JPH0720171A - 電力ケーブルの絶縁診断・監視システム - Google Patents
電力ケーブルの絶縁診断・監視システムInfo
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- JPH0720171A JPH0720171A JP18909193A JP18909193A JPH0720171A JP H0720171 A JPH0720171 A JP H0720171A JP 18909193 A JP18909193 A JP 18909193A JP 18909193 A JP18909193 A JP 18909193A JP H0720171 A JPH0720171 A JP H0720171A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高電圧で運転中の電力ケーブルの絶縁状態を
そのまま診断、監視できる電力ケーブルの絶縁診断・監
視システムを得る。 【構成】 電力ケーブル1の接地線3には電流変流器4
が緩嵌されており、電流変流器4には励磁電源5が接続
されている。そして、電流変流器4の二次側から商用周
波数fと異なる周波数fの励磁電源5により励磁する
と、接地線3に絶縁診断・監視用の電圧を重畳すること
が可能となる。また、電力ケーブル1には零相変流器6
が緩嵌されており、零相変流器6には絶縁監視盤8が接
続されている。そして、零相変流器6の出力と絶縁診断
・監視用の電圧とを絶縁監視盤8に入力すると、絶縁監
視盤8の内部でベクトル演算が行われ、電力ケーブルの
絶縁抵抗及び誘電正接が測定される。これにより、高電
圧で運転中の電力ケーブルの絶縁状態をそのまま診断、
監視する。
そのまま診断、監視できる電力ケーブルの絶縁診断・監
視システムを得る。 【構成】 電力ケーブル1の接地線3には電流変流器4
が緩嵌されており、電流変流器4には励磁電源5が接続
されている。そして、電流変流器4の二次側から商用周
波数fと異なる周波数fの励磁電源5により励磁する
と、接地線3に絶縁診断・監視用の電圧を重畳すること
が可能となる。また、電力ケーブル1には零相変流器6
が緩嵌されており、零相変流器6には絶縁監視盤8が接
続されている。そして、零相変流器6の出力と絶縁診断
・監視用の電圧とを絶縁監視盤8に入力すると、絶縁監
視盤8の内部でベクトル演算が行われ、電力ケーブルの
絶縁抵抗及び誘電正接が測定される。これにより、高電
圧で運転中の電力ケーブルの絶縁状態をそのまま診断、
監視する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力ケーブルの絶縁
を診断監視する絶縁診断・監視システムに関するもので
ある。
を診断監視する絶縁診断・監視システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の電力ケーブルの絶縁診断
・監視システムを示す概略構成図である。電力ケーブル
1は、図5に示すように、ケーブル芯線1aと、ケーブ
ルシース1bと、高圧側絶縁体1cと、接地側絶縁体1
dとからなっており、電力会社等の給電側端部及びビル
等の負荷側端部にはケーブル端末処理部2が設けられて
いる。なお、電力ケーブルには、三芯型のものと単芯型
のものとがあり、三芯型の電力ケーブルではポリエチレ
ン等の絶縁体内に、U相、V相、W相の芯線が三角形に
配置されており、単芯型の電力ケーブルでは単芯構造の
ものが3本撚架したいわゆるトリプレックスケーブルを
構成している。
・監視システムを示す概略構成図である。電力ケーブル
1は、図5に示すように、ケーブル芯線1aと、ケーブ
ルシース1bと、高圧側絶縁体1cと、接地側絶縁体1
dとからなっており、電力会社等の給電側端部及びビル
等の負荷側端部にはケーブル端末処理部2が設けられて
いる。なお、電力ケーブルには、三芯型のものと単芯型
のものとがあり、三芯型の電力ケーブルではポリエチレ
ン等の絶縁体内に、U相、V相、W相の芯線が三角形に
配置されており、単芯型の電力ケーブルでは単芯構造の
ものが3本撚架したいわゆるトリプレックスケーブルを
構成している。
【0003】そして、電力ケーブル1には、分割型また
は貫通型の零相変流器(ZCT)11が緩嵌されてお
り、零相変流器(ZCT)11は、U相、V相、W相の
電流のベクトル和としてのいわゆる零相電流i01を検出
するようになっている。更に、電力ケーブル1の接地線
3には、零相変流器(ZCT)12が緩嵌されており、
零相変流器(ZCT)12は、電流i02を検出するよう
になっている。そして、零相変流器11及び12には、
絶縁監視盤13が接続されており、零相電流i01または
電流i02が警戒レベルを越えると、接点出力100を出
力し、図示しない高圧遮断器または区分開閉器等を開放
動作してケーブル1の保護を行うようになっている。
は貫通型の零相変流器(ZCT)11が緩嵌されてお
り、零相変流器(ZCT)11は、U相、V相、W相の
電流のベクトル和としてのいわゆる零相電流i01を検出
するようになっている。更に、電力ケーブル1の接地線
3には、零相変流器(ZCT)12が緩嵌されており、
零相変流器(ZCT)12は、電流i02を検出するよう
になっている。そして、零相変流器11及び12には、
絶縁監視盤13が接続されており、零相電流i01または
電流i02が警戒レベルを越えると、接点出力100を出
力し、図示しない高圧遮断器または区分開閉器等を開放
動作してケーブル1の保護を行うようになっている。
【0004】図6は、図5の等価回路であり、図7はベ
クトル図である。
クトル図である。
【0005】例えば零相電流I0 は、高圧側電圧V0 に
対して、対地絶縁抵抗Rを経由して流れるV0 と同相の
電流成分IR と、対地静電容量Cを経由して流れるV0
よりも90度進みの電流成分IC からなる。
対して、対地絶縁抵抗Rを経由して流れるV0 と同相の
電流成分IR と、対地静電容量Cを経由して流れるV0
よりも90度進みの電流成分IC からなる。
【0006】三相交流理論によれば、零相電流はI
0 は、次式により表せられる。
0 は、次式により表せられる。
【0007】 I0 =(VU /RU +jωCU VU )+(VV /RV +jωCV VV )+(V W /RW +jωCW VW )=(1/RU +a/RV +a2 /RW )V0 +jω( CU +aCV +a2 CW )V0 …(1) なお、サフィックスのU、V、Wは三相の各相を示し、 a=−1/2−j√3/2 である。また、ωは角周波数である。第1式において、 RU =RV =RW 、CU =CV =CW であれば、I0 はゼロとなる。もし、ある位相で地絡も
しくは絶縁劣化に伴う絶縁抵抗の低下が発生すると、R
U 、RV 、RW の何れかが小さくなり、第1式の1項目
が大きくなり、有効な信号が得られる。
しくは絶縁劣化に伴う絶縁抵抗の低下が発生すると、R
U 、RV 、RW の何れかが小さくなり、第1式の1項目
が大きくなり、有効な信号が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電力ケーブルの絶縁診断・監視システムでは、各相
の対地静電容量CU 、CV 、CW は完全には等しくない
ので、第1式の2項目が常に存在することとなり、これ
が前記のR成分である有効信号をマスクすることとな
る。通常、第1式の2項目と1項目との比は、電力ケー
ブルでは100〜1000倍程度であることを考える
と、RU 、RV 、RW の何れかが健全時の絶縁抵抗の1
/10〜1/100となってもI0 の大きさではこの絶
縁低下を把握できないという本質的な問題点があった。
来の電力ケーブルの絶縁診断・監視システムでは、各相
の対地静電容量CU 、CV 、CW は完全には等しくない
ので、第1式の2項目が常に存在することとなり、これ
が前記のR成分である有効信号をマスクすることとな
る。通常、第1式の2項目と1項目との比は、電力ケー
ブルでは100〜1000倍程度であることを考える
と、RU 、RV 、RW の何れかが健全時の絶縁抵抗の1
/10〜1/100となってもI0 の大きさではこの絶
縁低下を把握できないという本質的な問題点があった。
【0009】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、高電圧で運転中の電力ケーブル
の絶縁状態をそのまま診断、監視できる電力ケーブルの
絶縁診断・監視システムを得ることを目的とする。
ためになされたもので、高電圧で運転中の電力ケーブル
の絶縁状態をそのまま診断、監視できる電力ケーブルの
絶縁診断・監視システムを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る電力ケーブルの絶縁診断・
監視システムは、電力ケーブルの接地線に磁気結合され
た分割型または貫通型の第1の電流変成器を設け、電流
変成器の二次側から商用周波数と異なる周波数にて励磁
し、接地線に絶縁診断・監視電圧を印加し、電力ケーブ
ルの端末部近傍のシース外周部分に位相角誤差の小さい
分割型または貫通型の第2の電流変成器を設け、前記絶
縁診断・監視電圧に対する零相電流の大きさ及び位相を
計測し、測定手段を設け、前記電流変成器の出力及び前
記絶縁診断・監視電圧を入力して電力ケーブルの絶縁抵
抗及び誘電正接を測定することを特徴とする。
に、本発明の請求項1に係る電力ケーブルの絶縁診断・
監視システムは、電力ケーブルの接地線に磁気結合され
た分割型または貫通型の第1の電流変成器を設け、電流
変成器の二次側から商用周波数と異なる周波数にて励磁
し、接地線に絶縁診断・監視電圧を印加し、電力ケーブ
ルの端末部近傍のシース外周部分に位相角誤差の小さい
分割型または貫通型の第2の電流変成器を設け、前記絶
縁診断・監視電圧に対する零相電流の大きさ及び位相を
計測し、測定手段を設け、前記電流変成器の出力及び前
記絶縁診断・監視電圧を入力して電力ケーブルの絶縁抵
抗及び誘電正接を測定することを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項2に係る電力ケーブ
ルの絶縁診断・監視システムは、前記測定手段は絶縁抵
抗及び誘電正接をアナログ信号に変換し、その信号レベ
ルが予め設定された所定レベルに達した場合、所定の信
号を出力して警報することを特徴とする請求項1記載の
電力ケーブルの絶縁診断・監視システム。
ルの絶縁診断・監視システムは、前記測定手段は絶縁抵
抗及び誘電正接をアナログ信号に変換し、その信号レベ
ルが予め設定された所定レベルに達した場合、所定の信
号を出力して警報することを特徴とする請求項1記載の
電力ケーブルの絶縁診断・監視システム。
【0012】更に、本発明の請求項3に係る電力ケーブ
ルの絶縁診断・監視システムは、自分の二次側から商用
周波数と異なる周波数にて励磁し、接地線に絶縁診断・
監視電圧を印加する分割型又は貫通型の第1の電流変成
器と、電力ケーブルの負荷側端末部近傍のシース外周部
分に設けられた位相角誤差の小さい分割型または貫通型
の第2の電流変成器と、電力ケーブルの給電側端末部近
傍のシース外周部分に設けられた位相角誤差の小さい分
割型または貫通型の第3の電流変成器と、を備え、前記
絶縁診断・監視電圧に対する零相電流の大きさ及び位相
を計測し、前記絶縁診断・監視電圧及び零相電流により
電力ケーブルの芯線とシース間の絶縁及びシースと大地
間の絶縁を診断監視する診断監視手段と、を備えること
を特徴とする。
ルの絶縁診断・監視システムは、自分の二次側から商用
周波数と異なる周波数にて励磁し、接地線に絶縁診断・
監視電圧を印加する分割型又は貫通型の第1の電流変成
器と、電力ケーブルの負荷側端末部近傍のシース外周部
分に設けられた位相角誤差の小さい分割型または貫通型
の第2の電流変成器と、電力ケーブルの給電側端末部近
傍のシース外周部分に設けられた位相角誤差の小さい分
割型または貫通型の第3の電流変成器と、を備え、前記
絶縁診断・監視電圧に対する零相電流の大きさ及び位相
を計測し、前記絶縁診断・監視電圧及び零相電流により
電力ケーブルの芯線とシース間の絶縁及びシースと大地
間の絶縁を診断監視する診断監視手段と、を備えること
を特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明における電力ケーブルの絶
縁診断・監視システムは、電流変成器の二次側から商用
周波数と異なる周波数にて励磁し、接地線に絶縁診断・
監視電圧を印加し、この絶縁診断・監視電圧に対する零
相電流の大きさ及び位相を計測し、測定手段に電流変成
器の出力及び前記絶縁診断・監視電圧を入力し、電力ケ
ーブルの絶縁抵抗及び誘電正接を測定する。
縁診断・監視システムは、電流変成器の二次側から商用
周波数と異なる周波数にて励磁し、接地線に絶縁診断・
監視電圧を印加し、この絶縁診断・監視電圧に対する零
相電流の大きさ及び位相を計測し、測定手段に電流変成
器の出力及び前記絶縁診断・監視電圧を入力し、電力ケ
ーブルの絶縁抵抗及び誘電正接を測定する。
【0014】請求項2記載の発明における電力ケーブル
の絶縁診断・監視システムは、前記測定手段は絶縁抵抗
及び誘電正接をアナログ信号に変換し、その信号レベル
が予め設定された所定レベルに達した場合、所定の信号
を出力して警報することを特徴とするものである。
の絶縁診断・監視システムは、前記測定手段は絶縁抵抗
及び誘電正接をアナログ信号に変換し、その信号レベル
が予め設定された所定レベルに達した場合、所定の信号
を出力して警報することを特徴とするものである。
【0015】請求項3記載の発明における電力ケーブル
の絶縁診断・監視システムは、第1の電流変成器の二次
側から商用周波数と異なる周波数にて励磁し、接地線に
絶縁診断・監視電圧を印加し、電力ケーブルの接地線に
印加される絶縁診断・監視電圧に対する零相電流の大き
さ及び位相を計測し、絶縁診断・監視電圧及び零相電流
により電力ケーブルの芯線とシース間の絶縁及びシース
と大地間の絶縁を診断監視手段により診断監視する。
の絶縁診断・監視システムは、第1の電流変成器の二次
側から商用周波数と異なる周波数にて励磁し、接地線に
絶縁診断・監視電圧を印加し、電力ケーブルの接地線に
印加される絶縁診断・監視電圧に対する零相電流の大き
さ及び位相を計測し、絶縁診断・監視電圧及び零相電流
により電力ケーブルの芯線とシース間の絶縁及びシース
と大地間の絶縁を診断監視手段により診断監視する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。
する。
【0017】実施例1.図1は、この発明に係る電力ケ
ーブルの絶縁診断・監視システムを示す概略構成図であ
る。
ーブルの絶縁診断・監視システムを示す概略構成図であ
る。
【0018】電力ケーブル1の接地線3には、磁気的に
結合される分割型または貫通型の電流変流器4が緩嵌さ
れており、電流変流器4には励磁電源5が接続されてい
る。そして、電流変流器4の二次側から商用周波数fと
異なる周波数fの励磁電源8により励磁すると、接地線
3すなわちケーブルのシースに絶縁診断・監視用の電圧
vs を重畳することが可能となる。
結合される分割型または貫通型の電流変流器4が緩嵌さ
れており、電流変流器4には励磁電源5が接続されてい
る。そして、電流変流器4の二次側から商用周波数fと
異なる周波数fの励磁電源8により励磁すると、接地線
3すなわちケーブルのシースに絶縁診断・監視用の電圧
vs を重畳することが可能となる。
【0019】また、電力ケーブル1には、端末部の直近
のシース外周部分に、従来の零相変流器よりも位相角誤
差の小さい、かつ電流検出分解能の高い分割型または貫
通型の零相変流器6が緩嵌されており、零相変流器6に
は絶縁監視盤8が接続されている。そして、零相変流器
6の出力i0fと絶縁診断・監視用の電圧vs とを測定手
段としての絶縁監視盤8に入力すると、絶縁監視盤8の
内部で、図2のベクトル図に示すような演算動作が行わ
れる。すなわち、電圧vs の周波数fと同じ周波数の電
流成分I0fを選択し、これをVs と同相の成分IRfと9
0度進みの成分ICfに分解し、以下の演算をして絶縁監
視盤8の表示部に表示すると共に、これらのアナログ信
号を出力する動作を行う。
のシース外周部分に、従来の零相変流器よりも位相角誤
差の小さい、かつ電流検出分解能の高い分割型または貫
通型の零相変流器6が緩嵌されており、零相変流器6に
は絶縁監視盤8が接続されている。そして、零相変流器
6の出力i0fと絶縁診断・監視用の電圧vs とを測定手
段としての絶縁監視盤8に入力すると、絶縁監視盤8の
内部で、図2のベクトル図に示すような演算動作が行わ
れる。すなわち、電圧vs の周波数fと同じ周波数の電
流成分I0fを選択し、これをVs と同相の成分IRfと9
0度進みの成分ICfに分解し、以下の演算をして絶縁監
視盤8の表示部に表示すると共に、これらのアナログ信
号を出力する動作を行う。
【0020】 tanδ=IRf/ICf …(2) R=Vs /IRf …(3) C=ICf/2πfVs …(4) なお、tanδは誘電正接、Rは絶縁抵抗、Cは静電容
量である。
量である。
【0021】以上のように、誘電正接tanδ、絶縁抵
抗R等を直接読み取る、または連続的に記録して、高電
圧で運転中の電力ケーブルの絶縁状態を高い信頼性のも
とで診断、監視し得る。
抗R等を直接読み取る、または連続的に記録して、高電
圧で運転中の電力ケーブルの絶縁状態を高い信頼性のも
とで診断、監視し得る。
【0022】実施例2.図3は、本発明の他の実施例に
係る電力ケーブルの絶縁診断・監視システムを示す概略
構成図である。
係る電力ケーブルの絶縁診断・監視システムを示す概略
構成図である。
【0023】電力ケーブル1の給電側端末部近傍のシー
ス外周部分には、位相角誤差の小さい分割型または貫通
型の第1の電流変成器7が緩嵌されており、電力ケーブ
ル1の負荷側端末部近傍のシース外周部分には位相角誤
差の小さい分割型または貫通型の第2の電流変成器6が
緩嵌されている。更に、電力ケーブル1の接地線3に
は、磁気的に結合される分割型または貫通型の電流変流
器4が緩嵌されており、電流変流器4には励磁電源5が
接続されている。そして、第1及び第2の電流変成器
7、6と、接地線3とには、診断監視手段としての絶縁
監視盤9が接続されている。
ス外周部分には、位相角誤差の小さい分割型または貫通
型の第1の電流変成器7が緩嵌されており、電力ケーブ
ル1の負荷側端末部近傍のシース外周部分には位相角誤
差の小さい分割型または貫通型の第2の電流変成器6が
緩嵌されている。更に、電力ケーブル1の接地線3に
は、磁気的に結合される分割型または貫通型の電流変流
器4が緩嵌されており、電流変流器4には励磁電源5が
接続されている。そして、第1及び第2の電流変成器
7、6と、接地線3とには、診断監視手段としての絶縁
監視盤9が接続されている。
【0024】図4は、図3の回路動作を説明するための
等価回路図であり、図中RHV、CHVはケーブル芯線1a
とケーブルシース1bとの間の単位長さ当たりの絶縁抵
抗及び静電容量を示し、RLV、CLVはケーブルシース1
bと大地との間の単位長さ当たりの絶縁抵抗及び静電容
量を示す。この様に、各定数は、長さ方向に分布して存
在するので、診断監視電圧vs に起因してRHV、CHVを
経由して芯線へ流出する電流iHVはケーブルの給電側端
末において最大となり、またRLV、CLVを経由してシー
スから大地へ流出する電流iLVはケーブルの負荷側端末
において最大となる。
等価回路図であり、図中RHV、CHVはケーブル芯線1a
とケーブルシース1bとの間の単位長さ当たりの絶縁抵
抗及び静電容量を示し、RLV、CLVはケーブルシース1
bと大地との間の単位長さ当たりの絶縁抵抗及び静電容
量を示す。この様に、各定数は、長さ方向に分布して存
在するので、診断監視電圧vs に起因してRHV、CHVを
経由して芯線へ流出する電流iHVはケーブルの給電側端
末において最大となり、またRLV、CLVを経由してシー
スから大地へ流出する電流iLVはケーブルの負荷側端末
において最大となる。
【0025】従って、図3に示すように、電力ケーブル
1の給電側端末部近傍のシース外周部分に緩嵌した第1
の電流変成器7では、その出力iof2 はケーブルの芯線
とシース間の全長に亘るRHV、CHVのみの電流を示すこ
ととなるので、ケーブルの高圧側絶縁体の絶縁評価の対
象となる。一方、電力ケーブル1の負荷側端末部近傍の
シース外周部分に緩嵌された第2の電流変成器6では、
その出力iof1 はシースから芯線及び大地へ流出する全
電流を示すこととなるので、ケーブルの高圧側絶縁体と
低圧側絶縁体の並列した形での絶縁評価を行うことがで
きる。
1の給電側端末部近傍のシース外周部分に緩嵌した第1
の電流変成器7では、その出力iof2 はケーブルの芯線
とシース間の全長に亘るRHV、CHVのみの電流を示すこ
ととなるので、ケーブルの高圧側絶縁体の絶縁評価の対
象となる。一方、電力ケーブル1の負荷側端末部近傍の
シース外周部分に緩嵌された第2の電流変成器6では、
その出力iof1 はシースから芯線及び大地へ流出する全
電流を示すこととなるので、ケーブルの高圧側絶縁体と
低圧側絶縁体の並列した形での絶縁評価を行うことがで
きる。
【0026】以上のように、電力ケーブルの給電側及び
負荷側に配置した電流変成器7、6により電力ケーブル
の高圧側絶縁とシース側絶縁とをそれぞれ分けて絶縁評
価し得る。
負荷側に配置した電流変成器7、6により電力ケーブル
の高圧側絶縁とシース側絶縁とをそれぞれ分けて絶縁評
価し得る。
【0027】実施例3.前記絶縁監視盤8、9内に誘電
正接tanδ、絶縁抵抗Rが警報または警戒レベルを越
えた場合、接点出力を行う警報手段を設け、警報または
警戒レベルを越えた場合に警報手段により警報ブザーを
鳴らしたり、図示しない高圧遮断器または区分開閉器等
を開放動作してケーブル1の保護を行う。
正接tanδ、絶縁抵抗Rが警報または警戒レベルを越
えた場合、接点出力を行う警報手段を設け、警報または
警戒レベルを越えた場合に警報手段により警報ブザーを
鳴らしたり、図示しない高圧遮断器または区分開閉器等
を開放動作してケーブル1の保護を行う。
【0028】実施例4.上述実施例1及び2において、
複数の電力ケーブルに装着した電流変成器からの出力信
号を多チャンネル化した絶縁監視盤の電流入力部に入力
し、これをスキャナーによって自動切り換え計測するこ
とによって、1台の監視システムにより、同時に多数本
の電力ケーブルの絶縁監視を行うことが可能である。
複数の電力ケーブルに装着した電流変成器からの出力信
号を多チャンネル化した絶縁監視盤の電流入力部に入力
し、これをスキャナーによって自動切り換え計測するこ
とによって、1台の監視システムにより、同時に多数本
の電力ケーブルの絶縁監視を行うことが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電流変成器の二次側から商用周波数と異なる周波数
にて励磁し、接地線に絶縁診断・監視電圧を印加し、か
つ電力ケーブルの接地線に印加される絶縁診断・監視電
圧に対する零相電流の大きさ及び位相を計測するように
構成したので、電力ケーブルの絶縁抵抗及び誘電正接を
測定して、高電圧で運転中の電力ケーブルの絶縁状態を
そのまま診断、監視することができる。
ば、電流変成器の二次側から商用周波数と異なる周波数
にて励磁し、接地線に絶縁診断・監視電圧を印加し、か
つ電力ケーブルの接地線に印加される絶縁診断・監視電
圧に対する零相電流の大きさ及び位相を計測するように
構成したので、電力ケーブルの絶縁抵抗及び誘電正接を
測定して、高電圧で運転中の電力ケーブルの絶縁状態を
そのまま診断、監視することができる。
【0030】また、この発明によれば、測定手段により
絶縁抵抗及び誘電正接をアナログ信号に変換し、その信
号レベルが予め設定された所定レベルに達した場合、所
定の信号を出力して警報するように構成したので、ケー
ブルの保護を行うことができる。
絶縁抵抗及び誘電正接をアナログ信号に変換し、その信
号レベルが予め設定された所定レベルに達した場合、所
定の信号を出力して警報するように構成したので、ケー
ブルの保護を行うことができる。
【0031】更に、第1の電流変成器の二次側から商用
周波数と異なる周波数にて励磁し、接地線に絶縁診断・
監視電圧を印加し、電力ケーブルの接地線に印加される
絶縁診断・監視電圧に対する零相電流の大きさ及び位相
を計測するように構成し、絶縁診断・監視電圧及び零相
電流により電力ケーブルの芯線とシース間の絶縁及びシ
ースと大地間の絶縁を診断監視手段により診断監視する
ように構成したので、ケーブルの高圧側絶縁体と低圧側
絶縁体の並列した形での絶縁評価を行うことができる。
周波数と異なる周波数にて励磁し、接地線に絶縁診断・
監視電圧を印加し、電力ケーブルの接地線に印加される
絶縁診断・監視電圧に対する零相電流の大きさ及び位相
を計測するように構成し、絶縁診断・監視電圧及び零相
電流により電力ケーブルの芯線とシース間の絶縁及びシ
ースと大地間の絶縁を診断監視手段により診断監視する
ように構成したので、ケーブルの高圧側絶縁体と低圧側
絶縁体の並列した形での絶縁評価を行うことができる。
【図1】本発明に係る電力ケーブルの絶縁診断・監視シ
ステムを示す概略構成図である。
ステムを示す概略構成図である。
【図2】本発明の絶縁監視盤の動作を示すベクトル図で
ある。
ある。
【図3】本発明に係る電力ケーブルの絶縁診断・監視シ
ステムを示す概略構成図である。
ステムを示す概略構成図である。
【図4】図3の回路動作を説明するための等価回路図で
ある。
ある。
【図5】従来の電力ケーブルの絶縁診断・監視システム
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
【図6】ケーブルの絶縁定数を示す等価回路図である。
【図7】漏れ電流のベクトル図である。
1 電力ケーブル 3 接地線 4 電流変成器 6、7 零相変流器 8、9 絶縁監視盤
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】そして、電力ケーブル1には、分割型また
は貫通型の零相変流器(ZCT)11が緩嵌されてお
り、零相変流器(ZCT)11は、U相、V相、W相の
電流のベクトル和としてのいわゆる零相電流i01を検出
するようになっている。更に、電力ケーブル1の接地線
3には、零相変流器(ZCT)12が緩嵌されており、
零相変流器(ZCT)12は、電流i02を検出するよう
になっている。そして、零相変流器11または12に
は、絶縁監視盤13が接続されており、零相電流i01ま
たは電流i02が警戒レベルを越えると、接点出力100
を出力し、図示しない高圧遮断器または区分開閉器等を
開放動作してケーブル1の保護を行うようになってい
る。
は貫通型の零相変流器(ZCT)11が緩嵌されてお
り、零相変流器(ZCT)11は、U相、V相、W相の
電流のベクトル和としてのいわゆる零相電流i01を検出
するようになっている。更に、電力ケーブル1の接地線
3には、零相変流器(ZCT)12が緩嵌されており、
零相変流器(ZCT)12は、電流i02を検出するよう
になっている。そして、零相変流器11または12に
は、絶縁監視盤13が接続されており、零相電流i01ま
たは電流i02が警戒レベルを越えると、接点出力100
を出力し、図示しない高圧遮断器または区分開閉器等を
開放動作してケーブル1の保護を行うようになってい
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 電力ケーブルの接地線に磁気結合された
分割型または貫通型の第1の電流変成器を設け、電流変
成器の二次側から商用周波数と異なる周波数にて励磁
し、接地線に絶縁診断・監視電圧を印加し、 電力ケーブルの端末部近傍のシース外周部分に位相角誤
差の小さい分割型または貫通型の第2の電流変成器を設
け、前記絶縁診断・監視電圧に対する零相電流の大きさ
及び位相を計測し、測定手段を設け、前記電流変成器の
出力及び前記絶縁診断・監視電圧を入力して電力ケーブ
ルの絶縁抵抗及び誘電正接を測定することを特徴とする
電力ケーブルの絶縁診断・監視システム。 - 【請求項2】 前記測定手段は絶縁抵抗及び誘電正接を
アナログ信号に変換し、その信号レベルが予め設定され
た所定レベルに達した場合、所定の信号を出力して警報
することを特徴とする請求項1記載の電力ケーブルの絶
縁診断・監視システム。 - 【請求項3】 自分の二次側から商用周波数と異なる周
波数にて励磁し、接地線に絶縁診断・監視電圧を印加す
る分割型又は貫通型の第1の電流変成器と、 電力ケーブルの負荷側端末部近傍のシース外周部分に設
けられた位相角誤差の小さい分割型または貫通型の第2
の電流変成器と、 電力ケーブルの給電側端末部近傍のシース外周部分に設
けられた位相角誤差の小さい分割型または貫通型の第3
の電流変成器と、を備え、 前記絶縁診断・監視電圧に対する零相電流の大きさ及び
位相を計測し、前記絶縁診断・監視電圧及び零相電流に
より電力ケーブルの芯線とシース間の絶縁及びシースと
大地間の絶縁を診断監視する診断監視手段と、 を備えることを特徴とする電力ケーブルの絶縁診断・監
視システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18909193A JPH0720171A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 電力ケーブルの絶縁診断・監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18909193A JPH0720171A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 電力ケーブルの絶縁診断・監視システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0720171A true JPH0720171A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=16235186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18909193A Pending JPH0720171A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 電力ケーブルの絶縁診断・監視システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0720171A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009293991A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | シースアース回路監視装置 |
| JP2009296728A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 電力ケーブル保護継電器誤動作防止装置 |
| JP2015227884A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-12-17 | 一般財団法人 関西電気保安協会 | 高圧絶縁監視方法および高圧絶縁監視装置 |
| KR102229258B1 (ko) * | 2019-10-02 | 2021-03-18 | 한국전력공사 | 지중 케이블 시스 접지장치 |
| KR20220000598A (ko) * | 2020-06-26 | 2022-01-04 | 한전케이디엔주식회사 | 지중 케이블 열화 상태 진단 시스템 및 방법 |
| CN117147972A (zh) * | 2023-10-31 | 2023-12-01 | 国网天津市电力公司电力科学研究院 | 电缆测试方法、装置、电子设备及介质 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18909193A patent/JPH0720171A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009293991A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | シースアース回路監視装置 |
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| CN117147972A (zh) * | 2023-10-31 | 2023-12-01 | 国网天津市电力公司电力科学研究院 | 电缆测试方法、装置、电子设备及介质 |
| CN117147972B (zh) * | 2023-10-31 | 2024-03-26 | 国网天津市电力公司电力科学研究院 | 电缆测试方法、装置、电子设备及介质 |
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