JPH07193266A - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュールの製造方法

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JPH07193266A
JPH07193266A JP5332454A JP33245493A JPH07193266A JP H07193266 A JPH07193266 A JP H07193266A JP 5332454 A JP5332454 A JP 5332454A JP 33245493 A JP33245493 A JP 33245493A JP H07193266 A JPH07193266 A JP H07193266A
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JP
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solar cell
cell module
coating material
rubber
heating roller
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JP5332454A
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English (en)
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Nobuyuki Ishikawa
信行 石川
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接着不良や気泡残りのない太陽電池モジュール
を提供することを目的とする。 【構成】 導電性基体上に、光電変換部材としての半導
体層、透明導電層が形成された太陽電池素子から構成さ
れる太陽電池モジュールにおいて、少なくとも光入射側
表面が、樹脂フィルム層と充填剤よりなる表面被覆材に
より被覆され、光入射表面と反対側の面が樹脂フィルム
層と充填剤よりなる裏面被覆材により被覆される太陽電
池モジュールの製造方法において、表面がゴムラバーに
より被覆されているローラーにより、第1段目の加熱ロ
ーラーのロール間ギャップが太陽電池モジュールの厚さ
の50%〜100%とし、第2段目の加熱ローラーの周
速を第1段目の加熱ローラーの周速よりも速くして、該
表面被覆材と、該裏面被覆材とを、該太陽電池素子に加
熱圧着することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池モジュールに
係り、特に、導電性基体上に、光電変換部材としての半
導体層、透明導電層が形成された太陽電池の被覆方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近、CO2の増加による温室効果で地
球の温暖化が生じることが予測され、クリーンなエネル
ギーの要求がますます高まっている。また、CO2を排
出しない原子力発電も、依然として放射性廃棄物の処理
方法が確立しておらず、より安全性の高いクリーンなエ
ネルギーが望まれている。将来期待されているクリーン
なエネルギーの中でも、特に太陽電池はそのクリーンさ
と安全性と取扱い易さから期待が大きい。
【0003】各太陽電池の中で、非結晶質シリコンや銅
インジウムセレナイドなどは大面積に製造でき、製造コ
ストも安価であることから、熱心に研究されている。
【0004】さらに、太陽電池の中でも、軽量で、耐候
性、耐衝撃性、可とう性に優れていることから、基体材
料にステンレスなどの金属基板を用いる場合がある。
【0005】基体材料にステンレスなどの金属基板を用
いる場合には、ガラス基板を用いた場合と違って少なく
とも光入射側表面を被覆する必要がある。従来は、ガラ
ス基板を用いた場合と同様に、金属基板を用いた場合
も、真空ラミネーターによる圧着が一般的である。これ
は、熱源を有する金属プレート上に表面被覆材、太陽電
池素子、裏面被覆材を積層し、耐熱性ゴム等からなるO
リング及び同じく耐熱性ゴム等からなるシートでシール
して内部を真空引きすることにより太陽電池素子を所望
の材料で被覆する方法である。この方法は耐熱ゴム等か
らなるシートを介し大気圧で圧着するため、太陽電池素
子の凹凸に対して比較的、均一に圧力がかかり、凹凸に
ほぼ一様な厚みで被覆できることが特徴である。
【0006】ところが、この方法では、長尺の太陽電池
モジュールを熱圧着する場合、熱圧着するための金属プ
レートもおのずと大型になる。熱圧着を行う大型装置で
は、減圧時のリークの問題や、真空ポンプの容量などの
問題が生じる。
【0007】さらに、圧力の制約が挙げられる。すなわ
ち、耐熱性ゴムなどからなるシートを介し大気圧で圧着
する方法のため、1気圧より高い圧力を加えることが困
難であった。したがって、充填材として用いられる樹脂
種に制約が多かった。すなわち、充填材の溶融温度、溶
融粘度とその他の被覆材の耐熱性の観点から、一般的に
は溶融粘度の低い充填材のみが用いられていた。これら
の溶融粘度の低い充填材を太陽電池モジュールに用いた
場合、屋外での高温環境下では、充填材の接着力が低下
する恐れがある。とりわけ、被覆材端部に剥離が生じる
時があった。
【0008】さらにもう一つの製造上の問題点がある。
被覆材を各材料ごとに枚葉に裁断した後、裏面被覆材の
上に太陽電池モジュールを位置合わせしながら重ね、さ
らにその上に多層からなる被覆材をそれぞれ積んでいく
工程が一般的である。したがって、太陽電池モジュール
の被覆工程に時間がかかる。また、枚葉に裁断した被覆
材にしわやずれなどが生じ、完成した太陽電池モジュー
ルの被覆材において、ある部分だけ2倍厚くなったり、
ある場所には、所望の被覆材がないといった問題を生じ
る。
【0009】また、それぞれの被覆材層をローラーによ
り太陽電池素子に圧着する方法が提案されている。
【0010】しかし、この方法においては、太陽電池素
子の表面に形成された集電用グリッドや太陽電池素子基
板の凹凸形状の周囲に、圧力のばらつきが生じ易く充填
材のはみ出しや偏肉等が多少発生し易い。はみ出しや偏
肉が発生すると、電流リークの原因となることがある。
【0011】また、多少の気泡残りや接着不良が発生し
やすく、特に高温高湿保存耐久試験後に、気泡や接着不
良からのはがれや外観不良が発生する可能があるという
問題を生じる。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、上述の
太陽電池素子を被覆する従来方法の欠点を解決し、接着
不良や気泡残りのない太陽電池モジュールを製造するこ
とができる太陽電池モジュールの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、導電性基体
上に、光電変換部材としての半導体層、透明導電層が形
成された太陽電池素子から構成される太陽電池モジュー
ルにおいて、少なくとも光入射側表面が、樹脂フィルム
層と充填材よりなる表面被覆材により被覆され、光入射
表面と反対側の面が樹脂フィルム層と充填材よりなる裏
面被覆材により被覆される太陽電池モジュールの製造方
法において、表面がゴムラバーにより被覆されているロ
ーラーにより、第1段目の加熱ローラーのロール間ギャ
ップが太陽電池モジュールの厚さの50%〜100%と
し、第2段目の加熱ローラーの周速を第1段目の加熱ロ
ーラーの周速よりも速くして、該表面被覆材と、該裏面
被覆材とを、該太陽電池素子に加熱圧着することを特徴
とする太陽電池モジュールの製造方法によって達成され
る。
【0014】
【作用】本発明者は、上記従来の欠点を解決すべく、鋭
意研究を重ねた結果、表と裏のそれぞれの各被覆材を一
体積層したフィルムをロール状にして供給し、加熱した
ローラーにより加熱圧着させ、第1段目の熱圧着ゴムラ
バーロールのロール間ギャップを調整し、第2段目のロ
ール周速度を調整することにより、性能の安定した太陽
電池モジュールが得られることを見いだした。
【0015】すなわち、かかる制御を行うことにより、
太陽電池素子の凹凸に充填材を押し込み、はみ出し、偏
肉を防止でき、また、気泡をなくし、接着力を向上させ
ることができる。また、太陽電池モジュールの表面に傷
をつけることもなくなる。
【0016】
【実施態様例】本発明の実施態様例を説明する。
【0017】図1は、本発明の特徴を最もよく表す図で
ある。
【0018】図1において、100は太陽電池素子、1
01は表面被覆材、102は裏面被覆材、111は第1
段目上加熱ローラー、112は第1段目下加熱ローラ
ー、121は第2段目上加熱ローラー、122は第2段
目下加熱ローラー、131は上冷却ローラー、132は
下冷却ローラー、141,142,151,152,1
61,162はゴムラバー、170はロールギャップで
ある。
【0019】本発明の太陽電池素子100は、少なくと
も導電性基体上に、光電変換部材としての半導体層、透
明導電層が形成されており、図2に示した概略構成であ
る。図2において、200は導電性基体、201は集電
電極、202は透明導電層、203は半導体層、204
は裏面反射層である。
【0020】本発明の太陽電池の導電性基体200は、
太陽電池素子の基板になると同時に、下部電極の役割も
果たす。材料としては、シリコン、タンタル、モリブデ
ン、タングステン、ステンレス、アルミニウム、銅、チ
タン、カーボンシート、亜鉛メッキ鋼板、導電層が形成
してある樹脂フィルムやセラミックスなどがある。上記
導電性基体200上には、裏面反射層204として金属
層あるいは金属酸化物層、あるいは金属層と金属酸化物
層を形成してもよい。金属層の材質としては、Ti,C
r,Mo,W,Al,Ag,Niなどが用いられ、金属
酸化物層としては、ZnO,TiO2,SnO2などが用
いられる。上記金属層及び金属酸化物層の形成方法とし
ては抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、スパッタリン
グ法などがある。
【0021】本発明で用いられる太陽電池の光電変換部
材としての半導体層203には、pin接合非晶質シリ
コン、pn接合多結晶シリコン、CuInSe2/Cd
Sなどの化合物半導体が上げられる。上記半導体層20
3は、非晶質シリコンの場合はシランガスなどのプラズ
マCVDにより、多結晶シリコンの場合は溶融シリコン
のシートかあるいは非晶質シリコンの熱処理によりCu
InSe2/CdSの場合は電子ビーム蒸着やスパッタ
リング、電析(電解液の電気分解による析出)などの方
法で、形成される。本発明で用いられる太陽電池の透明
導電層202に用いる材料としては、In23,SnO
2,In23−SnO2(ITO),ZnO,TiO2
Cd2SnO4,高純度不純物をドープした結晶性半導体
層などがあり、形成方法としては、抵抗加熱蒸着、電子
ビーム蒸着、スパッタリング、スプレー、CVD、不純
物拡散などがある。
【0022】透明導電層202の上には光起電力によっ
て発生した電流を効率よく集電するために、格子(グリ
ッド)上の集電電極201を設けてもよい。この集電電
極201の材料としては、Ti,Cr,Mo,W,A
l,Ag,Ni,Cu,Sn及び銀ペーストなどの導電
性ペーストが用いられる。集電電極201の形成方法に
は、マスクパターンを用いたスパッタリング、抵抗加
熱、CVDの蒸着方法、あるいは全面に金属層を蒸着し
た後にエッチングしてパターニングする方法、光CVD
により直接集電グリッド電極パターンを形成する方法、
グリッド電極パターンのネガパターンのマスクを形成し
た後にメッキにより形成する方法、導電性ペーストを印
刷して形成する方法などがある。導電ペーストは、通常
微粉末状の銀、金、銅、ニッケル、カーボンなどをバイ
ンダーポリマーと分散させたものが使用される。上記バ
インダーポリマーとしては、ポリエステル、エポキシ、
アクリル、アルキド、ポリビニルアセテート、ゴム、ウ
レタン、フェノールなどの樹脂がある。
【0023】上記手法で作成した太陽電池素子100
は、所望の電圧あるいは電流に応じて直列あるいは並列
に接続される。また、絶縁化した基体上に太陽電池素子
100を集積化して所望の電圧あるいは電流を得ること
も可能である。
【0024】本発明における表面被覆材101は、少な
くとも最表面被覆用樹脂フィルム層と充填材よりなる積
層フィルムであり、ロール状の形態にて供給される。
【0025】表面被覆材101の最表面に位置する最表
面被覆用樹脂フィルムは、太陽電池モジュールが雨など
によって汚れて、その出力が低下することを防止するた
めに、水の表面接触角が70°以上の樹脂であることが
望ましい。より好ましくは、フッ素樹脂フィルムを用い
ることが望ましい。
【0026】このフッ素樹脂フィルムは、透明で耐候性
にすぐれ、ある程度の機械的強度が要求される。一般に
フッ素樹脂はその点に於て優れている。本発明に好適に
用いられる材料としては、例えば、四フッ化エチレン−
エチレン共重合体(ETFE)、三フッ化塩化エチレン
(PCTFE)、四フッ化エチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)、四フッ化エチ
レン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、フッ化
ビニリデン樹脂(PVDF)、フッ化ビニル樹脂(PV
F)等が上げられる。
【0027】充填材は少なくとも被覆用樹脂フィルムと
太陽電池素子とを良好に接着せしめるための接着力が要
求される。また太陽電池素子上の凹凸を充填し、例えば
中間硬質フィルムやガラス繊維不織布などを太陽電池素
子と最表面被覆用樹脂フィルムの間に積層させる場合な
どでは積層されたフィルムや不織布との接着力も要求さ
れ、熱可塑性、対スクラッチ性、不燃性、衝撃吸収性、
耐熱性、防湿性、耐候性に優れていることが望ましい。
特に、表面被覆材101としては、透明性の観点より、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリビニル
ブチラール(PVB)、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂等が上げられる。これら
の樹脂には、耐熱性を高めるために架橋剤や熱酸化防止
剤を、光安定性や耐候性のために紫外線吸収剤や光酸化
防止剤を、接着力を高めるためにシランカップリング剤
やチタネートカップリング剤などを添加することは可能
である。裏面被覆材102としては、不透明であっても
よいので、表面被覆材101とは違う樹脂を用いても良
いが、熱膨張係数等の差が大きい場合に太陽電池モジュ
ールにそりが発生することがあるため、同じ樹脂の方が
好ましい。
【0028】裏面被覆材102に用いるフィルムは、導
電性を持つ太陽電池の場合、より絶縁を完全に行う必要
があるため、絶縁フィルムとしては、例えば、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン等が挙
げられる。
【0029】本発明の加熱ローラー111,112,1
21,122は、ローラー外部から赤外線ヒーターや熱
風により加熱を行う方法や、ローラー内部にセラミック
ヒーターや誘導加熱ヒーターなどの発熱体を設けて加熱
を行う方法や、ローラー内部にシリコンオイルなどの熱
媒体を循環させる方法や、ローラー内部のヒーターの回
りに熱媒体を保持して温度のばらつきを抑える方法など
がある。
【0030】冷却ローラー131,132は、ローラー
外部から冷風により冷却を行う方法や、ローラー内部に
冷却水等を循環させる方法などがある。また、冷却ロー
ラーに於ては、高圧力によるニップは行わないため、冷
却ローラーの放熱性を上げるために、表面を金属にして
も良い。
【0031】ゴムラバー141,142,151,15
2,161,162は、太陽電池モジュールの表面に傷
をつけない為と、太陽電池素子100の凹凸に充填材を
押し込み、気泡をなくし、接着力を向上させるために必
要である。
【0032】その表面硬度は50゜以下が好ましく、ゴ
ム厚さは5mm以上が好ましい。表面硬度が50゜以
下、また、ゴム厚さが5mm以上の場合には、接着力の
向上、気泡の減少などの効果がより一段と高まる。な
お、材質としては、シリコンゴム、フッ素ゴム、ニトリ
ルゴム、ウレタンゴム等が挙げられる。表面の面精度
や、汚れ防止等を考慮すると、フッ素ゴムまたはシリコ
ンゴムが好ましい。
【0033】なお、第2段目の加熱ローラーの周速は第
1段目の加熱ローラーの周速より速ければよいが、第1
段目の加熱ローラーと第2段目の加熱ローラーの周速の
差が10%を超えると、スリップにより表面に傷が発生
したり、被覆材が伸びて薄くなることもあるため、10
%以下とすることが好ましい。
【0034】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0035】(実施例1)まず、アモルファスシリコン
太陽電池素子を製作した。作成手順を図3を用いて説明
する。
【0036】洗浄したステンレス(厚さ125μm)の
導電性基体200上に、スパッタ法で裏面反射層204
としてAl層(膜厚500nm)とZnO層(膜厚50
0nm)を順次形成した。次いで、プラズマCVD法に
より、SiH4とPH3とH2との混合ガスからn型a−
Si層を、SiH4とH2の混合ガスからi型a−Si層
を、SiH4とBF3とH2との混合ガスからp型微結晶
μc−Si層を形成し、n層(膜厚15nm)/i層
(膜厚400nm)/p層(膜厚10nm)/n層(膜
厚10nm)/i層(膜厚80nm)/p層(膜厚10
nm)の層構性のタンデム型a−Si光電変換半導体層
203を形成した。
【0037】次に、透明導電層202として、In23
薄膜(膜厚70nm)を、O2雰囲気下でInを抵抗加
熱法で蒸着することによって形成した。
【0038】さらに、集電用電極201を銀ペースト
(デュポン社製、商品番号#5007)のスクリーン印
刷により形成し、太陽電池素子を得た。
【0039】太陽電池素子100の大きさは、30cm
×15cmであり、この太陽電池素子100、2枚を銅
タブ205(厚さ50μm)を介し銀ペースト(ケスル
社製、商品番号#220)で接着し、絶縁体208とし
てポリアミド樹脂(3M社製、商品名カプトンフィルム
厚さ50μm)を図3に示したように設け、直列接続し
た。さらに同様の銅タブと銀ペーストを用いてステンレ
ス導電性基体200より出力端子207を取り出した。
もう一方の出力端子207’は、直列接続と同様にして
集電電極201より取り出した。
【0040】次に、表面被覆材101及び裏面被覆材1
02の一体積層フィルムの作成方法について図4に基づ
いて述べる。
【0041】本例では、最表面被覆材401としてフッ
素樹脂フィルムを使用した。フッ素樹脂フィルムとして
ETFE(旭硝子製、商品名アフレックス、厚さ50μ
m)を使用した。前記フッ素樹脂フィルムをキャリアフ
ィルム(支持フィルム)とした。このフッ素樹脂フィル
ムの片面にコロナ放電処理を施し、その面上に充填材4
02を積層し、フィルムを得た。充填材402として
は、EVA(三井デュポンポリケミカル製、商品名エバ
フレックスP−2805)100部と架橋剤(ベンウォ
ルト社製、商品名ルパゾール101)1.5部を混合し
たものを用いた。装置としては、押し出し機とTダイを
用いて、250μmの厚みで充填材402をフッ素樹脂
フィルムの上に積層した。
【0042】得られた積層フィルムの充填材402側
に、中間層403として、硬質フィルムのポリカーボネ
ートフィルム(三菱瓦斯化学社製、商品名ユーピロン、
厚さ100μm)を、120℃に加熱したローラーを用
いて貼り合わせた。さらに中間層側に、再び同じ充填材
402を同じ方法で250μm設けた。これにより、4
層構造の一体積層フィルムを得た。
【0043】また、裏面被覆材も同様に一体積層フィル
ムの作成を行った。すなわち、裏面絶縁フィルムとなる
ナイロン(デュポン社製、商品名ダーテック、厚さ75
μm)をキャリアフィルムとして、上記と同じ充填材4
02を同様の方法にて150μmの厚さで積層した。
【0044】そして、上記方法にて作成した、太陽電池
素子100、表面被覆材101そして裏面被覆材102
を、図1に示すような装置を用いて熱圧着した。その
際、加熱ローラーの圧力は3kg/cm2、温度は16
0℃、第1段目の周速度は0.15m/分とした。さら
に、加熱ローラーのゴムラバーの表面硬度は50゜、ゴ
ム厚さは5mm、第1段目のロール間ギャップは750
μm(モジュール総厚1000μm)、第2段目の周速
度は0.1545m/分とした。さらに、上記方法で作
成した太陽電池モジュールをオーブンに投入し150℃
・30分間加熱し、充填材402の架橋を行った。これ
を以下の試験方法で評価した。評価結果は表1に示す。
【0045】1.外観試験(しわ・気泡・カール等) 本発明の実施例による気泡の発生と、しわ・カール等発
生の有無をそれぞれについて評価する。太陽電池モジュ
ール10個あたりの良品の数を記した。
【0046】2.高温高圧絶縁破壊試験 太陽電池モジュールの陽極と陰極を短絡する。そのサン
プルを電気伝導度35000hm・cm以上の溶液(界
面活性剤、商品名トリトンX−100,0.1%含有)
に浸す。その際に、サンプルの出力端子207は溶液に
浸さないようにする。そして、電源の陰極を溶液につ
け、電源の陽極をサンプルの出力端子207につなぐ。
電源より2000Vの電圧をかけ、0.5μA未満の電
流しか流れなかった場合を合格とする。表1には、合格
は○とし、不合格は×とした。さらに再現性の悪い場合
は、△とした。
【0047】3.高温高湿保存試験 太陽電池モジュールを85℃/85%(相対湿度)下に
100時間保存の後、外観を評価した。太陽電池モジュ
ール10個あたりの良品の数を記した。
【0048】4.接着力 被覆材端部をクリップしてT字形剥離試験法で引っ張り
試験機を用いて接着力を測定し、定性的に評価した。容
易に剥れるものは×、接着力が十分と思えるものば○、
その中間の場合は△とした。
【0049】5.熱圧着に要した時間 充填材402の架橋反応時間を含まない、太陽電池モジ
ュールを完全に充填被覆できる時間。
【0050】(実施例2)太陽電池素子100は実施例
1に従って作成した。
【0051】表面被覆材101は実施例1に従って作成
したが、ポリカーボネートの代わりにガラス繊維の不織
布(クレンガラス社製、商品名クレンガラス230、厚
さ125μm)を用いた。
【0052】クレンガラスへの充填材402の浸透をよ
くするために、第1段目の加熱ローラーのロール間ギャ
ップを500μmにした。
【0053】そのほかは、実施例1と全く同様である。
【0054】(実施例3)太陽電池素子100は実施例
1に従って作成したが、導電性基体200には250μ
mのステンレス基板を用いた。
【0055】加熱ローラーのゴムラバーの厚さを7m
m、表面硬度を40゜とした。
【0056】そのほかは、実施例1と全く同様である。
【0057】(実施例4)太陽電池素子100は実施例
1に従って作成した。
【0058】表面被覆材101を実施例2と同様に、ク
レンガラス構成とし、さらに、クレンガラスと充填材4
02(EVA)を積層して6層構成とした。
【0059】また、第2段目のローラーの速度を第1段
目の速度よりも5%速くして0.1575m/分とし
た。
【0060】そのほかは、実施例1と全く同様である。
【0061】(比較例1)太陽電池素子100、表面被
覆材101、裏面被覆材102は実施例1と全く同様に
作成した。
【0062】加熱圧着の装置も実施例1と全く同様の装
置を用いたが、ゴムラバーのゴムの表面硬度が70゜、
ゴム厚さが3mmとした。
【0063】(比較例2)太陽電池素子100、表面被
覆材101、裏面被覆材102は実施例1と全く同様に
作成した。
【0064】加熱圧着の装置も実施例1と全く同様の装
置を用いたが、加熱ローラーの第1段目のロールギャッ
プをなしとした。
【0065】そのほかは、実施例1と全く同様である。
【0066】(比較例3)太陽電池素子100、表面被
覆材101、裏面被覆材102は実施例1と全く同様に
作成した。
【0067】加熱圧着の装置も実施例1と全く同様の装
置を用いたが、加熱ローラーの第2段目のローラーの速
度を第1段目の速度と同じにした。
【0068】そのほかは、実施例1と全く同様である。
【0069】(比較例4)太陽電池素子100は実施例
1に従って作成した。
【0070】表面被覆材101、裏面被覆材102の構
成は、実施例1と全く同様にした。ただし、各構成のシ
ートを一体積層にせず、それぞれを順に重ねて置き、最
後にシリコンラバーをかけて真空ポンプで大気圧に引き
脱気した。つぎに、加熱オーブンに投入して加熱し、各
層を加熱圧着させて、太陽電池素子100を被覆させ
た。
【0071】以下の表1に各実施例及び比較例の条件を
示し、表2に評価の結果を示す。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】 (1)外観:10個あたりの良品の数 (2)高温高圧絶縁破壊試験: ○:合格 △:再現性悪い ×:不合格 (3)高温高湿保存試験:10個あたりの良品の数 (4)接着力: ×:容易に剥れるもの ○:接着力が十分のもの △:その中間の場合 表2の結果から明らかなように、本発明の実施例はすべ
て良好な結果が得られた。また、比較例1は小さな気泡
の残りが多く、比較例2は太陽電池モジュールの総厚に
ばらつきが生じたり、太陽電池素子100がスムーズに
投入できずに曲がったりする。比較例3はしわやカール
の発生があり、また直列の太陽電池素子100同士の間
隔が狭くなったり接触したりする。比較例4は評価結果
は良好だが、熱圧着に要する時間が長く生産性が悪い。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、熱圧着用のゴムラバー
ロールの表面硬度とゴム厚を調整し、第1段目のロール
間ギャップと第2段目のロール周速度を調整することに
より、一体積層した表面被覆材101と裏面被覆材10
2を用いて太陽電池素子100を被覆する製法に於て、
接着不良や気泡残りのない太陽電池を生産性良く高品質
で安定的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴を最も良く表す図で、製造装置の
概略図である。
【図2】図1の太陽電池素子100の基本構成を示す概
略断面図である。
【図3】直列化された太陽電池素子100の概略断面図
である。
【図4】本発明により作成された太陽電池モジュールの
基本構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
100 太陽電池素子、 101 表面被覆材、 102 裏面被覆材、 111 第1段目上加熱ローラー、 112 第1段目下加熱ローラー、 121 第2段目上加熱ローラー、 122 第2段目下加熱ローラー、 131 冷却上ローラー、 132 冷却下ローラー、 141,142,151,152,161,162 ゴ
ムラバー、 200 導電性基体、 201 集電電極、 202 透明導電層、 203 半導体層、 204 裏面反射層、 205 直列用銅タブ、 206 ペースト、 207 出力用銅タブ、 208 絶縁膜、 401 最表面被覆材、 402 充填材、 403 中間層、 404 裏面絶縁材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に、光電変換部材としての
    半導体層、透明導電層が形成された太陽電池素子から構
    成される太陽電池モジュールにおいて、少なくとも光入
    射側表面が、樹脂フィルム層と充填材よりなる表面被覆
    材により被覆され、光入射表面と反対側の面が樹脂フィ
    ルム層と充填材よりなる裏面被覆材により被覆される太
    陽電池モジュールの製造方法において、表面がゴムラバ
    ーにより被覆されているローラーにより、第1段目の加
    熱ローラーのロール間ギャップが太陽電池モジュールの
    厚さの50%〜100%とし、第2段目の加熱ローラー
    の周速を第1段目の加熱ローラーの周速よりも速くし
    て、該表面被覆材と、該裏面被覆材とを、該太陽電池素
    子に加熱圧着することを特徴とする太陽電池モジュール
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 表面硬度が50°以下のゴムラバーによ
    り被覆されているローラーを加熱して該太陽電池素子に
    圧着することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モ
    ジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 ゴム厚さが5mm以上のゴムラバーによ
    り被覆されているローラーを加熱して該太陽電池素子に
    圧着することを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽
    電池モジュールの製造方法。
  4. 【請求項4】 表面がゴムラバーにより被覆されている
    加熱ローラーを2本以上用いて該太陽電池素子に圧着す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 【請求項5】 第2段目の加熱ローラーの周速を第1段
    目の加熱ローラーよりも速くし、その差を第1段目の加
    熱ローラーの周速の10%以下とすることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項記載の太陽電池モジュー
    ルの製造方法。
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