JPH0719667Y2 - 金属部材の溶接装置における1次電極 - Google Patents

金属部材の溶接装置における1次電極

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JPH0719667Y2
JPH0719667Y2 JP4589092U JP4589092U JPH0719667Y2 JP H0719667 Y2 JPH0719667 Y2 JP H0719667Y2 JP 4589092 U JP4589092 U JP 4589092U JP 4589092 U JP4589092 U JP 4589092U JP H0719667 Y2 JPH0719667 Y2 JP H0719667Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、合成樹脂成形用金
型、ゴム成形用金型、ダイカスト金型、ガラス金型をは
じめとする各種の金属製品(以下、これを金属部材と総
称する)の比較的微細なつぶれやキズ、寸法補正などの
補修(及び補正を含む。以下同じ)に実施される溶接装
置における1次電極に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂成形用金型やダイカスト金型等
による成形現場、鋳造現場では、ダレ、つぶれ等の比較
的微細な傷の補修とその再利用の必要性が高まってきて
いる。この点、従来の金型補修方法及び装置として採用
されているアルゴン溶接や銀ロー付肉盛り、メッキ肉盛
り等の各種補修方法等は、それぞれに一長一短がある
上、とりわけ微細な補修は不可能に近く、その解決策が
要望されていた。
【0003】出願人はこの点に着目し、特開平5−26
1585号公報に記載された金属部材の溶接補修方法と
溶接方法及び溶接装置を案出した。その溶接装置におけ
る1次電極aは、図7に示したように、銀・タングステ
ン合金により丸棒状に製作され、導体cの先端に差し込
み、止めネジhで固定した構成とされている。この1次
電極aを使用して、例えば三角点の角の肉盛り溶接を行
なう場合は、図8Aに示したように、溶接パウダーdを
予め補修箇所pの上に適量載せておいて、先細状に尖ら
せた磁石片bの1極(S極)を近付けることにより、溶
接パウダーdを磁力線に沿って溶接部材eの角部の上に
立ち上がる形に集中せしめ、当該1次電極aを前記磁石
片bと金属部材eとの間に挿入して転がしながら動かし
て溶接パウダーdを局部的に押え付けて点状の溶接をく
り返して行なう。また、金属部材eの稜線の溶接の場合
は、図8Bに示したように、溶接パウダーdを金属部材
eの補修すべき稜線pに沿って適量載せておき、やはり
磁石片bを近付けて溶接パウダーdを金属部材eの稜線
から立ち上がらせ、この溶接パウダーdに1次電極aを
押し付け稜線pに沿って動かして線状の肉盛り溶接を行
なう。その際、1/1000〜4/1000秒程度に短
時間の1パルスの通電で微細な点状(直径0.6〜1.
0mm程度)のナゲットを生成するが、このとき発生した
熱は局部的には大変高温でも一瞬のものであり、かつ金
属部材eの熱容量が無限とも云える程大きいことに対比
すると、前記溶接点の発熱は手で触っても大丈夫なくら
い微細であるため、周辺部への熱影響は全くない。
【0004】
【本考案が解決しようとする課題】上記した先願に係る
金属部材の溶接装置における1次電極aを使用する場合
は、溶接補修箇所pの上に必要量の微粒粉末状の溶接パ
ウダーdだけを付着せしめることは困難である。また、
磁石片bを使用して溶接パウダーdを補修箇所pに集中
させ立ち上がらせて溶接作業を行なう方法は、1人の作
業員が片手に磁石片bを持ち、他方の手に1次電極aを
持って作業するのでなかなか面倒である。とりわけ微細
な部分の溶接補修作業においては、磁石片bは邪魔にも
なる。
【0005】したがって、本考案の目的は、本出願人の
先願に係る特開平5−261585号公報に開示された
金属部材の溶接装置に係る1次電極と磁石の組合せ関係
を改良して、必要量だけの溶接パウダーを溶接補修箇所
に確実に付着せしめて1次電極だけの操作で溶接でき、
しかもその溶接作業効率を高めた1次電極を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の課題
を解決するための手段として、この考案に係る金属部材
の溶接装置における1次電極は、図面に実施例を示した
とおり、金属部材3に電気的に接続される2次電極と、
微粒粉末状の溶接パウダー2を溶接補修箇所1に溶接す
ることが可能な強度及び形状の1次電極6と、前記1次
及び2次電極間に所定大きさの大電流を短時間内のパル
ス状に通電する電源装置とから成る金属部材の溶接装置
において、前記1次電極6は、溶接パウダー2を付着さ
せ溶接を行なう部位に永久磁石4(又は電磁石)を設け
たことを特徴とする。
【0007】また、上記溶接装置において、磁石を設け
た1次電極6のうち溶接パウダー2を付着させ溶接を行
なう部位以外は非磁性材料5で構成したことも特徴とす
る。
【0008】
【作用】1次電極6は、溶接パウダー2を付着させ溶接
を行なう部位に永久磁石4(又は電磁石)が設けられて
いるから(図1,2)、溶接補修に必要な磁性の溶接パ
ウダー2に近付けるだけで、磁気作用によってその溶接
パウダー2を適量付着せしめられる。よって1次電極6
を金属部材3の溶接補修箇所1のところに移すとそのま
ま1次電極6による溶接を行うことができる(図5)。
【0009】電磁石を設けた1次電極6を使用した場合
は、その磁力の強さを調節することによって付着する溶
接パウダー2の量を加減できるし、通電を止めることに
より溶接パウダー2を1次電極6からきれいに離脱させ
ることができる。永久磁石4(又は電磁石)を設けられ
た1次電極6のうち溶接パウダー2を付着させて溶接を
行なう部位以外を非磁性材料5で構成すると(図4)、
溶接に必要な部分のみに必要量の溶接パウダー2が付着
し、無用の部分に溶接パウダー2が余計に付着しないか
ら、溶接作業を迅速に確実に行なうことができる(図
6)。
【0010】
【実施例】次に、図示した本考案の実施例を説明する。
図中1は、微粒粉末状の溶接パウダー2を溶接補修箇所
1に溶接することが可能な強度及び形状の1次電極6で
ある。この1次電極6は、金属部材3に電気的に接続さ
れる2次電極と、前記1次電極6及び2次電極の間に3
00〜1500アンペア程度の大電流を1/1000〜
4/1000秒程度の短時間内のパルス状に通電する電
源装置(図示は省略)と共に、金属部材3の溶接装置と
して構成されている。前記1次電極6は、銀・タングス
テン合金などにより直径5mmぐらい、長さ30mmぐ
らいの丸棒状に製作されている。この1次電極6は導体
8の先端に差し込まれ、止めネジ7で固定されている。
導体8の外周は、硬質ゴム等の絶縁材料で作られた電極
ホルダ9で被覆されている。そして、電源装置の1次側
が当該1次電極6にコード10の形式で前記導体8を介
して接続されている(図3)。
【0011】この丸棒状の1次電極6は、溶接パウダー
2を金属部材3に溶接する部位とされる先端内部に、永
久磁石4が埋め込まれている(図2)。永久磁石4は、
鉄−クロム−コバルト磁石(Fe−Cr−Co磁石)で
作られ、500゜C以下で優れた磁気的安定性を有す
る。この永久磁石4の大きさは、磁性のある溶接パウダ
ー2を必要な部分に適量付着させ得るものとして、例え
ば、直径2mmの1次電極6には直径1mmで長さ5m
mのものが適している。同様に、直径3mmの1次電極
6に対しては直径2mmで長さ5mm、直径4mmの1
次電極6に対しては直径2mmで長さ10mmのもの等
が好適に使用される。但し、その大きさ、形状はこの限
りでなく、例えば4mm角状のものも使用可能である。
また、永久磁石4の設置位置、態様もこの限りでない。
【0012】したがって、この1次電極6を使用すれ
ば、その外周面に容易に適量の溶接パウダー2が付着
し、あるいは図5に示したよう金属部材3の溶接補修
箇所1に添加した溶接パウダー2に当該一次電極6の外
周面を近付けると、磁気作用で溶接パウダー2が労せず
して集中させられる。よって、例えば図6に示した要領
当該外周面に付着した溶接パウダー2を溶接補修箇所
1に当接させ、この1次電極6の外周面を溶接補修箇所
1に対して転がしながら溶接作業を進めることにより、
溶接パウダー2を散乱させることなく確実に効率よく溶
接することができる。その際、1次電極6の外周面の溶
接点に、短時間の1パルスの通電で微細なナゲットを生
成するが、このとき発生した溶接熱は局部的には大変高
温でも一瞬であり、しかも金属部材1に全て吸収される
ため、周辺部への熱影響は全く心配ない。
【0013】
【異なる実施態様】図4は金属部材3の角部や稜線の溶
接補修をする場合に好適な1次電極6の実施例を示して
いる。この1次電極6は直径5mmぐらいで長さ70m
mぐらいに構成され、当該1次電極6の内部に直径約3
mmで長さ30mmぐらいの永久磁石4が設けられてい
る。しかも、1次電極6のうち、溶接パウダー2を付着
させ溶接を行なう良磁性材料10の部分以外の部分は、
銅やアルミニウム、ステンレス等の非磁性材料5で構成
されている(図4B)。なお、この永久磁石4の設置態
様はこの限りでない。
【0014】よって、この1次電極6によれば、その内
部に設けられた磁石4により先端部分に付着せしめた溶
接パウダー2を、図5に示したような金属部材3の三頂
点の角の溶接補修箇所1に押し付けて確実に迅速に溶接
することができる。また、図6に示したような金属部材
3の稜線部分における補修においても、1次電極6の内
部に設けられた磁石4の外周の良磁性材料10の部分の
みに溶接に必要な溶接パウダー2が付着し、無用部分に
は溶接パウダー2が余計に付着せず(図4A)、楽に
接作業を行なうことができ作業効率を高められるのであ
る。
【0015】
【第2実施例】前記の各実施例において、永久磁石4の
代わりに電磁石を使用することも好適に実施され、上記
実施例と同様の作用効果を得ることができる。電磁石を
使用すると、その磁力の強さを調節することによって溶
接パウダー2の1次電極6への付着量と付着状態を自在
にコントロールすることができ、通電を止めることによ
り溶接パウダー2はきれいに脱落して回収できる便利さ
がある。
【0016】
【本考案が奏する効果】本考案に係る金属部材の溶接装
置における1次電極6によれば、必要量だけの溶接パウ
ダー2をこの1次電極6に直接、又は金属部材3の溶接
補修箇所1に確実に付着せしめて溶接を行え、しかもそ
の溶接作業効率を高めることができるので、高価な種々
の金属部材3に発生する補修箇所を修復して再利用を可
能ならしめ円滑な日常業務の遂行に寄与するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】1次電極を示した斜視図である。
【図2】磁石部分を示した拡大図である。
【図3】1次電極の断面図である。
【図4】異なる実施態様を示した斜視図である。
【図5】金属部材の溶接要領を示した正面図である。
【図6】金属部材の稜線の溶接要領を示した斜視図であ
る。
【図7】従来の1次電極を示した正面図である。
【図8】A,Bは従来の溶接要領を示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
3 金属部材 2 溶接パウダー 1 溶接補修箇所 6 1次電極 4 永久磁石 5 非磁性材料

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属部材に電気的に接続される2次電極
    と、微粒粉末状の溶接パウダーを溶接補修箇所に溶接す
    ることが可能な強度及び形状の1次電極と、前記1次及
    び2次電極間に所定大きさの大電流を短時間内のパルス
    状に通電する電源装置とから成る金属部材の溶接装置に
    おいて、 前記1次電極は、溶接パウダーを付着させ溶接を行なう
    部位に永久磁石が設けられていることを特徴とする、金
    属部材の溶接装置における1次電極。
  2. 【請求項2】 1次電極の溶接パウダーを付着させ溶接
    を行なう部位に電磁石が設けられていることを特徴とす
    る、請求項1に記載した金属部材の溶接装置における1
    次電極。
  3. 【請求項3】 磁石を設けられた1次電極のうち溶接パ
    ウダーを付着させ溶接を行なう部位以外は非磁性材料で
    構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記
    載した金属部材の溶接装置における1次電極。
JP4589092U 1992-01-07 1992-07-01 金属部材の溶接装置における1次電極 Expired - Lifetime JPH0719667Y2 (ja)

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US08/029,240 US5378867A (en) 1992-01-07 1993-03-10 Repairing method with welding, welding method and welding apparatus for metal member
DE93301900T DE561571T1 (de) 1992-03-19 1993-03-12 Schweissverfahren und -Vorrichtung.
ES93301900T ES2097444T3 (es) 1992-03-19 1993-03-12 Procedimiento de soldadura.
DE69306285T DE69306285T2 (de) 1992-03-19 1993-03-12 Schweissverfahren
EP93301900A EP0561571B1 (en) 1992-03-19 1993-03-12 Welding method
SG1996008717A SG48287A1 (en) 1992-03-19 1993-03-12 Welding method and apparatus
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