JPH07199202A - 強誘電性液晶または反強誘電性液晶表示素子とその製造方法 - Google Patents

強誘電性液晶または反強誘電性液晶表示素子とその製造方法

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JPH07199202A
JPH07199202A JP34869893A JP34869893A JPH07199202A JP H07199202 A JPH07199202 A JP H07199202A JP 34869893 A JP34869893 A JP 34869893A JP 34869893 A JP34869893 A JP 34869893A JP H07199202 A JPH07199202 A JP H07199202A
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Japan
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ferroelectric liquid
cell container
ferroelectric
antiferroelectric
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JP34869893A
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Katsuhiro Suzuki
克宏 鈴木
Takao Minato
孝夫 湊
Masashi Yoshida
真史 吉田
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ジグザグ欠陥の無い強誘電性液晶の
カイラルスメクチックC相、もしくは反強誘電性液晶の
カイラルスメクチックCA 相を簡便でかつ確実に形成で
き、長期にわたって駆動しても高画質で安定な表示能力
を保持できることを最も主要な目的としている。 【構成】本発明は、強誘電性液晶または反強誘電性液晶
を用いた液晶表示素子を製造する際に、ストライプ状電
極がほぼ直交するように相対して配置された少なくとも
一方が透明な一対の基板の片方または両方に配向膜を設
け、当該配向膜のラビング方向とほぼ平行になるように
また少なくとも1個の開口部を有するように一方の基板
のストライプ状電極間にストライプ状の隔壁部材を設
け、一対の基板を接着してセル容器を形成し、開口部を
介して強誘電性液晶または反強誘電性液晶を毛細管現象
により液晶表示素子本体に封入することを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性液晶または反
強誘電性液晶を用いる液晶表示素子とその製造方法に係
り、特にジグザグ欠陥の無い強誘電性液晶のカイラルス
メクチックC相、もしくは反強誘電性液晶のカイラルス
メクチックCA 相を簡便でかつ確実に形成でき、長期に
わたって駆動しても高画質で安定な表示能力を保持し得
るようにした強誘電性液晶または反強誘電性液晶表示素
子とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、強誘電性液晶(FLC:Ferroele
ctric Liquid Crystal)のカイラルスメクチックC相、
あるいは反強誘電性液晶(AFLC:Anti-Ferroelectr
ic Liquid Crystal Display )のカイラルスメクチック
A 相を用いた液晶表示素子(Liquid Crystal Displa
y:以下一括してFLCDと称する)が、STN(Super-
Twisted Nematic)、TFT(Thin Film Transistor)
等に代わる次世代の液晶表示素子として期待されてきて
おり、特に前者のものは、過去10年以上にわたる研究
と技術開発歴がある。
【0003】これらの表示原理、製造技術、材料、およ
びそれらに付随した種々の問題点等は、成書(例えば、
“次世代液晶デイスプレイと液晶材料”:福田敦夫監
修:シーエムシー:1992年刊、“強誘電性液晶の構
造と物性”:福田・竹添共著、コロナ社:1992年
刊)に詳述されている。
【0004】これらによれば、FLCDパネルのセルギ
ャップは、2μm程度で均一でなければならない。
【0005】さらに、FLCDで使用されるスメクチッ
ク相は、STN、TFTに使われるネマチック相と異な
り、層構造の可逆的な自己回復力がない。
【0006】このため、例えばパネルに加えられる様々
な衝撃や振動等においては、パネルは耐震耐衝撃性に優
れた構造であることが要請される。
【0007】これらの要請を満足するFLCD用パネル
としては、例えば“特開昭63−110425号公
報”、“特開昭64−517号公報”において提案され
てきている。
【0008】その概要を簡単に説明すると、以下のよう
である。
【0009】すなわち、まず、ストライプ状電極の各電
極の間に、易接着性部材によりストライプ状でセルギャ
ップ程度の厚みの壁(隔壁部材)が形成される。
【0010】次いで、この隔壁部材により、上下の基板
が接着されてなるものである。
【0011】この種のものは、完全に接着しているの
で、外部からの圧力に対してパネル自体が変形すること
がなく、それに対応する液晶層の変形流動が生じないも
のである。また、ギャップは隔壁の高さで決まり、数ミ
クロン程度で任意に制御が可能である。
【0012】ところで、FLCDにおいてもう一つ問題
とされているのは、いかにジグザグ欠陥(樹状欠陥とも
呼ばれる)のない配向状態を得るかということである。
【0013】すなわち、層構造がシェブロン構造と呼ば
れるスメクチック相固有の層構造をとることに起因する
ジグザグ欠陥の発生が、殆ど不可避であることである。
【0014】図4(a)および図4(b)は、表示部に
おいて偏光顕微鏡にて観察されるジグザグ欠陥の様子の
一例を示す図である。
【0015】図4(a)および図4(b)において、4
01はストライプ状スペーサー、402はくさび状ジグ
ザグ欠陥、403は線状ジグザグ欠陥、404は液晶を
それぞれ示している。
【0016】また、図5はシェブロン構造とジグザグ欠
陥の様子の一例を示す図である。
【0017】図5において、501は液晶分子、502
は基板、503はスメクチックC層面、504はジグザ
グ欠陥のできる箇所をそれぞれ示している。
【0018】すなわち、図5に示すように、層の「く」
の字の方向を、大面積では確実に一つの向きに制御する
のが難しく、向きの異なるドメインが混在せざるを得な
い。この境界の「く」の字が向かい合った箇所504
が、ジグザグ欠陥といわれる状態である。そして、これ
を上から見ると、直線状403、ループ状(くさび状)
402のように見える。
【0019】これらのジグザグ欠陥402、403は、
表示ムラの根本原因であり、駆動した場合には輝線とし
て輝いてコントラストを低下させ、新たなジグザグ欠陥
発生の温床となることから、FLCD実用化のためには
除去することが絶対に必要である。
【0020】しかしながら、これを実現するための技術
的に容易な方法については、今までのところ、まだ提案
されてはいない。
【0021】なお、前記文献には、酸化物の斜方蒸着膜
により、液晶に高いプレチルト角を持たせる方法が開示
されているが、大面積のパネルでは全く実用的でない。
【0022】また、「く」の字の発現が原理的に期待し
難い液晶として、ナフタレン系液晶が開示されている
が、応答速度、コントラスト等、総合特性的に満足でき
る材料ではない。
【0023】これは、ナフタレン系液晶が偶然示す性質
であって、類似の特性を示す材料を合成する指針等につ
いては全く知られていない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
液晶表示素子においては、ジグザグ欠陥の無い強誘電性
液晶のカイラルスメクチックC相、もしくは反強誘電性
液晶のカイラルスメクチックCA 相を形成することが困
難であるという問題があった。
【0025】本発明は、上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、ジグザグ欠陥の無い強誘電性液
晶のカイラルスメクチックC相、もしくは反強誘電性液
晶のカイラルスメクチックCA 相を簡便でかつ確実に形
成でき、長期にわたって駆動しても高画質で安定な表示
能力を保持することが可能な極めて信頼性の高い強誘電
性液晶または反強誘電性液晶表示素子とその製造方法を
提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に係る発明では、強誘電性液晶ま
たは反強誘電性液晶を用いた液晶表示素子を製造する方
法において、ストライプ状電極がほぼ直交するように相
対して配置された少なくとも一方が透明な一対の基板の
片方または両方に配向膜を設け、当該配向膜のラビング
方向とほぼ平行になるようにまた少なくとも1個の開口
部を有するように一方の基板のストライプ状電極間にス
トライプ状の隔壁部材を設け、一対の基板を接着してセ
ル容器を形成し、開口部を介して強誘電性液晶または反
強誘電性液晶を毛細管現象によりセル容器に封入するよ
うにしている。
【0027】ここで、特に上記セル容器として1個の開
口部を有するセル容器を用い、セル容器の内側領域と外
部を等減圧状態のまま等方相転移温度に加熱することに
より、強誘電性液晶または反強誘電性液晶を毛細管現象
によってセル容器の内部へ封入するようにしている。
【0028】また、上記セル容器内外の雰囲気を10-1
Torr以下の減圧状態に保ったまま強誘電性液晶また
は反強誘電性液晶を封入するようにしている。
【0029】さらに、上記セル容器として少なくとも1
個の開口部を有するセル容器を用い、強誘電性液晶また
は反強誘電性液晶の等方相温度域で封入するようにして
いる。
【0030】一方、請求項5に係る発明の強誘電性液晶
または反強誘電性液晶表示素子は、上記請求項1ないし
請求項4のいずれか1項に記載の製造方法により製造さ
れて成る。
【0031】
【作用】従って、本発明の強誘電性液晶または反強誘電
性液晶表示素子とその製造方法においては、セル容器の
内側領域と外部を等減圧状態のまま等方相転移温度に加
熱することにより、液晶封入口の強誘電性液晶または反
強誘電性液晶は、セル容器の内外に差圧がなくとも、毛
細管現象によってセル容器の内部へ浸透する。
【0032】この時、差圧を利用して強制的に液晶を浸
透させる場合と異なり、毛細管現象による液晶の自発的
な浸透であるため、液晶分子の配向膜上への配座は極め
て自然な形で行なわれ、スメクチック相温度に下げても
層の歪みの原因になることがない。
【0033】また、ストライプ状の隔壁部材で浸透方向
をラビング方向と揃えていることにより、浸透中の液晶
の流れに乱流や蛇行が発生しないため、歪みの原因はさ
らに少なくなる。
【0034】よって、等方相から冷却しても、液晶層内
部の干渉が相互に独立したトンネル内部に限定され、大
局的に悪影響を及ぼすことがないため、ジグザグ欠陥の
発生は著しく減少する。
【0035】これにより、ジグザグ欠陥の無い強誘電性
液晶のカイラルスメクチックC相、もしくは反強誘電性
液晶のカイラルスメクチックCA を簡便でかつ確実に形
成することができ、長期にわたって駆動しても高画質で
安定な表示能力を保持する強誘電性液晶または反強誘電
性液晶表示素子を得ることができる。
【0036】
【実施例】本発明は、前述した構造の液晶表示素子にお
いて、強誘電性液晶または反強誘電性液晶を封入する際
に、封入温度(相状態)および封入速度と、ジグザグ欠
陥発現の相関を調べる中で見出したものである。
【0037】すなわち、本発明では、強誘電性液晶また
は反強誘電性液晶を用いた液晶表示素子を製造する際
に、ストライプ状電極がほぼ直交するように相対して配
置された少なくとも一方が透明な一対の基板の片方また
は両方に配向膜を設け、当該配向膜のラビング方向とほ
ぼ平行になるようにまた少なくとも1個の開口部を有す
るように一方の基板のストライプ状電極間にストライプ
状の隔壁部材を設け、一対の基板を接着してセル容器を
形成し、開口部を介して強誘電性液晶または反強誘電性
液晶を毛細管現象によりセル容器に封入するものであ
る。
【0038】より具体的には、セル容器の内側領域と外
部を等減圧状態のまま(セル容器内外の雰囲気を10-1
Torr以下の減圧状態に保ったまま)、等方相転移温
度に加熱することによって、強誘電性液晶または反強誘
電性液晶を封入することを特徴とするものであって、封
入動作がされる相状態として等方相であることを特徴と
する封入方法であり、この方法で強誘電性液晶または反
強誘電性液晶を封入して成る液晶表示素子である。
【0039】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0040】図1は、本発明による強誘電性液晶または
反強誘電性液晶表示素子の構成例を示す断面図である。
【0041】すなわち、本実施例の強誘電性液晶または
反強誘電性液晶表示素子は、図1に示すように、ストラ
イプ状のITO電極101がほぼ直交するように相対し
て配置された少なくとも一方が透明な一対のガラス基板
102の両方に配向膜105を設け、この配向膜105
のラビング方向とほぼ平行になるように1個の開口部を
有するように一方のガラス基板102のストライプ状の
ITO電極101間に、ストライプ状の隔壁部材である
レジストスペーサー103を設け、一対のガラス基板1
02を接着してセル容器を形成し、開口部を介して強誘
電性液晶または反強誘電性液晶104を毛細管現象によ
りセル容器に封入して成っている。
【0042】ここで、隔壁部材であるレジストスペーサ
ー103の形成方法としては、例えばフォトリソ法、印
刷法の中から、適宜選択する。
【0043】また、材料としては、例えばパタニングが
可能な各種のレジスト材を用いることができる。
【0044】さらに、外側のシール部の一部には、液晶
封入口となる開口部が設けており、ここから強誘電性液
晶または反強誘電性液晶104を内部に浸透させるよう
にしている。
【0045】次に、本実施例の強誘電性液晶または反強
誘電性液晶表示素子の製造方法について、図2を用いて
説明する。
【0046】通常、強誘電性液晶または反強誘電性液晶
の封入は、セル容器を排気装置内に設置して、セル容器
の開口部より内部を充分に排気し、その後開口部を強誘
電性液晶または反強誘電性液晶で塞ぐ。
【0047】次いで、セル容器の外部の圧力を高めて、
差圧が液晶にかかるようにする。こうすると、液晶がセ
ル容器内部に浸透するが、この時に差圧と温度を加減す
ることによって、浸透速度を制御することができる。
【0048】すなわち、まず、図2に示すように、スト
ライプ状のITO電極101がほぼ直交するように相対
して配置された少なくとも一方が透明な一対のガラス基
板102の両方に配向膜105を設ける。
【0049】次に、この配向膜105のラビング方向と
ほぼ平行になるように1個の開口部201を有するよう
に一方のガラス基板102のストライプ状のITO電極
101間にストライプ状の隔壁部材であるレジストスペ
ーサー103を設け、一対のガラス基板102を接着し
てセル容器202を形成する。
【0050】しかる後に、セル容器202の内側領域と
外部を等減圧状態のまま等方相転移温度に加熱すること
により、開口部201を介して強誘電性液晶または反強
誘電性液晶104を、毛細管現象によってセル容器20
2の内部へ封入する。
【0051】なお、図2中、203は端部封止部、20
4は表示領域をそれぞれ示している。
【0052】この場合、図2に示すような構造では、強
誘電性液晶または反強誘電性液晶104は、ストライプ
状のITO電極101間に形成された隔壁であるレジス
トスペーサー103のため、液晶104の通路が直線状
のトンネルになっており、液晶104はこの中を直進す
る。
【0053】そして、このトンネルの内部を、封入温度
で決まるある臨界の速度Vcで浸透させることにより、
ジグザグ欠陥を素子全面から完全に除去することができ
る。
【0054】すなわち、ラビング方向と液晶104の浸
透方向が同じであると、液晶流が乱流となったり、蛇行
斜行することによる歪みの蓄積と、その履歴の配向膜1
05への記憶がないからである。
【0055】ここで、臨界浸透速度Vcは、概ね液晶1
04に差圧を印加しないで、純粋に毛細管現象で浸透さ
せる平衡速度に等しい。この臨界浸透速度Vcは、用い
る配向膜105にも依存するが、等方相−カイラルネマ
チック相転移温度Tcより摂氏数度高温では、概ね1.
5cm/時間程度であった。
【0056】一方、逆に、温度を下げて、カイラルネマ
チック相で浸透させても、臨界浸透速度Vcであればジ
グザグ欠陥は発生しないが、臨界浸透速度Vcは数倍遅
くなり、時間がかかるだけで格段の効果はなかった。
【0057】また、ガラス基板102内側を10-3To
rr、外部を大気圧とした場合の臨界浸透速度は、3c
m/時間程度であった。
【0058】さらに、差圧を与え、浸透速度を臨界浸透
速度Vcよりも速めると、ジグザグ欠陥が発生し始め
た。
【0059】なお、毛細管現象で浸透させる場合には、
液晶104が封入されるべきエリアと外部とが連結され
ている必要があり、封入口以外の別の開口部が必要であ
る。すなわち、これは、内外の圧力を等減圧状態に保た
ない場合、内部の残留空気が浸透の邪魔にならないよう
にするためである。しかし、ここから液晶が漏出した
り、シールが完全でないと水分等の浸透の機会を増すこ
とになるので、開口部はできるだけ封入口だけにするの
が望ましい。
【0060】この場合には、排気槽でセル容器202内
部を排気して、液晶104で封入口となる開口部201
を覆うことが必要だが、ここでセル容器202外部の圧
力を高めずに、内外の圧力を10-1Torr以下の等減
圧状態に保って、温度を等方相−カイラルネマチック相
転移温度Tc以上近傍に保つことにより、毛細管現象の
みによりA3サイズの表示素子に封入が可能であった。
【0061】以上のように、セル容器202の内側領域
と外部を等減圧状態のまま等方相転移温度に加熱する
と、開口部201の液晶104は、セル容器202の内
外に差圧がなくとも、毛細管現象によってセル容器20
2の内部へ浸透する。
【0062】そして、かかる封入方法では、差圧を利用
して強制的に浸透させる場合と異なり、毛細管現象によ
る液晶104の自発的な浸透であるので、液晶分子の配
向膜105上への配座は極めて自然な形で行なわれ、ス
メクチック相温度に下げても層の歪みの原因になること
がない。
【0063】また、ストライプ状の隔壁であるレジスト
スペーサー103で浸透方向をラビング方向と揃える
と、浸透中の液晶104の流れに乱流や蛇行が発生しな
いため、歪みの原因はさらに少なくなる。
【0064】従って、等方相から冷却しても、液晶層内
部の干渉が相互に独立したトンネル内部に限定され、大
局的に悪影響を及ぼすことがないため、ジグザグ欠陥の
発生は著しく減少する。
【0065】次に、本実施例の強誘電性液晶または反強
誘電性液晶表示素子の製造方法のより具体的な例につい
て説明する。
【0066】(具体例1)配向膜105材料として、日
立化成(株)HL1110、強誘電性液晶104とし
て、チッソ(株)CS1013(等方相←摂氏80度→
カイラルネマチック←摂氏70度→スメクチックA←摂
氏63度→カイラルスメクチックC)を使用した。
【0067】配向膜105は、ITO(Indium Tin Oxi
de)付ガラス基板102にHL1110をスピンコート
し、摂氏180度で1時間焼成することによって得た。
そして、これにラビングを行なって液晶配向性を付与し
た。
【0068】また、レジストスペーサー103は、配向
膜105の上にシプレイファーイースト(株)MP−S
1400−25ポジレジストをガラス基板上にスピンコ
ートし、フォトリソグラフィ法で厚さ2μmのストライ
プパターンを形成することによって得た。ストライプの
方向は、ラビング方向とほぼ平行にした。
【0069】配向膜105の上に、レジストスペーサー
103を設けた。ITO付ガラス基板102と、配向膜
105のみを設けたITO付ガラス基板102とを、ラ
ビング方向がほぼ平行になるように対向させた。
【0070】そして、これを大気圧を利用して密着さ
せ、その状態で摂氏170度で1時間ほど加熱し、ガラ
ス基板102同士を接着した。
【0071】接着の後、開口部201を除くガラス基板
102端部を、エポキシ系接着剤チッソ(株)LIXO
N BONDで封止して、図1に示すような構成の液晶
表示素子を得た。
【0072】CS1013を開口部201に盛り、真空
オーブン中で10-3Torrまで減圧して1時間ほど放
置した。
【0073】そして、これを等方相温度である摂氏80
度に加熱して、液晶104をセル容器202内へ毛細管
現象により浸透させた。この場合、液晶104がセル容
器202内部へ浸透する速さは、1時間当り1〜1.5
cmであった。
【0074】液晶104がセル容器202の末端まで浸
透した後、圧力を常圧に戻し、その温度から徐々に室温
まで冷却した。
【0075】このようにして、出来上がった液晶表示素
子を観察したところ、ジグザグ欠陥がない均一な配向状
態を実現していた。
【0076】(具体例2)上述の具体例1の方法に倣
い、強誘電性液晶104として、チッソ(株)CS10
14(等方相←摂氏80度→カイラルネマチック←摂氏
70度→スメクチックA←摂氏54度→カイラルスメク
チックC)を使用して液晶表示素子を作製した。この場
合、封入温度は、等方相温度である摂氏80度で行なっ
た。
【0077】このようにして、出来上がった液晶表示素
子を観察したところ、ジグザグ欠陥がない均一な配向状
態を実現していた。
【0078】(具体例3)上述の具体例1の方法に倣
い、反強誘電性液晶104として、MHPOBCを使用
して液晶表示素子を作製した。反強誘電性液晶MHPO
BCの構造式を図3に示した。
【0079】この場合、封入温度は、MHPOBCの等
方相温度である摂氏150度で行なった。
【0080】このようにして、出来上がった液晶表示素
子を観察したところ、ジグザグ欠陥がない均一な配向状
態を実現していた。
【0081】(比較例1)上述の具体例1の方法に倣
い、強誘電性液晶104として、チッソ(株)CS10
13を使用して液晶表示素子を作製した。
【0082】ただし、強誘電性液晶104を封入する際
に、真空オーブン中に大気を導入し、液晶表示素子本体
の内外の圧力差を利用した。圧力差は、約1気圧であ
る。液晶104が封入される速さは、1時間当り約3c
mであった。
【0083】このようにして、出来上がった液晶表示素
子を観察したところ、各所にジグザグ欠陥が見られた。
【0084】(比較例2)上述の具体例2の方法に倣
い、強誘電性液晶104として、チッソ(株)CS10
14を使用して液晶表示素子を作製した。
【0085】ただし、強誘電性液晶104を封入する際
に、真空オーブン中に大気を導入し、セル容器202の
内外の圧力差を利用した。圧力差は、約1気圧である。
【0086】このようにして、出来上がった液晶表示素
子を観察したところ、各所にジグザグ欠陥が見られた。
【0087】(比較例3)上述の具体例3の方法に倣
い、反強誘電性液晶104として、MHPOBCを使用
して液晶表示素子を作製した。
【0088】この場合、封入する温度は、MHPOBC
の等方相温度である摂氏150度とし、封入する際に、
真空オーブン中に大気を導入し、セル容器202の内外
の圧力差を利用した。圧力差は、約1気圧である。
【0089】このようにして、出来上がった液晶表示素
子を観察したところ、各所にジグザグ欠陥が見られた。
【0090】上述したように、本実施例では、強誘電性
液晶または反強誘電性液晶を用いた液晶表示素子を製造
するに際して、強誘電性液晶または反強誘電性液晶を用
いた液晶表示素子を製造する際に、ストライプ状のIT
O電極101がほぼ直交するように相対して配置された
少なくとも一方が透明な一対のガラス基板102の両方
に配向膜105を設け、次に配向膜105のラビング方
向とほぼ平行になるようにまた1個の開口部201を有
するように一方のガラス基板102のストライプ状のI
TO電極101間にストライプ状の隔壁部材であるレジ
ストスペーサ103を設け、一対のガラス基板102を
接着してセル容器202を形成し、開口部201を介し
て強誘電性液晶または反強誘電性液晶104を毛細管現
象によりセル容器202に封入するようにしたものであ
る。
【0091】従って、セル容器202の内側領域と外部
を等減圧状態のまま等方相転移温度に加熱するため、開
口部201の強誘電性液晶または反強誘電性液晶104
は、セル容器202の内外に差圧がなくとも、毛細管現
象によって液晶表示素子本体の内部へ浸透する。
【0092】この時、差圧を利用して強制的に液晶を浸
透させる場合と異なり、毛細管現象による液晶の自発的
な浸透であるため、液晶分子の配向膜上への配座は極め
て自然な形で行なわれ、スメクチック相温度に下げても
層の歪みの原因になることがない。
【0093】また、ストライプ状の隔壁であるレジスト
スペーサー103で浸透方向をラビング方向と揃えてい
るため、浸透中の液晶の流れに乱流や蛇行が発生せず、
歪みの原因はさらに少なくなる。
【0094】よって、等方相から冷却しても、液晶層内
部の干渉が相互に独立したトンネル内部に限定され、大
局的に悪影響を及ぼすことがないため、ジグザグ欠陥の
発生は著しく減少する。
【0095】これにより、ジグザグ欠陥のほとんどない
強誘電性液晶のカイラルスメクチックC相、もしくは反
強誘電性液晶のカイラルスメクチックCA 相を形成する
ことが可能となる。
【0096】よって、長期にわたって駆動しても高画質
で安定な表示能力を保持することが可能な、極めて信頼
性の高い強誘電性、反強誘電性液晶表示素子を得ること
ができる。
【0097】一方、セル容器202内外の雰囲気を10
-1Torr以下の減圧状態に保ったまま強誘電性液晶ま
たは反強誘電性液晶104を封入するようにしているた
め、セル容器202内の空気を完全に脱気することが可
能となる。
【0098】また、強誘電性液晶または反強誘電性液晶
104の等方相温度域で、強誘電性液晶または反強誘電
性液晶104を封入するようにしているため、液晶10
4の粘性を下げることが可能となる。
【0099】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
【0100】(a)上記実施例では、セル容器として、
1個の開口部を有するセル容器202を用いる場合につ
いて説明したが、これに限らず、セル容器として、2個
以上の開口部を有するセル容器を用いるようにしてもよ
い。
【0101】この場合には、セル容器内外の雰囲気を1
-1Torr以下の減圧状態に保つことなく、強誘電性
液晶または反強誘電性液晶を封入することが可能とな
る。
【0102】(b)上記実施例では、セル容器202が
ガラスからなる場合について説明したが、これに限ら
ず、セル容器202を例えば透明プラスチック等により
成形するようにしてもよい。
【0103】(c)上記実施例では、一対のガラス基板
102の両方に配向膜105を設ける場合について説明
したが、これに限らず、一対のガラス基板102のうち
の片方にのみ配向膜105を設けるようにしてもよい。
【0104】その他、本発明はその要旨を変更しない範
囲で、種々に変形して実施できるものである。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、強
誘電性液晶または反強誘電性液晶を用いた液晶表示素子
を製造する際に、ストライプ状電極がほぼ直交するよう
に相対して配置された少なくとも一方が透明な一対の基
板の片方または両方に配向膜を設け、当該配向膜のラビ
ング方向とほぼ平行になるようにまた少なくとも1個の
開口部を有するように一方の基板のストライプ状電極間
にストライプ状の隔壁部材を設け、一対の基板を接着し
てセル容器を形成し、開口部を介して強誘電性液晶また
は反強誘電性液晶を毛細管現象によりセル容器に封入す
ることによって、強誘電性液晶または反強誘電性液晶表
示素子を製造するようにしたので、ジグザグ欠陥の無い
強誘電性液晶のカイラルスメクチックC相、もしくは反
強誘電性液晶のカイラルスメクチックCA 相を簡便でか
つ確実に形成でき、長期にわたって駆動しても高画質で
安定な表示能力を保持することが可能な極めて信頼性の
高い強誘電性液晶または反強誘電性液晶表示素子とその
製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による強誘電性液晶または反強誘電性液
晶表示素子の一実施例を示す断面図。
【図2】同実施例の強誘電性液晶または反強誘電性液晶
表示素子の製造方法を説明するための概要図。
【図3】同実施例の強誘電性液晶または反強誘電性液晶
表示素子に用いる反強誘電性液晶MHPOBCの構造式
を示す図。
【図4】表示部において偏光顕微鏡にて観察されるジグ
ザグ欠陥の様子の一例を示す図。
【図5】シェブロン構造とジグザグ欠陥の様子の一例を
示す図。
【符号の説明】
101…ITO電極、102…ガラス基板、103…レ
ジストスペーサー、104…液晶、105…配向膜、2
02…セル容器、203…端部封止部、204…表示領
域、401…ストライプ状スペーサー、402…くさび
状ジグザグ欠陥、403…線状ジグザグ欠陥、404…
液晶、501…液晶分子、502…基板、503…スメ
クチックC層面、504…ジグザグ欠陥のできる箇所。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電性液晶または反強誘電性液晶を用
    いた液晶表示素子を製造する方法において、 ストライプ状電極がほぼ直交するように相対して配置さ
    れた少なくとも一方が透明な一対の基板の片方または両
    方に配向膜を設け、当該配向膜のラビング方向とほぼ平
    行になるようにまた少なくとも1個の開口部を有するよ
    うに前記一方の基板のストライプ状電極間にストライプ
    状の隔壁部材を設け、前記一対の基板を接着してセル容
    器を形成し、 前記開口部を介して強誘電性液晶または反強誘電性液晶
    を毛細管現象により前記セル容器に封入するようにした
    ことを特徴とする強誘電性液晶または反強誘電性液晶表
    示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記セル容器として1個の開口部を有す
    るセル容器を用い、前記セル容器の内側領域と外部を等
    減圧状態のまま等方相転移温度に加熱することにより、
    強誘電性液晶または反強誘電性液晶を毛細管現象によっ
    てセル容器の内部へ封入するようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の強誘電性液晶または反強誘電性液晶
    表示素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記セル容器内外の雰囲気を10-1To
    rr以下の減圧状態に保ったまま強誘電性液晶または反
    強誘電性液晶を封入するようにしたことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の強誘電性液晶または反強
    誘電性液晶表示素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記セル容器として少なくとも1個の開
    口部を有するセル容器を用い、強誘電性液晶または反強
    誘電性液晶の等方相温度域で封入するようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の強誘電性液晶または反強誘
    電性液晶表示素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし請求項4のいずれか
    1項に記載の製造方法により製造されて成ることを特徴
    とする強誘電性液晶または反強誘電性液晶表示素子。
JP34869893A 1993-12-27 1993-12-27 強誘電性液晶または反強誘電性液晶表示素子とその製造方法 Pending JPH07199202A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000047264A (ja) * 1998-07-21 2000-02-18 Aventis Research & Technol Gmbh & Co Kg スメクティック液晶ディスプレイの製造方法
US7907247B2 (en) 2005-05-19 2011-03-15 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Liquid crystal display
US7911562B2 (en) 2005-05-19 2011-03-22 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Liquid crystal display and process for producing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7907247B2 (en) 2005-05-19 2011-03-15 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Liquid crystal display
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