JPH07182943A - エナメル細線の絶縁ワニス塗布方法とその装置 - Google Patents
エナメル細線の絶縁ワニス塗布方法とその装置Info
- Publication number
- JPH07182943A JPH07182943A JP34667693A JP34667693A JPH07182943A JP H07182943 A JPH07182943 A JP H07182943A JP 34667693 A JP34667693 A JP 34667693A JP 34667693 A JP34667693 A JP 34667693A JP H07182943 A JPH07182943 A JP H07182943A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- varnish
- felt
- wire
- insulating varnish
- insulating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼付製造時の線速の速いエナメル細線の絶縁
皮膜は、塗れむらや各種の外観不良になりやすい。ま
た、厚皮膜を必要とするものは、絶縁ワニスの塗布回数
が非常に多くなりコスト高となっている。これらを解決
したい。 【構成】 絶縁ワニス2塗布方法が、通常のフエルト絞
りによるエナメル細線の製造方法において、絶縁ワニス
2を塗布された細線1が通過するワニス絞り用フエルト
部3を通過方向に少なくとも2箇所以上設け、かつ、細
線1が走行中は、当該全ワニス絞り用フエルト部3のフ
エルトが、当該絶縁ワニス2が走行中の細線1に供給さ
れることによって、常に絶縁ワニス2により一定状態に
浸潤していることを特徴とするエナメル細線の絶縁ワニ
ス塗布方法とその装置。
皮膜は、塗れむらや各種の外観不良になりやすい。ま
た、厚皮膜を必要とするものは、絶縁ワニスの塗布回数
が非常に多くなりコスト高となっている。これらを解決
したい。 【構成】 絶縁ワニス2塗布方法が、通常のフエルト絞
りによるエナメル細線の製造方法において、絶縁ワニス
2を塗布された細線1が通過するワニス絞り用フエルト
部3を通過方向に少なくとも2箇所以上設け、かつ、細
線1が走行中は、当該全ワニス絞り用フエルト部3のフ
エルトが、当該絶縁ワニス2が走行中の細線1に供給さ
れることによって、常に絶縁ワニス2により一定状態に
浸潤していることを特徴とするエナメル細線の絶縁ワニ
ス塗布方法とその装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エナメル電線の製造
工程にて、その焼付工程における絶縁ワニスの塗布方法
とその塗布装置に関する。更には、用いる焼付機が横型
であり、絶縁ワニスの塗布手段が、フエルト絞りである
細線製造に関するものである。特に線径が0.20mm以下の
細線、なかんずく、0.07mm以下の極細線の厚皮膜品を製
造するのに用いて効果が大きいものである。
工程にて、その焼付工程における絶縁ワニスの塗布方法
とその塗布装置に関する。更には、用いる焼付機が横型
であり、絶縁ワニスの塗布手段が、フエルト絞りである
細線製造に関するものである。特に線径が0.20mm以下の
細線、なかんずく、0.07mm以下の極細線の厚皮膜品を製
造するのに用いて効果が大きいものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エナメル電線製造の焼付工程に
は、品質と経済性との兼ね合いから、その焼付機として
サイズがおおよそ0.50mmより太いものには縦型焼付機
が、細いものには横型焼付機が用いられている。そし
て、絶縁ワニスを一定量塗布するための絶縁ワニスの塗
布手段としては、通称ダイス絞りとフエルト絞りがあ
り、エナメル電線が細い程、製造スピードである線速を
速くすることから、フエルト絞りが好適であり多用され
ている。
は、品質と経済性との兼ね合いから、その焼付機として
サイズがおおよそ0.50mmより太いものには縦型焼付機
が、細いものには横型焼付機が用いられている。そし
て、絶縁ワニスを一定量塗布するための絶縁ワニスの塗
布手段としては、通称ダイス絞りとフエルト絞りがあ
り、エナメル電線が細い程、製造スピードである線速を
速くすることから、フエルト絞りが好適であり多用され
ている。
【0003】フエルト絞りの従来例を図3にて説明する
と、細線1に絶縁ワニス2を塗布した後に、ワニス絞り
用フエルト部3を経て矢印方向に焼付炉内4を通過さ
せ、これをターンシーブ5にて反復繰り返し、所望の厚
さの絶縁層を形成させている。この繰り返し数を、塗布
回数と称し、焼付機1台当たりに同時に製造できる細線
1の本数を、頭数又は掛け本数と呼称している。
と、細線1に絶縁ワニス2を塗布した後に、ワニス絞り
用フエルト部3を経て矢印方向に焼付炉内4を通過さ
せ、これをターンシーブ5にて反復繰り返し、所望の厚
さの絶縁層を形成させている。この繰り返し数を、塗布
回数と称し、焼付機1台当たりに同時に製造できる細線
1の本数を、頭数又は掛け本数と呼称している。
【0004】図3においては、最も一般的な塗布方法を
示すが、絶縁ワニス2は、円筒体の周面に多数本のV字
溝6(図1参照)のあるコーターロール7が矢印のよう
に定速回転することにより、絶縁ワニス2を持ち上げ、
V字溝6内を滑走する細線1に塗布されて、絶縁ワニス
2はワニス絞り用フエルト部3にて細線1の表面に均さ
れると共に、塗布量が調整されるようになっている。な
お、コーターロール7の回転方向を、矢印とは反対の方
向に回転させている場合もあるし、V字溝6のないもの
も使用されている。また、8は、必ずしも必要なもので
はないけれども、細線1がV字溝6内から逸脱せぬよう
にするための押さえ用フエルトである。9は、ワニス絞
り用フエルト部3と共に細線1に対して挟持圧を与え、
また、フエルトの滑動を抑えるための錘板である。いず
れにしても、従来のフエルト絞り法では、絶縁ワニス2
を塗布された細線1は、焼付炉内4に入る前に、1箇所
のワニス絞り用フエルト部3を経るのみであって、その
後は同様にして塗布回数分を反復していたのである。
示すが、絶縁ワニス2は、円筒体の周面に多数本のV字
溝6(図1参照)のあるコーターロール7が矢印のよう
に定速回転することにより、絶縁ワニス2を持ち上げ、
V字溝6内を滑走する細線1に塗布されて、絶縁ワニス
2はワニス絞り用フエルト部3にて細線1の表面に均さ
れると共に、塗布量が調整されるようになっている。な
お、コーターロール7の回転方向を、矢印とは反対の方
向に回転させている場合もあるし、V字溝6のないもの
も使用されている。また、8は、必ずしも必要なもので
はないけれども、細線1がV字溝6内から逸脱せぬよう
にするための押さえ用フエルトである。9は、ワニス絞
り用フエルト部3と共に細線1に対して挟持圧を与え、
また、フエルトの滑動を抑えるための錘板である。いず
れにしても、従来のフエルト絞り法では、絶縁ワニス2
を塗布された細線1は、焼付炉内4に入る前に、1箇所
のワニス絞り用フエルト部3を経るのみであって、その
後は同様にして塗布回数分を反復していたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的に焼付工程にお
いては、その製造条件を設定する際に、焼付温度条件が
一定ならば、製造する電線の線径に線速を乗じた値が一
定であるという関係式を用いている。したがって、電線
が細いものになればなる程、線速を速くする。また、コ
ストを下げるには、この線速を速めることと、1台当た
りの焼付機における頭数を増やすことが必要である。と
ころが、絶縁皮膜形成上の焼付条件は正しくとも、線速
を高めて行くと、えてして、細線1の皮膜に塗れむらや
ブツ(小突起)のような肌荒れが生じやすくなる。その
ために、所謂塗れを良くするため絶縁ワニス2を希釈し
て用いるが、ギラと称する皮膜が長さ方向に波状の凹凸
となるものを生じやすくする。また、絶縁ワニス2が希
釈されるから、当然に塗布1回当たりの塗布量が少なく
なる。そして、塗布回数を増加しなければ所定の皮膜厚
が得られないということになるから、頭数減によるコス
ト高を防ぐために線速を上げることとなる。すなわち、
これらが悪循環となるのである。これらのことは、絶縁
ワニス2の濃度や粘度とも関係するが、外観不良として
常に最大の解決したい課題である。特に、塗れむらの発
生は、皮膜の一部に極端に薄い部分を生ずることとな
り、重欠点となりやすい。
いては、その製造条件を設定する際に、焼付温度条件が
一定ならば、製造する電線の線径に線速を乗じた値が一
定であるという関係式を用いている。したがって、電線
が細いものになればなる程、線速を速くする。また、コ
ストを下げるには、この線速を速めることと、1台当た
りの焼付機における頭数を増やすことが必要である。と
ころが、絶縁皮膜形成上の焼付条件は正しくとも、線速
を高めて行くと、えてして、細線1の皮膜に塗れむらや
ブツ(小突起)のような肌荒れが生じやすくなる。その
ために、所謂塗れを良くするため絶縁ワニス2を希釈し
て用いるが、ギラと称する皮膜が長さ方向に波状の凹凸
となるものを生じやすくする。また、絶縁ワニス2が希
釈されるから、当然に塗布1回当たりの塗布量が少なく
なる。そして、塗布回数を増加しなければ所定の皮膜厚
が得られないということになるから、頭数減によるコス
ト高を防ぐために線速を上げることとなる。すなわち、
これらが悪循環となるのである。これらのことは、絶縁
ワニス2の濃度や粘度とも関係するが、外観不良として
常に最大の解決したい課題である。特に、塗れむらの発
生は、皮膜の一部に極端に薄い部分を生ずることとな
り、重欠点となりやすい。
【0006】また、絶縁皮膜層が特に厚いもので、しか
も0.07mm以下と極細線のものは、上記の理由から、勢い
製造する細線1の1本当たりの塗布回数が多くなる。例
えば、極細線として多用されるポリウレタン銅線の2UEW
ならば、通常4乃至6回の塗布にて所定の皮膜厚を得ら
れるが、絶縁層の厚い1UEWから0UEWともなれば、10から
20回の塗布回数でないと、外観のよい皮膜厚を得ること
ができなくなる。付着の悪い他の品種の絶縁ワニス2で
は尚更である。
も0.07mm以下と極細線のものは、上記の理由から、勢い
製造する細線1の1本当たりの塗布回数が多くなる。例
えば、極細線として多用されるポリウレタン銅線の2UEW
ならば、通常4乃至6回の塗布にて所定の皮膜厚を得ら
れるが、絶縁層の厚い1UEWから0UEWともなれば、10から
20回の塗布回数でないと、外観のよい皮膜厚を得ること
ができなくなる。付着の悪い他の品種の絶縁ワニス2で
は尚更である。
【0007】更には、塗布回数が多くなると、皮膜が真
円とならずに偏平や偏肉状に形成されやすくなったり、
当然、断線する度合いも増えてくる。断線すれば、隣を
走行中の細線1をも断線させてしまうし、また、その細
線1が吸収していた熱量が余ることになるから、焼付炉
内4の熱量バランスが崩れ、他の走行中の細線1を過熱
状態とし、絶縁層の電気特性に悪影響を与えることにな
る。その上、当然ながら塗布回数が多い分だけ、元に修
復する作業には多くの労を要することになる。
円とならずに偏平や偏肉状に形成されやすくなったり、
当然、断線する度合いも増えてくる。断線すれば、隣を
走行中の細線1をも断線させてしまうし、また、その細
線1が吸収していた熱量が余ることになるから、焼付炉
内4の熱量バランスが崩れ、他の走行中の細線1を過熱
状態とし、絶縁層の電気特性に悪影響を与えることにな
る。その上、当然ながら塗布回数が多い分だけ、元に修
復する作業には多くの労を要することになる。
【0008】これらのことは、焼付機の炉口幅が決まっ
ているから、同一焼付機にて皮膜の薄い細線1を製造す
るときと、皮膜の厚い細線1を製造するときとでは、皮
膜の薄い細線1を製造するときよりも頭数を減じなけれ
ばならなくなり、その分コスト高となることを意味す
る。このことを、例として導体径0.04mmのポリウレタン
銅線である2UEWと1UEWとを1回当たりの皮膜厚さで比較
してみると分かりやすい。次表は、この程度のサイズの
ものを、外観のよいものとして製造する場合の、平均的
な塗布回数とした従来例を示したものである。この表を
見ると、1UEWは仕上外径は太いけれども、1回当たりの
皮膜の厚さが2UEWの半分程しか形成させていないためも
あって、2UEWの2倍半の塗布回数を必要としている。
ているから、同一焼付機にて皮膜の薄い細線1を製造す
るときと、皮膜の厚い細線1を製造するときとでは、皮
膜の薄い細線1を製造するときよりも頭数を減じなけれ
ばならなくなり、その分コスト高となることを意味す
る。このことを、例として導体径0.04mmのポリウレタン
銅線である2UEWと1UEWとを1回当たりの皮膜厚さで比較
してみると分かりやすい。次表は、この程度のサイズの
ものを、外観のよいものとして製造する場合の、平均的
な塗布回数とした従来例を示したものである。この表を
見ると、1UEWは仕上外径は太いけれども、1回当たりの
皮膜の厚さが2UEWの半分程しか形成させていないためも
あって、2UEWの2倍半の塗布回数を必要としている。
【0009】
【表1】
【0010】ここで考えるに、同一の絶縁ワニスを用い
ている以上、塗布1回当たりの皮膜の厚さを2UEW並みに
厚くしても、得られる1回当たりの絶縁皮膜の電気特性
は同じ程度となる筈である。すなわち、外観不良となら
ないようにさえすれば、厚皮膜の極細線でも1回当たり
の皮膜の厚さを2UEW並みにでき、結果として従来よりも
塗布回数を減じて、その分頭数を増加させることができ
る筈である。この発明は、このコスト低減策と併せて、
前記した塗れむらや、ブツ・ギラなどの外観不良の解消
をも図ることを目的としてなされたものである。
ている以上、塗布1回当たりの皮膜の厚さを2UEW並みに
厚くしても、得られる1回当たりの絶縁皮膜の電気特性
は同じ程度となる筈である。すなわち、外観不良となら
ないようにさえすれば、厚皮膜の極細線でも1回当たり
の皮膜の厚さを2UEW並みにでき、結果として従来よりも
塗布回数を減じて、その分頭数を増加させることができ
る筈である。この発明は、このコスト低減策と併せて、
前記した塗れむらや、ブツ・ギラなどの外観不良の解消
をも図ることを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】先ず、この発明の絶縁ワ
ニス塗布方法について、図2に基づき説明する。細線1
に絶縁ワニス2を塗布した後に、ワニス絞り用フエルト
部3を経て焼付炉内4を通過させ、これを反復繰り返し
て所望の厚さの絶縁層を形成させる従来のエナメル細線
の製造方法において、その製造装置に、絶縁ワニス2を
塗布された細線1が通過するワニス絞り用フエルト部3
を、通過方向に少なくとも2箇所以上配置したものとし
ておく。
ニス塗布方法について、図2に基づき説明する。細線1
に絶縁ワニス2を塗布した後に、ワニス絞り用フエルト
部3を経て焼付炉内4を通過させ、これを反復繰り返し
て所望の厚さの絶縁層を形成させる従来のエナメル細線
の製造方法において、その製造装置に、絶縁ワニス2を
塗布された細線1が通過するワニス絞り用フエルト部3
を、通過方向に少なくとも2箇所以上配置したものとし
ておく。
【0012】そして、細線1が走行中は、これら全ての
ワニス絞り用フエルト部3のフエルトが、使用している
絶縁ワニス2が走行中の細線1に供給されることによっ
て、常にその絶縁ワニス2により一定状態に浸潤してい
るようにすることを特徴とするエナメル細線の絶縁ワニ
ス塗布方法である。
ワニス絞り用フエルト部3のフエルトが、使用している
絶縁ワニス2が走行中の細線1に供給されることによっ
て、常にその絶縁ワニス2により一定状態に浸潤してい
るようにすることを特徴とするエナメル細線の絶縁ワニ
ス塗布方法である。
【0013】このワニス絞り用フエルト部3のフエルト
の浸潤性の保持手段については、特定する必要はなく、
配置した焼付炉内4に最も近い側のワニス絞り用フエル
ト部3(以下最後のワニス絞り用フエルト部という)の
フエルトまでが、常に一定状態に浸潤しているように、
コーターロール7側の絞り用フエルト部3(以下第1の
絞り用フエルト部という)に入る細線1へ絶縁ワニス2
を供給できればよい。すなわち、図示省略したが、コー
ターロール7を用いずに、微定量供給ポンプを採用し
て、直接に第1のワニス絞り用フエルト部3へ絶縁ワニ
ス2を供給する方法でもよいし、図示したようなコータ
ーロール7の回転にて供給する方法でもよい。後者の方
が供給量を調整しやすく一般的である。
の浸潤性の保持手段については、特定する必要はなく、
配置した焼付炉内4に最も近い側のワニス絞り用フエル
ト部3(以下最後のワニス絞り用フエルト部という)の
フエルトまでが、常に一定状態に浸潤しているように、
コーターロール7側の絞り用フエルト部3(以下第1の
絞り用フエルト部という)に入る細線1へ絶縁ワニス2
を供給できればよい。すなわち、図示省略したが、コー
ターロール7を用いずに、微定量供給ポンプを採用し
て、直接に第1のワニス絞り用フエルト部3へ絶縁ワニ
ス2を供給する方法でもよいし、図示したようなコータ
ーロール7の回転にて供給する方法でもよい。後者の方
が供給量を調整しやすく一般的である。
【0014】次に、この発明の絶縁ワニス塗布装置につ
いて、図1と図2にて説明する。細線1に絶縁ワニス2
を塗布した後に、ワニス絞り用フエルト部3を経て焼付
炉内4を通過させ、これを反復繰り返して所望の厚さの
絶縁層を形成させるエナメル細線の製造装置において、
絶縁ワニス2を塗布された細線1が通過するワニス絞り
用フエルト部3を、通過方向に少なくとも2箇所以上設
けたことを特徴とするエナメル細線の絶縁ワニス塗布装
置とする。上記にて、ワニス絞り用フエルト部3を2箇
所以上設けるとしたが、炉温の影響や前段の絞り具合
で、3箇所目までを一定状態の浸潤性で長期間保持する
ことは難しいから、3箇所以上の場合では注意を要す
る。
いて、図1と図2にて説明する。細線1に絶縁ワニス2
を塗布した後に、ワニス絞り用フエルト部3を経て焼付
炉内4を通過させ、これを反復繰り返して所望の厚さの
絶縁層を形成させるエナメル細線の製造装置において、
絶縁ワニス2を塗布された細線1が通過するワニス絞り
用フエルト部3を、通過方向に少なくとも2箇所以上設
けたことを特徴とするエナメル細線の絶縁ワニス塗布装
置とする。上記にて、ワニス絞り用フエルト部3を2箇
所以上設けるとしたが、炉温の影響や前段の絞り具合
で、3箇所目までを一定状態の浸潤性で長期間保持する
ことは難しいから、3箇所以上の場合では注意を要す
る。
【0015】なお、ワニス絞り用フエルト部3のフエル
トを、通常多用されているような長方形状としたものを
2枚合わせとしたものと、図5に示すように1枚の長方
形状のフエルトを、フエルトの厚みの中程まで細線1の
走行方向に必要本数の切込み線10を入れて、その中に細
線1が挟まれて走行するようにしたものとの組合せとし
たものとするもよい。この場合、通常の2枚合わせのも
のを第1の絞り用フエルト部とし、切込み線10を入れた
ものを第2の絞り用フエルト部としてもよいし、その逆
でもよい。
トを、通常多用されているような長方形状としたものを
2枚合わせとしたものと、図5に示すように1枚の長方
形状のフエルトを、フエルトの厚みの中程まで細線1の
走行方向に必要本数の切込み線10を入れて、その中に細
線1が挟まれて走行するようにしたものとの組合せとし
たものとするもよい。この場合、通常の2枚合わせのも
のを第1の絞り用フエルト部とし、切込み線10を入れた
ものを第2の絞り用フエルト部としてもよいし、その逆
でもよい。
【0016】
【作用】ここでは、絶縁ワニス2の供給手段として図示
のようなコーターロール7を採用し、ワニス絞り用フエ
ルト部3も2箇所のものとして説明する。先ず、全ての
ワニス絞り用フエルト部3のフエルトを、予め使用する
絶縁ワニス2に浸した後、それらを所定の位置にセツト
して、焼付機を稼働させる。各フエルトの浸潤度合い
は、当然ながらコーターロール7から細線1への供給量
と、細線1が焼付炉内へ持ち去る量とのバランスにて一
定化するように、コーターロール7の周速を微調整す
る。
のようなコーターロール7を採用し、ワニス絞り用フエ
ルト部3も2箇所のものとして説明する。先ず、全ての
ワニス絞り用フエルト部3のフエルトを、予め使用する
絶縁ワニス2に浸した後、それらを所定の位置にセツト
して、焼付機を稼働させる。各フエルトの浸潤度合い
は、当然ながらコーターロール7から細線1への供給量
と、細線1が焼付炉内へ持ち去る量とのバランスにて一
定化するように、コーターロール7の周速を微調整す
る。
【0017】この発明の作用は、細線1に供給された絶
縁ワニス2が、次のような経緯を経るものと考えられ
る。 1)コーターロール7により細線1に供給する絶縁ワニ
ス2は、コーターロール7と接触する細線1の表面のみ
に付着し、全周面には付着し難い。特に、上面部には着
き難いし、重力にて下方に流れながら第1のワニス絞り
用フエルト部3へと向かう。 2)第1のワニス絞り用フエルト部3の通過過程で、上
下のフエルトに挟まれて細線1の上面部にも付着するよ
うに均される。 3)第1のワニス絞り用フエルト部3から空気中に出
て、均された絶縁ワニス2は、重力や表面張力にて細線
1の表面に対する塗れが平均化されながら、第2のワニ
ス絞り用フエルト部3へと向かう。 4)第2のワニス絞り用フエルト部3のここで、再び付
着した絶縁ワニス2はフエルトにて細線1の表面に挟圧
されて、一層均一化され確かな付着となる。 5)第2のワニス絞り用フエルト部3から空気中に出
て、焼付炉内4へと進む。
縁ワニス2が、次のような経緯を経るものと考えられ
る。 1)コーターロール7により細線1に供給する絶縁ワニ
ス2は、コーターロール7と接触する細線1の表面のみ
に付着し、全周面には付着し難い。特に、上面部には着
き難いし、重力にて下方に流れながら第1のワニス絞り
用フエルト部3へと向かう。 2)第1のワニス絞り用フエルト部3の通過過程で、上
下のフエルトに挟まれて細線1の上面部にも付着するよ
うに均される。 3)第1のワニス絞り用フエルト部3から空気中に出
て、均された絶縁ワニス2は、重力や表面張力にて細線
1の表面に対する塗れが平均化されながら、第2のワニ
ス絞り用フエルト部3へと向かう。 4)第2のワニス絞り用フエルト部3のここで、再び付
着した絶縁ワニス2はフエルトにて細線1の表面に挟圧
されて、一層均一化され確かな付着となる。 5)第2のワニス絞り用フエルト部3から空気中に出
て、焼付炉内4へと進む。
【0018】上記にて、1)から3)までは、従来と同
じであり、従来は3)を出て直ちに焼付炉内4へと進ん
で皮膜が形成されていた。この発明では、第1のワニス
絞り用フエルト部3とは間隔を置いた第2のワニス絞り
用フエルト部3があって、ここで一層塗れが均一化され
るのである。このことは、上手なペンキ職人が、刷毛で
塗料を伸ばしては上塗りするペンキ塗りと似ている。な
お、1回当たりの塗布量すなわち皮膜厚を増やしたいな
ら、予めコーターロール7の周速を、相応に速めておけ
ばよい。そうすれば、多くの絶縁ワニス2が細線1に供
給されるから、塗布1回当たりの皮膜厚も大となる。
じであり、従来は3)を出て直ちに焼付炉内4へと進ん
で皮膜が形成されていた。この発明では、第1のワニス
絞り用フエルト部3とは間隔を置いた第2のワニス絞り
用フエルト部3があって、ここで一層塗れが均一化され
るのである。このことは、上手なペンキ職人が、刷毛で
塗料を伸ばしては上塗りするペンキ塗りと似ている。な
お、1回当たりの塗布量すなわち皮膜厚を増やしたいな
ら、予めコーターロール7の周速を、相応に速めておけ
ばよい。そうすれば、多くの絶縁ワニス2が細線1に供
給されるから、塗布1回当たりの皮膜厚も大となる。
【0019】
【実施例】導体径0.04mmの銅線について、1UEWを製造す
べく、図1に示したようなコーターロール7の直径を50
mm、ワニス絞り用フエルト部3は2箇所のものとし、全
てのワニス絞り用フエルト部3のフエルト(丸新フェル
ト紡織株式会社製)を、厚さ3mm、細線1の通過する幅
を20mm、塗布回数を5mm毎の8回にて錘板の重さを30g
とし、第1のワニス絞り用フエルト部3と第2のワニス
絞り用フエルト部3との間隔を40mmとする塗装装置とし
た。これに、絶縁ワニス2 WD4303Bの不揮発分26%もの
(日立化成株式会社製)を粘度0.6dPa・s 程度として用
い、焼付条件は焼付炉内4温度を入口部 280℃、出口部
340℃にて、線速を毎分 300mとして製造した。また、
同一の製造装置、同一の絶縁ワニス2、同一の焼付条件
で製造した15回塗布の従来例との比較を、塗布1回当た
りの皮膜厚さなどについて表2に示す。
べく、図1に示したようなコーターロール7の直径を50
mm、ワニス絞り用フエルト部3は2箇所のものとし、全
てのワニス絞り用フエルト部3のフエルト(丸新フェル
ト紡織株式会社製)を、厚さ3mm、細線1の通過する幅
を20mm、塗布回数を5mm毎の8回にて錘板の重さを30g
とし、第1のワニス絞り用フエルト部3と第2のワニス
絞り用フエルト部3との間隔を40mmとする塗装装置とし
た。これに、絶縁ワニス2 WD4303Bの不揮発分26%もの
(日立化成株式会社製)を粘度0.6dPa・s 程度として用
い、焼付条件は焼付炉内4温度を入口部 280℃、出口部
340℃にて、線速を毎分 300mとして製造した。また、
同一の製造装置、同一の絶縁ワニス2、同一の焼付条件
で製造した15回塗布の従来例との比較を、塗布1回当た
りの皮膜厚さなどについて表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】上表から、コーターロールの周速度を20%
程高めるだけで、塗布1回当たりの皮膜厚さが2倍近く
なって、塗布回数がほぼ半減することが分かる。これ
は、表1に見たように、1回当たりの皮膜厚さが2UEW並
みの0.000833mmと同じようなものである。このことは、
形成される絶縁皮膜が2UEWと同じで、塗布回数を減じて
も電気特性上に問題ないことを意味している。次表にそ
の検査結果を比較して示す。表3及び表4の試料数は、
ボビン数にして各50個の結果である。そして、表3の数
値は平均値のみを、表4はバラツキの程度を示した。な
お、絶縁破壊電圧はシリンダー法を、パルス絶縁耐電圧
は周波数 15.75Hz、電圧900Vで破壊するまでの時間で示
し、他の検査項目はJISに準じた。また、規格値の記
載を省略したが、比較的低い実施例の値でも、遙に規格
値を超えている。
程高めるだけで、塗布1回当たりの皮膜厚さが2倍近く
なって、塗布回数がほぼ半減することが分かる。これ
は、表1に見たように、1回当たりの皮膜厚さが2UEW並
みの0.000833mmと同じようなものである。このことは、
形成される絶縁皮膜が2UEWと同じで、塗布回数を減じて
も電気特性上に問題ないことを意味している。次表にそ
の検査結果を比較して示す。表3及び表4の試料数は、
ボビン数にして各50個の結果である。そして、表3の数
値は平均値のみを、表4はバラツキの程度を示した。な
お、絶縁破壊電圧はシリンダー法を、パルス絶縁耐電圧
は周波数 15.75Hz、電圧900Vで破壊するまでの時間で示
し、他の検査項目はJISに準じた。また、規格値の記
載を省略したが、比較的低い実施例の値でも、遙に規格
値を超えている。
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】表3によると、電圧関係項目については、
これら平均値がいずれも従来例の方が実施例よりも優れ
た値を示しているが、そのバラツキを表4に見ると、実
施例の方がいずれも小さいことが分かる。特に、絶縁皮
膜の寸法のバラツキは、明らかに小さなものとなってい
る。そこで、前述したように、塗布回数1回当たりの2U
EW製造のときと、同じ位の塗布厚さを得ることに関し、
絶縁破壊電圧についてその塗布回数1回当たりの絶縁破
壊電圧の平均値を改めて比較してみる。2UEW0.04mmと併
記して表5に示すが、実施例は2UEWに近い値で、より優
れた値を示し、従来例は実施例の半分程度と低い値しか
ないことが分かる。
これら平均値がいずれも従来例の方が実施例よりも優れ
た値を示しているが、そのバラツキを表4に見ると、実
施例の方がいずれも小さいことが分かる。特に、絶縁皮
膜の寸法のバラツキは、明らかに小さなものとなってい
る。そこで、前述したように、塗布回数1回当たりの2U
EW製造のときと、同じ位の塗布厚さを得ることに関し、
絶縁破壊電圧についてその塗布回数1回当たりの絶縁破
壊電圧の平均値を改めて比較してみる。2UEW0.04mmと併
記して表5に示すが、実施例は2UEWに近い値で、より優
れた値を示し、従来例は実施例の半分程度と低い値しか
ないことが分かる。
【0025】
【表5】
【0026】説明を図面に戻して、前出の錘板9の重さ
は、製造する線径によって異にするが、実施例のサイズ
前後では、塗布1回当たり4g程度の金属板でよい。ま
た、第1のワニス絞り用フエルト部3と第2のワニス絞
り用フエルト部3との間隔をあまり長くすると、第2の
ワニス絞り用フエルト部3のフエルトの浸潤性が損なわ
れるおそれがあるので注意を要する。さりとて、間隔が
短過ぎると線速が速いためか、効果が小さかった。その
上、各フエルトの細線1の通過する長さを短くし、各ワ
ニス絞り用フエルト部3間の間隔をも短くして、第3以
上のワニス絞り用フエルト部3を設けてもよいことは言
うまでもない。
は、製造する線径によって異にするが、実施例のサイズ
前後では、塗布1回当たり4g程度の金属板でよい。ま
た、第1のワニス絞り用フエルト部3と第2のワニス絞
り用フエルト部3との間隔をあまり長くすると、第2の
ワニス絞り用フエルト部3のフエルトの浸潤性が損なわ
れるおそれがあるので注意を要する。さりとて、間隔が
短過ぎると線速が速いためか、効果が小さかった。その
上、各フエルトの細線1の通過する長さを短くし、各ワ
ニス絞り用フエルト部3間の間隔をも短くして、第3以
上のワニス絞り用フエルト部3を設けてもよいことは言
うまでもない。
【0027】なお、上記実施例よりも太い線径の結果
も、ほぼ同様な効果を得られたので記載は省略する。ま
た、データの掲載を省略したが、第1のワニス絞り用フ
エルト部3のみの従来法であって、その細線1の通過す
るフエルト幅を従来長の2倍から3倍と、大幅に長くし
ても、この発明にて奏するような効果は得られなかっ
た。
も、ほぼ同様な効果を得られたので記載は省略する。ま
た、データの掲載を省略したが、第1のワニス絞り用フ
エルト部3のみの従来法であって、その細線1の通過す
るフエルト幅を従来長の2倍から3倍と、大幅に長くし
ても、この発明にて奏するような効果は得られなかっ
た。
【0028】エナメル線の品種は、その絶縁ワニス2の
種類で異にしている。そして、その絶縁ワニス2の種類
によって、焼付工程における細線1への塗布の容易さ、
塗れやすさにも当然違いがある。例えば、アウトガスの
発生を抑えた特殊なポリウレタンワニスなどの中には、
ワニスの流れが悪く、塗れむらや偏平・偏肉が発生しや
すいものがある。前記したごとく、塗れむらは、部分的
に皮膜の薄い所を生ずるものであり、それも細線1の或
る長さにわたって全周が薄くなるのではなく、周面の一
部分が短い長さでしかも或る広さをもって発生する。当
然その場所は電気特性を満足し得ない箇所となりがちだ
から、その発生箇所を特定することが難しいだけに、至
極厄介なものである。
種類で異にしている。そして、その絶縁ワニス2の種類
によって、焼付工程における細線1への塗布の容易さ、
塗れやすさにも当然違いがある。例えば、アウトガスの
発生を抑えた特殊なポリウレタンワニスなどの中には、
ワニスの流れが悪く、塗れむらや偏平・偏肉が発生しや
すいものがある。前記したごとく、塗れむらは、部分的
に皮膜の薄い所を生ずるものであり、それも細線1の或
る長さにわたって全周が薄くなるのではなく、周面の一
部分が短い長さでしかも或る広さをもって発生する。当
然その場所は電気特性を満足し得ない箇所となりがちだ
から、その発生箇所を特定することが難しいだけに、至
極厄介なものである。
【0029】発明者は、この種エナメル線の0.03乃至0.
07を製造して、従来法のそれと長さ方向にわたって丹念
に塗れむらの発生箇所数を調査した。調査方法は、ピン
ホール検査、水中絶縁破壊電圧にて発生箇所を選定し、
電子顕微鏡にて塗れむらを特定した。その結果、発生箇
所数は明らかに減少したし、発生しても、その大きさ自
体が小さなものとなった。
07を製造して、従来法のそれと長さ方向にわたって丹念
に塗れむらの発生箇所数を調査した。調査方法は、ピン
ホール検査、水中絶縁破壊電圧にて発生箇所を選定し、
電子顕微鏡にて塗れむらを特定した。その結果、発生箇
所数は明らかに減少したし、発生しても、その大きさ自
体が小さなものとなった。
【0030】なお、この種エナメル線の0.10mm以上のサ
イズでは、従来、偏平が 0.002乃至0.004mm程度生じが
ちであったが、前記した1UEW0.04mmと同様なこの発明の
塗布方法によると、偏平の発生そのものが減少したし、
たとえ偏平となっても 0.001mm乃至 0.002mm内と縮小安
定した。
イズでは、従来、偏平が 0.002乃至0.004mm程度生じが
ちであったが、前記した1UEW0.04mmと同様なこの発明の
塗布方法によると、偏平の発生そのものが減少したし、
たとえ偏平となっても 0.001mm乃至 0.002mm内と縮小安
定した。
【0031】フエルトの形状は、その使用上から必然的
に長方形となる。そして、細線1に対して第1のワニス
絞り用フエルト部3の挟持が上下方向からであるから、
少しでも真円に塗布したいことから、第2のワニス絞り
用フエルト部3の挟持方向を前段とは変えてやりたい。
その手段として、図4に示すように、相対する断面が鋸
刃状のものとした2枚の錘板11を用い、その間に細く裁
断した2枚のフエルト12を挟着させ、挟持方向を交互に
45度に変えたものが考えられる。しかし、図4は拡大し
て描いたものであって、実際にはもつと小さくする必要
があることから、非常に扱い難く実用的ではないと思わ
れる。
に長方形となる。そして、細線1に対して第1のワニス
絞り用フエルト部3の挟持が上下方向からであるから、
少しでも真円に塗布したいことから、第2のワニス絞り
用フエルト部3の挟持方向を前段とは変えてやりたい。
その手段として、図4に示すように、相対する断面が鋸
刃状のものとした2枚の錘板11を用い、その間に細く裁
断した2枚のフエルト12を挟着させ、挟持方向を交互に
45度に変えたものが考えられる。しかし、図4は拡大し
て描いたものであって、実際にはもつと小さくする必要
があることから、非常に扱い難く実用的ではないと思わ
れる。
【0032】そこで、図5に示すように、厚めのフエル
トの一面から平行線状の切込み線10を途中まで入れて、
この切込み線10内に細線1を通すようにするもよい。た
だし、上記した0.04mmのように細いものは、切込み線10
内への挿通や当該フエルトの交換の際は、その長繊維が
邪魔して面倒であり実用的ではないが、0.10mm程度以上
のサイズならば可能である。なお、このフエルトとの組
合せにて実施したところ、前記実施例と同様な効果はあ
ったが、より以上の特記すべき効果は得られなかった。
トの一面から平行線状の切込み線10を途中まで入れて、
この切込み線10内に細線1を通すようにするもよい。た
だし、上記した0.04mmのように細いものは、切込み線10
内への挿通や当該フエルトの交換の際は、その長繊維が
邪魔して面倒であり実用的ではないが、0.10mm程度以上
のサイズならば可能である。なお、このフエルトとの組
合せにて実施したところ、前記実施例と同様な効果はあ
ったが、より以上の特記すべき効果は得られなかった。
【0033】
【発明の効果】横型焼付機におけるワニス絞り用フエル
ト部3を、細線1の通過方向に増やすだけの至極簡単安
価な装置で、重欠点である塗れむらや、偏肉・偏平、そ
して仕上外径のバラツキの減少、更にはブツ・ギラなど
の外観不良をも減少できる。また、塗布回数を少なくで
きるから、焼付機における頭数を増やし得て、焼付工程
でのコストを大幅に下げ得るし、断線する度合いが少な
く、断線しても他の走行中の細線1に与える悪影響も小
さくなり、その修復作業も容易となるなど、工業的に大
変有益な発明である。
ト部3を、細線1の通過方向に増やすだけの至極簡単安
価な装置で、重欠点である塗れむらや、偏肉・偏平、そ
して仕上外径のバラツキの減少、更にはブツ・ギラなど
の外観不良をも減少できる。また、塗布回数を少なくで
きるから、焼付機における頭数を増やし得て、焼付工程
でのコストを大幅に下げ得るし、断線する度合いが少な
く、断線しても他の走行中の細線1に与える悪影響も小
さくなり、その修復作業も容易となるなど、工業的に大
変有益な発明である。
【図1】この発明の一実施例の斜視図である。
【図2】この発明の実施例にて、要部のみを示した一部
断面の説明用側面図である。
断面の説明用側面図である。
【図3】従来例にて、要部のみを示した一部断面の説明
用側面図である。
用側面図である。
【図4】この発明に使用するワニス絞り用フエルト部の
一実施例にて正面図である。
一実施例にて正面図である。
【図5】この発明のワニス絞り用フエルト部に使用する
フエルトの一実施例にて斜視図である。
フエルトの一実施例にて斜視図である。
1 細線 2 絶縁ワニス 3 ワニス絞り用フエルト部 4 焼付炉内 7 コーターロール 10 切込み線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 7/02 A
Claims (3)
- 【請求項1】 細線(1) に絶縁ワニス(2) を塗布した後
に、ワニス絞り用フエルト部(3) を経て焼付炉内(4) を
通過させ、これを反復繰り返して所望の厚さの絶縁層を
形成させるエナメル細線の製造方法において、絶縁ワニ
ス(2) を塗布された細線(1) が通過するワニス絞り用フ
エルト部(3) を、通過方向に少なくとも2箇所以上設
け、かつ、上記細線(1) が走行中は、当該全ワニス絞り
用フエルト部(3) のフエルトが、上記絶縁ワニス(2) が
走行中の上記細線(1) に供給されることによって、常に
該絶縁ワニス(2) により一定状態に浸潤していることを
特徴とするエナメル細線の絶縁ワニス塗布方法。 - 【請求項2】 細線(1) に絶縁ワニス(2) を塗布した後
に、ワニス絞り用フエルト部(3) を経て焼付炉内(4) を
通過させ、これを反復繰り返して所望の厚さの絶縁層を
形成させるエナメル細線の製造装置において、絶縁ワニ
ス(2) を塗布された細線(1) が通過するワニス絞り用フ
エルト部(3) を、通過方向に少なくとも2個所以上設け
たことを特徴とするエナメル細線の絶縁ワニス塗布装
置。 - 【請求項3】 ワニス絞り用フエルト部(3) のフエルト
を、長方形状を2枚合わせとしたものと、1枚の長方形
状のフエルトを細線(1) の走行方向に切込み線(10)を入
れて、その中に細線(1) が挟まれて走行するようにした
ものとの組合せとした請求項2記載のエナメル細線の絶
縁ワニス塗布装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34667693A JPH07182943A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | エナメル細線の絶縁ワニス塗布方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34667693A JPH07182943A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | エナメル細線の絶縁ワニス塗布方法とその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07182943A true JPH07182943A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18385067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34667693A Pending JPH07182943A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | エナメル細線の絶縁ワニス塗布方法とその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07182943A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109127263A (zh) * | 2017-06-15 | 2019-01-04 | 波音公司 | 用于将流体施加至表面的设备和方法 |
| CN110833961A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-02-25 | 怀化宇隆电工材料有限公司 | 一种漆包线表面润滑热蜡涂覆装置 |
| CN112495684A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-03-16 | 珠海格力电工有限公司 | 一种用于更换涂覆毛毡的装置和方法、热熔涂覆机 |
| CN119296886A (zh) * | 2024-12-12 | 2025-01-10 | 无锡西玛梅达电工有限公司 | 一种生产漆包线的自动化生产线及方法 |
| CN122025307A (zh) * | 2026-04-13 | 2026-05-12 | 无锡西玛梅达电工有限公司 | 一种高速漆包铜扁线涂漆装置及其涂漆方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57119413A (en) * | 1981-01-16 | 1982-07-24 | Totoku Toryo Kk | Apparatus for coating enamel on wire |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP34667693A patent/JPH07182943A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57119413A (en) * | 1981-01-16 | 1982-07-24 | Totoku Toryo Kk | Apparatus for coating enamel on wire |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109127263A (zh) * | 2017-06-15 | 2019-01-04 | 波音公司 | 用于将流体施加至表面的设备和方法 |
| CN110833961A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-02-25 | 怀化宇隆电工材料有限公司 | 一种漆包线表面润滑热蜡涂覆装置 |
| CN112495684A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-03-16 | 珠海格力电工有限公司 | 一种用于更换涂覆毛毡的装置和方法、热熔涂覆机 |
| CN119296886A (zh) * | 2024-12-12 | 2025-01-10 | 无锡西玛梅达电工有限公司 | 一种生产漆包线的自动化生产线及方法 |
| CN122025307A (zh) * | 2026-04-13 | 2026-05-12 | 无锡西玛梅达电工有限公司 | 一种高速漆包铜扁线涂漆装置及其涂漆方法 |
| CN122025307B (zh) * | 2026-04-13 | 2026-06-16 | 无锡西玛梅达电工有限公司 | 一种高速漆包铜扁线涂漆装置及其涂漆方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8790747B2 (en) | Method and apparatus for producing insulated wire | |
| KR0144570B1 (ko) | 도포기 | |
| US4552599A (en) | Process for producing insulated rectangular wire | |
| JP2009240972A (ja) | 金属帯への塗装方法 | |
| JP2006142276A (ja) | ロール塗布方法及びロール塗布装置 | |
| JP2013004399A (ja) | 平角エナメル線の製造方法 | |
| JPH08168719A (ja) | 塗布方法 | |
| JP4984312B2 (ja) | 塗工装置 | |
| JP5888269B2 (ja) | 基材への塗布方法 | |
| JP3299886B2 (ja) | 平角絶縁電線の塗料塗布方法 | |
| JPH08298035A (ja) | 超極細エナメル線の絶縁ワニス塗布方法とその装置 | |
| US1248107A (en) | Method and apparatus for coating metallic articles. | |
| JP2004134324A (ja) | 塗装電線の製造方法 | |
| JP2005087780A (ja) | 繊維被覆線材の絶縁塗料塗布方法及び塗布装置 | |
| JP2009240946A (ja) | 走行する基材への塗装装置および塗装方法 | |
| CN119162522A (zh) | 一种退火软铜线加工工艺 | |
| CN219626392U (zh) | 一种漆包线涂漆装置 | |
| US2943598A (en) | Wire coating apparatus | |
| CN115547587A (zh) | 一种微细漆包扁线涂漆装置及工艺 | |
| JPH0636631A (ja) | 絶縁線への潤滑油塗布方法 | |
| JP2002298672A (ja) | ガラス巻線の製造方法及び製造装置 | |
| JP2684448B2 (ja) | 塗布方法 | |
| KR960010162B1 (ko) | 알루미늄 주방용품 제조용 원판의 불화탄소수지 연속 자동롤러 코팅장치 | |
| JPH097442A (ja) | 平角絶縁電線の製造方法 | |
| US2730069A (en) | Wire coating apparatus |