JPH0718120B2 - 脱臭、吸着、中性紙としての効果と常温付近における遠赤外線領域のエネルギ−を吸収、放射する機能を付与した3つの複合的作用効果を同時に有する紙 - Google Patents

脱臭、吸着、中性紙としての効果と常温付近における遠赤外線領域のエネルギ−を吸収、放射する機能を付与した3つの複合的作用効果を同時に有する紙

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JPH0718120B2 JP62215210A JP21521087A JPH0718120B2 JP H0718120 B2 JPH0718120 B2 JP H0718120B2 JP 62215210 A JP62215210 A JP 62215210A JP 21521087 A JP21521087 A JP 21521087A JP H0718120 B2 JPH0718120 B2 JP H0718120B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は和紙、洋紙の原料パルプに富山県高岡市富山鉱
山、国土高岡鉱山から産出される貝化石及び前記貝化石
の成分と同効成分の粉末を混入して製造した紙に関す
る。
[従来の技術] 従来和紙、洋紙等の紙質を改善しょうとする手段が多数
試みられている。しかし従来の紙はほとんど通常植物繊
維を密に平にからみ合せ、必要に応じてサイズ、填料、
色素などを調合するという範囲を出ていない。
[発明が解決しようとする問題点] 従来の紙は前記のとおりであるから、長期にわたり果実
や食品の鮮度を保持する作用や吸臭、吸水力を強化する
作用、紙質に劣化を防止する作用、常温付近の遠赤外線
領域のエネルギーを吸収、放射する遠赤外線放射体とし
ての効果をもたらすことができなかった。貝化石の遠赤
外線領域のエネルギーの吸収、放射作用は、本発明の紙
の複合作用効果に欠かせない重要な機能であり、本発明
は、脱臭、吸着、中性紙としての単一効果では得られな
い、複合的作用効果を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、和紙、洋紙の原料パルプに富山県高岡市富山
鉱山、国土高岡鉱山から産出される貝化石の成分と及び
該貝化石の成分と類似した成分よりなる貝化石の粉末を
混入して抄紙してなる紙である。
[作用] 本発明は、前記の構成による通常の紙質の機能は、海中
に生息する石灰質の殻をもつ有孔虫、二枚貝、巻貝、石
灰そう類などが地殻変動によって生きたまま海底に埋
没、転移されて、数千万年後の今日、これら生物の一部
を構成している有機物(コラーゲン等)が抜けたあとの
極めて微細な多孔質である遺骸、すなわちCalciteやAra
goniteとなり、それが活性な吸着性、吸臭性、吸水性を
発揮し、さらに共存しているα−Quartzによって遠赤外
線放射体として効果を発揮する。又、pH7.2〜8.0に安定
し、中性紙として紙質の劣化を防ぐ作用する。
[実施例] この明細書において、貝化石とは、考古学名、有孔虫化
石、地質学名、石灰質抄岩であって、富山県高岡市富山
鉱山岩坪A,B,C採掘場において採掘された試料につい
て、昭和54年8月7日、名古屋通商産業局より分析報告
(54名通産工業第564号)のあった下記定量分析第1表
と富山県高岡市国土富山鉱山採掘場において採掘された
試料について、昭和52年10月20日、名古屋通商産業局よ
り分析報告(52名通産工業第1071号)のあった下記定量
分析第2表によるものをいう。
又、富山県高岡市で採掘される貝化石は日本の他の地域
で採掘される貝化石の成分構成と分子集合形態が大きく
違い、特に炭酸カルシウムの占める比率が高いことが特
長である。そのため、他の類する貝化石と異なることか
ら、国の資源として法定鉱物に指定されている。
図面において、1はパルプより抄いた紙であって、和
紙、又は洋紙、或いは板紙よりなる。紙Aは、用意され
たパルプ1を約20%重量比以上と、富山県高岡市富山鉱
山から産出される貝化石を焼き、微粉末状に加工したも
の2を約80%重量比以下とを混合し叩解機にて適宜配合
し、さらに目的に合せて適量のサイズ、填料、色素を調
合する。これを抄紙機の歯のあるロールにかけて繊維束
を叩解して全体をかゆ状にする。その後除液機、ロー
ル、ベルトコンベア等を経て抄紙機の漉網に送り、加熱
乾燥され、光沢機を経て巻取機又は裁断機に送られ、製
紙されたものである。貝化石微粉末2は、前記鉱山の貝
化石を砂状に破壊し、貝化石内にある結晶水を熱処理に
より除去した後微粉末状に加工したものであって、これ
を第1図(イ)の如く紙Aに混在させ、又、第1図
(ロ)の如く紙又は不織布Bの表面に一体に塗布し又は
第1図(ハ)の如く紙又は不織布Bにサンドウイッチ状
に一体に挟在させたものである。前記の貝化石は、水質
改良材、肥料、土壌改良材、畜産用飼料としては実用化
されている。それはこの貝化石の成分と極めて微細な多
孔質であるカルサイトやアラゴナイトの活性な吸着性、
吸臭性、吸水性と同時にイオン交換性、物理的化学的作
用が並行して促進されるからである。また、pH8.6〜10.
0である為、酸性土壌、酸性水質の中に混入することに
より、それらを弱アルカリに安定させる効果機能をもっ
ているからである。
[効果] 本発明は前記の構成により、極めて微細な多孔質である
カルサイトやアラゴナイトの活性な吸着性、吸臭性、吸
水性と共存するα−クオーツによって遠赤外線放射体と
しての効果を発揮することにより長時間にわたり果実、
食品の鮮度保持作用があるため、包装紙、パッケージ用
として有効であり、吸臭性、吸水性の作用を活かして紙
おむつの一部に使用することができ、弱アルカリ性に安
定させる作用により、紙の酸化による紙質の劣化を防
ぎ、長期間保存用紙として最適である。又、遠赤外線放
射体(放射率100%の黒体比が約80%)であることか
ら、本発明の紙は、今後医療用、健康保持用、植物や生
体の活性化用等に幅広く利用され得る効果がある。
又、吸臭の実用試験例として、財団法人化学品検査協会
の試験報告書(下記参照)によると、静岡県製紙工業試
験場にて本発明の貝化石を混入した手抄きによる紙を、
悪臭の元素の硫化水素(酸性系)とトリメチルアミン
(アルカリ系)の脱臭効率を試験、その結果は両性の悪
臭元素を吸臭することが実証された。
即ち、本発明貝化石はpH8.6〜10.0であり、弱アルカリ
に安定させる効果機能を持っていることから、紙全体が
中性域pH7.2−8.0であり、脱臭効果も両性の元素を吸臭
する機能をもつことになるのである。本発明と類似する
他の無機質を混入して、脱臭を実用目的にした紙は、両
性の元素を吸臭する機能はなく、機能はいずれかにか偏
っている。又、本発明の機能と同じように両性の元素を
吸臭するものでは活性炭入りの紙があるが、これは活性
炭そのものの色が黒いため、紙の色がグレイとか、黒い
繊維が目立つため幅広い紙として実用化に限界がある。
それに比較して本発明は貝化石の粉末が殆ど白色に近い
ので、脱臭機能をもつた紙としても実用範囲は幅広く、
実用価値の高い紙である。
1.試験期間 自 昭和61年12月 8日 至 昭和61年12月15日 2.試験目的及び項目 貝化石入り紙(10%、30%、60%)、市販脱臭紙による
硫化水素、トリメチルアミンの脱臭効率把握 3.試験方法 各試料をテドラパック(11)に入れ、封じ、各試験ガス
(硫化水素−15.9ppm,トリメチルアミン−10.8ppm)を
封入し、20分後、60分後の各試験ガス濃度をガスクロマ
トグラフ法により分析する。
4.試験結果 5.試験紙 静岡県製紙工業試験場による試作条件は下記の通りであ
る。
パルプ LBKP(広葉樹)8:NBKP(針葉樹)2 叩解度 350ml c.s.f 貝化石 定量分析第2表の粉末 75ミクロン pH8.6 内添薬品(対原料=パルプ+貝化石) ポリストロン 191 0.4 % ハイホルダー 351 0.01% ハイレックス 104 0.2 % [具体的な実例](特殊製紙(株)技術開発本部研究所
にて抄造) 本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明における貝
化石及び繊維状物以外の添加物については下記実施例に
限定されるものではない。
実施例.1 貝化石(定量分析第2表の粉末5ミクロン、pH10.0)70
重量部と叩解パルプ(NBKP:LBKP=1:1叩解度 CSF30c
c)30重量部を含む水懸濁液(濃度3%)に撹拌しなが
らカチオン性ポリアクリルマイド系凝集剤0.002重量部
(固形分)、アニオン性ポリアクリルマイド系凝集剤0.
002重量部(固形分)を順次添加、撹拌して凝集スラリ
ーを得た。次いでこのスラリーを長網式抄紙機を用い坪
量218g/m2のシートに抄造した。
実施例.2 貝化石(定量分析第2表の粉末5ミクロン、pH10.0)15
重量部と叩解パルプ(NBKP:LBKP=1:1叩解度 CSF450c
c)85重量部を含む水懸濁液(濃度2%)に撹拌しなが
らアルキルケテンダイマー0.2重量部、アニオン性ポリ
アクリルマイド0.2重量部、カチオン性デンプン1.0重量
部を順次添加しスラリーを調整した。次いでこのスラリ
ーを長網式抄紙機を用い坪量96.0g/m2のシートに抄造し
た。
[具体的な実施例1、2の脱臭試験] 1.試験期間 自 昭和62年3月 2日 至 昭和62年4月11日 2.試験目的及び項目 貝化石入り紙(70%、15%)による硫化水素、トリメチ
ルアミンの脱臭効果把握 3.試験方法 各試料をテドラパック(1)に入れ、封じ、各試験ガ
ス(硫化水素−15.9ppm,トリメチルアミン−10.8ppm)
を封入し、20分後、60分後の各試験ガス濃度をガスクロ
マトグラフ法により分析する。
4.試験結果 [具体的な実施例1.2の遠赤外線放射率測定] ((株)東レリサーチセンター) 1.測定期間 自 昭和62年7月15日 至 昭和62年8月11日 2.測定目的 貝化石の放射効率把握 3.試 料 NO.1:貝化石粉末 4点 (5ミクロン) NO.2:貝化石粉末 (75ミクロン) NO.3:貝化石混入紙(15%) [実施例・2] NO.4:貝化石混入紙(70%) [実施例・1] 4.測定方法『FT−IRによる発光スペクトル測定』 装置:IFS−113V (Bruker製) 検知機:DTGS、条件:分解能=8cm-1、積算回数=256回 附属装置:発光スペクトル測定用附属装置、参照試料:
黒体 60℃ 5.測定結果(別紙参照) 第2図:NO.3の放射率(参照試料60℃黒体、横軸:2〜25
μm) 第3図:NO.4の放射率(参照試料60℃黒体、横軸:2〜25
μm) 第4図:理想黒体、(60℃)の発光エネルギー分布及び
試料(NO.3、4)発光エネルギー分布(横軸:2〜25μ
m)用いた黒体の発光が理想的な黒体の発光強度分布を
もつと仮定して、理想黒体の発光強度分布曲線(Plank
の式)に各試料の放射率を掛けたものを試料の発光分布
とした Plankの式−省略 6.測定担当(株)東レリサーチセンター構造化学研究部
第一研究室 ・報告NO・15337 7.別紙評価 生物が成長に必要とする遠赤外線波長(6
〜14μm)の放射率が60℃で黒体に対して約80%弱であ
る。発光エネルギー分布においても、理想黒体の分布ラ
インに約80%弱で添っていることから、本発明の実施例
1・2の抄造した紙は、遠赤外線領域を効果的に吸収、
放射する紙であることが判る。
(資源) 富山鉱山 第99号鉱区 25,011アール 国土高岡鉱山 第104号鉱区 29,008アール 上記両鉱山の殆どは海抜50メートル以内の山林で、山林
の地肌数メートル下から貝化石の層であり、海抜地下20
〜30メートル位までの厚い層を形成しており、採掘は露
天堀、天然資源は有限ではあるが、豊富にあり資源活用
は有意義である。日本の他の地域で産出される貝化石
は、含有する炭酸カルシウムが28%より数%以上下回
り、ケイ酸の含有が非常に高く、法定鉱物として認めら
れていない。即ち、富山県高岡市の両鉱山から産出され
る貝化石は、現在のところ、日本のどこにもない化学的
な機能と成分をもった法定鉱物である。又、理想黒体
(60℃)に対して約80%の遠赤外線放射率を持った鉱物
である。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)はパルプと貝化石微粉末とを混合して製造
した紙の拡大断面図、第1図(ロ)は貝化石微粉末を紙
又は不織物の表面に一体に塗布した紙の拡大断面図、第
1図(ハ)は貝化石微粉末を紙又は不織物にサンドウイ
ッチ状に一体に挟在させた紙の拡大断面図、第2図は貝
化石混入紙(15%)の遠赤外線放射率測定グラフ、第3
図は貝化石混入紙(70%)の遠赤外線放射率測定グラ
フ、第4図は理想黒体(60℃)の発光エネルギー分布と
貝化石混入紙(15%)及び貝化石混入紙(70%)の発光
エネルギー分布の比較図。 第5図は貝化石の放射率測定グラフ、第6図は60℃にお
ける理想黒体と、貝化石No.1(5μ)と、貝化石No.2
(75μ)の発光エネルギーの分布の比較図。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−98494(JP,A) 特開 昭58−98493(JP,A) 特開 昭58−91898(JP,A) 特開 昭51−141457(JP,A) 特開 昭56−67579(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプに富山県高岡市にある富山鉱山と国
    土高岡鉱山から産出される貝化石に熱加工を施し、超微
    粒にした貝化石の粉末(以後貝化石の粉末という)を混
    入させて抄紙した紙。
  2. 【請求項2】富山県高岡市富山鉱山、国土高岡鉱山以外
    の地域から産出された貝化石であって富山鉱山、国土高
    岡鉱山から産出される貝化石の成分と同一又は類似した
    成分よりなる貝化石の粉末を混入させて抄紙した特許請
    求の範囲第1項記載の紙。 同一又は類似した成分とは、貝化石に含有している炭酸
    カルシウムが28%以上(法定鉱物)のものを指す。
JP62215210A 1986-09-10 1987-08-31 脱臭、吸着、中性紙としての効果と常温付近における遠赤外線領域のエネルギ−を吸収、放射する機能を付与した3つの複合的作用効果を同時に有する紙 Expired - Fee Related JPH0718120B2 (ja)

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