JPH07178686A - 水平多関節ロボットのアーム動作規制機構 - Google Patents

水平多関節ロボットのアーム動作規制機構

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JPH07178686A
JPH07178686A JP32300193A JP32300193A JPH07178686A JP H07178686 A JPH07178686 A JP H07178686A JP 32300193 A JP32300193 A JP 32300193A JP 32300193 A JP32300193 A JP 32300193A JP H07178686 A JPH07178686 A JP H07178686A
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JP
Japan
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arm
wire
articulated robot
horizontal articulated
support
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JP32300193A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Muto
敏之 武藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、水平多関節ロボットのアーム動作規
制機構に関し、簡単な構成で第1アームおよび第2アー
ムの動作範囲をまとめて規制することができ、低コスト
で信頼性の高い水平多関節ロボットのアーム動作規制機
構を提供することを目的としている。 【構成】支持体11から第1回転軸12の側面、第1アーム
13の側面、第2回転軸14の側面を介して第2アーム15の
側面の所定箇所まで延在するワイヤ18を設けるととも
に、第1アーム13および第2アーム15の側面に該ワイヤ
18をスライド可能なようにガイドする第1、2ガイド部
材19、20を設け、ワイヤ18が伸びきった状態を第1アー
ム13および第2アーム15の動作規制位置に設定してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平多関節ロボットの
アーム動作規制機構に関し、詳しくは、水平多関節ロボ
ットのアームの動作範囲を規制するアーム動作規制機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、組立作業用ロボットにおけるア
ームの動作範囲は、ロボット自身あるいは障害物への干
渉領域を考慮する必要があり、双腕(複腕)ロボットで
は他アームとの動作中の干渉を考慮する必要がある。こ
れらアームの動作を機械的に規制する機構、すなわち、
ハードリミットとしては、オーバランスイッチやストッ
パを第1アームおよび第2アームに回動自在に連結され
た第2アームの各動作軸にそれぞれ設けるのが一般的で
ある。
【0003】また多くのロボットでは前記ハードリミッ
トに加え、アーム先端の座標位置を随時計算しながらあ
るいは検知しながら、アーム全体の動作範囲の制限する
ためのソフトリミットを設ける方法がある。さらに双腕
ロボットでは、他アームとの干渉チェック方法として多
くの特許が出願されている。これらはアーム位置の監視
手段や動作フローのコントロールなどソフト的な対応に
よるものが主流である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の動作規制機構のうち、ハードリミットにあっ
ては、オーバランスイッチやストッパがアームの各動作
軸にそれぞれ設けられているが、各軸がバラバラで、第
1アームと第2アームのどちらもハードリミットが効い
ていなくても、アーム先端が動作範囲を越えてしまうと
いう問題である。
【0005】すなわち、図10に、軸毎のストッパまたは
オーバランスイッチなどによるリミット機構をもったロ
ボットを示すように、第1アーム1の動作範囲として1
80°、第2アーム2の動作範囲として180°必要な
場合、アーム1、2全体の動作範囲は図10の斜線部のよ
うに示される。よって実際の動作範囲を実線Aまでとし
たくても不可能であり、アーム1、2の動作範囲を規制
することができなかった。
【0006】一方、ソフトリミットにあっては、アーム
先端の位置を把握しているので動作領域が自由に設定で
きるが、原点位置が保持されていないとアーム先端およ
び各軸の座標点がわからないので、原点が非保持の間は
ソフトリミットが効かないという問題があった。さらに
動作範囲を設定する際に作業者の設定ミスを招く恐れも
あるという問題があった。
【0007】そこで本発明は、簡単な構成で第1アーム
および第2アームの動作範囲をまとめて規制することが
でき、低コストで信頼性の高い水平多関節ロボットのア
ーム動作規制機構を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、支持体と、該支持体に回転
自在に設けられた第1回転軸と、基端部が第1回転軸に
取付けられた第1アームと、該第1アームの先端部に第
2回転軸を介して回転自在に取付けられた基端部を有
し、先端部が自由端を構成する第2アームと、を有する
水平多関節ロボットに備えられ、第1アームおよび第2
アームの動作範囲を規制するアーム動作規制機構におい
て、前記支持体から第1回転軸の側面、第1アームの側
面、第2回転軸の側面を介して第2アームの側面の所定
箇所まで延在するワイヤと、第1アームおよび第2アー
ムの側面に設けられ、該ワイヤをスライド可能なように
ガイドするガイド部材と、を有し、前記ワイヤが伸びき
った状態を第1アームおよび第2アームの動作規制位置
に設定したことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記ワイヤ長
を調整する調整手段を有することを特徴としている。請
求項3記載の発明は、上記課題を解決するために、請求
項1または2記載の発明において、前記支持体に取付け
られるとともに、ワイヤの端部に固定され、該ワイヤを
支持体側に付勢する付勢部材と、支持体の所定箇所に設
けられたストッパーと、ワイヤの端部側に設けられた当
接部材と、ストッパーに対してワイヤ端部側に位置する
ように支持体に設けられ、ストッパーが当接、離隔する
オーバーランスイッチと、を有し、ワイヤが常時付勢部
材によって付勢されるとともに、アームの動作に伴って
ワイヤが伸びたときに、当接部材がオーバーランスイッ
チに当接した後、ストッパーに当接してアームの動作を
規制することを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1〜3何れかに記載の発明において、
前記オーバーランスイッチに当接部材が当接したとき
に、該スイッチの出力信号に基づいて第1および第2回
転軸の作動を停止させる停止手段を有することを特徴と
している。請求項5記載の発明は、上記課題を解決する
ために、請求項1〜4何れかに記載の発明において、前
記第1回転軸と第2回転軸の各同心円上に、その外周が
ワイヤをガイドする第1および第2回転体を設け、これ
ら第1および第2回転体の高さを同じにしたことを特徴
としている。
【0011】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項5記載の発明において、前記ワイヤが
第1回転体の外周面上で余分に1回転することを特徴と
している。請求項7記載の発明は、上記課題を解決する
ために、請求項5または6記載の発明において、第1回
転体の半径を第2回転体の半径の定数倍とし、該定数倍
を第1アーム長と第2アーム長の比から算出される値に
設定したことを特徴としている。
【0012】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項3〜7何れかに記載の発明において、
前記ワイヤを第1回転軸を境にして鉛直方向に向きを変
え、支持体に向かってガイドする直交ガイドを有するこ
とを特徴としている。請求項9記載の発明は、上記課題
を解決するために、請求項1〜5何れかに記載の発明に
おいて 前記ワイヤおよびガイド部材が第1および第2
アームの両側面に設けられたことを特徴としている。
【0013】請求項10記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の水平多関節ロボットを一対有
する双腕型の水平多関節ロボットであって、前記支持体
側のワイヤを連結したことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、支持体から第1回転
軸の側面、第1アームの側面、第2回転軸の側面を介し
て第2アームの側面の所定箇所まで延在するワイヤが設
けられるとともに、第1アームおよび第2アームの側面
に該ワイヤをスライド可能なようにガイドするガイド部
材が設けられ、ワイヤが伸びきった状態が第1アームお
よび第2アームの動作規制位置に設定される。
【0015】したがって、第1アームおよび第2アーム
の動作範囲が容易に規制される。また、この規制がワイ
ヤで行なわれるので、構成が非常に簡単なものになり、
そのコストが低減されるとともに、ソフトリミットに比
べて信頼性が向上する。請求項2記載の発明では、ワイ
ヤ長を調整する調整手段を有するので、第1および第2
アームの動作範囲を広くさせるためには、ワイヤ長を長
くし、第1および第2アームの動作範囲を狭くさせるた
めには、ワイヤ長を短くすれば、簡単にその動作範囲を
調整できる。
【0016】請求項3記載の発明では、ワイヤを支持体
側に付勢する付勢部材と、支持体の所定箇所に設けられ
たストッパーと、ワイヤの端部側に設けられた当接部材
と、ストッパーに対してワイヤ端部側に位置するように
支持体に設けられ、ストッパーが当接、離隔するオーバ
ーランスイッチと、を有し、ワイヤが常時付勢部材によ
って付勢されるとともに、アームの動作に伴ってワイヤ
が伸びたときに、当接部材がオーバーランスイッチに当
接した後、ストッパーに当接してアームの動作を規制す
るようになっている。
【0017】したがって、当接部材がオーバーランスイ
ッチに当接することでアームの動作範囲が検出されると
ともに、当接部材がストッパに当接することでアームの
動作範囲が規制され、規制機構の使用性能が向上する。
また、ワイヤが支持体側に付勢されるので、ワイヤが弛
むことがなく、ストッパの途中にオーバーランスイッチ
とストッパを配設することができる。
【0018】請求項4記載の発明では、オーバーランス
イッチに当接部材が当接したときに、第1および第2回
転軸の作動が停止されるので、当接部材がストッパに当
接する前に電気的にアームが停止され、ワイヤが劣化す
ることがない。請求項5記載の発明では、第1回転軸と
第2回転軸の各同心円上に、その外周がワイヤをガイド
する第1および第2回転体が設けられ、これら第1およ
び第2回転体の高さを同じ設定されるので、回転軸部分
でのワイヤの動きをスムーズにすることができる。
【0019】請求項6記載の発明では、ワイヤが第1回
転体の外周面上で余分に1回転するので、アームの動作
領域の境界を直線にすることができ、有効動作範囲を広
げることができる。請求項7記載の発明では、第1回転
体の半径が第2回転体の半径が定数倍とされ、該定数倍
が第1アーム長と第2アーム長の比から算出される値に
設定されるので、第1アームと第2アームの長さが異な
っても、アーム操作領域の境界をほぼ直線にすることが
でき、有効動作範囲が広げることができる。
【0020】請求項8記載の発明では、ワイヤを第1回
転軸を境にして鉛直方向に向きを変えているので、支持
体を昇降軸とした場合でも支持体に付勢部材等を配設す
ることができる。請求項9記載の発明では、ワイヤおよ
びガイド部材が第1および第2アームの両側面に設けら
れるので、アームが一方側に動作する場合(正回転)でも
他方側に動作する場合(負回転)にもその動作範囲を容易
に規制することができる。
【0021】請求項10記載の発明では、水平多関節ロボ
ットを一対有する双腕型の水平多関節ロボットに対して
は、支持体側のワイヤが連結されるようになっているの
で、ロボットのアーム同士が干渉することがなく、両ロ
ボットの第1アームおよび第2アームの動作範囲が容易
に規制される。この結果、ソフトリミットに比べて信頼
性を向上させることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1、2は請求項1または2記載の発明に係る水平多関
節ロボットのアーム動作規制機構の一実施例を示す図で
ある。まず、構成を説明する。図1において、11は支持
体であり、該支持体11の上部には第1回転軸12が軸線a
を中心に回転自在に設けられている。この第1回転軸12
には第1アーム13の基端部が取付けられており、第1ア
ーム13は第1回転軸12によって回動されるようになって
いる。また、第1アーム13の先端部には第2回転軸14が
軸線bを中心に回転自在に設けられており、該第2回転
軸14には第2アーム15の基端部が取付けられ、第2アー
ム15は第2回転軸14によって回動されるようになってい
る。
【0023】第2アーム15の先端部は自由端を構成して
おり、この自由端には第3回転軸16が軸線cを中心に回
転自在に設けられ、この第3回転軸16には昇降軸17が取
付けられている。なお、上記各回転軸12、14、16は図示
しないモータ等によって回転されるものである。一方、
支持体11にはワイヤ18の一端部が固定されており、この
ワイヤ18はこの一端部から第1回転軸12の側面、第1ア
ーム13の側面、第2回転軸14の側面を介して第2アーム
15の側面の自由端側まで延在しており、他端部がこの第
2アーム15の自由端に固定されている。
【0024】また、第1アーム13および第2アーム15の
側面に第1ガイド部材19および第2ガイド20部材が設け
られており、これらガイド部材19、20はワイヤ18をスラ
イド可能なようにガイドしている。そして、このワイヤ
18は通常、弛んでおり、第1アーム13および第2アーム
15の作動を規制するときには伸びきるようになってい
る。
【0025】次に、作用を説明する。図2(a)は、第
1、2アーム13、15が伸びていてワイヤ18が弛んだ状態
を示すものであり、アーム13、15の動作中を示す。この
とき、ワイヤ18の全長はアーム13、15の側面部分では、
一定であるので、ワイヤ18のスライド量は、第1、2回
転軸12、14の側面で発生する。このため、アーム13、15
が動作領域Aでの動作が許容される。
【0026】次に、図2(b)に示すように、アーム13、
15の所定領域外Bに侵入しようとすると、この時点でワ
イヤ18が伸びきってストッパとして機能するため、アー
ム13、15の動作が規制され、アーム13、15が動作領域外
Bに侵入することがない。このように本実施例では、支
持体11から第1回転軸12の側面、第1アーム13の側面、
第2回転軸14の側面を介して第2アーム15の側面の所定
箇所まで延在するワイヤ18を設けるとともに、第1アー
ム13および第2アーム15の側面に該ワイヤ18をスライド
可能なようにガイドする第1、2ガイド部材19、20を設
け、ワイヤ18が伸びきった状態を第1アーム13および第
2アーム15の動作規制位置に設定しているため、第1ア
ーム13および第2アーム15の動作範囲を容易に規制する
ことができる。また、この規制をワイヤ18で行なってい
るので、構成を非常に簡単なものにでき、そのコストを
低減することができるとともに、ソフトリミットに比べ
て信頼性を向上させることができる。
【0027】なお、本実施例では、ワイヤ18を単にスト
ッパーとして使用しているが、支持体11の所定箇所にオ
ーバーランスイッチ、例えば、マイクロスイッチを設け
るとともに、ワイヤ18の所定箇所にこのスイッチに当
接、離隔可能な当接部材を設け、ワイヤの伸張時に、当
接部材をオーパーランスイッチに当接させるようにすれ
ば、ワイヤ18の移動量(伸張量)を検出することができ、
これに基づいて第1、2回転軸12、14の回転を停止する
ようにすれば、第1、2アーム13、15がオーバーランす
るのを防止することができる。
【0028】また、図示していないがワイヤ18の一端部
あるいは他端部側にワイヤ18の長さを調整する機構を設
けても良い。この調整機構としては、ワイヤ18の長さを
所定の長さにした状態でワイヤ18の一端部あるいは他端
部を把持してワイヤ18の長さを所定の長さに維持するた
めのクリップ等を用いれば良い。このようにすれば、ア
ーム15の自由端の動作範囲を任意に決めることができ
る。すなわち、ワイヤ18が長いときアーム13、15の動作
範囲を増大させ、ワイヤ18が短いときはアーム13、15の
動作範囲を狭めることができる。
【0029】図3は請求項3または4記載の発明に係る
水平多関節ロボットのアーム動作規制機構の一実施例を
示す図である。本実施例では、ワイヤ18の一端部を固定
しないで、この部分に付勢部材およびオーバーランスイ
ッチを設けたことを特徴としており、上記実施例と同様
の構成には同一番号を付して説明を省略する。
【0030】図3(a)において、支持体11には、付勢部
材21が設けられており、この付勢部材21はワイヤ18の一
端部に固定され、該ワイヤ18を支持体11側に付勢するよ
うになっている。具体的には、ワイヤ18の端部を引張る
ばねとその外周部でワイヤ18を巻く大径の回転体をから
なり、常時ばねによってワイヤ18を引張るようになって
おり、ワイヤ18が伸張する場合には、回転体からワイヤ
18が巻き取られるようになっている。また、ワイヤ18が
弛む場合には、回転体にワイヤ18が巻きつくようになっ
ている。
【0031】また、支持体11の所定箇所にストッパー22
が設けられており、このストッパー22はワイヤ18が第
1、2アーム13、15の回動を規制する位置に設けられて
いる。また、ワイヤ18の端部側には当接部材23が設けら
れており、この当接部材23はストッパー22に当接するよ
うになっている。また、ストッパー23に対してワイヤ18
の端部側に位置する支持体11側にはオーバーランスイッ
チ24が設けられており、このスイッチ24には当接部材23
が当接、離隔するようようになっている。
【0032】そして、このスイッチ24は当接部材23が当
接すると、スイッチがONして図示しないロボット制御
部に出力するようになっており、ロボット制御部はこの
信号が入力されると、第1、2回転軸12、14の作動を停
止させるようになっている。これらストッパー22、当接
部材23およびオーバーランスイッチ24はオーバーラン検
出部28を構成している。
【0033】次に、作用を説明する。まず、アーム13、
15が所定の待機位置にあるときには、図3(a)に示すよ
うに、当接部材23は付勢部材21側に位置している。次い
で、アーム13、15が作動するに従ってワイヤ18が伸びる
ため、当接部材23がストッパー22側に近接していく。そ
して、図3(b)に示すように当接部材23がオーバーラン
スイッチ24に当接すると、アーム13、15の回動規制位置
にあるため、スイッチ24がONしてロボット制御部によ
って第1、2回転軸12、14の作動を停止する。また、慣
性力等によってアーム13、15がさらに移動しようとする
と、図3(c)に示すように、当接部材23がストッパー22
に当接してアーム13、15の作動が強制的に停止される。
【0034】このように本実施例では、当接部材23をオ
ーバーランスイッチ24に当接させることでアーム13、15
の動作範囲を検出することができるとともに、当接部材
23をストッパ22に当接させることでアーム13、15の動作
範囲を規制することができ、規制機構の使用性能を向上
させることができる。また、オーバーランスイッチ24に
当接部材23が当接したときに、該スイッチ24を作動させ
て第1および第2回転軸12、14の作動を停止させるよう
にしているため、当接部材23がストッパ22に当接する前
に電気的にアーム13、15を停止させることができ、ワイ
ヤ18が劣化するのを防止することができる。なお、付勢
部材がばねを有しているが、こればねに代えておもりを
用いても良い。
【0035】図4は請求項5記載の発明に係る水平多関
節ロボットのアーム動作規制機構の一実施例を示す図で
ある。本実施例では、第1、2回転軸12、14を同一平面
上に設け、これら回転軸12、14と同心円上に外周がワイ
ヤ18のガイドとなる第1、2回転体26、27をそれぞれ設
け、この回転体26、27を同じ高さに設置したものであ
る。このようにすれば、第1、2回転軸12、14部分での
ワイヤ18の動きをスムーズにすることができる。なお、
図4中、29は支持対体である。
【0036】図5、6は請求項6または7記載の発明に
係る水平多関節ロボットのアーム動作規制機構の一実施
例を示す図である。本実施例は、図5(a)に示すよう
に、ワイヤ18を第1回転体26の外周面に巻きつけ、この
第1回転軸26の外面上で余分に1回転させるようにした
ものである。このようにした理由を説明する。第1アー
ム13が第2アーム15と同じ長さの場合、第2アーム15の
自由端の軌跡を直線になる様に動かすと、両アーム13、
15と軌跡がほぼ二等辺三角形を作るので、第1回転軸12
の回転角の2倍と、第2回転軸14の回転角との和がちょ
うど360°になる。
【0037】つまり、図5(b)のようにワイヤ18を第1
回転体26上で余分に1回転させれば第1アーム13の自由
端が描く動作領域の境界線は直線となるので、動作範囲
の設定に無駄がなくなる。第1回転軸12でのガイド長を
第2回転軸14でのガイド長の2倍としたとき、第1回転
体26の直径を第2回転体27の直径の2倍にしたとき、動
作範囲の境界線は直線となるので、動作範囲の設定に無
駄がなくなる。
【0038】この関係はアーム長が異なるときは当ては
まらない。図5(b)のように第1アーム13の長さをL
1 、第2アーム15の長さをL2 、第1回転体26の回転角
をθ1、第2回転体27の回転角をθ2 とする。このと
き、第1回転体26でのガイド長が、第2回転体27でのガ
イド長の約(L 1 +L2 )/L2 倍であるとき、ある程
度直線に近いものとなるつまり図6のように第1回転体
32の半径が第2回転体34の半径の約(L1 +L2 )/L
2 倍とすれば同様の効果が得られる。厳密に言えば、 L2 ・sin(θ1 +θ2 )=L1 ・sinθ1 を満たさないと直線にはならない。なお、図6中、31は
第1アーム、33は第2アームである。
【0039】以上のようにすれば、図5、図6に示すよ
うに、アーム13、15の動作領域の境界A1およびアーム3
1、33の動作領域の境界A2を直線にすることができ、有
効動作範囲を広げることができる図7は請求項8記載の
発明に係る水平多関節ロボットのアーム動作規制機構の
一実施例を示す図である。本実施例では、水平多関節ロ
ボットの昇降軸が第2アームの自由端ではなく、1回転
軸のところにある場合の例を示している。この場合に
は、付勢部材やオーバランスイッチなどをロボットを固
定している支持体等に設置できないので、第1アームか
ら鉛直方向にこれらを設置する。このときワイヤの方向
90°転換するガイドを設ける必要がある。
【0040】以下、具体的に構成を説明する。図7にお
いて、軸線aを中心に回転可能な第1回転軸41に昇降軸
42が設けられているとともに、第1アーム43の基端部が
取付けられている。第1アーム43の先端部には軸線bを
中心に回転可能な第2回転軸44が回転自在に設けられて
おり、第2回転軸44には第2アーム45の基端部が取付け
られている。なお、本実施例では、この昇降軸42も支持
体の一部を構成し、この昇降軸42は支持体に対して、昇
降するものである。第2アーム43の先端部は自由端を構
成しており、この自由端には軸線cを中心に回転可能な
第3回転軸46が取付けられている。なお、上記各回転軸
41、44、46は図示しないモータ等によって回転されるも
のである。
【0041】また、昇降軸42にはワイヤ47の一端部が固
定されており、このワイヤ47はこの一端部から第1回転
軸41の側面、第1アーム43の側面、第2回転軸44の側面
を介して第2アーム45の側面の中間部まで延在してお
り、他端部がこの第2アーム45の中間部に固定されてい
る。また、第1アーム43および第2アーム45の側面に第
1ガイド部材48および第2ガイド49部材が設けられてお
り、これらガイド部材48、49はワイヤ47がスライド可能
にガイドしている。また、昇降軸42には直交ガイド50が
設けられており、ワイヤ47は第1回転軸41を境にしてこ
のガイド50によって鉛直方向に向きが変えられ、昇降軸
41に向かってガイドされている。
【0042】このようにすれば、支持体を昇降軸とした
場合でも支持体に付勢部材21、オーバーラン検出部28を
配設することができる。図8は請求項9記載の発明に係
る水平多関節ロボットのアーム動作規制機構の一実施例
を示す図である。本実施例では、ワイヤ18およびガイド
部材(但し、ガイド部材は図示していない)を第1、2ア
ーム13、15の両側面に設けているので、アーム13、15が
一方側に動作する場合(正回転R1)でも他方側に動作す
る場合(負回転R2)にもその動作範囲を容易に規制する
ことができる。なお、同図中、51、52は正回転方向およ
び負回転方向に設けられたオーバーラン検出部である。
【0043】図9は請求項10記載の発明に係る水平多関
節ロボットのアーム動作規制機構の一実施例を示す図で
ある。本実施例では、ロボット本体に水平多関節ロボッ
トが一対設けられている場合を示している。なお、多関
節ロボットの構成は請求項1または2記載の発明と同様
であるため、詳述しない。本実施例では、ロボット本体
70に取り付けられた支持体11側のワイヤ18を連結して両
ロボットアームの動作範囲を規制している。この場合に
は、正回転と負回転どちらの方向にも動作範囲を制限す
ることができる。
【0044】すなわち、双腕ロボットにおいて、左右の
ワイヤ18を左右アーム13の支持体11の間でつなると、干
渉回避用リミットとして応用できる。例えば同図(b)
のように右アームが左方向動くと、ワイヤ18は右アーム
13側へスライドするので、左アーム13の動作自由度は少
なくなり、結果的に左右アームの衝突が避けられること
になる。さらに、左右アーム13の支持体11間にオーバラ
ン検出部28を設ければ、アーム毎の動作範囲を制限する
ことができる。本実施例では、このように構成されてい
るため、両ロボットのアーム13、15同士が干渉するのを
防止でき、両ロボットの第1アーム13および第2アーム
15の動作範囲を容易に規制することができる。この結
果、ソフトリミットに比べて信頼性を向上させることが
できる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1アー
ムおよび第2アームの動作範囲を容易に規制することが
できる。また、この規制をワイヤで行なっているので、
構成を非常に簡単なもにすることができ、そのコストを
低減することができるとともに、ソフトリミットに比べ
て信頼性を向上させることができる。請求項2記載の発
明によれば、第1および第2アームの動作範囲を広くさ
せるためには、ワイヤ長を長くし、第1および第2アー
ムの動作範囲を狭くさせるためには、ワイヤ長を短くす
れば、簡単にその動作範囲を調整できる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、当接部材を
オーバーランスイッチに当接させることでアームの動作
範囲を検出することができるとともに、当接部材をスト
ッパに当接させることでアームの動作範囲を規制するこ
とができ、規制機構の使用性能を向上させることができ
る。また、ワイヤを支持体側に付勢しているので、ワイ
ヤが弛むのを防止することができ、ストッパの途中にオ
ーバーランスイッチとストッパを配設することができ
る。請求項4記載の発明によれば、当接部材がストッパ
に当接する前に電気的にアームを停止させることがで
き、ワイヤが劣化するのを防止することができる。請求
項5記載の発明によれば、回転軸部分でのワイヤの動き
をスムーズにすることができる。
【0047】請求項6記載の発明によれば、アームの動
作領域の境界を直線にすることができ、有効動作範囲を
広げることができる。請求項7記載の発明によれば、第
1アームと第2アームの長さが異なっても、アーム操作
領域の境界をほぼ直線にすることができ、有効動作範囲
が広げることができる。請求項8記載の発明によれば、
支持体を昇降軸とした場合でも支持体に付勢部材等を配
設することができる。請求項9記載の発明によれば、ア
ームが一方側に動作する場合(正回転)でも他方側に動作
する場合(負回転)にもその動作範囲を容易に規制するこ
とができる。請求項10記載の発明によれば、ロボットの
アーム同士が干渉するのを防止することができ、両ロボ
ットの第1アームおよび第2アームの動作範囲を容易に
規制することができる。この結果、ソフトリミットに比
べて信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1または2記載の発明に係る水平多関節
ロボットのアーム動作規制機構の一実施例を示す図であ
る。
【図2】(a)は一実施例の動作領域が作動するアームを
示す図、(b)はワイヤが伸びきってアームの作動が規制
された状態を示す図である。
【図3】請求項3または4記載の発明に係る水平多関節
ロボットのアーム動作規制機構の一実施例を示す図であ
り、(a)はアームが待機状態にあるときのワイヤの端部
側の状態を示す図、(b)は当接部材がオーバーランスイ
ッチに当接した状態を示す図、(c)は当接部材がストッ
パーに当接した状態を示す図である。
【図4】請求項5記載の発明に係る水平多関節ロボット
のアーム動作規制機構の一実施例を示す図であり、(a)
はその平面図、(b)はその側面図である。
【図5】請求項6記載の発明に係る水平多関節ロボット
のアーム動作規制機構の一実施例を示す図であり、(a)
はその概略構成図、(b)はそのアーム長さと回転角を示
した図である。
【図6】請求項7記載の発明に係る水平多関節ロボット
のアーム動作規制機構の一実施例の概略構成図である。
【図7】請求項8記載の発明に係る水平多関節ロボット
のアーム動作規制機構の一実施例を示す図である。
【図8】請求項9記載の発明に係る水平多関節ロボット
のアーム動作規制機構の一実施例の概略構成図である。
【図9】請求項10記載の発明に係る水平多関節ロボット
のアーム動作規制機構の一実施例を示す図であり、(a)
は待機状態を示す図、(b)は作動状態を示す図である。
【図10】従来のアームの作動範囲を示す図である。
【符号の説明】
11 支持体 12、32、41 第1回転軸 13、31、43 第1アーム 14、34、44 第2回転軸 15、33、45 第2アーム 18、47 ワイヤ 19、48 第1ガイド部材(ガイド部材) 20、49 第2ガイド部材(ガイド部材) 21 付勢部材 22 ストッパー 23 当接部材 24 オーバーランスイッチ 26、32 第1回転体 27、34 第2回転体 50 直交ガイド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、 該支持体に回転自在に設けられた第1回転軸と、 基端部が第1回転軸に取付けられた第1アームと、 該第1アームの先端部に第2回転軸を介して回転自在に
    取付けられた基端部を有し、先端部が自由端を構成する
    第2アームと、 を有する水平多関節ロボットに備えられ、第1アームお
    よび第2アームの動作範囲を規制するアーム動作規制機
    構において、 前記支持体から第1回転軸の側面、第1アームの側面、
    第2回転軸の側面を介して第2アームの側面の所定箇所
    まで延在するワイヤと、 第1アームおよび第2アームの側面に設けられ、該ワイ
    ヤをスライド可能なようにガイドするガイド部材と、を
    有し、 前記ワイヤが伸びきった状態を第1アームおよび第2ア
    ームの動作規制位置に設定したことを特徴とする水平多
    関節ロボットのアーム動作規制機構。
  2. 【請求項2】前記ワイヤ長を調整する調整手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の水平多関節ロボットの
    アーム動作規制機構。
  3. 【請求項3】前記支持体に取付けられるとともに、ワイ
    ヤの端部に固定され、該ワイヤを支持体側に付勢する付
    勢部材と、 支持体の所定箇所に設けられたストッパーと、 ワイヤの端部側に設けられた当接部材と、 ストッパーに対してワイヤ端部側に位置するように支持
    体に設けられ、ストッパーが当接、離隔するオーバーラ
    ンスイッチと、 を有し、ワイヤが常時付勢部材によって付勢されるとと
    もに、アームの動作に伴ってワイヤが伸びたときに、当
    接部材がオーバーランスイッチに当接した後、ストッパ
    ーに当接してアームの動作を規制することを特徴とする
    請求項1または2記載の水平多関節ロボットのアーム動
    作規制機構。
  4. 【請求項4】前記オーバーランスイッチに当接部材が当
    接したときに、該スイッチの出力信号に基づいて第1お
    よび第2回転軸の作動を停止させる停止手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の水平多関節
    ロボットのアーム動作規制機構。
  5. 【請求項5】前記第1回転軸と第2回転軸の各同心円上
    に、その外周がワイヤをガイドする第1および第2回転
    体を設け、これら第1および第2回転体の高さを同じに
    したことを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の水平
    多関節ロボットのアーム動作規制機構。
  6. 【請求項6】前記ワイヤが第1回転体の外周面上で余分
    に1回転することを特徴とする請求項5記載の水平多関
    節ロボットのアーム動作規制機構。
  7. 【請求項7】第1回転体の半径を第2回転体の半径の定
    数倍とし、該定数倍を第1アーム長と第2アーム長の比
    から算出される値に設定したことを特徴とする請求項5
    または6記載の水平多関節ロボットのアーム動作規制機
    構。
  8. 【請求項8】前記ワイヤを第1回転軸を境にして鉛直方
    向に向きを変え、支持体に向かってガイドする直交ガイ
    ドを有することを特徴とする請求項3〜7何れかに記載
    の水平多関節ロボットのアーム動作規制機構。
  9. 【請求項9】前記ワイヤおよびガイド部材が第1および
    第2アームの両側面に設けられたことを特徴とする請求
    項1〜5何れかに記載の水平多関節ロボットのアーム動
    作規制機構。
  10. 【請求項10】請求項1記載の水平多関節ロボットを一対
    有する双腕型の水平多関節ロボットであって、前記支持
    体側のワイヤを連結したことを特徴とする水平多関節ロ
    ボットのアーム動作規制機構。
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