JPH07196997A - 水分散型感熱接着剤の製造方法 - Google Patents

水分散型感熱接着剤の製造方法

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JPH07196997A
JPH07196997A JP35103493A JP35103493A JPH07196997A JP H07196997 A JPH07196997 A JP H07196997A JP 35103493 A JP35103493 A JP 35103493A JP 35103493 A JP35103493 A JP 35103493A JP H07196997 A JPH07196997 A JP H07196997A
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哲靖 小田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エチレン−酢酸ビニル共重合体と粘着樹脂お
よび/またはワックスとの溶融混合物の粒子(固体粒子
または液滴)が水中に乳化分散されているエマルション
からなる水分散型感熱接着剤を貯蔵安定性に優れたもの
とする。この接着剤は、種々の熱可塑性樹脂を使用して
できるだけ脱溶剤工程を経ずに得られるようにする。 【構成】 エチレン−酢酸ビニル共重合体と粘着樹脂お
よび/またはワックスとの溶融混合物をポリビニルアル
コールのような保護コロイドにより平均粒径0.5〜4
μmかつ50重量%の粒子が2μm以下の粒径を有する
粒子にして水中に分散する。該粒子の水への分散は高圧
型ホモジナイザーにより1300kg/cm2 以上の圧力で
攪拌することにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体と、粘着樹脂および/またはワックスとの溶
融混合物が水中に乳化分散されている乳化分散物(エマ
ルション)からなり、該乳化分散物を塗布して乾燥さ
せ、被着材と合わせて加熱溶融により接着を行うように
なっている水分散型感熱接着剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱接着剤は、ヒートシール剤、ディレ
ードタック剤、インモールドラベル、パートコート剤な
どに使われている。感熱接着剤は、常温で固体のもの
(いわゆるホットメルト接着剤)と液状のものとがあ
る。固体の感熱接着剤は塗布時に高温にして溶融させる
必要がある上、高粘度である。これに対し、液状の感熱
接着剤は、塗布時に高温にする必要はなく、しかも、低
粘度である。
【0003】常温で液状の感熱接着剤は、接着剤用熱可
塑性樹脂の粒子(固体粒子または液滴)が水に分散して
なる水分散型のものと熱可塑性樹脂が溶剤に溶解または
分散してなる溶剤型のものとがある。水分散型感熱接着
剤は、有機溶剤を用いる必要がないので、溶剤型のもの
に比べると、公害がなく、安全性も高い。このため、水
分散型感熱接着剤が今後の主流になっていくと考えられ
る。
【0004】水分散型感熱接着剤は、下記〜の方法
の単独もしくはそれらの組み合わせにより作られてい
る。 反転乳化法:熱溶融した接着剤用熱可塑性樹脂中に
水を分散してW/Oエマルションを作った後、O/Wエ
マルションに転相する。 常圧ホモミキサー法:接着剤用熱可塑性樹脂を通常
のホモミキサーで水に乳化してO/Wエマルションを作
った後、脱溶剤する。熱可塑性樹脂の軟化点(S.
P.)が100℃以下でその粘度が著しく高くない場
合、溶剤に溶かさずそのままホモミキサーにかけられ
る。熱可塑性樹脂の軟化点(S.P.)が100℃以上
かまたはその粘度が著しく高い場合には、溶剤で溶解も
しくは希釈してホモミキサーにかけられる。 耐圧ホモミキサー法:溶剤で溶解または希釈するこ
となく乳化するために、耐圧容器内で高圧力雰囲気にし
て水の沸点を上げ、軟化点100℃以上の樹脂を含むか
または軟化点が100℃以下でも粘度の高い樹脂を含む
接着剤用熱可塑性樹脂を加熱溶融した状態で水に乳化す
る。 高圧ホモジナイザー法:接着剤用熱可塑性樹脂を予
め水に乳化してなる予備乳化物(プレ乳化物)をホモジ
ナイザーにより200〜500kg/cm2 の高圧力で処理
する。 押し出しルーダー法:二軸押出機のホッパーに樹脂
を供給し、圧縮あるいは計量ゾーンに乳化剤を含んだ水
溶液を加圧して供給し、分散液を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】反転乳化法は、転相を
行うため酸価を持った樹脂をアルカリ存在下で乳化する
必要があるため酸価を持った樹脂しか使用できず、接着
剤の設計の自由度が小さい。接着剤の設計の自由度が小
さいと接着剤の接着性、ヒートシール性または耐ブロッ
キング性に制限がある。ベースポリマーを乳化するため
には乳化剤を多量に使用しなければならないので、接着
剤が乳化剤を多量に含有しており接着性、接着強度また
は耐水性に劣り、また、貯蔵安定性に劣っている。
【0006】常圧ホモミキサー法は、軟化点が100℃
以下でも粘度が著しく高い樹脂や軟化点が100℃以上
の樹脂は溶剤で溶解または希釈して乳化しなければなら
ず、その上、脱溶剤の工程が必要であり、また、貯蔵安
定性に劣っている。上述した、耐圧ホモミキサー法、高
圧ホモジナイザー法および押し出しルーダー法により得
られたエマルションは乳化安定性が悪く、クリーミング
を起こす。
【0007】水分散型感熱接着剤は、支持体に塗布して
乾燥した状態で製品化される場合が多い。感熱接着剤
は、加熱により溶融して被着材に対する濡れが発生した
後、冷却固化して接着するようになっている。このた
め、感圧接着剤とは異なり剥離シートは不要のはずであ
るが、接着性向上を図ると耐ブロッキング性が低下する
ことがある。耐ブロッキング性が低下すると、高温多湿
を避けるように保管条件が制限される。使用できる樹脂
の種類の制限がなければ接着性向上と耐ブロッキング性
向上の両立を図ることができる。
【0008】この発明は、広範囲の接着剤用熱可塑性樹
脂をできるだけ脱溶剤工程なしに乳化して貯蔵安定性に
優れた水分散型感熱接着剤を得る製造方法を提供するこ
とを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、ワックスおよび粘着樹脂のうちの少な
くとも1つとエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、
「EVA」と言うことがある。)とを水中で軟化状態に
して保護コロイドの存在下に攪拌して得られた予備乳化
分散物を高圧ホモジナイザーにより1300kg/cm2
上の圧力で攪拌することにより、前記ワックスおよび粘
着樹脂のうちの少なくとも1つとエチレン−酢酸ビニル
共重合体との溶融混合物からなる粒子が保護コロイドに
より水中に乳化分散されていて、分散粒子の平均粒径が
0.5〜4μmで、分散粒子の50重量%が2μm以下
の粒径を有する乳化分散物を生成させる水分散型感熱接
着剤の製造方法を提供する。
【0010】前記ワックスおよび粘着樹脂のうちの少な
くとも1つとエチレン−酢酸ビニル共重合体はホットメ
ルト接着剤組成物であってもよい。この発明では、ベー
スポリマーとしてEVAを使用する。これは感熱接着性
と接着強度を発現させるためである。EVAは、酢酸ビ
ニル単位10〜55重量%およびエチレン単位45〜9
0重量%が好ましい。ただし、酢酸ビニル単位とエチレ
ン単位の合計は100重量%である。酢酸ビニル単位の
比率が上記範囲を下回ると接着性が不充分になるおそれ
があり、上回ると耐ブロッキング性が悪くなるおそれが
ある。また、MI(メルトフローインデックス)または
MFR(メルトフローレシオ)が0.5〜3,000の
EVAが好ましい。この範囲を下回ると熱活性時の濡れ
が悪くなったり、溶融乳化時に粘度が高すぎて乳化しに
くいおそれがあり、上回ると凝集力が不足して耐熱性等
が悪くなるおそれがある。
【0011】この発明では、粘着樹脂とワックスのうち
のいずれか一方または両方が使用される。粘着樹脂は、
特に限定しないが、JIS K5903に準拠して測定
された軟化点が50〜160℃の、ロジン、テルペン系
樹脂、C5 および/またはC9 系石油樹脂およびその水
素添加物、クマロン・インデン樹脂等が好ましい。粘着
樹脂の軟化点が上記範囲を下回ると耐ブロッキング性が
悪くなるおそれがあり、上回るとヒートシール性が悪く
なるおそれがある。
【0012】ワックスは、特に限定しないが、融点50
〜120℃の、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、カルナウバロウ、フィッシャートロプシ
ュワックス、ポリエチレンワックス、および、それらの
酸化ワックス等が好ましい。ワックスの融点が上記範囲
を下回ると耐ブロッキング性と耐熱性が劣るおそれがあ
り、上回るとヒートシール性が悪くなるおそれがある。
【0013】EVAと、粘着樹脂および/またはワック
スとの比率は、EVAの100重量部に対して粘着樹脂
20〜200重量部および/またはワックス20〜20
0重量部の割合が好ましい。粘着樹脂の割合が上記範囲
を下回ると接着性が発現しにくいおそれがあり、上回る
と耐ブロッキング性が悪くなるおそれがある。ワックス
の割合が上記範囲を下回るとヒートシール後の強度発現
速度が遅くなるおそれがあり、上回ると凝集力が不足す
るおそれがある。
【0014】EVAと、粘着樹脂および/またはワック
スとの溶融混合物は、分散媒に溶解せず粒子(すなわち
固体粒子または液滴)となって分散媒中に分散されてい
る。溶融混合物粒子は、平均粒径0.5〜4μmかつ5
0重量%の粒子が2μm以下の粒径を有する必要があ
り、平均粒径1〜2μmかつ50重量%の粒子が1.5
μm以下の粒径を有することが好ましい。溶融混合物粒
子の平均粒径が上記範囲を下回ると粘度が高くなりすぎ
るという問題があり、上回ると貯蔵安定性が著しく低下
するという問題がある。溶融混合物粒子の50重量%が
上記範囲を上回ると貯蔵安定性が著しく低下する。すな
わち、平均粒径および粒径分布は小さいほど好ましい。
【0015】上記溶融混合物の分散媒は水である。溶融
混合物と水との比率は、溶融混合物の比率があまり高い
と水分散化(乳化)が困難になり、貯蔵安定性が低下
し、また、その比率が低すぎると接着剤塗工時の乾燥性
が遅くなるという理由から、水100重量部に対して溶
融混合物25〜150重量部の割合が好ましく、溶融混
合物50〜100重量部の割合がより好ましい。
【0016】溶融混合物の水への分散状態を長期にわた
って安定に維持するために保護コロイドが使用される。
保護コロイドの使用量は、少なすぎる水分散化(乳化)
が困難になり、貯蔵安定性が低下し、また、多すぎると
接着剤の接着性が低下するという理由から、溶融混合物
100重量部に対して0.5〜20重量部の割合が好ま
しく、1〜10重量部の割合がより好ましい。
【0017】保護コロイドは、構造中に親水性の部分と
疎水性の部分を適度なバランスで持ち、油、樹脂等の疎
水性の粒子表面に吸着して粒子同士の凝集沈殿を防ぐ機
能を持つ水溶性ポリマーである。保護コロイドの具体例
は、ポリビニルアルコール(PVA)、カゼイン、ゼラ
チン、にかわ、大豆タンパク、卵白アルブミン、ホエー
タンパク(WPC)、プラズマタンパクであり、その1
種以上が使用される。熱可塑性樹脂の乳化時は液温を上
げなければならず、60〜70℃で熱凝固するような蛋
白質類(アルブミン、グロブリン系統)は使用困難であ
るという理由から、ポリビニルアルコール、カゼイン、
ゼラチン、にかわから選ばれる少なくとも1種の保護コ
ロイドが好ましい。エマルションの貯蔵安定性のために
乳化剤を使用せず、保護コロイドを使用すると、保護コ
ロイドは乳化剤よりも高分子量であるため水に溶出しに
くい。このため、食品用途にも利用可能である。
【0018】溶融混合物の分散安定性を高めるために、
必要に応じて、ノニオン系、アニオン系のような各種界
面活性剤の少なくとも1種を乳化剤として使用すること
ができる。この発明では、その他、必要に応じてコロイ
ダルシリカ、炭酸カルシウム等の充填剤;消泡剤;濡れ
剤(界面活性剤);防腐剤;増粘剤のような通常の感熱
接着剤に使用される添加剤が配合されてもよい。
【0019】上述した、EVA、粘着樹脂および/また
はワックス、保護コロイド、水、および、必要ならば上
記任意成分を樹脂の軟化点または融点以上の温度(樹脂
の軟化点または融点が水の融点よりも高い場合は溶剤に
溶解して)で攪拌してプレ乳化物(予備乳化分散物)を
作る。プレ乳化物を作るには、ホモミキサーのような攪
拌装置が使用される。このような通常の攪拌でも一時的
に均一乳化することは可能である。得られたプレ乳化物
を処理圧力(液圧)1300kg/cm2 以上の高圧ホモジ
ナイザーで処理することにより、水分散型感熱接着剤が
得られる。プレ乳化物の液圧が1300kg/cm2 未満だ
と平均粒径または粒径分布が大きくなり、貯蔵安定性が
低下すると言う問題がある。高圧ホモジナイザーで処理
するときのプレ乳化物の液圧が高すぎると処理速度が遅
くなり、生産性が低下するおそれがあるので、該液圧は
4000kg/cm2 以下が好ましい。
【0020】ここで使用される高圧ホモジナイザーは、
プレ乳化物を通すための流路を2つの細い流路に分け、
分けられた流路を90度横向きに曲げて合流する形状に
してあり、プレ乳化物をこれらの流路に通すうちに流路
壁に衝突させ、加速させた流体同士を超高速で衝突させ
ることにより微粒化、乳化、均一分散作用を引き起こす
装置であり、上述した他の方法に用いられる装置よりも
細かく均一な乳化物が得られる。従来の方法で使用され
ていた高圧ホモジナイザーは、隙間からディスクに液を
ぶつけることにより乳化分散を行っており処理圧力を1
300kg/cm2以上にすることはできなかった。
【0021】この発明の方法によれば、高圧ホモジナイ
ザーで処理するプレ乳化物として、従来法で得られた貯
蔵安定性の悪い乳化物を使用することにより、貯蔵安定
性の良好な水分散型感熱接着剤とすることができる。こ
の発明の製造方法により得られた接着剤は、支持体に塗
布され、乾燥される。支持体は、フィルム、シート、テ
ープ、紙、金属箔などのシート状物や成形物などであ
り、その材質は、ポリ塩化ビニル(PVC)、紙、ポリ
スチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体)、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、アクリロニトリル−スチレン樹脂、ポリエステル
(PET)等である。塗布は、カーテンコーター、ロー
ルコーター、刷毛、スプレーガンのように通常の水分散
型感熱接着剤を塗布するための手段を用いて支持体の全
面にまたは部分的に行われる。接着剤塗膜の厚みは、乾
燥した状態で、0.5〜50μmが好ましく、3〜10
μmがより好ましい。塗膜厚みがこの範囲を下回ると充
分な接着強度が得られないおそれがあり、上回ると乾燥
速度が遅くなるおそれがある。乾燥は、たとえば、40
〜120℃の温度で行われる。
【0022】この発明の方法により得られた接着剤で被
着材に接着するときには接着剤表面を被着材に接触させ
て加熱溶融し、冷却固化により接着する。加熱溶融は、
EVA、粘着樹脂やワックスの種類によるが通常50〜
200℃の温度で0.1〜5秒間程度である。被着材の
接着面にもその感熱接着剤を塗布して乾燥しておいても
よい。加熱溶融の際に0.1〜5.0kg/cm2 程度の圧
力をかけてもよい。
【0023】この発明の方法により得られた接着剤をシ
ート状の支持体に塗布して乾燥させて感熱ラベルが得ら
れる。この感熱ラベルは、耐ブロッキング性が良いので
剥離シートを接着剤面に被せておく必要がなく、しか
も、接着性が良好である。このため、インモールドラベ
ルなどに使用されうる。この発明の方法により得られた
接着剤は、上記感熱ラベル、ブリスターパック、ヒート
シール剤などの用途に使用される。
【0024】
【作用】この発明によれば、EVAと粘着樹脂および/
またはワックスとの溶融混合物を、保護コロイドを用い
て高圧ホモジナイザーで強制的に水媒体中に乳化分散す
ることにより、分散粒子の平均粒径0.5〜4μmかつ
分散粒子の50重量%が2μm以下の粒径を有する乳化
分散物を得る。このため、得られた乳化分散物は、低粘
度でもクリーミングを起こさず、貯蔵安定性が良好であ
る。しかも、乳化する樹脂の種類に限定がなく、広範囲
の樹脂が使用できる。EVAと、粘着樹脂および/また
はワックスとを溶融混合物を水中に乳化分散するので、
各成分の単独エマルションをブレンドした場合(各成分
の粒子が個々に水中に分散する。)に比べて優れたヒー
トシール性が得られる。
【0025】この発明によれば、溶融混合のための比較
的短時間の加熱だけですむため、加熱安定性が悪く、ホ
ットメルト原料として使用困難とされていた、生ロジン
のような材料も分解や変質を起こすことなく水分散型感
熱接着剤に使用できる。この発明によれば、高粘度であ
るため熱溶融によるアプリケーションが困難であったホ
ットメルトも水系化することにより低粘度流体となるの
で、容易に塗付できる。
【0026】この発明の方法によれば、保護コロイドと
してゼラチンを使用すれば、平均粒径1〜10μm程度
の微細な樹脂のマイクロカプセルを作ることができる。
水分散物を遠心分離、エバポレーター、限外ろ過去等の
方法で濃縮、分離した後、乾燥させることによりマイク
ロカプセルが得られる。
【0027】
【実施例】以下に、この発明の実施例と、この発明の範
囲を外れた比較例とを示すが、この発明は下記実施例に
限定されない。以下では、「部」は「重量部」、「%」
は「重量%」である。 (製造例1)三井・デュポンポリケミカル(株)製のE
VA(商品名エバフレックス250、酢酸ビニル含有量
28%、MI=15)15部、住友化学(株)製のEV
A(商品名スミテートKC−10、酢酸ビニル含有量2
8%、MI=150)15部、荒川化学工業(株)製の
ロジンエステル(商品名スーパーエステルA−125、
軟化点(S.P.)125℃)30部、日本精蝋(株)
製のパラフィンワックス(パラフィンワックス135、
融点58℃)40部を溶融混合して、粘度2000cp
s(180℃)、軟化点(S.P.75℃)のホットメ
ルト接着剤組成物を得た。
【0028】(製造例2)三井・デュポンポリケミカル
(株)製のEVA(商品名エバフレックス220、酢酸
ビニル含有量28%、MI=150)50部、荒川化学
工業(株)製のロジンエステル(商品名スーパーエステ
ルA−125、軟化点(S.P.)125℃)50部を
溶融混合して、粘度2000cps(180℃)、軟化
点(S.P.75℃)のホットメルト接着剤組成物を得
た。
【0029】(製造例3)三井・デュポンポリケミカル
(株)製のEVA(商品名エバフレックス220、酢酸
ビニル含有量28%、MI=150)50部、日本精蝋
(株)製のパラフィンワックス(パラフィンワックス1
35、融点58℃)50部を溶融混合して、粘度200
0cps(180℃)、軟化点(S.P.75℃)のホ
ットメルト接着剤組成物を得た。
【0030】(実施例1〜2)表1に示す配合比で、水
にあらかじめ保護コロイド(PVA−217E、クラレ
(株)製の部分ケン化ポバール、ケン化度88)を溶解
させ、製造例1で得られたホットメルト接着剤組成物を
添加した。これを80〜90℃(樹脂の軟化点以上)ま
で昇温し、常圧ホモミキサー(特殊機化工業(株)製
T.Kホモミキサー)で攪拌し、プレ乳化物を得た。
【0031】得られたプレ乳化物を高圧ホモジナイザー
(ナノマイザー(株)製LA−31型)で処理圧力1,
300kg/cm2 で処理し、水分散物を得た。 (実施例3)実施例1において、保護コロイドとして酸
カゼイン(ポーランド産)を使用し、これを溶解するた
めにNH4 OH水溶液を用いたこと以外は実施例1と同
様にして水分散物を得た。
【0032】(実施例4)表1に示す配合比で、水にあ
らかじめ保護コロイド(PVA−217E、クラレ
(株)製の部分ケン化ポバール、ケン化度88)を溶解
させ、製造例2で得られたホットメルト接着剤組成物を
添加した。これを80〜90℃(樹脂の軟化点以上)ま
で昇温し、常圧ホモミキサー(特殊機化工業(株)製
T.Kホモミキサー)で攪拌し、プレ乳化物を得た。
【0033】得られたプレ乳化物を高圧ホモジナイザー
(ナノマイザー(株)製LA−31型)で処理圧力1,
300kg/cm2 で処理し、水分散物を得た。 (実施例5)表1に示す配合比で、水にあらかじめ保護
コロイド(PVA−217E、クラレ(株)製の部分ケ
ン化ポバール、ケン化度88)を溶解させ、製造例3で
得られたホットメルト接着剤組成物を添加した。これを
80〜90℃(樹脂の軟化点以上)まで昇温し、常圧ホ
モミキサー(特殊機化工業(株)製T.Kホモミキサ
ー)で攪拌し、プレ乳化物を得た。
【0034】得られたプレ乳化物を高圧ホモジナイザー
(ナノマイザー(株)製LA−31型)で処理圧力1,
300kg/cm2 で処理し、水分散物を得た。 (比較例1)実施例1において、高圧ホモジナイザーで
の処理を省略し、プレ乳化物である水分散物を得た。
【0035】(比較例2)実施例1において、プレ乳化
物を従来の高圧ホモジナイザー(GAULIN社製の1
5M−8TA)で850kg/cm2 の処理圧力で処理した
こと以外は実施例1と同様にして水分散物を得た。 (比較例3)実施例1で使用した熱可塑性樹脂を水分散
せず、熱溶融させてヒートシール強度を測定した。
【0036】水分散物の分散粒子の平均粒径と累積粒子
50重量%時の粒径を動的光散乱法により測定した。水
分散物の貯蔵安定性は、23℃で3か月放置した後の状
態を観察し、○:分離なし、△:一部分離した、×:凝
集したで評価した。
【0037】水分散物のヒートシール強度を次の方法で
調べた。アート紙にコーティングロッドNo.9(2
0.6μmφ、ウェット)で塗布し、50℃で3分間乾
燥した。塗布面と硬質ポリ塩化ビニルフィルムまたはP
ETと合わせ、120℃にて2kg/cm2 の圧力で1秒間
日理商事(株)製ヒートシーラーでヒートシールした。
ヒートシール物について島津製作所製万能引張り試験機
(オートグラフAG−2000E)にてT剥離強度(ク
ロスヘッドスピード300mm/分)を求め、これをヒー
トシール強度とした。ただし、貯蔵安定性が×または△
の水分散物については測定しなかった。
【0038】結果を表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】表1にみるように、実施例1〜5の水分散
物は、貯蔵安定性が良好で、ヒートシール強度は、比較
例3のものと同等であった。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、貯蔵安定性に優れ、
広範囲の熱可塑性樹脂を使用できる水分散型感熱接着剤
が提供される。EVAと粘着樹脂および/またはワック
スとの溶融混合物を使用するので接着剤の耐ブロッキン
グ性およびヒートシール性が向上する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワックスおよび粘着樹脂のうちの少なく
    とも1つとエチレン−酢酸ビニル共重合体とを水中で軟
    化状態にして保護コロイドの存在下に攪拌して得られた
    予備乳化分散物を高圧ホモジナイザーにより1300kg
    /cm2 以上の圧力で攪拌することにより、前記ワックス
    および粘着樹脂のうちの少なくとも1つとエチレン−酢
    酸ビニル共重合体との溶融混合物からなる粒子が保護コ
    ロイドにより水中に乳化分散されていて、分散粒子の平
    均粒径が0.5〜4μmで、分散粒子の50重量%が2
    μm以下の粒径を有する乳化分散物を生成させる水分散
    型感熱接着剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 ワックスおよび粘着樹脂のうちの少なく
    とも1つとエチレン−酢酸ビニル共重合体がホットメル
    ト接着剤組成物である請求項1記載の方法。
JP35103493A 1993-12-30 1993-12-30 水分散型感熱接着剤の製造方法 Expired - Fee Related JP3298599B2 (ja)

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