JPH07186104A - 木工切削装置 - Google Patents

木工切削装置

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JPH07186104A
JPH07186104A JP33093693A JP33093693A JPH07186104A JP H07186104 A JPH07186104 A JP H07186104A JP 33093693 A JP33093693 A JP 33093693A JP 33093693 A JP33093693 A JP 33093693A JP H07186104 A JPH07186104 A JP H07186104A
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JP
Japan
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cutting
axis
circular table
shaft
back plate
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Application number
JP33093693A
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English (en)
Inventor
Shigeru Ozeki
茂 尾関
章 ▲たか▼井
Akira Takai
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Feather Safety Razor Co Ltd
Original Assignee
Feather Safety Razor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木工切削装置における複雑な3次元加工の加
工精度が高く、制御を容易に行えるようにする。 【構成】 互いに直交する2軸に各々切削刃を有し、同
切削刃にて被加工物に対して切削加工を行う木工切削装
置において、前記被加工物を載置固定するとともに、中
心軸に対して回動可能なワークテーブル6が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木材を切削加工する木
工機械に係わり、詳しくは、多軸同時制御により3次元
加工が可能な木工切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多軸同時制御が可能な木
工切削装置においては、例えば、平板に対して垂直軸方
向にルータ3軸(X,Y,Z)を制御するものが知られ
ている。この木工切削装置は、X−Y軸、X−Z軸それ
ぞれの座標にて円弧補間が可能である。ところが、3軸
同時に制御を行えるのは直線的な位置決め時にのみに限
られ、X−Y軸、X−Z軸において同時に円弧補間を行
うことは困難である。従って、図13に示す椅子の背板
100をワークとして切削する場合、背板100の上端
の円弧R2は円弧補間により切削され、それと同時に、
背の当たる面の円弧R1は、直線補間により切削されて
いる。図14に示すように、直線補間においては、微小
直線dの連続により疑似円弧状に切削加工されるため、
なめらかな円弧状に切削するためには、微小直線dを極
めて小さくする必要がある。この微小直線dの間隔は軸
の移動速度によって決まり、速度を下げることにより小
さくすることができる。従って、加工精度を上げるため
には加工時間が極めて長くなるという問題があった。
【0003】さらに、図15に示すように、円弧R1の
曲率半径の中心Oを通る法線L上のA点と、法線Lから
ずれたB点間において、背板100の上端部を円弧状の
切削刃により加工する場合がある。カッター101はX
−Y軸の円弧補間によりA−B間を円弧R1に沿って移
動し、背板100の上端部を切削加工する。このとき円
弧R1に対応するようにルータ101のX軸に対する角
度を変更することができない。従って、B点における加
工形状(断面)は、A点における加工形状とは異なるも
のになってしまう。さらに、円弧R1が小さい時には切
削刃101の二番が背板100に当たる虞がある。ま
た、切削刃としてビットを使用して前記背板100にV
溝を形成する場合においても、A点とB点では、ビット
と背板100の外周面とが当接される角度が異なる。従
って、A点とB点とでは異なるV溝の形状になってしま
う。
【0004】又、前記前記椅子の背板100の上端を円
弧R2加工する場合において、木工材料の切削は木目に
そって行われることが望ましい。従って、背板の半分を
切削して円弧R2を形成した後、カッター101の回転
方向を逆にする必要がある。あるいは、切削方向が木目
に沿うようにするため、背板100を一旦はずして、逆
方向に取付け再度クランプし直して加工を行う必要があ
り、作業が極めて煩雑である。
【0005】さらに、この木工切削装置において、ワー
クの側部端面を切削加工する場合において、前記ルータ
とは異なる形状のルータが使用されている。このルータ
はZ軸方向に延びているものであって、ワークの側部端
面は、ルータの側面がワークに押し当てられるようにし
て切削される。従って、切削有効刃の長さが短くなると
ともに、ワークへの押圧に対する反力によりルータ軸が
しなり、加工精度が低下してしまうという虞がある。
【0006】このような問題を解決するために、5軸同
時制御切削装置が提案されている。この5軸同時制御切
削装置は、図16に示すように、床面105上の基台1
06に、ワークを保持するテーブル107がX、Y軸方
向に移動可能に設けられている。切削刃ユニット108
にはユニバーサルヘッド109が設けられており、この
ユニバーサルヘッド109はZ軸方向へ往復移動可能で
ある。さらに、ユニバーサルヘッド109はZ軸に対し
て、回動(C軸)及び揺動(B軸)が可能である。そし
て、テーブル107のX、Y軸の動きと相まって、あら
ゆる角度から複雑な3次元曲面を自由に加工することが
可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
木工切削装置においては、3軸以上の同時制御は現在の
NC制御では極めて複雑であるため、制御はティーチン
グ及びプレイバックによって行われている。すなわち、
製品見本を倣い、加工に必要なポイントをNC装置に記
憶させることによって、次からは見本と同じ加工ができ
るようになっている。従って、複雑な曲面形状を倣う場
合は、非常に細かく加工ポイントを拾う必要があり、膨
大な時間がかかるという問題があった。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、複雑な3次元加工の制御を容易に行う
ことができ、加工精度の高い木工切削装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに第1の発明は、互いに直交する2軸に各々切削刃を
有し、同切削刃にて被加工物に対して切削加工を行う木
工切削装置において、前記被加工物を載置固定するとと
もに、中心軸に対して回動可能なテーブルを設けたこと
をその要旨としている。
【0010】また、第2の発明は、上下方向であるZ軸
方向に延びる軸に設けられた切削刃と、前記Z軸に直角
なX軸方向に延びる軸に設けられた切削刃とをさらに備
えることをその要旨としている。
【0011】さらに、第3の発明は、前記X軸方向に延
びる軸は一対設けられ、当該軸に設けられた切削刃は互
いに異なる方向に回動することをその要旨としている。
【0012】
【作用】このように構成された第1の発明では、テーブ
ル上に被加工物が載置固定される。そして、テーブルは
中心軸に対して回動され、この回動にともない、互いに
直交する2軸に設けられた切削刃により、被加工物に対
して切削加工が行われる。
【0013】また、第2の発明の構成では、被加工物に
対して、Z軸方向の切削は切削刃によって行われ、X軸
方向にも切削は切削刃によって行われる。さらに、第3
の発明の構成では、X軸方向に延びる一対の軸に設けら
れた切削刃は互いに異なる方向に回動される。木目の方
向に合わせて、所定の切削刃が選択されるとともに、テ
ーブルに載置固定された被加工物は切削刃によって加工
が施される。次に、異なる回動方向を有する切削刃が選
択され、テーブルの回動によって被加工物の位置が移動
される。このように、被加工物は木目に沿う位置に移動
され、切削が行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を4軸同時制御木工切削装置に
具体化した一実施例について図面に従って説明する。
【0015】図1及び図2に示すように、床面等の定置
面1には前後方向(X軸方向)に延びる支持台2が定置
固定されている。この支持台2上には、X軸方向に延び
る一対のレール3が固定され、さらに、同方向に延びる
送りねじ4が支持されている。この送りねじ4は支持台
2の端部に止着されたモータ5により回動される。前記
レール3上にはワークテーブル6が載置されており、同
ワークテーブル6は送りねじ4の回転によりX軸方向に
沿って往復移動可能である。
【0016】前記ワークテーブル6は、移動台7上に載
置固定されたサーキュラーテーブル8及び、同サーキュ
ラーテーブル8上に載置固定された円テーブル9とから
構成されている。サーキュラーテーブル8は、X軸上に
乗っており、前記サーキュラーテーブル8に付設された
モータ10により回動され、C軸に対して360度正逆
方向転換が可能である。従って、サーキュラーテーブル
8に載置固定された前記円テーブル9はC軸に対して回
動可能である。
【0017】図3に示す円テーブル9には、ワーク保持
用のクランプ11を固定するためのボルト穴12が複数
個一面に形成されている。一方、クランプ11側には長
孔13が形成され、任意の位置にクランプ11を固定す
ることが可能である。さらに、円テーブル9には、ケガ
キ等によりスケール14が刻印されており、クランプ1
1の位置合わせが容易にできるようになっている。円テ
ーブル9の大きさは、ワークの切削形状に合わせて直径
2000mm程に設定されているが、それ以上の大きさ
も可能である。
【0018】図1及び図2に示すように、前記支持台2
の一端にはX軸に直交するY軸方向に延びる突設部15
が設けられており、この突設部15には門型のフレーム
16の両脚部16aが載置支持されている。フレーム1
6上にはY軸方向に延びる送りねじ17が支持され、フ
レーム16端部に止着されたモータ18により正逆回動
される。フレーム16上には、前記送りねじ17の回転
によりY軸方向に沿って往復移動される可動台19がレ
ール16bを介して支持されている。
【0019】この可動台19にはZ軸方向に移動可能な
切削刃ユニット20が設けられている。前記可動台19
の上部にはモータ21が設けられており、前記切削刃ユ
ニット20は、モータ21により回動される送りねじ2
2によって、Z軸方向に往復移動可能である。また、可
動台19には一対のバランサ23が設けられており、送
りねじ22に加わる切削刃ユニット20の荷重を補償す
るようになっている。さらに、モータ21には垂直荷重
が掛かるため、非常停止時、停電時にルータ軸が落下す
るのを防止するように図示しない無電圧ブレーキが備え
られている。
【0020】前記切削刃ユニット20の上部中央には2
基のエアシリンダ24が設けられており、それぞれのシ
リンダロッド24aには昇降台26が止着されている。
この昇降台26は切削刃ユニット20に設けられた凸部
状のレール28と係合して上下昇降可能である。図4に
示すように、昇降台26には、Z軸方向のルータ軸用の
モータ29が取り付けられており、同モータ29の軸に
はルータ50が取付けられている。このルータ軸にはル
ータ50以外にビット等の切削刃が取付け可能である。
【0021】一方、切削刃ユニット20の下方には、Z
軸方向の衝撃を吸収するショックアブソーバ30が設け
られている。そして、昇降台26の側方には当接板31
が止着され、昇降台26が下方に移動された時、当接板
31が前記ショックアブソーバ30と当接して衝撃を吸
収するとともに、昇降台26のそれ以上の移動を阻止す
るようになっている。
【0022】前記ルータ軸用のモータ29には、図7に
示すように、通常、切削屑を吸入するカバー32が取り
付けられている。なお、図1、2、4及び5では説明の
便宜上カバー32は省略している。カバー32の円筒状
の本体先端部には毛状部33が設けられており、切削屑
が外に飛び出さないようになっている。本体側部には排
出管34が突設されており、図示しない吸引機により切
削屑が吸引排出される。
【0023】さらに、切削刃ユニット20の上部両側方
には2基のエアシリンダ25がそれぞれ設けられてお
り、それぞれのシリンダロッドには昇降台27が止着さ
れている。この昇降台27は切削刃ユニット20に設け
られた凸部状のレール35と係合して上下昇降可能であ
る。図5に示すように、昇降台27にはブラケット36
を介してカッター軸用のモータ37が取り付けられ、同
モータ37の軸37aにはプーリ38が止着されてい
る。昇降台27の下端には軸39が回動可能に支持さ
れ、この軸39の基端にはプーリ41が設けられてい
る。
【0024】また、同軸39の先端にはカッター40
a,40b(図4)が取り付けられている。前記モータ
37のプーリ41は、カッター軸39のプーリ41とベ
ルト42により連結され、モータ37の回動によりカッ
ター40bが回動される。このカッター軸は、左右(図
1において)一対設けられ、互いに逆の回転方向を有す
るように調整されている。
【0025】図5及び図7に示すように、各昇降台2
6,27には、それぞれロック用のエアシリンダ43が
留め具44によって取り付けられている。図5及び図6
に示すように、昇降台27の側部には軸45が回動可能
に支持されており、この軸45の一端には偏心カム46
が外嵌固定されている。偏心カム46と前記切削刃ユニ
ット20に設けられたレール28との間には棒状の押圧
部材47とブレーキ板48が配設されている。軸45の
他端にはレバー49が外嵌固定されており、このレバー
49の他端はエアシリンダ43のシリンダロッド43a
に連結されている。
【0026】そして、シリンダロッド43aがシリンダ
内から突出することにより、レバー49は図5中反時計
回りに回動され、軸45が回動される。この回動によ
り、偏心カム46も回動され、前記押圧部材47を介し
てブレーキ板48が凸部状のレール28に対して押圧さ
れて、昇降台27と切削刃ユニット20との相対移動が
ロックされる。シリンダロッド43aがシリンダ43内
に吸引されれば、このロックは解除される。
【0027】次に前記4軸同時制御木工切削装置を制御
するNC操作装置及び制御の基本動作について説明す
る。図2に示すように、四角箱状のNC操作装置55
は、CRT56を備えており、操作ガイダンスあるいは
アラームの説明等を表示する。また、正面パネル57に
はスイッチパネル58を備えており、このスイッチパネ
ル58を操作することにより、プログラムの編集から起
動まで全ての操作が行われる。
【0028】図8に示すように、NC操作装置55の制
御回路は制御用のCPU(セントラル・プロセッシング
・ユニット)59を有している。CPU59には、木工
切削装置の動作を制御するためのプログラムを記憶した
ROM(リードオンリメモリ)60及び演算途中のデー
タ等を一時記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)
61が接続されている。さらに、CPU59には入出力
装置(I/O)62が接続されている。
【0029】前記入出力装置62には前記スイッチパネ
ル58及びCRT駆動回路63を介してCRT56が接
続されている。スイッチパネル58には、各種モード切
り換えスイッチ64、カッター軸及びルータ軸のON、
OFFスイッチ65,66、上昇、下降スイッチ67〜
70等のスイッチが配置されている。
【0030】また、入出力装置62にはルータ軸、カッ
ター軸を上下昇降させるエアシリンダ24,25が電磁
弁71を介して接続されている。さらに、ロータ軸、カ
ッター軸用の昇降台26,27をロックするエアシリン
ダ43が、電磁弁72を介してそれぞれ接続されてい
る。そして、作業に必要な切り刃が選択されると、選択
された切り刃のロック用エアシリンダの電磁弁72がO
FFされ、エアシリンダ43が作動してロックが解除さ
れる。
【0031】次に、選択された切り刃の昇降用エアシリ
ンダ24,25の電磁弁71がONされ、エアシリンダ
24,25が動作して必要な切り刃が下降される。さら
に、ロック用エアシリンダの電磁弁72がONされるこ
とにより、エアシリンダ43が作動して昇降台26,2
7はロックされる。このロック用エアシリンダの電磁弁
72は、OFF時にロックが解除されるように設定され
ているため、停電時には自動的にロックが解除される。
これは停電時に装置が安全サイドに保持されるフェール
セーフ機能となっている。
【0032】加えて、入出力装置62にはX,Y,Z,
C軸用のサーボモータ5,18,21,10がそれぞれ
サーボアンプ73a〜73dを介して接続されている。
このモータ5,18,21,10は絶対位置検出タイプ
のパルスコーダ付デジタルサーボモータが使用され、X
軸方向の移動最大速度は15000mm/分である。従
って、モータ5,18,21,10は絶対位置を自ら検
出することにより、各軸は所定の位置に移動制御され
る。
【0033】さらに、入出力装置62には、ルータ軸及
びカッター軸駆動用のモータ29,37がインバータ7
4a〜74dを介して接続されている。このカッター軸
のインバータ74c,74dの正転、逆転、停止制御端
子は入出力装置62に接続され、これらの制御は前記ス
イッチパネル58の操作によって行われる。また、ルー
タ軸の回転、停止、及び回転数も前記スイッチパネル5
8の操作によって行われる。
【0034】一方、カッター軸の回転方向は、スイッチ
パネル58にて容易に変えることが可能であるが、実際
には使用するカッター40a,40bの切り刃の向きと
締め付けネジの方向があるので、回転を逆にするときに
は、左右のカッター40a,40bをそっくり入れ換え
る必要がある。カッターモータ37は、停止に最大30
秒程度必要であるため、停止スイッチを押した時から3
5秒間は正転スイッチを押しても起動できないように制
御されている。
【0035】次に前記4軸同時制御木工切削装置の動作
について説明する。図9に示すように、例えば、椅子の
背板Wの外側面を曲率Rの面に切削加工する場合、背板
Wの外側面を円テーブル9の中心からの距離がほぼRの
位置にセットする。続いて、NC操作装置55のスイッ
チパネル58を操作して制御を開始させる。カッター軸
はX軸と平行にセットされており、カッター40aのX
軸方向の先端の位置が、円テーブル9の中心からRの距
離の位置になるように円テーブル9が移動される。そし
て、カッター軸はY軸方向に移動され、円テーブル9の
中心を通過するX軸上に移動される。次に、円テーブル
9は図中時計回りに回動され、椅子の背板Wの外側面は
カッター40aにより曲率Rの面に切削される。
【0036】上記背板Wの外周面の切削において、カッ
ター軸は、背板Wをクランプして回動する円テーブル9
の中心線に対して平行にセットされている。このため、
カッター40aは中心線に対して直角方向、すなわち、
円弧に対して法線方向に背板Wを切削する。さらに、背
板Wの外周面の切削の場合は、カッター軸は、一旦円テ
ーブル9の中心を通過するX軸上に移動されると、その
位置で固定され、円テーブル9のC軸のみが回動される
ように制御される。従って、位置決めが終了すると1軸
のみの制御となるため、NC操作装置55のプログラム
は極めて簡易なものとなる。
【0037】又、図9に示す背板Wの上面にZ軸方向に
延びるほぞ穴Eを形成する場合には、モータ29のルー
タ軸にほぞ穴形成用のビット76を装着する。前述と同
様に椅子の背板Wを円テーブル9にセットし、ルータ軸
を背板Wの端部に移動させる。そして、ルータ軸をZ軸
方向下方に移動させるとともに、円テーブル9を図中反
時計回り方向に回動させる。すると、背板Wの背の当た
る面の円弧Rに沿ったほぞ穴Eが形成される。この時、
Z軸及びY軸にて円弧補間を行えば、Z軸方向に円弧状
に深さの変化するほぞ穴Eを形成することが可能であ
る。
【0038】この椅子の背板Wの外側面の切削に加え、
背板Wの外側面、あるいは内側面へのV溝加工も容易に
行うことができる。このV溝加工において、カッター4
0a,40bの代わりにビット(図示しない)が取り付
けられる。そして、このビットが円テーブル9の中心を
通過するX軸上に送られ、背板WにV溝が形成される。
カッター軸はZ軸方向に移動可能で、円弧状の背板Wの
外側面にV溝により任意の図形を描くことができる。さ
らに、前述のように、背板Wの内側面を加工する場合は
カッター軸を取り外しX軸方向に対して反対向きに取り
付けることも可能である。このV溝形成の場合、ビット
は常に背板Wの円弧に対して法線方向で切削することに
なり、V溝の断面形状は全体にわたって同一形状とな
る。
【0039】次に、椅子の背板Wの上端を加工する場合
において、図10(a)に示すように、背板Wは、その
中央部が円テーブル9の中心を通過するX軸上の位置に
固定される。そして、カッター40aの中心が背板Wの
中心に位置するように、円テーブル9はX軸方向に移動
される。さらに、カッター軸はY軸方向に移動され、円
テーブル9の中心を通過するX軸上の位置で固定され
る。カッター40aがZ軸に沿って下方に移動されると
ともに、円テーブル9は図中時計回りに回動される。そ
して、椅子の背板Wの上端の1/2は、Y−Z軸の円弧
補間により円弧状に切削される。
【0040】ここで、一旦、円テーブル9は図10
(b)に示す原点位置に復帰される。この状態で、次
に、カッター40aが退避され、カッター40bが選択
されるとともに、カッター40bは円テーブル9の中心
を通過するX軸上の位置に移動される。カッター40b
はZ軸に沿って下降されるとともに、円テーブル9は図
中反時計回りに回動され、背板Wの残り1/2が円弧状
に切削される。図11に示すように、このカッター40
bは前記カッター40aに対して逆の回転方向を有して
おり、木目に沿った切削が可能である。なお、背板Wの
上端面の円弧R0の加工は、前記背板Wの背の当たる面
の円弧Rの切削と同時に行うことができる。
【0041】このように、円テーブル9自体が回転する
ため、カッター40a,40bは常に円弧と直角な向き
で切削することになり、背板Wの上端の加工面は全体に
わたって同一形状となる。また、異なる回転方向を有す
るカッター40a,40bを2個備えているため、木目
に沿った回転を有する切り刃を選択することができる。
さらに、円テーブル9自体が回転するため、カッター4
0aは、常に円弧と直角な向きで切削することになり、
いわゆるカッター40aの「逃がし」(二番が当たる)
に対して有利になる。
【0042】図12に示すように、椅子の背板Wにほぞ
を加工する場合については、カッター軸に加工用ビット
75a,75bを取り付けて行う。そして、椅子の背板
Wの第1の端部を、円テーブル9の中心を通過するX軸
の離れた位置で固定する。第1のカッター軸はY軸方向
に移動され、所定の位置で固定される。そして、円テー
ブル9はX軸方向に移動して、ビット75aにより背板
WのほぞH1が加工される。
【0043】このとき、ビット75aによりX軸方向の
切削が可能であるため、軸のしなり等の影響がなく極め
て精度の高い切削が可能である。また、カッター軸はZ
軸方向に移動可能なため、幅の広いほぞも容易に加工す
ることができる。さらに、第1の端部のほぞH1を加工
した後、円テーブル9はC軸に対して回動され、第2の
端部が円テーブル9の中心を通過するX軸を挟んで反対
側に固定される。次に、第1のカッター軸と逆方向に回
転する第2のカッター軸はY軸方向に移動され、所定の
位置で固定される。その後、円テーブル9はX軸方向に
移動されビット75bによりほぞがH2加工される。
【0044】このほぞ加工にあたり、第1の端部と第2
の端部を切削するために、背板Wは円テーブル9の一端
から他端までY軸方向に距離δほど移動する。ところ
が、カッター軸は両サイドに2個設けられているため、
カッター軸のY軸方向の移動は距離δに比べ極めて小さ
くすることができる。
【0045】以上詳述したように、ワークを載置する円
テーブル9が回動するため円弧状の切削が精度良く容易
に行え、しかも、そのためのプログラムが極めて簡単に
作成できる。また、円テーブル9を備えたため、背板W
の背のあたる部分の円弧R1と上端の円弧R2が同時に
切削加工することができる。さらに、X軸方向のそれぞ
れ回転方向の異なるカッター軸を2個備えているため、
木目に合わせて切り刃等の交換、あるいはワークのクラ
ンプ方向を代える等の必要がなく加工時間を短縮するこ
とができる。
【0046】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のよ
うに適宜変更してもよい。 (1)上記実施例では、サーキュラーテーブル8をX軸
方向に移動可能としたが、代わりにフレーム16自体を
X軸方向に移動可能にすべくレール等を設けてもよい。
【0047】(2)上記実施例では、サーキュラーテー
ブル8をX軸方向にのみ移動可能としたが、X軸方向に
加え、Y軸方向にも移動可能とする構造としてもよい。 (3)上記実施例では、ルータ軸(Z軸方向)、カッタ
ー軸(X軸方向)をそれぞれ2個設けているが、この数
に限定されることなく、ルータ軸1個、カッター軸1個
の組合せ、ルータ軸4個、カッター軸2個の組合せ、あ
るいは、それ以外の数の組合せで適宜実施することも可
能である。
【0048】(4)上記実施例では、切削刃として、ル
ータ軸用にビット、カッター軸用にカッターを使用して
いるが、カッター軸用にビットあるいは、ルータ軸にカ
ッターを取り付けて使用することもできる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
雑な3次元加工の制御を容易に行うことができ、短時間
で加工精度の高い木工切削装置を提供することができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を4軸同時制御木工切削装置に具体化し
た一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の木工切削装置の側面図である。
【図3】図1の木工切削装置の円テーブルを示す平面図
である。
【図4】図1の切削刃ユニット部分の要部拡大図であ
る。
【図5】図2の切削刃ユニット部分の要部拡大図であ
る。
【図6】図5のA−A線における断面図である。
【図7】図2の切削刃ユニット部分における、カバーを
止着した状態のルータ軸を示す要部拡大図である。
【図8】木工切削装置を制御するNC操作装置を示すブ
ロック図である。
【図9】椅子の背板を切削加工する状態を模式的に示す
平面図である。
【図10】(a)椅子の背板上端を切削加工する第1の
工程を模式的に示す平面図である。 (b)椅子の背板上端を切削加工する第2の工程を模式
的に示す平面図である。
【図11】椅子の背板上端を切削加工するカッターの回
転方向を示す正面図である。
【図12】椅子の背板のほぞ部を切削加工する状態を模
式的に示す平面図である。
【図13】椅子の背板を示す斜視図である。
【図14】従来の木工切削装置の円弧部分の切削方法を
示す説明図である。
【図15】従来の木工切削装置により、椅子の背板上部
を切削加工する状態を模式的に示す平面図である。
【図16】従来の5軸同時制御切削装置を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
6…ワークテーブル、 40…(切削刃である)カッター、 50…(切削刃である)ルータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する2軸に各々切削刃を有
    し、同切削刃にて被加工物に対して切削加工を行う木工
    切削装置において、 前記被加工物を載置固定するとともに、中心軸に対して
    回動可能なテーブルを設けたことを特徴とする木工切削
    装置。
  2. 【請求項2】 上下方向であるZ軸方向に延びる軸に設
    けられた切削刃と、 前記Z軸に直角なX軸方向に延びる軸に設けられた切削
    刃とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の
    木工切削装置。
  3. 【請求項3】 前記X軸方向に延びる軸は一対設けら
    れ、当該軸に設けられた切削刃は互いに異なる方向に回
    動することを特徴とする請求項2に記載の木工切削装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113119247A (zh) * 2021-04-07 2021-07-16 廖玉玲 一种实木砧板外侧切加固用卡槽设备

Cited By (2)

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CN113119247A (zh) * 2021-04-07 2021-07-16 廖玉玲 一种实木砧板外侧切加固用卡槽设备
CN113119247B (zh) * 2021-04-07 2023-06-09 南京智慧阳光科技有限公司 一种实木砧板外侧切加固用卡槽设备

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