JPH07182932A - ケーブルおよび絶縁された伝送媒体 - Google Patents

ケーブルおよび絶縁された伝送媒体

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JPH07182932A
JPH07182932A JP8934892A JP8934892A JPH07182932A JP H07182932 A JPH07182932 A JP H07182932A JP 8934892 A JP8934892 A JP 8934892A JP 8934892 A JP8934892 A JP 8934892A JP H07182932 A JPH07182932 A JP H07182932A
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polyvinyl chloride
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JP8934892A
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Morris F Marx
フレデリック マークス モリス
Warren F Moore
フリーマン ムーア ウォーレン
John J Mottine Jr
ジョセフ モッティン ジョン
Lloyd Shepherd
シェパード ロイド
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American Telephone and Telegraph Co Inc
AT&T Corp
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    • H01B3/443Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes vinyl resins; acrylic resins from vinylhalogenides or other halogenoethylenic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/56Organo-metallic compounds, i.e. organic compounds containing a metal-to-carbon bond
    • C08K5/57Organo-tin compounds

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無鉛の安定化されたポリ塩化ビニル組成物で
被覆されたケーブルおよび絶縁された伝送媒体を形成す
る。 【構成】 例えば通信に使用されるケーブル(20)は
伝送媒体(24−24)からなり、各伝送媒体は周囲に
プラスチック組成物を有する。伝送媒体が金属導体であ
るケーブルにおいて、ポリ塩化ビニル組成物からなる絶
縁材料(26)が滑剤および無鉛安定化系を含む。安定
化系は、有機錫成分と、絶縁された導電体の電気的性質
に悪影響を与える塩化錫の形成を防ぐための犠牲機能を
有するカルシウム−亜鉛成分とを含む。ジャケット(2
8)が、一般に複数の伝送媒体の周りに配置され、無鉛
安定化プラスチック組成物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無鉛安定化ポリ塩化ビ
ニル組成物で被覆された伝送媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニル(PVC)は、消費者お
よび工業製品に広く使用されている。例えば、通信製品
工業では、PVCは絶縁体およびケーブル・ジャケット
に使用されている。PVCは熱および光に暴露されると
不安定であるため、安定化添加剤がPVCに添加されな
ければならない。一般に、鉛ベースの安定化剤が、電線
およびケーブルに使用されるPVC組成物の抗劣化剤と
して使用される。一般に、有機フタル酸−、ステアリン
酸−および無機硫酸−、リン酸−、または炭酸−鉛誘導
体が、PVC組成物の約2ないし5重量パーセントを構
成する。
【0003】実際、これらの鉛安定化剤は、PVC材料
に長期および加工の両方の安定性を付与することがわか
っている。さらに、生じるPVC絶縁およびジャケット
材料は好ましい電気的および力学的性質を示す。
【0004】しかし、最近、PVC鉛組成物における鉛
安定化剤を、代替安定化剤と置換することに関心が高ま
っている。この関心は、鉛誘導体の毒性、鉛誘導体を含
む危険なプラスチック老廃物の処理費用、および、鉛や
他の重金属の使用を禁止する将来の規制の可能性に関す
る懸念によって高められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PVCに対する代替安
定化剤系は周知であるが、柔軟性電線およびケーブル製
品に対して、特に、PVC材料の電気的性質が主要な重
要性であるような他の応用例に対して、鉛ベースの安定
化剤の広く受容された代替物については報告されていな
い。このような応用例では、鉛ベースの安定化剤は、加
工中のPVCの分子構造に安定性を付与するのに際立っ
た材料である。PVC構造の主な化学的変更で、その電
気的性質に悪影響を与えるようなものは、それによって
回避される。さらに、鉛ベースの安定化剤およびその塩
化水素との反応生成物は、非導電性および非加水分解性
である。他の場合には、絶縁された導体の電気的性質は
悪影響を受ける。
【0006】無鉛安定化剤に関しては、PVC技術をさ
らに発展させるには、有機錫メルカプチドを重要なもの
とみなす必要がある。錫安定化剤は、例えば硬PVCの
加工のように、非常に良好な熱的安定性が要求されるP
VC加工に推奨されている。有機錫メルカプチド、およ
び、カドミウムまたは鉛含有安定化剤または顔料の両方
を含む定式化は、硫化カドミウムまたは硫化鉛の形成も
また報告されているために、推奨されない。有機安定化
剤のメルカプタン臭は特徴的であり好ましくないが、柔
軟性PVCでは、一般に非常に低い濃度しか必要としな
いため、完成品ではこの臭気は観測されない。しかし、
例えば、移動する金属導体上にPVC組成品を押し出す
間の塩化錫の形成のため、有機錫成分は、絶縁された導
体の電気的性質を通常減損する。
【0007】従来求められていながらおそらく使用可能
でないものは、例えば絶縁材料またはジャケット材料の
ような伝送媒体の被覆に使用され、無鉛安定化剤系を含
む組成物である。鉛安定化剤に代わるものとして求めら
れているのは、PVC材料で使用され、低い毒性および
十分な安定性を示すことが可能であり、好ましい電気的
性質が悪影響を受けないような添加剤である。また、求
められている無鉛安定化系の反応生成物はほぼ非導電性
かつ非加水分解性のものでなければならない。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の従来技術の問題点
は、請求項1に開示された本発明の伝送媒体によって克
服される。
【0009】本発明の伝送媒体のPVC組成物は、例え
ば銅のような金属電線上の絶縁材料として、また、ケー
ブル・コアや被覆光ファイバ上のジャケット材料とし
て、押出中に優秀な加工特性および安定性を示す。さら
に、生じたPVCケーブル構成物の力学的および電気的
性質は、現在の工業標準の鉛安定化材料の試験結果から
得られるものと比較して優秀である。
【0010】これらの結果は、滑剤安定化剤組成物によ
って示される相乗効果に関して2つの結論を導く。第1
に、安定化PVC組成物における好ましい力学的および
電気的性質の観測は、劣化PVC分子構造、および、塩
化水素との反応によって形成される導電性金属塩(例え
ば、ZnCl2,CaCl2,SnCl2またはSnC
4)が存在しないことを意味する。
【0011】この結論は、ごみ処理地にPVCプラスチ
ック材料を処分する際に水中に浸出する可能性のある、
加工時の水溶性金属塩の形成に関する懸念を軽減する。
第2に、安定化剤の作用メカニズムは、大部分、劣化P
VC組成物から解放された塩化水素の捕集を伴わないた
め、本発明の伝送媒体の安定化剤系は、予想されないほ
どに強力な抑制的作用によって、PVC材料内の劣化反
応の開始に抗して作用すると考えられている。しかし、
この結果はまた、この新しい安定化剤系の滑剤部分のた
めに達成可能になった低い加工温度の結果としても理論
づけられることを指摘しておかなければならない。低い
加工温度では、PVC内の炭素−塩素結合の熱的分離
と、それに続く塩化水素の放出が減少または消失する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を更に詳細
に説明する。図1および図2は符号20で全体が表され
た、通信ケーブルを示す。ケーブル20は、例えば、絶
縁導体24,24の複数本の対22,22のような伝送
媒体を複数本含有する。各導体24,24は金属導体2
5とこの金属導体の周囲に配置された絶縁材料層26を
含む。
【0013】層26の絶縁材料はポリ塩化ビニル(PV
C)組成物からなる。本発明で有用なPVCポリマーは
塩化ビニルのホモポリマーだけでなく、プロピレンのよ
うなコモノマーおよび/またはポリ酢酸ビニルのような
コポリマーを20wt%以下、好ましくは、10wt%以下
含有するコポリマーも含まれる。ポリマーおよび樹脂と
いう用語は本明細書において同義語的に使用されてい
る。PVC組成物を通信媒体で使用する場合、一般的
に、この組成物は特定の電気的特性を有することが望ま
しい。代表的な用途では、PVC組成物はASTM標準
D1755−88(1987年再改訂)に公表されたG
P4−00005〜GP7−00005に含まれるもの
から選択される。
【0014】一般的に、PVC組成物のペレットを押出
機(図示されていない)に供給する。ここで、ペレット
は加熱されて溶融物になり、この溶融物は押出機のバレ
ルからクロスヘッドまで移動される。クロスヘッド内の
ダイはPVC組成物からなる押出物を所定の長さ毎に金
属導体表面に塗布する。この金属導体もクロスヘッド内
を前進する。
【0015】PVC組成物が押出機内を移動するにつれ
て、比較的高い温度に暴露される。このような温度に暴
露された時、PVC組成物は劣化しやすい。PVC組成
物の様々な望ましい属性を維持しながら、加工性および
長時間安定度などの好都合な特性を得るために、組成物
は適当な安定剤系を含有しなければならない。この安定
剤系を入念に処方しなければ、PVC組成物は加工およ
び安定度の点で問題を起こす。前記のように、適当な安
定剤系は従来は鉛成分を含有していた。
【0016】従来の鉛成分含有安定剤系で安定化された
PVC組成物は、基礎樹脂、滑剤、バイメタル犠牲成分
および有機錫成分からなる相乗混合物により代替され
る。好ましい組成物では、PVC樹脂を100重量部
(PHR)含有している。PVC樹脂は既に説明した。
【0017】PVC絶縁組成物は約0.5〜5PHRの
範囲内の有機錫成分を含有する系により安定化される。
有機錫成分の使用量が0.5PHR未満の場合、この安
定剤系は十分な効果を発揮しない。使用量の上限に関し
て、5PHR超になると徒にコストを増大させるだけで
ある。好ましい実施例では、この安定剤系は約1.5P
HRの“スタンクレア(Stanclere)”T−186を含有
する。これはアクゾ(AKZO)ケミカル社から市販されてい
るメルカプトプロピオン酸ジブチル錫の商品名である。
【0018】有機錫化合物は炭素−錫結合分子であり、
例えば、カルボン酸の金属塩と異なり、真性の有機金属
化合物である。このような化合物の錫原子は4価である
が、モノ−およびジ−置換有機錫だけが有用な安定化作
用を有する。
【0019】幾つかのモノ−およびジ−有機錫安定剤を
プラスチック組成物中で評価し、鉛安定剤を含有する組
成物と比較した。この最初の分析は、例えば、体積抵抗
率、誘電率および加工安定度のようなパラメータについ
て行った。鉛を含有しない安定剤は最も高い落第可能性
を有するものと予想されるかもしれない。結果を下記の
表1に要約して示す。
【0020】
【表1】 表1 錫安定化PVC組成物 加 工 体積抵抗率 安定度 安 定 剤 の タ イ プ (Ω-cm) 誘電率 (分) 対照(鉛含有) 2.0x1015 3.69 24 鉛不含有(相乗的滑剤含有) ジ−有機錫マレエート(固体マレエート) 1.3x1013 3.81 27 ジ−有機錫マレエート(中分子量エステル配位子 1.5x1013 3.82 25 含有液体マレエート) ジ−有機錫マレエート(高分子量エステル配位子 1.3x1013 3.96 23 含有液体マレエート) ジ−有機錫マレエート(高分子量〜低分子量エス 1.4x1013 3.88 22 テル配位子混合物含有液体マレエート) モノ,ジ−有機錫液体マレエート混合物 9.2x1012 3.96 26 モノ−有機錫マレエート(高分子量エステル配位 4.9x1012 3.95 21 子含有液体マレエート) ジ−有機錫メルカプチド(高分子量エステル配位 2.4x1013 3.81 39 子含有固体メルカプチド) ジ−有機錫メルカプチド+犠牲金属(CaZnタイフ゜) 8.5x1013 3.78 51
【0021】選択された有機錫はマレエートおよびメル
カプチドタイプのものであり、どの有機錫成分が所望の
電気的および加工特性を最も充足するか決定するために
化学構造を変化させた。
【0022】表1は従来の鉛含有対照組成物と本発明の
様々な有機錫組成物の比較結果を示している。好適な組
成物として必要な要件は、体積抵抗率が1011Ω-cm以
上であり、誘電率が4未満であり、動的熱加工安定度が
18分以上であることである。表1の最後の組成物が好
ましい。
【0023】従来の安定剤系は一般的に鉛を含有してい
た。この鉛はポリマーが分解されたときに反応して塩化
鉛を生成する。塩化鉛は好都合なことに、非導電性であ
り、また、非加水分解性であるが、不都合な点は非生分
解性であり、しかも、看過できないほどの毒性を有す
る。本発明の絶縁組成物の安定剤系の成分は生分解性で
あるが、加水分解性および導電性でもある。
【0024】錫成分を保護し、押出加工中に塩化錫が生
成されないようにするため、犠牲成分が配合されてい
る。犠牲成分は配合および押出中に錫金属を保護し、望
ましからざる塩化錫生成から錫を保護する。バイメタル
PVC安定剤組成物は約0.2〜10PHRの範囲内の
配合量で申し分のない性能を発揮した。好ましい実施例
では、1PHRのCa−Zn成分が、錫成分と共に使用
される。米国特許第4,584,241号明細書参照。
Ca−Zn成分の場合、10PHRよりも多い配合量で
は、成分の犠牲特性を何も向上させることなくコストだ
けが不当に増大する結果となる。Ca−Zn安定剤はエ
ル・アイ・ナス(L.I.Nass)により1976年に発行され
たマーセル・デッカー(Marcel Dekker)の“エンサイク
ロペデイアオブ PVC”の311〜313頁に記載さ
れている。これは一般的に、ステアリン酸カルシウムま
たは亜鉛の形をしている。安息香酸またはカルボン酸か
ら形成されるようなその他の塩類も有用である。
【0025】Ca−Zn混合物を処方する際に考慮すべ
き重要な点は、(1) CaとZnとの比率および(2) PV
C化合物の総重量に対するCaおよびZnの%である。
一般的に、Ca−Zn混合物中のCaおよびZnの総重
量%は約0.8〜3wt%の範囲内であることが望まし
い。この%は約1.7〜6.5PHRに相当する。3wt
%よりも高い量では通常、押出機表面に添加剤がプレー
トアウトを起こす。0.8wt%未満の量では、PVCポ
リマーは動的に不安定になる。すなわち、加工中にPV
Cポリマーは分解を受ける。一般的に、熱安定度は、回
転子速度が100rpmで、ボウル温度が205℃で運
転されるNo.5ローラーヘッドを有するブラベンダー
・プラスチコーダー・トルク・レオメーター(オイル加
熱)において、15分間よりも長くなければならない。
PVC組成物中に存在するCaとZnの重量比は約1:
1〜1:4.5の範囲内でなければならない。比率が約
1:1未満の場合、低劣な動的熱安定度と色安定度を生
じる。一方、比率が約1:4.5超ではプレートアウト
を起こす。好適なCa−Zn系は例えば、Therm−
Chek6164Wである。これはフェロ(Ferro)ケミ
カル社により製造販売されており、Ca対Znの比率が
1:1.03のステアリン酸Ca−Znブレンドであ
る。
【0026】有機錫安定剤系を使用すると画期的な結果
が得られる。一般的に、錫安定剤は例えば、ビニル羽目
のような硬質な製品の製造に使用される。更に、本発明
の絶縁組成物は2成分からなる安定剤系を含む。従来技
術では一般的に、何方か一方が使用されてきた。塩化錫
の予想された生成は絶縁の電気的特性に悪影響を及ぼす
ので、絶縁組成物の優れた電気的特性の結果は画期的で
ある。
【0027】有機錫とCa−Zn成分との併用はPVC
組成物に所望の熱安定度を付与するのに十分である。し
かし、長時間安定度および加工安定度はPVCの効果的
使用のために制御しなければならない唯一の特性ではな
い。一般的に、添加剤をPVC中に添合し、その他の特
性を改変することが望ましい。例えば、PVC組成物は
難燃性であり、迅速な加工を行うことができ、高湿度条
件中で安定であり、長期間にわたって熱安定度と色安定
度を維持し、所望の機械特性と電気特性を有することが
望ましい。従って、PVCのようなポリマーは安定剤だ
けでなく所望の全ての特性を形成するのに多くの添加剤
も配合しなければならない。各追加の添加剤は組成物の
値段を大幅に増大する。また、或る添加剤について、一
つの特性を高めると別の特性を劣化させたり、他の添加
剤の効力を減ずることがよくある。本発明の伝送媒体の
絶縁組成物の安定剤系はPVC絶縁組成物で使用されて
いる前記の広範な添加剤と適合する。
【0028】絶縁組成物には滑剤系が配合される。本発
明の伝送媒体の好ましい絶縁組成物の相乗混合物は酸系
エステル滑剤を含有する。オレイン酸の錯体エステルと
オレイン酸のジグリセロールエステルを含有する系が好
ましい。好ましい滑剤系は約0.5〜5PHRのオレイ
ン酸ジグリセロールエステルと約0.25〜2.5PH
Rのオレイン酸錯体エステルを含有する。更に特定的に
は、約2.5PHRのLOXIOL(登録商標)G−1
6内部滑剤と約0.75PHRのLOXIOL(登録商
標)G−71外部滑剤を含有する滑剤系は好適な滑性を
もたらす。滑剤成分はドイツのデュセルドルフに所在す
るヘンケル(Henkel)グループにより市販されている。L
OXIOL(登録商標)G−16滑剤は不飽和脂肪酸の
グリセロールエステルからなり、LOXIOL(登録商
標)G−71滑剤は不飽和脂肪酸由来の錯体エステルか
らなる。
【0029】オレイン酸の錯体エステルは、オレイン酸
と側鎖アルコールとの仮設的反応により生成されるエス
テルである。この定義は、アルコール−酸エステル化以
外の反応により生成された錯体エステルを除外するもの
ではない。または、このような反応により生成すること
ができないエステルはこのような反応の生成物と仮定す
ることができる。代表的な好ましいオレイン酸の錯体エ
ステルは炭素原子を28〜32個含有している。錯体オ
レイン酸エステル類の併用も有用である。例えば、ペン
タエリスリトール−アジペート−オレエート、例えば、
ヘンケルにより製造された前記のLOXIOL G−7
1滑剤は極めて有用である。オレイン酸の錯体エステル
は添加剤を含有するPVC組成物の重量を基準にして、
約0.2〜2.0wt%の範囲内で使用しなければならな
い。この量は0.25〜2.5PHRに相当する。好ま
しくは、オレイン酸の錯体エステルは、付属添加剤を有
するPVCポリマーの総重量の0.25〜0.75wt%
の範囲内で使用する。使用量が0.2wt%未満の場合、
過度な剪断熱がPVCポリマーの分解を起こす。一般的
に、錯体エステルの使用量が2.0wt%を超える場合、
組成物の加工中に過度の滑りが起こる。この滑りは結果
的に、加工装置による組成物のサージングを起こし、そ
して、流動不安定により製品中に“むら”を生じる。更
に、使用量が2.0wt%超の場合、添加剤は配合装置お
よび加工装置の表面上にプレートアウトを起こし易い。
これは最終製品の外観および物性に悪影響を及ぼす。
【0030】オレイン酸の錯体エステル(LOXIOL
G−71滑剤)と共に使用されるジグリセロールエス
テルまたはオレイン酸エステルとの組み合わせは、好ま
しくは、炭素原子を14〜18個有するエステル、例え
ば、ヘンケル社により製造されるLOXIOL G−1
6滑剤である。ジグリセロールエステル(すなわち、
2,3−ビス−ヒドロキシメチルブタン−1,2,3−
テトロール)はPVCコンパウンドの総重量を基準にし
て、約0.3〜4.0wt%の範囲内で都合良く使用され
る。この使用量は約0.5〜5.0PHRに相当する。
0.3wt%未満では加工中にPVC組成物が発熱し、P
VCポリマーの分解を伴う。4.0wt%超では、PVC
ポリマー材料への添加剤の混合および添合が遅延され、
加工中に流動不安定を生じる過度の滑りを起こす。更
に、4.0wt%超の使用量は一般的に、加工中にプレー
トアウトを起こす。
【0031】その他の好適な内部滑剤はLOXIOL
G−40、G−30、HOB−7140およびHOB−
7121などである。その他の好適な外部滑剤はHOB
−7107、G−70およびG−71Sなどである。こ
れら全てヘンケルグループから市販されている。これら
の内部および外部滑剤の全ての組み合わせは本発明の組
成物の目的に好適であると思われるが、前記のLOXI
OL G−16およびG−71滑剤からなる滑剤系を使
用した時に一層優れた相乗効果が確認された。
【0032】絶縁組成物はその他の成分も含有し、別の
追加特性を有する組成物を形成することもできる。含有
される成分は約20〜75PHRの範囲内の可塑剤であ
る。好ましい実施例では、30PHRのジ−イソデシル
フタレート(DIDP)が配合される。
【0033】本発明の絶縁組成物は延焼抑制および発煙
抑制をもたらす成分も含有する。発煙抑制剤は。悪0.
5〜10PHRの範囲内で配合される。好ましい実施例
では、1PHRのOngard(登録商標)2発煙抑制
剤が配合される。この発煙抑制剤はアンゾン(Anzon)社
により市販されている。また、絶縁組成物は約0.5〜
50PHRの範囲内の難燃剤系成分も含有する。好まし
い実施例では、この難燃剤系成分は1PHRの三酸化ア
ンチモンを含有する。
【0034】本発明の絶縁組成物の具体例を下記の表2
に実施例1〜4として示す。
【0035】
【表2】
【0036】表3を参照する。ここには現在使用されて
いる鉛安定剤を含有する絶縁材で絶縁された導体の電気
特性が示されている。また、表3には非鉛安定剤含有絶
縁材、具体的には、前記の有機錫安定剤含有絶縁材で絶
縁された導体の電気特性も一緒に表示されている。
【0037】
【表3】 表3 鉛非含有安定剤系 鉛安定剤系含有ケーブル によるPVC 抵 抗 率 平均値 27.3 27.4 (Ω/1000ft)最大値 27.9 27.5 キャハ゜シタンス 平均値 17.7 19.1 (pF/1000ft) 最大値 19.8 20.0 減 衰 (dB/1000ft) 0.5MHz 平均値 4.86 5.08 最大値 5.20 5.24 1.0MHz 平均値 7.00 7.38 最大値 7.56 7.66 10 MHz 平均値 25.85 27.31 最大値 27.92 28.29 16 MHz 平均値 35.69 36.44 最大値 38.03 38.03 インヒ゜ータ゛ンス (Ω) 1.0MHz 最小値 94 90 最大値 100 98 10 MHz 最小値 90 89 最大値 97 97 1MHzにおける 漏話(dB) 最悪値 41 48
【0038】伝送媒体はジャケット28内に配置され
る。本発明のケーブルのジャケットの場合、プラスチッ
ク組成物にも鉛非含有安定剤が配合されている。前記の
表2のNo.5〜11を参照されたい。この表に示され
ているように、組成物は樹脂100PHRと可塑剤を4
0PHR含有している。好ましい実施例では、可塑剤は
パラチノール(Palatinol)711という商品名のもので
あり、バスフ(BASF)社から市販されている。
【0039】表2に記載されているように、ジャケット
組成物は難燃剤系も含有している。好ましい実施例で
は、三酸化アンチモンを3PHR含有している。更に、
約5〜50PHRの範囲内の相乗難燃剤も含有してい
る。好ましい実施例では、アルコア(Alcoa)社から市販
されているハイドラル(HYDRAL)710のようなアルミニ
ウム三水和物を15PHR含有している。
【0040】ジャケット組成物は、有機錫成分とCa−
Zn成分を含む非鉛安定剤系により安定化されている。
有機錫成分はPVC100部当たり約1.5〜2重量部
の配合量で含有されている。好ましい実施例では、有機
錫成分として、アクゾ(AKZO)ケミカル社から市販されて
いるスタンクレア(Stanclere)T−186が使用されて
いる。前記のように、スタンクレアT−186はC11
222Snの分子式を有するジブチル錫メルカプトプ
ロピオネートである。犠牲成分として、フェロ(Ferro)
6164Wの商品名で市販されているCa−Znが約1
PHR配合されている。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、ケーブルの絶縁材
料およびジャケット材料に有機錫成分とCa−Zn成分
からなる安定剤系を配合することにより、従来の鉛安定
剤系の使用にともなう問題点を全て解決することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁材料およびジャケット材料を含有
する通信ケーブルの斜視図である。
【図2】図1のケーブルの断面図である。伝送媒体の間
の空間は誇張されている。
【符号の説明】
20 通信ケーブル 22 絶縁導体対 24 絶縁導体 25 金属導体 26 絶縁材料層 28 ジャケット
フロントページの続き (72)発明者 ウォーレン フリーマン ムーア アメリカ合衆国 68127 ネブラスカ オ マハ 4732 サウス 94 プラザ アパー トメント ディー18 (72)発明者 ジョン ジョセフ モッティン アメリカ合衆国 68118 ネブラスカ オ マハ ジャクソン ドライブ 15692 (72)発明者 ロイド シェパード アメリカ合衆国 07940 ニュー ジャー ジー マディソン サムソン アヴェニュ ー 61

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向に延びた伝送媒体と、その伝送媒
    体の少なくとも一部を包囲するポリ塩化ビニルベースの
    材料からなるケーブルにおいて、前記ポリ塩化ビニル材
    料が、 ポリ塩化ビニル樹脂と、 有機錫成分およびバイメタル犠牲成分からなる安定化系
    と、 滑剤からなる組成物であって、前記ポリ塩化ビニル材料
    が、プラスチック材料からなり、前記伝送媒体の周りに
    配置されることを特徴とするケーブル。
  2. 【請求項2】 前記有機錫成分が、前記ポリ塩化ビニル
    樹脂100重量部中約0.5ないし5重量部前記組成物
    中に包含されることを特徴とする請求項1のケーブル。
  3. 【請求項3】 前記バイメタル犠牲成分がカルシウム−
    亜鉛からなり、前記ポリ塩化ビニル樹脂100重量部中
    約0.2ないし10重量部前記組成物中に包含されるこ
    とを特徴とする請求項1のケーブル。
  4. 【請求項4】 前記組成物が、オレイン酸ベースのエス
    テル滑剤を含む滑剤系からなることを特徴とする請求項
    1のケーブル。
  5. 【請求項5】 内部滑剤成分が、ポリ塩化ビニル100
    重量部中約0.5ないし5.0重量部前記組成物中に包
    含され、外部滑剤成分が、ポリ塩化ビニル100重量部
    中約0.25ないし2.5重量部前記組成物中に包含さ
    れることを特徴とする請求項1のケーブル。
  6. 【請求項6】 前記ジャケットの前記プラスチック材料
    が、ポリ塩化ビニル樹脂および有機錫成分ならびにバイ
    メタル犠牲成分からなる安定化剤系からなる組成物であ
    ることを特徴とする請求項1のケーブル。
  7. 【請求項7】 前記ジャケットのプラスチック材料の前
    記有機錫成分が、前記ポリ塩化ビニル100重量部中約
    0.5ないし5重量部前記組成物中に包含され、前記ジ
    ャケットの前記バイメタル犠牲成分がカルシウム−亜鉛
    からなり、前記ポリ塩化ビニル樹脂100重量部中約
    0.2ないし10重量部前記ジャケットの組成物中に包
    含されることを特徴とする請求項1のケーブル。
  8. 【請求項8】 絶縁された伝送媒体において、この絶縁
    された伝送媒体は縦方向に延びた伝送媒体と、 前記縦方向に延びた伝送媒体の少なくとも一部を包囲す
    るポリ塩化ビニルベースの材料からなり、前記ポリ塩化
    ビニル材料が、ポリ塩化ビニル樹脂からなり、有機錫成
    分ならびにバイメタル犠牲成分からなる安定化系によっ
    て特徴づけられる絶縁された伝送媒体。
  9. 【請求項9】 前記有機錫成分が前記ポリ塩化ビニル樹
    脂100重量部中約0.5ないし5重量部前記組成物中
    に包含され、前記バイメタル犠牲成分がカルシウム−亜
    鉛成分からなり、前記ポリ塩化ビニル樹脂100重量部
    中約0.2ないし10重量部前記組成物中に包含される
    ことを特徴とする請求項8の伝送媒体。
  10. 【請求項10】 前記組成物が、ポリ塩化ビニル100
    重量部中約0.25ないし2.5重量部前記組成物中に
    包含される外部滑剤成分と、ポリ塩化ビニル100重量
    部中約0.5ないし5.0重量部前記組成物中に包含さ
    れる内部滑剤成分からなる滑剤系を包含することを特徴
    とする請求項8の伝送媒体。
JP8934892A 1991-03-27 1992-03-16 ケーブルおよび絶縁された伝送媒体 Pending JPH07182932A (ja)

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