、成形品形状により該成形形状外周の内方側端部に
対応して設定されている。このため、塑性加工時の素材
の塑性流動によって上部型部材と下部型部材が離間し易
くなり、これらの当接面にバリが発生して成形品の品質
低下を惹起することになる。しかも、上部型部材および
下部型部材の当接面がそれぞれ端面であるため、この当
接面近傍では、さほど大きな圧縮応力を求めることがで
きない。これにより、当接面近傍では、成形時に生じる
円周方向応力に対抗することができず、上部型部材また
は下部型部材に放射状の割れ(縦割れ)が発生するとい
う不具合があった。
面は、成形品形状により該成形形状外周の内方側端部に
対応して設定されている。このため、塑性加工時の素材
の塑性流動によって上部型部材と下部型部材が離間し易
くなり、これらの当接面にバリが発生して成形品の品質
低下を惹起することになる。しかも、上部型部材および
下部型部材の当接面がそれぞれ端面であるため、この当
接面近傍では、さほど大きな圧縮応力を求めることがで
きない。これにより、当接面近傍では、成形時に生じる
円周方向応力に対抗することができず、上部型部材また
は下部型部材に放射状の割れ(縦割れ)が発生するとい
う不具合があった。
【0005】そこで、図6に示すように、下部ダイス
(下部型部材)2に成形品の底部に対応してR形状部4
を設け、このR形状部4の端部に前記下部ダイス2と上
部ダイス(上部型部材)6との当接面8が形成され、こ
れにより前記成形品の底部から外周面に移行する素材流
れを円滑にすることが可能になった。
(下部型部材)2に成形品の底部に対応してR形状部4
を設け、このR形状部4の端部に前記下部ダイス2と上
部ダイス(上部型部材)6との当接面8が形成され、こ
れにより前記成形品の底部から外周面に移行する素材流
れを円滑にすることが可能になった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、使用頻度の増加に伴ってR形状部4の隅
角部位に作用する集中応力に起因して円周方向にクラッ
ク9が発生するという問題が指摘されている。しかも、
下部ダイス2および上部ダイス6において、それぞれ当
接面8の近傍には、成形時に生じる円周方向の応力によ
って放射状の割れが発生するという不具合が存在してい
る。
従来技術では、使用頻度の増加に伴ってR形状部4の隅
角部位に作用する集中応力に起因して円周方向にクラッ
ク9が発生するという問題が指摘されている。しかも、
下部ダイス2および上部ダイス6において、それぞれ当
接面8の近傍には、成形時に生じる円周方向の応力によ
って放射状の割れが発生するという不具合が存在してい
る。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、成形時にバリが発生することを阻止するこ
とができるとともに、型部材にクラックや割れ等が生じ
ることを確実かつ容易に回避することが可能な冷間鍛造
用金型を提供することを目的とする。
ものであり、成形時にバリが発生することを阻止するこ
とができるとともに、型部材にクラックや割れ等が生じ
ることを確実かつ容易に回避することが可能な冷間鍛造
用金型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、互いに接合された第1型部材および第
2型部材に形成される鍛造用キャビテイに素材が配設さ
れ、押圧型の圧入作用下に前記素材に冷間鍛造加工を施
す冷間鍛造用金型であって、前記第1型部材および前記
第2型部材は、前記鍛造用キャビテイの成形形状外周の
内方側端部に対応する部位に一端側を配置させかつ他端
側を前記押圧型の圧入方向に対して外方に傾斜させた分
割部を備えるとともに、前記分割部の前記傾斜する他端
部に連続して前記第1型部材と前記第2型部材の当接面
が設けられることを特徴とする。
めに、本発明は、互いに接合された第1型部材および第
2型部材に形成される鍛造用キャビテイに素材が配設さ
れ、押圧型の圧入作用下に前記素材に冷間鍛造加工を施
す冷間鍛造用金型であって、前記第1型部材および前記
第2型部材は、前記鍛造用キャビテイの成形形状外周の
内方側端部に対応する部位に一端側を配置させかつ他端
側を前記押圧型の圧入方向に対して外方に傾斜させた分
割部を備えるとともに、前記分割部の前記傾斜する他端
部に連続して前記第1型部材と前記第2型部材の当接面
が設けられることを特徴とする。
【0009】また、前記分割部が、前記一端側から前記
他端側にわたって間隙を設けることが好ましい。
他端側にわたって間隙を設けることが好ましい。
【0010】さらにまた、前記第1型部材が、前記鍛造
用キャビテイを形成し前記分割部に向かって延在する第
1壁面を有するとともに、前記第2型部材が、該鍛造用
キャビテイを形成し前記分割部に向かって延在する第2
壁面を有し、前記第1壁面と前記第2壁面の仮想交点で
該鍛造用キャビテイ側に形成される角度が鈍角となり、
かつ該第2壁面の前記分割部側の端部が前記仮想交点よ
り前記第1型部材側に延在することが好ましい。
用キャビテイを形成し前記分割部に向かって延在する第
1壁面を有するとともに、前記第2型部材が、該鍛造用
キャビテイを形成し前記分割部に向かって延在する第2
壁面を有し、前記第1壁面と前記第2壁面の仮想交点で
該鍛造用キャビテイ側に形成される角度が鈍角となり、
かつ該第2壁面の前記分割部側の端部が前記仮想交点よ
り前記第1型部材側に延在することが好ましい。
【0011】
【作用】本発明に係る冷間鍛造用金型では、第1型部材
と第2型部材との分割部が、鍛造用キャビテイの成形形
状外周の内方側端部に対応する部位から押圧型の圧入方
向に対して外方に傾斜する方向に延在している。このた
め、分割部が、成形時の素材の塑性流動方向と略反対方
向に指向することになり、該成形時に前記分割部にバリ
が発生することを可及的に阻止することができる。しか
も、第1型部材と第2型部材の当接面が、分割部の傾斜
する他端部に連続して設けられるため、この当接面が実
際に成形を行う成形面から有効に離間し、該当接面近傍
に成形時の応力が作用することがない。従って、第1型
部材および第2型部材にクラックや割れ等が発生するこ
とを確実に防止することが可能になり、金型を長期間に
わたり効率的に活用することができる。
と第2型部材との分割部が、鍛造用キャビテイの成形形
状外周の内方側端部に対応する部位から押圧型の圧入方
向に対して外方に傾斜する方向に延在している。このた
め、分割部が、成形時の素材の塑性流動方向と略反対方
向に指向することになり、該成形時に前記分割部にバリ
が発生することを可及的に阻止することができる。しか
も、第1型部材と第2型部材の当接面が、分割部の傾斜
する他端部に連続して設けられるため、この当接面が実
際に成形を行う成形面から有効に離間し、該当接面近傍
に成形時の応力が作用することがない。従って、第1型
部材および第2型部材にクラックや割れ等が発生するこ
とを確実に防止することが可能になり、金型を長期間に
わたり効率的に活用することができる。
【0012】また、分割部に一端側から他端側にわたっ
て設けられた間隙により、成形時に発生する応力を有効
に緩和(吸収)することができ、過剰な応力が部分的に
集中することがない。さらにまた、第1型部材および第
2型部材の各壁面同士のなす角度が鈍角となるため、素
材の塑性流動が円滑に遂行されるとともに、バリの発生
等を確実に阻止することが可能になる。
て設けられた間隙により、成形時に発生する応力を有効
に緩和(吸収)することができ、過剰な応力が部分的に
集中することがない。さらにまた、第1型部材および第
2型部材の各壁面同士のなす角度が鈍角となるため、素
材の塑性流動が円滑に遂行されるとともに、バリの発生
等を確実に阻止することが可能になる。
【0013】
【実施例】本発明に係る冷間鍛造用金型について実施例
を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0014】図1において、参照数字10は、本実施例
に係る冷間鍛造用金型を示し、この金型10は、ダイホ
ルダ12と、締結手段14を介して互いに接合され前記
ダイホルダ12上に設置される下部ダイス(第1型部
材)16および上部ダイス(第2型部材)18と、前記
下部ダイス16および上部ダイス18に形成される鍛造
用キャビテイ20と、このキャビテイ20に配設された
素材Wを加圧するポンチ(押圧型)22と、前記ダイホ
ルダ12に進退自在に配設されて成形品を押し出すため
のノックアウトピン24とを備える。
に係る冷間鍛造用金型を示し、この金型10は、ダイホ
ルダ12と、締結手段14を介して互いに接合され前記
ダイホルダ12上に設置される下部ダイス(第1型部
材)16および上部ダイス(第2型部材)18と、前記
下部ダイス16および上部ダイス18に形成される鍛造
用キャビテイ20と、このキャビテイ20に配設された
素材Wを加圧するポンチ(押圧型)22と、前記ダイホ
ルダ12に進退自在に配設されて成形品を押し出すため
のノックアウトピン24とを備える。
【0015】図2に示すように、下部ダイス16は、キ
ャビテイ20を形成するとともにこのキャビテイ20の
半径外方向に対してポンチ22側に傾斜する第1壁面2
6を有する。上部ダイス18は、キャビテイ20を形成
するとともにポンチ22の軸方向(矢印A方向)に延在
する第2壁面28を有する。図3に示すように、第2壁
面28は、第1壁面26の延長線との仮想交点Pから矢
印A方向にさらに長さLだけ延びており、この第1壁面
26と第2壁面28でキャビテイ20側に形成される角
度αが鈍角となるように設定される。
ャビテイ20を形成するとともにこのキャビテイ20の
半径外方向に対してポンチ22側に傾斜する第1壁面2
6を有する。上部ダイス18は、キャビテイ20を形成
するとともにポンチ22の軸方向(矢印A方向)に延在
する第2壁面28を有する。図3に示すように、第2壁
面28は、第1壁面26の延長線との仮想交点Pから矢
印A方向にさらに長さLだけ延びており、この第1壁面
26と第2壁面28でキャビテイ20側に形成される角
度αが鈍角となるように設定される。
【0016】第1壁面26と第2壁面28の端部からそ
れぞれ屈曲して第1傾斜面部30と第2傾斜面部32が
設けられ、この第1傾斜面部30および第2傾斜面部3
2により分割部34が形成される。この分割部34は、
キャビテイ20の成形形状外周の内方側端部20aに対
応する部位に一端側を配置させかつ他端側をポンチ22
の圧入方向(矢印A方向)に対して外方に傾斜させてお
り、この一端側から他端側にわたって所定の間隙Cが設
けられる(図3参照)。
れぞれ屈曲して第1傾斜面部30と第2傾斜面部32が
設けられ、この第1傾斜面部30および第2傾斜面部3
2により分割部34が形成される。この分割部34は、
キャビテイ20の成形形状外周の内方側端部20aに対
応する部位に一端側を配置させかつ他端側をポンチ22
の圧入方向(矢印A方向)に対して外方に傾斜させてお
り、この一端側から他端側にわたって所定の間隙Cが設
けられる(図3参照)。
【0017】第1傾斜面部30の他端には、ポンチ22
の直径方向(矢印B方向)に指向する第1当接面36が
設けられるとともに、第2傾斜面部32の他端には、同
様に矢印B方向に指向しかつ前記第1当接面36に当接
する第2当接面38が形成される。
の直径方向(矢印B方向)に指向する第1当接面36が
設けられるとともに、第2傾斜面部32の他端には、同
様に矢印B方向に指向しかつ前記第1当接面36に当接
する第2当接面38が形成される。
【0018】次に、このように構成される冷間鍛造用金
型10の動作について説明する。
型10の動作について説明する。
【0019】まず、図1に示すように、ポンチ22が上
昇位置に配置された状態で、キャビテイ20に素材Wが
配置される。そして、ポンチ22が下降され、このポン
チ22と下部ダイス16および上部ダイス18を介して
素材Wに冷間鍛造加工が施される。
昇位置に配置された状態で、キャビテイ20に素材Wが
配置される。そして、ポンチ22が下降され、このポン
チ22と下部ダイス16および上部ダイス18を介して
素材Wに冷間鍛造加工が施される。
【0020】その際、図2および図3に示すように、素
材Wは、ポンチ22と下部ダイス16および上部ダイス
18の加圧力を介して矢印に示す方向に塑性流動するこ
とになる。そこで、本実施例では、分割部34を構成す
る第1傾斜面部30および第2傾斜面部32が、素材W
の塑性流動方向と略反対方向に指向しているため、この
分割部34にバリが発生することを確実に阻止すること
ができるとともに、前記素材Wを円滑に流動させること
が可能になるという効果が得られる。
材Wは、ポンチ22と下部ダイス16および上部ダイス
18の加圧力を介して矢印に示す方向に塑性流動するこ
とになる。そこで、本実施例では、分割部34を構成す
る第1傾斜面部30および第2傾斜面部32が、素材W
の塑性流動方向と略反対方向に指向しているため、この
分割部34にバリが発生することを確実に阻止すること
ができるとともに、前記素材Wを円滑に流動させること
が可能になるという効果が得られる。
【0021】さらに、下部ダイス16の第1当接面36
と上部ダイス18の第2当接面38が、分割部34の傾
斜する他端部に連続して設けられている。このため、上
部ダイス18において、第2当接面38から実際に成形
面として使用される第2壁面28の端部までの距離Hが
相当に長尺となり、成形時にこの上部ダイス18にクラ
ックや割れ等が発生することを防止することが可能にな
る。
と上部ダイス18の第2当接面38が、分割部34の傾
斜する他端部に連続して設けられている。このため、上
部ダイス18において、第2当接面38から実際に成形
面として使用される第2壁面28の端部までの距離Hが
相当に長尺となり、成形時にこの上部ダイス18にクラ
ックや割れ等が発生することを防止することが可能にな
る。
【0022】すなわち、図4には、従来の上部ダイス6
を使用した際における圧入後の円周方向の圧縮応力の分
布が示されており、一方、図5には、本実施例に係る上
部ダイス18を使用した際における圧入後の円周方向の
圧縮応力の分布が示されている。ここで、従来の上部ダ
イス6では、内周面全体が成形面であり、特にダイス当
接面6a近傍の圧縮応力が相当に弱くなっている。従っ
て、上部ダイス6を使用すると、このダイス当接面6a
近傍でクラックや割れ等が発生し易くなる。これに対し
て、本実施例の上部ダイス18では、成形面が第2傾斜
面部32を除く距離L0 の範囲であり、この範囲で充分
な圧縮応力が確保できるために成形時の応力に対し有効
に耐えることが可能になる。これによって、上部ダイス
18にクラックや割れ等が発生することがなく、金型1
0全体を長期間にわたり効率的に活用することができる
という効果が得られる。
を使用した際における圧入後の円周方向の圧縮応力の分
布が示されており、一方、図5には、本実施例に係る上
部ダイス18を使用した際における圧入後の円周方向の
圧縮応力の分布が示されている。ここで、従来の上部ダ
イス6では、内周面全体が成形面であり、特にダイス当
接面6a近傍の圧縮応力が相当に弱くなっている。従っ
て、上部ダイス6を使用すると、このダイス当接面6a
近傍でクラックや割れ等が発生し易くなる。これに対し
て、本実施例の上部ダイス18では、成形面が第2傾斜
面部32を除く距離L0 の範囲であり、この範囲で充分
な圧縮応力が確保できるために成形時の応力に対し有効
に耐えることが可能になる。これによって、上部ダイス
18にクラックや割れ等が発生することがなく、金型1
0全体を長期間にわたり効率的に活用することができる
という効果が得られる。
【0023】また、分割部34を構成する第1傾斜面部
30および第2傾斜面部32の間に所定の間隙Cが設け
られている。このため、成形時に下部ダイス16に作用
する応力が、間隙Cに吸収されて有効に緩和され、この
下部ダイス16に過剰な応力が部分的に集中することが
なく、該下部ダイス16にクラックや割れ等が発生する
ことを回避可能となる。
30および第2傾斜面部32の間に所定の間隙Cが設け
られている。このため、成形時に下部ダイス16に作用
する応力が、間隙Cに吸収されて有効に緩和され、この
下部ダイス16に過剰な応力が部分的に集中することが
なく、該下部ダイス16にクラックや割れ等が発生する
ことを回避可能となる。
【0024】さらにまた、第1壁面26と第2壁面28
のなす角度αが鈍角となるとともに、この第2壁面28
が仮想交点Pよりも下方に延びている。従って、素材W
の成形作業がより円滑かつ確実に遂行され、しかもバリ
の発生を一層低減させることができる。
のなす角度αが鈍角となるとともに、この第2壁面28
が仮想交点Pよりも下方に延びている。従って、素材W
の成形作業がより円滑かつ確実に遂行され、しかもバリ
の発生を一層低減させることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る冷間鍛造用金型によれば、
第1型部材と第2型部材の分割部が、鍛造用キャビテイ
の成形形状外周の内方側端部に対応する部位から押圧型
の圧入方向に対して外方に傾斜する方向に延在してい
る。このため、分割部が、成形時の素材の塑性流動方向
と略反対方向に指向し、該成形時にこの分割部にバリが
発生することを可及的に阻止することができるととも
に、前記素材の流動性を円滑に維持することが可能にな
る。しかも、第1型部材と第2型部材の当接面が、分割
部の傾斜する他端部に連続して設けられるため、この当
接面が実際に成形を行う成形面から有効に離間し、該当
接面近傍に成形時の応力が作用することがない。従っ
て、第1型部材および第2型部材にクラックや割れ等が
発生することを確実に防止することが可能になり、金型
を長期間にわたり効率的に活用し得るという効果があ
る。
第1型部材と第2型部材の分割部が、鍛造用キャビテイ
の成形形状外周の内方側端部に対応する部位から押圧型
の圧入方向に対して外方に傾斜する方向に延在してい
る。このため、分割部が、成形時の素材の塑性流動方向
と略反対方向に指向し、該成形時にこの分割部にバリが
発生することを可及的に阻止することができるととも
に、前記素材の流動性を円滑に維持することが可能にな
る。しかも、第1型部材と第2型部材の当接面が、分割
部の傾斜する他端部に連続して設けられるため、この当
接面が実際に成形を行う成形面から有効に離間し、該当
接面近傍に成形時の応力が作用することがない。従っ
て、第1型部材および第2型部材にクラックや割れ等が
発生することを確実に防止することが可能になり、金型
を長期間にわたり効率的に活用し得るという効果があ
る。
【0026】また、分割部の一端側から他端側にわたっ
て設けられた間隙により、成形時に発生する応力を有効
に緩和することができ、過剰な応力が部分的に集中する
ことがない。さらにまた、第1型部材および第2型部材
の各壁面同士のなす角度が鈍角となるため、素材の塑性
流動がより円滑に遂行されるとともに、バリの発生等を
確実に阻止することが可能になる。
て設けられた間隙により、成形時に発生する応力を有効
に緩和することができ、過剰な応力が部分的に集中する
ことがない。さらにまた、第1型部材および第2型部材
の各壁面同士のなす角度が鈍角となるため、素材の塑性
流動がより円滑に遂行されるとともに、バリの発生等を
確実に阻止することが可能になる。
【図1】本発明の実施例に係る冷間鍛造用金型の概略全
体構成図である。
体構成図である。
【図2】前記金型の要部縦断説明図である。
【図3】前記金型を構成する分割部および当接面の拡大
説明図である。
説明図である。
【図4】従来の上部ダイスの圧縮応力説明図である。
【図5】本実施例に係る上部ダイスの圧縮応力説明図で
ある。
ある。
【図6】従来の金型の縦断説明図である。
10…金型 16…下部ダイ
ス 18…上部ダイス 20…キャビテ
イ 22…ポンチ 26、28…壁
面 30、32…傾斜面部 34…分割部 36、38…当接面
ス 18…上部ダイス 20…キャビテ
イ 22…ポンチ 26、28…壁
面 30、32…傾斜面部 34…分割部 36、38…当接面
Claims (3)
- 【請求項1】互いに接合された第1型部材および第2型
部材に形成される鍛造用キャビテイに素材が配設され、
押圧型の圧入作用下に前記素材に冷間鍛造加工を施す冷
間鍛造用金型であって、 前記第1型部材および前記第2型部材は、前記鍛造用キ
ャビテイの成形形状外周の内方側端部に対応する部位に
一端側を配置させかつ他端側を前記押圧型の圧入方向に
対して外方に傾斜させた分割部を備えるとともに、 前記分割部の前記傾斜する他端部に連続して前記第1型
部材と前記第2型部材の当接面が設けられることを特徴
とする冷間鍛造用金型。 - 【請求項2】請求項1記載の金型において、前記分割部
は、前記一端側から前記他端側にわたって間隙を設ける
ことを特徴とする冷間鍛造用金型。 - 【請求項3】請求項1または2記載の金型において、前
記第1型部材は、前記鍛造用キャビテイを形成し前記分
割部に向かって延在する第1壁面を有するとともに、 前記第2型部材は、該鍛造用キャビテイを形成し前記分
割部に向かって延在する第2壁面を有し、 前記第1壁面と前記第2壁面の仮想交点で該鍛造用キャ
ビテイ側に形成される角度が鈍角となり、かつ該第2壁
面の前記分割部側の端部が前記仮想交点より前記第1型
部材側に延在することを特徴とする冷間鍛造用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32259593A JP2828394B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 冷間鍛造用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32259593A JP2828394B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 冷間鍛造用金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07178493A true JPH07178493A (ja) | 1995-07-18 |
| JP2828394B2 JP2828394B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=18145461
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32259593A Expired - Fee Related JP2828394B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 冷間鍛造用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2828394B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6035688A (en) * | 1997-12-05 | 2000-03-14 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Forging die apparatus |
| KR100422658B1 (ko) * | 2001-08-31 | 2004-03-12 | 현대자동차주식회사 | 클러치 기어 단조용 금형 |
| US7043955B2 (en) | 1997-12-05 | 2006-05-16 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Forging die apparatus |
| JP2008235851A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-10-02 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 光半導体素子用ステム及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP32259593A patent/JP2828394B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6035688A (en) * | 1997-12-05 | 2000-03-14 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Forging die apparatus |
| US6189362B1 (en) | 1997-12-05 | 2001-02-20 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Forging die apparatus |
| US7043955B2 (en) | 1997-12-05 | 2006-05-16 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Forging die apparatus |
| KR100422658B1 (ko) * | 2001-08-31 | 2004-03-12 | 현대자동차주식회사 | 클러치 기어 단조용 금형 |
| JP2008235851A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-10-02 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 光半導体素子用ステム及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2828394B2 (ja) | 1998-11-25 |
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