JPH0719218A - 軟削材用ネジ - Google Patents

軟削材用ネジ

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JPH0719218A
JPH0719218A JP18912593A JP18912593A JPH0719218A JP H0719218 A JPH0719218 A JP H0719218A JP 18912593 A JP18912593 A JP 18912593A JP 18912593 A JP18912593 A JP 18912593A JP H0719218 A JPH0719218 A JP H0719218A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーベストやALC等の軟削材にねじ込ま
れるネジであって、締着完了後に締着トルクを受けた
際、ネジが無理に回動せしめられて軟削材を破壊しバカ
ねじ状態を招来しないように、ネジの頭部を軟削材の表
面にロックさせる構造とした軟削材用ネジを提供する。 【構成】 頭部から首部を介してシャンクを延設したネ
ジにおいて、前記頭部が首部の外周に広がる圧接面を備
え、該圧接面に、ほぼ径方向に延びる制動用リブを周方
向に列設した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーベスト或いはフ
ルベスト等の成形瓦材や、ALC等の気泡コンクリート
基材に見られるように、粉材を成形することにより製作
された軟削材に用いるためのネジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラーベスト或いはフルベス
ト等の成形瓦材や、ALC等の気泡コンクリート基材
は、粉粒材を成形することにより製作され、建材として
広く使用されている。
【0003】このような建材は、ネジをねじ込むと、素
材が容易に切削される一方、ネジを強く締着すると、素
材が容易に崩壊し、螺糸と係合せしめられたねじ結合部
が破壊され、ネジを空転してしまう。本発明において、
このような素材を「軟削材」と称し、このような軟削材
にねじ込んで使用するネジを「軟削材用ネジ」と称す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、軟削材
は、構造が脆弱であるため、ネジを容易にねじ込むこと
が可能である。即ち、ネジのねじ込みにより、軟削材中
には雌ねじが容易に削成される。
【0005】ところで、カラーベスト等に用いるネジ
は、頭部がカラーベストから突出しないことが望まし
い。このため、偏平な頭部と、シャンクから頭部に至り
外径を径大ならしめたテーパ状首部とを備えており、全
体として所謂皿頭と称される。
【0006】このような皿頭のネジをカラーベスト等の
軟削材にねじ込む場合、シャンクは螺糸のピッチに相当
して螺進する一方、皿頭を構成するテーパ状首部は、軟
削材の表面に進入し難い。そこで、テーパ状首部が軟削
材の表面で進入せず空回りすると、先にねじ込まれたシ
ャンクの螺糸が軟削材中に削成されたねじ係合部を破壊
し、所謂バカねじ状態を招来してしまう。
【0007】また、仮に、テーパ状首部が軟削材に良好
に進入してネジをねじ込み締着した場合でも、締着の
後、ネジに対して更に続けて締着トルクを作用せしめる
と、軟削材中に削成された雌ねじを容易に破壊し、ネジ
を空転せしめ、同様にバカねじ状態を招来する。そし
て、一旦バカねじ状態を招くと、当該部分においてネジ
を再度締着することは不可能になる。
【0008】このようなネジの締着後のバカねじ状態
は、近年、電動ドライバーが普及するに従い、深刻な問
題を提起する。電動ドライバーを用いて作業を行う場
合、ネジを軟削材に螺入した後、締着と同時にドライバ
ーを停止させることは困難であり、通常は、ドライバー
の停止が遅れるため、締着後にネジが過大な締着トルク
を受け、前述したようなバカねじ状態を容易に招来して
しまうからである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決し、ネジの首部を軟削材に容易に進入せしめるように
構成すると共に、首部が軟削材に進入して締着を完了し
たとき、直ちにネジ自体を軟削材に対して回転不能にロ
ックせしめ、その後は電動ドライバー等によりネジに締
付トルクが作用してもネジの回転を阻止し、これにより
バカねじ状態となることを防止するようにした軟削材用
ネジを提供する。
【0010】そこで、本発明が第一の手段として構成し
たところは、回転工具の係合部を備えた頭部から首部を
介してシャンクを延設し、シャンクに螺糸を形成したネ
ジにおいて、前記首部が頭部に至り次第に外径を径大に
するテーパ状首部を構成すると共に、該テーパ状首部の
外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列
設して成り、前記頭部が首部の外周に広がる圧接面を備
え、該圧接面に、ほぼ径方向に延びる制動用リブを周方
向に列設してなる点にある。
【0011】前記第一の手段において、前記制動用リブ
の各々は、頭部の正転方向に向く制動面と、頭部の逆転
方向に向く溝面とを形成し、前記制動面をネジの軸線と
ほぼ平行な面に沿って形成することが好ましい。
【0012】更に、前記切削用リブの各々は、切削刃を
備え、切削用リブにおける切削刃の刃縁を、制動用リブ
の溝面に向けて配置することが好ましい。
【0013】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、回転工具の係合部を備えた頭部からシャンク
を延設し、該シャンクに螺糸を形成したネジにおいて、
前記頭部が被締着物に圧接される圧接面を備え、該圧接
面に、ほぼ径方向に延びる制動用リブを周方向に列設し
て成り、前記制動用リブの各々が、頭部の正転方向に向
く制動面と、頭部の逆転方向に向く溝面とを形成し、前
記制動面をネジの軸線とほぼ平行な面に沿って形成して
成る点にある。
【0014】
【実施例】以下図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。
【0015】(第1実施例)図1において、軟削材用ネ
ジ1は、電動ドライバー等の回転工具に係合せしめられ
る係合部2を備えた頭部3から首部4を介してシャンク
5を延設し、該シャンク5に螺糸6を形成している。
尚、係合部2は、図例では、プラス溝を示しているが、
マイナス溝或いは六角穴でも良く、更には、頭部3の頂
部から膨出する六角突部でも良い。
【0016】前記首部4は、シャンク5から頭部3に至
り次第に外径を径大にするテーパ状首部を構成し、頭部
3は、該首部4の外周に広がる円形フランジを構成し、
全体として所謂皿状の頭を構成する。
【0017】前記テーパ状の首部4は、外周面に、ほぼ
軸方向に延びる切削用リブ7を周方向に列設している。
図例の場合、切削用リブ7は、周方向に等間隔をおいて
16本が設けられているが、その本数は問わない。
【0018】第1実施例において、切削用リブ7は、図
1(D)に示すように、断面山形に形成され、頂縁によ
り切削刃8を構成する。
【0019】前記頭部3は、首部4の外周に広がる面、
即ち、シャンク5に向かう面に圧接面9を備え、該圧接
面9に、ほぼ径方向に延びる制動用リブ10を周方向に
列設している。図例の場合、制動用リブ10は、周方向
に等間隔をおいて16本が設けられているが、その本数
は問わない。
【0020】第1実施例において、制動用リブ10は、
図1(D)に示すように、頭部3の正転方向Fに向く制
動面11と、頭部3の逆転方向(前記Fの反対方向)に
向く溝面12とを形成し、前記制動面11をネジの軸線
とほぼ平行な面に形成している。即ち、制動面11は、
圧接面9からほぼ90度の角度で起立している。
【0021】前記切削用リブ7の切削刃8は、制動用リ
ブ10に向けて延びるが、該切削刃8を制動用リブ10
の制動面11に連設せしめることなく、図1(C)
(D)に示すように、切削刃8を制動面11から位置ず
れせしめ、制動用リブ10の溝面12に向けて連設せし
めている。
【0022】この第1実施例の構成によれば、軟削材1
3に下穴をあけ又は下穴をあけないで、該軟削材13に
対してネジ1を先端の尖鋭部1aよりねじ込むと、螺糸
6が軟削材13中に雌ねじをタッピングしながらシャン
ク5を螺入する。
【0023】ねじ込みにより、ネジ1の首部4が軟削材
13に至ると、該首部4の切削用リブ7が軟削材13を
切削し、テーパ穴を削成しつつ首部4を軟削材13中に
進入する。このため、先に軟削材13に螺進せしめられ
たシャンク5は、螺糸6のピッチに従って軟削材13を
進入し、螺糸6に係合せしめられたねじ結合部(軟削材
13にタッピングされた雌ねじ)を破壊しない。
【0024】首部4が軟削材13に進入すると、頭部3
の圧接面9が軟削材13に圧接せしめられる。この際、
図2(A)に示すように、ネジ1の回転に伴い、制動用
リブ10が軟削材13の表面に摺擦されつつ制動面11
を軟削材13に対して食い込ませる。ネジ1の螺進によ
り全ての制動用リブ10の制動面11が軟削材13に食
い込むと、頭部3は正転方向Fへの回転を阻止されロッ
クされるので、万一、その後に頭部3が電動ドライバー
等からの締着トルクを受けても、ネジ1は回転すること
はない。従って、ネジ1は、シャンク5の螺糸6を軟削
材13中に削成された雌ねじに締着せしめられた状態を
維持する。
【0025】ところで、前記首部4が軟削材13に進入
する際、切削用リブ7により切削された軟削材13の切
粉を生じるが、前記第1実施例の構成によれば、切粉を
分散し及び/又は外部に容易に排出せしめ、引き続き行
われる制動用リブ10の軟削材13に対する食い込みを
良好ならしめる。
【0026】即ち、図2(B)に示すように、回転する
首部4により軟削材13を切削するに際し、切削用リブ
7は、切削刃8を境として、回転方向前側のフランク7
aの部分に切粉を生じることになるが、前記実施例によ
れば、切削刃8の刃縁を制動用リブ10の溝面12に向
けて配置しているので、前記切粉を制動用リブ10の溝
面12に導くことができる。そして、溝面12に導かれ
た切粉は、該溝面12により押し付けられる際、その傾
斜面に沿って分散されつつ、矢印のように、頭部3の外
周方向に容易に排出され、その結果、引き続き進入する
制動用リブ10を軟削材13の表面に好適に食い込まし
める。
【0027】この点に関し、仮に、図3に示すように、
切削用リブ7における切削刃8の刃縁を制動用リブ10
の制動面11に一致して配置している構成(比較例)の
場合は、制動用リブ10を軟削材13の表面に食い込ま
しめることが比較的困難になる。即ち、この比較例の場
合、首部4の切削用リブ7により切削された軟削材13
の切粉が、直ちに制動用リブ10の制動面11に巻き込
まれるので、該制動面11に固結される。換言すれば、
切粉は、主として、首部4の回りに固結されたまま分散
されないので、軟削材13の表面と頭部3の圧接面9と
の間に残存介在せしめられ、圧接面9が軟削材13の表
面に圧接することを困難ならしめる。
【0028】尚、本発明は、このような比較例を排斥す
るものではないが、第1実施例の構成によれば、この比
較例よりも優れていることを説明するものである。
【0029】(第2実施例)図4に示す第2実施例にお
いて、切削用リブ7は、前記制動用リブ10と類似した
構成を有する。即ち、切削用リブ7は、切削刃8よりも
正転方向前側のフランク7aを首部4のテーパ外周面か
らほぼ90度の角度で起立する平坦面に形成している。
その他の構成は上記第1実施例と同様である。
【0030】この第2実施例の構成によれば、首部4が
軟削材13に進入するとき、切削用リブ7の正転方向前
側のフランク7aが軟削材13を切削しつつ制動力を受
けるので、その後、頭部3の制動用リブ10が軟削材1
3の表面に食い込んだ際、切削用リブ7と制動用リブ1
0の双方によりネジ1の正転が制動され、ネジ1の回転
を確実に阻止しロックする。
【0031】また、切削用リブ7における切削刃8の切
れ味がシャープになるので、首部4が軟削材13に進入
する際の切削力が優れる。
【0032】(その他の実施例)本発明が上記実施例に
限定されないことは勿論であり、例えば、テーパ状首部
4に代えて、首無しのネジを構成する等、特許請求の範
囲に基づき、他の種々の構成を採用することが可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、ネジ
1を軟削材13にねじ込むに際し、切削用リブ7を介し
てテーパ状首部4を軟削材13の表面に容易に進入せし
めるので、その間における螺糸6のピッチに相当したネ
ジ1の螺進を可能にし、しかも、ネジ1の締着時には、
頭部3の制動用リブ10を軟削材13の表面に食い込ま
せ、ネジ1の回転を阻止しロックする。その結果、脆弱
な構造とされた軟削材13に対してネジ1を締着するに
際し、従来のような所謂バカねじ状態を生じることがな
く、作業の容易化が図れると共に、ネジの最良の締着状
態を得ることができるという効果がある。
【0034】請求項2に記載の本発明によれば、制動用
リブ10がネジの軸線とほぼ平行な面に沿う制動面11
を備えているので、締着時におけるネジ1のロック機能
に優れるという効果がある。
【0035】請求項3に記載の本発明によれば、首部4
が軟削材13に進入する際に生じた切粉を制動用リブ1
0の溝面12により分散せしめ外部に容易に排出するこ
とが可能であるので、頭部3の圧接面9と軟削材13の
表面との間において切粉が干渉して制動用リブ10が軟
削材13の表面に食い込むことを妨げるようなことはな
く、所期の制動機能を保証するという効果がある。
【0036】請求項4に記載の本発明によれば、ネジ1
の締着時に、頭部3の制動用リブ10を軟削材13の表
面に食い込ませ、ネジ1の回転を阻止しロックするの
で、脆弱な構造とされた軟削材13に対してネジ1を締
着するに際し、従来のような所謂バカねじ状態を生じる
ことがなく、作業の容易化が図れると共に、ネジの最良
の締着状態を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示しており、(A)は正
面図、(B)は平面図、(C)はC−C線断面図、
(D)は要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の1実施例の作用を示し、(A)は締着
完了時の拡大断面図、(B)は切粉の排出作用を示す拡
大正面図である。
【図3】本発明の第1実施例に対する比較例の作用を示
す拡大正面図である。
【図4】本発明の2実施例の要部を示す拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 軟削材用ネジ 2 工具係合部 3 頭部 4 首部 5 シャンク 6 螺糸 7 切削用リブ 8 切削刃 9 圧接面 10 制動用リブ 11 制動面 12 溝面 13 軟削材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転工具の係合部を備えた頭部から首部
    を介してシャンクを延設し、シャンクに螺糸を形成した
    ネジにおいて、 前記首部が頭部に至り次第に外径を径大にするテーパ状
    首部を構成すると共に、該テーパ状首部の外周面に、ほ
    ぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列設して成り、 前記頭部が首部の外周に広がる圧接面を備え、該圧接面
    に、ほぼ径方向に延びる制動用リブを周方向に列設して
    なることを特徴とする軟削材用ネジ。
  2. 【請求項2】 前記制動用リブの各々が、頭部の正転方
    向に向く制動面と、頭部の逆転方向に向く溝面とを形成
    し、前記制動面をネジの軸線とほぼ平行な面に沿って形
    成して成ることを特徴とする請求項1に記載の軟削材用
    ネジ。
  3. 【請求項3】 前記切削用リブの各々が切削刃を備え、
    切削用リブにおける切削刃の刃縁を、制動用リブの溝面
    に向けて配置して成ることを特徴とする請求項2に記載
    の軟削材用ネジ。
  4. 【請求項4】 回転工具の係合部を備えた頭部からシャ
    ンクを延設し、該シャンクに螺糸を形成したネジにおい
    て、 前記頭部が被締着物に圧接される圧接面を備え、該圧接
    面に、ほぼ径方向に延びる制動用リブを周方向に列設し
    て成り、 前記制動用リブの各々が、頭部の正転方向に向く制動面
    と、頭部の逆転方向に向く溝面とを形成し、前記制動面
    をネジの軸線とほぼ平行な面に沿って形成して成ること
    を特徴とする軟削材用ネジ。
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