JPH0718328B2 - 内燃機関におけるオイルポンプ装置 - Google Patents

内燃機関におけるオイルポンプ装置

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JPH0718328B2
JPH0718328B2 JP14256287A JP14256287A JPH0718328B2 JP H0718328 B2 JPH0718328 B2 JP H0718328B2 JP 14256287 A JP14256287 A JP 14256287A JP 14256287 A JP14256287 A JP 14256287A JP H0718328 B2 JPH0718328 B2 JP H0718328B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明はクランク軸上に設けられて動弁系に介装され
る、偏心駆動カムと偏心従動カムとよりなる1/2減速機
を利用して構成される内燃機関のオイルポンプ装置に関
するものである。
(2)従来の技術 従来内燃機関の各被潤滑部に潤滑油を供給するためのオ
イルポンプとしてトロコイドポンプ、ギヤポンプ、プラ
ンジャポンプ、あるいはベーンポンプが用いられる(自
動車工学全書4「ガソリンエンジン」山海堂発行参
照)。
(3)発明が解決しようとする問題点 ところが従来のオイルポンプ自体何れも高価である上、
該ポンプはクランク軸によりギヤ伝動機構等の伝動装置
を介して駆動するようにしているため、これが機関の大
型化、重量増の原因となるばかりでなく、機関の潤滑系
のコストが大幅に嵩むという問題がある。
本発明は上記事情にかんがみてなされたもので、クラン
ク軸の回転を1/2に減速して動弁カムに伝達するための1
/2減速機を前記潤滑用オイルポンプに兼用できるように
した新規な内燃機関におけるオイルポンプ装置を提供す
ることを目的とするものである。
B.発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 前記目的達成のため本発明によれば、機関本体に回転自
在に支承されるクランク軸に、該クランク軸により駆動
される偏心駆動カムと、該カムの外周面に外接されて機
関本体に回転自在に支承され前記偏心駆動カムにより1/
2減速比で駆動される偏心従動カムとよりなる1/2減速機
を設け、該偏心従動カムの外周面に動弁カムを形成し、
この動弁カムに動弁機構の吸,排気用カムフォロアを連
接し、かつ前記偏心駆動カムと偏心従動カム間に画成さ
れる容積可変空間を油密に封緘してポンプ室に形成し、
該ポンプ室に、前記偏心駆動カムおよび偏心従動カムの
回転によって開閉される吸入ポートおよび吐出ポートに
連通し、前記吸入ポートをオイル溜に、また前記吐出ポ
ートを給油路にそれぞれ連通する。
(2)作用 前記構成によれば、クランク軸の回転により1/2減速機
が作動され、その外周の動弁カムが回転され、カムフォ
ロアを含む動弁機構を介して吸,排気弁が所定のタイミ
ングで開閉作動される。また前記1/2減速機の偏心駆動
カムと偏心従動カムとによりオイルポンプが構成され、
該ポンプによってオイル溜内のオイルを機関の被潤滑部
に強制給油し得る。
(3)実施例 以下、図面により本発明装置をバーチカルクランク軸型
四サイクル内燃機関に実施した場合の実施例について説
明する。
第1〜3図において、機関本体Eのクランクケース1に
は、鉛直方向に配設されるクランク軸2が回転自在に支
承される。クランクケース1の底壁11には、クランク軸
2の軸部21を囲むように減速機室3が形成され、該室3
内にクランク軸2に連動される、後述の1/2減速機Rが
収容される。この1/2減速機Rはクランク軸2の軸部21
にスプライン係合されてワッシャ4を介してナット5に
より固着される偏心駆動カムCa1と、このカムCa1の外周
に外接されて、クランクケース1の底壁11に回転自在に
支承される偏心従動カムCa2とより構成され、後述する
ようにクランク軸2、すなわち偏心駆動カムCa1の回転
は1/2減速されて偏心従動カムCa2に伝達されるようにな
っている。偏心従動カムCa2の外周には一つの動弁カム
6が一体に形成され、この動弁カム6のカム面には従来
公知の動弁装置のカムフォロア7,8が連接されている。
したがってクランク軸2の回転は前記1/2減速機Rを介
して1/2減速されて動弁カム6に伝達され、該動弁カム
6の回転により通常のようにカムフォロア7,8を有する
動弁装置を介して燃焼室に設けられる吸,排気弁を所定
のタイミングで開閉作動できるようになっている。
次に前記1/2減速機Rの構成をさらに詳しく説明する。
前記クランク軸2と一体に回転できるように固着されて
いる偏心駆動カムCa1には一対の第1,第2偏心輪101,102
が一体に並設されている。前記一対の第1,第2偏心輪10
1,102に外接する偏心従動カムCa2が第1,第2偏心輪101,
102のクランク軸2に対する偏心量eと等しい偏心量e
でクランクケース1の底壁11に回転自在に支持されてい
る。偏心従動カムCa2の外周面には、吸,排気用の一つ
の動弁カム6が形成され、この動弁カム6に前述の吸,
排気用カムフォロア7,8のスリッパ面71,81が当接され
る。
第1,第2偏心輪101,102は横断面円形の筒状外周面を有
し、クランク軸2の直径方向に見て互いに反対方向にク
ランク軸2の中心軸線C0から偏心量eだけ偏心してい
る。
第1,第2偏心輪101,102の位置に対応して、クランク軸
2の中心軸線C0から偏心量eだけ偏心した中心軸線C1
有する偏心従動カムCa2の中空部を形成する第1,第2内
周面121,122は第1,第2偏心輪101,102の外周面を取り囲
んでいる。
第1内周面121は、クランク軸2の回転に伴って常に第
1偏心輪101を挟んだ状態でその第1偏心輪101に外接し
つつ回転する互いに並行な一対の対向面部121-1,121-2
を有するとともに、第2内周面122は、クランク軸2の
回転に伴って常に第2偏心輪102を挟んだ状態で該第2
偏心輪102に外接しつつ回転する互いに平行な一対の対
向面部122-1,122-2を有し、第1内周面121の各対向面部
121-1,121-2と第2内周面122の各対向面部122-1,122-2
とは互いに90°だけ位相がずれた状態で形成されてい
る。
また前記1/2減速機Rは潤滑オイルを機関の各被潤滑部
に給油するためのオイルポンプPにも構成される。前記
偏心駆動カムCa1の第1偏心輪101の一側面はクランクケ
ース1の壁面に液密状に摺動自在に密接され、また該第
1偏心輪101の他端面は、偏心従動カムCa2の内周面に一
体に形成されるフランジ状画壁14に液密状に摺動自在に
密接されていて前記第1偏心輪101の外周面と偏心従動
カムCa2の中空部の第1内周面121間は側面よりみて三日
月状のポンプ室15に形成され、該ポンプ室15は後述する
ように偏心駆動カムCa1と偏心従動カムCa2との相対回転
により容量が可変となり、ポンピング作用が営まれる。
前記画壁14には前記ポンプ室15の円形状吸入ポート16が
開口され、この吸入ポート16は減速機室3内に形成され
るオイル溜20に連通されている。そして第1偏心輪101
および偏心従動カムCa2の回転に応じてポンプ室15と連
通し、あるいはその連通が遮断されるようになってい
る。またクランクケース1の底壁11には前記ポンプ室15
に隣接して吐出ポート17が形成され、この吐出ポート17
は後述するように第1偏心輪101および偏心従動カムCa2
の回転によってポンプ室15に連通し、あるいはその連通
が遮断されるようになっており吐出ポート17はクランク
軸2に形成した給油路18およびクランクケース1の底壁
11に形成した給油路19に通常連通しており、オイルポン
プPによって加圧されたオイルは吐出ポート17より前記
給油路18,19を通って機関の各被潤滑部に圧送される。
クランクケース1の底壁11には前記1/2減速機Rの外周
を取り囲むようにオイル溜20が形成され、このオイル溜
20は偏心従動カムCa2の軸受に形成した切欠21を通して1
/2減速機R内に連通され、該減速機Rはオイル内に浸漬
されている。
第4〜6図の各(a)において、第1偏心輪101が右向
きに偏心した状態にあるときには対向面部121-1,121-2
は水平方向に延在し、このときには第2偏心輪102は左
向きに偏心しているとともに対向面部122-1,122-2は上
下方向に延在している。この状態においてクランク軸2
が矢印fの向きに回転すると、各一対の対向面部と第1,
第2偏心輪101,102との各一対の外接線のうち、クラン
ク軸2の中心軸線C0からの距離が増大する側の外接線上
において、第1,第2偏心輪101,102が対向面部を押圧し
て偏心従動カムCa2にトルクを伝達する。すなわち、第
1偏心輪101は、対向面部121-1を押圧するとともに第2
偏心輪102は対向面部122-1を押圧する。その結果、第1,
第2偏心輪101,102の回転が90°進んだときには、第4
〜6図各(b)のように偏心従動カムCa2の回転が45°
進む。第1偏心輪101は更に対向面部121-1を押し続ける
とともに第2偏心輪102は、対向面部122-1を押し続け、
第1,第2偏心輪101,102の回転が180°進むと、第4〜6
図各(c)のように偏心従動カムCa2の回転は90°だけ
進む。この時点で第1,第2偏心輪101、102が更に回転す
ると、第1偏心輪101は対向面部121-2を押し始めるとと
もに、第2偏心輪102は対向面部122-1を押し続ける。第
1,第2偏心輪101,102の回転が更に進んで270°まで回転
すると、第4〜6図各(d)のように偏心従動カムCa2
は135°だけ回転する。
以上のようにクランク軸2の回転により偏心駆動カムCa
1と、偏心従動カムCa2が第4〜6図の各(a)〜(d)
に示す回転運動を繰り返すことによりクランク軸2の回
転は1/2の減速比を以て偏心従動カムCa2に伝達され、偏
心従動カムCa2上の動弁カム6により、前述のように一
対のカムフォロア7,8が揺動され、プッシュロッドを介
して図示しない吸,排気弁が作動される。
ところで前述のように1/2減速機Rが一回転する間、オ
イルポンプPは次のように作動してオイル溜20内のオイ
ルを吸入して給油路18,19に圧送する。第4〜6図各
(a)に示す状態、すなわち、クランク軸2の回転角0
°ではポンプ室15の容積は最も大きく、そこに大きく開
口した吸入ポート16が連通していてオイル溜20内のオイ
ルは、吸入ポート16を通ってポンプ室15内に流入する。
クランク軸2の回転が90°進んだときは、第1偏心輪10
1の回転も90°進むので、第4〜6図各(b)に示すよ
うに、ポンプ室15内の容積は減少しはじめるが未だ吸入
ポート16が開口しているので、ポンプ作用は発生しな
い。
クランク軸2の回転が180°進んだときは、第1偏心輪1
01の回転も180°進んで第4〜6図各(c)に示すよう
に、ポンプ室15の容積はさらに減少するとともに、吸入
ポート16は第1偏心輪101によって閉じられ、一方吐出
ポート17がポンプ室15に連通するに至るので、ポンプ室
15内の加圧オイルは吐出ポート17を通って給油路18,19
に分配されて給油作用が行われ、機関の被潤滑部を潤滑
する。
クランク軸2および第1偏心輪101の回転がさらに進ん
で270°まで回転すると、第4〜6図各(d)のように
ポンプ室15内の容積はさらに減少して前記ポンプ作用が
継続される。
クランク軸2および第1偏心輪101の回転がさらに進ん
で360°まで回転すれば、それらは第4〜6図各(a)
の状態に戻り、ポンプ作用の一サイクルが終了し、前記
ポンプ室15と反対側に形成される他のポンプ室において
クランク軸2の回転に伴って前述と同じポンプ作用が行
われる。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、四サイクル内燃機関の動
弁系に介装される1/2減速機をオイルポンプにも構成す
ることができるので、従来の前記オイルポンプが不要と
なり機関の大幅な軽量化、コストダウンを達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は第2図
I-I線に沿う展開断面図、第2図は第1図II-II線に沿う
断面図、第3図は第1図III-III線に沿う断面図、第4
図(a)〜(d)は第1偏心カムと偏心従動カムとの関
係をクランク軸の回転角の変化に対応して順次示した第
2図と同じ断面図、第5図(a)〜(d)は第2偏心カ
ムと偏心従動カムとの関係をクランク軸の回転角の変化
に対応して順次示した第3図と同じ断面図、第6図は、
第2,3図(a)〜(d)に対応して示した第1図と同じ
断面図である。 Ca1……偏心駆動カム、Ca2……偏心従動カム、E……機
関本体 2……クランク軸、7,8……カムフォロア、11……動弁
カム、15……ポンプ室、16……吸入ポート、17……吐出
ポート、18,19……給油路、20……オイル溜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関本体(E)に回転自在に支承されるク
    ランク軸(2)に、該クランク軸(2)により駆動され
    る偏心駆動カム(Ca1)と、該カム(Ca1)の外周面に外
    接されて機関本体(E)に回転自在に支承され前記偏心
    駆動カム(Ca1)により1/2減速比で駆動される偏心従動
    カム(Ca2)とよりなる1/2減速機を設け、該偏心従動カ
    ム(Ca2)の外周面に動弁カム(6)を形成し、この動
    弁カム(6)に動弁機構の吸,排気用カムフォロア(7,
    8)を連接し、かつ前記偏心駆動カム(Ca1)と偏心従動
    カム(Ca2)間に画成される容積可変空間を油密に封緘
    してポンプ室(15)に形成し、該ポンプ室(15)に、前
    記偏心駆動カム(Ca1)および偏心従動カム(Ca2)の回
    転によって開閉される吸入ポート(16)および吐出ポー
    ト(17)に連通し、前記吸入ポート(16)をオイル溜
    (20)に、また前記吐出ポート(17)を給油路(18,1
    9)にそれぞれ連通したことを特徴とする内燃機関にお
    けるオイルポンプ装置。
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