JPH07194278A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JPH07194278A
JPH07194278A JP35373893A JP35373893A JPH07194278A JP H07194278 A JPH07194278 A JP H07194278A JP 35373893 A JP35373893 A JP 35373893A JP 35373893 A JP35373893 A JP 35373893A JP H07194278 A JPH07194278 A JP H07194278A
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JP
Japan
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fishing line
spool
length
unit
amount
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Application number
JP35373893A
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English (en)
Inventor
Hideaki Takahashi
秀明 高橋
Yukihisa Sato
幸久 佐藤
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣糸の繰出量を表示できるようにした魚釣用
リールにおいて、糸切れが発生した場合でも容易に繰出
量の表示を補正することができるようにすること。 【構成】 釣糸の巻き取り量若しくは繰出量を報知する
ために、スプールが空の状態から単位釣糸長毎のスプー
ル回転量を先頭アドレスから最終アドレスまで順次アド
レスを更新しながら記憶しておく。釣糸を繰り出す場合
には、最終アドレスから先頭アドレスに向かってそれぞ
れのアドレスに記憶されているスプール回転量が単位釣
糸長を繰出す毎に順次読み出し、アドレスの更新毎に単
位釣糸長を積算表示する。釣糸の巻き取り時に、仕掛け
等が海底の岩場に根掛かりして釣糸先端部分が切断され
た場合には、次回からの釣糸の繰出量については切断分
を差し引いた値で表示できるようにする糸長補正入力手
段が設けられている。 【効果】 糸切れが発生した場合に、スプール回転量を
記憶したデータを更新することなく、糸切れ後の繰出量
を正確に表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は魚釣用リールに関し、特
に釣糸が途中から切断されても切断後の釣糸の繰り出し
量を正確に表示できるようにした魚釣用リールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人が先に出願した特願平5−20
9911号及び特願平5−214933号明細書におい
て、所定単位長の釣糸を巻き取る(あるいは繰り出す)
毎に発生する単位釣糸長信号間のスプール回転量を予め
アドレスを異ならせて記憶させ、魚釣時の釣糸の巻取・
繰出に伴うスプールの回転信号と前記記憶データにより
現在の繰出糸長を表示する魚釣用リールを提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、根がかりやフ
グのイトキリ等で繰出した釣糸が途中で切断された場合
には、残りの繰出し糸を完全に巻き取った後も表示部の
糸長表示はゼロとならず切断された分の糸長が表示され
るという問題がある。また、次回からの糸長表示は実際
の繰り出し量に切断された長さを加算した値となり正確
な釣糸の繰り出し量を表示することができない。そのた
め、釣糸が途中で切断した場合には、予め記憶させた単
位釣糸長毎のスプール回転量のデータを更新しなおさな
ければならなかった。
【0004】上記問題を解決するための手段として、残
りの繰出糸を巻き取った時点でスイッチを操作し、表示
部を「0m」にクリアーするという提案が特開昭61−
99812号公報及び特開平4−258239号におい
てされているが、いずれも記憶されたデータ構成が異な
るために上記本出願人の先願とは糸長表示の処理手順が
異なり、そのままの適用は困難なものであった。即ち、
特開昭61−99812号公報は糸径に対応した糸長計
算式と共に設定した全糸長から切断した糸長を減算した
値を全糸長として設定するものであり、特開平4−25
8239号はスプールの単位回転数に対する釣糸の巻取
量をMAPに記憶させてスプールの回転数により糸長を
表示するためのスプールの回転数をクリアーするもので
ある。
【0005】また、特開平4−258239号公報にお
いて提案されている方法は、スプールの回転数をクリア
ーするのみであるので糸切れ処理後の巻取・繰出表示
は、スプール回転数に対応した糸切れ処理前のMAPの
釣糸の巻取量で表示されるので正しい表示ができないと
いう問題がある。
【0006】そこで、本発明は、所定単位長の釣糸を巻
き取る(あるいは繰り出す)毎に発生する単位釣糸長信
号間のスプール回転量を予めアドレスを異ならせて記憶
しておき、当該記憶データに基づいて釣糸の繰出量を表
示するようにした魚釣用リールにおいて、糸切れが発生
した場合でも容易に繰出量の表示を補正することができ
ると共に、糸切れ後の巻取・繰出時の糸長表示が正しく
できるようにした魚釣用リールを提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、所定の単位釣糸長を記憶する単位釣糸
長記憶手段(19)と、スプール(2)に釣糸を巻き取
り又は繰出す際のスプール(2)の回転方向を判別する
と共に該スプール(2)の回転方向に応じて該スプール
(2)の回転量を加減算計数する計数手段(14,15
a、15b,17)と、該スプール(2)に釣糸を巻き
取り又は繰出す際のスプール(2)に巻回される釣糸長
さを測定する測定手段(22)と、前記単位釣糸長を巻
き取り又は繰出したことを該測定手段(22)の測定値
に基づき検出した場合に、巻き取り又は繰出した該単位
釣糸長に必要な前記計数手段(14,15a、15b,
17)の計数値をアドレスを異ならせて記憶する記憶手
段(19)と、前記単位釣糸長を巻き取り又は繰出す過
程で該記憶手段(19)の対応するアドレスに記憶され
ているた計数値と前記計数手段(14,15a、15
b,17)の計数値とを比較し、一致した場合に前記単
位釣糸長記憶手段(19)に記憶された単位釣糸長を加
減算処理する制御手段(16)と、該制御手段(16)
からの信号により釣糸繰出量を報知する報知手段(8)
とからなる釣糸の繰出量制御装置を備えた魚釣用リール
において、前記記憶手段(19)に前記計数手段(1
4,15a、15b,17)の計数値を記憶する最終ア
ドレス記憶部を設け、かつ、繰出した釣糸が途中で切断
されたときに繰出された釣糸の巻取り終端での現在アド
レスを前記最終アドレス記憶部に設定すると共に初期設
定段階に復帰可能にした糸長補正入力手段(16及び図
13若しくは図14)を備えたことを特徴としている。
【0008】本発明では更に、所定の単位釣糸長を記憶
する単位釣糸長記憶手段(19)と、スプール(2)に
釣糸を巻き取り又は繰出す際のスプール(2)の回転方
向を判別すると共に該スプール(2)の回転方向に応じ
て該スプール(2)の回転量を加減算計数する計数手段
(14,15a、15b、17)と、該スプール(2)
に巻回される釣糸の外周径を測定する測定手段と、該測
定手段により測定された外周径に対応する前記単位釣糸
長の巻き取り又は繰出しに必要な該スプール(2)の回
転量を外周径との関連でアドレスを異ならせて記憶する
記憶手段(19)と、該測定手段で測定した外周径に対
応するアドレスに記憶されている該スプール(2)の回
転量と前記計数手段(14,15a、15b、17)の
計数値とを比較し、一致した場合に前記単位釣糸長記憶
手段(19)に記憶された単位釣糸長を加減算処理する
制御手段(16)と、該制御手段(16)からの信号に
より釣糸繰出量を報知する報知手段(8)とからなる釣
糸の繰出量制御装置を備えた魚釣用リールにおいて、釣
糸全長を巻取った状態における該スプールに巻回される
釣糸の外周径に対応する該スプール(2)の回転量を記
憶する最終アドレス記憶部を前記記憶手段(19)に設
け、かつ、繰出した釣糸が途中で切断されたときに切断
された残りの釣糸を巻取った状態の該スプール(2)に
巻回された釣糸の外周径に対応するアドレスの内容を前
記最終アドレス記憶部に設定すると共に初期設定段階に
復帰可能にした糸長補正入力手段(16及び図13若し
くは図14)を備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、釣糸の巻き取
り量若しくは繰出量を報知するために、スプール(2)
が空の状態から単位釣糸長毎のスプール回転量を順次ア
ドレスを更新しながら記憶手段(19)に記憶してお
く。最初の単位釣糸長に対応するスプール回転量を記憶
したアドレスを先頭アドレスと、巻き取り終了時の単位
釣糸長に対応するスプール回転量を記憶したアドレスを
最終アドレスということにすると、釣糸を繰り出す場合
には、スプール回転量が最終アドレスから先頭アドレス
に向かってそれぞれのアドレスに記憶されているスプー
ル回転量と一致する毎に順次読み出され、一致信号毎に
単位釣糸長を加減表示する。ここで、釣糸の巻き取り時
に、仕掛け等が海底の岩場に根掛かりして釣糸先端部分
が切断された場合には、切断された糸の長さを差し引い
た記憶手段の現在アドレスを最終アドレスとして更新す
ると共に初期設定に復帰させて糸長表示値を「0」にク
リアすると共に更新後のアドレスに記憶されたスプール
回転量を読み出すことにより、次回からの釣糸の繰出量
については正しく表示できるようにする糸長補正入力手
段が設けられている。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、スプール
(2)に巻回される釣糸の巻取り径を例えば超音波を利
用して測定し、測定された外周径に対応する単位釣糸長
の巻き取り又は繰出しに必要なスプール(2)の回転量
を外周径との関連でアドレスを異ならせて予め記憶手段
(19)に記憶しておく。ここで、釣糸全長の外周径に
対応するスプール(2)の回転量を最終アドレス記憶部
に記憶する。釣糸の繰出し量表示処理においては初期設
定を行い、初期設定では最終アドレス記憶部をアクセス
する。釣糸が繰出されるとスプール(2)に巻回されて
いる釣糸の巻取り径を測定し、記憶手段(19)の対応
するアドレスに書き込まれているスプール(2)の回転
量と実際のスプール(2)の回転量とを比較する。両者
が一致した場合には、単位釣糸長の繰出しが行われたこ
とになるから単位釣糸長分の釣糸繰出量を報知する。繰
出した釣糸が途中で切断されたときには、切断された残
りの釣糸を巻取った状態の外周径に対応するアドレスの
内容を最終アドレス記憶部に設定する。かかる状態で切
断した釣糸を繰出せば、更新された最終アドレス記憶部
の内容に従って初期設定が行われ、正しい釣糸の繰出量
の表示を行うことができる。
【0011】
【実施例】本発明による釣糸の繰出し量制御装置を電動
両軸受型リールに適用した第1実施例について図1乃至
図8を参照しながら説明する。図1において、一対のサ
イドフレーム1間にはモータ6(図4参照)内蔵のスプ
ール2が回転可能に支承されている。そして釣糸をスプ
ール2に均一に巻回するためスプール2の軸方向に往復
動可能にレベルワインド28が設けられている。また公
知のスタードラグ3、ハンドル4、ハンドル4とスプー
ル2との駆動連結を接続・遮断するクラッチノブ5が一
方のサイドフレーム1側に設けられている。
【0012】一方のサイドフレーム1上にはコントロー
ルボックス7が設けられている。該コントロールボック
ス7には、報知手段をなし釣糸繰出し量や釣りモード等
を表示する液晶ディスプレイ8、各種スイッチ及びアラ
ーム20(図4参照)が設けられている。コントロール
ボックス7に設けられているスイッチには、ライン設定
スイッチ9、シャクリモード設定スイッチ10、棚/底
切換えスイッチ11、スタートスイッチ12、停止スイ
ッチ13、起動スイッチ29及びOFFスイッチ30が
含まれる。更に、該コントロールボックス7内には、後
述する制御ユニット16(図2、図4)が組み込まれて
いる。
【0013】ライン設定スイッチ9は学習モードの際に
使用され、空のスプール2に最初に釣糸を巻取る際に単
位釣糸長信号間におけるスプールの回転量の記憶を開始
させるためのものである。シャクリモード設定スイッチ
10は自動シャクリをする際の所望のシャクリ動作を選
択するためのものである。棚/底切換えスイッチ11
は、棚表示(自動棚停止を使用する場合の棚位置を表示
する機能)と底表示(底からの巻取り量を表示する機
能)の切換えスイッチである。スタートスイッチ12及
び停止スイッチ13は電動巻取りを開始・停止するため
のモータ6の駆動・停止スイッチである。起動スイッチ
29は図示せぬバッテリからリール内の電気系統に対し
て電力供給するためのスイッチであり、OFFスイッチ
30はバッテリからリール内の電気系統に対する電力供
給を遮断するためのスイッチである。更に、外部バッテ
リと接続するための図示せぬコネクタがサイドフレーム
1に設けられている。なお、アラーム20は仕掛が予め
設定された棚に達した場合や仕掛が船縁まで引き上げら
れた時に作動するよう構成されている。
【0014】図2に示すように、スプール2の側端面に
は円周上等間隔に複数(本実施例では4個)の磁石14
が固着され、該側端面と対向する場所には、リードスイ
ッチ等により構成される一対の第1センサ15a、15
bが設けられ、該第1センサ15a、15bのオンオフ
動作により該スプール2の回転量と回転方向が検知可能
に構成されている。即ち、該1対の第1センサ15a、
15bそれぞれの検出信号の位相の偏位方向からスプー
ルの回転方向と回転量が把握される。該磁石14と第1
センサ15a、15b並びに後述するCPU17とによ
り計数手段が構成される。
【0015】図4に示されるように、制御ユニット16
は、CPU17とそれに接続されたROM18とRAM
又は書き込み消去可能なROM(E2PROM,以下総
称としてRAMという)19を有している。そして上述
した液晶ディスプレイ8と、アラーム20と、モータ6
はCPU17の出力側に接続されており、また上述した
ライン設定スイッチ9と、シャクリモード設定スイッチ
10と、棚/底切換えスイッチ11と、スタートスイッ
チ12と、停止スイッチ13と、起動スイッチ29と、
OFFスイッチ30と、第1センサ15a、15b及び
後述する第2センサ21は、該CPU17の入力側に接
続されている。ROM18には本発明による制御プログ
ラムが記憶されており、RAM19には第1センサ15
a、15bや後述する第2センサ21からの信号に基づ
き、CPU17の処理を介して、スプール2に巻回され
た単位釣糸長毎に対するスプールの回転量を記憶するよ
う構成されている。
【0016】単位釣糸長は図示せぬスイッチを操作して
CPU17を介してRAM19に記憶されるか、又は予
めROM18に設定記憶される。そして単位釣糸長がス
プールに巻回される毎にそのことを検知するための測定
手段たる測定器22について次に図2乃至図4に基づき
説明する。
【0017】測定器22はコントロールボックス7の側
面に起伏自在に設けられている。該測定器22はコント
ロールボックス7に揺動自在に取付けられた腕部23を
有し、その自由端部にはスプールに巻回された釣糸に接
触して回転するカウンタローラ24が回転可能に取付け
られている。一方、該コントロールボックス7内空間に
は磁石25が取付けられたディスク26が回転可能に設
けられ、該ディスク26の回転を検出するために、該磁
石25に対向するコントロールボックス側位置には、C
PU17に接続された第2センサ21が固定されてい
る。またカウンタローラ24の回転をディスク26に伝
達するために、中間軸28と、腕部23内空間に回転可
能に支持されている歯車列27a、・・・27e、27
fが設けられている。よって、釣糸巻取り時にスプール
2に巻回された釣糸の外周面と接触するカウンタローラ
24が回転し、その回転が歯車列27a〜27dや中間
軸28を介してディスク26に伝達され、磁石25の回
動量が第2センサ21により検出される。
【0018】以上の構成によるスプール2に釣糸を巻取
る際の学習モードについて図5に示すフローチャート、
図6のパルスタイミング図並びに図7の記憶状態を示す
図に基づき説明する。学習モードの開始に先だって、起
動スイッチ29をオンとすることによりリールの電気系
統に電力を供給しておく。
【0019】図5において、まずスプール2に釣糸が未
巻回の状態でまた図2に示されるようにカウンタローラ
24が釣糸又はスプール2の巻回底面に接している状態
にて、ステップS1にてライン設定スイッチ9をONす
ることにより、初期設定がなされRAM19の記憶内容
や液晶ディスプレイ8の表示がクリアされる。また単位
釣糸長、例えば2m、を図示せぬスイッチを操作してR
AM19に記憶させておく。ここで、スタートスイッチ
12を押しモータ6を作動するか、又はハンドル4を回
転してスプールを巻取り方向に回転させる。スプール2
が徐々に回転すると、ステップS2にて、第1センサ1
5a、15bからのパルス信号(スプール回転信号)の
発生の有無が判断される。スプールの回転が開始したと
きは(S2:Yes)、ステップS3において、第1セ
ンサ15a、15bの位相の偏位方向が判別される。ス
プール2が回転していなければ(S2:No)回転が検
出されるまで待機する。
【0020】次にステップS4において、カウンターロ
ーラ24の回転に伴う第2センサ21からの信号の計数
を開始する。次にステップS5において、第1センサ1
5a、15bのパルス信号によりスプール2の回転量の
計数を開始する。次にステップS6において、カウンタ
ローラの回転量が設定値と一致したか否かが判断され
る。例えばカウンタローラ24の外周長が5cmと仮定
すると、設定値である「2m」の単位釣糸長をスプール
に巻回するのに40回転を要することになる。よって、
第2センサ21からの出力信号が40個計数されるまで
は(S6:No)、ステップS2に戻り、40個計数さ
れると(S6:Yes)一致信号が出力され、ステップ
S7に移行する。ステップS7では第2センサ21から
の信号を40個計数すると、RAM19の所定の位置に
アドレスを設定する。なおアドレスはS6の一致信号に
より順次新たにセットされる。そしてステップS8にお
いて、セットされたアドレスにS5において単位釣糸長
を巻回する間に計数されたスプール回転量を記憶する。
次にステップS9において、ステップS4、S5におい
て計数された値をクリアし、次回の単位釣糸長巻回に要
したスプール回転量の記憶に備える。
【0021】次にステップS10において、ライン設定
スイッチ9が押されライン設定が終了したか否かが判断
され、終了していない場合は(S10:No)ステップ
S2に戻って同様な処理が繰返される。ライン設定が終
了したときは(S10:Yes)、ステップS11にお
いて、液晶ディスプレイ8に繰出し量ゼロを意味する
「0」を出力すると共に学習動作を終了する。
【0022】上記ステップS6からS10までの処理に
よると、予め設定された単位釣糸長の長さ分釣糸が巻回
される毎に第2センサ21は単位釣糸長信号を出力する
ので(図6のt1、t2、t3、t4)、ステップS8
で単位釣糸信号間にあるスプールの回転量がデータとし
てRAM19にアドレスを異ならせて記憶される(図7
参照)。このことを図6に示すパルスタイミング図で考
察すると、単位釣糸長信号がt1,t2,t3、t4、
と順次出力されると共に、それぞれの区間(イ)、
(ロ)(ハ)、(ニ)内のスプール回転量が順次記憶さ
れる。ここでは、釣糸が順次巻回されるにつれて巻回直
径が増すから、区間内のスプール回転量は徐々に減少し
ていく。例えば、それぞれの区間で単位釣糸長が巻回さ
れ、単位釣糸長を巻回するのに区間(イ)ではスプール
計数信号は60回を要するが、区間(ロ)では59回、
(ハ)では60回、(ニ)では58回であり、全体とし
ては減少傾向である。ここで第119パルス(区間
(イ)と(ロ)で検出したスプール計数信号の合計)か
らt2までは誤差E1を含んでいるが、釣糸は連続して
いるから区間(ハ)のt3の出力と第179パルス(区
間(イ)、(ロ)、(ハ)で検出したスプール計数信号
の合計)とは一致して、かかる誤差は解消される。よっ
て誤差の蓄積が生じない。
【0023】上記ステップS2乃至S10の繰返しによ
り、単位釣糸長巻回毎のスプール回転数が図7に示され
るように順次アドレスを異ならせて記憶される。尚、学
習処理中に、報知手段にスプールへの巻取り量を表示す
る場合には、第2センサ21からの信号に基づいて予め
設定した単位釣糸長のインクリメント信号を報知手段に
出力するようにすればよい。
【0024】次に上記学習データを基にした実釣時の釣
糸繰出しの制御処理について図8のフローチャートに基
づき説明する。この処理は、学習モード時にRAM19
に記憶されたデータを用いて釣糸繰出し量をリアルタイ
ムで液晶ディスプレイ8に報知するための処理である。
釣糸を繰出す際には測定器22全体をサイドフレーム1
上から取外すか、または腕部23を図2のC位置まで回
動させ、ローラ24が釣糸繰出しの際の抵抗にならない
ようにする。
【0025】学習モードにおいては、スプール2が空の
状態から単位釣糸長毎のスプール回転量を順次アドレス
を更新しながら記憶したが、この場合の最初の単位釣糸
長に対応するスプール回転量を記憶したアドレスを先頭
アドレスと、そして最後の単位釣糸長に対応するスプー
ル回転量を記憶したアドレスを最終アドレスということ
にする。図7に示した例では、先頭アドレスから順次ア
ドレスが「n+1」、「n+2」と更新され、最終アド
レスは「n+3」となっている。釣糸を繰り出す場合に
は、最終アドレス「n+3」から先頭アドレスに向かっ
てそれぞれのアドレスに記憶されているスプール回転量
が単位釣糸長を繰出す毎に順次読み出される。
【0026】まず、ステップS101にて初期設定がさ
れ、第1回目の単位釣糸長の繰出しに対応するスプール
回転量がRAM19の最終アドレスから読み出される。
図7の例では、最初の単位釣糸長(2m)の繰出しに対
応するスプール回転量は最終アドレス「n+3」に記憶
されているデータ「58」であるから、このデータを初
期設定で読み出すことになる。更に、RAM19内の所
定領域に単位釣糸長累計として「0」を書き込むと共
に、CPU17内に設けられている図示しないスプール
回転量カウンタを「0」にリセットする。
【0027】次に、ステップS102において、スター
トスイッチ12の操作によるモータ6の駆動、又はハン
ドル4の回転、あるいはクラッチノブ5のOFF操作に
よる仕掛けの沈下によりスプール2が回転しているか否
かを第1センサ15a、15bからの信号を基に判断
し、信号のない場合は(S102:No)その入力を待
つ。スプール回転信号の入力があると(S102:Ye
s)、ステップS103に移行し、第1センサ15a、
15bの位相の偏位方向からスプール2の回転方向を判
別する。スプール2が繰出し方向に回転している場合は
(S103:Yes)ステップS111に移行し、スプ
ール2の回転量が加算される。スプールが巻取り方向に
回転している場合には(S103:No)、後述するス
テップS121に移行する。
【0028】スプール2が繰出し方向に1回転する毎
に、ステップS111ではスプール回転量カウンタが
「1」ずつインクリメントされ、ステップS112で
は、スプール回転量カウンタのカウント値と第1回目の
単位釣糸長の繰出しに対応するデータ、即ち、図7の最
終アドレス「n+3」に記憶されているデータ「58」
とが比較される。スプール2が一回転した状態では一致
しないので(S112:No)、ステップS102に戻
る。繰出しが継続する限りステップS111にてスプー
ル回転量カウンタのカウント値がインクリメントされ
る。そして、カウント値が「58」となると(S11
2:Yes)、ステップS113に移行し、単位釣糸長
累計(L)を「2m」に書き換える。
【0029】次にステップS114において、スプール
回転量カウンタのカウント値を「0」にリセットし、ス
テップS115においてRAM19のアドレスを先頭ア
ドレスの方向に1つ進める。図7の例では、「n+3」
から「n+2」にアドレスを進める。これにより、ステ
ップS101にて設定された第1回目の単位釣糸長の繰
出しを測定・表示する処理から第2回目の単位釣糸長の
繰出し、即ち、累計で4mの繰出しを測定・表示する処
理に移行する。ステップS141において、ステップS
113にて書き換えられた単位釣糸長累計「2m」を液
晶ディスプレイ8に表示し、ステップS102に戻る。
【0030】更に糸の繰出しが継続されるとステップS
102からS115の処理が繰返される。即ち、ステッ
プS111においてスプール回転量が「60」となる
と、ステップS112で一致し、ステップS114、S
115において前記スプール回転量が再度「0」にリセ
ットされ、第3回目の単位釣糸長の繰出しに対応するデ
ータが次のアドレス「n+1」から読み出され、累計で
6mの繰出しを測定・表示するための処理に移行する。
そして、ステップS141において単位釣糸長累計
(L)の4mを液晶ディスプレイ8に表示してステップ
S102に戻る。
【0031】この状態においてステップS103で巻取
り方向のスプール回転を検知した場合(S103:N
o)は、ステップS121において、スプール回転量カ
ウンタのカウント値はリセットされた「0」の状態のま
まなのでステップS122Aに進む。ステップS122
Aでは、現在アドレス「n+1」から最終アドレスの方
向に1つ戻ったアドレス「n+2」に記憶されているデ
ータ「60」を読み出し、スプール回転量カウンタのカ
ウント値をこの値にセットする。次のステップS123
ではスプール2の巻取り方向への(逆転)1回転毎にス
プール回転量カウンタのカウント値を「1」ずつデクレ
メントする。スプールの逆転が1回検知されると「60
−1=59」となる。
【0032】次にステップS124では、前回の単位釣
糸長累計の「4m」から「2m」を減算して「2m」と
し、ステップS125ではステップS122Aで読み出
したアドレスデータ値を再度抽出し、スプール2の回転
方向が繰出し方向に変更した場合にステップS112で
スプール回転量と比較する現在アドレスデータを担保し
ておく。そして、ステップS141に移行し単位釣糸長
累計(L)の2mを液晶ディスプレイ8に表示してステ
ップS102に戻る。
【0033】ステップS102、S103の処理後、ス
テップS121においてスプール回転量が「0」でない
場合はステップS122Bに進む。ステップS122B
では、スプール回転量カウンタがデクレメントされステ
ップS102に戻る。即ち、巻取り動作が継続する限り
ステップS122Bにてスプール回転量カウンタがデク
レメントされ、スプール回転量が「0」になると、前述
と同様にステップS122Aに進み、最終アドレス「n
+3」に記憶されているデータ「58」を読み出し、2
mの繰出しを測定・表示するための処理を行う。
【0034】以上、釣糸の繰出し、巻取りに連動して繰
り出されている糸長を表示するための手順を示したが、
仕掛け等が海底の岩場に根掛かりして釣糸の先端部分が
切断された場合には、切断された釣糸を完全に巻き取っ
ても液晶ディスプレイ8には切断された分の釣糸が依然
繰り出された状態にある如く表示されてしまう。例え
ば、釣糸の先端部分が6m切断されると、切断された釣
糸を完全に巻き取っても液晶ディスプレイ8には「6
m」の表示がされている。この状態から仕掛けをセット
した上で再度釣糸を繰り出すと、実際に繰り出された糸
長は液晶ディスプレイ8に表示される長さよりも6m短
かく、正確な表示ができないこととなる。正確な糸長表
示をするために図5に示した学習モードを再履行して記
憶データ全体を書き換えることも考えられるが、煩雑で
あり現実的でない。
【0035】本発明では、釣糸が途中で切断された場合
でも、残りの釣糸を巻き取った時点で所定のスイッチを
操作するのみで初期設定で読み出される最終アドレスを
適宜変更し、次回からの釣糸の繰出量については切断分
を差し引いた値で表示できるようにしている。以下、糸
長表示の補正処理について図13に示したフローチャー
トに従って説明する。
【0036】今、図8のステップS121〜S125に
おける釣糸の巻取り操作中に切断された釣糸を先端まで
巻取ったとすると、糸長表示を補正するためにこの時点
でOFFスイッチ30を操作する。OFFスイッチ30
を押して電力供給を遮断してもバックアップ電源により
RAM19に記憶されているデータは保持されるので、
データが消失することはない。図13に示したフローチ
ャートでは、OFFスイッチ30が押されたことを検出
すると(ステップ301:YES)、糸切れに伴う糸長
表示補正処理がスタートし、OFFスイッチ30の操作
時点におけるRAM19の読み取りアドレスが呼び出さ
れる(ステップS302)。6m程度の釣糸が切断され
ている場合には、切断された釣糸を先端まで巻取った時
点でのRAM19の読み取りアドレスは「n」であり、
当該アドレスに記憶されているデータ「60」が図8の
ステップS123若しくはステップS122Bにおける
減算対象となっている。また、液晶ディスプレイ8には
「6m」の表示がされている。ステップ303では、現
在のアドレス「n」をRAM19中に設けた最終アドレ
スに書き換える処理を行う。これにより、再度起動スイ
ッチ29を操作すると、図8の初期設定(ステップS1
01)では最終アドレス「n」に記憶されているデータ
「60」が読み出されると共に単位釣糸長累計(L)も
「0」にクリアーされるので、このデータを出発点とし
て糸長の繰出量の表示が行われる。
【0037】例示のように6m程度の切断であれば、新
たに設定した最終アドレスに記憶されているスプール回
転量と最初に設定されていた最終アドレスに記憶されて
いるスプール回転量とが大きく異なることはないが、切
断長さが50mにも及ぶと単位釣糸長あたりのスプール
回転量は大きく変わるので、糸切れ発生時に糸長表示の
みを「0m」にクリアーするだけでは表示誤差が大きな
ものとなってしまう。
【0038】以上のように、本発明によれば、糸切れ時
の記憶データ全体の更新が不要であり、OFFスイッチ
30を操作するのみで切断された釣糸の先端から計測し
た釣糸の繰出量を正確に表示することが可能となる。
【0039】本発明の第2実施例による釣糸の繰出し量
制御装置について図7、図9、図10に基づき説明す
る。第2実施例の学習動作は第1実施例と同様であり、
釣糸表示動作が第1実施例とは異なる。即ち、第1実施
例では釣糸繰出し量を制御する際に、現在の単位釣糸長
に対応するアドレスに格納されていた単位釣糸長巻回に
要するスプール回転量に関する記憶データを抽出値とし
て呼出し、計数値と一致した後は計数値を更新し、次又
は前のアドレスに格納されていたスプール回転量を抽出
値として順次呼び出して同様な処理を繰返している。一
方第2実施例では、呼出した記憶データを順次加算又は
減算してストアし、計数値も更新することなく順次加算
又は減算している点で第1実施例と相違する。
【0040】図9は第2実施例による実釣時の釣糸繰出
しモードを示すフローチャートであり、図6、図7に示
される学習データを学習動作終了直前のデータと仮定し
て説明する。即ち図6に示される矢印A方向からデータ
の呼出しがなされるものとする。
【0041】まず、ステップS201にて初期設定が設
定され、現在のアドレスまでのデータ累計(以下「SP
LSUM1」と称す)に最終アドレスのデータ「58」
(アドレス番号「n+3」に記憶されたデータ)がRA
M19から読み出されて設定されると共に、単位釣糸長
累計として「0」が設定される。なお、この場合、前回
アドレスまでのデータ累計(以下「SPLSUM2」と
称す)は空欄のままである。このような0〜2mの繰出
し糸長を制御するためのデータは図10の(a)欄のよ
うに設定される。
【0042】次に、ステップS202において、スター
トスイッチ12の操作によるモータ6の駆動、又はハン
ドル4の回転、あるいはクラッチノブ5のOFF操作に
よる仕掛けの重さによってスプール2が回転しているか
否かを第1センサ15a、15bからの信号で判断し、
信号のない場合は(S202:No)その入力を待つ。
スプール回転信号の入力があると(S202:Ye
s)、ステップS203に移行し、第1センサ15a、
15bの位相の偏位方向からスプール2の回転方向を判
別する。スプール2が繰出し方向に回転している場合は
(S203:Yes)、ステップS211に移行し、ス
プール2の回転量が加算される。スプールが巻取り方向
に回転している場合には(S203:No)、後述する
ステップS221に移行する。
【0043】スプール2が繰出し方向に回転したとする
と、ステップS212では、ステップS211にて加算
された値「1」とSPLSUM1に設定された値「5
8」とが比較される。この場合は一致しないので(S2
12:No)、ステップS202に戻り、繰出しが継続
する限りS211にてスプール回転量が加算されてゆ
く。そしてその加算値が「58」となると(S212:
Yes)、ステップS213に移行し、単位釣糸長累計
に設定された「0」に予め設定記憶手段に設定されてい
る単位釣糸長「2m」を加算する。
【0044】次にステップS214において、現在アド
レスまでのデータ累計(SPLSUM1)を前回アドレ
スまでのデータ累計(SPLSUM2)とするようにデ
ータ更新処理がなされ、ステップS215において、現
在アドレスまでのデータ累計(SPLSUM1)に次回
アドレスデータを加算するようにデータ更新処理がなさ
れる。例えば図10の(b)欄においてSPLSUM1
の設定値であった「58」がSPLSUM2に移動し、
SPLSUM1には該設定値「58」と次回アドレスデ
ータである「60」(図7のアドレス番号「n+2」に
記憶されていたデータ)との加算値である「118」が
設定値となる。このことにより、S201により設定さ
れた0〜2mの繰出糸長を制御するデータは、2〜4m
の繰出し糸長を制御するデータに更新される。次にステ
ップS241に移行し、ステップS213にて加算され
た単位釣糸長の累計値(L)である2mを液晶ディスプ
レイ8に表示し、ステップS202に戻る。
【0045】更に糸の繰出しが継続されてステップS2
02からS215の処理が再度繰返される。即ち、ステ
ップS211においてスプール回転量が「118」とな
ると、ステップS212で一致し、ステップS214、
S215において上記2〜4mの制御データは図10の
(c)欄のように更新され4〜6mを制御するための制
御データになる。図10の(c)欄において、「59」
はアドレス番号「n+1」に記憶されていたデータであ
る。そしてステップS241において単位釣糸長累計
(L)の4mを液晶ディスプレイ8に表示してステップ
S202に戻る。
【0046】この状態においてステップS203で巻取
り方向のスプール回転を検知した場合(S203:N
o)は、ステップS221において、スプール2の回転
量計数値「118」とステップSPLSUM2の「11
8」とを比較し、一致しているのでステップS222A
に進む。そしてステップS222Aでは、スプール回転
量の減算処理が行われる。スプールの逆転が1回検知さ
れると「118−1=117」となる。
【0047】次にステップS223では前記単位釣糸長
累計の「4m」より「2m」を減算して「2m」とし、
ステップS224では前回アドレスまでのデータ累計
(SPLSUM2)「118」を現在アドレスまでのデ
ータ累計(SPLSUM1)とし、ステップS225で
は前回アドレスまでのデータ累計(SPLSUM2)
「118」より前回アドレスデータである「60」(ア
ドレス番号「n+2」のデータ)を減算する。図10の
(d)項は上記ステップS223〜S225までの処理
を表している。即ち図10の(c)項のデータは図10
の(b)項の0〜2mの糸繰出し糸長制御用となる。そ
してステップS241に移行し単位釣糸長累計(L)の
2mを液晶ディスプレイ8に表示してステップS202
に戻る。
【0048】ステップ202、S203の処理後、ステ
ップS221においては、スプール回転量「117」と
SPLSUM2の「58」とが比較され、この場合は一
致しないので、ステップS222Bに進む。ステップS
222Bでは、スプール回転量が減算され「117−1
=116」となってステップS202に戻る。即ち巻取
り動作が継続する限りステップS222Bにてスプール
回転量が減算され、スプール回転量が「58」まで減算
されると、前述と同様にステップS222Aに進み、制
御データが前述と同様にして0〜2mの糸繰出し糸長制
御用に更新される。
【0049】ここで、釣糸の糸切れが発生しており、図
9のステップS221〜S225における釣糸の巻取り
操作中に切断された釣糸を先端まで巻取ったとすると、
糸長表示を補正するためにこの時点でOFFスイッチ3
0を操作し、第1実施例同様に図13に示した糸長表示
補正処理を実行する。図13に示したフローチャートで
は、OFFスイッチ30が押されたことを検出すると
(ステップ301:YES)、糸切れに伴う糸長表示補
正処理がスタートし、OFFスイッチ30の操作時点に
おけるRAM19の読み取りアドレスが呼び出される
(ステップS302)。6m程度の釣糸が切断されてい
る場合には、切断された釣糸を先端まで巻取った時点で
のRAM19の読み取りアドレスは「n」であり、当該
アドレスに記憶されているデータは「60」である。ス
テップ303では、現在のアドレス「n」をRAM19
中に設けた最終アドレスに書き換える処理を行い、図1
3に示したサブルーチンの処理を終了する。ここで、再
度起動スイッチ29を操作すると、図9の初期設定(ス
テップS201)では最終アドレス「n」に記憶されて
いるデータ「60」が読み出され、これにより、SPL
SUM1には最終アドレス「n」に記憶されているデー
タ「60」がRAM19から読み出されて設定されると
共に、単位釣糸長累計として「0」が設定される。SP
LSUM2は空欄のままである。以降の処理は前述の通
りであり、切断後の繰出量の表示を正確に行うことがで
きる。
【0050】本発明の第3実施例による釣糸の繰出し量
制御装置について図11、図12に基づき説明する。第
3実施例は、第1、第2実施例の改良である。即ち、こ
れらの実施例では単位釣糸長を大きく設定することによ
り、記憶容量や演算頻度の削除が可能であるが、単位釣
糸長を大きく設定すると、表示される糸長も大きな単位
毎となるので、この表示値に基づき繰出し・巻取りを制
御する棚取りや船べり停止位置がラフとなり釣果の低下
をきたすおそれがある。
【0051】具体的には、第2実施例のステップS21
2又はステップS221において、スプール回転量とS
PLSUM1又はSPLSUM2と比較して、不一致の
場合は、ステップS202まで戻るようにしている。よ
って、ステップS241での液晶ディスプレイ8への糸
長表示は単位釣糸長単位での加減算表示しかできない。
【0052】そこで第3実施例においては、上記ステッ
プS212又はステップS221の判断がそれぞれ、
「No」である場合には、後述するステップS222C
乃至ステップS234を経由する過程で(単位釣糸長/
現在アドレスの記憶値)×スプール回転量という演算を
実行し、その演算値(ι)を単位釣糸長累計(L)に加
算して液晶ディスプレイ8に表示するようにして単位釣
糸長未満の細かい糸長表示を可能とするものである。
【0053】図11は第3実施例による釣糸繰出し量制
御動作を示しており、学習動作については第1実施例と
同様である。また図11において図9と同じステップは
同一の番号を付している。更に図12は、繰出し糸長と
スプール回転量との関係を示しており、併せてRAM1
9に記憶されたデータ(図6、図7参照)との関係を示
している。
【0054】図12において、スプール2が繰出し方向
に回転しており、スプール回転量に関する計数値が「1
28」を計数している状態で説明すると、この場合の繰
出し糸長を制御するデータは、SPLSUM1が「17
7」、SPLSUM2が「118」の4〜6mの制御用
となり、単位釣糸長累計は「4m]が設定されている。
そして現在アドレスデータはアドレス番号「n+1」の
「59」である。(図10の(c)項参照)。
【0055】ステップS211において、スプール回転
量は「128」と計数され、ステップS212において
は、スプール回転量「128」とSPLSUM1の「1
77」とは一致しないのでステップS231に進む。ス
テップS231において、単位釣糸長「2m」を現在の
アドレスのデータ「59」で徐して、スプール回転量1
カウントにおける釣糸繰出し量を(E)として E=
(200/59)=約3cmを求める。ここでは、学習
時に釣糸を2m分巻取るのに、スプールが59回転を要
したという事実により、スプール1回転当たり約3cm
巻取られたと仮定したのである。
【0056】次にステップS232に移行し、現在のス
プール回転量「128」よりSPLSUM2の値「11
8」を減算して、スプール回転量が「118」で一致し
た後のスプール回転量(A)として「10」を求める。
次にステップS233において、ステップS231で求
めたスプール1回転分の釣糸繰出し量(E)とステップ
S232で求めたスプール回転量(A)とを乗算して、
「118」にて出力された一致信号後の釣糸繰出し量
(ι)を「3cm×10=30cm=0.3m」と求め
る。次にステップS234にて、L+ιを実行し、前述
の単位釣糸長累計(L)の「4m」に0.3m加算して
「4.3m」を算出し、ステップS241において液晶
ディスプレイ8に表示し、ステップS202に戻る。
【0057】同様に、巻取りの場合もステップS221
での不一致信号によりステップS222Cにてスプール
回転量を減算し、例えば減算値が「128」の場合は、
ステップS231〜ステップS234で同様の演算をし
て液晶ディスプレイ8に「4.3m」を表示する。しか
して第3実施例では単位釣糸長を大きく設定しても細か
い糸長表示が可能となる。
【0058】ここで、釣糸の糸切れが発生しており、図
11のステップS221〜S225における釣糸の巻取
り操作中に切断された釣糸を先端まで巻取ったとする
と、糸長表示を補正するためにこの時点でOFFスイッ
チ30を操作し、第1実施例、第2実施例同様に図13
に示した糸長表示補正処理を実行する。処理の内容は第
2実施例で説明したのと同様であるので、説明を省略す
る。
【0059】尚、本発明は上記実施例に何等限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内で以下に例示されるような種々の変更、改良が可能
である。例えば、上記実施例ではOFFスイッチ30を
押すことで最終アドレスの書換え処理を行い、再度起動
スイッチ29を押すことで書き換えた最終アドレスに従
って初期設定を行うようにしているが、OFFスイッチ
30、起動スイッチ29の代わりにカウントクリヤース
イッチを設けることで最終アドレスの書換えを行い、次
いで強制的に初期設定に戻すようにしてもよい。即ち、
図14に示すように、釣糸の巻き取り過程において、カ
ウントクリヤースイッチが押されたことが検出されると
(ステップ402:YES)、カウントクリヤースイッ
チが押された時点におけるアドレスを呼び出し(ステッ
プ403)、次いで最終アドレスを現在アドレスに書き
換える処理を行う(ステップ404)。その後、初期設
定に戻して(ステップ405)継続的にメインルーチン
を実行するようにする。
【0060】また、上記学習モードにおいては、測定器
22を用いてスプール2へ巻回される釣糸長を実測し、
単位釣糸長毎のスプール2の回転量をアドレスを異なら
せて記憶するようにしたが、スプール2に巻回された釣
糸の外周径を超音波センサユニットを用いて測定し、測
定した外周径に対応した単位釣糸長巻回に必要なスプー
ル2の回転量をアドレスを異ならせて記憶しておくよう
にしてもよい。即ち、スプール2に巻取られる釣糸の外
周面に対向する位置にスプール2の軸心からそれぞれ所
定距離離れて超音波発信器と超音波受信器を配置し、超
音波発信器から発信された超音波をスプール2に巻回さ
れた釣糸の最外周部で反射させ、その反射音を超音波受
信器で受信するようにする。超音波発信器が発信した超
音波が超音波受信器で受信されるまでの時間的ズレ(超
音波伝播時間)はスプール上の釣糸の巻取り径に直接対
応している。超音波伝播時間が長ければスプール上の釣
糸外周径が小さいということであり、短ければ釣糸外周
径が大きいということである。上記超音波伝播時間をタ
イマーによりカウントしそのカウント値と、該カウント
値に対応する基準回転数をテーブル化してROM18に
記憶しておく。基準回転数とは、超音波伝播時間に対応
する釣糸巻取り径にて単位釣糸長を巻取り・繰出すのに
必要なスプール回転数をいう。この換算テーブルにおい
て、釣糸全長を巻取った状態における釣糸巻取り径に対
応する基準回転数を記憶しておく領域(最終アドレス記
憶部)を初期設定時にアクセスするようにする。繰出し
た釣糸が途中で切断されたときには、切断された残りの
釣糸を巻取った状態のスプール2に巻回された釣糸巻取
り径に対応する領域(現在アドレス)の内容を最終アド
レス記憶部に設定すると共に初期設定を再び行うように
する。このようにすることにより切断後の釣糸の繰出し
量を正確に表示することができる。
【0061】上記実施例ではスプール回転量を検出する
ために、スプール2上に磁石14を固着し、それに対向
する位置にセンサ15を設けているが、スプールに連動
回転するホイールに磁石を設け、その回転を磁気センサ
により検出するようにしてもよい。又磁石にかえて光反
射板を設けると共に磁気センサに変えて投光・受光器か
らなる光センサを設けても良い。
【0062】また上記実施例で単位釣糸長を測定するた
めに、カウンタローラ24に連動したディスク26の回
転を検出し、所定量回転(単位釣糸長を巻取るに必要な
回転量)の都度信号を出すようにしたが、別の方法とし
てレベルワインド12の釣糸案内用ガイド内又はその前
後に回転ローラを配置してその回転量を計測するように
してもよく、又リールと離間した位置に別途測定器を設
け、測定器内に釣糸と接触する回転車を設けてその回転
量を計測するようにしても良い。またリールと離間した
位置又はリールの釣糸通過位置に磁気センサあるいは光
センサを配置し、該センサにて釣糸に所定間隔毎に設け
た磁気又は色彩的なマークを読み取ることにより糸長計
測をしても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の魚釣用リ
ールにおいては、糸切れ時の記憶データ全体の更新が不
要であり、OFFスイッチ30を操作するのみで切断さ
れた釣糸の先端から計測した釣糸の繰出量を正確に表示
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による釣糸の繰出し量制御装置
を装着した両軸受型リールを示す平面図。
【図2】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置を装着
した両軸受型リールの一部を切り欠いて示す側面図。
【図3】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置の一部
を切り欠いて示す平面図。
【図4】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置の電気
的接続関係を示すブロック図。
【図5】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置の学習
モードを示したフローチャート。
【図6】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置の単位
釣糸長に対応したスプール回転量を示すパルス信号波形
図。
【図7】本実施例において、単位釣糸長巻回毎のスプー
ル回転量をアドレスを異ならせて順次記憶した記憶状態
を示す図。
【図8】本発明の第1実施例による釣糸の繰出し量制御
装置の釣糸繰出し表示モードを示したフローチャート。
【図9】本発明の第2実施例による釣糸の繰出し量制御
装置の釣糸繰出量表示モードを示したフローチャート。
【図10】本発明の第2、第3実施例による釣糸の繰出
し量制御装置の釣糸繰出量表示モードにおけるデータ更
新を示す説明図。
【図11】本発明の第3実施例による釣糸の繰出し量制
御装置の釣糸繰出量表示モードを示したフローチャー
ト。
【図12】本発明の第3実施例による釣糸の繰出し量制
御装置の釣糸繰出量表示モードにおいて、単位釣糸長よ
り短い糸長表示を実行するためのグラフ。
【図13】本発明による釣糸繰出量の表示補正処理を実
行するためのフローチャート。
【図14】本発明による釣糸繰出量の表示補正処理を実
行するための他のフローチャート。
【符号の説明】
2 スプール 7 コントロールボックス 8 液晶ディスプレイ 14 磁石 15a、15b 第1センサ 16 制御ユニット 17 CPU 18 ROM 19 RAM 21 第2センサ 24 カウンタローラ 25 磁石 26 ディスク 29 起動スイッチ 30 OFFスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の単位釣糸長を記憶する単位釣糸長
    記憶手段と、 スプールに釣糸を巻き取り又は繰出す際のスプールの回
    転方向を判別すると共に該スプールの回転方向に応じて
    該スプールの回転量を加減算計数する計数手段と、 該スプールに釣糸を巻き取り又は繰出す際のスプールに
    巻回される釣糸長さを測定する測定手段と、 前記単位釣糸長を巻き取り又は繰出したことを該測定手
    段の測定値に基づき検出した場合に、巻き取り又は繰出
    した該単位釣糸長に必要な前記計数手段の計数値をアド
    レスを異ならせて記憶する記憶手段と、 前記単位釣糸長を巻き取り又は繰出す過程で該記憶手段
    の対応するアドレスに記憶されているた計数値と前記計
    数手段の計数値とを比較し、一致した場合に前記単位釣
    糸長記憶手段に記憶された単位釣糸長を加減算処理する
    制御手段と、 該制御手段からの信号により釣糸繰出量を報知する報知
    手段とからなる釣糸の繰出量制御装置を備えた魚釣用リ
    ールにおいて、 前記記憶手段に前記計数手段の計数値を記憶する最終ア
    ドレス記憶部を設け、かつ、繰出した釣糸が途中で切断
    されたときに繰出された釣糸の巻取り終端での現在アド
    レスを前記最終アドレス記憶部に設定すると共に初期設
    定段階に復帰可能にした糸長補正入力手段を備えたこと
    を特徴とする魚釣用リール。
  2. 【請求項2】 所定の単位釣糸長を記憶する単位釣糸長
    記憶手段と、 スプールに釣糸を巻き取り又は繰出す際のスプールの回
    転方向を判別すると共に該スプールの回転方向に応じて
    該スプールの回転量を加減算計数する計数手段と、 該スプールに巻回される釣糸の外周径を測定する測定手
    段と、 該測定手段により測定された外周径に対応する前記単位
    釣糸長の巻き取り又は繰出しに必要な該スプールの回転
    量を外周径との関連でアドレスを異ならせて記憶する記
    憶手段と、 該測定手段で測定した外周径に対応するアドレスに記憶
    されている該スプールの回転量と前記計数手段の計数値
    とを比較し、一致した場合に前記単位釣糸長記憶手段に
    記憶された単位釣糸長を加減算処理する制御手段と、 該制御手段からの信号により釣糸繰出量を報知する報知
    手段とからなる釣糸の繰出量制御装置を備えた魚釣用リ
    ールにおいて、 釣糸全長を巻取った状態における該スプールに巻回され
    る釣糸の外周径に対応する該スプールの回転量を記憶す
    る最終アドレス記憶部を前記記憶手段に設け、かつ、繰
    出した釣糸が途中で切断されたときに切断された残りの
    釣糸を巻取った状態の該スプールに巻回された釣糸の外
    周径に対応するアドレスの内容を前記最終アドレス記憶
    部に設定すると共に初期設定段階に復帰可能にした糸長
    補正入力手段を備えたことを特徴とする魚釣用リール。
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