JPH0718399B2 - 水車の流量調整構造 - Google Patents

水車の流量調整構造

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JPH0718399B2
JPH0718399B2 JP4288807A JP28880792A JPH0718399B2 JP H0718399 B2 JPH0718399 B2 JP H0718399B2 JP 4288807 A JP4288807 A JP 4288807A JP 28880792 A JP28880792 A JP 28880792A JP H0718399 B2 JPH0718399 B2 JP H0718399B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Hydraulic Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フランシス水車,プロ
ペラ水車及び斜流水車等の反動水車に係り、特に流量の
大小に関係なく最適な効率を維持した運転を可能とした
流量調整構造に関する。
【0002】
【従来の技術】発電等に利用される水車は、反動式と衝
動式の2種に大別される。衝動式の水車としては、ペル
トン水車,ターゴインパルス水車及びクロスフロー水車
があり、その利点としてはランナに水の噴流が直接作用
するので、ほぼ全水量を有効に利用でき、流量が減少し
ても効率はさほど低下しないことが挙げられる。
【0003】これに対し、フランシス水車,プロペラ水
車及び斜流水車等の反動水車では、衝動水車に比較する
と、水力エネルギの変換効率がかなり高く、比速度も大
きいので小型化が可能である。また、ランナが水中で回
転するので、水車の設置面から放水面までの落差をラン
ナの下流の吸出管から回収でき、水の落差を有効に利用
することができる。そして、衝動式の場合では、立軸構
造とできない場合があるのに対し、反動式では立軸型と
横軸型のいずれの構造も採用することができる等の点は
大きく相違している。
【0004】このように、反動式と衝動式の水車の間に
は、効率や構造の面で互いに長所と短所とを持ち合わせ
た関係がある。たとえば、設計流量値を決めて設計した
場合では、効率の面では反動水車のほうが衝動水車より
も高い値を持つのに対し、設計流量値から外れた流量で
運転すると逆に衝動水車のほうが反動水車よりも効率が
高い等である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】反動式の水車では、水
の取入れ口からランナとの間に流量調整用の複数のガイ
ドベーンを設ける。これらのガイドベーンはそれぞれが
連動して姿勢を変え、隣接し合うガイドベーンの間の流
路を広げたり絞ったりすることでランナへの供給水量が
調整される。
【0006】ところが、ガイドベーンによる流量調整で
は、設計流量に対して決まる流入角にガイドベーンが設
定されているときでは、高い効率が得られる。これに対
し、設計流量よりも小さい流量のときには流路が絞られ
るようにガイドベーンの姿勢を変えるので、水の流入角
も小さくなる。このため、ガイドベーンによる流入角が
設計値から外れてしまい、ランナへの水の流入角度が変
わってしまうことから、効率が大幅に低下する。また、
流量が設計流量よりも大きいときには、流入角が大きく
なるような姿勢にガイドベーンを設定するので、同様に
設計流量時の効率に比べるとその値が低下する。
【0007】また、ガイドベーンをケーシングに組み込
む際には、ケーシングの内壁とガイドベーンの端面との
間にクリアランスを持たせてガイドベーンが動けるよう
にすることが必要である。
【0008】ところが、このクリアランスから水がラン
ナへ向けて供給されることになり、ガイドベーンによっ
て設定された流入角による供給水の流れを乱してしま
う。このため、設定流量に対するランナへの最適な入射
角の水の流れに影響を与え、効率低下の原因となる。特
に、低流量の場合であれば、クリアランスからランナに
向かう水量が全体流量の中で占める割合が高くなること
から、効率の低下は著しい。
【0009】このように、反動式及び衝動式の水車で
は、流量の変化に対して高い効率を維持した運転を可能
とするには、不十分な点が多い。
【0010】本発明において解決すべき課題は、供給水
量が変化してもこれに対応して常に高い効率で運転でき
る流量調整構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシングか
らランナを収納した内部までの流路にガイドベーンを備
えた反動式の水車において、前記ガイドベーンを前記ラ
ンナに対して最適な流入角を持つものとして流路の内壁
に一体固定し、前記ガイドベーンとランナとの間の流路
を横切る流量調整環を前記ランナと同軸上で移動可能に
配置し、前記流量調整環の軸線方向の移動によって、前
記ガイドベーンからランナに向かう流路の流路面積を可
変としたことを特徴とする。
【0012】
【作用】ランナに対して最適流入角を与えるガイドベー
ンは固定され、流路面積は流量調整環の移動によって変
更されるので、流路が任意に変わってもガイドベーンに
よる流入角は変わらない。このため、流量値に関係なく
流入角は最適に保たれ、ガイドベーンの姿勢を変更して
流量調整する従来構造に比べて、高効率の出力が得られ
る。
【0013】また、ガイドベーンを流路の内壁に一体化
することで、ベーンと内壁との間の隙間がなくなり、ガ
イドベーンによる流線を乱す流れの発生が防止される。
【0014】
【実施例】図1は本発明の流量調整構造を備えたフラン
シス水車の要部を示す縦断面図、図2は図1のA−A線
矢視による横断面図である。また、図3はケーシングを
除いて各部材を分解して示す斜視図である。
【0015】図において、上カバー1と下カバー2との
間に渦巻き型のケーシング3が組み込まれ、これらの上
カバー1,下カバー2及びケーシング3がそれぞれ同軸
上で一体に連結されている。そして、上,下カバー1,
2によって形成された内部空間にはランナ4を回転自在
に配置し、その出力軸4aを上カバー1から外に突き出
している。
【0016】ケーシング3はその内部流路を上,下カバ
ー1,2の中に連通させて一体化され、ランナ4の位置
に対応するように複数のステーベーン3aを設けたもの
である。
【0017】上カバー1には、これらのステーベーン3
aの内側であってランナ4の周りを包囲する位置に複数
のガイドベーン1aを設ける。これらのガイドベーン1
aはいずれも上カバー1に一体化したものであって、図
2に示す姿勢として固定されている。そして、ガイドベ
ーン1aの姿勢によって決まるケーシング3からの水の
流入角αは、ランナ4に対して最適入射角となる値とす
る。
【0018】下カバー2は一端にフランジ2aを備え、
他端面をガイドベーン1aの先端面に突き当てて配置さ
れる。これにより、ケーシング3からの水は下カバー2
によって区画されたガイドベーン1aの中を通ってラン
ナ4側に供給する流路構造が得られる。
【0019】上,下カバー1,2の中には、同軸上で移
動可能な流量調整環5を組み込む。この流量調整環5
は、図3に示すように、中空円筒状のスリーブ5aとそ
の一端側に二重管状に設けたフランジ5bとを備えたも
のである。スリーブ5aの外周面は下カバー2の内周面
と水密状に連接すると共に軸線方向に摺動可能である。
また、フランジ5bの端面には、上カバー1に一体に形
成したガイドベーン1aが挿入されるスリット5cを設
ける。これらのスリット5cは、図2に示すように、ガ
イドベーン1aの横断面形状にほぼ等しくしてクリアラ
ンスを出来るだけ小さくした形状とする。このようなス
リット5cとガイドベーン1aとの関係によって、流量
調整環5は固定されたガイドベーン1aに対して軸線方
向に移動してその位置を任意に変更することができる。
【0020】なお、流量調整環5を移動させるときの水
の抵抗を小さくするため、フランジ5bには適切な数の
孔5eを開ける。これらの孔5eによって、流量調整環
5が移動するときに水が出入りするようになり、抵抗を
小さくすることができる。更に、フランジ5bの外周縁
には、スリーブ5aと同軸上に外スリーブ5fを設け、
この外スリーブ5fをケーシング3と下カバー2との間
にパッキン5gを介して摺動可能とする。
【0021】流量調整環5をその軸線方向に移動させる
ため、下カバー2とその下方に設けるドラフトチューブ
6との間にシリンダ7を組み込む。このシリンダ7は、
流量調整環5のスリーブ5aの周りを包囲してその軸線
方向の両端をそれぞれ下カバー2とドラフトチューブ6
に連結したものである。そして、周壁には外部のたとえ
ばポンプ等を利用した液圧源Pに連通する2個のポート
7a,7bを開け、これらのポート7a,7bから作動
液を給排可能とする。
【0022】一方、流量調整環5のスリーブ5aの外周
には、ロックナット8bによってピストン8を固定し、
その外周面に設けたパッキン8aをシリンダ7の内周面
に密着可能させている。したがって、液圧源Pを作動さ
せて、ポート7a側に作動液を供給しポート7b側の室
から作動液を抜くように操作すれば、図1の右半分で示
すように、シリンダ7に対してピストン8が上昇し、こ
れによって流量調整環5も上に移動する。また、逆にポ
ート7b側から作動油を供給しポート7a側の室から作
動液を抜けば、図1の左半分で示すように流量調整環5
は下降する。
【0023】以上の構成において、図1の左半分に示す
ようにフランジ5bが下ケーシング2の上端に突き当た
るまで下がると、ガイドベーン1a周りの流路を全開と
することができ、ケーシング3からランナ4側へ最大流
量の水が供給される。そして、液圧源Pを作動させてシ
リンダ7内のピストン8を上昇させると、流量調整環5
が上昇していきスリット5cの中にガイドベーン1aが
入り込むようになる。したがって、ガイドベーン1a周
りの流路は流量調整環5のフランジ5bによって軸線方
向に絞られ、ケーシング3からの水の供給量が低減され
る。
【0024】このように、流量調整環5をその軸線方向
に移動させることによって、ケーシング3からランナ4
側への流量を変更することができる。すなわち、従来構
造ではガイドベーン1aの姿勢を変える操作によって全
体流量を変更していたのに対し、ガイドベーン1aは固
定されていて常に同じ姿勢を維持し、流量調整環5の動
きによる流路面積の変更によって全体流量を変える。そ
して、流量が最大値でもこれを絞っていって減らしたと
きでも、流量値に関係なくガイドベーン1aは図2に示
すように予め設計した最適姿勢であるため、ランナ4側
への流入角を設計値通りの最適値とした流線が得られ
る。したがって、ガイドベーン1aの姿勢変更によって
流量調整する場合では、流入角の変化によって効率が下
がるのが避けられないのに比べ、常に高い効率での運転
が可能となる。
【0025】また、ガイドベーン1aの軸線方向の上端
は上カバー1に一体化され下端は下カバー2の上面に着
座しているので、ガイドベーン1aとこれらの上,下カ
バー1,2との間には隙間がない。このため、ケーシン
グ3からの水は、ガイドベーン1aどうしの間の流路の
みを通過してランナ4側へ向かい、一様な流入角の流線
となる。したがって、従来の可動式のガイドベーンのよ
うにカバーとの間に隙間がある場合では、リークによっ
てガイドベーンによって案内された水の流れに干渉して
効率の低下を招いていたのに対し、このような流れの干
渉の発生がなく、高い効率を維持することができる。
【0026】なお、この例では、ガイドベーン1aを上
カバー1に一体としているが、これに代えて、下カバー
2の端面に同様の配列でガイドベーンを設けておき、こ
れらの端面を上カバー1に着座させるようににした組立
て構造とし、流量調整環5によるガイドベーン周りの流
路面積の変更を行うようにしてもよい。
【0027】図4は流量調整環5の移動を先の例の液圧
駆動に変えてチェインによって手動操作で行う例を示す
要部の縦断面図である。なお、図1〜図3で示したもの
と同じ部材については共通の符号で指示し、その詳細な
説明は省略する。
【0028】図において、流量調整環5のスリーブ5a
の外周面には雄ネジ5dを刻み、この雄ネジ5dにスプ
ロケット9を螺合する。スプロケット9は外部の駆動装
置又は手動操作のハンドルによって駆動するチェイン9
aによって回転操作可能としたものである。また、下カ
バー2にはスプロケット9の連接する環状のカラー9b
を組み込み、このカラー9bによってスプロケット9を
自由回転可能に支持する。
【0029】この構成でも、チェイン9aによってスプ
ロケット9を回転させると、このスプロケット9は図に
おいて上下に移動する。そして、スプロケット9はカラ
ー9bによって支持されているので、スプロケット9の
回転は流量調整環5には伝わらず、先の例と同様に流量
調整環5はその軸線方向のみに移動する。したがって、
流量調整環5の位置をケーシング3からの水の流量に合
うように設定すれば、効率の高い運転が行える。
【0030】図5は反動水車の他の例としてプロペラ又
はカプラン水車に本発明の流量調整構造を適用した要部
の縦断面図である。
【0031】この例では、図1〜図3で示したものとラ
ンナのみのが異なり、その他の構成は全く同様である。
すなわち、ランナ10はプロペラ式であり、その周りに
流量調整環5がこのランナ10と同軸上で上下に移動可
能に設けられ、流量調整環5は液圧源Pの作動によって
そのフランジ5b部分がガイドベーン1a周りの流路面
積を変更して流量の調整を可能としている。そして、ガ
イドベーン1aの姿勢は設計段階で最適なものに固定さ
れ、流量の大小に関係なくランナ10を高い効率で回転
駆動することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明では、流量の大小に関係なく、予
めランナとの間に最適流入角を持つ関係としたガイドベ
ーンによって水をランナ側へ供給できる。このため、従
来の反動水車のようにガイドベーンの姿勢を変更して流
量を変える構成では流量が変わることで効率が下がって
いたのに対し、流量値が変化しても高い効率の出力が得
られる。
【0033】また、ガイドベーンは固定式なので、カバ
ーの内壁との間に隙間がなく、ガイドベーンによる流れ
の流線を乱すリークの発生もない。このため、ガイドベ
ーンによる最適流入角の維持との結合により、更に一層
高い効率での運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流量調整構造をフランシス水車に適用
した一例を示す要部の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視による横断面図であって、
ガイドベーンとスリットとの配置を示す図である。
【図3】ケーシングを除く各部材を分解して示す斜視図
である。
【図4】スプロケットとチェインによる流量調整環の操
作構造とした例を示す要部の縦断面図である。
【図5】プロペラ又はカプラン式の水車に本発明の流量
調整構造を適用した例の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 上カバー 1a ガイドベーン 2 下カバー 2a フランジ 3 ケーシング 4 ランナ 5 流量調整環 5a スリーブ 5b フランジ 5c スリット 6 ドラフトチューブ 7 シリンダ 8 ピストン 9 スプロケット 9a チェイン 10 ランナ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングからランナを収納した内部ま
    での流路にガイドベーンを備えた反動式の水車におい
    て、前記ガイドベーンを前記ランナに対して最適な流入
    角を持つものとして流路の内壁に一体固定し、前記ガイ
    ドベーンとランナとの間の流路を横切る流量調整環を前
    記ランナと同軸上で移動可能に配置し、前記流量調整環
    の軸線方向の移動によって、前記ガイドベーンからラン
    ナに向かう流路の流路面積を可変としたことを特徴とす
    る水車の流量調整構造。
JP4288807A 1992-10-27 1992-10-27 水車の流量調整構造 Expired - Lifetime JPH0718399B2 (ja)

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FR3006717B1 (fr) * 2013-06-05 2019-05-17 Alstom Renewable Technologies Procede de rehabilitation d'une installation de conversion d'energie et installation de conversion d'energie rehabilitee
JP7477436B2 (ja) * 2020-12-03 2024-05-01 アズビル株式会社 水車式流量制御装置
CN120120166B (zh) * 2025-03-26 2025-09-05 华能甘肃水电开发有限公司 一种含可拆式抗磨环的水轮机导水结构及水轮机

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