JPH07180192A - 油圧シヨベルの転倒防止装置 - Google Patents
油圧シヨベルの転倒防止装置Info
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- JPH07180192A JPH07180192A JP32851993A JP32851993A JPH07180192A JP H07180192 A JPH07180192 A JP H07180192A JP 32851993 A JP32851993 A JP 32851993A JP 32851993 A JP32851993 A JP 32851993A JP H07180192 A JPH07180192 A JP H07180192A
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Operation Control Of Excavators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転倒を確実に防止することができる油圧シヨ
ベルの転倒防止装置を提供すること。 【構成】 油圧シヨベルには、ブーム角センサ1、アー
ム角センサ2、バケツト角センサ3、上部旋回体Sの旋
回角度を検出する旋回角センサ4、車体の前後方向の傾
きを検出する傾斜角センサ5bが備えられ、これら各角
度センサおよび車体の所定部分の寸法により油圧シヨベ
ルの静的転倒モーメントが演算される。又、旋回体の旋
回の遠心力により生じる動的転倒モーメントが旋回角速
度を用いて演算され、旋回体の急停止時に生じる動的転
倒モーメントが旋回の最大角加速度を用いて演算され、
これらの一方又は大きい方が静的転倒モーメントに加算
され、転倒の判定条件とされる。判定条件の成立により
旋回角速度が制御される。
ベルの転倒防止装置を提供すること。 【構成】 油圧シヨベルには、ブーム角センサ1、アー
ム角センサ2、バケツト角センサ3、上部旋回体Sの旋
回角度を検出する旋回角センサ4、車体の前後方向の傾
きを検出する傾斜角センサ5bが備えられ、これら各角
度センサおよび車体の所定部分の寸法により油圧シヨベ
ルの静的転倒モーメントが演算される。又、旋回体の旋
回の遠心力により生じる動的転倒モーメントが旋回角速
度を用いて演算され、旋回体の急停止時に生じる動的転
倒モーメントが旋回の最大角加速度を用いて演算され、
これらの一方又は大きい方が静的転倒モーメントに加算
され、転倒の判定条件とされる。判定条件の成立により
旋回角速度が制御される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧シヨベルの作業中に
おける転倒を防止するための油圧シヨベルの転倒防止装
置に関する。
おける転倒を防止するための油圧シヨベルの転倒防止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧シヨベルは、下部走行体、上部旋回
体、フロント機構より成り、それらを駆動して所期の作
業を行う。このような油圧シヨベルの作業は、フロント
機構を構成するブーム、アーム、作業部(バケツトで代
表させる)を上部旋回体の外方に突出した状態で種々姿
勢を変えて行われる。このため、フロント機構全体の姿
勢と負荷の大きさによつては油圧シヨベルが転倒するお
それがある。特に、油圧シヨベルが斜面で作業を行うと
きには、側方に転倒するおそれが極めて大きく、非常に
危険である。このような転倒を防止する装置が特公平4
−63934号公報に提示されている。この装置は、転
倒する支点回りの静的モーメントを常に計算し、この静
的モーメントが予め定められた限界値になつたら転倒防
止手段を作動させるものである。例えば、ブームの重
心、アームの重心、およびバケツトの重心が作用する支
点を中心として反時計回りの合計のモーメントと、上部
旋回体の重心、下部走行体の重心が上記支点を中心に作
用する時計回りのモーメントを計算し、前者のモーメン
トを後者のモーメントより小さくなるようにして転倒を
防止するものである。
体、フロント機構より成り、それらを駆動して所期の作
業を行う。このような油圧シヨベルの作業は、フロント
機構を構成するブーム、アーム、作業部(バケツトで代
表させる)を上部旋回体の外方に突出した状態で種々姿
勢を変えて行われる。このため、フロント機構全体の姿
勢と負荷の大きさによつては油圧シヨベルが転倒するお
それがある。特に、油圧シヨベルが斜面で作業を行うと
きには、側方に転倒するおそれが極めて大きく、非常に
危険である。このような転倒を防止する装置が特公平4
−63934号公報に提示されている。この装置は、転
倒する支点回りの静的モーメントを常に計算し、この静
的モーメントが予め定められた限界値になつたら転倒防
止手段を作動させるものである。例えば、ブームの重
心、アームの重心、およびバケツトの重心が作用する支
点を中心として反時計回りの合計のモーメントと、上部
旋回体の重心、下部走行体の重心が上記支点を中心に作
用する時計回りのモーメントを計算し、前者のモーメン
トを後者のモーメントより小さくなるようにして転倒を
防止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧シヨベ
ルの作業は、上部旋回体の回動やフロント機構の駆動の
連続運動により行われるので、この連続運動による慣性
力が上記各重心に作用するし、又、転倒の限界値に近づ
き警報によつて作業者が急に動作を停止すれば、この停
止に伴う大きな慣性力が作用し、これら慣性力がモーメ
ントの増加を招くこととなるので、上記従来の装置では
必ずしも完全に転倒を防止し得るものではなかつた。
ルの作業は、上部旋回体の回動やフロント機構の駆動の
連続運動により行われるので、この連続運動による慣性
力が上記各重心に作用するし、又、転倒の限界値に近づ
き警報によつて作業者が急に動作を停止すれば、この停
止に伴う大きな慣性力が作用し、これら慣性力がモーメ
ントの増加を招くこととなるので、上記従来の装置では
必ずしも完全に転倒を防止し得るものではなかつた。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、転倒を確実に防止することができる油圧シ
ヨベルの転倒防止装置を提供することにある。
題を解決し、転倒を確実に防止することができる油圧シ
ヨベルの転倒防止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、走行体、この走行体に支持された旋回
体、およびこの旋回体に支持されたフロント機構より成
る油圧シヨベルに、この油圧シヨベルの傾斜を検出する
傾斜角センサ、前記旋回体の旋回角を検出する旋回角セ
ンサ、前記フロント機構のブーム角を検出するブーム角
センサ、および前記フロント機構のアーム角を検出する
アーム角センサの各角度センサを備え、これら各角度セ
ンサの検出値および前記油圧シヨベルの所定部分の寸法
に基づき静的転倒モーメントを演算して転倒条件を定
め、転倒を防止する油圧シヨベルの転倒防止装置におい
て、前記各角度センサの検出値、前記所定部分の寸法、
および前記旋回体の角速度に基づき当該旋回体の旋回の
遠心力により生じる遠心力転倒モーメントを演算する第
1の演算手段と、前記各角度センサの検出値、前記所定
部分の寸法、および前記旋回体の最大角加速度に基づき
当該旋回体の急停止時に生じる急停止転倒モーメントを
演算する第2の演算手段と、前記第1の演算手段の演算
値および前記第2の演算手段の演算値のうちの大きな方
の値を選択する比較手段と、この比較手段で選択された
値を前記静的転倒モーメントに加算する加算手段と、こ
の加算手段の加算値により定められた転倒条件が成立し
たとき前記旋回体の角速度を制御する速度制御手段とを
設けたことを特徴とする。
め、本発明は、走行体、この走行体に支持された旋回
体、およびこの旋回体に支持されたフロント機構より成
る油圧シヨベルに、この油圧シヨベルの傾斜を検出する
傾斜角センサ、前記旋回体の旋回角を検出する旋回角セ
ンサ、前記フロント機構のブーム角を検出するブーム角
センサ、および前記フロント機構のアーム角を検出する
アーム角センサの各角度センサを備え、これら各角度セ
ンサの検出値および前記油圧シヨベルの所定部分の寸法
に基づき静的転倒モーメントを演算して転倒条件を定
め、転倒を防止する油圧シヨベルの転倒防止装置におい
て、前記各角度センサの検出値、前記所定部分の寸法、
および前記旋回体の角速度に基づき当該旋回体の旋回の
遠心力により生じる遠心力転倒モーメントを演算する第
1の演算手段と、前記各角度センサの検出値、前記所定
部分の寸法、および前記旋回体の最大角加速度に基づき
当該旋回体の急停止時に生じる急停止転倒モーメントを
演算する第2の演算手段と、前記第1の演算手段の演算
値および前記第2の演算手段の演算値のうちの大きな方
の値を選択する比較手段と、この比較手段で選択された
値を前記静的転倒モーメントに加算する加算手段と、こ
の加算手段の加算値により定められた転倒条件が成立し
たとき前記旋回体の角速度を制御する速度制御手段とを
設けたことを特徴とする。
【0006】又、本発明は、上記構成において、前記第
1の演算手段又は前記第2の演算手段のうちのいずれか
一方のみを用い、その演算値を前記静的転倒モーメント
に加算することも特徴とする。
1の演算手段又は前記第2の演算手段のうちのいずれか
一方のみを用い、その演算値を前記静的転倒モーメント
に加算することも特徴とする。
【0007】
【作用】静的転倒モーメントの外に、旋回体の慣性力に
より生じる動的転倒モーメントを演算し、この動的転倒
モーメントを静的転倒モーメントに加算して転倒条件を
定める。動的転倒モーメントには旋回体の遠心力による
ものと旋回体の急停止により生じるものとがあり、これ
らのうちのいずれか一方、又は両者のうちの大きい方が
動的転倒モーメントとして用いられる。遠心力により生
じる動的転倒モーメントの演算には、旋回体の角速度が
参照され、又、急停止により生じる動的転倒モーメント
の演算には、旋回体の最大角加速度が参照される。転倒
条件が成立すると、旋回体の角速度は転倒を生じない方
向に制御される。
より生じる動的転倒モーメントを演算し、この動的転倒
モーメントを静的転倒モーメントに加算して転倒条件を
定める。動的転倒モーメントには旋回体の遠心力による
ものと旋回体の急停止により生じるものとがあり、これ
らのうちのいずれか一方、又は両者のうちの大きい方が
動的転倒モーメントとして用いられる。遠心力により生
じる動的転倒モーメントの演算には、旋回体の角速度が
参照され、又、急停止により生じる動的転倒モーメント
の演算には、旋回体の最大角加速度が参照される。転倒
条件が成立すると、旋回体の角速度は転倒を生じない方
向に制御される。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係る油圧シヨベルの概略
構成の側面図である。図1で、Rは下部走行体、Sは下
部走行体R上に取り付けられた上部旋回体、Bは上部旋
回体Sに支点Oで可回動に取り付けられたブーム、Aは
ブームBに支点Pで可回動に取り付けられたアーム、V
はアームAに支点Qで可回動に取り付けられたバケツト
である。ブームB、アームA、バケツトVでフロント機
構が構成される。
する。図1は本発明の実施例に係る油圧シヨベルの概略
構成の側面図である。図1で、Rは下部走行体、Sは下
部走行体R上に取り付けられた上部旋回体、Bは上部旋
回体Sに支点Oで可回動に取り付けられたブーム、Aは
ブームBに支点Pで可回動に取り付けられたアーム、V
はアームAに支点Qで可回動に取り付けられたバケツト
である。ブームB、アームA、バケツトVでフロント機
構が構成される。
【0009】GbはブームBの重心、GaはアームAの重
心、GvはバケツトVの重心、Grは下部走行体Rの重
心、Gsは上部旋回体Sの重心を示す。Tlは油圧シヨベ
ルが図1に示す姿勢にある場合の転倒の支点であり、こ
の支点は下部走行体Rの側面下端部に存在する。Hは上
部旋回体Sの旋回軸Cと直交する平面である。
心、GvはバケツトVの重心、Grは下部走行体Rの重
心、Gsは上部旋回体Sの重心を示す。Tlは油圧シヨベ
ルが図1に示す姿勢にある場合の転倒の支点であり、こ
の支点は下部走行体Rの側面下端部に存在する。Hは上
部旋回体Sの旋回軸Cと直交する平面である。
【0010】1はブームBが平面H1となす角θ1を検出
するブーム角センサ、2はブームBとアームAとのなす
角θ3を検出するアーム角センサ、3はアームAとバケ
ツトVとのなす角θ5を検出するバケツト角センサであ
る。4は上部旋回体Sの下部走行体Rに対する旋回角ψ
を検出する旋回角センサ、5aは油圧シヨベルが傾斜地
にあるとき下部走行体Rの前後方向の傾斜成分を検出す
る前後傾斜角センサ、5bはその状態での下部走行体R
の横方向の傾斜成分を検出する横傾斜角センサである。
するブーム角センサ、2はブームBとアームAとのなす
角θ3を検出するアーム角センサ、3はアームAとバケ
ツトVとのなす角θ5を検出するバケツト角センサであ
る。4は上部旋回体Sの下部走行体Rに対する旋回角ψ
を検出する旋回角センサ、5aは油圧シヨベルが傾斜地
にあるとき下部走行体Rの前後方向の傾斜成分を検出す
る前後傾斜角センサ、5bはその状態での下部走行体R
の横方向の傾斜成分を検出する横傾斜角センサである。
【0011】図2は本実施例の演算に用いる各部の角度
や距離(寸法)を説明する説明図である。図2におい
て、OはブームBの回動支点、PはアームAの回動支
点、QはバケツトVの回動支点であり、これらは図1に
も示されている。θ1は直線OPと平面H1のなす角、θ
2は直線OGbと直線OPのなす角、θ3は直線POと直
線PQのなす角、θ4は直線PQと直線PGaのなす角、
θ5は直線QPと直線QGvのなす角を示す。
や距離(寸法)を説明する説明図である。図2におい
て、OはブームBの回動支点、PはアームAの回動支
点、QはバケツトVの回動支点であり、これらは図1に
も示されている。θ1は直線OPと平面H1のなす角、θ
2は直線OGbと直線OPのなす角、θ3は直線POと直
線PQのなす角、θ4は直線PQと直線PGaのなす角、
θ5は直線QPと直線QGvのなす角を示す。
【0012】l1は支点Oと重心Gbの距離、l2は支点
Oと支点Pの距離、l3は支点Pと重心Gaの距離、l4
は支点Pと支点Qの距離、l5は支点Qと重心Gvの距離
である。l6は支点Tlと旋回軸Cと地面H2とが交わる
点Uとの距離、l7は交点Uと支点Oから垂線をおろし
て地面H2と交わる点との距離、l8は交点Uと重心Gs
から垂線をおろして地面H2と交わる点との距離、l9は
交点Uと重心Grから垂線をおろして地面H2と交わる点
との距離、h1は支点Oから垂線をおろして地面H2と交
わる点との間の距離である。WbはブームBの重量、Wa
はアームAの重量、WvはバケツトVの重量、Wsは上部
旋回体Sの重量、Wrは下部走行体Rの重量である。
Oと支点Pの距離、l3は支点Pと重心Gaの距離、l4
は支点Pと支点Qの距離、l5は支点Qと重心Gvの距離
である。l6は支点Tlと旋回軸Cと地面H2とが交わる
点Uとの距離、l7は交点Uと支点Oから垂線をおろし
て地面H2と交わる点との距離、l8は交点Uと重心Gs
から垂線をおろして地面H2と交わる点との距離、l9は
交点Uと重心Grから垂線をおろして地面H2と交わる点
との距離、h1は支点Oから垂線をおろして地面H2と交
わる点との間の距離である。WbはブームBの重量、Wa
はアームAの重量、WvはバケツトVの重量、Wsは上部
旋回体Sの重量、Wrは下部走行体Rの重量である。
【0013】図3および図4は油圧シヨベルの姿勢を示
す平面図および側面図である。油圧シヨベルが図示のよ
うに上部旋回体Sが下部走行体Rの前後方向に対して角
度ψ旋回しており、かつ、下部走行体Rが横方向の傾斜
成分αrだけ傾斜している状態にあるとする。このとき
の転倒の軸Tlのまわりの転倒モーメントを考える。ブ
ームB、アームA、バケツトVの自重による転倒モーメ
ントMb,Ma,Mvはそれぞれ次式で表わされる。
す平面図および側面図である。油圧シヨベルが図示のよ
うに上部旋回体Sが下部走行体Rの前後方向に対して角
度ψ旋回しており、かつ、下部走行体Rが横方向の傾斜
成分αrだけ傾斜している状態にあるとする。このとき
の転倒の軸Tlのまわりの転倒モーメントを考える。ブ
ームB、アームA、バケツトVの自重による転倒モーメ
ントMb,Ma,Mvはそれぞれ次式で表わされる。
【0014】 Mb=Wb・(((l1・cos(θ1+θ2)+l7)・sin(ψ)−l6)・ cos(αr)+h1・sin(αr)) ……(1) Ma=Wa・(((l2・cos(θ1)−l3・cos(θ1+θ3+θ4)+l7) ・sin(ψ)−l6)・cos(αr)+h1・sin(αr)) ……(2) Mv=Wv・(((l2・cos(θ1)−l4・cos(θ1+θ3)・cos( αr)+l5・cos(θ1+θ3+θ5)+l7)・sin(ψ)−l6)+ h1・sin(αr)) ……(3) 上部旋回体S、下部走行体Rの自重による転倒モーメン
トMs,Mrはそれぞれ次式で表わされる。 Ms=Ws・((l6+l8・sin(ψ))・cos(αr)−h2・sin (αr)) ……(4) Mr=Wr・((l6+l9)・cos(αr)−h3・sin(αr)) ………(5) 以上の各式(1)〜(5)を、検出値をパラメータとし
た関数でまとめた静的転倒の条件は次式で表わされる。 Mb(θ1,ψ,αr)+Ma(θ1,θ3,ψ,αr)+Mv(θ1,θ3,θ5,ψ , αr)>Ms(ψ,αr)+Mr(αr) ……(6) 上記静的転倒の条件に対して、動的転倒条件を考慮した
場合の新たな転倒の条件は、(6)式において、旋回に
よる慣性力により生じるモーメントを左辺に加えること
で得られる。そこで、上記慣性力により生じる転倒モー
メントについて考える。
トMs,Mrはそれぞれ次式で表わされる。 Ms=Ws・((l6+l8・sin(ψ))・cos(αr)−h2・sin (αr)) ……(4) Mr=Wr・((l6+l9)・cos(αr)−h3・sin(αr)) ………(5) 以上の各式(1)〜(5)を、検出値をパラメータとし
た関数でまとめた静的転倒の条件は次式で表わされる。 Mb(θ1,ψ,αr)+Ma(θ1,θ3,ψ,αr)+Mv(θ1,θ3,θ5,ψ , αr)>Ms(ψ,αr)+Mr(αr) ……(6) 上記静的転倒の条件に対して、動的転倒条件を考慮した
場合の新たな転倒の条件は、(6)式において、旋回に
よる慣性力により生じるモーメントを左辺に加えること
で得られる。そこで、上記慣性力により生じる転倒モー
メントについて考える。
【0015】図5,図6および図7は慣性力により生じ
る転倒モーメントの演算を説明するための図である。図
5に示すように、ブームの重心Gbに旋回速度の変化に
よつて作用する慣性力をFb、転倒の支点Tlと重心Gb
との距離をlb、直線Gb,Tlと水平面とのなす角をθb
とした場合、慣性力Fbによる転倒モーメントIbは次式
で表わされる。 Ib=Fb・sin(αr+θb)・lb =Fb・(sin(αr)・cos(θb)・lb+cos(αr)・sin (θb)・lb) ……(7) ところで(1)式は Mb=Wb・cos(θb)・lb ……(8) で表わすことができるので、(1)式と(8)式の係数
を比較して、以下の(9)式および(10)式が成り立
つ。 cos(θb)・lb=((l1・cos(θ1+θ2)+l7)・sin(ψ)− l6)・cos(αr)+h1・sin(αr)……(9) sin(θb)・lb=l6・sin(αr)+h1cos(αr)−l7・sin (ψ)・sin(αr)+l1・sin(ψ)・sin (θ1+θ2−αr) ……(10) 以上のとおり、ブームBに生じる転倒モーメントIbは
慣性力Fb、角度θ1,ψ,αrの関数であり、次式で表
わされる。 Ib=Fb・B(θ1,ψ,αr) ……(11) 同様に、アームAに作用する慣性力Faにより生じる転
倒モーメントIaについては次式のようになる。 Ia=Fa・A(θ1,θ3,ψ,αr) ……(12) A(θ1,θ3,ψ,αr)=sin(αr+θa)・la =sin(αr)・cos(θa)・la+cos(αr) ・ sin(θa)・la ……(13) cos(θa)・la=((l2・cos(θ1)−l3・cos(θ1+θ3+θ4 ) +l7)・sin(ψ)−l6)cos(αr)+h1・ sin(αr) ……(14 ) sin(θa)・la=l6・sin(αr)+h1・cos(αr)−l7・si n(ψ)・sin(αr)+l2・sin(ψ)・sin (θ1−αr)−l3・sin(ψ)・sin(θ1+θ3 +θ4−αr) ……(15) 同じく、バケツトVに作用する慣性力Fvによる転倒モ
ーメントIvは次式のようになる。 Iv=Fv・V(θ1,θ3,θ5,ψ,αr) ……(16) V(θ1,θ3,θ5,ψ,αr)=sin(αr+θv)・lv =sin(αr)・cos(θv)・lv+co s(αr)・sin(θv)・lv ……(17) cos(θv)・lv=((l2・cos(θ1)−l4・cos(θ1+θ3)・ cos(αr)+l5・cos(θ1+θ3+θ5)+l7)・ sin(ψ)−l6)+h1・sin(αr)……(18) sin(θv)・lv=l6・sin(αr)+h1・cos(αr)−l7・si n(ψ)・sin(αr)+l2・sin(ψ)・sin (θ1−αr)−l4・sin(ψ)・sin(θ1+θ3 −αr)+l5・sin(ψ)・sin(θ1+θ3+θ5 −αr) ……(19) 次に、上記のような慣性力を発生させる要因を考える
と、この要因として、上記旋回体が旋回したときの遠心
力と、この旋回の急停止とが考えられる。そこでまず、
ブームBの重心Gbに作用する遠心力を考える。図6に
示すように、旋回の軸Cから重心Gbまでの距離をl10
とし角速度ωで旋回しているとすると、転倒の軸Tlに
垂直に作用する力Fb0は次式で表わされる。 Fb0=Mb・l10・ω2・sin(ψ) ……(20) 同じく、重心Gaと旋回の軸Cとの距離をl11、重心Gv
と旋回の軸Cとの距離をl12とすれば、アームの重心G
aに作用する遠心力により転倒の軸Tlに垂直に作用する
力Fa0、およびバケツトの重心Gvに作用する遠心力に
より転倒の軸Tlに垂直に作用する力Fv0はそれぞれ、 Fa0=Ma・l11・ω2・sin(ψ) ……(21) Fv0=Mv・l12・ω2・sin(ψ) ……(22) となる。
る転倒モーメントの演算を説明するための図である。図
5に示すように、ブームの重心Gbに旋回速度の変化に
よつて作用する慣性力をFb、転倒の支点Tlと重心Gb
との距離をlb、直線Gb,Tlと水平面とのなす角をθb
とした場合、慣性力Fbによる転倒モーメントIbは次式
で表わされる。 Ib=Fb・sin(αr+θb)・lb =Fb・(sin(αr)・cos(θb)・lb+cos(αr)・sin (θb)・lb) ……(7) ところで(1)式は Mb=Wb・cos(θb)・lb ……(8) で表わすことができるので、(1)式と(8)式の係数
を比較して、以下の(9)式および(10)式が成り立
つ。 cos(θb)・lb=((l1・cos(θ1+θ2)+l7)・sin(ψ)− l6)・cos(αr)+h1・sin(αr)……(9) sin(θb)・lb=l6・sin(αr)+h1cos(αr)−l7・sin (ψ)・sin(αr)+l1・sin(ψ)・sin (θ1+θ2−αr) ……(10) 以上のとおり、ブームBに生じる転倒モーメントIbは
慣性力Fb、角度θ1,ψ,αrの関数であり、次式で表
わされる。 Ib=Fb・B(θ1,ψ,αr) ……(11) 同様に、アームAに作用する慣性力Faにより生じる転
倒モーメントIaについては次式のようになる。 Ia=Fa・A(θ1,θ3,ψ,αr) ……(12) A(θ1,θ3,ψ,αr)=sin(αr+θa)・la =sin(αr)・cos(θa)・la+cos(αr) ・ sin(θa)・la ……(13) cos(θa)・la=((l2・cos(θ1)−l3・cos(θ1+θ3+θ4 ) +l7)・sin(ψ)−l6)cos(αr)+h1・ sin(αr) ……(14 ) sin(θa)・la=l6・sin(αr)+h1・cos(αr)−l7・si n(ψ)・sin(αr)+l2・sin(ψ)・sin (θ1−αr)−l3・sin(ψ)・sin(θ1+θ3 +θ4−αr) ……(15) 同じく、バケツトVに作用する慣性力Fvによる転倒モ
ーメントIvは次式のようになる。 Iv=Fv・V(θ1,θ3,θ5,ψ,αr) ……(16) V(θ1,θ3,θ5,ψ,αr)=sin(αr+θv)・lv =sin(αr)・cos(θv)・lv+co s(αr)・sin(θv)・lv ……(17) cos(θv)・lv=((l2・cos(θ1)−l4・cos(θ1+θ3)・ cos(αr)+l5・cos(θ1+θ3+θ5)+l7)・ sin(ψ)−l6)+h1・sin(αr)……(18) sin(θv)・lv=l6・sin(αr)+h1・cos(αr)−l7・si n(ψ)・sin(αr)+l2・sin(ψ)・sin (θ1−αr)−l4・sin(ψ)・sin(θ1+θ3 −αr)+l5・sin(ψ)・sin(θ1+θ3+θ5 −αr) ……(19) 次に、上記のような慣性力を発生させる要因を考える
と、この要因として、上記旋回体が旋回したときの遠心
力と、この旋回の急停止とが考えられる。そこでまず、
ブームBの重心Gbに作用する遠心力を考える。図6に
示すように、旋回の軸Cから重心Gbまでの距離をl10
とし角速度ωで旋回しているとすると、転倒の軸Tlに
垂直に作用する力Fb0は次式で表わされる。 Fb0=Mb・l10・ω2・sin(ψ) ……(20) 同じく、重心Gaと旋回の軸Cとの距離をl11、重心Gv
と旋回の軸Cとの距離をl12とすれば、アームの重心G
aに作用する遠心力により転倒の軸Tlに垂直に作用する
力Fa0、およびバケツトの重心Gvに作用する遠心力に
より転倒の軸Tlに垂直に作用する力Fv0はそれぞれ、 Fa0=Ma・l11・ω2・sin(ψ) ……(21) Fv0=Mv・l12・ω2・sin(ψ) ……(22) となる。
【0016】さらに、旋回を急停止した場合の慣性力を
考える。図7に示すように、急に旋回を止めたときの最
大角加速度をω00とすると、ブームB,アームA,バケ
ツトVの当該慣性力による転倒の軸Tlに垂直に作用す
る力Fb00,Fa00,Fv00はそれぞれ次式で表わされ
る。 Fb00=Mb・l10・ω00・cos(ψ) ……(23) Fa00=Ma・l11・ω00・cos(ψ) ……(24) Fv00=Mv・l12・ω00・cos(ψ) ……(25) ここで、上記各式における距離l10,l11,l12はそれ
ぞれ l10=l1・cos(θ1+θ2)+l7 ……(26) l11=l2・cos(θ1)−l3・cos(θ1+θ3+θ4)+l7 ……(27) l12=l2・cos(θ1)−l4・cos(θ1+θ3)+l5・cos(θ1+ θ3+θ5)+l7 ……(28) である。
考える。図7に示すように、急に旋回を止めたときの最
大角加速度をω00とすると、ブームB,アームA,バケ
ツトVの当該慣性力による転倒の軸Tlに垂直に作用す
る力Fb00,Fa00,Fv00はそれぞれ次式で表わされ
る。 Fb00=Mb・l10・ω00・cos(ψ) ……(23) Fa00=Ma・l11・ω00・cos(ψ) ……(24) Fv00=Mv・l12・ω00・cos(ψ) ……(25) ここで、上記各式における距離l10,l11,l12はそれ
ぞれ l10=l1・cos(θ1+θ2)+l7 ……(26) l11=l2・cos(θ1)−l3・cos(θ1+θ3+θ4)+l7 ……(27) l12=l2・cos(θ1)−l4・cos(θ1+θ3)+l5・cos(θ1+ θ3+θ5)+l7 ……(28) である。
【0017】ところで、上記各式(20),(21),
(22)における角速度ωは速度センサで、又、上記各
式(23),(24),(25)における最大角加速度
ω00は、ジヤイロ等による加速度センサを用いて正確に
検出してもよいが、これらは旋回レバーの操作量から概
略の値を予測することも可能であり、このような予測を
用いれば高価なセンサを省くことができる。図8および
図9は角速度ωと最大角加速度ω00を予測する特性図で
ある。図8では、横軸に旋回レバーの操作量、縦軸に角
速度ωがとつてあり、又、図9では、横軸に角速度ω
が、縦軸に最大角加速度ω00がとつてある。角速度ω、
最大角加速度ω00は、負荷の大きさ、傾斜地での旋回方
向等により、旋回レバーの同一操作量でも異なる値とな
るが、油圧シヨベルは極度に大きな傾斜地で作業を行う
ことは少なく、かつ、負荷もほぼある大きさの範囲内に
あることから、図8および図9に示す特性から角速度
ω、最大角加速度ω00を求めても、実際の値との間にそ
れ程の誤差は生じない。
(22)における角速度ωは速度センサで、又、上記各
式(23),(24),(25)における最大角加速度
ω00は、ジヤイロ等による加速度センサを用いて正確に
検出してもよいが、これらは旋回レバーの操作量から概
略の値を予測することも可能であり、このような予測を
用いれば高価なセンサを省くことができる。図8および
図9は角速度ωと最大角加速度ω00を予測する特性図で
ある。図8では、横軸に旋回レバーの操作量、縦軸に角
速度ωがとつてあり、又、図9では、横軸に角速度ω
が、縦軸に最大角加速度ω00がとつてある。角速度ω、
最大角加速度ω00は、負荷の大きさ、傾斜地での旋回方
向等により、旋回レバーの同一操作量でも異なる値とな
るが、油圧シヨベルは極度に大きな傾斜地で作業を行う
ことは少なく、かつ、負荷もほぼある大きさの範囲内に
あることから、図8および図9に示す特性から角速度
ω、最大角加速度ω00を求めても、実際の値との間にそ
れ程の誤差は生じない。
【0018】図10は上記演算を行うためのシステム構
成図である。この図で、図1に示すものと同一部分には
同一符号が付してある。6は旋回レバー、7はマルチプ
レクサ、8はA/D変換器、9は演算制御部、10はメ
モリ、11はドライバ、12は比例電磁弁、13は旋回
モータである。本実施例では、角速度ωおよび最大角加
速度ω00は上述の予測により得るものとし、このため、
メモリ10に、図8および図9に示す特性のデータが格
納されている。
成図である。この図で、図1に示すものと同一部分には
同一符号が付してある。6は旋回レバー、7はマルチプ
レクサ、8はA/D変換器、9は演算制御部、10はメ
モリ、11はドライバ、12は比例電磁弁、13は旋回
モータである。本実施例では、角速度ωおよび最大角加
速度ω00は上述の予測により得るものとし、このため、
メモリ10に、図8および図9に示す特性のデータが格
納されている。
【0019】各センサの出力、旋回レバー6の操作量は
マルチプレクサ7により順次切り替えられて入力され、
A/D変換器8でデイジタル値に変換され、演算・制御
部9に取り込まれる。演算・制御部9は、まず、上記
(1),(2),(3),(4),(5)の各式の演算
を行い、各部の静的転倒モーメントを得る。
マルチプレクサ7により順次切り替えられて入力され、
A/D変換器8でデイジタル値に変換され、演算・制御
部9に取り込まれる。演算・制御部9は、まず、上記
(1),(2),(3),(4),(5)の各式の演算
を行い、各部の静的転倒モーメントを得る。
【0020】次に、演算・制御部9は動的転倒モーメン
トを演算する。このため、演算・制御部9はそのときの
旋回レバー6の操作量に基づき、メモリ10から角速度
ωを取り出し、さらにこの角速度ωから最大角加速度ω
00を取り出す。そして、取り出された角速度ωを上記
(20)〜(22)式に代入して、遠心力による力の成
分Fb0,Fa0,Fv0を演算し、さらに演算されたこれら
成分を上記(11),(12),(16)式に代入して
それぞれの転倒モーメントIb0,Ia0,Iv0を演算し、
次いでそれら転倒モーメントの和(Ib0+Ia0+Iv0)
を演算する。
トを演算する。このため、演算・制御部9はそのときの
旋回レバー6の操作量に基づき、メモリ10から角速度
ωを取り出し、さらにこの角速度ωから最大角加速度ω
00を取り出す。そして、取り出された角速度ωを上記
(20)〜(22)式に代入して、遠心力による力の成
分Fb0,Fa0,Fv0を演算し、さらに演算されたこれら
成分を上記(11),(12),(16)式に代入して
それぞれの転倒モーメントIb0,Ia0,Iv0を演算し、
次いでそれら転倒モーメントの和(Ib0+Ia0+Iv0)
を演算する。
【0021】同様に、取り出されたω00を上記(23)
〜(25)式に代入して旋回急停止の場合の力の成分F
b00,Fa00,Fv00を、次いでそれら成分を上記上記
(11),(12),(16)式に代入して各転倒モー
メントを、さらにこれら各転倒モーメントの和
(Ib00,+Ia00+Iv00)を演算する。
〜(25)式に代入して旋回急停止の場合の力の成分F
b00,Fa00,Fv00を、次いでそれら成分を上記上記
(11),(12),(16)式に代入して各転倒モー
メントを、さらにこれら各転倒モーメントの和
(Ib00,+Ia00+Iv00)を演算する。
【0022】演算・制御部9は、上記の演算により得ら
れた遠心力により生じる転倒モーメントの和と、急停止
により生じる転倒モーメントの和を比較し、大きい方の
和を用いて次の条件式で転倒の危険があるか否かを判定
する。 Mb(θ1,ψ,αr)+Ma(θ1,θ3,ψ,αr)+Mv(θ1,θ3,θ5,ψ ,αr)+Ib(θ1,ψ,αr,ω)+Ia(θ1,θ3,ψ,αr,ω)+Iv(θ1 ,θ3,θ5,ψ,αr,ω)>Ms(ψ,αr)+Mr(αr) ……(29) 演算・制御部9は上記(29)式の条件が成立した時点
で直ちに旋回速度指令信号を十分に低下させ、又、急停
止による転倒モーメントの和を用いた場合は旋回速度信
号を急激に0にしないような信号とし、この信号をドラ
イバ11に出力する。ドライバ11は低下した旋回速度
指令信号に応じて比例電磁弁12を駆動し、旋回モータ
13への作動油の流量を制限して旋回の慣性力により生
じる転倒の危険を防止する。又、これと同時に警報装置
を作動させて運転者に危険操作であることを報らせ、危
険を回避するように誘導することもできる。
れた遠心力により生じる転倒モーメントの和と、急停止
により生じる転倒モーメントの和を比較し、大きい方の
和を用いて次の条件式で転倒の危険があるか否かを判定
する。 Mb(θ1,ψ,αr)+Ma(θ1,θ3,ψ,αr)+Mv(θ1,θ3,θ5,ψ ,αr)+Ib(θ1,ψ,αr,ω)+Ia(θ1,θ3,ψ,αr,ω)+Iv(θ1 ,θ3,θ5,ψ,αr,ω)>Ms(ψ,αr)+Mr(αr) ……(29) 演算・制御部9は上記(29)式の条件が成立した時点
で直ちに旋回速度指令信号を十分に低下させ、又、急停
止による転倒モーメントの和を用いた場合は旋回速度信
号を急激に0にしないような信号とし、この信号をドラ
イバ11に出力する。ドライバ11は低下した旋回速度
指令信号に応じて比例電磁弁12を駆動し、旋回モータ
13への作動油の流量を制限して旋回の慣性力により生
じる転倒の危険を防止する。又、これと同時に警報装置
を作動させて運転者に危険操作であることを報らせ、危
険を回避するように誘導することもできる。
【0023】このように、本実施例では、油圧シヨベル
の作業中の連続運動、特に上部旋回体の回動により生じ
るモーメントを考慮して転倒の危険の有無の条件を定
め、この条件に従つて転倒の判定を行うようにしたの
で、油圧シヨベルの転倒を確実に防止することができ
る。
の作業中の連続運動、特に上部旋回体の回動により生じ
るモーメントを考慮して転倒の危険の有無の条件を定
め、この条件に従つて転倒の判定を行うようにしたの
で、油圧シヨベルの転倒を確実に防止することができ
る。
【0024】なお、上記実施例の説明では、旋回の遠心
力による転倒モーメントと旋回の急停止による転倒モー
メントのうちの大きい方の転倒モーメントを採用する例
について説明したが、これに限ることはなく、両者のう
ちのいずれか一方のみを用いることもできる。又、旋回
の角速度および最大角加速度は、上述のように、予測に
よらず、センサで検出することもできる。さらに、上記
実施例の説明では、作業部としてバケツトを例示して説
明したが、他の作業具を装着した場合にも適用できるの
は明らかである。
力による転倒モーメントと旋回の急停止による転倒モー
メントのうちの大きい方の転倒モーメントを採用する例
について説明したが、これに限ることはなく、両者のう
ちのいずれか一方のみを用いることもできる。又、旋回
の角速度および最大角加速度は、上述のように、予測に
よらず、センサで検出することもできる。さらに、上記
実施例の説明では、作業部としてバケツトを例示して説
明したが、他の作業具を装着した場合にも適用できるの
は明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、油圧シ
ヨベルが転倒する条件として、自重による静的転倒モー
メントだけでなく、この静的転倒モーメントに、油圧シ
ヨベルの動作のうち無視できない慣性力を発生する旋回
動作により生じる動的転倒モーメントを加えるようにし
たので、従来装置に比べてさらに確実に油圧ショベルの
転倒を防止することができる。
ヨベルが転倒する条件として、自重による静的転倒モー
メントだけでなく、この静的転倒モーメントに、油圧シ
ヨベルの動作のうち無視できない慣性力を発生する旋回
動作により生じる動的転倒モーメントを加えるようにし
たので、従来装置に比べてさらに確実に油圧ショベルの
転倒を防止することができる。
【図1】本発明の実施例に係る油圧シヨベルの概略構成
の側面図である。
の側面図である。
【図2】本実施例の演算に用いる各部の角度、寸法の説
明図である。
明図である。
【図3】油圧シヨベルの姿勢を示す平面図である。
【図4】油圧シヨベルの姿勢を示す側面図である。
【図5】慣性力により生じる転倒モーメントの演算のた
めの説明図である。
めの説明図である。
【図6】慣性力により生じる転倒モーメントの演算のた
めの説明図である。
めの説明図である。
【図7】慣性力により生じる転倒モーメントの演算のた
めの説明図である。
めの説明図である。
【図8】旋回操作量に対する角速度の特性図である。
【図9】角速度に対する最大角加速度の特性図である。
【図10】本実施例のシステム構成図である。
B ブーム A アーム V バケツト S 上部旋回体 R 下部走行体 O ブームの回動支点 P アームの回動支点 Q バケツトの回動支点 Gb ブームの重心 Ga アームの重心 Gv バケツトの重心 1 ブーム角センサ 2 アーム角センサ 3 バケツト角センサ 4 旋回角センサ
Claims (3)
- 【請求項1】 走行体、この走行体に支持された旋回
体、およびこの旋回体に支持されたフロント機構より成
る油圧シヨベルに、この油圧シヨベルの傾斜を検出する
傾斜角センサ、前記旋回体の旋回角を検出する旋回角セ
ンサ、前記フロント機構のブーム角を検出するブーム角
センサ、および前記フロント機構のアーム角を検出する
アーム角センサの各角度センサを備え、これら各角度セ
ンサの検出値および前記油圧シヨベルの所定部分の寸法
に基づき静的転倒モーメントを演算して転倒条件を定
め、転倒を防止する油圧シヨベルの転倒防止装置におい
て、前記各角度センサの検出値、前記所定部分の寸法、
および前記旋回体の角速度に基づき当該旋回体の旋回の
遠心力により生じる遠心力転倒モーメントを演算する第
1の演算手段と、前記各角度センサの検出値、前記所定
部分の寸法、および前記旋回体の最大角加速度に基づき
当該旋回体の急停止時に生じる急停止転倒モーメントを
演算する第2の演算手段と、前記第1の演算手段の演算
値および前記第2の演算手段の演算値のうちの大きな方
の値を選択する比較手段と、この比較手段で選択された
値を前記静的転倒モーメントに加算する加算手段と、こ
の加算手段の加算値により定められた転倒条件が成立し
たとき前記旋回体の角速度を制御する速度制御手段とを
設けたことを特徴とする油圧シヨベルの転倒防止装置。 - 【請求項2】 走行体、この走行体に支持された旋回
体、およびこの旋回体に支持されたフロント機構より成
る油圧シヨベルに、この油圧シヨベルの傾斜を検出する
傾斜角センサ、前記旋回体の旋回角を検出する旋回角セ
ンサ、前記フロント機構のブーム角を検出するブーム角
センサ、および前記フロント機構のアーム角を検出する
アーム角センサの各角度センサを備え、これら各角度セ
ンサの検出値および前記油圧シヨベルの所定部分の寸法
に基づき静的転倒モーメントを演算して転倒条件を定
め、転倒を防止する油圧シヨベルの転倒防止装置におい
て、前記各角度センサの検出値、前記所定部分の寸法、
および前記旋回体の角速度に基づき当該旋回体の旋回の
遠心力により生じる遠心力転倒モーメントを演算する第
1の演算手段、又は、前記各角度センサの検出値、前記
所定部分の寸法、および前記旋回体の最大角加速度に基
づき当該旋回体の急停止時に生じる急停止転倒モーメン
トを演算する第2の演算手段を設けるとともに、前記第
1の演算手段の演算値又は前記第2の演算手段の演算値
を前記静的転倒モーメントに加算する加算手段と、この
加算手段の加算値により定められた転倒条件が成立した
とき前記旋回体の角速度を制御する速度制御手段とを設
けたことを特徴とする油圧シヨベルの転倒防止装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記角
速度は、旋回操作レバーの操作量に基づいて予測し、か
つ、前記最大角加速度は、予測された前記角速度に基づ
いて予測することを特徴とする油圧シヨベルの転倒防止
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32851993A JPH07180192A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 油圧シヨベルの転倒防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32851993A JPH07180192A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 油圧シヨベルの転倒防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07180192A true JPH07180192A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18211191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32851993A Pending JPH07180192A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 油圧シヨベルの転倒防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07180192A (ja) |
Cited By (20)
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| WO2011049079A1 (ja) | 2009-10-19 | 2011-04-28 | 日立建機株式会社 | 作業機械 |
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| CN113879979A (zh) * | 2021-08-05 | 2022-01-04 | 国家石油天然气管网集团有限公司 | 一种液压挖掘机吊管设备作业防倾翻监测装置及方法 |
| EP3988720A4 (en) * | 2019-06-18 | 2022-08-10 | NEC Corporation | EXCAVATION SYSTEM, WORKING SYSTEM, CONTROL DEVICE, CONTROL METHOD, AND NON-TRANSITORY COMPUTER READABLE MEDIA ON WHICH A PROGRAM IS STORED |
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-
1993
- 1993-12-24 JP JP32851993A patent/JPH07180192A/ja active Pending
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