JPH07200005A - 学習制御方法 - Google Patents

学習制御方法

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Publication number
JPH07200005A
JPH07200005A JP5336517A JP33651793A JPH07200005A JP H07200005 A JPH07200005 A JP H07200005A JP 5336517 A JP5336517 A JP 5336517A JP 33651793 A JP33651793 A JP 33651793A JP H07200005 A JPH07200005 A JP H07200005A
Authority
JP
Japan
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control
learning coefficient
learning
coefficient
updated
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Application number
JP5336517A
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English (en)
Inventor
Naohiro Kubo
直博 久保
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層別の制御モデルを用いて制御を行う際に、
今回材と次回材が連続してプロセスラインに投入されな
い場合にもその層の次回材を精度よく制御する。 【構成】 制御モデルの係数を更新する際に、係数を各
層に共通した係数である時系列学習係数と各層毎の係数
である層別学習係数とに分離するステップと、時系列学
習係数を直前の制御で更新された時系列学習係数を用い
て更新するステプと、層別学習係数を同一層における直
前の制御で更新された層別学習係数を用いて更新するス
テップとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、制御モデルを用いて
熱間圧延ラインや冷間圧延ライン等のプロセスラインを
制御する場合の制御方法であって、制御モデルを学習に
よって適切なものとしつつ制御を行う学習制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延ラインや冷間圧延ライン等のプ
ロセスラインでは、プロセスラインの物理現象を制御モ
デルを用いて予測し、その予測にもとづいて目標値が得
られるような制御量を計算し、算出された制御量にした
がってプロセスラインを制御する方法がある。例えば、
熱間圧延ラインの巻取温度制御においては、水冷設備に
関する制御モデルがある。そして、ホットランにおい
て、どのような入力値でどの程度の温度降下量が得られ
るのかが予測される。入力値には、仕上圧延機速度、仕
上圧延機出側温度、気温等である。温度降下量は仕上圧
延機の出側温度と巻取温度との差に対応した値である。
その予測にしたがって、巻取温度が目標値になるように
冷却水量等が設定される。
【0003】また、1回のプロセスラインの制御が実行
されるたびに、制御モデルを学習によって修正し、修正
された学習モデルを用いて次回の制御を実行する方法が
ある。制御モデルは、今回材についての制御終了後、制
御結果の実績値を用いて修正される。なお、以下、制御
モデルによる計算値をモデル予測値という。ここで、加
工される材料、制御目標値、サイズ等の属性に応じてい
くつかの層が規定され、層毎に制御モデルが設定され、
それらの制御モデルによってプロセスラインが制御され
る。
【0004】図5は従来の制御モデルの学習方法の具体
例を示すフローチャートである。プロセスラインに今回
投入された今回材についての制御が終了すると、今回材
についての実績値に応じたモデル予測値YCAL を求め
る。熱間圧延ラインの巻取温度制御の場合には、モデル
予測値YCAL は、熱流束である。そして、そのモデル予
測値YCAL と実績値YACT との比である学習係数の瞬時
値Cを求める(ステップST51)。実績値YACT は、
熱間圧延ラインの巻取温度制御の場合には、制御結果で
ある巻取温度等から一義的に定まる熱流束である。
【0005】瞬時値Cは、1回の制御に対する補正係数
的な値である。従って、瞬時値Cは、前回制御までの一
連の制御に対する各瞬時値と比較すると、何等かの要因
によって瞬間的に高い値や低い値を示す可能性がある。
よって、瞬時値Cをそのまま次回の制御のための補正係
数とすると、次回の制御に悪影響が及ぶ可能性がある。
【0006】今回材の属する層iの修正前の学習係数C
So(i)は、テーブルに保存されている。その学習係数C
So(i)は、前回制御までの各瞬時値が反映されたものと
なっている。そこで、瞬時値Cが不正な値を取ったとし
てもその影響が次回の制御に影響しないように、今回材
についての瞬時値Cを学習係数CSo(i)を用いて平滑化
する。すなわち、テーブルから学習係数CSo(i)を読み
出し、例えば、[β・C+(1−β・CSo(i))]の演
算によって、新たな学習係数CSn(i)を算出し、テーブ
ルに格納する(ステップST52)。βは0〜1までの
いずれかの値をとる定数である。
【0007】次回に投入される材、すなわち次回材につ
いては、今回材についてのモデル予測値YCAL に対して
学習係数CSn(i)を掛けた値がモデル予測値Y'CALとな
る(ステップST53)。そして、次回材に対して、こ
のモデル予測値Y'CALを用いて制御が施される。熱間圧
延ラインの巻取温度制御の場合には、次回材が仕上圧延
機から供給されたときのモデル予測値Y'CALである熱流
束に応じて注水パターンの制御が行われる。
【0008】ステップST51〜ST53の処理は各層
別に実行される。つまり、次回材とはその層における次
回材であって、実際にプロセスラインに次に投入される
材と同じであるとは限らない。各層別にステップST5
1〜ST53の処理が実行され続けて、学習係数CSn
(i)は1に収束する。すなわち、各回の制御におけるモ
デル予測値Y'CALは一定値に収束し、制御結果は制御目
標値に近づいていく。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の学習制御方法は
以上のように実行されているので、以下のような問題点
があった。まず、層iの今回材と次回材が連続してプロ
セスラインに投入されない場合には、今回材の実績値か
ら求めた制御モデルにおける学習係数CSn(i)が次回材
の制御に対して適切な値とならない可能性がある。その
場合、その層の次回材の制御精度が低下することにな
る。その原因は、今回材の投入と次回材の投入との間に
プロセスラインの構成要素の劣化、特性や環境の変化等
プロセスラインの経時的変化が発生することにある。さ
らに、今回材の制御に使用した学習係数が適切で制御結
果が制御目標値に十分達していても、無条件に学習係数
が更新されるので、次回材の制御精度が低下してしまう
ことがある。その原因は、学習係数の算出の際に用いる
実績値を収集する際に、収集タイミング誤差やセンサ誤
差等が発生し適切な実績値が得られない場合もあるから
である。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、今回材と次回材が連続してプロ
セスラインに投入されない場合にもその層の次回材を精
度よく制御し、さらに、制御精度が十分に確保された後
は、その精度を以後の材に対して維持することができる
学習制御方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る学習制御方法は、プロセスラインの物理現象をあらか
じめ分類された各層毎の制御モデルを用いて予測し、予
測結果を用いてプロセスラインの制御目標量に対応した
制御量の設定計算を行い、さらにその制御量による制御
結果の実績値に応じた制御モデルによる予測値と実績値
との誤差に応じて学習係数を更新し、その学習係数を制
御モデルによる予測値に乗じて次回の制御における予測
値を定める学習制御方法であって、学習係数を更新する
際に、制御目標と制御結果の実績値との差がしきい値を
越えていない場合には学習係数の更新をせず、学習係数
の更新を行う場合には、学習係数を各層に共通した係数
である時系列学習係数と各層毎の係数である層別学習係
数とに分離するステップと、時系列学習係数を直前の制
御で更新された時系列学習係数を用いて更新するステプ
と、層別学習係数を同一層における直前の制御で更新さ
れた層別学習係数を用いて更新するステップとを備えた
ものである。
【0012】請求項2記載の発明に係る学習制御方法
は、熱間圧延ラインのホットランにおける温度降下をあ
らかじめ分類された各層毎の制御モデルを用いて予測
し、予測結果を用いて熱間圧延ラインの巻取制御におけ
る制御目標量である巻取温度に対応した制御量の設定計
算を行い、さらにその制御量による制御結果である実績
巻取温度に応じた制御モデルによる予測値と実績値との
誤差に応じて学習係数を更新し、その学習係数を制御モ
デルによる予測値に乗じて次回の制御における予測値を
定める学習制御方法であって、学習係数の更新方法とし
て請求項1記載の発明における更新方法を用いるもので
ある。
【0013】請求項3記載の発明に係る学習制御方法
は、熱間圧延ラインにおけるストリップの幅広がり量を
あらかじめ分類された各層毎の制御モデルを用いて予測
し、予測結果を用いて熱間圧延ラインの粗板幅制御にお
ける制御目標量である出側板幅に対応した制御量の設定
計算を行い、さらにその制御量による制御結果である実
績出側板幅に応じた制御モデルによる予測値と実績値と
の誤差に応じて学習係数を更新し、その学習係数を制御
モデルによる予測値に乗じて次回の制御における予測値
を定める学習制御方法にであって、学習係数の更新方法
として請求項1記載の発明における更新方法を用いるも
のである。
【0014】請求項4記載の発明に係る学習制御方法
は、熱間圧延ラインにおける搬送スケジュールをあらか
じめ分類された各層毎の制御モデルを用いて予測し、予
測結果を用いて熱間圧延ラインのミルページング制御に
おける制御目標量である次スラブの加熱炉からの抽出タ
イミングを決定し、さらにミルラインの各ゾーンにおけ
る実績搬送時間に応じた制御モデルによる予測値と実績
搬送時間との誤差に応じて学習係数を更新し、その学習
係数を制御モデルによる予測値に乗じて次回の制御にお
ける予測値を定める学習制御方法であって、学習係数の
更新方法として請求項1記載の発明における更新方法を
用いるものである。
【0015】
【作用】請求項1ないし請求項4記載の発明における学
習係数の更新は、今回材の制御実績値に応じたモデル予
測値と実績値との比にもとづいて実行されるが、その
際、実績値の収集誤差等に起因する学習係数の瞬時的な
変化を除外するために、制御目標値と実績値とが近接し
ている場合には実行されない。また、それらが近接して
いない場合には、学習係数は、層毎の制御モデル自体の
誤差を補正するための層別学習係数と、プロセスライン
の経時的変化に起因する各制御モデル共通の誤差を補正
するための時系列学習係数とに分離した上で更新され
る。
【0016】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1は、この発明の第1の実施例による学習制御方
法における制御モデルの学習方法を示すフローチャート
である。この場合、学習係数は、各層毎の係数である層
別学習係数CSと、各層に共通の時系列学習係数CTに
分けられる。層別学習係数CSo(i)(更新後はCSn
(i))は、層毎に存在し、i層の制御が実行される毎に
更新される。時系列学習係数CTは、いずれの層の制御
が実行されても更新される。以下、学習係数という表現
は、層別学習係数CSo(i)と時系列学習係数CTとの双
方を含んだものを表す。または、それらの積を意味す
る。
【0017】従来の場合と同様、プロセスラインに今回
投入された今回材についての制御が終了すると、今回材
における実績値に対応したモデル予測値YCAL を求め
る。そして、モデル予測値YCAL と実績制御値YACT と
の比である学習係数の瞬時値Cを求める(ステップST
11)。次に、制御結果、すなわち制御後の実績値を収
集する。制御実績と制御目標値とを比較し(ステップS
T12)、その差があらかじめ定められているしきい値
以内であれば、学習係数の更新を行わない。
【0018】差がしきい値を越えていれば、以下のよう
に学習係数の更新を行う。まず、学習係数の瞬時値Cか
ら時系列学習係数の瞬時値CTを分離する。すなわち、
テーブルに保存されている層別学習係数CSo(i)を読み
出して、[C/CSo(i)]の演算を行う(ステップST
13)。演算結果が時系列学習係数の瞬時値CTであ
る。従来の制御における学習係数の瞬時値を平滑化した
のと同じ理由で、瞬時値時系列学習係数の瞬時値CTを
平滑化する。すなわち、テーブルから更新前の時系列学
習係数CTo を読み出し、[α・CT+(1−α)・C
To ]の演算を行って、新たな時系列学習係数CTn を
算出する(ステップST14)。
【0019】次に、新たな時系列学習係数CTn を用い
て層別学習係数の瞬時値CS(i) を計算する。すなわ
ち、[C/CTn ]の演算を行う(ステップST1
5)。演算結果は、層別学習係数の瞬時値CS(i) を表
している。従来の制御における学習係数の瞬時値を平滑
化したのと同じ理由で、層別学習係数の瞬時値CS(i)
を平滑化する。すなわち、テーブルから更新前の層別学
習係数CSo(i)を読み出して、[β・CS(i) +(1−
β)・CSo(i)]の演算を行って、新たな層別学習係数
CSn(i)を算出する(ステップST16)。
【0020】そして、今回材と同じ層における次回材の
制御において用いられるモデル予測値Y'CALを求める。
この場合には、学習係数は時系列学習係数CTn と層別
学習係数CSn(i)との積である(ステップST17)。
従って、モデル予測値は、Y'CAL[CTn ・CSn(i)・
YCAL ]で求められる。なお、ステップST17が実行
されるタイミングは、他層の制御時の時系列学習係数の
修正が反映されるように、次回材の制御の直前とされ
る。
【0021】次回材に対して、モデル予測値Y'CALと入
力値を用いて、制御結果が制御目標値になるようにプロ
セスラインの制御が実行される。
【0022】実施例2.次に、本発明による学習方法が
適用された制御モデルによる熱間圧延ラインの巻取温度
制御について説明する。図2は、熱間圧延ラインの巻取
温度制御処理を示す機能ブロック図である。
【0023】図において、21は熱流束の実績値を計算
するブロック、22は図1に示す学習を行うブロック、
23は仕上圧延機出側温度や仕上圧延機速度等を検出す
るブロック、24は制御モデル20を用いて温度降下量
を予測するブロック、25は注水パターンを計算するブ
ロック、26は注水パターンを設定するブロックであ
る。
【0024】次に動作について説明する。今回材につい
ての制御が終了すると、制御結果の実績値、すなわち、
巻取温度等から熱流束を計算する(ブロック21)。こ
の熱流束が今回材についての実績値YACT に相当する。
また、熱流束は、温度降下量に相当するものである。そ
して、今回材の実績値(出側温度等)に対応したモデル
予測値YCAL を求める。このモデル予測値YCAL は、今
回材についてその実績値が出力されたならばその時点の
制御モデル20より求められる熱流束である。その後、
図1におけるステップST11〜ST16の処理によっ
て、次回材の制御に用いられる学習係数CTn ,CSn
を求める(ブロック22)。つまり、学習係数CTn ,
CSn は、ステップST11〜ST16の処理で、計算
値と実績値との誤差を学習した後の値である。そして、
学習係数CTn ,CSn から新たなモデル予測値Y'CAL
が求められる。なお、モデル予測値Y'CALは、この場
合、熱流束の予測値である。
【0025】次回材が投入されると、新たなモデル予測
値Y'CALを用いて、温度降下量を予測する(ブロック2
4)。予測結果のもとづいて水冷設備の注水パターンを
算出し(ブロック25)、算出結果に従って水冷設備の
注水パターンを設定する(ブロック26)。
【0026】この場合には、ブロック22において制御
モデルの学習係数の修正を行う際に、学習係数が、時系
列学習係数と層別学習係数とに分離した状態で、修正処
理が実行される。よって、層iの今回材と次回材との間
に他の層j,k,l,m,・・・の材が圧延され、例え
ば、その間に冷却設備における冷却能力が経時的に変化
した場合であっても、その変化が時系列学習係数に反映
される。従って、層iの次回材の投入が今回材の投入時
点からずっとあとになったとしても、精度よく温度降下
量を予測でき、その結果、精度よく注水パターンの設定
を行える。
【0027】実施例3.次に、本発明による学習方法が
適用された制御モデルによる熱間圧延ラインの粗板幅制
御について説明する。図3は、熱間圧延ラインの粗板幅
制御処理を示す機能ブロック図である。
【0028】図において、31は図1に示す学習を行う
ブロック、32は幅圧延機入側におけるストリップの幅
を検出するブロック、33は水平圧延機出側における幅
広がり量を制御モデルを用いて予測するブロック、34
は幅圧延機の修正開度計算を行うブロック、35は幅圧
延機の修正開度設定を行うブロックである。
【0029】次に動作について説明する。粗板幅制御で
は、幅圧延機後段の水平圧延機出側におけるストリップ
の平均板幅を制御目標とし、幅圧延機の開度の設定計算
において、幅広がり量を制御モデル30を用いて予測す
る。この制御モデル30は、幅圧延機に関するものであ
る。
【0030】今回材についての制御が終了すると、制御
結果の実績値、すなわち、出側板幅等を収集する。そし
て、その実績値に対応したモデル予測値YCAL を求め
る。このモデル予測値YCAL は、その時点の制御モデル
30による今回材の実績値を出力するための幅広がり量
である。次に、図1におけるブロック11〜ST16の
処理によって、次回材の制御に用いられる学習係数CT
n ,CSn を求める(ブロック31)。つまり、学習係
数CTn ,CSn は、ブロック11〜ST16の処理
で、計算値と実績値との誤差を学習した後の値である。
そして、学習係数CTn ,CSn から新たなモデル予測
値Y'CALが求められる。
【0031】次回材が投入されると、新たなモデル予測
値Y'CALを用いて幅広がり量を予測し(ブロック3
3)、幅圧延機の修正開度を算出し(ブロック34)、
算出結果に従って幅圧延機の修正開度を設定する(ブロ
ック35)。
【0032】この場合には、ブロック31において制御
モデルの学習係数の修正を行う際に、学習係数が、時系
列学習係数と層別学習係数とに分離した状態で、修正処
理が実行される。よって、層iの今回ストリップと次ス
トリップとの間に他の層j,k,l,m,・・・のスト
リップが投入され、例えば、その間に幅圧延機の位置決
め精度が経時的に変化した場合であっても、その変化が
時系列学習係数に反映される。従って、層iの次ストリ
ップの投入が今回ストリップの投入時点からずっとあと
になったとしても、精度よく幅広がり量を予測でき、そ
の結果、精度よく幅圧延機の修正開度の設定を行える。
【0033】実施例4.次に、本発明による学習方法が
適用された制御モデルによる熱間圧延ラインの粗板幅制
御について説明する。図4は、熱間圧延ラインのミルペ
ージング制御を示す機能ブロック図である。
【0034】図において、41は制御モデル40を用い
て搬送スケジュールを予測する部分、42はミルライン
制約ピッチを計算するブロック、43は次スラブ抽出時
刻を計算する部分、44は実績搬送スケジューラを作成
する部分、45は搬送スケジューラを学習によって修正
する部分である。
【0035】次に動作について説明する。ミルページン
グでは、加熱炉からのスラブ抽出タイミングが制御目標
である。この場合、制御モデルに対応するものは、圧延
ラインにおける材の搬送を制御する搬送スケジューラで
ある。加熱炉からスラブが抽出されると次スラブについ
てミルページング制御が開始される。まず、搬送スケジ
ューラの内容から次抽出材(次スラブに対応したもの)
の搬送スケジュールを予測する(ブロック41)。次
に、その搬送スケジュール、前回材の搬送スケジュール
およびミルライン制約から決まるミルライン制約ピッチ
を算出する(ブロック42)。さらに、算出されたミル
ライン制約ピッチと加熱炉制約ピッチとから次スラブの
抽出時刻を算出する(ブロック43)。
【0036】また、ミルラインの各ゾーンにおける実績
搬送時間が計測されている。それらの実績搬送時間か
ら、実績の搬送スケジューラを作成する。モデル予測値
YCALは、ここでは、実績搬送スケジューラによる搬送
スケジュールすなわち実績のミルライン搬送時間に対応
する。次に、図1におけるブロック11〜ST17の処
理によって、次回材の制御に用いられるモデル予測値
Y'CALを求める(ブロック31)。ここでは、モデル予
測値Y'CALは、次抽出材の予測搬送スケジュールであ
る。さらに次のスラブについては、新たなモデル予測値
Y'CALを用いてブロック42,43の処理が行われ、抽
出タイミングが決定される。
【0037】この場合には、ブロック51において制御
モデルの学習係数の修正を行う際に、学習係数が、時系
列学習係数と層別学習係数とに分離した状態で、修正処
理が実行される。よって、層iの今回スラブと次スラブ
との間に他の層j,k,l,m,・・・のスラブが加熱
炉から抽出され、例えば、その間にミルライン上のトラ
ッキングセンサの精度劣化等に起因して搬送時間の計測
精度が経時的に変化した場合であっても、その変化が時
系列学習係数に反映される。従って、層iの次スラブの
抽出が今回スラブの抽出時点からずっとあとになったと
しても、精度よく搬送スケジュールを予測でき、その結
果、精度よくミルページング制御を行える。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、学習制御方法が、制御モデルを修正する際に学習
係数を各層対応の層別学習係数と各層共通の時系列学習
係数とに分けて更新する構成になっているので、同一層
における今回材の加工と次回材の加工とが連続していな
い場合でも、次回材の加工における物理現象を高精度で
予測でき、その結果、高精度の制御を実行できる効果が
ある。また、制御精度が十分に確保された後は、その制
御精度を良好に保つことができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、学習制御方
法が、熱間圧延ラインの巻取温度制御に用いられる制御
モデルを修正する際に学習係数を各層対応の層別学習係
数と各層共通の時系列学習係数とに分けて更新する構成
になっているので、同一層の今回材と次回材との間に他
の層の材が圧延され、その間に冷却設備における冷却能
力が経時的に変化した場合であっても、精度よくその層
についての温度降下量を予測でき、その結果、精度よく
注水パターンの設定を行える効果がある。また、制御精
度が十分に確保された後は、その制御精度を良好に保つ
ことができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、学習制御方
法が、熱間圧延ラインのミルページング制御に用いられ
る制御モデルを修正する際に学習係数を各層対応の層別
学習係数と各層共通の時系列学習係数とに分けて更新す
る構成になっているので、同一層の今回ストリップと次
ストリップとの間に他の層のストリップが投入され、そ
の間に幅圧延機の位置決め精度が経時的に変化した場合
であっても、精度よくその層についての幅広がり量を予
測でき、その結果、精度よく幅圧延機の修正開度の設定
を行える。また、制御精度が十分に確保された後は、そ
の制御精度を良好に保つことができる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、学習制御方
法が、熱間圧延ラインの粗板幅制御に用いられる制御モ
デルを修正する際に学習係数を各層対応の層別学習係数
と各層共通の時系列学習係数とに分けて更新する構成に
なっているので、同一層の今回スラブと次スラブとの間
に他の層のスラブが加熱炉から抽出され、その間にミル
ライン上のトラッキングセンサの精度劣化等に起因して
搬送時間の計測精度が経時的に変化した場合であって
も、精度よくその層についての搬送スケジュールを予測
でき、その結果、精度よくミルページング制御を行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による学習制御方法におけ
る制御モデルの学習方法を示すフローチャートである。
【図2】図1に示す学習方法が適用された熱間圧延ライ
ンの巻取温度制御処理を示す機能ブロック図である。
【図3】図1に示す学習方法が適用された熱間圧延ライ
ンの粗板幅制御処理を示す機能ブロック図である。
【図4】図1に示す学習方法が適用された熱間圧延ライ
ンのミルページング制御を示す機能ブロック図である。
【図5】従来の学習制御方法における制御モデルの学習
方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20,30,40 制御モデル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 37/22 37/76 37/00 G05B 13/04 7531−3H 17/02 7531−3H 8315−4E B21B 37/00 132 A 8315−4E 136 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスラインの物理現象をあらかじめ
    分類された各層毎の制御モデルを用いて予測し、予測結
    果を用いて前記プロセスラインの制御目標量に対応した
    制御量の設定計算を行い、さらにその制御量による制御
    結果の実績値に応じた前記制御モデルによる予測値と実
    績値との誤差に応じて学習係数を更新し、その学習係数
    を前記制御モデルによる予測値に乗じて次回の制御にお
    ける予測値を定める学習制御方法において、前記学習係
    数を更新する際に、前記制御目標と制御結果の実績値と
    の差がしきい値を越えていない場合には学習係数の更新
    をせず、学習係数の更新を行う場合には、学習係数を各
    層に共通した係数である時系列学習係数と各層毎の係数
    である層別学習係数とに分離し、前記時系列学習係数を
    直前の制御で更新された時系列学習係数を用いて更新
    し、前記層別学習係数を同一層における直前の制御で更
    新された層別学習係数を用いて更新することを特徴とす
    る学習制御方法。
  2. 【請求項2】 熱間圧延ラインのホットランにおける温
    度降下をあらかじめ分類された各層毎の制御モデルを用
    いて予測し、予測結果を用いて前記熱間圧延ラインの巻
    取制御における制御目標量である巻取温度に対応した制
    御量の設定計算を行い、さらにその制御量による制御結
    果である実績巻取温度に応じた前記制御モデルによる予
    測値と実績値との誤差に応じて学習係数を更新し、その
    学習係数を前記制御モデルによる予測値に乗じて次回の
    制御における予測値を定める学習制御方法において、前
    記学習係数を更新する際に、前記制御目標と制御結果の
    実績値との差がしきい値を越えていない場合には学習係
    数の更新をせず、学習係数の更新を行う場合には、学習
    係数を各層に共通した係数である時系列学習係数と各層
    毎の係数である層別学習係数とに分離し、前記時系列学
    習係数を直前の制御で更新された時系列学習係数を用い
    て更新し、前記層別学習係数を同一層における直前の制
    御で更新された層別学習係数を用いて更新することを特
    徴とする学習制御方法。
  3. 【請求項3】 熱間圧延ラインにおけるストリップの幅
    広がり量をあらかじめ分類された各層毎の制御モデルを
    用いて予測し、予測結果を用いて熱間圧延ラインの粗板
    幅制御における制御目標量である出側板幅に対応した制
    御量の設定計算を行い、さらにその制御量による制御結
    果である実績出側板幅に応じた前記制御モデルによる予
    測値と実績値との誤差に応じて学習係数を更新し、その
    学習係数を前記制御モデルによる予測値に乗じて次回の
    制御における予測値を定める学習制御方法において、前
    記学習係数を更新する際に、前記制御目標と制御結果の
    実績値との差がしきい値を越えていない場合には学習係
    数の更新をせず、学習係数の更新を行う場合には、学習
    係数を各層に共通した係数である時系列学習係数と各層
    毎の係数である層別学習係数とに分離し、前記時系列学
    習係数を直前の制御で更新された時系列学習係数を用い
    て更新し、前記層別学習係数を同一層における直前の制
    御で更新された層別学習係数を用いて更新することを特
    徴とする学習制御方法。
  4. 【請求項4】 熱間圧延ラインにおける搬送スケジュー
    ルをあらかじめ分類された各層毎の制御モデルを用いて
    予測し、予測結果を用いて前記熱間圧延ラインのミルペ
    ージング制御における制御目標量である次スラブの加熱
    炉からの抽出タイミングを決定し、さらにミルラインの
    各ゾーンにおける実績搬送時間に応じた前記制御モデル
    による予測値と実績搬送時間との誤差に応じて学習係数
    を更新し、その学習係数を前記制御モデルによる予測値
    に乗じて次回の制御における予測値を定める学習制御方
    法において、前記学習係数を更新する際に、前記制御目
    標と制御結果の実績値との差がしきい値を越えていない
    場合には学習係数の更新をせず、学習係数の更新を行う
    場合には、学習係数を各層に共通した係数である時系列
    学習係数と各層毎の係数である層別学習係数とに分離
    し、前記時系列学習係数を直前の制御で更新された時系
    列学習係数を用いて更新し、前記層別学習係数を同一層
    における直前の制御で更新された層別学習係数を用いて
    更新することを特徴とする学習制御方法。
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