JPH07190962A - X線照射装置 - Google Patents

X線照射装置

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JPH07190962A
JPH07190962A JP5333868A JP33386893A JPH07190962A JP H07190962 A JPH07190962 A JP H07190962A JP 5333868 A JP5333868 A JP 5333868A JP 33386893 A JP33386893 A JP 33386893A JP H07190962 A JPH07190962 A JP H07190962A
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graphite
rays
curved
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Toshiharu Hoshi
敏春 星
Mutsuaki Murakami
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線照射装置に関し、出射するX線を広域
化、平行・単色化し、半導体表面不純物分析用の全反射
蛍光X線分析装置、シリコンウエハの結晶欠陥評価用X
線装置、表面粗さ分析用X線装置等に利用可能とする。 【構成】 放物面状、回転放物面状に湾曲したグラファ
ィト結晶の湾曲面、円状に湾曲したグラファィト結晶の
凸面、球面状に湾曲したグラファィト結晶の凸面、また
は非対称カットされたグラファイト積層面を反射面とし
て利用するX線照射装置であり、出射するX線が広域
化、平行・単色化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線照射装置に関し、
特に、シリコンウエハー等の試料表面の微量不純物の元
素分析用全反射蛍光X線分析装置、結晶欠陥評価用X線
装置、精密粗さ測定用X線装置、等に用いられる広域・
平行X線束を発生するX線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エレクトロニクス分野でのシリコ
ン技術の進歩に伴い、そのウエハー上の不純物や各種の
結晶欠陥、表面粗さなどの情報を迅速に測定する事が重
要になりつつある。
【0003】例えば、シリコンウエハー等の試料表面の
不純物分析には、これまで主に化学分析による方法、あ
るいは蛍光X線分析法が用いられてきた。
【0004】前者は、フッ化水素酸によって不純物を溶
解させ、そののちこの溶液中に含まれる不純物の種類お
よび濃度を原子吸光法を用いて求めるものである。
【0005】後者は、蛍光X線分析装置により、非破
壊、非接触で表面から数ミクロン〜数10ミクロン程度
の範囲の情報を得る方法である。
【0006】この後者の方法は、非破壊、非接触と言う
優れた特徴があるがその情報のほとんどがバルク内部の
情報で、表面からの信号がバルク内部の信号に隠れてし
まうと言う欠点があった。
【0007】この様な欠点を解消するために開発された
のが、X線の全反射を用いた全反射蛍光X線分析装置で
ある。
【0008】X線を光学的に平滑な平面(Optica
l flat surface)に低い入射角度で照射
すると、X線は照射された物資に吸収される事なく入射
角度と等角に全反射される。
【0009】この時、この平面上に試料を載せておく
と、試料から出る蛍光X線を検出できる。これが全反射
蛍光X線分析法である。
【0010】この方法では、試料に当たった以外は全反
射されるので、散乱X線を見かけ上無視でき、従ってS
/N比のよいスペクトル計測が出来る。
【0011】この装置では、シリコンウエハ表面の不純
物や欠陥の情報を得られるばかりでなく、ウエハ上での
不純物の濃度マップや欠陥の分布状態を知る事も出来
る。
【0012】しかし、従来の蛍光X線分析装置では、例
えば、不純物の場合、実質的な元素の検出限界が1011
(atoms/cm2)と低く、デバイスプロセスで問
題になる1010〜109(atoms/cm2)のレベル
の不純物の検出は、入射X線の強度が低くいために不可
能であった。
【0013】そのため、従来は、X線を全反射する面を
複数の領域に区分し、区分された領域すべてについて個
別に分析を行い不純物を定量する、と言う手法が取られ
ていた。
【0014】このため測定には膨大な時間を必要とし、
その測定の能率は著しく低いものであった。
【0015】この様な全反射蛍光X線分析装置の測定感
度の向上、測定能率の向上のためには、そこに用いられ
るX線は単に強度が強いだけでなく、大面積に一度に照
射出来る様な広域単色平行X線である事が必要である。
【0016】平行X線である事は、全反射させるための
必要不可欠の条件で、広域X線は一度の測定で全領域の
測定を行うために必要である。
【0017】すなわち、好ましくはシリコンウエハ上に
均一に照射できる必要があり、この様なX線源が無い事
が、全反射蛍光X線分析法の最も大きな課題であった。
【0018】一方、シリコンウェハの迅速な結晶欠陥評
価や精密粗さ測定にも、上記と同様な理由で広域な平行
・単色化された強力なX線が必要である。
【0019】しかし、従来技術では、入射X線の強度が
不十分で、しかも広域・平行単色X線を得ることが困難
なため、測定には長時間を必要とし、その感度も低いも
のであった。
【0020】そのため、例えばX線のシリコン結晶欠陥
評価装置を半導体製造ラインの中に取り込む事は不可能
であった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、高い強度
の広域、平行・単色化X線が容易に得られるならば、全
反射蛍光X線分析法は、シリコンウエハ表面の不純物分
析に非常に有用な手法となると考えられる。
【0022】さらに、この様な光源はシリコンウエハの
結晶欠陥測定装置や表面粗さ測定装置、等にとっても不
可欠なものとなっている。
【0023】本発明は、この様な従来の技術の課題を解
決するためになされたものであって、その目的は、シリ
コンウエハ等の試料表面における微量不純物の濃度分布
の測定や結晶欠陥分布の測定、あるいは表面粗さの測定
を、従来よりも高感度、高速に行う事にある。
【0024】すなわち、本発明はその様なX線分析を可
能にする、大面積・平行X線の単色X線照射源を提供す
る事にある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のX線照射装置
は、少なくともX線発生源とそのX線を広域化、平行・
単色化し、大面積・平行X線を得るためのグラファイト
モノクロメーターより構成される。
【0026】さらに、本発明では、このモノクロメータ
ーとして放物面状あるいは回転放物面状に湾曲したグラ
ファイト結晶、円状に湾曲したグラファィト結晶、球面
状に湾曲したグラファィト結晶、もしくは非対称カット
されたグラファイト積層面を有するグラファィト結晶を
用いる事を特徴としている。
【0027】
【作用】本発明になる各種のグラファイト結晶をX線発
生源と組み合わせて用いる事により、従来よりはるかに
強く単色化された広域、平行化X線を得る。
【0028】これらのX線照射装置は、半導体表面不純
物分析用の全反射蛍光X線分析装置、シリコンウエハの
結晶欠陥評価用X線装置、表面粗さ分析用X線装置など
に利用できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0030】図1は、本発明でX線の広域化、平行化の
ために用いられる放物面状または回転放物面状に湾曲し
たグラファイト結晶(シングルベント型放物面結晶)1
1(図1(a))、円状に湾曲したグラファイト結晶
(シングルベント型結晶)12(図1(b))、球状に
湾曲したグラファイト結晶(ダブルベント型結晶)13
(図1(c))、及び非対称カットされたグラファイト
積層面を有するグラファィト結晶(非対称結晶)14
(図1(d))の概念図である。
【0031】11、12、13等の様な結晶では、グラ
ファイトの層構造は、湾曲面に平行に構成されており、
X線は、この層構造の結晶格子により、強く反射、単色
化される。
【0032】この反射は、グラファイト(002)面か
らの反射で、ブラッグの条件を満足する角度で入射した
X線のみが反射されるので単色化が出来るのである。
【0033】例えば、CuをターゲットとするX線光源
を用い、そのKα特性X線を反射させる角度は約13゜
である。
【0034】このグラファイト(002)面からの反射
は、他の光学結晶の反射に比べて格段に強いと言う特徴
があり、これが強力な特性X線が得られる理由となる。
【0035】例えば、グラファイト(002)面からの
反射X線の強度は、標準的な蛍光X線のモノクロメータ
ーであるフッ化リチュウムの(200)面からの反射強
度に対して7〜20倍に及ぶ反射強度が得られる。
【0036】本発明のグラファイト結晶が、上記の様な
曲面の形状をしている理由は平行X線を得るためであ
る。
【0037】平行X線の得られる理由については、個々
のグラファイト結晶の場合について、図を用いて詳細に
後述する。
【0038】グラファイトモノクロメーターは、単結晶
ではなくて多結晶であり、さらにグラファイト層構造か
らの反射でるために、他の光学結晶に比べて湾曲面が作
り易いと言う特徴を有している。
【0039】従来、この様なグラファイト結晶は作製す
る事が非常に困難であったが、近年、新しい方法により
それが可能になってきた。
【0040】この様な結晶をつくる最も有効な手段は、
近年開発された高分子フルムの炭素化、グラファイト化
による作製手法である。
【0041】例えば、この様なグラファイト結晶は以下
の方法により作製される。まず、原料として400μm
以下の厚さを有する、ポリオキサジアゾール、芳香族ポ
リイミド、芳香族ポリアミド、芳香族ポリアミドイミ
ド、ポリベンゾイミダゾール、ポリベンゾビスチアゾー
ル、ポリベンゾオキサゾール、ポリチアゾール、ポリパ
ラフェニレンビニレン、等の中から選択された少なくと
も1種類の高分子フィルムを用いる。
【0042】高分子フィルムを2軸延伸しておく事は、
良質のグラファイトを得るために有効である。
【0043】次に、その高分子フィルムを複数枚積層し
て1000℃程度の温度で炭素化して高分子中の窒素、
水素、酸素、等を取り除く。
【0044】次に、得られた炭化物を2700℃から3
000℃の温度で処理し、加圧しながらグラファイト化
を行う。
【0045】この時の加圧処理を、平面グラファイト治
具、放物面状に湾曲したグラファイト治具、円状に湾曲
したグラファイト治具、球状に湾曲したグラファイト治
具、あるいは回転放物面状に湾曲した治具で行う事によ
り所望の形状の結晶を得る事が出来る。
【0046】こうして、大面積で高平滑性を有し、(0
0l)面を基盤表面と並行に高配向させた事を特徴とす
る高配向性グラファイトが得られる。
【0047】なお、平面結晶を本発明に用いる場合には
グラファイト層の積層された面を非対称にカットし、そ
の面を反射面として用いる。
【0048】本発明で用いられるグラファイトは、モザ
イクスプレッドの値が、0.5°以下、より好ましくは
0.2°以下であることが必要である。
【0049】図2は、全反射蛍光X線分析装置の実施例
における構成図の例である。この図において、21はX
線源である。
【0050】X線源21としては、例えばMoをターゲ
ットとする封入型X線発生管、Wをターゲットとする回
転対陰極X線管が用いられ、Cu、Feなどのターゲッ
トも必要に応じて利用される。
【0051】上記の様に、精度の高い分析を短時間で行
うには、このX線源として単色化された高強度、平行X
線が必要で、本発明はその様なX線を作り出す事がその
目的である。
【0052】このX線源21から発せられた一次X線は
スリット22を通過、モノクロメーター結晶23によっ
て反射された後、試料24(例えばシリコン半導体ウエ
ハ表面)に照射される。
【0053】試料24であるウエハ表面への入射角度θ
は、一次X線が全反射される角度に設定される。
【0054】上記ウエハの上には、二次X線検出器26
が設置されており、ウエハ表面からの蛍光X線がこの検
出器26で検出される様になっている。
【0055】全反射されたX線は、スリット27を通過
後、シンチレーションカウンター28に入射する。
【0056】また、図示しないが上記検出器28からの
出力は、プリメインアンプ、A/D変換器、マルチチャ
ンネルアナライザ等からなる処理回路で処理され、さら
にコンピュータ処理によって、半導体ウエハ表面の不純
物分布が計算される様になっている。
【0057】図3は、シリコンウエハの結晶欠陥測定装
置の実施例における構成図の一例である。
【0058】図3において、31はX線源で、このX線
源からのX線は2結晶、3結晶、あるいは4結晶モノク
ロメーター32により縦、横両方向に分光され、広域の
平行・単色化されたX線束が得られる。
【0059】この場合のX線源31としては、上記のX
線発生管から放射されたX線が用いられるが、それ以外
に、例えばシンクロトロン放射光(SOR光)も用いる
事が出来る。
【0060】SOR光は連続X線であり、このX線はモ
ノクロメータ結晶によって単色化される。
【0061】この様な目的に使用されるモノクロメータ
ーとしてはSi,Ge,InSb,InAs,CdS,
CdTe,グラファイト、フッ化リチウム、α−石英、
NaCl、方解石CaCO3、ペンタエリスリトール、
等がある。本発明はこのモノクロメーターとして、少な
くともその一つ以上の結晶に本発明のグラファイト結晶
を用いる。
【0062】このX線は、回転可能な試料台34に乗せ
られたシリコンウエハ33上に導かれ、反射X線は試料
台の回転角の2倍の回転角の位置に設置された不図示の
シンチレーションカウンターに導かれる。
【0063】以上のような分析装置、測定装置に利用が
可能な本発明のX線照射装置について説明をする。
【0064】図4は、シングルベント型放物面結晶を使
用した本発明のX線照射装置の構成図である。
【0065】この場合のX線源41としては、例えばX
線発生管から放射された線条のX線が用いられる。
【0066】通常、X線発生管から放射されたX線を平
行ビームにする場合には、スリットで細い平行X線にす
るが、この操作はX線の強度を著しく弱めてしまうと言
う欠点があった。
【0067】本発明においては、この様な操作は必ずし
も必要でなく、その発散角を制限するための発散スリッ
ト43、および回折線の垂直方向の発散を制限するソー
ラースリット42があればよい。
【0068】このソラースリットは薄い金属板を等間隔
に積み重ねたものである。上記の様な手法で得られたX
線は、次に本発明になるグラファイト結晶に入射され
る。
【0069】本発明に用いられるX線の大面積化、平行
化に用いられるシングルベント型放物面グラファイト結
晶44はX線の単色化の目的にも使用できるので、通常
使用される単色化のための分光結晶は必ずしも必要でな
い。
【0070】また、本発明のグラファイト結晶を2枚使
用することによって回折線の垂直、水平方向の発散を抑
える事が出来るので上記のスリットを除く事が出来る。
【0071】なお、上記の様なグラファイト以外の分光
結晶をグラファイト結晶による広域化、平行化の修了後
のX線に使用する事(即ち、本発明のグラファイト結晶
によって平行化されたX線に対して使用する事)はきわ
めて有効である。
【0072】その様なX線用分光結晶としては、Si,
Ge,InSb,InAs,CdS,CdTe,フッ化
リチウム、α−石英、NaCl、方解石CaCO3、ペ
ンタエリスリトール、等が用いられる。
【0073】それは、グラファイト結晶によるモノクロ
化の効果はグラファィト結晶のモザイクスプレッド値が
他の分光結晶に比べて大きいため、その単色化が必ずし
も十分でないからである。
【0074】この様なX線光学系で重要な事は、反射角
度βがブラッグの反射条件を満たす様に設定されている
事であり、X線源41の位置は、反射角度βがその様な
条件を満たすような位置に設定される。
【0075】放物面状結晶面X線光源のなす入射角度β
は常に一定であるから、この様な結晶では、結晶面全体
からブラッグの反射条件を満たす強い反射が得られる事
になる。
【0076】図5は、シングルベント型結晶(円状湾曲
結晶)を使用した本発明の実施例におけるX線照射装置
の構成図である。
【0077】この場合のX線源51としては、例えばX
線発生管から放射された線条のX線が用いられ、発生し
たX線は発散スリット52、ソーラースリット53によ
り、その発散角、および回折線の垂直方向の発散が制限
される。
【0078】通常、X線の単色化の手段としてはX線源
51からのX線を各種のX線用分光結晶で回折させる事
により行われるが、本発明に用いられるX線の大面積
化、平行化に用いられるシングルベント型グラファイト
結晶54はこの様な単色化の目的にも使用できる。
【0079】従って、別の分光結晶は必ずしも必要でな
い。なお、各種の分光結晶をグラファイト結晶による広
域化、平行化の終了後のX線に使用する事はきわめて有
効である。
【0080】この様なX線光学系で重要な事は、シング
ルベント型結晶の凸面が反射面として使用されている事
である。
【0081】この光学系でも、X線源51とシングルベ
ント型グラファイトとの反射角度βがブラッグの反射条
件を満たす様に設定されている事である。
【0082】この様な光学結晶の湾曲率は、反射角度β
の大きさ及び光源と結晶間の距離によって決定され簡単
な計算によって求める事が出来る。
【0083】この様なシングルベント型結晶では、上記
放物面状結晶(図4)とは異なり、厳密にはX線光源と
入射角度がブラッグの反射条件を満たすのはグラファイ
ト結晶中の一点である。
【0084】従って、理論上はこの様な結晶からは広域
の完全平行X線は得られない事になる。
【0085】しかしながら、事実上はグラファイト結晶
の別の場所には完全平行からわずかにずれたブラッグの
反射条件を満たす様な結晶が存在するので、その結晶か
らの反射が得られる事になる。
【0086】したがって、この様な結晶からも広域の平
行X線が得られる。図6は、ダブルベント型(球状湾曲
型)結晶を使用した本発明の実施例におけるX線照射装
置の構成図である。
【0087】この場合のX線源61としては、例えばX
線発生管から放射された点状のX線源が用いられる。
【0088】X線発生管としては、Moをターゲットと
する封入型X線発生管、Wをターゲットとする回転対陰
極X線管が用いられる。
【0089】本発明においては、その発散角を制限する
ための発散スリット62があればよい。
【0090】発散スリット62を経たX線は、次に本発
明のダブルベント型グラファイト結晶63に導かれる。
【0091】本発明に用いられるダブルベント型グラフ
ァイト結晶63は、X線の大面積化、平行化だけでなく
X線の単色化の目的にも使用できる。
【0092】従って、通常の分光結晶は必ずしも必要で
ないが、この様な分光結晶をグラファイト結晶による広
域化、平行化の修了後のX線に使用する事はきわめて有
効である。
【0093】この様なX線光学系で重要な事は、ダブル
ベント型結晶の凸面が反射面として使用されている事で
ある。
【0094】この光学系でも、X線源61とダブルベン
ト型グラファイトとの反射角度βは、グラファイト(0
02)面からのブラッグの反射条件を満たす様に設定さ
れている。
【0095】この様な光学結晶の湾曲率は、反射角度β
の大きさ及び光源と結晶間の距離によって決定され、簡
単な計算によって求める事が出来る。
【0096】図7は、X線発生源と非対称カットされた
グラファイト積層面を反射面として利用する結晶からな
る事を特徴とするX線照射装置である。
【0097】X線発生管71から放射されたX線が、線
源として用いられ、X線発生管としては、Moをターゲ
ットとする封入型X線発生管、Wをターゲットとする回
転対陰極X線管が用いられる。また、Cu、Feなどの
ターゲットも必要に応じて利用される。
【0098】通常、X線発生管から放射されたX線を平
行ビームにする場合にはスリットで細い平行X線にす
る。
【0099】なお、X線源としてシンクロトロン放射光
(SOR光)を用いる事も出来る。SOR光は連続X線
であるのでSi,Ge,InSb,InAs,CdS,
CdTe,グラファイト、フッ化リチウム、α−石英、
NaCl、方解石CaCO3、ペンタエリスリトール、
等の結晶によって単色化される。
【0100】この様にして細い平行光となったX線は、
次に非対称カットされたグラファイト積層面を有するグ
ラファィト結晶73によって反射され、広域化される。
この様な非対称カット結晶としてはシリコン(511)
カット面でのシリコン(111)反射を利用したものが
知られている。
【0101】しかし、グラファィトの非対称カット結晶
はシリコン非対称カット結晶より強い反射強度が得られ
ると言う特徴があり、このため強力な平行X線を作り出
す事が出来る。
【0102】もちろん、以上の構成のグラファイト結晶
を組み合わせて2結晶、3結晶、4結晶型のX線光学系
を形成することも出来る。
【0103】(実施例1)X線源としてMoをタ−ゲッ
トとする封入型発生管を使用して、図4に示したX線照
射装置を作製し、本発明になるグラファイト結晶の評価
を行った。
【0104】図4(a)は斜視図、図4(b)はその上
面図を示す。このX線源41から発せられた一次X線
は、垂直方向の発散を制限するソ−ラ−スリット42を
経て、発散を制限するための発散スリット43を通して
シングルベント型放物面結晶44により入射させた。
【0105】実験には、焦点距離20mm、導線位置2
0mmで設計した放物面を用いたが、放物面の曲率は、
装置の大きさによって変わり必ずしも一定である必要は
ない。
【0106】実際の実験では、X線源の配置により調整
した。その結果、この様な放物面結晶では、入射角度を
ブラッグの反射条件を満たすように設定することによ
り、全面からの強い単色平行X線が得られる事が確認出
来た。
【0107】そのX線の強度は、LiF結晶を用いた場
合の10倍、X線の照射領域はフラットグラファイト結
晶を用いた場合の8倍となった。
【0108】これにより、半導体試料表面の不純物や、
結晶欠陥の測定時間の大幅な短縮が可能になった。
【0109】(実施例2)実施例1と同様の図5の装置
を用いて、シングルベント型グラファイト結晶(円状湾
曲結晶)の評価を行った。
【0110】シングルベント型(円状湾曲結晶)結晶と
して、R225の曲率を有する凸面を使用した。
【0111】このような凸面の反射結晶を使用すること
により、従来に比べて平行度の高い平行線が可能となっ
た。
【0112】結果、照射面積は平板結晶の6倍となっ
た。 (実施例3)実施例1の線状X線光源の代わりに図6の
点状光源を有する装置を用いて、ダブルベント型(球状
湾曲型)結晶の評価を行った。
【0113】R225の曲率の凸面の球状湾曲型を用い
て評価を行ったが、球状湾曲型は上記のシングルベント
結晶に比べて照射面積は変わらなかったが、反射強度が
4倍なった。
【0114】(実施例4)X線源としてSOR光を用い
た図7に示したX線照射装置を利用して、非対称カット
グラファイト結晶の評価を行った。
【0115】放射光は、最初に(111)面でカットさ
れたシリコン結晶により反射させ、次に非対称カットグ
ラファイト結晶により反射させた。
【0116】このグラファイト結晶は、グラファイト結
晶の(002)面より63゜傾けた面を切り出したもの
である。
【0117】その面より、SOR光を反射させ平行線を
作ったが、これにより、反射強度が従来のシリコンの非
対称カット結晶に比べて、8倍大きい平行X線束が得ら
れた。
【0118】
【発明の効果】少なくともX線発生源とそのX線を広域
化、平行・単色化し、大面積・平行X線を得るためのグ
ラファイトモノクロメーターより成るX線照射装置にお
いて、モノクロメーターとして放物面状あるいは回転放
物面状に湾曲したグラファイト結晶、円状に湾曲したグ
ラフィト結晶、球面状に湾曲したグラフィト結晶、もし
くは非対称カットされたグラファイト積層面を有するグ
ラファィト結晶を用いる事により、従来の方法よりはる
かに強い広域、平行化単色X線を得る事が出来る。これ
らのX線照射装置は半導体表面不純物分析用の全反射蛍
光X線分析装置、シリコンウエハの結晶欠陥評価用X線
装置、表面粗さ分析用X線装置などに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各種のグラファイト結晶の概念図
【図2】本発明の全反射蛍光X線分析装置の構成図
【図3】本発明の結晶欠陥測定装置の構成図
【図4】本発明のX線照射装置の一実施例の構成図
【図5】本発明のX線照射装置の一実施例の構成図
【図6】本発明のX線照射装置の一実施例の構成図
【図7】本発明のX線照射装置の一実施例の構成図
【符号の説明】
11 シングルベント型放物面結晶 12 シングルベント型結晶 13 ダブルベント型結晶 14 非対称結晶 21 X線源 22 スリット 23 モノクロメーター結晶 24 試料 25 試料台 26 二次X線検出器 27 スリット 28 シンチレーションカウンター 31 X線源で 32 4結晶モノクロメーター 33 シリコンウエハ− 34 試料台 41 X線源 42 ソーラースリット 43 スリット 44 放物面型グラファイト結晶 51 X線源 52 発散スリット 53 ソーラースリット 54 シングルベント型グラファイト結晶 61 X線源 62 発散スリット 63 ダブルベント型グラファイト結晶 71 X線発生源 72 シリコンモノクロメーター 73 非対称カットされたグラファイト積層面を有する
グラファィト結晶

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放物面状、または回転放物面状に湾曲し
    たグラファィト結晶の湾曲面を反射面として利用するX
    線照射装置。
  2. 【請求項2】 円状に湾曲したグラファィト結晶の凸面
    を反射面として利用するX線照射装置。
  3. 【請求項3】 球面状に湾曲したグラファィト結晶の凸
    面を反射面として利用するX線照射装置。
  4. 【請求項4】 非対称カットされたグラファイト積層面
    を反射面として利用するX線照射装置。
  5. 【請求項5】 グラファイト結晶が、複数枚の高分子フ
    ィルムを積層し、加圧、熱焼して得られたものである請
    求項1から4のいずれかに記載のX線照射装置。
  6. 【請求項6】 グラファイト結晶が、放物面状、円状、
    または球面状の冶具を用いて成型された請求項5記載の
    X線照射装置。
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