JPH07190094A - 電磁クラッチのコネクタ一体型ステータ - Google Patents

電磁クラッチのコネクタ一体型ステータ

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JPH07190094A
JPH07190094A JP5332840A JP33284093A JPH07190094A JP H07190094 A JPH07190094 A JP H07190094A JP 5332840 A JP5332840 A JP 5332840A JP 33284093 A JP33284093 A JP 33284093A JP H07190094 A JPH07190094 A JP H07190094A
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Yasuo Tabuchi
泰生 田渕
Junichi Oguchi
純一 大口
Toshihiko Takeda
敏比己 武田
Takashi Akagi
貴 赤城
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Celanese KK
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Du Pont KK
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁クラッチのコネクタ一体ステータにおい
て、モールド樹脂の注入に伴う端子の変形を防止するこ
と。 【構成】 ステータ3は、励磁コイルが巻回されたスプ
ールにコネクタ2の端子が結合された状態でステータハ
ウジング9の収容部に収容され、その収容部に注入され
るモールド樹脂12によってコネクタ2のカプラ27も
同時に成形される。このモールド樹脂12の注入は、収
容部の周方向において、最もコネクタ2に近い位置と、
最もコネクタ2から遠い位置との2か所に設定された樹
脂注入口より行なわれる。従って、収容部に充填された
モールド樹脂12の表面には、樹脂注入口に対応する注
入口跡28が2か所形成されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁クラッチのコネク
タ一体型ステータに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁クラッチのコネクタ一体型ステータ
は、図16に示すように、励磁コイル100が巻回され
たスプール101にコネクタ102の端子102aが結
合された状態でステータハウジング103の収容部に収
容され、その後、収容部にモールド樹脂104を注入す
る時に、そのモールド樹脂104によってコネクタ10
2のカプラ102bも同時に成形される。なお、収容部
に注入されるモールド樹脂104の注入口(図示しな
い)は、収容部の周方向において4か所等間隔(90度
間隔)に設定されており、その収容部に充填されたモー
ルド樹脂104の表面には、図17に示すように、注入
口に対応する4か所の注入口跡105が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のコネ
クタ一体型ステータでは、スプール101に結合された
端子102aが、注入されたモールド樹脂104の圧力
を受けることから、端子102aの剛性が低いと、端子
102aが変形して、図16に示すように、所定の寸法
が得られなかったり、端子102aの一部がカプラ10
2bの外部へ露出する等の不具合を生じる。これは、収
容部の周方向における注入口跡105間の距離の1/2
に対して、コネクタ102の近傍に設定された注入口跡
105からカプラ102bまでの距離の方が大きいため
である。つまり、各注入口跡105より注入されたモー
ルド樹脂104は、カプラ102bよりも収容部全体の
方が先に充填されることになり、カプラ102bが最終
充填部となる。従って、カプラ102bでは、未だモー
ルド樹脂104が未固化の状態で保圧(2次成形圧)が
加わることになるため、この保圧が端子102aに加わ
ることによって、上述のように端子102aの変形を生
じる。本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、
その目的は、モールド樹脂の注入に伴う端子の変形を防
止することのできる電磁クラッチのコネクタ一体型ステ
ータの提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一端側が開口された環状の収容部を有す
るステータハウジングと、コイル線をスプールに巻回し
て成り、このスプールとともに前記収容部に収容された
励磁コイルと、前記スプールに結合されて、前記コイル
線の端部と電気的に接続された端子、およびこの端子を
保持する保持部より成るコネクタとを有し、樹脂注入手
段の樹脂注入口より前記収容部に注入されるモールド樹
脂によって、前記保持部が前記ステータハウジングの他
端側に一体成形された電磁クラッチのコネクタ一体型ス
テータにおいて、前記樹脂注入口に対応する前記収容部
の被樹脂注入口は、その被樹脂注入口から前記保持部ま
で前記モールド樹脂が流れる距離が、前記収容部の周方
向における前記被樹脂注入口間の最も長い距離の1/2
以下となる位置に設定されたことを技術的手段とする。
【0005】
【作用】上記構成より成る本発明は、樹脂注入手段の樹
脂注入口よりステータハウジングの収容部に注入された
モールド樹脂によって、ステータハウジングの他端側に
コネクタの保持部が一体成形される。ここで、樹脂注入
手段の樹脂注入口に対応する収容部の被樹脂注入口は、
その被樹脂注入口からコネクタの保持部までモールド樹
脂が流れる距離が、収容部の周方向における被樹脂注入
口間の最も長い距離の1/2以下となる位置に設定され
る。従って、収容部の周方向において被樹脂注入口から
一番遠い位置にモールド樹脂が充填される時には、すで
に保持部にモールド樹脂が充填されていることになる。
つまり、保持部が最終充填部とはならず、収容部におい
て被樹脂注入口から一番遠い位置が最終充填部となる。
【0006】
【実施例】次に、本発明のコネクタ一体型ステータを有
する電磁クラッチの一実施例を図に基づいて説明する。
図1は電磁クラッチの断面図である。本実施例の電磁ク
ラッチ1は、車両用冷凍サイクルの冷媒圧縮機(図示し
ない)に装着されるもので、コネクタ2が一体に形成さ
れたステータ3、エンジン(図示しない)の回転動力が
伝達されて回転するロータ4、このロータ4と軸方向に
対面して配置されたアーマチュア5、板ばね6を介して
アーマチュア5を支持するインナーハブ7等から構成さ
れている。
【0007】ステータ3は、通電によって磁力を発生す
る励磁コイル8と、この励磁コイル8を支持するステー
タハウジング9より成る。励磁コイル8は、熱可塑性樹
脂(例えばナイロン)で形成されたスプール10に絶縁
被膜を施したコイル線11(図5および図6参照)を巻
回したもので、ステータハウジング9に収納された後、
モールド樹脂12によって固定される。なお、このステ
ータ3の製造方法を下記に詳述する。
【0008】ステータハウジング9は、鉄等の磁性体よ
り成り、同じく磁性体より成るロータ4およびアーマチ
ュア5とともに励磁コイル8の磁路を形成する。このス
テータハウジング9は、一端側(図1の左端側)が開口
された環状の収容部9a(図7および図8参照)を有
し、この収容部9aに励磁コイル8を収容する。ステー
タハウジング9は、その他端面(図1の右端面)に円環
状のアームサポート13に溶接によって固着されて、こ
のアームサポート13がサークリップ14によって冷媒
圧縮機のハウジング15に固定されることにより、軸方
向の位置決めが行なわれる。
【0009】ロータ4は、ステータ3を収容する断面コ
の字型(図1では逆コの字型)の円環状を呈し、その内
周に配されたベアリング16を介して冷媒圧縮機のハウ
ジング15に回転自在に支持されている。このロータ4
は、その外周部にプーリ17が溶接等によって固着され
ており、このプーリ17に掛け渡される多段式Vベルト
(図示しない)を介して伝達されるエンジンの回転動力
によって回転する。また、ロータ4は、アーマチュア5
と対向する軸方向の一端面側が摩擦面とされている。
【0010】アーマチュア5は、円環状を成す内側リン
グ5aと、この内側リング5aの外周に一定の間隙を保
って配される円環状の外側リング5bより成り、各リン
グ5a、5bが非磁性体の板ばね6に各々リベット18
によって固定されている。このアーマチュア5は、軸方
向にロータ4の摩擦面と対面して配置されて、各リング
5a、5bの他端面(ロータ4の摩擦面と対向する面)
がそれぞれ摩擦面とされている。
【0011】インナーハブ7は、平面形状が略三角形を
呈するプレート部7aと、このプレート部7aの中央部
に設けられた円筒部7bとを有し、この円筒部7bが冷
媒圧縮機の回転軸19の端部に嵌合されて、ボルト20
により固定されている。上記の板ばね6は、リベット2
1によってインナーハブ7のプレート部7aに固定され
ている。従って、アーマチュア5、板ばね6、インナー
ハブ7は、冷媒圧縮機の回転軸19と一体に回転するこ
とになる。
【0012】板ばね6は、励磁コイル8の通電停止時に
アーマチュア5とロータ4との摩擦係合を解消するよう
に、アーマチュア5をロータ4から離す方向(図1の左
方向)へ付勢する。インナーハブ7のプレート部7aに
は、励磁コイル8の通電停止時に板ばね6によって付勢
されるアーマチュア5の位置決めを行なうゴム製のスト
ッパ22が取り付けられている。
【0013】アーマチュア5の内周(内側リング5aの
内周)には、アーマチュア5がロータ4に吸着された時
に発生する吸着音を低減するために、ゴム製の吸着音低
減部材23が配されている。この吸着音低減部材23
は、金属製の支持部材24に支持されて、一端面側が板
ばね6によって押圧されている。支持部材24は、板ば
ね6とともにリベット21によってインナーハブ7のプ
レート部7aに固定されている。
【0014】ここで、上記ステータ3の製造方法を図2
〜図10に基づいて説明する。まず、スプール10に形
成された端子挿入孔(図示しない)に金属製(例えば銅
合金)の端子25を圧入する(図2参照)。なお、端子
挿入孔は、その断面形状が矩形状を呈し、スプール10
の周方向における所定位置に2か所設けられている。
【0015】端子25は、図3および図4に示すよう
に、コイル線11の端部11a、11b(図6参照)を
かしめて固定するための爪部25aを有し、端子挿入孔
に挿入される後端部25b(図3および図4の左側端
部)の両辺には、端子挿入孔からの抜けを防止するため
の鋸歯状の突起25cが設けられている。また、爪部2
5aより先端側には、端子25を所定の形状に折り曲げ
るための括れ部25dが2か所設けられている。
【0016】端子25を端子挿入孔へ挿入した後、スプ
ール10にコイル線11を巻回して、そのコイル線11
の巻き始めと巻き終わりの両端部11a、11bを端子
25の爪部25aでかしめて固定した後、図5に示すよ
うに、端子25の爪部25aに電極26を押し当てなが
ら通電する。この結果、コイル線11の絶縁被膜が通電
時の発熱によって破られて、コイル線11と端子25と
の電気的接続が行なわれる(図6参照)。
【0017】コイル線11と端子25との電気的接続が
行なわれた後、スプール10とともに励磁コイル8をス
テータハウジング9の収容部9aへ収容し(図7参
照)、続いて端子25を括れ部25dで所定の形状に折
り曲げる(図8参照)。最後に、図示しない射出成形機
(本発明の樹脂注入手段)によってステータハウジング
9の収容部9aにモールド樹脂12を注入して励磁コイ
ル8を固定するとともに、そのモールド樹脂12によっ
て、端子25を保護する筒状のカプラ27を同時に成形
してコネクタ2を一体成形する(図9および図10参
照)。
【0018】ここで、射出成形機によるモールド樹脂1
2の注入は、収容部9aの周方向において、最もコネク
タ2に近い位置と、最もコネクタ2から遠い位置との2
か所に設定された樹脂注入口(図示しない)より行なわ
れる。従って、収容部9aに充填されたモールド樹脂1
2の表面には、図11に示すように、射出成形機の樹脂
注入口に対応する注入口跡28(本発明の被樹脂注入
口)が2か所形成されることになる。この注入口跡28
の断面形状を図12に示す。
【0019】上記のように、射出成形機の樹脂注入口を
コネクタ2に最も近い位置と、最も遠い位置との2か所
に設定することにより、コネクタ2に近い樹脂注入口か
らカプラ27の先端までモールド樹脂12が流れる距離
より、収容部9aの周方向における樹脂注入口間の1/
2の距離の方が大きくなる。従って、モールド樹脂12
の流れ速度を一定と仮定すると、各樹脂注入口から一番
遠い収容部9aにモールド樹脂12が充填されるよりも
早くカプラ27の先端までモールド樹脂12が充填され
ることになる。つまり、カプラ27部分がモールド樹脂
12の最終充填部とはならないため、射出工程から保圧
工程に移行した際に、カプラ27に充填されたモールド
樹脂12はすでに固化し始めていることから、保圧によ
る端子25の変形が生じることはない。
【0020】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
13は収容部9aの開口部側から見たステータ3の正面
図である。本実施例では、射出成形機の樹脂注入口を、
コネクタ2に最も近い位置に1か所だけ設定したもので
ある。これにより、収容部9aのモールド樹脂12表面
には、図13に示すように、コネクタ2に最も近い位置
に1か所だけ注入口跡28が形成される。本実施例の場
合は、樹脂注入口から一番遠い収容部9aまでの距離が
第1実施例の場合よりさらに長くなることから、当然に
カプラ27部分がモールド樹脂12の最終充填部とはな
らず、従って、第1実施例と同様に、端子25の変形を
防止することができる。なお、この場合は、樹脂圧によ
ってスプール10が表面に露出するのを防ぐために、ス
プール押さえ(図示しない)を増やす必要がある。スプ
ール押さえは、射出成形機の型に凸部を設けても良い
し、スプール10に凸部を設けても良い。
【0021】次に、本発明の第3実施例を説明する。図
14は収容部9aの開口部側から見たステータ3の正面
図である。本実施例では、射出成形機の樹脂注入口を、
コネクタ2の近傍に2か所と、コネクタ2から最も遠い
位置に1か所、合計3か所設定したものである。これに
より、収容部9aのモールド樹脂12表面には、図14
に示すように、樹脂注入口に対応した位置に3か所注入
口跡28が形成される。本実施例の場合も、カプラ27
部分がモールド樹脂12の最終充填部とはならず、従っ
て、保圧工程における端子25の変形を防止することが
できる。
【0022】次に、本発明の第4実施例を説明する。図
15は収容部9aの開口部側から見たステータ3の正面
図である。本実施例では、射出成形機の樹脂注入口を、
収容部9aの周方向に等間隔で3か所設定し、その内の
1か所の樹脂注入口をコネクタ2に一番近い位置に設定
したものである。これにより、収容部9aのモールド樹
脂12表面には、図15に示すように、3か所の注入口
跡28が形成される。本実施例の場合、第1実施例ない
し第3実施例と比較して各樹脂注入口間の距離が短くな
るが、未だ樹脂注入口間の1/2の距離が、コネクタ2
に最も近い位置に設定された樹脂注入口からカプラ27
までモールド樹脂12が流れる距離より大きくなること
から、カプラ27部分がモールド樹脂12の最終充填部
とはならず、従って、保圧工程における端子25の変形
を防止することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、収容部の被樹脂注入口からコ
ネクタの保持部までモールド樹脂が流れる距離が、収容
部の周方向における被樹脂注入口間の最も長い距離の1
/2以下となる位置に被樹脂注入口が設定されることに
より、保持部が最終充填部とはならない。このため、保
圧工程ではすでに保持部に充填されたモールド樹脂が固
化していることから、樹脂圧による端子の変形を防止す
ることができる。その結果、端子の一部が保持部の外へ
露出することもなく、所定の端子寸法を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁クラッチの断面図である。
【図2】ステータハウジングに端子を組付けた状態を示
す断面図である。
【図3】端子の平面図である。
【図4】端子の側面図である。
【図5】コイル線と端子との電気的接続の過程を示す説
明図である。
【図6】コイル線と端子との電気的接続状態を示す平面
図である。
【図7】励磁コイルをステータハウジングに収容した状
態を示す図である。
【図8】端子を所定の形状に折り曲げた状態を示す図で
ある。
【図9】モールド樹脂が充填された状態のステータの断
面図である。
【図10】コネクタ側から見たステータの平面図であ
る。
【図11】収容部の開口部側から見たステータの平面図
である。
【図12】モールド樹脂の注入口跡断面図である。
【図13】収容部の開口部側から見たステータの平面図
である(第2実施例)。
【図14】収容部の開口部側から見たステータの平面図
である(第3実施例)。
【図15】収容部の開口部側から見たステータの平面図
である(第4実施例)。
【図16】従来技術に係わるコネクタ一体型ステータの
コネクタ部分の断面図である。
【図17】従来技術に係わるステータの平面図である。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ 2 コネクタ 3 コネクタ一体型ステータ 8 励磁コイル 9 ステータハウジング 9a 収容部 10 スプール 11 コイル線 11a 端部 11b 端部 12 モールド樹脂 25 端子 27 カプラ(保持部) 28 注入口跡(被樹脂注入口)
フロントページの続き (72)発明者 武田 敏比己 東京都目黒区下目黒一丁目八番一号 デュ ポン株式会社内 (72)発明者 赤城 貴 東京都目黒区下目黒一丁目八番一号 デュ ポン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端側が開口された環状の収容部を有する
    ステータハウジングと、 コイル線をスプールに巻回して成り、このスプールとと
    もに前記収容部に収容された励磁コイルと、 前記スプールに結合されて、前記コイル線の端部と電気
    的に接続された端子、およびこの端子を保持する保持部
    より成るコネクタとを有し、 樹脂注入手段の樹脂注入口より前記収容部に注入される
    モールド樹脂によって、前記保持部が前記ステータハウ
    ジングの他端側に一体成形された電磁クラッチのコネク
    タ一体型ステータにおいて、 前記樹脂注入口に対応する前記収容部の被樹脂注入口
    は、その被樹脂注入口から前記保持部まで前記モールド
    樹脂が流れる距離が、前記収容部の周方向における前記
    被樹脂注入口間の最も長い距離の1/2以下となる位置
    に設定されたことを特徴とする電磁クラッチのコネクタ
    一体型ステータ。
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