JPH07181476A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH07181476A
JPH07181476A JP5327715A JP32771593A JPH07181476A JP H07181476 A JPH07181476 A JP H07181476A JP 5327715 A JP5327715 A JP 5327715A JP 32771593 A JP32771593 A JP 32771593A JP H07181476 A JPH07181476 A JP H07181476A
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JP
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liquid crystal
crystal display
wavelength band
transmittance
filter
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Application number
JP5327715A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Ito
邦彦 伊藤
Tamae Morikawa
珠江 森川
Jinko Kitayama
仁子 北山
Hiroshi Takanashi
宏 高梨
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示装置の消費電力を低減し、かつ高輝
度で優れた色調の表示を得る。 【構成】 偏光板22、位相差板25、カラーフィルタ
32を含むSTN型液晶表示素子24、位相差板26、
偏光板23、白色光源を含むバックライト27をこの順
に配置する。カラーフィルタ32は複数の微細な赤、
青、緑のフィルタをマトリクス状に配列して成り、各フ
ィルタの透過波長帯域は、白色光源の各フィルタに対応
した色の波長帯域におけるピーク値の波長をそれぞれ含
む。緑フィルタの最大透過率は、他のフィルタの最大透
過率よりも小さく選ばれる。偏光板22,23の400
nm以上700nm以下の波長帯域における単体透過率
は43%以上45%以下の範囲に、平行透過率は37%
以上39%以下の範囲に、直交透過率は0.10%以上
0.20%以下の範囲に、偏光度は99.0%以上に選
ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、STN(スーパーツイ
ステッドネマティック)型の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】STN型液晶表示装置では、複屈折モー
ドに起因して、黄色に着色したイエローグリーンモー
ド、あるいは青色に着色したブルーモードでの表示が行
われる。着色のない白黒表示を得るには、光学補償部材
が用いられて色補正が行われる。色補正されて、明るく
かつ鮮明な白黒表示が得られたSTN型液晶表示装置
は、高品位なカラー表示が得られることから、ワードプ
ロセッサやコンピユータなどのOA(オフィスオートメ
ーション)機器の表示手段として用いられる。
【0003】前記光学補償部材を用いて色補正を行うS
TN型液晶表示装置の従来例としては、たとえばDST
N(ダブルレイヤードスーパーツイステッドネマティッ
ク)型液晶表示装置が挙げられる。該DSTN型液晶表
示装置は、2つの液晶素子を用いるものであり、表示用
の液晶素子で生じた着色を色補償用の液晶素子で色補正
して無彩色化を図るものである。このようなDSTN型
液晶表示装置では、入射側の偏光板を通過して生じた直
線偏光が、表示用の液晶素子を通過するときに液晶の複
屈折効果で波長によって異なる楕円偏光となる。この楕
円偏光は、色補償用の液晶素子を通過することによっ
て、元の直線偏光に戻る。このため、前述した無彩色化
が実現できる。
【0004】しかしながら、前記DSTN型液晶表示装
置は、2つの液晶素子を用いるため、表示装置の厚さが
厚くなる、重量が増加するという問題が生じる。したが
って、たとえば携行用のパーソナルコンピュータなどの
薄型、軽量化を必要とする機器に搭載することは困難で
ある。
【0005】図11は、光学補償部材を用いて色補正を
行うSTN型液晶表示装置の一例である液晶表示装置1
の構成を示す断面図である。液晶表示装置1は、前述し
たDSTN型液晶表示装置の色補償用の液晶素子に代わ
って、2枚の位相差板5,6を用いるものである。位相
差板5,6は、たとえば1軸延伸した高分子フィルムで
実現されるため、液晶素子を用いる場合に比べて薄型で
軽量な液晶表示装置を実現することができる。
【0006】前記液晶表示装置1は、第1および第2偏
光板2,3、液晶表示素子4、第1および第2位相差板
5,6および光源であるバックライト7を含んで構成さ
れる。第1および第2偏光板2,3間に液晶表示素子4
が配置され、液晶表示素子4と第1偏光板2との間に第
1位相差板5が配置され、液晶表示素子4と第2偏光板
3との間に第2位相差板6が配置される。また、バック
ライト7は、第2偏光板3の第2位相差板6とは反対側
に配置される。
【0007】前記液晶表示素子4は、透光性基板8,
9、液晶層10、接着剤11、カラーフィルタ12、透
明電極13,14および配向膜15,16を含んで構成
される。たとえばガラスで実現される透光性基板8,9
は、対向するように配置されて接着剤11で接着され
る。接着された基板8,9間には、スーパーツイステッ
ドネマティック型の液晶材料が注入され、液晶層10と
される。前記透光性基板8の液晶層10側表面8aに
は、カラーフィルタ12が形成され、さらにたとえばI
TO(Indium Tin Oxide)で実現される透明電極13が
形成される。透明電極13は、互いに平行な複数の帯状
に形成される。また、透明電極13およびカラーフィル
タ12の表面には、配向膜15が形成される。一方、前
記透光性基板9の液晶層10側表面9aには、たとえば
ITOで実現される透明電極14が形成される。透明電
極14は、複数の帯状に形成されるとともに、前記透明
電極13と直交する方向に形成される。すなわち、透明
電極13,14が互いに直交するように基板8,9が配
置される。透明電極14および基板9の表面には、配向
膜16が形成される。配向膜15,16は、たとえばポ
リイミド樹脂で実現され、その表面にはラビング処理な
どの配向処理が施されている。
【0008】前記位相差板5,6としては、たとえばと
もに等しいリターデーション値を有するものが選ばれ、
位相差板5,6の遅相軸方向あるいは進相軸方向は、基
準方向に対してそれぞれ対称となるように配置される。
前記基準方向とは、たとえば液晶表示装置1を真上から
見たときの12時−6時方向である。
【0009】前述した液晶表示装置1に用いられる位相
差板5,6は、それぞれ光学異方性を有し、遅相軸方向
と進相軸方向とで屈折率が異なる。この屈折率の異な
り、すなわち屈折率異方性△nと位相差板の厚みdとの
積△n・d、すなわちリターデーション値は、光が位相
差板を通過するときに位相差を与える物理量である。液
晶表示装置1では、位相差板5,6のリターデーション
値と、液晶表示素子4の△n・dとの関係を最適化する
ことによって色補正を行っている。ここで、液晶表示素
子4の△n・dとは、液晶層10の液晶分子の屈折率異
方性△nと、液晶層10の厚みdとの積を表す。また、
液晶表示装置1は、透過型の液晶表示装置であることか
ら、バックライト7が不可欠である。
【0010】前記液晶表示装置1では、バックライト7
を使用していることから、消費電力が大きいという問題
が生じる。消費電力を低減するためには、たとえば冷陰
極管の本数を減らす(たとえば、2本を1本にする)こ
となどの対策が行われているけれども、新たに輝度が低
下するという問題が生じる。したがって、バックライト
上に配置される集光レンズの枚数を増やす(たとえば、
1枚を2枚にする)、カラーフィルタの膜厚を薄くする
(たとえば、1.2μmを1.0μmにする)、および
偏光板の透過率を高くする(たとえば、40%を44%
にする)などの対策を行うことによって輝度効率を上げ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したように輝度を
向上させるための偏光板の透過率の向上は、次のように
して実施される。偏光板は、たとえばPVA(ポリビニ
ルアルコール)から成る高分子フィルムを1軸延伸し、
該フィルムにヨウ素を吸着させることによって形成され
る。高分子フィルムを1軸延伸すると、延伸方向に分子
が配向し、この配向した分子に沿ってヨウ素が吸着す
る。吸着したヨウ素の二色性によって偏光板としての特
性が発現する。
【0012】図12は、従来の偏光板Aの分光特性の一
例を示すグラフである。曲線L1は、偏光板Aの単体の
分光特性を示し、曲線L2は2枚の偏光板Aを互いの吸
収軸が平行となるように配置したときの分光特性を示
し、曲線L3は2枚の偏光板Aを互いの吸収軸が直交す
るように配置したときの分光特性を示す。偏光板の透過
率は、高分子フィルムの配向した分子にどれだけヨウ素
が追随するかによって決定される。ヨウ素を高分子フィ
ルムの配向した分子により多く追随させて透過率を向上
するために、高分子フィルムの延伸倍率を高くする(分
子の配向の割合を高くする)ことが行われているけれど
も、延伸倍率を高くするとヨウ素の追随が少なくなるこ
とから、偏光度が低下する。
【0013】図13は、比較的延伸倍率の高い高分子フ
ィルムにヨウ素を吸着させて形成した偏光板Bの分光特
性を示すグラフである。曲線L4は偏光板Bの単体の分
光特性を示し、曲線L5は2枚の偏光板Bを互いの吸収
軸が平行となるように配置したときの分光特性を示し、
曲線L6は2枚の偏光板Bを互いの吸収軸が直交するよ
うに配置したときの分光特性を示す。
【0014】また、次の表1には、比較的延伸倍率の低
い高分子フィルムにヨウ素を吸着させて形成した偏光板
Aと、延伸倍率の高い高分子フィルムにヨウ素を吸着さ
せて形成した偏光板Bとの特性をそれぞれ示している。
前述したように延伸倍率を高くすると、波長400nm
〜700nmの可視波長帯域全体における透過率(単
体、平行、直交)が上昇することがわかる。また、波長
400nm〜650nmにおける直交透過率の上昇が認
められる。
【0015】
【表1】
【0016】このように波長400nm〜650nmに
おける直交透過率の上昇した偏光板Bを用いて前述した
ような液晶表示装置1を形成すると、全体としての透過
率が向上して輝度を上昇させることができるけれども、
青味がかった表示になるという問題が生じる。
【0017】本発明の目的は、消費電力が低く、かつ高
輝度で優れた色調の表示が得られる液晶表示装置を提供
することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラーフィル
タを含むスーパーツイステッドネマティック型の液晶表
示素子を一対の偏光板間に配置し、前記一対の偏光板と
液晶表示素子との間に位相差板をそれぞれ配置し、前記
一対の偏光板のうちのいずれか一方の偏光板の位相差板
とは反対側に白色光源を配置した液晶表示装置におい
て、前記カラーフィルタは、赤、青、緑の複数の微細な
フィルタをマトリクス状に配列して構成され、前記赤フ
ィルタの透過波長帯域は、前記白色光源の光の赤色波長
帯域におけるピーク値の波長を含み、前記青フィルタの
透過波長帯域は、前記白色光源の光の青色波長帯域にお
けるピーク値の波長を含み、前記緑フィルタの透過波長
帯域は、前記白色光源の光の緑色波長帯域におけるピー
ク値の波長を含み、前記緑フィルタの透過波長帯域にお
ける最大透過率を、赤および青フィルタの透過波長帯域
における最大透過率よりも小さい値に選び、前記偏光板
の400nm以上700nm以下の波長帯域における単
体透過率を43%以上45%以下の範囲に選び、前記波
長帯域における平行透過率を37%以上39%以下の範
囲に選び、前記波長帯域における直交透過率を0.10
%以上0.20%以下の範囲に選び、偏光度を99.0
%以上に選ぶことを特徴とする液晶表示装置である。
【0019】
【作用】本発明に従えば、液晶表示装置は一対の偏光板
間にカラーフィルタを含むスーパーツイステッドネマテ
ィック型の液晶表示素子を配置し、前記一対の偏光板と
液晶表示素子との間に位相差板をそれぞれ配置し、前記
一対の偏光板のうちのいずれか一方の偏光板の位相差板
とは反対側に白色光源を配置して構成される。前記液晶
表示素子のカラーフィルタは、赤、青、緑の複数の微細
なフィルタをマトリクス状に配列して構成される。前記
赤フィルタの透過波長帯域は、前記白色光源の光の赤色
波長帯域におけるピーク値の波長を含み、前記青フィル
タの透過波長帯域は、前記白色光源の光の青色波長帯域
におけるピーク値の波長を含み、前記緑フィルタの透過
波長帯域は、前記白色光源の光の緑色波長帯域における
ピーク値の波長を含む。前記緑色フィルタの透過波長帯
域における最大透過率は、赤および青フィルタの透過波
長帯域における最大透過率よりも小さい値に選ばれる。
前記偏光板の400nm以上700nm以下の波長帯域
における単体透過率は、43%以上45%以下の範囲に
選ばれ、平行透過率は37%以上39%以下の範囲に選
ばれ、直交透過率は0.10%以上0.20%以下の範
囲に選ばれ、偏光度は99.0%以上に選ばれる。
【0020】前記液晶表示装置は、消費電力を低くする
ためにバックライトとして用いる前記白色光源の輝度を
低くしても、従来の液晶表示装置と同程度の輝度で優れ
た色調を有する表示を実現することできた。すなわち、
各フィルタの透過波長帯域と、白色光源の各フィルタに
対応した色の波長帯域とがほぼ一致するので、白色光源
からの光の利用効率が向上し、より明るくなる。また、
各フィルタの最大透過率を最適化することによって、白
黒表示時の無彩色化が図られる。具体的には、STN型
液晶表示素子で生じる屈折率異方性を有する液晶分子の
捩れ配向に起因する着色や、延伸倍率を高くして透過率
を高くすることによって生じる偏光板の着色などを補う
ように各フィルタの最大透過率が選ばれる。さらに、偏
光板は、表示のコントラストを維持するもので、比較的
透過率の高いものが選ばれる。したがって、従来と同程
度の表示品位を維持しながら、消費電力の低減を図るこ
とが可能となる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である液晶表示装
置21を示す断面図である。液晶表示装置21は、第1
および第2偏光板22,23と、液晶表示素子24と、
第1および第2位相差板25,26と、バックライト2
7とを含んで構成される。
【0022】第1および第2偏光板22,23間に、S
TN型の液晶表示素子24が配置される。第1偏光板2
2と液晶表示素子24との間には、たとえば1軸延伸し
たポリカーボネートなどの高分子フィルムで実現される
第1位相差板25が配置され、液晶表示素子24と第2
偏光板23との間には、前記第1位相差板25と同様の
第2位相差板26が配置される。第2偏光板23の位相
差板26とは反対側には、バックライト27が配置され
る。バックライト27は、第1偏光板22の位相差板2
5とは反対側に配置することも可能である。
【0023】前記偏光板22,23としては、たとえば
単体透過率が44%、平行透過率が38%、直交透過率
が0.13%、偏向度が99.6%であり、ニュートラ
ルグレイタイプの偏光板が選ばれ、たとえば日東電工社
製のヨウ素系偏光板が選ばれる。前記第1偏光板22と
液晶表示素子24との間に配置される第1位相板25
と、液晶表示素子24と第2偏光板23との間に配置さ
れる第2位相差板26とのリターデーション値は、たと
えばともに428nmに選ばれる。
【0024】前記液晶表示素子24は、透光性基板2
8,29、液晶層30、接着剤31、カラーフィルタ3
2、透明電極33,34および配向膜35,36を含ん
で構成される。たとえばガラスで実現される透光性基板
28の一方表面28aには、カラーフィルタ32が形成
される。カラーフィルタ32は、図2に示されるように
微細なマトリクス状に形成され、赤色フィルタ(R)4
4、緑色フィルタ(G)45、青色フィルタ(B)46
と、各フィルタ間に形成される黒色の遮光フィルタ47
とから構成され、染色法、印刷法、電着法、顔料分散法
などによって形成される。本実施例では、赤色、緑色、
青色フィルタ44〜46の顔料としてポリエステル系ア
ニオン型電着樹脂を使用し、高分子電着法によって各フ
ィルタを形成したシントーケミトロン社製のカラーフィ
ルタ32を用いた。
【0025】前記カラーフィルタ32の表面には、たと
えばITOで実現され、コモン電極とされる透明電極3
3が形成される。透明電極33は、互いに平行な複数の
帯状に形成される。透明電極33が形成されたカラーフ
ィルタ32の表面には、配向膜35が形成される。配向
膜35は、たとえばポリイミド樹脂などの有機材料で実
現され、その表面にはラビング処理などの配向処理が施
される。
【0026】たとえば前記透光性基板28と同じくガラ
スで実現される透光性基板29の一方表面29aには、
たとえばITOで実現され、セグメント電極とされる透
明電極34が形成される。透明電極34は、前記透明電
極33と同様に互いに平行な複数の帯状に形成される。
透明電極34が形成された基板29の表面29aには、
前記配向膜35と同様の配向膜36が形成される。
【0027】このような透光性基板28,29は、互い
の表面28a,29aが対向するようにして配置され、
接着剤31で接着される。このとき、前記基板28,2
9の間には、該基板28,29の間隔を一定に保持する
ために、図示しないたとえばプラスチック製のスペーサ
が介在される。このスペーサによって基板28,29の
間隔、すなわち後述する液晶層30の厚さdが、たとえ
ば6.0μmに保持される。また、基板28,29は、
透明電極33,34の長手方向が直交するようにして配
置され、接着される。
【0028】接着された基板28,29の間には、たと
えば正の誘電異方性を有するネマティック液晶材料が注
入されて液晶層30とされる。前記ネマティック液晶材
料は、たとえばフェニルシクロヘキサン(PCH)を
2.1%添加したもので実現される。液晶層30の屈折
率異方性△nは0.140に選ばれ、液晶層30の厚さ
dは前記スペーサによって6.0μmとされる。また、
液晶層30の液晶分子の捩れ角θは、たとえば240°
に設定される。
【0029】図3は、前記バックライト27を詳細に示
す断面図である。バックライト27は、たとえばエッジ
方式のもので実現され、光源37、導光板38、拡散板
39、反射板40および集光レンズ41を含む。たとえ
ば東芝ライテック社製の冷陰極管で実現される光源37
は、導光板38の一方側面に配置される。白色光源であ
る光源37からの光は、導光板38によって導かれ、反
射板40で反射し、拡散板39で拡散されて、集光レン
ズ41を通り、前述した液晶表示素子24に一様に入射
する。バックライト27は、たとえば導光板38を光の
利用効率が向上するように改良する、あるいは導光板3
8の上の集光レンズ41の枚数を増加して光の集光率を
高めるなどによって、輝度の向上を図ることが可能であ
る。
【0030】図4は、前記液晶表示装置21の各構成部
材の位置関係を示す図である。矢符P1は第1偏光板2
2の吸収軸を示し、矢符P2は第2偏光板23の吸収軸
を示し、矢符P3は第1位相差板25の遅相軸を示し、
矢符P4は第2位相差板26の遅相軸を示し、矢符P5
は配向膜35の配向処理方向、すなわち配向膜35に最
近接する液晶分子の配向方向を示し、矢符P6は配向膜
36の配向処理方向、すなわち配向膜36に最近接する
液晶分子の配向方向を示す。
【0031】液晶表示装置1を第1偏光板22側の真上
から見たときの12時−6時方向を基準方向ST1と
し、9時−3時方向を基準方向ST2とし、図4の時計
回り方向を正方向42とし、反時計回り方向を負方向4
3とすると、角度A1は基準方向ST1から第1偏光板
22の吸収軸P1まで負方向43に角変位したときの角
度を示し、角度A2は基準方向ST1から第2偏光板2
3の吸収軸P2まで負方向43に角変位したときの角度
を示し、角度A3は基準方向ST1から第1位相差板2
5の遅相軸P3まで負方向43に角変位したときの角度
を示し、角度A4は基準方向ST1から第2位相差板2
6の遅相軸P4まで正方向42に角変位したときの角度
を示し、角度A5は基準方向ST1から配向膜35の配
向処理方向P5まで正方向42に角変位したときの角度
を示し、角度A6は基準方向ST1から配向膜36の配
向処理方向P6まで負方向43に角変位したときの角度
を示す。また、角度θは配向膜35の配向処理方向P5
と配向膜36の配向処理方向P6との成す角度、すなわ
ち前述した液晶層10の液晶分子の捩れ角θを示す。
【0032】本実施例の液晶表示装置21では、前記角
度A1〜A6および角度θを、以下の表2に示す値に設
定した。
【0033】
【表2】
【0034】図5は、前記バックライト27の光源37
として使用した冷陰極管の発光スペクトルを示すグラフ
である。白色光源として用いられる冷陰極管は、気体を
封入した管の中で放電を起こし、その際に生じる光を利
用するものであり、管の内側面には蛍光物質が塗布され
ている。冷陰極からの電子が管内の陰極および陽極間に
加えられている電位差で加速され、気体粒子と衝突し、
電離を起こすともに気体中の電子を高いエネルギー準位
へ励起する。この励起された電子が蛍光物質に当たって
規定準位に戻るときに、蛍光物質が発光する。発光スペ
クトルは、封入する気体によって異なり、本実施例では
アルゴンを封入したものを使用し、図示されるように青
色波長帯域におけるピーク値B1(波長435nm)、
緑色波長帯域におけるピーク値G1(波長545n
m)、赤色波長帯域におけるピーク値R1(波長615
nm)を有する。
【0035】光源37として用いる冷陰極管としては、
前記ピーク値B1が青色波長帯域である425nm以上
445nm以下の範囲にあるものが選ばれ、前記ピーク
値G1が緑色波長帯域である535nm以上555nm
以下の範囲にあるものが選ばれ、前記ピーク値R1が赤
色波長帯域である605nm以上625nm以下の範囲
にあるものが選ばれる。
【0036】図6は、前記カラーフィルタ32の分光特
性を示すグラフである。曲線48は、赤色フィルタ44
の分光特性を示し、曲線49は緑色フィルタ45の分光
特性を示し、曲線50は青色フィルタ46の分光特性を
示す。赤色フィルタ44の透過波長帯域は前記光源37
からの光の赤色波長帯域におけるピーク値R1の波長
(615nm)を含み、緑色フィルタ45の透過波長帯
域は前記光源37からの光の緑色波長帯域におけるピー
ク値G1の波長(545nm)を含み、青色フィルタ4
6の透過波長帯域は前記光源37からの光の青色波長帯
域におけるピーク値B1(435nm)を含む。このよ
うな条件を満たすように各フィルタ44〜46の分光特
性、または光源37の発光スペクトルが適宜選ばれる。
【0037】曲線48で示される赤色フィルタ44の分
光特性は、可視波長帯域内の短波長側では透過率が低
く、550nm〜600nmにかけて透過率が高くな
り、長波長側では透過率が高いままである。透過率の高
い波長帯域が前記透過波長帯域であり、本実施例の赤色
フィルタ44では、透過率が75%以上となる波長60
5nm以上である。
【0038】曲線49で示される緑色フィルタ45の分
光特性は、その透過波長帯域内にピーク値G2(波長5
45nm)を有している。前記緑色フィルタ45として
は、ピーク値G2が透過波長帯域である525nm以上
565nm以下の範囲にあるものが選ばれる。また、緑
色フィルタ45のピーク値G2の波長(545nm)
と、前記光源37からの光の緑色波長帯域におけるピー
ク値G1の波長(545nm)との差が40nm以内と
なるように選ばれる。
【0039】曲線50で示される青色フィルタ46の分
光特性は、その透過波長帯域内にピーク値B2(波長4
35nm)を有している。前記青色フィルタ46として
は、ピーク値B2が透過波長帯域である415nm以上
455nm以下の範囲にあるものが選ばれる。また、青
色フィルタ46のピーク値B2の波長(435nm)
と、前記光源37からの光の青色波長帯域におけるピー
ク値B1の波長(435nm)との差が、40nm以内
となるように選ばれる。
【0040】上述したように各特性を選ぶと、各フィル
タ44〜46の透過波長帯域と、光源37からの光の各
フィルタ44〜46に対応した色の波長帯域とがほぼ一
致する。したがって、光源光の利用効率が向上し、明る
い表示が可能となる。なお、本実施例のように各フィル
タ44〜46のピーク値G2,B2(本実施例の赤色フ
ィルタ44についてはその分光特性からピーク値は存在
しない)の波長と、光源37の各ピーク値R1,G1、
B1の波長とを一致させた場合、最も光源光の利用効率
が高くなる。
【0041】また、前記緑色フィルタ45の透過波長帯
域における最大透過率、すなわち前記ピーク値G2の透
過率は、赤色フィルタ44の透過波長帯域における最大
透過率、および青色フィルタ46の透過波長帯域におけ
る最大透過率、すなわち前記ピーク値B2の透過率より
も小さい値に選ばれる。また、ピーク値G2の透過率は
55%以上に選ばれ、本実施例では58%とされる。ピ
ーク値B2の透過率は60%以上に選ばれ、本実施例で
は65%とされる。さらに、赤色フィルタ44について
は透過波長帯域内にピーク値がなく、前述したように波
長605nm以上で透過率が75%以上となり、波長6
15nm以上で透過率が77%以上となるように選ばれ
る。
【0042】各フィルタ44〜46の最大透過率は、S
TN型の液晶表示素子24で生じる着色や、第1および
第2偏光板22,23の着色を補うために、上述したよ
うな条件に最適化される。STN型液晶表示素子24で
の着色は、次のようにして生じる。STN型液晶表示素
子は、1対の基板間に該基板間で180°〜270°捩
れ配向した液晶分子を介在したものである。一方の偏光
板を通過し、液晶層に入射した直線偏光は、液晶分子の
捩れ角が急であるために、該捩れ角に追随できず、さら
にその捩れの程度が各波長で異なって出射する。このた
め、出射光は楕円偏光となり、この楕円偏光が他方の偏
光板を通過するので、たとえば黄色または青色に着色す
る。また、液晶表示装置21の透過率を高くするため
に、第1および第2偏光板22,23として、比較的透
過率の高い偏光板を用いると、表示が青味かかる傾向に
ある。これは透過率を高くするために延伸倍率を高める
と、波長400nm〜650nmにおける直交透過率が
上昇してしまうためである。
【0043】このように、全体的に青味がかる傾向にあ
る着色した表示を補うために、各フィルタ44〜46の
透過率が最適化され、前述したように緑色フィルタ45
の最大透過率が赤色および青色フィルタ44,46の最
大透過率よりも小さい値に選ばれる。
【0044】次の表3には、各フィルタの特性と、C光
源と称される標準の光源を用いたときの色度(色調)を
示している。前記C光源とは、色度(色調)を評価する
ときの標準となる光源の1つであり、色度図上のx=
0.3101、y=0.3162で表される色彩の光を
発する。色度としては、色度図上のx,y座標およびY
値を示している。Y値とは、明るさを表す値である。
【0045】
【表3】
【0046】図7は、前記第1偏光板22の分光特性を
示すグラフである。曲線L7は偏光板22の単体の分光
特性を示し、曲線L8は2枚の偏光板22を互いの吸収
軸が平行となるように配置したときの分光特性を示し、
曲線L9は2枚の偏光板22を互いの吸収軸が直交する
ように配置したときの分光特性を示す。なお、第2偏光
板23も同じ分光特性を有している。次の表4には、本
実施例の第1および第2偏光板22,23の可視波長帯
域、すなわち400nm以上700nm以下における特
性を示している。
【0047】本実施例の第1および第2偏光板22,2
3は、液晶表示装置21としての透過率が高くなるよう
に、比較的透過率の高いものが用いられる。また、表示
のコントラストが低下しないように特性が選ばれる。
【0048】
【表4】
【0049】図8は、作成した液晶表示装置21の赤
(R)、緑(G)、青(B)の色調を示す色度図であ
る。点51は、赤(R)の色度を示し、点52は緑
(G)の色度を示し、点53は青(B)の色度を示す。
点54は、比較例である従来の液晶表示装置1の赤
(R)の色度を示し、点55は従来の液晶表示装置1の
緑(G)の色度を示し、点56は従来の液晶表示装置1
の青(B)の色度を示す。また、点Wはホワイトポイン
ト(x=0.317,y=0.329)を示す。図から
わかるように、本実施例の液晶表示装置21は、従来の
液晶表示装置1とほぼ同程度の赤(R)、緑(G)、青
(B)の色調を示すことがわかる。
【0050】図9は、前記液晶表示装置21,1の白の
色調を示す色度図である。点57は本実施例の液晶表示
装置21の色度を示し、点58は従来の液晶表示装置1
の色度を示す。点57,58がホワイトポイントWに近
い方がより白く、ホワイトポイントWから離れるにつれ
て着色する。本実施例の液晶表示装置21は、従来の液
晶表示装置1と同程度の白の色調を示すことがわかる。
【0051】図10は、前記液晶表示装置21,1の黒
の色調を示す色度図である。点59は、本実施例の液晶
表示装置21の色度を示し、点60は従来の液晶表示装
置1の色度を示す。黒の場合も前記白の場合と同様に、
点59,60がホワイトポイントWに近い方がより黒
く、ホワイトポイントWから離れるにつれて着色する。
【0052】本実施例の液晶表示装置21は、従来の液
晶表示装置1と同程度の黒の色調を示すことがわかる。
【0053】次の表5には、本実施例の液晶表示装置2
1と従来例である液晶表示装置1との特性の比較を示し
ている。液晶表示装置21は、液晶表示装置1と比較し
て消費電力を小さくするためにバックライトの輝度が低
くなっている。しかしながら、液晶表示装置としての透
過率が高いことから、液晶表示装置21と液晶表示装置
1との表示画面の輝度は、バックライトの輝度の差に比
べると極めて小さく、液晶表示装置1とほぼ同じ程度で
あることがわかる。
【0054】
【表5】
【0055】以上のように、本実施例の液晶表示装置2
1は、消費電力を低くするためにバックライトの輝度を
低くしても、従来例の液晶表示装置1と同程度の輝度を
有し、かつ同程度の色調を有するものであることがわか
る。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カラーフ
ィルタを構成する各フィルタの透過波長帯域と、白色光
源の前記各フィルタに対応した色の波長帯域とをほぼ一
致するように選び、各フィルタの最大透過率が最適化さ
れ、さらに偏光板として比較的透過率の高いものが選ば
れる。このため、白色光源からの光の利用効率が向上
し、白黒表示時における無彩色化が図られる。したがっ
て、高輝度で、優れた色調の表示が得られるとともに、
消費電力の低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液晶表示装置21を示
す断面図である。
【図2】カラーフィルタ32を示す平面図である。
【図3】バックライト27を詳細に示す断面図である。
【図4】前記液晶表示装置21の各構成部材の位置関係
を示す図である。
【図5】前記バックライト27の光源37として使用し
た冷陰極管の発光スペクトルを示すグラフである。
【図6】前記カラーフィルタ32の分光特性を示すグラ
フである。
【図7】偏光板22の分光特性を示すグラフである。
【図8】前記液晶表示装置21の赤(R)、緑(G)、
青(B)の色調を示す色度図である。
【図9】前記液晶表示装置21の白の色調を示す色度図
である。
【図10】前記液晶表示装置21の黒の色調を示す色度
図である。
【図11】従来の液晶表示装置1の構成を示す断面図で
ある。
【図12】偏光板Aの分光特性の一例を示すグラフであ
る。
【図13】偏光板Bの分光特性を示すグラフである。
【符号の説明】
21 液晶表示装置 22 第1偏光板 23 第2偏光板 24 液晶表示素子 25 第1位相差板 26 第2位相差板 27 バックライト 30 液晶層 32 カラーフィルタ 44 赤色フィルタ(R) 45 緑色フィルタ(G) 46 青色フィルタ(B)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高梨 宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーフィルタを含むスーパーツイステ
    ッドネマティック型の液晶表示素子を一対の偏光板間に
    配置し、前記一対の偏光板と液晶表示素子との間に位相
    差板をそれぞれ配置し、前記一対の偏光板のうちのいず
    れか一方の偏光板の位相差板とは反対側に白色光源を配
    置した液晶表示装置において、 前記カラーフィルタは、赤、青、緑の複数の微細なフィ
    ルタをマトリクス状に配列して構成され、 前記赤フィルタの透過波長帯域は、前記白色光源の光の
    赤色波長帯域におけるピーク値の波長を含み、 前記青フィルタの透過波長帯域は、前記白色光源の光の
    青色波長帯域におけるピーク値の波長を含み、 前記緑フィルタの透過波長帯域は、前記白色光源の光の
    緑色波長帯域におけるピーク値の波長を含み、 前記緑フィルタの透過波長帯域における最大透過率を、
    赤および青フィルタの透過波長帯域における最大透過率
    よりも小さい値に選び、 前記偏光板の400nm以上700nm以下の波長帯域
    における単体透過率を43%以上45%以下の範囲に選
    び、前記波長帯域における平行透過率を37%以上39
    %以下の範囲に選び、前記波長帯域における直交透過率
    を0.10%以上0.20%以下の範囲に選び、偏光度
    を99.0%以上に選ぶことを特徴とする液晶表示装
    置。
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