JPH07199985A - 音声認識方法 - Google Patents

音声認識方法

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JPH07199985A
JPH07199985A JP6312397A JP31239794A JPH07199985A JP H07199985 A JPH07199985 A JP H07199985A JP 6312397 A JP6312397 A JP 6312397A JP 31239794 A JP31239794 A JP 31239794A JP H07199985 A JPH07199985 A JP H07199985A
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ハイミ−コヘン ラジエル
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コマンドスポッティングに適した音声認識技
術において認識の効率を改善する。 【構成】 句の発話は、第1の発話を1以上の音声モデ
ルと比較して各比較に対する類似性メトリックを決定
し、それらの類似性メトリックに基づいて第1の発話に
最も良く一致するのはどの音声モデルであるかを判断
し、その最良一致音声モデルに対応する類似性メトリッ
クが第1の認識基準を満たすかどうかを判断し、最良一
致音声モデルと第2の発話を比較して第2発話類似性メ
トリックを決定し、第2発話類似性メトリックが第2の
認識基準を満たすかどうかを判断し、第1および第2の
認識基準が満たされている場合に前記最良一致音声モデ
ルに基づいて第2の発話を認識することにより、認識さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に音声認識の分
野に関し、例えば、連続音声中のコマンドの検出に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コマンドスポッティングシステムは、音
響入力チャネルをモニタし、特定の発話(コマンド)が
入力に現れるとあらかじめ定義されたアクションをとる
音声認識システムである。入力は自由音声、雑音、音楽
などを含み、一般的に、事前に既知のモデルには従わな
い。システムによって認識されるコマンドごとに、シス
テムは、与えられた入力のセグメントがコマンド発話を
含む尤度を定義する統計モデル(例えば、周知のテンプ
レートまたは隠れマルコフモデル(HMM))を保有す
る。動作中、従来のコマンドスポッティングシステム
は、現在観測している入力中のコマンド語の識別および
位置に関する仮説(推測)を連続的に生成する。これら
の各仮説は、それぞれコマンドモデルに対して試験さ
れ、それぞれの尤度に対するスコアが生成される。この
ようなスコアは、例えば、従来のビタビスコアリングに
よって決定される。スコアがしきい値Tを超えた場合、
この仮説は「受容」とみなされ、それに対応するアクシ
ョンが行われる。そうでない場合にはその仮説は「棄
却」される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】正しい、または、誤っ
た仮説のスコアの確率分布は、話者、変換器および音響
環境を含むさまざまな因子に依存する。しきい値Tは、
通常、予想される動作条件の全範囲にわたって受容可能
なほどに低いフォールスアラーム率を保証するように十
分高く設定される。その結果、さまざまな悪条件では、
正しい仮説のスコアは確率が低くてしきい値を超えない
ことがある。従って、このような条件では、システムは
ユーザを「無視」しているように思われることになる。
しきい値を低くすることによってこのような「局所的」
問題は解決するかもしれないが、それによって全体のフ
ォールスアラーム率が増大することにもなる。従って、
一般に、このアプローチの有用性は制限される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、応用の中でも
とりわけ、ある範囲の動作条件におけるコマンドスポッ
ティングに適した、音声認識技術に関するものである。
本発明は、与えられた音声認識システムのユーザは、同
じ句の最初の発話がそのシステムによって認識されない
ときにはその句を繰り返す(促されても促されなくて
も)ことが多いという事実を利用する。すなわち、例え
ば、コマンドスポッティングに適した与えられた音声認
識システムに対して、ユーザは、コマンドとして受容さ
れるのに十分高いスコアにならないコマンド句を発話す
る可能性がある。このような状況では、ユーザは、その
句は認識されなかったと結論し、その後、そのコマンド
を繰り返す。本発明の実施例は、コマンドを認識する際
に、コマンドの最初の発話と繰り返された発話の両方を
使用する。すなわち、例えば、連続して話された発話の
両方のスコアを、単一の発話のみを考慮する場合に使用
されるものよりも低いしきい値と比較することによっ
て、認識が行われる。
【0005】本発明によれば、句の発話(1語の場合も
複数語の場合もある)は、第1の発話を、1以上の音声
モデルと比較して、そのような各比較に対する類似性メ
トリックを決定し、その1以上の類似性メトリックに基
づいて第1の発話に最も良く一致するのはどの音声モデ
ルであるかを判断し、その最良一致音声モデルに対応す
る類似性メトリックが第1の認識基準を満たすかどうか
を判断し、その最良一致音声モデルと第2の発話を比較
して、第2発話類似性メトリックを決定し、第2発話類
似性メトリックが第2の認識基準を満たすかどうかを判
断し、第1および第2の認識基準が満たされている場合
に前記最良一致音声モデルに基づいて第2の発話を認識
する、ことにより認識される。
【0006】
【実施例】
[はじめに]説明を明確にするために、本発明の実施例
は個別の機能ブロック(「プロセッサ」とラベルされた
機能ブロックを含む)からなるものとして提示される。
これらのブロックが表す機能は、共用のまたは専用のハ
ードウェアを使用して実行することが可能である。ハー
ドウェアにはソフトウェアを実行可能なハードウェアが
含まれるがそれに制限されるものではない。例えば、図
1に提示したプロセッサの機能は単一の共用プロセッサ
によって実現することができる。(「プロセッサ」とい
う用語の使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェ
アのみを指すものと解釈してはならない。)
【0007】実施例は、AT&TのDSP16またはD
SP32Cのようなディジタル信号プロセッサ(DS
P)ハードウェアと、以下で説明する動作を実行するソ
フトウェアを格納する読み出し専用メモリ(ROM)
と、DSPの結果を格納するランダムアクセスメモリ
(RAM)とからなる。超大規模集積(VLSI)ハー
ドウェア実施例や、カスタムVLSI回路と汎用DSP
回路の組合せも可能である。
【0008】[実施例について]図1に、音声認識を使
用するセルラ電話機に関係する本発明の実施例を示す。
実施例のセルラ電話機は、ハンズフリーマイクロフォン
13、音声認識システム3、電話制御プロセッサ2およ
び関連I/O周辺装置21、22、音響プロセッサ1
と、無線トランシーバ14、ハンズフリースピーカ1
2、ならびに受話器11とからなる。
【0009】音響プロセッサ1は従来のものであり、電
話制御マイクロプロセッサ2の制御下でさまざまな機能
を実行する。例えば、音響プロセッサ1はハンドセット
11、マイクロフォン13およびトランシーバ14から
音響入力信号を受信する。これらの信号はそれぞれ必要
に応じて一般のセルラ通信標準(例えばIS−54)や
特定の電話システム要求によって処理される。プロセッ
サ1は音響出力信号をハンドセット11、ハンズフリー
スピーカ12およびトランシーバ14へ送る。プロセッ
サ1はユーザガイダンス用のさまざまな可聴信号(例え
ば電話リンギング)を発生し、トランシーバ14から受
信した制御メッセージ(例えば話中信号)を電話制御マ
イクロプロセッサ2によって使用するために復号する。
さらに、音響プロセッサ1は電話制御マイクロプロセッ
サ2から受信したメッセージを音響信号に符号化してそ
れをトランシーバ14へ送る。
【0010】電話制御プロセッサ2もまた従来のタイプ
のものとすることが可能である。プロセッサ2はセルラ
電話機の電話呼処理および一般的な動作を制御する。プ
ロセッサ2は、キーパッド21、音声認識システム3お
よび音響プロセッサ1から入力を受信し、ディスプレイ
22、音響プロセッサ1および音声認識システム3へ制
御命令を発行する。音声認識システム3は、電話制御マ
イクロプロセッサには、キーパッド21と同様の制御入
力源として見える。電話制御マイクロプロセッサ2は、
以下で説明するように、適当な命令を送ることによっ
て、音声認識システムの動作のモードを変更することが
できる。
【0011】音声認識システム3は、マイクロフォン1
3によって取り出されたされた音響信号をディジタルサ
ンプルのストリームに変換する従来のアナログ・ディジ
タル(A/D)変換器31と、A/D変換器31によっ
て生成されたディジタル信号サンプルを処理する、AT
&TのDSP16Aのようなディジタル信号プロセッサ
32と、ディジタル信号プロセッサ32によって実行さ
れるプログラム命令(図2および図3参照)を含むRO
M33と、認識すべき句に対する隠れマルコフモデル
(HMM)のパラメータを含むHMMパラメータメモリ
35(これは、EEPROM、ROM、フラッシュRA
M、電池支援RAMなどのような不揮発性メモリであ
る)と、一時的な計算結果を格納するRAM34と、か
らなる。実施例によっては、いくつかの要素(31、3
2、33、34、35)が物理的に同じ電子チップ上に
配置されることも可能である。
【0012】HMMパラメータメモリ35は、システム
3によって認識される句に対応するHMMを含む。例え
ば、このような句には、電話機を操作するのに用いるコ
マンド句(例えば、「オフフック」、「ダイヤル」、
「ハンドアップ」など)や、呼び出される人や場所の名
前の目録リスト(例えば、「テリー」、「マット」、
「クリス」、「家」など)が含まれる。話された数(例
えば、「いち」、「に」、...、「きゅう」など)を
表すモデルも格納される。このようなモデルのトレーニ
ングおよび格納は従来技術の範囲内にある。
【0013】本発明をセルラ電話機の場合について説明
するが、当業者には明らかなように、セルラ電話機は、
本発明の音声認識能力を利用可能な装置の単なる例示で
ある。他のそのような利用装置には、例えば、従来の家
庭用および事業用電話機、コードレス電話機、パーソナ
ルコミュニケータ、個人用ページング装置(ポケットベ
ル)、個人用データオーガナイザ、コンピュータ(例え
ばパーソナルコンピュータ)およびコンピュータ端末が
ある。さらに、本発明は、音声認識装置(システム)に
よってアクセスまたは制御される電気通信網ベースのサ
ービスにも適用がある。
【0014】[認識モード]実施例の音声認識システム
3は、ディジタル信号プロセッサ32の制御下で以下の
モードで動作する。それらのモードは電話制御プロセッ
サ2によって選択可能である。
【0015】[コマンドスポッティングモード]音声認
識システム3は、ユーザによって開始された現在未完の
電話制御動作はないことを示すプロセッサ2からの信号
によってコマンドスポッティングモードに入る。このモ
ードでは、システム3は、A/D変換器31からの各入
力音声発話に対して、HMMパラメータメモリ35にH
MMが格納されているようなコマンド句が存在するかど
うかをチェックする。換言すれば、コマンドスポッティ
ングモードでは、認識器3はコマンド句に対応するメモ
リ35内のHMMを使用する。ユーザからの発話は、そ
のようなコマンド句の存在がシステム3によって確認さ
れた場合にコマンドとして受容される。そうでない場合
は、その発話は棄却される。発話が音声認識器3によっ
て受容された場合、特定のコマンド句が検出されたこと
を示す信号が電話制御マイクロプロセッサ2に送られ
る。すると、電話制御マイクロプロセッサ2はそのコマ
ンドに対応する動作(例えばハングアップ)を開始す
る。発話が棄却された場合、プロセッサ2にはメッセー
ジは送られない。受容したコマンドに応答したプロセッ
サ2の動作は従来技術の範囲内である。
【0016】[ダイヤリングモード]音声認識システム
3は、ユーザがダイヤリング手順を開始したことを示す
プロセッサ2からの信号によってダイヤリングモードに
入る。このダイヤリング手順は、キーパッドボタンを押
すこと、または、ダイヤリング動作を呼び出すコマンド
句(例えば、「ダイヤル」)を言うことのいずれによっ
て開始することも可能である。このモードでは、認識器
3は(コマンドスポッティングモードの場合のコマンド
句ではなく)名前句のHMMを使用する。各名前句は対
応する電話番号に関係づけられている。このような名前
句HMMおよび関係づけられた電話番号はメモリ35に
格納される。
【0017】名前句の発話が認識器3によって受容され
た場合、名前句の認識が受容されたことを示すメッセー
ジがプロセッサ2に送られる。すると、電話制御プロセ
ッサ2は、認識された名前句に関係づけられた電話番号
をダイヤルし、名前が正確に認識されたことをユーザに
通知する。
【0018】音声認識器3は、発話を棄却した場合に
も、発話が棄却されたことを示すメッセージを電話制御
マイクロプロセッサ2に送る。すると、電話制御マイク
ロプロセッサはユーザに発話を繰り返すよう促す。この
通知およびプロンプトは、一般的には、特徴的なトーン
の後に、適当な音声メッセージを再生することによって
行われる。
【0019】[認識器の動作]図1の実施例の場合の本
発明の説明を簡単にするため、コマンドモードにおける
認識システム3について本発明を開示する。当業者には
明らかなように、この説明によって例示される本発明の
原理はダイヤリングモードにおける認識器の動作にも適
用可能である。
【0020】図2に、音声認識システム3のディジタル
信号プロセッサ32によって実行される処理のブロック
流れ図を示す。図中の各ブロックは、一般的にROM3
3に格納されたプログラムのサブルーチンとして実現さ
れる別個の処理機能を表す。
【0021】図示したように、A/D変換器31によっ
て提供される音声サンプルは、従来の特徴抽出器40に
よって処理され、一般的に50〜150ベクトル/秒の
速度で音声特徴のベクトルのストリームが生成される。
これらの各ベクトルは、音声エネルギー、デルタ音声エ
ネルギー、ケプストラム係数、およびデルタケプストラ
ム係数に関係する10〜30個の音声特徴の成分を含
む。
【0022】特徴ベクトルのストリームは、音声中に埋
め込まれた発話の始点および終点を決定する従来の端点
検出器42によって処理される。端点検出器の出力は、
特徴ベクトルの有限のシーケンスからなり、ベクトルの
各シーケンスは単一の発話に対応する。
【0023】仮説生成器43は、それらの特徴ベクトル
のシーケンスを受信し、それらの言語内容に関する仮説
を生成する。この際に、仮説生成器は句に対するHMM
モデルおよびHMM背景モデルを使用する。句に対する
HMMモデルのパラメータは句モデルパラメータブロッ
ク44に格納されており、HMM背景モデルのパラメー
タは、背景モデルパラメータブロック45に格納されて
いる。「背景」という用語は、無音、雑音またはコマン
ド句ではない任意の音声を指す。物理的には、これらの
すべてのモデルは図1のHMMパラメータメモリ35に
存在する。
【0024】仮説生成器43は2つのタイプの仮説を生
成する。第1のタイプの仮説(「背景仮説」という)
は、特徴ベクトルシーケンスが背景のみを含むことを仮
定する。第2のタイプの仮説(「句仮説」という)は、
特徴シーケンスがコマンド語を含み、その前後に背景が
あることを仮定する。これらの2つのタイプの仮説のそ
れぞれに対して、仮説生成器は、ビタビ復号(スコアリ
ング)のような従来の動的計画法最適化手続きを適用
し、そのタイプの最尤仮説と、その対応する仮説の推定
される尤度の数値(スコア)とを決定する。
【0025】さらに、動的計画法手続きは、句仮説に対
してさらにいくつかのパラメータを生成する。これらの
パラメータを「一致パラメータ」という。第1の一致パ
ラメータは、最尤句仮説の予想句継続時間と、その最尤
句仮説に対応する発話に対して仮説生成器によって決定
された句継続時間との差を形成することによって生成さ
れる。第2の一致パラメータは、最尤仮説の予想HMM
状態継続時間と、仮説生成器43によって決定された状
態継続時間との差の絶対値の平均を形成することによっ
て生成される。第3の一致パラメータは、最良の句仮説
と、次に最良の句仮説の最尤句仮説に対する尤度スコア
間の差を形成することによって生成される。当業者には
周知のように、一致パラメータを生成する際に使用され
るデータは、例えばHMMおよびビダビスコアリングを
使用する従来の音声認識プロセスの一部として使用可能
である。
【0026】仮説生成器43の出力は、(i)最尤句仮
説と、(ii)句仮説尤度推定値と背景仮説尤度推定値
の対数の差である対応するスコアと、(iii)一致パ
ラメータとを含む。
【0027】確認器46は、仮説生成器43の出力を受
信し、各一致パラメータが対応する規定された範囲内に
あるかどうかをチェックする。確認器46は、第1の一
致パラメータが−1/2〜1の範囲内にあるかどうかを
チェックする。確認器46は、第2の一致パラメータが
100msの範囲内にあるかどうかをチェックする。ま
た、確認器46は、第3の一致パラメータが最良仮説ス
コアの10%の範囲内にあるかどうかをチェックする。
(これらの範囲はいずれも、個々の動作環境に合わせて
変更可能である。)一致パラメータがこれらの範囲内に
ある場合、確認器46はその仮説およびそれぞれのスコ
アを判断器47に送る。そうでない場合は、その仮説は
棄却される。
【0028】判断器47は、最尤句仮説を受容するか棄
却するかを判断する。仮説が判断器47によって受容さ
れる場合、その仮説は図1の電話制御プロセッサ2に報
告される(名前ダイヤリングモードでは棄却も報告され
る)。判断器47の動作の方法は、句に対する注意期間
という概念を利用する。
【0029】判断器47は、句が、その句に対する注意
期間の内で生じたか外で生じたかによって異なる方法で
最尤句仮説を処理する。注意期間とは、所定の時刻に開
始し所定の継続時間を有する時間である。注意期間は、
最尤仮説スコアがあるしきい値を超過したときに設定さ
れる。この期間は、実施例によって認識されるために、
同じ句の第2の発話を(第2の発話のスコアもまたしき
い値を超過する場合に)受信しなければならないような
期間である。最初は、注意期間は定義されていない。判
断器47の動作中に、特定の句に対していくつかの注意
期間が設定され、消去されまたは終了される。判断器4
7が判断を行う方法、および、注意期間を定義する方法
は、図3のブロック流れ図で説明する。
【0030】図3の流れ図は、ステップ50から開始す
る。ステップ50で、仮説句および対応するスコアを受
信する。ステップ52は、仮説句が、対応する注意期間
内に生じたかどうかをチェックする。注意期間内に生じ
た場合、制御はブロック53に進み、しきい値Tが固定
値T2に設定される。注意期間内に生じたのではない場
合、制御はブロック51に進み、しきい値Tは固定値T
1に設定される。例えば、T1>T2である。
【0031】ステップ54は、仮説句のスコアをしきい
値Tと比較する。仮説のスコアがTより大きい場合、制
御はステップ55に進み、ステップ55は仮説を受容す
る。次に制御はステップ57に進む。ステップ57は、
その仮説句に対して存在する注意期間を消去する。最後
に、ステップ60は、仮説の受容を示すプロセッサ2に
対する出力信号を生成する。
【0032】仮説のスコアがT以下である場合、制御は
ステップ56に進み、ステップ56は仮説を棄却する。
その場合、制御はステップ58に進む。ステップ58
は、その仮説句に対して注意期間を設定すべきかどうか
を判断する。これは、仮説のスコアがしきい値TAより
大きいかどうかをチェックすることによってなされる。
しきい値TAは、それ以下では句の仮の受容をすべきで
はない最低の信頼水準を表す。例えば、しきい値TA
2以下の所望の値を取ることができる。仮説のスコア
がTAより大きい場合、制御はステップ59に進む。
【0033】ステップ59は、期間の開始時刻および終
了時刻を設定し、その期間に句の識別を関係づけること
によって、仮説句に対する注意期間を設定する。実施例
のコマンドスポッティングモードでは、開始時刻および
終了時刻は、仮説コマンド句がシステム3によって受信
された時刻からの固定遅延後に設定される(実施例のダ
イヤリングモードでは、開始時刻および終了時刻は、ユ
ーザに入力を繰り返すよう要求する電話プロンプトが発
行された時刻からの固定遅延後に設定される)。実施例
のコマンドスポッティングモードでは、設定された注意
期間は1秒の遅延後に開始し、5秒の遅延後に終了す
る。
【0034】以下の考察から、これらの遅延はシステム
設計者によって固定される。句仮説は正しい(すなわ
ち、話された句を正しく識別している)が、認識システ
ム3によって棄却されたと仮定した場合、システムのユ
ーザはシステムが入力を受容しなかったことがわかると
その句を繰り返す可能性が高い。注意期間は、ユーザが
この仮定の下でコマンドを繰り返す可能性が高い期間と
して定義すべきである。実施例のコマンドスポッティン
グモードでは、注意期間の開始までの遅延は、受容され
る発話に対するシステムの応答時間と、システムが応答
しなかったことにユーザが気がつくために必要な時間の
和とするべきである。実施例の名前ダイヤリングモード
では、この遅延は、名前を繰り返すためのユーザの推定
応答時間に等しく設定すべきである。いずれの注意期間
の継続時間も、ユーザ間の反応時間の変化にわたるべき
である。
【0035】例えば、ステップ59は、相異なる句に対
して、または、同じ句に対して、同時に有効になるいく
つかの注意期間を設定するように動作することができ
る。処理の複雑さのためにこの状況が望ましくない場
合、ステップ59は、新たな期間を設定するときに前に
設定したすべての注意期間を消去するように変更するこ
とも可能である。
【0036】ステップ58の判断がNOである場合、制
御はステップ60に到達する。ステップ58の判断がY
ESである場合、制御は、ステップ59を通った後にス
テップ60に到達する。いずれの場合にも、ステップ6
0は、仮説の棄却を示す出力信号を生成する。この棄却
信号は、ダイヤリングモードでのみプロセッサ2に送ら
れる。
【0037】図2の判断器47の動作は、図4に示した
例を調べることによってさらに良く理解される。この例
では、システムはコマンドスポッティングモードにあ
る。例として、システムは単一のコマンド(例えば「オ
フフック」)を認識するように設計されている。図4の
横軸は時間を表し、縦軸は認識スコアを表す。しきい値
1、T2、TAは、水平な破線で表されている。注意期
間は、時間軸の下の水平線分として表されている。単一
コマンドの各仮説は垂直線分として表されている。線分
の高さは仮説のスコアを表す。垂直線分の水平位置は発
話が生じた時刻を表す。コマンドの受容された仮説は上
部の矢印によって標識されている。
【0038】図4に示したように、仮説Aは対応する注
意期間内にない(注意期間を定義するような事象はまだ
生じていない)。図3のステップ52〜54によって、
T=T1であり、スコア>T1であり、仮説は受容され
る。
【0039】仮説Bもまた対応する注意期間内にない。
従って、ステップ52および51によってT=T1とな
る。しかし、仮説BのスコアはT1を超過していないた
め、仮説Bは棄却される(ステップ54および56参
照)。それにもかかわらず、仮説BのスコアはTAは超
過しているため、注意期間IBが設定される(ステップ
58〜59参照)。
【0040】仮説Cは、コマンド句に対して前に設定さ
れた対応する注意期間IB内に生じている。従って、ス
テップ52および53によって、T=T2となる。仮説
スコアはT2を超過しているため、この仮説は受容さ
れ、注意期間IBは消去される(ステップ54、55、
および57。期間IBは設定時のように図示されている
ことに注意。仮説Cの受容により、IBはその受容時に
削除される。)
【0041】仮説Dはもとの注意期間IB内に生じたよ
うに示されている。しかし、IBは仮説Cによって消去
されているため、期間IBは無視される。従って、T=
1となる(ステップ52および51参照)。仮説Dの
スコアはT1を超過しないため、仮説Dは棄却される。
しかし、このスコアはTAは超過しているため、注意期
間IDが設定される(ステップ58および59参照)。
【0042】仮説Eは、注意期間IDの終了後に生じて
いる。従って、T=T1となる(ステップ52および5
1による)。仮説EのスコアはT1を超過していないた
め、仮説Eは棄却される(ステップ54および56参
照)。さらに、このスコアはTAも超過していないた
め、注意期間は設定されない(ステップ58参照)。
【0043】しきい値T1、T2、TAの特定の値は、扱
う認識タスクに基づいて選択される。例えば、規格化し
たしきい値は、T1=2.5、T2=1.5、およびTA
=1である。図5に、コマンドスポッティングに対して
このようなしきい値を決定することに関係する考慮点を
示す。同様の考察はダイヤリングモードに対しても使用
可能である。
【0044】ず5のグラフの軸は、システムの2つの主
要な性能パラメータを表す。横軸はフォールスアラーム
率(単位時間あたりの誤った受容の数)を表し、縦軸
は、誤検出の確率(すなわち、コマンド句を含む発話の
棄却の確率)を表す。原点と点(FC,MC)によって規
定される矩形領域は、許容される性能の領域を表す。曲
線qおよびnは、それぞれ、静かな環境および雑音のあ
る環境におけるシステムの性能を記述する。各曲線上の
各点は、TA=∞(すなわち、注意期間は常に定義され
ず、従って、常にT=TAである)という仮定の下で、
しきい値T1の特定の値が与えられた場合のシステムの
性能に対応する。これらの曲線は、コマンド句を含む発
話および含まない発話のスコアの統計を収集することに
よって実験的に得られる。
【0045】静かな環境の曲線qは許容性能領域を通
る。従って、値T1は、システムの性能が許容されるよ
うに選択される。q上の点Q1がこのようなT1に対応す
るとする。雑音環境曲線nは許容性能領域を通らない。
特に、選択したしきい値T1に対応する点N1は、許容さ
れるフォールスアラーム率を有するが、許容されないほ
ど高い誤検出の確率を有する。ここで、T2およびT
Aは、コマンド語の第2の発話における誤検出の確率が
静かな条件下でのそのコマンド語の第1の発話の検出の
確率と同程度になり、かつ、システムのフォールスアラ
ーム率がN1の場合と同程度になるように定義される。
【0046】注意期間の継続時間をDとし、FAD≪1
(従って、時刻点が、誤った仮説によって生成される注
意期間中に存在する確率は無視できる)かつMA≪1
(従って、棄却された正しい仮説が注意期間を生成しな
い確率は無視できる)となるような座標(FA,MA)を
有するn上の点をNAとする。実際にはこのような点は
しばしば見つかる。N2は、Q1と同じ誤検出の確率を有
するn上の点として選択される。T2、TAは、それぞ
れ、N2、NAに対応するしきい値として選択される。正
しいコマンド句が棄却される場合、注意期間がほとんど
確実に定義される。従って、2度目の誤検出の確率はほ
ぼこのQ1である。コマンド句が存在しない場合、注意
期間の累積継続時間は音声の全継続期間に比べて無視で
きる。従って、しきい値T1がほぼ常に使用され、フォ
ールスアラーム率はN1のものと同程度になる。
【0047】実施例の説明は、認識される句とともに変
動しないしきい値に関するものであるが、当業者には明
らかなように、異なる句の認識には異なるしきい値を使
用することも可能である。例えば、ある語すなわちコマ
ンド(すなわち句)が他の語すなわちコマンドよりも重
大な効果を利用装置の動作に及ぼすことがあり得る。従
って、認識が比較的高度の信頼度で判断されるときにの
み、そのような「重要な」語すなわちコマンドを認識す
ることが望ましい。この比較的高度の信頼度は、重要で
ない句に対して使用されるよりも高い認識しきい値を使
用することによって保証される。
【0048】この概念は、利用装置の動作の状態にも拡
張される。すなわち、利用装置が第1の状態にあるとき
には与えられた句は低水準の重要度を有し、利用装置が
第2の状態にあるときにはさらに高度の重要度を有する
ことが可能である。その結果、認識しきい値は、音声認
識が存在する環境(すなわち、利用装置の状態)の関数
として設定される。
【0049】本発明のある実施例では、複数のモデルが
単一の句に対応する(例えば、異なる方言に対して別々
のモデル)ことも可能である。この場合、注意期間はあ
るモデルのスコアによって設定されるが、その注意期間
内の発話の受容は、同じ句の異なるモデル(例えば、異
なる方言における同じ句)のスコアに基づく。
【0050】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、応
用の中でもとりわけ、ある範囲の動作条件におけるコマ
ンドスポッティングに適した、音声認識技術において、
コマンドを認識する際に、コマンドの最初の発話と繰り
返された発話の両方を使用する。すなわち、例えば、連
続して話された発話の両方のスコアを、単一の発話のみ
を考慮する場合に使用されるものよりも低いしきい値と
比較することによって、認識が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセルラ電話機の実施例である。
【図2】図1の音声認識システムのディジタル信号プロ
セッサの処理のブロック流れ図である。
【図3】図2の判断器の処理のブロック流れ図である。
【図4】図1〜図3の実施例によって実行される認識プ
ロセスの例の図である。
【図5】認識器パラメータ値と認識器性能の間の関係の
グラフである。
【符号の説明】
1 音響プロセッサ 2 電話制御プロセッサ 3 音声認識システム 11 ハンドセット 12 ハンズフリースピーカ 13 ハンズフリーマイクロフォン 14 無線トランシーバ 21 キーパッド 22 ディスプレイ 31 アナログ・ディジタル(A/D)変換器 32 ディジタル信号プロセッサ 33 ROM 34 RAM 35 HMMパラメータメモリ 40 特徴抽出器 42 端点検出器 43 仮説生成器 44 句モデルパラメータ 45 背景モデルパラメータ 46 確認器 47 判断器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラジエル ハイミ−コヘン アメリカ合衆国、07081 ニュージャージ ー、スプリングフィールド、エヌ.ダービ イ ロード 30 (72)発明者 デビッド ビジョーン ロエ アメリカ合衆国、07922 ニュージャージ ー、バークレイ ハイツ、オーバールック ドライブ 8

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の発話に基づいて1以上
    の語を含む句を認識する音声認識方法において、 第1の発話を1以上の音声モデルと比較し、そのような
    各比較に対して類似性メトリックを決定する第1発話比
    較ステップと、 1以上の類似性メトリックに基づいて、どの音声モデル
    が第1の発話に最も良く一致するかを判断するステップ
    と、 最も良く一致する音声モデルに対応する類似性メトリッ
    クが第1の認識基準を満たすかどうかを判断する第1認
    識基準判断ステップと、 第2の発話を前記最も良く一致する音声モデルに関係づ
    けられた句に対応する1以上の音声モデルと比較し、そ
    のような各比較に対して第2の発話の類似性メトリック
    を決定するステップと、 1以上の第2の発話の類似性メトリックが第2の認識基
    準を満たすかどうかを判断する第2認識基準判断ステッ
    プと、 第1および第2の認識基準が満たされた場合に第2の発
    話を前記最も良く一致する音声モデルに対応する句とし
    て認識するステップとからなることを特徴とする音声認
    識方法。
  2. 【請求項2】 第1発話比較ステップは、第1の発話
    を、音響背景を反映するモデルと比較するステップから
    なることを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 句は孤立語に対応することを特徴とする
    請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 最も良く一致するモデルに関係づけられ
    た句に対応する音声モデルと、最も良く一致するモデル
    とは同一であることを特徴とする請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 音声モデルは1以上の所定の語を反映す
    ることを特徴とする請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 音声モデルはさらに音響背景を反映する
    ことを特徴とする請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 所定の語は利用装置に対するコマンド語
    からなることを特徴とする請求項5の方法。
  8. 【請求項8】 所定の期間中に第2の発話を受信するス
    テップをさらに有することを特徴とする請求項1の方
    法。
  9. 【請求項9】 第1の発話を受信するステップをさらに
    有し、所定の期間は、第1の発話の受信語の所定の時刻
    に開始することを特徴とする請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 第2の発話を求めるプロンプトを発行
    するステップをさらに有し、所定の期間はそのプロンプ
    トの発行後の所定の時刻に開始することを特徴とする請
    求項8の方法。
  11. 【請求項11】 第1および第2の認識基準は同一であ
    ることを特徴とする請求項1の方法。
  12. 【請求項12】 第1認識基準判断ステップは、前記最
    も良く一致する音声モデルに対応する類似性メトリック
    を第1のしきい値と比較するステップからなることを特
    徴とする請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 第2認識基準判断ステップは、第2の
    発話の類似性メトリックを第2のしきい値と比較するス
    テップからなることを特徴とする請求項1の方法。
  14. 【請求項14】 第1認識基準判断ステップは、前記最
    も良く一致する音声モデルに対応する類似性メトリック
    を第1のしきい値と比較するステップからなり、第2認
    識基準判断ステップは、第2の発話の類似性メトリック
    を第2のしきい値と比較するステップからなることを特
    徴とする請求項1の方法。
  15. 【請求項15】 第1および第2のしきい値は同一であ
    ることを特徴とする請求項14の方法。
  16. 【請求項16】 第1の認識基準は認識すべき句に基づ
    くことを特徴とする請求項1の方法。
  17. 【請求項17】 第2の認識基準は認識すべき句に基づ
    くことを特徴とする請求項1の方法。
  18. 【請求項18】 第1の認識基準は利用装置の状態に基
    づくことを特徴とする請求項1の方法。
  19. 【請求項19】 第2の認識基準は利用装置の状態に基
    づくことを特徴とする請求項1の方法。
  20. 【請求項20】 ステップは電話網において網サービス
    の操作を容易にするように実現されることを特徴とする
    請求項1の方法。
  21. 【請求項21】 ステップはコンピュータにおいてコン
    ピュータの操作を容易にするように実現されることを特
    徴とする請求項1の方法。
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