JPH07197321A - ポリエステル系合成繊維およびその製造方法 - Google Patents

ポリエステル系合成繊維およびその製造方法

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JPH07197321A
JPH07197321A JP35213593A JP35213593A JPH07197321A JP H07197321 A JPH07197321 A JP H07197321A JP 35213593 A JP35213593 A JP 35213593A JP 35213593 A JP35213593 A JP 35213593A JP H07197321 A JPH07197321 A JP H07197321A
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JP
Japan
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fiber
weight
polyester
polyethylene terephthalate
water
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JP35213593A
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Akio Takeuchi
昭男 竹内
Tadashi Koyanagi
小柳  正
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 染色時の視覚染色濃度、保水性、放水性、吸
湿性、およびドライ感のすべてに優れたポリエステル系
合成繊維を得る。 【構成】 繊維表面が特定平面間距離の繊維軸方向に平
行な多数の条痕を有している繊維表面部分がポリエチレ
ンテレフタレートとポリエチレングリコールとの共重合
ポリマーと、ポリエチレンテレフタレートとのブレンド
ポリマーよりなるポリエステル系合成繊維。および、特
定のポリエチレングリコール含有率の共重合ポリマー
と、これと混合するポリエチレンテレフタレートとのブ
レンド比率を特定し、かつアルカリ処理減量速度を特定
したポリエステル系合成繊維の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般衣料、特にスポー
ツ用途に適した、染色時の視覚染色濃度、保水性、放水
性、吸湿性、およびドライ感のすべてに優れたポリエス
テル系合成繊維およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融紡糸による合成繊維は、染色した場
合に視覚染色濃度が得られにくいという欠点があった。
この欠点を解決する目的で、例えば微粒子シリカを含有
させたポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸し、得ら
れたポリエステル繊維をアルカリ処理して微粒子シリカ
を溶出させ、極めて微細な、かつ複雑な凹凸形状を繊維
表面全体に形成させることが行われている(特公昭59
−24233号公報参照)。しかしながら、発汗時の快
適性に関係する保水性、放水性、および吸湿性に関して
は、解決できないという問題があった。
【0003】また、ポリマーブレンドによる2成分系の
繊維の一部を抽出する方法は、抽出後の内部に空洞がで
き、失透した光沢のない状態で、染色しても色の深みが
得られないという問題があることが知られている(特公
昭59−24233号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来技術では染色時の視覚染色濃度、保水性、放水性、吸
湿性、およびドライ感すべてに優れたポリエステル系合
成繊維が得られないという問題を、ポリマーブレンド技
術で解決することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】ポリマーブレンド技術を
用いてポリエステル系繊維を製造する場合、ポリエチレ
ングリコールを共重合ポリエステルの一成分とすると耐
熱性が非常に悪化することは良く知られている。したが
って、スルホイソフタル酸金属塩を併用してポリエチレ
ングリコール含有量を低下させ、さらに複合紡糸の鞘に
このブレンドポリマーを用い、芯にポリエチレンテレフ
タレートを用いて操業性を向上させることが行われてい
る(特開平1−314781号公報参照)。
【0006】このように、共重合ポリエステルの一成分
としてポリエチレングリコールを多量に共重合させた場
合には耐熱性が非常に悪化するので、これを用いたブレ
ンドポリマーの利用技術に関しては、検討されることが
少なかった。
【0007】しかしながら、本発明者等の研究によれ
ば、従来検討されることが少なかったポリエチレングリ
コールを比較的多量に共重合したポリエステル系ポリマ
ーとポリエチレンテレフタレートとのブレンドポリマー
を用いることにより、従来技術では得られなかった染色
時の視覚染色濃度、保水性、放水性、吸湿性、およびド
ライ感のすべて、特に保水性、放水性に優れたポリエス
テル系合成繊維が得られる技術を見出し、本発明に至っ
たものである。
【0008】上記知見に併せて、本発明者等はブレンド
ポリマーそのものを通常の紡糸法で紡糸する方が、複合
紡糸の鞘にブレンドポリマーを用いる場合に比較し、ブ
レンドポリマーの熱分解を防止するのに有効であること
も見出した。さらに一般に、共重合ポリマーを用いると
染色後の布帛の堅牢度、特に水堅牢度が悪化するが、本
発明によるとこの問題も解決できることを見出した。
【0009】本発明は、繊維表面部分がポリエチレンテ
レフタレートとポリエチレングリコールとの共重合ポリ
マーと、ポリエチレンテレフタレートとのブレンドポリ
マーよりなり、繊維表面が繊維軸方向に平行な多数の条
痕を有しており、その条痕は繊維軸に対して直角な外周
方向に隣接して存在する条痕までの平面距離Xが下記式
(1)で規定する範囲内であるポリエステル系合成繊維
を提供する。 0.2≦X≦1.0(μm) …(1)
【0010】本発明は、また、ポリエチレンテレフタレ
ートと、これに共重合する下記式(2)で規定される重
量Yのポリエチレングリコールとの、重量Aの共重合ポ
リマーと、これと混合する重量Bのポリエチレンテレフ
タレートとのブレンド比率A/Bが下記式(3)で規定
する範囲内であるブレンドポリマーからなる繊維の表面
部分の少なくとも一部を、アルカリ処理により下記式
(4)で規定される範囲内の減量速度Vで溶出除去する
ことからなる上記ポリエステル系合成繊維の製造方法を
提供する。 10≦Y≦30(重量%) …(2) 10/90≦A/B≦50/50 …(3) 0.2≦V≦10(%/分) …(4)
【0011】本発明においては、アルカリ処理前の繊維
の主体をなすポリエチレンテレフタレート中に共重合ポ
リマーを筋状に微細に分散させることが必要である。こ
うすることにより、アルカリ処理後の繊維表面の条痕間
の平均距離を小さくできるほか、紡糸性、延伸性をも向
上させることができる。また本発明では筋状に微細に分
散した共重合ポリマーをアルカリ処理により優先的に溶
出除去することが必要である。そのためには、ポリエチ
レンテレフタレートとブレンドする共重合ポリマーは、
ポリエチレンテレフタレートとポリエチレングリコール
との共重合ポリマーであり、その中のポリエチレングリ
コールの比率Yは10〜30重量%であり、15〜25
重量%であることが好ましい。
【0012】この比率Yが10重量%より小であると、
アルカリ処理時のポリエチレンテレフタレートと共重合
ポリマーとの減量速度差が小となり、繊維表面の繊維軸
方向に平行な条痕が少く、平滑部が多くなる。また、こ
の比率Yが30重量%より大きいと、共重合ポリマーの
耐熱性が悪化して紡糸性、延伸性が低下すると共に、染
色後の繊維中の脱落しやすい染料をアルカリを用いて還
元洗浄する際に、ブレンドポリマーが溶解して、繊維形
状をとどめなくなる。
【0013】ポリエステル系合成繊維の耐熱性を改良す
るために、例えばスルホイソフタル酸金属塩を共重合成
分の台成分として使用する場合、共重合ポリマーの分散
が粗大となり、繊維表面が条痕状とならず、粗大な溝状
孔となり、ドライ感、保水性、放水性も低下するので、
その添加量は5重量%以下とすることが好ましい。
【0014】また、この共重合ポリマーの重量Aとポリ
エチレンテレフタレートの重量Bとのブレンド比率A/
Bは、10/90〜50/50であり、20/80〜4
0/60が更に好ましい。この比率が10/90より小
さいと条痕が数少なくなり、またこの比率が50/50
より大きいとやはり条痕が数少なくなる。
【0015】このブレンドポリマーを鞘とし、ポリエチ
レンテレフタレート、ナイロン66等の公知の熱可塑性
ポリマーを芯として複合紡糸しても良いし、ブレンドポ
リマー単独を通常の紡糸方法を用いて紡糸しても良い
が、減量率の変動に対する繊維の表面構造の安定性の面
からは、ブレンドポリマー単独を通常の紡糸方法を用い
て紡糸することが好ましい。ブレンドポリマー中の共重
合ポリマーの熱劣化は、ブレンドポリマー単独を通常の
紡糸方法を用いて紡糸した方が少ない。
【0016】ブレンドポリマーからなる繊維表面部分を
アルカリ処理によりその少くとも一部を溶出除去する場
合、減量速度Vは0.2〜10%/分であることが必要
であり、0.3〜6%/分が好ましい。この減量速度V
が0.2%/分より小さいと減量時間が長くなり、工業
的に実施するのに適さない。また減量速度Vが10%/
分より大きいと、条痕が数少なくなる。したがって、減
量促進剤は使用しないこと、アルカリ濃度およびアルカ
リ処理温度を低下させることが好ましい。
【0017】上記のように、本発明に従えば、繊維の表
面部分をアルカリ処理することにより所望のポリエステ
ル系合成繊維を製造することができるが、使用するアル
カリの種類、処理方法、処理温度及び時間等には特に限
定はないが、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、テトラメチルアンモニウムハイドロサルファイトお
よびこれらの混合物等の水溶液を用いることができる。
これらのアルカリ化合物の水溶液の濃度はアルカリ化合
物の種類、処理条件などによっても異なるが、通常は
0.01〜40重量%の範囲が好ましく、0.1〜30
重量%の範囲がより好ましい。処理温度は通常室温〜1
00℃の範囲が好ましく、30〜95℃の範囲がより好
ましい。また処理時間は、通常1分〜4時間の範囲が好
ましく、1分〜60分であるのがより好ましい。
【0018】前記した通り、本発明においては、ブレン
ドポリマー組成、ブレンド比率、アルカリ減量速度を特
定することにより、繊維表面が繊維軸方向に平行な多数
の条痕を有しており、その条痕が繊維軸に対して直角な
外周方向に隣接して存在する条痕までの平面距離Xが
0.2〜1.0μmの範囲である、繊維表面部分がポリ
エチレンテレフタレートとポリエチレングリコールとの
共重合ポリマーと、ポリエチレンテレフタレートとのブ
レンドポリマーよりなるポリエステル系合成繊維が得ら
れる。
【0019】一つの条痕が繊維軸に対して直角な外周方
向に隣接して存在する条痕までの平面距離Xは、繊維表
面を走査型電子顕微鏡で2000倍に拡大し、繊維軸に
対して直角方向の10μm当りに存在する条痕の数を測
定し、平均距離を計算することにより求めることができ
る。
【0020】条痕が繊維軸に対して直角な外周方向に隣
接して存在する条痕までの平面距離Xが0.2μmより
小さいと吸湿性、およびドライ感が低下し、また1.0
μmより大きいと視覚染色濃度、保水性、および放水性
が低下するので好ましくない。本発明によれば染色時の
視覚染色濃度、保水性、放水性、吸湿性、およびドライ
感のすべて、特に保水性、放水性に優れたポリエステル
系合成繊維を得ることができる。例えば遠心脱水(18
00G)後の保水性に関しては、従来のポリエチレンテ
レフタレート繊維の保水率は約1%であるのに対し、本
発明の繊維の保水率は3〜10%(好ましくは5〜10
%)と顕著に増大させることができる。更に放水性に関
しても、従来のポリエチレンテレフタレート繊維の遠心
脱水(1800G)後の放水速度は約0.1%/分であ
るのに対し、本発明の繊維の放水速度は0.4〜0.7
%/分と顕著に増大させることができる。
【0021】この条痕は、従来法により微粒子シリカを
溶出させて形成させた凹凸(特公昭59−24233号
公報参照)や、ポリマーブレンド繊維からポリエステル
を溶出させて形成させた筋状の微細孔(特開平2−17
5965号公報参照)とはその形状が異なるものであ
る。
【0022】本発明においても、共重合ポリマーの重量
Aとポリエチレンテレフタレートの重量Bとのブレンド
比率A/Bが10/90から50/50に増大するにつ
れてブレンド相が粗大化し、繊維軸方向に平行な多数の
条痕のほかに、筋状の微細孔が点在する傾向を示すが、
染色時の視覚染色濃度、保水性、放水性、吸湿性、およ
びドライ感のすべてに優れた効果を発現させるために
は、筋状の微細孔の存在は必要不可欠なものではない。
本発明の共重合系のブレンド紡糸の場合は、共重合ポリ
マーを非常に微細なフィブリル状に分散させることがで
きる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を用いて、本発明を更に具体的
に説明する。以下の例における用語の定義は次の通りで
ある。 減量率(%)={(減量前の絶乾試料重量−減量後絶乾
試料重量)/減量前の絶乾試料重量)×100 減量速度(%/分)=減量率/減量時間 条痕間の平均距離(μm)=10μm/10μm当りの
条痕の数 含水率(%)=(脱水後の試料重量−絶乾試料重量/絶
乾試料重量 平衡水分率(%)={(20℃、65%RHで1昼夜放
置後の試料重量−絶乾試料重量)/絶乾試料重量}×1
00 放水速度(%/分)=(毎分3500回転遠心脱水後の
試料重量−20℃、65%相対湿度で10分放置後の試
料重量)/10分 K/S値(視覚染色濃度):Macbeth CE−3
000型で測定 L値(色の明るさ):Macbeth CE−3000
型で測定
【0024】実施例1 分子量6000のポリエチレングリコール25重量%、
スルホイソフタル酸メチル1重量%、ジメチルテレフタ
レート51重量%、エチレングリコール23重量%にエ
ステル交換触媒、重合触媒を加え、常法により重合し、
共重合ポリマーを得た。この共重合ポリマーの重量A
と、これと混合するポリエチレンテレフタレートの重量
Bとのブレンド比率A/Bが2/8となるようにチップ
ブレンドし、通常のスクリュー押出機を用いて紡糸し、
延伸後70d/24fの繊維を得た。この繊維を28ゲ
ージの一口編みにし、90℃の30g/LのNaOH水
溶液中で30分間処理した。減量率は22%、減量速度
は0.7%/分であった。
【0025】減量後の編地を走査型電子顕微鏡で観察し
たところ、繊維表面の一つの条痕が繊維軸に対して直角
な外周方向に隣接して存在する条痕までの平面距離Xは
0.5μmであった。この編地を20℃の水に浸漬し、
その一端を把持して5分間懸架放置後の含水率は328
%であった。毎分3500(1800G)回転で遠心脱
水した後の含水率は5.4%であった。また20℃、相
対湿度65%の高温室中に1昼夜放置した場合の平衡水
分率は0.8%であった。この際の放水速度は0.47
%/分と大であった。またこの編地の風合はドライ感に
優れていた。得られた繊維の形状(表面状態)を示す写
真を図1に示す。
【0026】次にこの編地を、染料Kayalon P
o.Blue 3R−SFを用い、20%owf、pH=
5、浴比1対50で130℃、60分間染色した。染色
後の編地をMacbeth CE−3000型を用いて
測色したところ、視覚染色濃度を示すK/S値は25.
8と大であり、明るさを示すL値も14.1と小であっ
た。
【0027】染色に引続き、NaOHを2g/L、ハイ
ドロサルファイトを2g/L含む水溶液中で、浴比1対
100で80℃、10分間還元洗浄した。アルカリ減量
速度が速い共重合ポリマーを用いた場合によく発生する
還元洗浄時の編地の損傷はなく充分な強度を有してお
り、またK/S地は24.7、L値は14.2で殆ど変
化なかった。
【0028】実施例2 温度90℃の100g/LのNaOH水溶液中で繊維を
10分間処理した以外は実施例1と同様に処理した。減
量率は39%、減量速度は3.9%/分であった。減量
後の編地を走査型電子顕微鏡で観察したところ、繊維表
面の一つの条痕が繊維軸に対して直角な外周方向に隣接
して存在する条痕までの平面距離Xは0.7μmであっ
た。またこの編地を20℃の水に浸漬し、その一端を把
持して5分間懸架放置後の含水率は377%であった。
毎分3500回転で延伸脱水して含水率を測定したとこ
ろ、5.1%であった。また20℃、相対湿度65%の
高温室中に1昼夜放置した場合の平衡水分率は0.8%
であった。この際の乾燥速度は0.42%/分と大であ
った。またこの編地の風合はドライ感に優れていた。
【0029】実施例3 分子量6000のポリエチレングリコール25重量%、
スルホイソフタル酸メチル1重量%、ジメチルテレフタ
レート51重量%、エチレングリコール23重量%にエ
ステル交換触媒及び重合触媒を加え、常法により重合
し、共重合ポリマーを得た。この共重合ポリマーの重量
Aと、これと混合するポリエチレンテレフタレートの重
量Bとのブレンド比率A/Bを4/6となるようにチッ
プブレンドし、通常のスクリュー押出機を用いて紡糸
し、延伸後70d/24fの繊維を得た。この繊維を2
8ゲージの一口編みにし、90℃の30g/LのNaO
H水溶液中で10分間処理した。減量率は39%、減量
速度は3.9%/分であった。
【0030】減量後の編地を走査型電子顕微鏡で観察し
たところ、繊維表面の一つの条痕が繊維軸に対して直角
な外周方向に隣接して存在する条痕までの平面距離Xは
0.8μmであった。この他に長さ1〜15μmの筋状
孔も混在していた。またこの編地を20℃の水に浸漬
し、その一端を把持して5分間懸架放置後の含水率は4
06%であった。毎分3500回転で延伸脱水して含水
率を測定したところ、9.0%であった。また20℃、
相対湿度65%の高温室中に1昼夜放置した場合の平衡
水分率は1.7%であった。この際の放水速度は0.6
7%/分と大であった。またこの編地の風合はドライ感
に優れていた。
【0031】次にこの編地を、染料Kayalon P
o.Blue 3R−SFを用い、20%owf、pH=
5、浴比1対50で130℃、60分間染色した。染色
後の編地をMacbeth CE−3000型を用いて
測色したところ、視覚染色濃度を示すK/S値は29.
9と大きく、明るさを示すL値は13.9と小さかっ
た。
【0032】染色に引続き、NaOHを2g/L、ハイ
ドロサルファイトを2g/L含む水溶液中で、浴比1対
100で温度80℃で10分間還元洗浄した。アルカリ
減量速度が速い共重合ポリマーを用いた場合によく発生
する還元洗浄時の編地の損傷はなく充分な強度を有して
おり、またK/S値は26.9、L値は14.9で殆ど
変化なかった。
【0033】実施例4 温度90℃の50g/LのNaOH水溶液中で繊維を1
0分間処理した以外は実施例3と同様に処理した。減量
率は60%、減量速度は6.0%/分であった。減量後
の編地を走査型電子顕微鏡で観察したところ、繊維表面
の一つの条痕が繊維軸に対して直角な外周方向に隣接し
て存在する条痕までの平面距離Xは0.9μmであっ
た。またこの編地を20℃の水に浸漬し、その一端を把
持して5分間懸架放置後の含水率は520%であった。
毎分3500回転で延伸脱水して含水率を測定したとこ
ろ、8.5%であった。また20℃、相対湿度65%の
高温室中に1昼夜放置した場合の平衡水分率は1.6%
であった。この際の放水速度は0.64%/分と大き
く、またこの編地の風合はドライ感に優れていた。
【0034】比較例1 ポリエチレンテレフタレート単独ポリマーから実施例と
同様にして70d/24fの繊維を得た。この繊維を一
口編みにし、20℃の水に浸漬し、その一端を把持して
5分間懸架放置後の含水率は222%であった。毎分3
500回転で延伸脱水して含水率を測定したところ、
1.2%であった。また20℃、相対湿度65%の高温
室中に1昼夜放置した場合の平衡水分率は0.4%であ
った。この際の放水速度は0.06%/分であった。こ
の編地の風合は、ヌメリ感を与えるものであった。
【0035】次にこの編地を、染料Kayalon P
o.Blue 3R−SFを用い、20%owf、pH=
5、浴比1対50で温度130℃で60分間染色した。
染色後の編地をMacbeth CE−3000型を用
いて測色したところ、視覚染色濃度を示すK/S値は2
0.8と小であり、明るさを示すL値は17.8と大で
あった。
【0036】比較例2 沸騰した100g/LのNaOH水溶液中で繊維を5分
間処理した以外は実施例3と同様に処理した。減量率は
71%、減量速度は14.2%/分であった。減量後の
編地を走査型電子顕微鏡で観察したところ、繊維表面の
一つの条痕が繊維軸に対して直角な外周方向に隣接して
存在する条痕までの平面距離Xは1.2μmであった。
またこの編地を20℃の水に浸漬し、その一端を把持し
て5分間懸架放置後の含水率は500%であった。毎分
3500回転で延伸脱水して含水率を測定したところ、
含水率は5.4%であった。また20℃、相対湿度65
%の高温室中に1昼夜放置した場合の平衡水分率は1.
2%、この際の放水速度は0.35%/分、L値は1
5.8であったものの、この編地の風合はドライ感に劣
るものであり、K/S値も23.2に低下した。
【0037】比較例3 分子量6000のポリエチレングリコール16重量%、
スルホイソフタル酸ナトリウム10重量%、ジメチルテ
レフタレート51重量%、エチレングリコール23重量
%にエステル交換触媒、重合触媒を加え、常法により重
合し、共重合ポリマーを得た。この共重合ポリマーの重
量Aと、これと混合するポリエチレンテレフタレートの
重量Bとのブレンド比率A/Bを2/8となるようにチ
ップブレンドし、通常のスクリュー押出機を用いて紡糸
し、延伸後70d/24fの繊維を得た。この繊維の紡
糸性、延伸性は不良であった。この繊維を28ゲージの
一口編みにし、温度90℃の30g/LのNaOH水溶
液中で5分間処理した。減量率は55%、減量速度は1
1%/分であった。
【0038】上で得た減量後の編地を走査型電子顕微鏡
で観察したところ、繊維表面は楕円状の孔が散在する構
造をしていた。この編地を20℃の水に浸漬し、その一
端を把持して5分間懸架放置後の含水率は239%であ
った。毎分3500回転で遠心脱水した後の含水率は
5.5%であり、また20℃、相対湿度65%の高温室
中に1昼夜放置した場合の平衡水分率は0.9%であっ
た。この際の放水速度は0.32%/分であった。しか
しながら、この編地の風合はドライ感が少なかった。
【0039】次に上で得た編地を、染料Kayalon
Po.Blue 3R−SFを用い、20%owf、
pH=5、浴比1対50で温度130℃で60分間染色し
た。染色後の編地をMacbeth CE−3000型
を用いて染色したところ、視覚染色濃度を示すK/S値
は25.9と大であり、明るさを示すL値も14.0と
小であった。
【0040】染色に引続き、NaOHを2g/L、ハイ
ドロサルファイトを2g/L含む水溶液中で、浴比1対
100で温度80℃で10分間還元洗浄した。編地の損
傷が甚だしく、実用に耐えるものではなった。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、以上説明したように染
色時の視覚染色濃度、保水性、放水性、吸湿性、および
ドライ感のすべてに優れたポリエステル系合成繊維を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリエステル系合成繊維の形状(表面
状態)の一例を示す電子顕微鏡写真(2,000倍)で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 11/38 // D06M 101:32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維表面部分がポリエチレンテレフタレ
    ートとポリエチレングリコールとの共重合ポリマーと、
    ポリエチレンテレフタレートとのブンレドポリマーより
    なり、繊維表面が繊維軸方向に平行な多数の条痕を有し
    ており、その条痕は繊維軸に対して直角な外周方向に隣
    接して存在する条痕までの平面距離Xが下記式(1)で
    規定する範囲内であることを特徴とするポリエステル系
    合成繊維。 0.2≦X≦1.0(μm) …(1)
  2. 【請求項2】 ポリエチレンテレフタレートとこれに共
    重合する下記式(2)で規定される重量Yのポリエチレ
    ングリコールとの、重量Aの共重合ポリマーと、これと
    混合する重量Bのポリエチレンテレフタレートとのブレ
    ンド比率A/Bが下記式(3)で規定する範囲内である
    ブレンドポリマーからなる繊維の表面部分の少なくとも
    一部を、アルカリ処理により下記式(4)で規定される
    範囲内の減量速度Vで溶出除去することを特徴とする請
    求項1に記載のポリエステル系合成繊維の製造方法。 10≦Y≦30(重量%) …(2) 10/90≦A/B≦50/50 …(3) 0.2≦V≦10(%/分) …(4)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200137429A (ko) * 2019-05-30 2020-12-09 도레이첨단소재 주식회사 심색성이 우수한 단독방사섬유용 폴리에스테르 조성물, 이를 통해 제조된 단독방사섬유 및 그 제조방법
CN114622401A (zh) * 2022-05-13 2022-06-14 江苏恒力化纤股份有限公司 一种聚酯织物功能化后整理的方法
CN114622402A (zh) * 2022-05-13 2022-06-14 江苏恒力化纤股份有限公司 一种聚酯纤维表面活化的方法

Cited By (4)

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