JPH0720011B2 - 円偏波変形ビ−ムアンテナ - Google Patents

円偏波変形ビ−ムアンテナ

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JPH0720011B2
JPH0720011B2 JP17745186A JP17745186A JPH0720011B2 JP H0720011 B2 JPH0720011 B2 JP H0720011B2 JP 17745186 A JP17745186 A JP 17745186A JP 17745186 A JP17745186 A JP 17745186A JP H0720011 B2 JPH0720011 B2 JP H0720011B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は各種レーダに使用する円偏波変形ビームアンテ
ナに関するものである。
(従来の技術) 地上、海上又は空中の目標物を探索するレーダにおい
て、方位分解能を上げるため、水平ビームは狭くし、垂
直ビームは目標物からの反射波の受信レベルを距離に関
係なく一定とするために垂直面内の広い範囲の角度θに
おいてcosec2θの特性を有する変形ビームにする場合が
ある。
また、上記レーダでは降雨のとき雨滴からの反射波の影
響を低減するため円偏波を使用することがある。このよ
うな場合、雨滴からの反射波を効果的に低減させるため
には、変形ビームの到達する比較的広範囲の角度にわた
って円偏波が維持されていることが必要である。
従来の円偏波変形ビームアンテナについて記載した文献
としては、 (1) 水沢、他4名「円偏波用ダブルカーブ形複反復
鏡アンテナ」、電子通信学会、宇宙航空エレクトロニク
ス研究会、資料番号A、p74-81,p25-32。
(2) 謝、外3名「誘電体挿入H面扇形コセカントビ
ームホーンアンテナの設計とその放射特性」、電子通信
学会論文誌,'82/10Vol.J−65B,No.10,p1221-1228。
等がある。
第7図aに示すものは従来の円偏波変形ビームアンテナ
の基本的なもので、1次ホーン1とパラボラ反射鏡2で
構成し、垂直面のファンビームを変形してcosec2θ特性
のビームパターンが得られるようにパラボラ反射鏡2の
上部を変形したものである。
第7図aにおいてL1,L2,及びL3は電波の進行方向(送
信アンテナとして動作している場合。以下同じ)を示す
もので、パラボラ反射鏡の上部を変形することによって
電波の進行方向をL2,L3に変えて垂直面のビームをcose
c2θ特性のパターンにしている。又、C1,C2は前記1次
ホーンの水平偏波と垂直偏波に対する指向性を示したも
ので前記1次ホーンは矩形開口ホーンであるため、開口
面における水平偏波と垂直偏波に対する開口分布が異
り、前記両偏波に対する指向性が異ったものとなってい
る。
第7図bに示すものは、前記文献(1)に開示されてい
るものと類似の円偏波変形ビームアンテナの断面図で1
次ホーン3,副反射鏡4,主反射鏡5により構成されてい
る。L4,L5,L6は電波の進行方向を示している。
このアンテナは1次ホーンとして円錐型ホーンを使用
し、特殊曲面の主,副2つの反射鏡によって垂直面にco
sec2θ特性の変形ビームを形成し、該変形ビームの所定
の角度範囲内において、円偏波が得られるようにしたも
のである。
第8図に示すものは、上記文献(2)に開示されている
変形ビームアンテナで扇形ホーン7の中に誘電体8を挿
入し、cosec2θ特性の変形ビームを得るために、前記扇
形ホーンの開口面を特殊曲面にしたものであるが、前記
扇形ホーン内の水平偏波と垂直偏波の電波の伝搬姿勢が
異るため開口面における前記両偏波の分布は異ったもの
となる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら従来の変形ビームアンテナの内第7図aに
示すものは1次ホーンの水平偏波と垂直偏波に対する指
向性が異るため、1次ホーンより円偏波を放射したと
き、変形ビーム内の特定の角度方向(例えば水平方向)
では円偏波が得られるが、他の角度方向では水平,垂直
の両偏波間の振幅関係が異るようになり、円偏波が得ら
れなくなるという問題点があった。
又、第7図bに示すものは主反射鏡と副反射鏡を特殊曲
面に仕上げる必要があるため、設計,製作に高度な特殊
技術を必要とし製作上の精度を確保することが難しく、
良好な指向性を得ることが困難である上、製作費が嵩む
という問題点があった。
更に第8図に示すものは、扇形ホーン内で水平偏波と垂
直偏波の伝搬姿態が異るため開口面上の両偏波の分布が
異り、第7図aに示したアンテナと同様に変形ビームの
所定角度範囲内において円偏波を得ることができないと
いう問題点があった。
本発明は以上述べた従来のアンテナの欠点を除去し、変
形ビームの所定角度範囲内において、円偏波が得られ、
かつ設計,製作が容易で安価な円偏波変形ビームアンテ
ナを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は1次ホーンとパラボリックシリンダ型反射鏡と
から構成されるアンテナにおいて、該パラボリックシリ
ンダ型反射鏡の前方に、該アンテナの下部平面板を水平
とし、開口面を前面とした場合、水平面に対して垂直な
開口面に沿った上下方向において、開口面に対し平行な
後端から開口面に向かった厚みが、開口面上下方向の各
点における希望するビーム方向に従って変化し、開口面
に沿った上下方向と前記主放射方向とに直交する方向に
は前記厚さが一定な誘電体板を設け、かつ前記1次ホー
ンの入力側に導波管型円偏波発生器と導波管型位相器を
設けたものである。
(作用) 本発明の円偏波変形ビームアンテナは1次ホーンとパラ
ボリックシリンダ型反射鏡により構成されるアンテナの
前記1次ホーンの入力側に導波管型円偏波発生器と導波
管型位相器を設けて、円偏波の電波を得るとともに前記
パラボリックシリンダ型反射鏡の前方に特殊断面を有す
る誘電体板を設け、該パラボリックシリンダ型反射鏡か
ら放射される電波の一部を屈折させて、cosec2θ特性を
有する円偏波変形ビームを形成するようにしたものであ
る。誘電体は固有の誘電率eを有し、電波が誘電体内を
伝搬する速度vは、電波が自由空間を伝搬する速度cよ
り小さく、相対屈折率 によって、電波は誘電体と自由空間の境界面で屈折す
る。従って前記誘電体板の断面形状を内側は平面とし、
外側は垂直方向に緩かにカーブさせて誘電体の厚みを連
続的に変えることによって、誘電体板の内側から直角に
入射した電波が誘電体内を通過後自由空間に放射される
とき、電波の進行方向が誘電体板表面のカーブにそって
拡散されるので該カーブの形状を選ぶことによって所要
の変形ビームを得ることができる。又、円偏波の電波は
前記導波管型円偏波発生器によって垂直方向に主電界成
分を有する直線偏波の電波を等振幅の2つの分布に分
け、導波管型位相器によって前記2つの分力が自由空間
に放射されるまでにうける位相変化を調整することによ
って得られる。
(実施例) 第1図は本発明の実施例に関する図面で第1図aは平面
図、第1図bは側面図、第1図cは第1図aのAA断面
図、第1図dは第1図aの斜視図である。
第1図a,b,c,dにおいて10はパラボリックシリンダ型反
射鏡、11は上部平面板、12は下部平面板であり、上部平
面板11と下部平面板12は平行であり、パラボリックシリ
ンダ型反射鏡10の焦点軸Fに対して垂直である。
13は1次ホーンで、その開口は前記焦点軸Fの付近に置
かれ、パラボリックシリンダ型反射鏡10に対するライン
・ソースとしての働きをする。パラボリックシリンダ型
反射鏡10、上部平面板11、下部平面板12及び1次ホーン
13とでいわゆるチーズアンテナを構成している。
第1図a,cの14は誘電体板で、電波の主放射方向(第1
図c開口面22に直交する方向)の厚さが焦点軸Fの方向
には変化し、前記主放射方向と焦点軸Fに直交する方向
(第1図aでは横方向)には一定の形状をしており、変
形ビームを形成する働きをする。
第1図bのおいて15は変換導波管で、入力側は標準の矩
形であり、出力側は円形となっており、入力側と出力側
の間は矩形から円形に徐々に変化している。
16は導波管型円偏波発生器で変換導波管15から入力され
る垂直方向(第1図bで上下方向を垂直方向、紙面に直
交する方向を水平方向ということにする。以下同様)に
主電界成分をもつ円形TE11モードの電波を受け、出力側
に直交した2方向に電界の大きさが等しく、位相が90°
異る2分力よりなる円形TE11モードの電波すなわち円形
導波管内の円偏波を発生する。17は導波管型位相器で導
波管型円偏波発生器16から前記円偏波の電波を受け、該
電波の垂直方向の偏波成分の位相を遅らせて出力する。
18及び20は変換導波管で、特殊導波管19と導波管型位相
器17並びに特殊導波管19と曲り導波管21との間の導波管
断面形状の相違に対し、それぞれ内部で断面形状を徐々
に変化して入出力間の導波管断面形状の変換を行うもの
である。前記特殊導波管19の断面は特殊サイズの矩形
で、本アンテナから放射される円偏波の電波を形成する
ところの前記2分力間の位相差が周波数変化により変化
する割合を少くする働きをする。前記曲り導波管21の断
面形状は正方形である。22は本アンテナの開口面であ
る。
第2図は導波管型円偏波発生器16と管軸に直交する面の
断面図でEは入力の円形TE11モード電波の中央の電界ベ
クトルを示し、同図の16aは誘電体板で電界ベクトルE
の方向(垂直方向)に対し45°傾斜し、管軸方向に長く
延び両端は電波の反射を少くするためにテーパ状として
あり管軸方向の長さを適当に選んで、誘電体板16aの向
きと同一方向の偏波成分とこれに直角な向きの偏波成分
の間の位相差が90°となるようにして、出力側に円形導
波管内の円偏波の電波を発生する。
第3図は前記導波管型位相器17の管軸に直交する面の断
面図で、前記導波管型円偏波発生器16と同一寸法の円形
導波管内に垂直方向に誘電体板17aが置かれている。該
誘電体板17aは管軸方向に長さを有し、両端は電波の反
射を少くするためにテーパ状にしてある。
第4図は前記1次ホーン13に関する図面で、第4図aは
側面図、第4図bは第4図aのBB断面図である。第4図
aの13aは1次ホーン13のパラボリックシリンダ型の反
射面、13bは入力ホーン、13cは1次ホーン13の開口面、
Gは反射面13aの焦点軸、Kは入力ホーン13bの開口面
で、該開口面Kは前記焦点軸Gの付近にある。L10は入
力ホーン13bの1次ホーン13内への最大放射方向、L11
L12は入力ホーン13bからそれぞれ反射面13aの下端及び
上端への放射方向である。入力ホーン13bの入力面は正
方形の導波管断面となっている。
第4図bのd1は1次ホーン13の平行板の間隔、d2は開口
面13cの開口幅である。
第5図は前記誘電体板14による電波の屈折説明図で第1
図cの断面と同一面における該誘電体板14の断面を示
す。第5図のpは誘電体板14の前面の曲線w上の任意の
点、L21は点pに到る入力電波の方向、L22は点pから屈
折して外部に放射される電波の方法、θは方向L22及び
方向L21との間の角度である。
以下に、第1図a,b,c、第2図、第3図、第4図a,b及び
第5図を用いて、本実施例の動作を説明する。第1図b
において、変換導波管15の入力側に加えられる垂直方向
に主電界成分をもつ標準の矩形TE10モードの電波は変換
導波管13内において徐々に垂直方向に主電界成分をもつ
円形TE11モードに変換され、導波管型円偏波発生器16に
送られて前記説明による誘電体板16aの作用により円形T
E11モードの円偏波の電波となる。すなわち直交する2
方向の電界成分の振幅が等しく位相が90°異る2つの円
形TE11モードの電波となる。円偏波の電波の直交する2
成分の方向としては任意に選んでよいので以後の説明で
は垂直方向と水平方向をとることにする。導波管型円偏
波発生器16から出力される円形TE11モードの円偏波は導
波管型位相器17に送られ、この中の誘電体板17aの作用
により、主電界成分が垂直方向にある電波の方が水平方
向にある電波よりも余計に位相変化をうけ、主電界成分
の振幅が垂直と水平の方向で等しい2つの電波となって
変換導波管18に送られる。該変換導波管内では、この2
つの電波はそれぞれ、円形TE11モードから矩形TE10モー
ド(垂直方向に電界があるモード)と矩形TE01モード
(水平方向に電界があるモード)とに徐々に変化し、こ
れらの2つの矩形モードの電波が特殊導波管19に送られ
る。該特殊導波管19内では前記2つの矩形モードの電波
は、それぞれ特殊導波管19の横幅と縦幅に応じた伝搬に
よる位相変化をうけ、変換導波管20に送られる。前記2
つの矩形モードの電波はそのままのモードで、矩形から
正方形に徐々に変化した変換導波管20内を伝搬して曲り
導波管21に送られ、そのまま該曲り導波管内を伝搬し1
次ホーン13に送られる。1次ホーン13に印加された前記
2つの矩形モードの電波は、上記の説明で明らかなよう
に、伝搬方向と水平方向とに直角な方向に電界をもつ矩
形TE10モードの電波と、水平方向に電界をもつ矩形TE01
モードの電波で、両電波の振幅は等しく、位相は1次ホ
ーン13に到達するまでの伝搬に応じたある値だけ異った
ものとなっている。この2つの電波は1次ホーン13の入
力ホーン13b内を伝搬し、該入力ホーン13bの開口面Kか
ら反射面13aに向って放射される。開口面K上の電界分
布は1次ホーン13に印加された前記2つの電波のうち、
伝搬方向と水平方向とに直角な方向に電界成分をもつ電
波(以下このような電波を垂直偏波という)に対しては
焦点軸G方向には振幅はほぼ余弦分布、位相は一様、焦
点軸Gに直交する方向には振幅はほぼ一様、位相は開口
面Kの両端部でやや遅れた2乗特性となり、1次ホーン
13に印加された2つの電波のうち、水平方向に電界分布
をもつ電波(以下このような電波を水平偏波と呼ぶ)に
対しては焦点軸G方向には振幅、位相とも一様、焦点軸
Gに直交する方向には振幅はほぼ余弦分布、位相は開口
面Kの両端部でやや遅れた2乗特性となる。開口面K上
で、上記のような電界分布をもつ垂直偏波と水平偏波と
の2つの電波が1次ホーン13の平行板の間に放射される
ことになるが、この平行板に平行な面内に放射指向性に
ついて考えると、垂直偏波は開口面K上で焦点軸Gに直
交する方向の電界分布が一様であるため指向性の広がり
は、開口分布の点では水平偏波の指向性より狭くなる要
因をもっているが、垂直偏波の前記平行板内の波長(λ
g)は自由空間波長(λ)より長くなる 一方水平偏波の平行板内の波長は1次ホーン13の形状が
自由空間波長に比べて十分大きくなっているため、自由
空間波長にほぼ等しくなるので前記平行板内の波長の観
点からは垂直偏波の指向性は水平偏波の指向性より広く
なる要因をもっていることになり、結局、平行板間隔d1
を適当に選ぶと垂直偏波と水平偏波の前記平行板内の放
射指向性の広がりをほぼ等しくすることができる。
入力ホーン13bから方向L11と方向L12に放射されるレベ
ルは方向L10に対し、通常は10dB内外低くなるように選
ばれるが、このような条件を垂直偏波と水平偏波に対し
て満足させるためにはd1/λの値を約0.68に選ぶとよい
ことが指向性の検討よりわかったので、本実施例ではd1
/λの値を上記のように選んである。このため1次ホー
ン13の開口面13c上の電界の振幅は垂直偏波と水平偏波
に対し、開口面13cの上端とでほぼ等しくなっている。
開口面13c上の電界の位相は反射面13aの放物面の性質よ
り、垂直偏波と水平偏波に対してそれぞれ一様となって
いる。開口面13cの上端と下端の中間での電界の振幅
は、入力ホーン13bの垂直偏波と水平偏波に対する放射
指向性関数が異るため、垂直偏波と水平偏波に対し完全
には等しくならないが、ほぼ等しくなっている。開口面
13cの焦点軸G方向の電界分布は開口面Kでの分布と同
様となり、垂直偏波に対しては振幅は余弦分布、位相は
一様、水平偏波に対しては振幅、位相とも一様となって
いる。開口面13c上の垂直偏波と水平偏波の電界はパラ
ボリックシリンダ型反射鏡10に向って円筒波として放射
され、該反射鏡10で反射後平面波となって本アンテナの
開口面22に置かれた誘電体板14に入射する。
1次ホーン13の開口幅d2が平行板間隔d1と異なるのは、
開口面13cから垂直偏波と水平偏波の2つの電波が放射
されるとき、パラボリックシリンダ型反射鏡10の放物面
の両終端方向に対する放射レベルを中央の最大放射レベ
ルより所定の値だけ下げるためである。この所定の値と
しては通常約10dB低く選ばれるが、この条件を垂直偏波
と水平偏波に対して満足させるためには焦点軸Fから前
記放物面の両終端方向を見る角度は約80°×2=160°
に選び、かつd2/λの値として約0.62に選ぶとよいこと
が指向性の検討よりわかったので、このような値にして
ある。従って誘電体板14へ入射直前の平面波の水平方向
の電界の分布は垂直偏波と水平偏波に対して両端でほぼ
等しく、中間では1次ホーン13の焦点軸Gに直交する面
内の放射指向性関数が垂直偏波と水平偏波に対して異る
ため両偏波に対して完全に等しくはならないが、ほぼ等
しくなっている。一方前記平面波の垂直方向の両偏波に
対する電界分布は、上記平面板11と下部平面板12の間隔
が波長に比べて十分大きくなっているので、1次ホーン
13の開口面13cにおける垂直方向の両偏波に対する電界
分布とほぼ等しくなる。従って前記平面波の垂直方向の
電界分布は両偏波に対してほぼ等しいことになる。結局
誘電体板14へ入射する平面波の電界の振幅は水平方向及
び垂直方向とも垂直偏波と水平偏波とで互にほぼ等しい
ことになる。
前記の垂直偏波と水平偏波の平面波は誘電体板14へ垂直
入射するため、該誘電体板14内では両偏波の電波ともそ
のまま直進し前面の曲線wのところに到達する。ここで
両偏波の電波とも誘電体による屈折作用をうけて、その
進行方向は開口面22に直交する垂直面内で変えられる。
例えば第5図で方向L21を進行して点pに到達した電波
は点pで方向L21より角度θだけ下向きとなった方向L22
に変えられる。この屈折による角度θは曲線wの垂直に
対する傾斜に依存するので、曲線wの形により垂直指向
性を変形させることができる。(曲線wの決め方につい
ては特許願61-04638“円偏波変形ビームアンテ”に記載
されている)前記の垂直偏波と水平偏波の平面波が誘電
体板14に入射するときは多少の反射を生じるが、垂直入
射のためこの反射量は両偏波に対して等しい。また該両
偏波の電波が曲線wをなす境界から外部に放射されると
きも、この境界で多少の反射を生じるが、この反射量は
曲線wの垂直に対する傾斜があまり大きくないときは両
偏波に対してほぼ等しい。更に誘電体板14内の吸収損失
も両偏波に対して等しい。従って前記境界の外側での両
偏波の電界の振幅の相対的関係は誘電体板14への対応す
る入射点での振幅の相対的関係と等しいことになる。す
なわち、前記境界の外側における両偏波の電界の振幅は
水平方向及び垂直方向のどの位置でも互にほぼ等しいこ
とになる。従って前記境界の各点からそれぞれの方向に
放射された電波の遠方の各点における垂直偏波と水平偏
波の電界の振幅は水平面からの放射の角度があまり大き
くないときは互にほぼ等しいことになる。
次に前記遠方の各点における垂直偏波と水平偏波の電界
の位相の相対関係について述べる。前記垂直並びに水平
の両偏波の位相の相対関係は誘電体板14の内部の伝搬で
も外部空間の伝搬でも変わらないので、前記遠方の各点
における両偏波の位相の相対関係は誘電体板14へ入射す
る平面波の両偏波の位相の相対関係に等しい。この位相
の相対関係は導波管型位相器17の誘電体板17aの管軸方
向の長さにより変えられる。従って、誘電体板14へ入射
する平面波の垂直偏波の位相を水平偏波に対し所要の円
偏波旋回方向に応じて90°進めるか遅らせるように誘電
体板17aの管軸方向の長さを変えることによって、前記
遠方の各点における両偏波間の位相の相対関係を円偏波
を得るために必要な条件を満足させることができ、且つ
前記説明により両偏波の振幅はほぼ等しいので、変形ビ
ームの角度範囲内でほぼ円偏波を得ることができる。し
かし、該円偏波が得られる両偏波間の位相関係が満され
るのは正確には1周波数においてのみであり周波数が変
化すると両偏波間の位相差も変化する。特に1次ホーン
13内では垂直偏波の管内波長は水平偏波の管内波長より
も長いため周波数が変化した場合の位相差の変化が大き
くなる。この影響を軽減するのが特殊導波管19であり、
該導波管19内では垂直偏波の管内波長の方が水平偏波の
管内波長より短かくなるように、矩形導波管断面の縦幅
を横幅(第1図bにおいて紙面に垂直の辺の長さ)より
短く選んで、周波数が変化したときの両偏波間の位相差
の変化が1次ホーン13内における該変化とは逆になるよ
うにしてある。前記特殊導波管19の断面寸法と長さを適
当に選んで遠方の点における垂直偏波と水平偏波の電界
の位相差の周波数に対する変化を所定の値以下になるよ
うにしている。
本実施例において、主ビームの片側だけcosec2特性の指
向性を有する変形ビームとする場合には、第5図に示す
ように曲線wの形は、主ビームに対応する垂直に対する
傾斜が非常に緩い上部と、cosec2特性に対応する垂直に
対する傾斜がある程度大きい下部のようになっている。
このような場合は上部を取り去っても指向性にはあまり
関係しないので、この部分を取り去ることができる。第
6図aは前記上部を取り去った誘電体板14の断面を示
す。さらにこの場合には曲線wの傾斜は緩やかに変化す
るので、折れ線で近似することができる。第6図bは第
6図aの曲線wをN1とN2の2つの折れ線で近似した場合
の誘電体板14の断面形状を示す。
このように本発明においては、変形ビームの形によって
はアンテナの開口面22付近に設ける誘電体部分を少なく
することができるとともに誘電体板14の断面形状を簡単
にすることが可能である。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明によれば、1次ホー
ンとパラボリックシリンダ型反射鏡とから構成されるア
ンテナにおいて、該パラボリックシリンダ型反射鏡の前
方に、該アンテナの主放射方向の厚さが前記パラボリッ
クシリンダ型反射鏡の焦点軸の方向に沿って変化し、該
焦点軸と前記主放射方向とに直交する方向には前記厚さ
が一定な誘電体板を設けるとともに前記1次ホーンの入
射側に導波管型円偏波発生器と導波管型位相器とを設け
ることによって、変形ビームの所定角度範囲内でほぼ円
偏波を得ることができ、且つ上記誘電体板の断面形状が
一様であるので、設計、製作が容易であり、製作費用も
安くなる。さらに所要の変形ビームの形状によっては誘
電体部分を少なくしたり、誘電体板の断面形状を著しく
簡易化できるので設計、製作が極めて容易となり、安価
な円偏波変形ビームアンテナを提供することができ、地
上、海上又は空中の目標物を探索する各種レーダに適用
して効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明の実施例の平面図、第1図bは第1図
aの側面図、第1図cは第1図aのAA断面図、第1図d
は第1図aの斜視図、第2図は導波管型円偏波発生器の
断面図、第3図は導波管型位相器の断面図、第4図aは
1次ホーンの側面図、第4図bは第4図aのBB断面図、
第5図は誘電体板14による電波の屈折説明図、第6図a
は誘電体板14の断面形状図例1、第6図bは誘電体板14
の断面形状図例2、第7図aは従来の円偏波変形ビーム
アンテナの例1の断面図、第7図bは従来の円偏波変形
ビームアンテナの例2の断面図、第8図は従来の変形ビ
ームアンテナの1例の斜視図である。 1……1次ホーン、2……パラボラ反射鏡、3……1次
ホーン、4……副反射鏡、5……主反射鏡、7……扇形
ホーン、8……誘電体、10……パラボリックシリンダ型
反射鏡、11……上部平面板、12……下部平面板、13……
1次ホーン、13a……反射面、13b……入力ホーン、13c
……開口面、14……誘電体板、15,18,20……変換導波
管、16……導波管型円偏波発生器、16a,17a……誘電体
板、17……導波管型位相器、19……特殊導波管、21……
曲り導波管、22……開口面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次ホーンとパラボリックシリンダ型反射
    鏡とから構成されるアンテナにおいて、 該アンテナの下部平面板を水平とし、開口面を前面とし
    た場合、水平面に対して垂直な開口面に沿った上下方向
    において、開口面に対し平行な後端から開口面に向かっ
    た厚みが、開口面上下方向の各点における希望するビー
    ム方向に従って変化し、開口面に沿った上下方向と前記
    主放射方向とに直交する方向には、前記厚さが一定であ
    る誘電体板を前記パラボリックシリンダ型反射鏡の前方
    に設けると共に、導波管型円偏波発生器と導波管型位相
    器とを前記1次ホーンの入力側に設けたことを特徴とす
    る円偏波変形ビームアンテナ。
  2. 【請求項2】前記1次ホーンとパラボリックシリンダ型
    反射鏡とから構成されるアンテナとしてチーズアンテナ
    を使用した特許請求の範囲第1項記載の円偏波変形ビー
    ムアンテナ。
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