JPH0985328A - 熱延鋼板の巻取温度制御装置及びその巻取温度制御方法 - Google Patents
熱延鋼板の巻取温度制御装置及びその巻取温度制御方法Info
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- JPH0985328A JPH0985328A JP7240099A JP24009995A JPH0985328A JP H0985328 A JPH0985328 A JP H0985328A JP 7240099 A JP7240099 A JP 7240099A JP 24009995 A JP24009995 A JP 24009995A JP H0985328 A JPH0985328 A JP H0985328A
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Abstract
御長nごとに巻取温度の誤差も微妙に変化するため、各
制御長nに共通の学習係数Ci を用いても当該誤差を完
全には吸収できず、各制御長nごとに適切な水冷却量Δ
Tpを決定することができないなどの課題があった。 【解決手段】 熱延鋼板2の先端部が仕上出側温度計7
を通過した時点から、各制御長nが仕上出側温度計7を
通過するまでの経過時間tn あるいは距離Ln を計測し
て、各経過時間tn あるいは距離Ln に対応する学習係
数Cniを記憶手段から検索し、その検索した学習係数C
niに基づいて各制御長nの水冷却量ΔTpを演算するよ
うにしたものである。
Description
タンドから出力された熱延鋼板がコイラーに巻き取られ
る前に、その熱延鋼板を所定の目標温度まで冷却する熱
延鋼板の巻取温度制御装置及びその巻取温度制御方法に
関するものである。
装置を示す構成図であり、図において、1は仕上圧延機
の最終スタンド、2は仕上圧延機の最終スタンド1から
出力された熱延鋼板、3は熱延鋼板2を巻き取るコイラ
ー、4は熱延鋼板2の板厚HFを計測する板厚計、5は
仕上圧延機の最終スタンド1を駆動するモータ、6はモ
ータ5の回転速度を計測して熱延鋼板2の搬送速度V及
び加速度aを求める演算器、7は仕上圧延機の最終スタ
ンド1から出力された熱延鋼板2の長手方向における各
箇所の仕上出側温度FDTを測定する仕上出側温度計、
8は熱延鋼板2がコイラー3に巻き取られる直前の巻取
温度CTを測定する巻取温度計、9は熱延鋼板2の巻取
温度制御に関する所定の初期値を設定する初期データ入
力装置、10は仕上出側温度計7等の各種センサの出力
や初期データ入力装置9に設定された初期値に基づいて
注水オン−オフパターン(以下、注水パターンという)
を決定する計算機、11は熱延鋼板2に冷却水を注水す
る冷却装置を注水パターンにしたがって制御するバルブ
制御装置、1U,2U,3U・・・NUは冷却装置の上
部バンク、1L,2L,3L・・・NLは冷却装置の下
部バンクである。
最終スタンド1から出力された熱延鋼板2は図示したホ
ットランテーブル上を搬送されてコイラー3に巻き取ら
れるが、コイラー3に巻き取られた熱延鋼板2の強度や
加工性等の品質を確保するためには、熱延鋼板2がコイ
ラー3に巻き取られる前に、熱延鋼板2の温度を所定の
目標巻取温度CT* まで冷却する必要がある。
割し(例えば、分割した各部分の長さが冷却装置の各バ
ンクの長さと等しくなるように分割する。以下、分割し
た各部分を制御長という)、各制御長ごとに注水パター
ンを決定して冷却装置の各バンクを制御する。
ンド1から熱延鋼板2が出力されると、仕上出側温度計
7及び板厚計4が、熱延鋼板2の各制御長n(n=1,
2,3・・・N)ごとに、それぞれ熱延鋼板2の仕上出
側温度FDT,板厚HF を測定する。また、演算器6
が、熱延鋼板2の各制御長nが仕上出側温度計7を通過
したときの搬送速度V及び加速度aを、モータ5の回転
速度を計測することにより求める。
ると、計算機10が、熱延鋼板2の各制御長nが仕上出
側温度計7を通過してから巻取温度計8に到達するまで
の所要時間tを下記に示すように計算する。ただし、仕
上出側温度計7から巻取温度計8までの距離Lは、圧延
機の設計時に決定されるので、初期値として初期データ
入力装置9から入力されている。
すると、各制御長nごとに、その所要時間tと仕上出側
温度FDTに基づいて、下記に示すように空冷却温度降
下量ΔTair を演算する。ただし、式(2)中の輻射率
ε,比熱CP 及び比重γは、圧延機の設計時に決定され
るので、初期値として初期データ入力装置9から入力さ
れている。
ΔTair を演算すると、各制御長nごとに、仕上出側温
度FDTから目標巻取温度CT* 及び空冷却温度降下量
ΔTair を減算して水冷却温度降下量ΔTwater を演算
する。 ΔTwater =FDT−CT* −ΔTair ・・・(3)
ΔTwater を演算すると、各制御長nごとの水冷却温度
降下量ΔTwater に、予め設定された学習係数Ci を乗
算して、各制御長nに対する水冷却量ΔTpを演算す
る。 ΔTp=Ci ・ΔTwater ・・・(4)
温度降下量に対する実際の水冷却温度降下量の比であ
り、各制御長nに共通の係数である。このように、水冷
却温度降下量ΔTwater に学習係数Ci を乗算する理由
は、予測した水冷却温度降下量と実際の水冷却温度降下
量の間に誤差がある場合、次回搬送されてくる熱延鋼板
2の冷却についても同程度の誤差を生ずる可能性が高い
ので、かかる誤差を吸収する必要があるからである。例
えば、予測した水冷却温度降下量が100℃で、実際の
水冷却温度降下量が120℃になった場合、20℃の誤
差が発生しているので、その20℃の誤差を吸収する必
要がある。従って、次回搬送されてくる熱延鋼板2の冷
却に用いる学習係数はCi+1 =120/100=1.2
となり(ここでは、説明の簡単のため、今回の冷却に用
いた学習係数Ci は考慮していない)、次回搬送されて
くる熱延鋼板2の水冷却温度降下量を100℃と予測し
た場合には、当該水冷却量はΔTp=1.2×100=
120℃となる。よって、予測した水冷却温度降下量が
100℃であっても、熱延鋼板2の温度を120℃だけ
低下させる注水パターンを決定することになり、20℃
の誤差を吸収することができる。
る水冷却量ΔTpを演算すると、各制御長nごとに、そ
の水冷却量ΔTpに基づいて注水パターンを決定する
(使用するバンクの数と、その使用するバンクに実装さ
れているノズルのなかで、実際に使用するノズルの本数
Nを決定する)。例えば、水冷却量ΔTpが100℃
で、各バンクの最大冷却能力(実装しているノズルをす
べて使用したときの冷却能力)を40℃とすると、2台
のバンクを最大冷却能力で使用することによって80℃
の水冷却量を確保し、1台のバンクの半分のノズルを使
用することによって残り20℃の水冷却量を確保する等
の注水パターンを決定する。なお、下記に示す式(5)
は、使用するノズルの本数を決定するための計算式であ
る。ただし、式(5)中の各バンクの実装ノズル数N
0 ,冷却バンク長M及び熱流束係数fは、圧延機の設計
時に決定されるので、初期値として初期データ入力装置
9から入力されている。
決定されると、バルブ制御装置11が、その注水パター
ンにしたがって各バンクのバルブを制御し、熱延鋼板2
に冷却水を注水する。これにより、熱延鋼板2は目標巻
取温度CT* まで冷却され、コイラー3に巻き取られる
ことになるが、熱延鋼板2の巻取温度CTは必ずしも目
標巻取温度CT* に一致せず誤差を伴う場合があり、今
回の冷却に用いた学習係数Ci をそのまま次回搬送され
てくる熱延鋼板2の冷却にも用いると、同程度の誤差を
生ずる可能性が高い。そこで、かかる誤差を吸収するた
め、今回の冷却結果に基づいて学習係数Ciを更新する
必要がある。
る。まず、学習係数Ci は上述したように、熱延鋼板2
の各制御長nに共通の係数であるので、学習係数Ci の
更新に際し任意の1つの制御長に着目し(説明の便宜
上、以下、制御長kに着目したものとする)、制御長k
に係るデータに基づいて学習係数Ci を更新する。具体
的には、上記の通り熱延鋼板2が冷却装置によって冷却
されると、巻取温度計8が、コイラー3に巻き取られる
直前の制御長kの巻取温度CTを測定するとともに、計
算機10が、実際に、制御長kが仕上出側温度計7を通
過してから巻取温度計8に到達するまでに要した時間の
実績値tres を測定する。
れると、計算機10が、その所要時間の実績値tres 等
に基づいて、制御長kの空冷却温度降下量の実績値ΔT
air- res を演算する。
温度降下量の実績値ΔTair-res を演算すると、制御長
kの実績仕上出側温度FDTから実績巻取温度CT及び
空冷却温度降下量の実績値ΔTair-res を減算して水冷
却温度降下量の実績値ΔTwa ter-res を計算する。 ΔTwater-res =FDT−CT−ΔTair-res ・・・(7)
が制御長kの冷却に用いた注水パターン(使用したノズ
ルの数N)から計算上予測される制御長kの水冷却温度
降下量ΔTwater-ant を計算する。
下量の予測値ΔTwater-ant と実績値ΔTwater-res を
計算すると、計算機10は、その予測値ΔTwater-ant
と実績値ΔTwater-res から、次回搬送されてくる熱延
鋼板2の冷却に用いる学習係数Ci+1 を計算する。 Ci+1 =ΔTwater-res /ΔTwater-ant ・・・(9)
た学習係数Ci+1 は、今回用いた学習係数Ci を考慮し
ていないので、今回用いた学習係数Ci を考慮して、学
習係数の精度を更に向上させるべく、下記に示すよう
に、適当な重み係数αを学習係数Ci+1 等に乗算して、
学習係数Ci+1 を修正する。 Ci+1 ←(1−α)Ci +α・Ci+1 ・・・(10)
ズムは、特公昭58−47924号公報に開示されてい
る。
温度制御装置は以上のように構成されているので、熱延
鋼板2が常時一定の速度で搬送される場合には比較的精
度よく巻取温度を制御できるが、コイラー3において熱
延鋼板2を巻き取る際、熱延鋼板2の先端部及び終端部
ではゆっくり巻き取る一方、中間部では高速に巻き取る
関係上、熱延鋼板2の各制御長nごとに、仕上出側温度
計7を通過してから巻取温度計8に到達するまでに要す
る所要時間tが異なる。このため、各制御長nごとに空
冷却温度降下量ΔTair が異なるので、必要な水冷却量
ΔTpを各制御長nごとに計算するが、熱延鋼板2の搬
送速度V(コイラー3の巻取速度)の変化に伴って、巻
取温度の誤差が各制御長nごとに微妙に変化するため、
各制御長nに共通の学習係数Ci を用いても当該誤差を
完全には吸収できず、各制御長nごとに適切な水冷却量
ΔTpを決定することができないなどの課題があった。
めになされたもので、熱延鋼板の搬送速度が変化して
も、各制御長ごとに適切な水冷却量を決定できる熱延鋼
板の巻取温度制御装置及びその巻取温度制御方法を得る
ことを目的とする。
る熱延鋼板の巻取温度制御装置は、熱延鋼板の先端部が
所定の基準点を通過した時点から、熱延鋼板の各箇所が
その基準点を通過するまでの経過時間を計測して、各経
過時間に対応する学習係数を記憶手段から参照し、各学
習係数を各箇所の水冷却温度降下量にそれぞれ乗算して
各箇所の水冷却量を演算する水冷却量演算手段を設けた
ものである。
温度制御装置は、熱延鋼板の先端部から各箇所までの距
離を計測して、各距離に対応する学習係数を記憶手段か
ら参照し、各学習係数を各箇所の水冷却温度降下量にそ
れぞれ乗算して各箇所の水冷却量を演算する水冷却量演
算手段を設けたものである。
温度制御装置は、各箇所の実際の水冷却温度降下量を演
算する降下量演算手段と、注水パターン決定手段により
決定された注水パターンから各箇所の水冷却温度降下量
を予測する降下量予測手段とを設け、各箇所ごとに、実
際の水冷却温度降下量を予測した水冷却温度降下量で除
算して学習係数を求めるようにしたものである。
温度制御装置は、記憶手段に記憶されている学習係数を
更新する際、基準点を通過してからの経過時間または先
端部からの距離を複数の区間に分割するとともに、演算
して求めた学習係数を対応する区間に振り分けて各区間
の学習係数の平均値を求め、その平均値を各区間の学習
係数として更新する更新手段を設けたものである。
温度制御装置は、記憶手段に記憶されている学習係数を
更新する際、基準点を通過してからの経過時間または先
端部からの距離を複数の区間に分割するとともに、演算
して求めた学習係数を対応する区間に振り分けて各区間
の学習係数の直線近似式を求め、その直線近似の変化パ
ターンを各区間の学習係数として更新する更新手段を設
けたものである。
温度制御方法は、熱延鋼板の先端部がライン上の所定の
基準点を通過した時点から、熱延鋼板の各箇所がその基
準点を通過するまでの経過時間を計測するとともに、予
め経過時間に応じて設定された学習係数のなかから、そ
の計測した各経過時間に対応する学習係数を検索し、そ
の検索した各学習係数を各箇所の水冷却温度降下量にそ
れぞれ乗算して各箇所の水冷却量を演算するようにした
ものである。
温度制御方法は、熱延鋼板の先端部から各箇所までの距
離を計測するとともに、予め距離に応じて設定された学
習係数のなかから、その計測した各距離に対応する学習
係数を検索し、その検索した各学習係数を各箇所の水冷
却温度降下量にそれぞれ乗算して各箇所の水冷却量を演
算するようにしたものである。
温度制御方法は、各箇所の実際の水冷却温度降下量を演
算する一方、注水パターンから各箇所の水冷却温度降下
量を予測し、各箇所ごとに実際の水冷却温度降下量を予
測した水冷却温度降下量で除算して学習係数を求めるよ
うにしたものである。
温度制御方法は、予め設定されている学習係数を更新す
る際、基準点を通過してからの経過時間または先端部か
らの距離を複数の区間に分割するとともに、演算して求
めた学習係数を対応する区間に振り分けて各区間の学習
係数の平均値を求め、その平均値を各区間の学習係数と
して更新するようにしたものである。
取温度制御方法は、予め設定されている学習係数を更新
する際、基準点を通過してからの経過時間または先端部
からの距離を複数の区間に分割するとともに、演算して
求めた学習係数を対応する区間に振り分けて各区間の学
習係数の直線近似式を求め、その直線近似の変化パター
ンを各区間の学習係数として更新するようにしたもので
ある。
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による熱
延鋼板の巻取温度制御装置を示す構成図であり、図にお
いて、1は仕上圧延機の最終スタンド、2は仕上圧延機
の最終スタンド1から出力された熱延鋼板、3は熱延鋼
板2を巻き取るコイラー、4は熱延鋼板2の板厚HF を
計測する板厚計、5は仕上圧延機の最終スタンド1を駆
動するモータ、6はモータ5の回転速度を計測して熱延
鋼板2の搬送速度V及び加速度aを求める演算器(測定
手段)、7は仕上圧延機の最終スタンド1から出力され
た熱延鋼板2の長手方向における各箇所(制御長n)の
仕上出側温度FDTを測定する仕上出側温度計(測定手
段)、8は熱延鋼板2がコイラー3に巻き取られる直前
の巻取温度CTを測定する巻取温度計(実測手段)、9
は熱延鋼板2の巻取温度制御に関する所定の初期値を設
定する初期データ入力装置、20は仕上出側温度計7等
の各種センサの出力や初期データ入力装置9に設定され
た初期値に基づいて注水パターンを決定する計算機、1
1は熱延鋼板2に冷却水を注水する冷却装置を注水パタ
ーンにしたがって制御するバルブ制御装置(制御手
段)、1U,2U,3U・・・NUは冷却装置の上部バ
ンク、1L,2L,3L・・・NLは冷却装置の下部バ
ンクである。
20の詳細な構成を示す構成図であり、図において、2
1は仕上出側温度計7により測定された仕上出側温度F
DT及び演算器6により演算された搬送速度Vに基づい
て各制御長nの空冷却温度降下量ΔTair を推定すると
ともに、その仕上出側温度FDT,空冷却温度降下量Δ
Tair 及び目標巻取温度CT* から各制御長nの水冷却
温度降下量ΔTwaterを推定する推定手段、22は熱延
鋼板2の先端部が仕上出側温度計7(ライン上の所定の
基準点)を通過してからの経過時間tn に応じて設定さ
れた学習係数Cniを記憶する記憶手段である。
計7を通過した時点から、各制御長nが仕上出側温度計
7を通過するまでの経過時間tn を計測して、各経過時
間tn に対応する学習係数Cniを記憶手段22から参照
し、各学習係数Cniを各制御長nの水冷却温度降下量Δ
Twater にそれぞれ乗算して各制御長nの水冷却量ΔT
pを演算する水冷却量演算手段、24は水冷却量演算手
段23により演算された各制御長nの水冷却量ΔTp及
び演算器6により演算された各制御長nの搬送速度Vか
ら注水パターンを決定する注水パターン決定手段であ
る。
により仕上出側温度FDTが計測されてから巻取温度計
8が巻取温度を計測するまでの所要時間tres を実測す
る実測手段、26は各制御長nの仕上出側温度FDT及
び所要時間の実績値tres に基づいて上記各制御長nの
空冷却温度降下量の実績値ΔTair-res を演算するとと
もに、上記各制御長nの仕上出側温度FDT,空冷却温
度降下量ΔTair-res及び巻取温度CTから各制御長n
の水冷却温度降下量の実績値ΔTwater-res を演算する
降下量演算手段、27は注水パターン決定手段24によ
り決定された注水パターンから各制御長nの水冷却温度
降下量ΔTwater-ant を予測する降下量予測手段、28
は各制御長nごとに水冷却温度降下量の実績値ΔT
air-res を水冷却温度降下量の予測値ΔTwater-ant で
除算して学習係数Cniを求め、記憶手段22に記憶され
ている学習係数Cniを更新する更新手段である。因に、
図3は熱延鋼板の巻取温度制御装置が冷却装置を制御す
るアルゴリズムを示すフローチャートであり、図4は熱
延鋼板の巻取温度制御装置が学習係数を更新するアルゴ
リズムを示すフローチャートである。
最終スタンド1から出力された熱延鋼板2は図示したホ
ットランテーブル上を搬送されてコイラー3に巻き取ら
れるが、コイラー3に巻き取られた熱延鋼板2の強度や
加工性等の品質を確保するためには、熱延鋼板2がコイ
ラー3に巻き取られる前に、熱延鋼板2の温度を所定の
目標巻取温度CT* まで冷却する必要がある。
割し(例えば、分割した各部分の長さが冷却装置の各バ
ンクの長さと等しくなるように分割する。以下、分割し
た各部分を制御長という)、各制御長nごとに注水パタ
ーンを決定して冷却装置の各バンクを制御する。
ンド1から熱延鋼板2が出力されると、各制御長nごと
に仕上出側温度計7及び板厚計4が、それぞれ熱延鋼板
2の仕上出側温度FDT,板厚HF を測定する(ステッ
プST1)。また、演算器6が、熱延鋼板2の各制御長
nが仕上出側温度計7を通過したときの搬送速度V及び
加速度aを、モータ5の回転速度を計測することにより
求める(ステップST2)。
ると、計算機20の推定手段21が、熱延鋼板2の各制
御長nが仕上出側温度計7を通過してから巻取温度計8
に到達するまでの所要時間tを下記に示すように計算す
る(ステップST3)。ただし、仕上出側温度計7から
巻取温度計8までの距離Lは、圧延機の設計時に決定さ
れるので、初期値として初期データ入力装置9から入力
されている。
要時間tを計算すると、各制御長nごとに、その所要時
間tと仕上出側温度FDTに基づいて下記に示す演算を
行い、空冷却温度降下量ΔTair を推定する(ステップ
ST4)。ただし、式(12)中の輻射率ε,比熱CP
及び比重γは、圧延機の設計時に決定されるので、初期
値として初期データ入力装置9から入力されている。
冷却温度降下量ΔTair を推定すると、各制御長nごと
に、仕上出側温度FDTから目標巻取温度CT* 及び空
冷却温度降下量ΔTair を減算して水冷却温度降下量Δ
Twater を推定する(ステップST4)。 ΔTwater =FDT−CT* −ΔTair ・・・(13)
定されると、計算機20の水冷却量演算手段23が、熱
延鋼板2の先端部が仕上出側温度計7を通過した時点か
ら、各制御長nが仕上出側温度計7を通過するまでの経
過時間tn を計測する(ステップST5)。そして、各
制御長nの経過時間tn を計測すると、図5に示すよう
に、経過時間tn に対応する学習係数Cniが記憶手段2
2に記憶されているので、各制御長nの経過時間tn に
対応する学習係数Cniを記憶手段22から検索する(ス
テップST6)。因に、図5は経過時間tn がt0 であ
る場合、学習係数CniとしてC0iの値を取得することを
示している。
3は、各制御長nごとの水冷却温度降下量ΔTwater
に、検索した各学習係数Cniを乗算して、各制御長nに
対する水冷却量ΔTpを演算する(ステップST7)。 ΔTp=Cni・ΔTwater ・・・(14)
温度降下量に対する実際の水冷却温度降下量の比であ
り、経過時間tn に対応する係数である。このように、
水冷却温度降下量ΔTwater に学習係数Cniを乗算する
理由は、予測した水冷却温度降下量と実際の水冷却温度
降下量の間に誤差がある場合、次回搬送されてくる熱延
鋼板2の冷却についても同程度の誤差を生ずる可能性が
高いので、かかる誤差を吸収する必要があるからであ
る。例えば、予測した水冷却温度降下量が100℃で、
実際の水冷却温度降下量が120℃になった場合、20
℃の誤差が発生しているので、その20℃の誤差を吸収
する必要がある。従って、詳細は後述するが、次回搬送
されてくる熱延鋼板2の冷却に用いる学習係数はC
n(i+1)=120/100=1.2となり(ここでは、説
明の簡単のため、今回の冷却に用いた学習係数Cniは考
慮していない)、次回搬送されてくる熱延鋼板2の水冷
却温度降下量を100℃と予測した場合には、当該水冷
却量はΔTp=1.2×100=120℃となる。よっ
て、予測した水冷却温度降下量が100℃であっても、
熱延鋼板2の温度を120℃だけ低下させる注水パター
ンを決定することになり、20℃の誤差を吸収すること
ができる。
段24は、各制御長nに対する水冷却量ΔTpが演算さ
れると、各制御長nごとに、その水冷却量ΔTpに基づ
いて注水パターンを決定する(使用するバンクの数と、
その使用するバンクに実装されているノズルのなかで、
実際に使用するノズルの本数Nを決定する)。例えば、
水冷却量ΔTpが100℃で、各バンクの最大冷却能力
(実装しているノズルをすべて使用したときの冷却能
力)を40℃とすると、2台のバンクを最大冷却能力で
使用することによって80℃の水冷却量を確保し、1台
のバンクの半分のノズルを使用することによって残り2
0℃の水冷却量を確保する等の注水パターンを決定する
(ステップST8)。なお、下記に示す式(15)は、
使用するノズルの本数を決定するための計算式である。
ただし、式(15)中の各バンクの実装ノズル数N0 ,
冷却バンク長M及び熱流束係数fは、圧延機の設計時に
決定されるので、初期値として初期データ入力装置9か
ら入力されている。
段24により注水パターンが決定されると、バルブ制御
装置11が、その注水パターンにしたがって各バンクの
バルブを制御し、熱延鋼板2に冷却水を注水する(ステ
ップST9)。これにより、熱延鋼板2は目標巻取温度
CT* まで冷却され、コイラー3に巻き取られることに
なるが、熱延鋼板2の巻取温度CTは必ずしも目標巻取
温度CT* に一致せず誤差を伴う場合があり、今回の冷
却に用いた学習係数Cniをそのまま次回搬送されてくる
熱延鋼板2の冷却にも用いると、同程度の誤差を生ずる
可能性が高い。そこで、かかる誤差を吸収するため、今
回の冷却結果に基づいて学習係数Cniを更新する必要が
ある。
る。まず、上記の通り熱延鋼板2が冷却装置によって冷
却されると、巻取温度計8が、コイラー3に巻き取られ
る直前の各制御長nの巻取温度CTを測定するととも
に、計算機20の実測手段25が、実際に、各制御長n
が仕上出側温度計7を通過してから巻取温度計8に到達
するまでに要した時間の実績値tres を測定する(ステ
ップST11)。
れると、計算機20の降下量演算手段26が、その所要
時間の実績値tres 等に基づいて、各制御長nの空冷却
温度降下量の実績値ΔTair-res を演算する(ステップ
ST12)。
は、各制御長nの空冷却温度降下量の実績値ΔT
air-res を演算すると、各制御長nの実績仕上出側温度
FDTから実績巻取温度CT及び空冷却温度降下量の実
績値ΔTair-res を減算して水冷却温度降下量の実績値
ΔTwater-res を演算する(ステップST12)。 ΔTwater-res =FDT−CT−ΔTair-res ・・・(17)
は、各制御長nごとに、バルブ制御装置11が冷却に用
いた注水パターン(使用したノズルの数N)から計算上
予測される水冷却温度降下量ΔTwater-ant を計算する
(ステップST13)。
降下量の予測値ΔTwater-ant と実績値ΔTwater-res
が計算されると、計算機20の更新手段28が、その予
測値ΔTwater-ant と実績値ΔTwater-res から、次回
搬送されてくる熱延鋼板2の冷却に用いる学習係数C
n(i+1)を計算する(ステップST14)。 Cn(i+1)=ΔTwater-res /ΔTwater-ant ・・・(19)
(19)から求めた学習係数Cn(i+ 1)は、今回用いた学
習係数Cniを考慮していないので、今回用いた学習係数
Cniを考慮して、学習係数の精度を更に向上させるべ
く、下記に示すように、適当な重み係数αを学習係数C
n(i+1)等に乗算して、学習係数Cn(i+1)を修正する。 Cn(i+1)←(1−α)Cni+α・Cn(i+1) ・・・(20)
習係数Cn(i+1)を修正すると、各制御長nが仕上出側温
度計7を通過してからの経過時間tn を図5に示すよう
に複数の区間に分割し(図5の場合、7つの区間に分割
している)、各制御長nごとに求めた学習係数Cn(i+1)
を対応する区間に振り分けて各区間の学習係数の平均値
を求める(ステップST15)。例えば、区間1が0秒
から10秒である場合において、0秒から10秒の間に
制御長1から制御長3までが仕上出側温度計7を通過し
た場合には、少なくとも次の3つの学習係数C1(i+1),
C2(i+1),C3(i+1)が区間1に属するので(ただし、各
制御長nにおいて複数個(d個)の学習係数を求めるよ
うにしている場合には、3×d個の学習係数が区間1に
属することになる。なお、各制御長nごとに、求める学
習係数の数が異なる場合もある)、少なくともその3つ
の学習係数Cn(i+1)の平均値を求める。
区間ごとに、当該区間に属する学習係数Cn(i+1)の平均
値を求めると、その平均値を各区間の学習係数として更
新し(ステップST16)、一連の処理を終了する。
延鋼板2の先端部が仕上出側温度計7を通過した時点か
ら、熱延鋼板2の各制御長nがその仕上出側温度計7を
通過するまでの経過時間tn を計測して、各経過時間t
n に対応する学習係数Cniを記憶手段22から参照し、
各学習係数Cniから各制御長nの水冷却量ΔTpを演算
するようにしたので、熱延鋼板2の搬送速度Vが変化し
ても、各制御長nごとに適切な水冷却量ΔTpを決定す
ることができ、その結果、冷却後の巻取温度を目標の巻
取温度に対して、極めて精度よく一致させることができ
る。つまり、コイラー3の巻取速度が熱延鋼板2の先端
部と中間部と終端部とでは異なるため、熱延鋼板2の各
部に生じる誤差も異なるが、その巻取速度の変化パター
ンは、搬送される各熱延鋼板2ごとに大きく変わるもの
ではなくほぼ一定であるので、熱延鋼板2の各部に対応
する学習係数Cniを用いると、即ち、各経過時間tn に
対応する学習係数Cniを用いると、その巻取速度の変化
パターンに適用した学習制御が可能になり、そのため熱
延鋼板2の搬送速度V(コイラー3の巻取速度)が変化
しても、各制御長nごとに適切な水冷却量ΔTpを決定
することができる。
ごとに、実際の水冷却温度降下量ΔTwater-res を予測
した水冷却温度降下量ΔTwater-ant で除算して学習係
数Cn(i+1)を求めるようにしたので、次回搬送されてく
る熱延鋼板2の冷却に用いる学習係数Cn(i+1)を経過時
間tn に対応するように更新することができ、次回搬送
されてくる熱延鋼板2の冷却においても、各制御長nご
とに適切な水冷却量ΔTpを決定することができる。
習係数Cn(i+1)を対応する区間に振り分けて各区間の学
習係数Cn(i+1)の平均値を求め、その平均値を各区間の
学習係数として更新するようにしたので、求める学習係
数Cn(i+1)の数が少なくても、経過時間tn に対応する
学習係数を維持することができる。
る計算機20の詳細な構成を示す構成図であり、図にお
いて、31は熱延鋼板2の先端部からの距離Ln に応じ
て設定された学習係数Cniを記憶する記憶手段、32は
熱延鋼板2の先端部から各制御長nまでの距離Ln を計
測して、各距離Ln に対応する学習係数Cniを記憶手段
31から参照し、各学習係数Cniを各制御長nの水冷却
温度降下量ΔTwater にそれぞれ乗算して各制御長nの
水冷却量ΔTpを演算する水冷却量演算手段である。因
に、図7は熱延鋼板の巻取温度制御装置が冷却装置を制
御するアルゴリズムを示すフローチャートである。
及び水冷却量演算手段32以外は、上記実施の形態1と
同様であるため、記憶手段31及び水冷却量演算手段3
2についてのみ説明する。上記実施の形態1と同様にし
て、計算機20の推定手段21により水冷却温度降下量
ΔTwater が推定されると、計算機20の水冷却量演算
手段32が、熱延鋼板2の先端部から各制御長nまでの
距離Ln を計測する(ステップST21)。具体的に
は、制御長nごとの注水パターンの決定に際して、熱延
鋼板2を複数個に分割するとき、各制御長nの長さを認
識し得るので、各制御長nの長さに基づいて熱延鋼板2
の先端部から各制御長nまでの距離Ln を演算する。
2は、各制御長nまでの距離Ln を計測すると、図8に
示すように、距離Ln に対応する学習係数Cniが記憶手
段31に記憶されているので、各制御長nの距離Ln に
対応する学習係数Cniを記憶手段31から検索する(ス
テップST22)。因に、図8は距離Ln がL0 である
場合、学習係数CniとしてC0iの値を取得することを示
している。
2は、各制御長nごとの水冷却温度降下量ΔTwater
に、検索した各学習係数Cniを乗算して、各制御長nに
対する水冷却量ΔTpを演算する(ステップST2
3)。 ΔTp=Cni・ΔTwater ・・・(21)
あるため説明を省略する。ただし、この実施の形態2で
は、距離Ln に対応する学習係数Cniを記憶手段31に
記憶させているので、学習係数を更新する際、経過時間
tn の代わりに距離Ln を複数の区間に分割し(図8の
場合、7つの区間に分割している)、各制御長nごとに
求めた学習係数Cn(i+1)を対応する区間に振り分けて各
区間の学習係数の平均値を求めるようにする(図4のス
テップST15)。
延鋼板2の先端部から、熱延鋼板2の各制御長nまでの
距離Ln を計測して、各距離Ln に対応する学習係数C
niを記憶手段31から参照し、各学習係数Cniから各制
御長nの水冷却量ΔTpを演算するようにしたので、熱
延鋼板2の搬送速度Vが変化しても、各制御長nごとに
適切な水冷却量ΔTpを決定することができ、その結
果、冷却後の巻取温度を目標の巻取温度に対して、極め
て精度よく一致させることができる。つまり、コイラー
3の巻取速度が熱延鋼板2の先端部と中間部と終端部と
では異なるため、熱延鋼板2の各部に生じる誤差も異な
るが、その巻取速度の変化パターンは、搬送される各熱
延鋼板2ごとに大きく変わるものではなくほぼ一定であ
るので、熱延鋼板2の各部に対応する学習係数Cniを用
いると、即ち、各距離Ln に対応する学習係数Cniを用
いると、その巻取速度の変化パターンに適用した学習制
御が可能になり、そのため熱延鋼板2の搬送速度V(コ
イラー3の巻取速度)が変化しても、各制御長nごとに
適切な水冷却量ΔTpを決定することができる。
は、学習係数を更新する際、各区間ごとに学習係数の平
均値を求め、その平均値を各区間の学習係数として更新
するものについて示したが、各区間ごとに学習係数の直
線近似式を求め、その直線近似の変化パターンを各区間
の学習係数として更新するようにしてもよい。
各区間ごとに、S個の学習係数が求まっているとする。
この場合、各点間の直線近似式は下記に示すように記述
することができる(下記の式では、tj を用いたが、L
j を用いてもよい)。 Cj =a・tj +b ・・・(22) ただし、Cj :当該区間に属する学習係数 tj :経過時間 Lj :距離 a,b:未知数
線近似式を特定することができるが、未知数a,bに対
してそれぞれS個の式が存在し、2元の連立方程式では
未知数a,bを求めることができないので、回帰計算を
用いて未知数a,bを決定する。即ち、S個の式を最小
自乗法によって誤差の2乗和を最小にするように未知数
a,bを決定する。具体的には、下記に示す式が最小と
なるa,bを求める。
に、各区間ごとに未知数a,bを求めると、そのa,b
の値を式(22)に代入して、経過時間tj (または距
離Lj)に対応する学習係数Cj を求め、その学習係数
Cj を次回搬送されてくる熱延鋼板2の冷却に用いる学
習係数として更新する(図10及び図11を参照)。
区間ごとに学習係数Cj の直線近似式を求め、その直線
近似の変化パターンを各区間の学習係数として更新する
ようにしたので、隣接する区間にわたって学習係数を連
続的に変化させることができ、そのため、上記実施の形
態1,2のように学習係数をステップ状に変化させる場
合よりも、搬送速度Vの変化パターンに適した学習制御
が可能になり、更に精度の高い巻取温度制御を行うこと
ができる。
ば、熱延鋼板の先端部が所定の基準点を通過した時点か
ら、熱延鋼板の各箇所がその基準点を通過するまでの経
過時間を計測して、各経過時間に対応する学習係数を記
憶手段から参照し、各学習係数を各箇所の水冷却温度降
下量にそれぞれ乗算して各箇所の水冷却量を演算する水
冷却量演算手段を設けるように構成したので、熱延鋼板
の搬送速度が変化しても、各箇所ごとに適切な水冷却量
を決定することができ、その結果、冷却後の巻取温度を
目標の巻取温度に対して、極めて精度よく一致させるこ
とができる効果がある。
部から各箇所までの距離を計測して、各距離に対応する
学習係数を記憶手段から参照し、各学習係数を各箇所の
水冷却温度降下量にそれぞれ乗算して各箇所の水冷却量
を演算する水冷却量演算手段を設けるように構成したの
で、熱延鋼板の搬送速度が変化しても、各箇所ごとに適
切な水冷却量を決定することができ、その結果、冷却後
の巻取温度を目標の巻取温度に対して、極めて精度よく
一致させることができる効果がある。
水冷却温度降下量を演算する降下量演算手段と、注水パ
ターン決定手段により決定された注水パターンから各箇
所の水冷却温度降下量を予測する降下量予測手段とを設
け、各箇所ごとに、実際の水冷却温度降下量を予測した
水冷却温度降下量で除算して学習係数を求めるように構
成したので、次回搬送されてくる熱延鋼板の冷却に用い
る学習係数を今回の冷却結果に基づいて更新することが
でき、そのため次回搬送されてくる熱延鋼板の冷却にお
いても、各箇所ごとに適切な水冷却量を決定することが
できる効果がある。
されている学習係数を更新する際、基準点を通過してか
らの経過時間または先端部からの距離を複数の区間に分
割するとともに、演算して求めた学習係数を対応する区
間に振り分けて各区間の学習係数の平均値を求め、その
平均値を各区間の学習係数として更新する更新手段を設
けるように構成したので、演算して求めた学習係数の数
が少なくても、搬送速度の変化パターンに適した学習係
数を維持できる効果がある。
されている学習係数を更新する際、基準点を通過してか
らの経過時間または先端部からの距離を複数の区間に分
割するとともに、演算して求めた学習係数を対応する区
間に振り分けて各区間の学習係数の直線近似式を求め、
その直線近似の変化パターンを各区間の学習係数として
更新する更新手段を設けるように構成したので、隣接す
る区間にわたって学習係数を連続的に変化させることが
でき、そのため、学習係数をステップ状に変化させる場
合よりも、搬送速度の変化パターンに適した学習制御が
可能になり、更に精度の高い巻取温度制御を行うことが
できる効果がある。
部がライン上の所定の基準点を通過した時点から、熱延
鋼板の各箇所がその基準点を通過するまでの経過時間を
計測するとともに、予め経過時間に応じて設定された学
習係数のなかから、その計測した各経過時間に対応する
学習係数を検索し、その検索した各学習係数を各箇所の
水冷却温度降下量にそれぞれ乗算して各箇所の水冷却量
を演算するように構成したので、熱延鋼板の搬送速度が
変化しても、各箇所ごとに適切な水冷却量を決定するこ
とができ、その結果、冷却後の巻取温度を目標の巻取温
度に対して、極めて精度よく一致させることができる効
果がある。
部から各箇所までの距離を計測するとともに、予め距離
に応じて設定された学習係数のなかから、その計測した
各距離に対応する学習係数を検索し、その検索した各学
習係数を各箇所の水冷却温度降下量にそれぞれ乗算して
各箇所の水冷却量を演算するように構成したので、熱延
鋼板の搬送速度が変化しても、各箇所ごとに適切な水冷
却量を決定することができ、その結果、冷却後の巻取温
度を目標の巻取温度に対して、極めて精度よく一致させ
ることができる効果がある。
水冷却温度降下量を演算する一方、注水パターンから各
箇所の水冷却温度降下量を予測し、各箇所ごとに実際の
水冷却温度降下量を予測した水冷却温度降下量で除算し
て学習係数を求めるように構成したので、次回搬送され
てくる熱延鋼板の冷却に用いる学習係数を今回の冷却結
果に基づいて更新することができ、そのため次回搬送さ
れてくる熱延鋼板の冷却においても、各箇所ごとに適切
な水冷却量を決定することができる効果がある。
いる学習係数を更新する際、基準点を通過してからの経
過時間または先端部からの距離を複数の区間に分割する
とともに、演算して求めた学習係数を対応する区間に振
り分けて各区間の学習係数の平均値を求め、その平均値
を各区間の学習係数として更新するように構成したの
で、演算して求めた学習係数の数が少なくても、搬送速
度の変化パターンに適した学習係数を維持できる効果が
ある。
ている学習係数を更新する際、基準点を通過してからの
経過時間または先端部からの距離を複数の区間に分割す
るとともに、演算して求めた学習係数を対応する区間に
振り分けて各区間の学習係数の直線近似式を求め、その
直線近似の変化パターンを各区間の学習係数として更新
するように構成したので、隣接する区間にわたって学習
係数を連続的に変化させることができ、そのため、学習
係数をステップ状に変化させる場合よりも、搬送速度の
変化パターンに適した学習制御が可能になり、更に精度
の高い巻取温度制御を行うことができる効果がある。
取温度制御装置を示す構成図である。
示す構成図である。
御するアルゴリズムを示すフローチャートである。
新するアルゴリズムを示すフローチャートである。
である。
示す構成図である。
御するアルゴリズムを示すフローチャートである。
る。
る。
図である。
ある。
構成図である。
段)、7 仕上出側温度計(測定手段)、8 巻取温度
計(実測手段)、11 バルブ制御装置(制御手段)、
21 推定手段、22,31 記憶手段、23,32
水冷却量演算手段、24 注水パターン決定手段、25
実測手段、26 降下量演算手段、27 降下量予測
手段、28 更新手段。
Claims (10)
- 【請求項1】 圧延機の最終スタンドから出力された熱
延鋼板の長手方向における各箇所の仕上出側温度及び搬
送速度を測定する測定手段と、上記測定手段により測定
された仕上出側温度及び搬送速度に基づいて上記各箇所
の空冷却温度降下量を推定するとともに、その仕上出側
温度,空冷却温度降下量及び目標巻取温度から上記各箇
所の水冷却温度降下量を推定する推定手段と、上記熱延
鋼板の先端部がライン上の所定の基準点を通過してから
の経過時間に応じて設定された学習係数を記憶する記憶
手段と、上記熱延鋼板の先端部が上記基準点を通過した
時点から、上記各箇所が上記基準点を通過するまでの経
過時間を計測して、各経過時間に対応する学習係数を上
記記憶手段から参照し、各学習係数を上記各箇所の水冷
却温度降下量にそれぞれ乗算して上記各箇所の水冷却量
を演算する水冷却量演算手段と、上記水冷却量演算手段
により演算された各箇所の水冷却量及び上記測定手段に
より測定された各箇所の搬送速度から注水パターンを決
定する注水パターン決定手段と、上記熱延鋼板に冷却水
を注水する冷却装置を上記注水パターンにしたがって制
御する制御手段とを備えた熱延鋼板の巻取温度制御装
置。 - 【請求項2】 圧延機の最終スタンドから出力された熱
延鋼板の長手方向における各箇所の仕上出側温度及び搬
送速度を測定する測定手段と、上記測定手段により測定
された仕上出側温度及び搬送速度に基づいて上記各箇所
の空冷却温度降下量を推定するとともに、その仕上出側
温度,空冷却温度降下量及び目標巻取温度から上記各箇
所の水冷却温度降下量を推定する推定手段と、上記熱延
鋼板の先端部からの距離に応じて設定された学習係数を
記憶する記憶手段と、上記熱延鋼板の先端部から各箇所
までの距離を計測して、各距離に対応する学習係数を上
記記憶手段から参照し、各学習係数を上記各箇所の水冷
却温度降下量にそれぞれ乗算して上記各箇所の水冷却量
を演算する水冷却量演算手段と、上記水冷却量演算手段
により演算された各箇所の水冷却量及び上記測定手段に
より測定された各箇所の搬送速度から注水パターンを決
定する注水パターン決定手段と、上記熱延鋼板に冷却水
を注水する冷却装置を上記注水パターンにしたがって制
御する制御手段とを備えた熱延鋼板の巻取温度制御装
置。 - 【請求項3】 上記冷却装置により冷却水を注水された
後の上記各箇所の巻取温度を計測するとともに、上記各
箇所ごとに上記測定手段により仕上出側温度が計測され
てからその巻取温度を計測するまでの所要時間を実測す
る実測手段と、上記各箇所の仕上出側温度及び所要時間
に基づいて上記各箇所の空冷却温度降下量を演算すると
ともに、上記各箇所の仕上出側温度,空冷却温度降下量
及び巻取温度から各箇所の水冷却温度降下量を演算する
降下量演算手段と、上記注水パターン決定手段により決
定された注水パターンから上記各箇所の水冷却温度降下
量を予測する降下量予測手段と、上記各箇所ごとに上記
降下量演算手段により演算された水冷却温度降下量を上
記降下量予測手段により予測された水冷却温度降下量で
除算して学習係数を求め、上記記憶手段に記憶されてい
る学習係数を更新する更新手段とを設けたことを特徴と
する請求項1または請求項2記載の熱延鋼板の巻取温度
制御装置。 - 【請求項4】 上記更新手段は、上記記憶手段に記憶さ
れている学習係数を更新する際、上記基準点を通過して
からの経過時間または上記先端部からの距離を複数の区
間に分割するとともに、上記求めた学習係数を対応する
区間に振り分けて各区間の学習係数の平均値を求め、そ
の平均値を各区間の学習係数として更新することを特徴
とする請求項3記載の熱延鋼板の巻取温度制御装置。 - 【請求項5】 上記更新手段は、上記記憶手段に記憶さ
れている学習係数を更新する際、上記基準点を通過して
からの経過時間または上記先端部からの距離を複数の区
間に分割するとともに、上記求めた学習係数を対応する
区間に振り分けて各区間の学習係数の直線近似式を求
め、その直線近似の変化パターンを各区間の学習係数と
して更新することを特徴とする請求項3記載の熱延鋼板
の巻取温度制御装置。 - 【請求項6】 圧延機の最終スタンドから出力された熱
延鋼板の長手方向における各箇所の仕上出側温度及び搬
送速度を測定し、その仕上出側温度及び搬送速度に基づ
いて上記各箇所の空冷却温度降下量を推定するととも
に、その仕上出側温度,空冷却温度降下量及び目標巻取
温度から上記各箇所の水冷却温度降下量を推定する一
方、上記熱延鋼板の先端部がライン上の所定の基準点を
通過した時点から、上記各箇所が上記基準点を通過する
までの経過時間を計測して、上記経過時間に応じて予め
設定された学習係数のなかから、上記計測した各経過時
間に対応する学習係数を検索したのち、その検索した各
学習係数を上記各箇所の水冷却温度降下量にそれぞれ乗
算して上記各箇所の水冷却量を演算するとともに、上記
各箇所の水冷却量及び搬送速度から注水パターンを決定
し、上記熱延鋼板に冷却水を注水する冷却装置を上記注
水パターンにしたがって制御する熱延鋼板の巻取温度制
御方法。 - 【請求項7】 圧延機の最終スタンドから出力された熱
延鋼板の長手方向における各箇所の仕上出側温度及び搬
送速度を測定し、その仕上出側温度及び搬送速度に基づ
いて上記各箇所の空冷却温度降下量を推定するととも
に、その仕上出側温度,空冷却温度降下量及び目標巻取
温度から上記各箇所の水冷却温度降下量を推定する一
方、上記熱延鋼板の先端部から上記各箇所までの距離を
計測して、上記距離に応じて予め設定された学習係数の
なかから、上記計測した各距離に対応する学習係数を検
索したのち、その検索した各学習係数を上記各箇所の水
冷却温度降下量にそれぞれ乗算して上記各箇所の水冷却
量を演算するとともに、上記各箇所の水冷却量及び搬送
速度から注水パターンを決定し、上記熱延鋼板に冷却水
を注水する冷却装置を上記注水パターンにしたがって制
御する熱延鋼板の巻取温度制御方法。 - 【請求項8】 上記冷却装置により冷却水を注水された
後の上記各箇所の巻取温度を計測して、上記各箇所ごと
に上記仕上出側温度が計測されてからその巻取温度を計
測するまでの所要時間を実測し、上記各箇所の仕上出側
温度及び所要時間に基づいて上記各箇所の空冷却温度降
下量を演算するとともに、上記各箇所の仕上出側温度,
空冷却温度降下量及び巻取温度から各箇所の水冷却温度
降下量を演算する一方、上記注水パターンから上記各箇
所の水冷却温度降下量を予測し、上記各箇所ごとに上記
演算した水冷却温度降下量を上記予測した水冷却温度降
下量で除算して学習係数を求め、上記予め設定されてい
る学習係数を更新することを特徴とする請求項6または
請求項7記載の熱延鋼板の巻取温度制御方法。 - 【請求項9】 上記予め設定されている学習係数を更新
する際、上記基準点を通過してからの経過時間または上
記先端部からの距離を複数の区間に分割するとともに、
上記求めた学習係数を対応する区間に振り分けて各区間
の学習係数の平均値を求め、その平均値を各区間の学習
係数として更新することを特徴とする請求項8記載の熱
延鋼板の巻取温度制御方法。 - 【請求項10】 上記予め設定されている学習係数を更
新する際、上記基準点を通過してからの経過時間または
上記先端部からの距離を複数の区間に分割するととも
に、上記求めた学習係数を対応する区間に振り分けて各
区間の学習係数の直線近似式を求め、その直線近似の変
化パターンを各区間の学習係数として更新することを特
徴とする請求項8記載の熱延鋼板の巻取温度制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24009995A JP3423500B2 (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 熱延鋼板の巻取温度制御装置及びその巻取温度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24009995A JP3423500B2 (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 熱延鋼板の巻取温度制御装置及びその巻取温度制御方法 |
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|---|---|
| JPH0985328A true JPH0985328A (ja) | 1997-03-31 |
| JP3423500B2 JP3423500B2 (ja) | 2003-07-07 |
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ID=17054485
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|---|---|---|---|
| JP24009995A Expired - Lifetime JP3423500B2 (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 熱延鋼板の巻取温度制御装置及びその巻取温度制御方法 |
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