JPH07185162A - 刺繍データ作成装置 - Google Patents

刺繍データ作成装置

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JPH07185162A
JPH07185162A JP33814493A JP33814493A JPH07185162A JP H07185162 A JPH07185162 A JP H07185162A JP 33814493 A JP33814493 A JP 33814493A JP 33814493 A JP33814493 A JP 33814493A JP H07185162 A JPH07185162 A JP H07185162A
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JP
Japan
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embroidery
pattern
data
display
embroidery pattern
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JP33814493A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Nishino
憲次郎 西野
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DATSUKUSU KK
Original Assignee
DATSUKUSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスプレイ上で複写感覚にて配置される多
数個の刺繍模様を、一つの刺繍模様として統合してデー
タ化する刺繍データ作成装置を提供し、刺繍模様の多数
個取りを行う際の刺繍ミシンのティーチング作業を容易
にすること。 【構成】 ディスプレイの画面には、刺繍すべき絵柄が
表示される。その絵柄をマウス操作により指示される別
の位置へ移動して、その位置に複写する処理を繰り返す
(S410〜S440)。こうして多数個の刺繍模様がディスプレ
イ上で配置されたら、絵柄の配置位置に従って各絵柄の
縫い順を決定し(S450)、絵柄から絵柄へのジョグ制御デ
ータを求める(S460)。そして、絵柄用の一針データ,次
の絵柄へのジョグ制御データ,次の絵柄用の一針デー
タ,更に次の絵柄へのジョグ制御データ,…の順にデー
タを連結して一つの刺繍用一針データとして統合する(S
470)。このデータを刺繍ミシンに与えれば、容易に刺繍
模様の多数個取りができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ上で編集
された刺繍模様から、刺繍ミシンで使用される刺繍用一
針データを作成する刺繍データ作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、刺繍ミシンを使って刺繍柄の
ワッペン等を製造する場合には、一枚の布地にいくつも
の同じ図柄の刺繍を縫い上げている。このような刺繍模
様の多数個取りを行う際には、布地上の刺繍すべき位置
を刺繍ミシンにティーチングしている。例えば、一枚の
布地に四つの刺繍を縫い上げるには、刺繍ミシンをティ
ーチングモードに設定して、次のような動作をティーチ
ングする。まず、刺繍ミシンに配設されているジョグキ
ー等を操作し、布地が保持された保持枠を移動させ、縫
針を一つ目の刺繍を縫い始める位置に合わせる。次に、
刺繍開始の指示を与え、一つ目の刺繍を縫い上げる。次
に、再び同様にジョグキー等を操作して保持枠を移動さ
せ、縫針を二つ目の刺繍を縫い始める位置に合わせる。
そして、刺繍開始の指示を与え、二つ目の刺繍を縫い上
げる。さらに同様の操作を繰り返して、三つ目,四つ目
の刺繍も縫い上げる。
【0003】以上のような動作は、一旦ティーチングす
れば、何度でも繰り返し実行することができ、ワッペン
の製造のように大量に刺繍模様を縫い上げる場合には便
利であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術によれば、作業者が、刺繍模様の縫い上がり位置を
予測して、刺繍開始位置の設定を行っていた。そのた
め、見積りを誤ると、刺繍模様が重なったり、保持枠の
枠外へ針落ちしたりする場合があり、そのような場合に
はティーチングをやり直さなければならず、非常に面倒
であった。
【0005】また、刺繍模様の数が多くなるほど、ティ
ーチング完了までにかかる時間は多くなる。まして、上
述のようにティーチングのやり直しがあると、さらに時
間がかかる。その間、作業者は、刺繍位置の監視や、次
の刺繍位置の設定を行うため、刺繍ミシンから離れるこ
とができず、このティーチング作業における労力は、相
当なものであった。
【0006】さらに、多数個取りをする場合には、でき
るだけ刺繍模様同士の間隔を狭くし、さらには、布地を
保持している保持枠の枠内ぎりぎりまで刺繍模様を縫い
上げて、ひとつでも多くの刺繍模様を縫い上げると、歩
留りが良くなる。ところが、作業者が、刺繍模様の縫い
上がる位置を正確に判断することは困難で、刺繍模様同
士の重なりや、保持枠枠外への針落ちを防止するには、
刺繍模様同士の間隔や刺繍模様と保持枠との間隔に、あ
る程度の余裕をもたせざるを得なかった。
【0007】そこで本発明は、刺繍模様の多数個取りを
する場合に、刺繍ミシンのティーチング作業を容易に
し、しかも布地の歩留りを良くすることも可能な刺繍デ
ータ作成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上述した目的を
達成するために、本発明は課題を解決するための手段を
次の通り構成した。すなわち、図1に実線のブロックで
例示するように、ディスプレイ上で編集された刺繍模様
から刺繍用一針データを作成する刺繍データ作成装置で
あって、種々の刺繍模様を刺繍用一針データとして記憶
する刺繍模様記憶手段と、前記記憶された種々の刺繍模
様の中から、任意の刺繍模様を選択する刺繍模様選択手
段と、前記選択された刺繍模様をディスプレイ上に表示
させる刺繍模様表示手段と、前記表示された刺繍模様を
ディスプレイ上で指定する刺繍模様指定手段と、前記指
定された刺繍模様をディスプレイ上の別の位置に複写す
る刺繍模様複写手段と、前記ディスプレイ上に表示され
ている複数の刺繍模様を、ひとつの刺繍模様として統合
する刺繍模様統合手段とを備えることを特徴とする刺繍
データ作成装置の構成がそれである。
【0009】前記構成を有する本発明の刺繍データ作成
装置によれば、刺繍模様記憶手段によって記憶されてい
る種々の刺繍模様の中から、任意の刺繍模様が刺繍模様
選択手段によって選択され、刺繍模様表示手段によって
ディスプレイ上に表示される。
【0010】ここで、表示された刺繍模様が、刺繍模様
指定手段によって指定されると、刺繍模様複写手段は、
指定された刺繍模様をディスプレイ上の任意の別の位置
に複写する。また、刺繍模様複写手段によって刺繍模様
が複写されると、その複写された刺繍模様も、刺繍模様
指定手段によって指定されると、刺繍模様複写手段は、
指定された刺繍模様を、さらに別の位置に複写する。
【0011】そして、刺繍模様統合手段は、ディスプレ
イ上に表示されている複数の刺繍模様を、ひとつの刺繍
模様として統合する。したがって、この統合結果に基づ
いて刺繍すれば、ディスプレイ上に見えている通りの刺
繍ができ、刺繍模様同士の間隔のジョグ量などを、刺繍
ミシンにティーチングしなくてもよくなる。しかも、間
隔を狭くして、布地の歩留りを向上させることも可能で
ある。
【0012】また、図1に点線のブロックで例示するよ
うに、本発明の請求項2に記載の通り、前記刺繍模様複
写手段には、所定の基準点を中心にして当該刺繍模様を
回転させる刺繍模様回転手段と、前記刺繍模様の複写さ
れる位置が確定するまでは、その刺繍模様の少なくとも
輪郭が認識可能な程度に、当該刺繍模様を簡略化して表
示する刺繍模様簡略表示手段と、を備えるとよい。
【0013】このように構成した場合には、刺繍模様を
複写する際に、刺繍模様回転手段が、所定の基準点を中
心にして刺繍模様を回転させる。したがって、例えば、
隣接する刺繍模様の凹部と凸部とを入り組ませるなど、
従来のティーチングではできなかった配置が可能にな
り、刺繍模様をさらに密に配置して、布地の歩留りを向
上することができる。このとき、刺繍模様簡略表示手段
は、刺繍模様の複写される位置が確定するまでは、少な
くとも輪郭が認識できるように刺繍模様を表示するの
で、刺繍模様の凹部と凸部とを入り組ませて配置するよ
うな場合に、配置位置の微妙な調整が可能である。しか
も、その刺繍模様は簡略化されているので、配置位置の
微調整のたびにディスプレイ上で再表示しても、再表示
は迅速になされる。
【0014】また、図1に一点鎖線のブロックで例示す
るように、本発明の請求項3に記載した通り、さらに、
刺繍される布地を保持する保持枠の形状を記憶する保持
枠形状記憶手段と、該保持枠形状記憶手段に記憶された
保持枠の形状を、前記ディスプレイ上に、刺繍模様と同
じ縮尺で表示する保持枠表示手段とを加えてもよい。
【0015】このような構成を加えた場合には、保持枠
形状記憶手段に記憶されている保持枠の形状が、保持枠
表示手段によって、刺繍模様と同じ縮尺でディスプレイ
上に表示される。したがって、刺繍模様と保持枠との位
置関係をディスプレイ上で確認しながら、保持枠の枠内
に確実に収めることができるので便利である。
【0016】さらに、保持枠の形状を記憶している場
合、図1に二点鎖線のブロックで例示するように、本発
明の請求項4に記載の通り、前記刺繍模様複写手段に
は、所定の規則に従って、刺繍模様同士の重複、および
刺繍模様と保持枠との重複が発生しない位置へ自動的に
刺繍模様を複写する自動複写手段をも備えた構成にして
もよい。
【0017】このように構成された刺繍データ作成装置
によれば、例えば、刺繍模様の幅,保持枠の幅,及び模
様同士の間隔から横方向に配列可能な刺繍模様の個数を
求め、刺繍模様の高さ,保持枠の高さ,及び模様同士の
間隔から縦方向に配列可能な刺繍模様の個数を求め、そ
れに基づいて保持枠の枠内に刺繍模様を配置する等、所
定の規則に従って、自動的に刺繍模様が配置される。し
たがって、作業者が配置を考えなくても、迅速に刺繍模
様の多数個取りをするデータが作成される。もちろん、
このようにして配置された刺繍模様は、ディスプレイ上
で確認することができ、この配置をベースとして配置を
変更することも可能である。
【0018】また、本発明の請求項5に記載の通り、前
記刺繍模様統合手段は、複写の順序と無関係に、所定の
規則によって縫い上げる順序を決定する構成とすること
ができる。このように構成した場合は、ディスプレイ上
で試行錯誤を繰り返しながら刺繍模様を複写して、不規
則な順序で配置した場合でも、その複写の順序とは無関
係に、例えば、刺繍模様間の渡り糸の量を最小にする順
序や、刺繍ミシンの駆動効率が高くなる順序など、所定
の規則によって刺繍する順序が決定される。したがっ
て、従来のように、刺繍効率を考えながらティーチング
する手間を省くことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例について、
図面に基づき説明する。実施例の刺繍装置1は、図2に
示す様に、刺繍ミシン10と、この刺繍ミシン10の駆
動制御を実行する本体ユニット30とから構成される。
【0020】刺繍ミシン10は、7本の針棒11のそれ
ぞれに7個の糸巻13からの7色の糸が掛け渡された7
針7色縫いタイプのミシンヘッド15と、刺繍を施すべ
き布やシャツ,靴下,帽子等のワークを保持するワーク
保持枠17とを備えている。そして、刺繍ミシン10に
は、前述の本体ユニット30からの制御信号に基づいて
針棒昇降速度を制御するスピンドルモータ19、針棒選
択を実行する針棒選択モータ21、ワーク保持枠17を
X方向へ駆動するXモータ23、ワーク保持枠17をY
方向へ駆動するYモータ25、糸巻13から針棒11へ
掛け渡された上糸や下糸の張力に基づいて糸切れを検出
する糸切れセンサ27、及び、刺繍ミシンの機械原点を
検出する原点位置センサ29が備えられている。なお、
スピンドルモータ19にはエンコーダが設けられてお
り、モータ駆動状態が随時検出できるように構成されて
いる。この実施例では、これ以外のモータはオープンル
ープ制御になっている。
【0021】本体ユニット30は、CPU,ROM,R
AM,ハードディスク等を備えたパーソナルコンピュー
ターである。本体ユニット30には、上述の刺繍ミシン
10側の各モータ19〜25及び各センサ27,29が
接続されている。また、本体ユニット30には、VGA
対応のカラーディスプレイ31、プロッター33、プリ
ンター35及びテープパンチャー37が出力装置として
接続され、さらに、文字入力用のキーボード41、カー
ソル移動用のマウス43、刺繍ミシン10を直接駆動す
るためのコントロールペンダント45、及びテープリー
ダー47が入力装置として接続されている。
【0022】テープリーダー47は、NCテープを装着
してそれに記録されている刺繍用の一針データを読み取
るために接続されており、テープパンチャー37は、逆
に、本体ユニット30にて処理した刺繍用の一針データ
をNCテープとしてパンチアウトするために接続されて
いる。プロッター33は、本体ユニット30で処理した
刺繍用一針データに基づいて刺繍模様を作図するために
接続されており、プリンター35は、一針データテーブ
ルのタイプアウトや、カラーディスプレイ31の表示内
容のハードコピーなどのために接続されている。
【0023】コントロールペンダント45は、2つのフ
ロッピードライバー(FDD)51,52を備えてお
り、フロッピーディスクに書き込まれている一針データ
の読み取りや、フロッピーディスクへの一針データの書
き込みを行うことができる。また、原点キーを含むジョ
グキー群53を操作することにより、刺繍ミシン10の
原点合わせや、ワーク保持枠17の位置の微調整等を行
う機能も備えている。また、スピンドルモータ19の速
度調整用のボリュームスイッチ55や、針棒11を落と
さずにワーク保持枠17だけを移動させて模擬刺繍を行
ったりするためのフロートキー等を含んだ各種ファンク
ションキー群57なども備えている。
【0024】キーボード41は、通常のパーソナルコン
ピューターのそれと同様に、アルファベット,数字など
の入力を行うアルファニューメリカルキーやファンクシ
ョンキーやカーソルキーなどを備えている。マウス43
も、通常のパーソナルコンピューターにおいて使用され
るものと同じく、ドラッグ操作とクリック操作によって
カーソルの移動や処理の選択・実行等を入力できるもの
である。
【0025】次に、本実施例の特徴的構成の一つである
本体ユニット30の詳細について図3〜図7に基づいて
説明する。本体ユニット30は、図3に示すように、大
きく分けるとメイン演算処理部30aと、表示処理部3
0bと、ミシン駆動処理部30cとになる。メイン演算
処理部30aとミシン駆動処理部30cとは、デュアル
ポートRAM30dを介して互いに連絡されている点が
一つの特徴となっている。
【0026】メイン演算処理部30aには、入出力部を
介して、プロッター33、プリンター35、テープパン
チャー37、キーボード41、マウス43、テープリー
ダー47、FDD51,52、ハードディスク(HD
D)などが接続されている。カラーディスプレイ31
は、表示処理部30bに接続されている。コントロール
ペンダント45はミシン駆動処理部30cの方に接続さ
れている。FDD51,52は、図2に示した様に、コ
ントロールペンダント45に組み付けられているが、制
御系としては、FDD51,52はミシン駆動処理部3
0cではなく、メイン演算処理部30aの方に接続され
ているのである。
【0027】スピンドルモータ19、X,Yモータ2
3,25は、スピンドルモータ駆動処理部30e,フレ
ームモータ駆動処理部30fを介してミシン駆動処理部
30cに接続されている。スピンドルモータ駆動処理部
30e及びフレームモータ駆動処理部30fは、それぞ
れデュアルポートRAM30g,30hを介してミシン
駆動処理部30cと連絡をとっている。また、糸切れセ
ンサ27や針棒選択モータ21はミシン駆動処理部30
cに直接接続されている。
【0028】演算処理や駆動処理を司るCPUは、全部
で5個あり、メイン演算処理部30a、ミシン駆動処理
部30c、スピンドルモータ駆動処理部30e、フレー
ムモータ駆動処理部30f及びコントロールペンダント
45に一つずつ備えられている。デュアルポートRAM
30d,30g,30hは、いずれもファーストインフ
ァーストアウトを読み書きのルールとし、それぞれ10
ステッチ分の一針データを記憶できるように構成されて
いる。即ち、OAシステムでのプリンタバッファなどの
様に、大量のデータを一時的に記憶するためのものでは
ない。
【0029】メイン演算処理部30aの詳細について説
明する。図4は、メイン演算処理部30aの詳細なブロ
ック図である。メイン演算処理部30aは、前述の様に
1個のCPU(インテル社製の「80286(登録商
標)」)61を備えている。なお、CO−PROとして
インテル社製の「80287(登録商標)」も備えてい
るが、これは高速演算機能を付与するためであり、制御
処理はCPU61にて司っている。そして、DRAMや
DOSメモリ等の他に、電気的に書き込み及び消去可能
なフラッシュメモリからなるシステムメモリを備えてい
る。システムメモリは、本実施例において実行する制御
処理プログラムを読み込んで記憶しておくためのもので
ある。これは、制御処理プログラムをROMに記憶する
構成とすると、バージョンアップの度にROMを取り替
える必要が生じ、将来的な拡張に制限が出て来るおそれ
があるからである。即ち、本実施例では、制御処理プロ
グラムをフロッピーディスクにて提供し、FDD51又
はFDD52から、このシステムメモリへロードする構
成としてあるのである。なお、RTCはリアルタイムク
ロックであり、システムの時間の管理のために設けられ
ている。また、プロテクトユニットは、上記の様にシス
テムメモリへプログラムをロードするシステム構成とし
たので、このシステムメモリからフロッピーディスクな
どに逆コピーされても他のパーソナルコンピュータでは
プログラムが起動しない様にするためのプロテクトとし
て設けられる。
【0030】次に、表示処理部30bについて説明す
る。図5は、表示処理部30bの詳細なブロック図であ
る。表示処理部30bは、アドレスバッファとデータバ
ッファを介してメイン演算処理部30aと連絡されてい
る。表示処理部30bは、VGAコントローラ62など
を備え、VGA対応に構成されている。VGAコントロ
ーラ62には、データバス及びアドレスバスを介して2
個のVRAM63,64が接続されている。この2個の
VRAM63,64は、マルチプレクサにて一方の内容
を選択し、ディスプレイ31に表示できるようになって
いる。なお、後述のように、VRAM63はCAD処理
の進行状況を表示するために設けられており、VRAM
64はミシンによる刺繍の進行状況を表示するために設
けられている。
【0031】これらメイン演算処理部30aと表示処理
部30bとによって、刺繍データの設計・編集といった
CAD処理が実行できるようになっている。次に、ミシ
ン駆動処理部30cについて説明する。図6は、ミシン
駆動処理部30cの詳細なブロック図である。ミシン駆
動処理部30cには、CPU65としてNEC社製の
「V20」が備えられている。なお、スピンドルモータ
駆動処理部30e及びフレームモータ駆動処理部30f
には、図7に示す様に、それぞれ1個ずつNEC社製の
「78C10」がCPU66,67として備えられてい
る。また、図示は省略したが、コントロールペンダント
45のCPUも「78C10」を採用した。
【0032】次に、刺繍の多数個取りを行うデータを作
成する処理について説明する。まず、多数個取りデータ
を作成するための準備として、枠設定処理を実行して、
刺繍ミシン10に実際に装着されているワーク保持枠1
7を、ディスプレイ31の画面に表示できるようにす
る。
【0033】この枠設定処理は、図8の様な基本画面の
上部の機能選択マーク群71a〜71fの内のセットア
ップ処理機能選択マーク71fにマウスカーソルを合わ
せてクリックすることにより、所定位置へ新たに表示さ
れるプルダウンメニューの中から、「枠設定」を選択す
ることにより開始される。この処理は、主としてメイン
演算処理部30aのCPU61,表示処理部30bのV
GAコントローラ62及びCAD用のVRAM63が作
動して実現されている。
【0034】枠設定処理の詳細を図9に示す。この枠設
定処理では、まず、図10に示す様な枠設定画面を表示
する(S110)。この画面は、刺繍装置1に現在設定
されている保持枠データの情報、すなわち、保持枠の名
前,メモ,その他を表示したものである。したがって、
この情報から、所望の枠が設定されているか否かを判断
できる。
【0035】ここで、所望の枠が設定されていない場合
には、画面上の枠設定マークM10をクリックして枠選
択処理を指示する(S120)。これを受けて、図11
に示す様な枠選択画面を表示する(S130)。この画
面は、本体内蔵のハードディスクに記憶されている保持
枠データファイルをリストアップして一覧表にして表示
したものである。この画面には、図示のように、枠それ
ぞれにつけられた名前とメモが、複数表示されている。
【0036】この一覧表の中から所望の枠が選択される
と(S140)、選択された保持枠データを本体内蔵の
ハードディスクから読み出す(S150)。そして、再
び図10に示した枠設定画面に、読み出した保持枠デー
タの情報を表示する(S160)。そして、この枠の設
定でよい場合には、了解マークM11をクリックし、表
示された内容を現在の枠として設定する(S170,S
180)。
【0037】枠設定処理を終えると、再び、図8の画面
を表示する。ここで、この画面の上部のプロジェクト処
理機能選択マーク71cがクリックされると、本実施例
における特徴的な処理であるプロジェクト処理が開始さ
れる。プロジェクト処理とは、デザインを設計・編集す
る処理の一つで、同じデザインの図柄をいくつも一度に
刺繍するために設けられている。即ち、ワッペンの刺繍
などにおいて、一度に多数の刺繍を作成する多数個取り
を容易に行うために設けられている。この処理も、主と
してメイン演算処理部30aのCPU61,表示処理部
30bのVGAコントローラ62及びCAD用のVRA
M63が作動して実現されている。
【0038】プロジェクト処理のメインルーチンを図1
2に示す。プロジェクト処理においては、まず、デザイ
ン選択処理を実行し、多数個取りデータを作成すべきデ
ザインを選択する(S210)。そして、次に、選択さ
れたデザインを表示する(S220)。そして、デザイ
ン配置処理を実行し、任意の位置に複数のデザインを配
置し、それを一つのデザインの如く統合する(S23
0)。そして、登録処理を実行し、統合されたデータを
磁気ディスクなどの記録媒体に保存する(S240)。
【0039】デザイン選択処理の詳細を図13に示す。
このデザイン選択処理では、まず、図14に示す様なデ
ザイン選択画面を表示する(S310)。この画面は、
本体内蔵のハードディスクに記憶されている一針データ
ファイルをリストアップして表示したものである。図示
の例では、「バラ」,「ライオン」,「カナダ国旗」,
「象」,「コアラ」,「イギリス国旗」,「チューリッ
プ」,「錨模様のワッペン」,「ブルドッグ」,「ゆ
り」,「アメリカ国旗」,「たぬき」の各デザインが、
一覧表形式で、かつ、そのファイルネーム「ros
e」,「lion」,…と共に図形表示されている。
【0040】ここで、各デザインは、図15に示す様
に、縫い点の番号である「ステッチ」、刺繍枠の相対移
動量「H,V」、縫い糸の選択をするカラー選択やスピ
ンドルモータ駆動速度を設定する速度設定といったファ
ンクションに関する「ファンクションデータ」等から構
成された膨大な量の情報よりなる一針データとして本体
に接続されたハードディスク内に記憶されている。ここ
で、「ステッチ1」のところに「カラー1」とあるの
は、多針ミシンの1番の針を使用して刺繍を開始すべき
ことを意味し、「ステッチ25」のところに「カラー
2」とあるのは、ここまで縫い進んだら針を2番に切り
換えるべきことを意味する。また、これらカラー1,カ
ラー2等に対応した糸の色は、画面表示用の糸色パレッ
トデータとして別途登録されている。従って、一針デー
タを表示するとき、縫い点間に渡る糸は、この糸色パレ
ットデータを参照して、対応する色にて表示される。
【0041】しかし、この一針データそのものから画像
表示を行おうとすると、各縫い点を表示し、かつそれら
を結ぶ糸を表示しなければならないため、非常に時間が
かかることになる。そこで、本実施例では、この一針デ
ータからイメージ表示用にデータ量を縮小された表示用
データをも、ハードディスクの別の部分に記憶してお
り、図14の画像表示は、このイメージ表示用データに
基づいてなされている。従って、一覧表の表示に当たっ
て、データ処理に長時間を要することがなく、すばやく
図形まで表示することができる。なお、一針データ自体
を所定の規則に従って間引いて表示してもよい。
【0042】こうしてデザイン選択画面を表示したら、
デザインが選択されるのを待つ(S320)。そして、
選択されたデザインについて、一針データの方を読み出
す(S330)。こうしてデザイン選択処理により多数
個取りすべきデザインを選択したら、次に選択されたデ
ザインの表示を行う。
【0043】画面上には、図16に示す様に、選択され
たデザインと共に、先の枠設定処理で選択して設定され
た枠の画像を、デザインと同一縮尺で表示する。図示の
例は、保持枠として四角い枠92が設定され、「錨模様
のワッペン」のデザインが選択された状態を表す画像で
ある。このとき、四角い枠92の枠内に表示されるデザ
インについては、影絵状にした簡略化表示の形で表示
し、その外側を囲んでエディットフレーム91を表示す
る。また、画面右側の選択絵柄ウインドウ93には、糸
色や形状の詳細まで分かるステッチ表示の形で表示す
る。
【0044】エディットフレーム91は、図示のよう
に、デザインを囲む四角い枠線91aと、枠線91aの
右側下方に表示される機能呼び出しマーク91gとから
構成されている。枠線91aは、デザインの高さと幅と
を視覚的に認識させるための補助線であると同時に、枠
線91aの内側にマウスカーソルを合わせてクリックす
ることによって、デザインの表示位置を画面上で平行移
動させる処理(シフター処理)を呼び出す機能呼び出し
マークにもなっている。また、機能呼び出しマーク91
gは、ここにマウスカーソルを合わせてクリックするこ
とによって、エディットフレーム91を回転させ、それ
に合わせてフレーム内のデザインを回転させる処理(ロ
ーテイター処理)を呼び出すためのマークである。以
下、ローテイターマーク91gとよぶ。
【0045】デザインを表示したら、次に、デザイン配
置処理を実行する。デザイン配置処理の詳細を図13に
示す。デザイン配置処理では、まず、デザイン移動処理
を実行する(S410)。デザイン移動処理は、シフタ
ー処理及びローテイター処理を任意の順に組合せて実行
する。
【0046】シフター処理は、図18のフローチャート
に示すように、まず、開始時点でのエディットフレーム
91の画面上座標位置を記憶する(S510)。次に、
所定時間毎にマウスカーソルの座標位置を読み取り(S
520)、各時点でのエディットフレーム91の平行移
動量を計算する(S530)。この平行移動量は、各時
点でのマウスカーソル位置と開始時点でのマウスカーソ
ル位置とのx成分,y成分の差として簡単に求められ
る。
【0047】そして、この演算結果に基づいて、エディ
ットフレーム91を平行移動した位置に再表示する(S
540)。また、この再表示されたエディットフレーム
91の枠線91a内にデザインを再表示する(S55
0)。この間の表示例を示すと、図19の様になり、内
部の絵柄の影絵も含めてエディットフレーム91が画面
上の任意の位置に平行移動する。
【0048】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってエディットフレーム91を平行移動させ、かつ、フ
レーム内のデザインも平行移動した位置に再表示する。
そして、マウスがリリース操作されると、その時点で演
算されているエディットフレーム位置を新データとして
記憶する(S560,S570)。
【0049】一方、ローテイター処理は、ローテイター
マーク91gがクリックされることにより開始され、図
20のフローチャートに示すように、まず、開始時点で
のローテイターマーク91gの画面上座標位置及び枠線
91aの初期の回転角を記憶する(S610)。ここ
で、枠線91aの回転角は、枠線左下角91bを始点と
してローテイターマーク91gへ引いた線分の水平線に
対する傾きとして求められる。従って、最初は「0de
g」と記憶される。
【0050】次に、所定時間毎にローテイターマーク9
1gの座標位置を読み取り(S620)、各時点での回
転角を計算する(S630)。そして、エディットフレ
ーム91を回転し、再表示を実施する(S640)。こ
のエディットフレームの回転は、左下角91bを基準点
にして枠線91aを回転することによりなされる。そし
て、各時点で演算される回転角に基づいて絵柄の影絵も
回転させて再表示をする(S650)。
【0051】この間の表示例を示すと、図21の様にな
る。例えば、ローテイターマーク91gを右回りに移動
させれば、内部の絵柄の影絵も含めてエディットフレー
ム91が右回りに回転する。また、ローテイターマーク
91gを左回りに移動させれば、内部の絵柄の影絵も含
めてエディットフレーム91が左回りに回転する。
【0052】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってエディットフレーム91を回転し、かつ、フレーム
内の絵柄の影絵も回転させながら再表示する。そして、
マウスがリリース操作されると、その時点で演算されて
いる回転角を新データとして記憶する(S660,S6
70)。
【0053】こうして、図17のS410では、シフタ
ー処理及びローテイター処理を実行して画面に表示され
た保持枠内の任意の位置に、多数個取りすべきデザイン
の最初の一つを配置する。なお、次の確定処理を実行す
るまでは、シフター処理を実行し、ローテーター処理を
実行し、またシフター処理を実行し、ローテイター処理
を実行し、…と何度も繰り返すことによって、平行移動
と回転とを繰り返すことができる。
【0054】一つ目のデザインを配置する処理からは、
マウスの確定ボタンの方をクリックする操作によって抜
けることができる(S420)。このとき、エディット
フレーム91は消え、絵柄の影絵表示だけが残る。そし
て、影絵表示された絵柄の識別番号,座標位置,及び回
転角などを複写用データとしてメモリに登録する(S4
30)。
【0055】こうして一つ目のデザイン配置位置を確定
したら、多数個取りのために繰り返し配置処理を実行す
るか否かを判別する(S440)。繰り返し配置処理の
実行を指示するには、次の二通りの方法がある。一つ
は、既に配置されている絵柄の上にマウスカーソルを合
わせ、キーボード41のシフトキーを押しながらマウス
43をクリックする方法である。この場合は、マウスが
クリックされたときの画面上の座標位置と、絵柄の表示
されている座標位置との関係から、どの位置の絵柄がク
リックされたかを判断する。そして、S430にて登録
された複写用データを基に、同じ位置に重ねて、新たに
絵柄を影絵で表示する。ここで、新たに表示された絵柄
は、一つ目の絵柄を表示した時と同様、デザイン移動処
理の対象となる。したがって、シフター処理によって新
たに表示された絵柄を移動させると、基となった絵柄か
ら複製を引っ張り出すようにして、二つ目の絵柄を得る
ことができる。このとき、基となった絵柄と新たに表示
された絵柄とは、同じ回転角になっている。なお、二つ
目の絵柄を移動させても、基となった一つ目の絵柄につ
いては配置位置が確定しているので、その位置に表示さ
れたままになる。
【0056】もう一つは、画面横の選択絵柄ウインドウ
93に表示された絵柄にマウスカーソルを合わせてクリ
ックする方法である。選択絵柄ウインドウ93内でマウ
スがクリックされたと判断すると、デザイン選択処理直
後と同様、影絵表示の絵柄を画面中央に追加して表示す
る。なお、この絵柄の表示に当たっては、デザイン選択
処理においてメモリに読み込んだデータを、別途複写用
データとして保存しておき、そのデータを使用して絵柄
の表示を行っている。したがって、デザイン選択処理を
改めて実行することなく、速やかにデザインを追加でき
る。
【0057】これらいずれかの操作によって、S440
は「YES」と判断され、再びS410以下の処理を繰
り返す。つまり、二つ目以降の絵柄の配置に当たって
は、再びデザイン選択画面を開いての処理を行う必要が
なく、同じ絵柄を複写する感覚で、次々と絵柄を配置し
てゆくことができる。
【0058】こうして必要な個数だけ絵柄を配置し、図
22の様な状態になったところで、ステッチマーク95
をクリックすると、S440は「NO」と判断される。
そして、絵柄の配置位置に従って、各絵柄の縫い順を決
定する(S450)。縫い順の決定方法は、例えば、枠
原点に一番近い絵柄を縫い順1番とし、そこから左回り
に広がるスパイラルラインを仮想してこのスパイラルラ
インに沿って順番を決定するとか、上から下へ向かって
順番を決定するとか、上から下かつ左から右といったル
ールにするとか様々考えられる。また、絵柄から絵柄へ
のジョグ量が最小となるようにといったルールを設定す
ることもできる。
【0059】そして、絵柄から絵柄へのジョグ制御デー
タを求める(S460)。ジョグ制御データとは、一つ
の絵柄を縫ってから次の絵柄を縫うためのワーク保持枠
17の移動量を与えるためのデータである。このジョグ
制御データの算出処理では、例えば、縫い順1番の絵柄
の縫い終わり点と縫い順2番の絵柄の縫い始め点とを直
線で結び、そのx,y移動量を算出し、これをジョグ量
としてデータ化するという処理を、以降、2番と3番,
3番と4番,…と、縫い順最後の絵柄まで順番に実行し
記憶する。
【0060】こうしてジョグ制御データを求めたら、1
番の絵柄用の一針データ,1番−2番絵柄間のジョグ制
御データ,2番の絵柄用の一針データ,2番−3番絵柄
間のジョグ制御データ,3番の絵柄用の一針データ,
…,最後の絵柄用の一針データの順に並べ、これらを連
結したものを一体としてプロジェクト済み一針データと
して統合する(S470)。
【0061】こうして、デザイン配置処理が完了した
ら、登録処理を実行し、プロジェクト済み一針データ
を、ドライブ処理でのデザイン選択の際に呼び出すこと
のできる形式にして、本体内蔵のハードディスク等に記
録し、プロジェクト処理を終了する。
【0062】ところで、上述したデザイン配置処理で
は、デザインの配置位置をマウスによって指示してい
た。これに代えて、自動的にデザインを配置してゆく処
理を実行してもよい。自動的にデザインを配置する処理
を、図23,図24にて説明する。
【0063】まず、デザインとデザインとの間に取る横
方向の間隔HGと縦方向の間隔VGとをキーボード41
から入力する(S710)。そして、ディスプレイ31
に保持枠を表示するためのデータから、保持枠の枠内で
刺繍可能な幅HFと高さVFとを求め(S720)、デ
ザインのデータからデザインの幅HDと高さVDとを求
める(S730)。そして、次の式によって、横方向に
配列可能な個数HCと縦方向に配列可能な個数VCとを
求める(S740)。
【0064】
【数1】HC = HF ÷ ( HD + HG ) VC = VF ÷ ( VD + VG ) (但し、HC,VC共に小数点以下切捨て) こうして各データが求められたら、これらのデータに基
づいてデザインを配置する(S750)。このときの表
示例を示すと、図24の様になる。図示の例では、左上
を基準にして横方向へHC=3個、縦方向へVC=2個
の絵柄が配置されている。個数HC,VCは、小数点以
下を切捨てた値なので、デザインが収まりきらない位置
(図中点線)にはデザインは配列されない。後は、既述
のデザイン配置処理のS450以下の処理と同様にし
て、各絵柄の縫い順を決定し(S760)、絵柄から絵
柄へのジョグ制御データを求め(S770)、一針デー
タ及びジョグ制御データを連結してプロジェクト済み一
針データとして統合する(S780)。
【0065】このようにして配置位置を決定すると、作
業者が配置を考えなくても、保持枠の枠内に複数のデザ
インを配置したデータが作成できる。なお、このように
して配置されたデザインは、ディスプレイ上で確認する
ことができ、この配置をベースにして、マウス43を使
って配置を変更するようにしてもよい。
【0066】なお、図23に示した自動配列処理では、
デザインのサイズを最大幅と最大高さとで規定し配列を
行ったが、デザインの輪郭線によってデザインの形状を
規定して配列を行っても良い。この場合には、例えば、
図25に示すL字型のデザインDLのように、ローテイ
ター処理によってデザインの向きを適宜変更して、デザ
インの凹凸を入り組ませて配置することも可能である。
【0067】こうして、プロジェクト処理を終えると、
再び、図8の画面を表示する。ここで、この画面の上部
のドライブ処理機能選択マーク71aがクリックされる
と、刺繍を実行するためのドライブ処理が開始される。
ドライブ処理のメインルーチンを図26に示す。
【0068】ドライブ処理においては、まず、デザイン
選択処理を実行し、先にプロジェクト登録しておいたデ
ザインの選択をする(S810)。そして、次に、ファ
イル設定処理を実行し、S810にて選択したデザイン
をミシン駆動データとして設定する(S820)。そし
て、このファイル設定されたミシン駆動データに基づい
てミシン駆動処理を実行する(S830)。
【0069】デザイン選択は、画面上の所定のマークを
クリックすることにより指示することができる。この処
理は、プロジェクト処理におけるデザイン選択処理と同
様であり、詳細は既に説明したので、ここでは説明を省
略する。デザイン選択処理において、プロジェクト登録
しておいたデザインが選択されると、次のファイル設定
処理に移行する。
【0070】ファイル設定処理の詳細を図27のフロー
チャートに示す。まず、これから実行する処理の選択を
行う(S910)。マウス43のクリックにより機能が
選択されると、選択された機能に応じて、デザイン移動
処理(S915)、枠変更処理(S920)、縫い方向
設定処理(S930)、ティーチング処理(S94
0)、糸処理条件設定処理(S950)、メジャー処理
(S960)等に分かれて必要な処理を実行し、了解若
しくは中止が指示されるまで、これらの各処理を何度も
実行できる様になっている(S970,S975)。了
解が指示された場合には、選択されているデザインにつ
いて現在設定されている各種条件に基づいて、ミシン駆
動用データとしてハードディスクの別の部分に駆動デー
タを記憶するデータ登録処理を実行し(S980)、ミ
シン駆動処理へ移行する。一方、中止が指示された場合
には、本ルーチンを抜けて、再びデザイン選択処理へ戻
る。デザイン移動処理とは、表示されたデザインを画面
上で移動させ、保持枠と刺繍模様との相対位置関係を変
更する処理である。この処理は、刺繍模様の上にマウス
カーソルを合わせてクリックされると開始する。なお、
ここでのデザイン移動処理は、プロジェクト処理におい
て説明したシフター処理と同様の処理であるので、ここ
では説明を省略する。
【0071】枠変更処理とは、再び、上述した枠設定処
理を実行するもので、現在画面上に表示されているワー
ク保持枠が、実際に刺繍ミシンにセットされているもの
と違っている場合などに実行する。縫い方向設定処理と
は、刺繍を実行するに当たっての、縫い方向、縦横比等
を調整する処理である。
【0072】縫い方向の調整とは、図28に示す様に、
同じ一針データから、絵柄を反転模様,鏡像模様等に変
更して刺繍を縫い上げる場合などに行う処理で、具体的
には、指定に応じて、一針データ中の移動量H,Vの正
負の符号を書き換える処理を行う。例えば、反転の場合
には、H,V共に符号を反転させればよい。また、ミラ
ーならば、Hだけ又はVだけ符号を反転させればよい。
90度回転とか、45度回転といった絵柄にする場合
も、同様に、幾何学の座標変換規則に従ってH,Vを書
き換えればよい。縦横比の調整とは、拡大・縮小であ
り、縦横共に同じ倍率で拡大・縮小すれば相似形とな
り、縦だけ又は横だけ倍率を変えると、様々に伸びたり
縮んだりした図柄となる。この場合も、移動量H,Vを
指定の倍率に従って変更すればよい。縫い方向調整,縦
横比調整のいずれの場合にも、画面上の図柄の表示を、
調整後の図柄の表示に切り換える。
【0073】ティーチング処理とは、一針データ中の針
選択データ等を変更したりするための処理である。針選
択データの変更に当たっては、図29に示す様に、デザ
イン画像を拡大表示に切り換え、色を変えたい部分にマ
ウスカーソルMCを合わせてクリックさせることによっ
て針選択データの変更部分を指定させ、その指定に基づ
いて一針データを検索し、該当部分の一針データテーブ
ルTBを表示させ、キーボード入力されたデータを変更
欄に書き込むといった処理を行う。針選択データが変更
されたら、画面上の表示色も変更される。
【0074】糸処理条件設定処理とは、渡り糸のジャン
プや糸切りといった処理の条件を設定する処理である。
なお、メジャー処理とは、マウスカーソルを物指し代わ
りにしてデザイン図形の寸法などを単に計測する処理で
ある。データ登録処理では、こうした各種調整結果に基
づいて画面上に表示されている状態を、そのままデータ
として登録する。この際、デザインの原点と枠の原点と
の相対位置関係を、「枠原点 − デザイン原点位置関係
データ」として、デザイン毎に登録する。なお、刺繍ミ
シンの機械原点と、枠の原点との位置関係は、「機械原
点 − 枠原点位置関係データ」として、あらかじめ枠毎
に別途登録されている。
【0075】ドライブ処理の内、ここまでは、主として
メイン演算処理部30aのCPU61,表示処理部30
bのVGAコントローラ62及びCAD用のVRAM6
3が作動して実現されている。一方、次に説明するミシ
ン駆動処理は、主としてミシン駆動処理部30cのCP
U65,表示処理部30bのVGAコントローラ62及
び刺繍進行状態表示用のVRAM64が作動することに
よって実現されている。なお、メインCPU61は、以
下のミシン駆動のための一針データを、ハードディスク
から逐次読み出しては、デュアルポートRAM30dへ
書き込みにいく処理を実行している。このとき、メイン
CPU61では、デュアルポートRAM30dへ書き込
みにいくべきデータとして、1分間ミシンを駆動するに
足る量のデータ(約1000ステッチ)をデータバッフ
ァに蓄積しておき、このデータバッファからデュアルポ
ートRAMへ書き込みにいくように構成されている。
【0076】また、ミシン駆動処理部30cのCPU6
5の方は、デュアルポートRAM30dから1ステッチ
ずつ読み出して刺繍を実行し、当該ステッチの処理が完
了したらメインCPU61からデュアルポートRAM3
0dへ新データを書き込むのを許可するように構成され
ている。ここで、ミシン駆動処理部30cは、デュアル
ポートRAM30dから読み出したデータを、一旦、S
RAMの方へ蓄積し、このドライブブートメモリから読
み出しては刺繍を実行するように構成されている。この
ドライブブートメモリには1分間刺繍を実行するのに必
要な量のデータ(約1000ステッチ)が蓄積されるよ
うになっている。これは、何等かの原因によってメイン
演算処理部30a側にトラブルが発生しても、ミシンが
いきなり停止しない様にするためである。
【0077】ところで、ミシン駆動処理部30cのCP
U65は、1ステッチ縫う度にデュアルポートRAM3
0dを介してメインCPU61側へと刺繍進行状態の情
報を与えている。具体的には、刺繍の終了したデータの
ステッチ番号を送っている。この情報が返って来ること
によって、メインCPU65側で、後述の淡色表示の処
理などをほとんどタイムラグなしに実行することができ
ている。以下、ミシン駆動処理について説明する。
【0078】ミシン駆動処理では、図30に示す様に、
まず、初期化処理が既に済んでいるか否かを判断する
(S1010)。済んでいない場合は、Xモータ23,
Yモータ25を駆動し、原点位置センサ29の作動を確
認することによって、機械原点を出す原点出し動作を行
う(S1020)。次に、上記データ登録処理で登録さ
れたデータの内、「機械原点 − 枠原点位置関係デー
タ」と「枠原点 − デザイン原点位置関係データ」とを
読み出し、両者を加算することによってデザイン原点の
絶対位置を算出する(S1030)。そして、このデザ
イン原点絶対位置が針落ち点となる様にワーク保持枠1
7を移動させ、縫い始め位置を合わせる(S104
0)。
【0079】そして、一針データに基づいて、スピンド
ルモータ19,針棒選択モータ21,Xモータ23,Y
モータ25を駆動開始する(S1060)。以後、縫い
終わり点まで処理が進んで刺繍が完了するか、あるいは
糸切れセンサ27にて糸切れの様な動作異常が検出され
るまで、このS1060,S1070の処理を繰り返す
(S1080,S1085)。なお、刺繍完了あるいは
動作異常が検出されたら、刺繍ミシンの駆動を停止し、
報知処理を実行する(S1090,S1095)。
【0080】以上説明したように、本実施例の刺繍装置
1では、ディスプレイ31に表示された刺繍の絵柄を指
定して別の位置に複写し、複数の絵柄をディスプレイ3
1の画面上で配置でき、これら複数の絵柄をひとつの絵
柄として統合してデータ化する。つまり、画面上の絵柄
を複写感覚で編集するだけで、多数個取りのデータが作
成できる。したがって、このデータに基づいて刺繍すれ
ば、ディスプレイ31の画面上に見えている通りの刺繍
ができ、絵柄と絵柄との間隔のジョグ量などを刺繍ミシ
ンにティーチングしなくても良い。特に、絵柄の大きさ
や形を画面上で確認しながら配置してゆけるので、絵柄
と絵柄との間隔を狭くすることも容易にできる。この結
果、布地の歩留りを良くすることも可能になる。
【0081】また、本実施例の刺繍装置1では、絵柄を
配置してゆく際に、絵柄を影絵の状態で表示すると共
に、絵柄を回転させて配置することができる。このた
め、絵柄の輪郭線を画面上で見ながら、凹部と凸部とを
入り組ませるように配置するなど、従来のティーチング
ではできなかった配置が可能になる。このようにして絵
柄を密に配置すれば、さらに布地の歩留りを良くするこ
とができる。特に、影絵表示としてあるので、表示に必
要なデータ量が少なく、配置位置の微調整のたびにディ
スプレイ上で再表示しても、再表示は迅速になされる。
【0082】さらに、ディスプレイ31の画面上には、
刺繍する絵柄と同じ縮尺でワーク保持枠17の画像が表
示される。したがって、絵柄と保持枠との位置関係を画
面上で確認しながら、保持枠の枠内に確実に収めること
ができる。特に、自動配列機能を使えば、この保持枠の
サイズと絵柄のサイズとに基づいて、絵柄同士が重複し
ないように保持枠の枠内に絵柄を自動配列するので、多
数個取りのためのティーチング作業が、まったく要らな
くなる。
【0083】加えて、本実施例の刺繍装置1では、配置
された複数の絵柄は、配置していった順序には関係な
く、最適な順序で縫われてゆく。つまり、作業者が試行
錯誤を繰り返しながら絵柄を移動させたり、回転させた
りして、配置の効率だけを工夫すれば、刺繍ミシンの駆
動効率、あるいは渡り糸の量などが最適となるように、
自動的に縫い上げ順序が決定される。このため、従来の
ように、渡り糸などの効率を考えながらティーチングす
る手間を省くことができる。
【0084】
【発明の効果】以上の如く本発明の刺繍データ作成装置
によれば、ディスプレイの画面上に配置していった通り
に複数の刺繍をなすことができ、刺繍模様同士の間隔の
ジョグ量などを刺繍ミシンにティーチングしなくてもよ
くなる。しかも、この作業は、画面上で絵柄を次々と複
写する感覚で実行でき、スムーズに多数個取りデータを
作成できる。特に、この間隔を狭くしてやれば、布地の
歩留りを向上させることも可能である。
【0085】また、請求項2に記載の刺繍データ作成装
置によれば、ディスプレイの画面上で刺繍模様を入り組
んだ状態に配置して、布地の歩留りを向上することがで
きる。このとき、刺繍模様は簡略化して表示されている
ので、配置位置の微調整を行っても表示はスムーズにな
される。
【0086】さらに、請求項3に記載の刺繍データ作成
装置によれば、刺繍模様と保持枠との位置関係をディス
プレイ上で確認しながら、保持枠の枠内に確実に収める
ことができるので、一層便利である。特に、請求項4に
記載の刺繍データ作成装置によれば、作業者が配置を考
えなくても、迅速に刺繍模様の多数個取りをするデータ
が作成される。したがって、画面上で配置を考える手間
すらも要らなくなる。
【0087】加えて、請求項5に記載の刺繍データ作成
装置によれば、複写の順序とは無関係に刺繍する順序が
決定される。したがって、従来のように、刺繍効率を考
えながらティーチングする手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的構成を例示する構成図であ
る。
【図2】 実施例システムを示す概略構成図である。
【図3】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図4】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図5】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図6】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図7】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図8】 実施例における基本画面の表示状態の説明図
である。
【図9】 枠設定処理のフローチャートである。
【図10】 枠設定処理における枠設定画面の表示状態
の説明図である。
【図11】 枠設定処理における枠選択画面の表示状態
の説明図である。
【図12】 プロジェクト処理のメインルーチンのフロ
ーチャートである。
【図13】 デザイン選択処理のフローチャートであ
る。
【図14】 デザイン選択前の画面表示状態の説明図で
ある。
【図15】 一針データの説明図である。
【図16】 プロジェクト処理における基本画面の表示
状態の説明図である。
【図17】 デザイン移動処理のフローチャートであ
る。
【図18】 シフター処理のフローチャートである。
【図19】 シフター処理中の画像表示の説明図であ
る。
【図20】 ローテイター処理のフローチャートであ
る。
【図21】 ローテイター処理中の画像表示の説明図で
ある。
【図22】 複数個の絵柄を配置し終えた後の画面表示
状態の説明図である。
【図23】 自動配置処理のフローチャートである。
【図24】 自動配置処理後の画像表示の説明図であ
る。
【図25】 別のデザインの自動配置処理後の画像表示
の説明図である。
【図26】 ドライブ処理のフローチャートである。
【図27】 ファイル設定処理のフローチャートであ
る。
【図28】 縫い方向の調整に関する説明図である。
【図29】 ティーチング処理中の画面表示状態の説明
図である。
【図30】 ミシン駆動処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・刺繍装置、10・・・刺繍ミシン、11・・・
針棒、13・・・糸巻、15・・・ミシンヘッド、17
・・・ワーク保持枠、19・・・スピンドルモータ、2
1・・・針棒選択モータ、23・・・Xモータ、25・
・・Yモータ、27・・・糸切れセンサ、29・・・原
点位置センサ、30・・・本体ユニット、31・・・カ
ラーディスプレイ、33・・・プロッター、35・・・
プリンター、37・・・テープパンチャー、41・・・
キーボード、43・・・マウス、45・・・コントロー
ルペンダント、47・・・テープリーダー、51,52
・・・フロッピードライバー、53・・・ジョグキー
群、55・・・ボリュームスイッチ、57・・・ファン
クションキー群、71a〜71f・・・機能選択マー
ク、91・・・エディットフレーム、92・・・枠、9
3・・・選択絵柄ウインドウ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイ上で編集された刺繍模様か
    ら刺繍用一針データを作成する刺繍データ作成装置であ
    って、 種々の刺繍模様を刺繍用一針データとして記憶する刺繍
    模様記憶手段と、 前記記憶された種々の刺繍模様の中から、任意の刺繍模
    様を選択する刺繍模様選択手段と、 前記選択された刺繍模様をディスプレイ上に表示させる
    刺繍模様表示手段と、 前記表示された刺繍模様をディスプレイ上で指定する刺
    繍模様指定手段と、 前記指定された刺繍模様をディスプレイ上の別の位置に
    複写する刺繍模様複写手段と、 前記ディスプレイ上に表示されている複数の刺繍模様
    を、ひとつの刺繍模様として統合する刺繍模様統合手段
    とを備えることを特徴とする刺繍データ作成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の刺繍データ作成装置にお
    いて、 前記刺繍模様複写手段には、所定の基準点を中心にして
    当該刺繍模様を回転させる刺繍模様回転手段と、 前記刺繍模様の複写される位置が確定するまでは、その
    刺繍模様の少なくとも輪郭が認識可能な程度に、当該刺
    繍模様を簡略化して表示する刺繍模様簡略表示手段と、 を備えることを特徴とする刺繍データ作成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の刺繍デー
    タ作成装置において、さらに、 刺繍される布地を保持する保持枠の形状を記憶する保持
    枠形状記憶手段と、 該保持枠形状記憶手段に記憶された保持枠の形状を、前
    記ディスプレイ上に、刺繍模様と同じ縮尺で表示する保
    持枠表示手段とを備えることを特徴とする刺繍データ作
    成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の刺繍データ作成装置にお
    いて、 前記刺繍模様複写手段には、所定の規則に従って、刺繍
    模様同士の重複、および刺繍模様と保持枠との重複が発
    生しない位置へ自動的に刺繍模様を複写する自動複写手
    段をも備えたことを特徴とする刺繍データ作成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    刺繍データ作成装置において、 前記刺繍模様統合手段は、複写の順序と無関係に、所定
    の規則によって縫い上げる順序を決定することを特徴と
    する刺繍データ作成装置。
JP33814493A 1993-12-28 1993-12-28 刺繍データ作成装置 Pending JPH07185162A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5954004A (en) * 1997-08-21 1999-09-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method of setting stitch pattern for embroidery region
JP2002297927A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Brother Ind Ltd 刺繍データ販売システム、刺繍データ販売サーバ及び刺繍データ販売方法
JP2006075505A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Juki Corp ミシン

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