JPH07205671A - 油圧駆動式装軌車両の変速走行制御装置 - Google Patents

油圧駆動式装軌車両の変速走行制御装置

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JPH07205671A
JPH07205671A JP6006931A JP693194A JPH07205671A JP H07205671 A JPH07205671 A JP H07205671A JP 6006931 A JP6006931 A JP 6006931A JP 693194 A JP693194 A JP 693194A JP H07205671 A JPH07205671 A JP H07205671A
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rotation speed
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displacement hydraulic
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Mitsuo Onoe
光夫 尾上
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康雄 桑原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右の終減速機を低速度段と高速度段に変速
可能に構成することによってHST駆動方式の装軌車両
にあっても、運転者の意に添う減速比を設定して広範囲
にわたる適切な変速制御を可能とする。 【構成】 エンジン1によりトランスファー2を介して
駆動される左右の終減速機駆動用の可変容量型油圧ポン
プ3,4と、同左右の可変容量型ポンプ3,4にそれぞ
れ油圧配管を介して連結される左右の終減速機駆動用の
可変容量型油圧モータ5,6と、同左右の可変容量型油
圧モータ5,6によりそれぞれ駆動される、第1遊星歯
車装置10及び第2遊星歯車装置12よりなり、低速度
段及び高速度段切換式の左右の終減速機7,8から構成
される動力伝達装置とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変容量型油圧ポンプ及
び同油圧ポンプにより駆動され可変容量型油圧モータ
と、低速度段及び高速度段切換可能な終減速機から構成
される動力伝達装置を左右2セット有する装軌車両の変
速走行制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブルドーザや雪上車、ゲレンデ整備車等
の装軌車両の走行駆動方式の1つに、従来より左右終減
速機を、左右2セットの油圧ポンプ及び油圧モータを用
いて駆動するHST (Hydro-Static-Transmission)方式
が存在する。これらHST駆動方式の車両では、一般的
には大きな車速を要求されないため(約20km/h)、油
圧モータの出力軸には変速機能を有さない単なる減速機
が直結されているにとどまっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のHST駆動方式
の装軌車両における油圧ポンプ及び油圧モータの可変容
量比には制限があり、かつ単段の減速機しか有していな
いため、変速比を大きくとれないという問題点があっ
た。本発明は左右の終減速機を低速度段と高速度段に変
速可能に構成することによってHST駆動方式の装軌車
両にあっても、運転者の意に沿う減速比を設定して広範
囲にわたる適切な変速制御を可能とする油圧駆動装軌車
両の変速走行制御装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、エン
ジンによりトランスファーを介して駆動される左右の終
減速機駆動用の可変容量型油圧ポンプと、同左右の可変
容量型油圧ポンプにそれぞれ油圧配管を介して連結され
る左右の終減速機駆動用の可変容量型油圧モータと、同
左右の可変容量型油圧モータによりそれぞれ駆動される
第1遊星歯車装置及び第2遊星歯車装置よりなり、低速
度段及び高速度段切換式の左右の終減速機から構成され
る動力伝達装置とを備えてなるものであり、またアクセ
ルペダルの踏込み量、ポジションセレクタレバーの前
進、後進、中立、超信地旋回等の位置、ブレーキペダル
の踏込み量、車両を旋回させるためのハンドル操作角
度、左右可変容量型油圧ポンプの回転速度及び左右終減
速機出力軸の回転速度を、それぞれ電気的に検出する検
出器からの信号を入力し、左右終減速機内の低速度段及
び高速度段用の2組の速度段切換用クラッチをそれぞれ
制御するアクチュエータ、左右可変容量型油圧ポンプの
作動油押し除け容積を制御するアクチュエータ及び左右
可変容量型油圧モータの押し除け容積を制御するアクチ
ュエータの各アクチュエータへの制御信号を出力する制
御装置を備えるもので、これを課題解決のための手段と
するものである。
【0005】また前記制御装置は、アクセルペダルの踏
込み量と左右終減速機出力軸の回転速度の関係に基づ
き、適切な左右終減速機速度段を選定し、これに応じて
左右終減速機内の低速度段及び高速度段用の2組の速度
段切替用クラッチをそれぞれ制御し、また前記左右可変
容量型油圧ポンプの作動油押し除け容積を、左右可変容
量型油圧ポンプの回転速度に応じてそれぞれ予め定めら
れた値となるように制御するものであり、更に前記制御
装置は、前記左右可変容量型油圧ポンプの入力軸回転速
度に対して左右終減速機の目標出力軸回転速度を設定
し、現在の左右終減速機出力軸の回転速度がこの目標出
力軸回転速度より低い場合は左右可変容量型油圧モータ
の押し除け容積を減じ、現在の左右終減速機出力軸の回
転速度が目標出力軸回転速度より高い場合には左右の可
変容量型油圧モータの押し除け容積を増すよう制御する
もので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
【0006】
【作用】本発明によると次のような作用を奏するもので
ある。 (1)左右の可変容量型油圧ポンプ入力軸回転速度(エ
ンジン回転速度に比例)に応じて、左右の可変容量型油
圧ポンプの作動油押し除け容積をそれぞれ適切な値に制
御することで、エンジン回転速度にほぼ比例した油圧ポ
ンプ吐出油量を得る。また油圧ポンプ入力軸回転速度に
対して最も適切な左右終減速機の出力軸回転速度(以
下、目標出力軸回転速度)を設定し、現在の左右終減速
機出力軸回転速度がこの目標出力軸回転速度より低い場
合は、左右可変容量型油圧モータの押し除け容積を減
じ、現在の左右終減速機出力軸の回転速度が目標出力軸
回転速度より高い場合には左右可変容量型油圧モータの
押し除け容積を増すことで、現在の左右終減速機出力軸
の回転速度をそれぞれの目標出力回転速度に近づける。
これらの制御により、可変容量型油圧ポンプ及び可変容
量型油圧モータから得られる変速比は、エンジン回転速
度にほぼ比例して連続的に変化する。 (2)左右終減速機出力軸の回転速度とアクセルペダル
踏込み量の関係から、最も適切な左右終減速機速度段の
組み合わせを予め設定しておき、両者の関係がこの設定
を満たした場合、左右終減速機内の低速度段及び高速度
段用の2組の速度段切換用クラッチをそれぞれ制御し、
左右終減速機の速度段を切り換える。 (3)終減速機速度段切換えの際、左右終減速機内の低
速度段用又は高速度段用の速度段切換用クラッチ何れか
の一方を開放し他方を係合させるまでの間に、速度段切
換え前・後で左右終減速機の出力軸回転速度が変化しな
いような油圧モータ出力軸回転速度になるように、可変
容量型油圧ポンプ及び可変容量型油圧モータの押し除け
容積を同時に制御する。 (4)アップシフト時とダウンシフト時における変速切
換点は、重複しないよう設定する。
【0007】以上のことによって、エンジン回転速度に
ほぼ比例して変速比が連続的に変化することにより、左
右終減速機出力軸の回転速度は、エンジン回転速度の変
化により大きく、かつ連続的に変化させることができ、
左右の終減速機速度段をアクセルペダルの踏込み量と車
速の関係から、最も適切な速度段に自動的に切換えるこ
とにより、可変容量型油圧ポンプ及び可変容量型油圧モ
ータの組合わせのみから得られる変速比よりも大きな変
速比が達成される。また左右終減速機速度段の切換えに
おいては、可変容量型油圧ポンプ及び可変容量型油圧モ
ータの押し除け容積の制御により、左右終減速機の出力
軸回転速度は一定に保つことができる。
【0008】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は変速走行制御装置を適用する装軌車両の油圧
駆動装置のシステム構成を示す。図1においてエンジン
1は、内部に歯車列を有するトランスファー2を介して
右及び左終減速機駆動用の可変容量型油圧ポンプ3,4
を駆動する。同可変容量型油圧ポンプ3,4から油圧配
管を介して右及び左終減速機駆動用の可変容量型油圧モ
ータ5,6にエンジン動力が油圧的に伝達され、前記可
変容量型油圧モータ5,6はそれぞれ右及び左終減速機
7,8を駆動する。ここで右及び左終減速機7,8の内
部の動力伝達機構は同一であるので、以下右終減速機7
の動力伝達機構のみを説明する。
【0009】右可変容量型油圧モータ5の出力軸9は、
歯車列を介して第1遊星歯車装置10のサンギヤ10−
1に回転動力を伝達する。リングギヤ10−2は、右終
減速機のハウジングに設けられた油圧ピストンで動力の
係合/解放を行う固定クラッチ10−3に接続されてい
る。リングギヤ10−2に内接噛合し、サンギヤ10−
1に外接噛合する複数のピニオンを支持するキャリア1
0−4及び前記サンギヤ10−1には、油圧ピストンで
動力の係合/解放を行う回転クラッチ11が付設されて
いる。キャリア10−4は、第2遊星歯車装置12のサ
ンギヤ12−1に接続されている。また第2遊星歯車装
置12におけるリングギヤ12−2は、右終減速機のハ
ウジングに固定されている。前記キャリア10−4の一
端には、油圧ピストン等で作動するブレーキ装置13が
付属され、ブレーキ時にはキャリア10−4がハウジン
グに固定される。更に第2遊星歯車装置12におけるキ
ャリア12−3は本終減速機の出力軸14となる。また
同出力軸14には、右起動輪15が結合され、同起動輪
15は履帯を駆動し、車両を推進させる。
【0010】本発明による前記終減速機は、低速度段及
び高速度段を有する2段切換式の変速機を備えている。
即ち、低速度段を必要とする場合には、固定クラッチ1
0−3を作動させた動力係合状態、つまりリングギヤ1
0−2が固定で、かつ回転クラッチ11を非作動とす
る。この組合せでは、第1遊星歯車装置10は、リング
ギヤ10−2内を公自転するピニオンを支持したキャリ
ア10−4の回転が、減速して取り出されるリングギヤ
固定型の減速比i1 を有する減速機となる。また第2遊
星歯車装置12においても同様に、キャリア12−3に
回転が減速して取り出されるリングギヤ固定型の減速比
2 を有する減速機となり、前記可変容量型油圧モータ
5の出力軸9とサンギヤ10−1の間にある外接噛合の
歯車列の有する減速比i3 を組入れると、総減速比iL
=i1 ×i2 ×i3 の変速機となる。よって可変容量型
油圧モータ5の出力軸9の回転数はiL の比率で減速さ
れて、右起動輪15を低速で回転させることになる。ま
た高速度段を必要とする場合には、固定クラッチ10−
3を非作動として動力断状態とすると共に、回転クラッ
チ11を作動させて動力係合状態とする。この組合せで
は、第1遊星歯車装置10はサンギヤ10−1とキャリ
ア10−4は一体直結状態となって、第2遊星歯車装置
12のサンギヤ12−1を回転する。即ち、総減速比i
H =1×i2 ×i3 の変速機となる。よって可変容量型
油圧モータ5の出力軸9の回転数はiH の比率で減速さ
れ、右起動輪15を比較的高速で回転させることにな
る。以上述べた構造は、前記した如く左終減速機8にお
いても同様である。
【0011】次に以上の如く説明した本動力伝達機構を
有する装軌車両の油圧駆動装置を使用した場合について
説明する。右及び左終減速機7,8の速度段が同一で、
かつ右及び左可変容量型油圧モータ5,6の回転数が同
一の場合には、左右起動輪の回転数は同一となるから、
車両は直進する。可変容量型油圧モータ5,6の回転数
が異なる場合には、左右の終減速機7,8の速度段が同
一であっても左右起動輪の回転数が異なり、車両は右又
は左に旋回する。固定クラッチ10−3及び回転クラッ
チ11の双方ともに非作動状態とした場合には、可変容
量型油圧モータの出力軸9が回転していても終減速機は
回転動力を伝えない中立状態となる。即ち、車両の停車
状態に陥る。このときブレーキ装置13を作動させる
と、出力軸14は固定状態となり、車両は作動する。前
記した如く、左側終減速機においても構造は右側と同じ
である。なお、図中16は左油圧モータ出力軸、17は
固定クラッチ、18は回転クラッチ、19は左終減速機
出力軸である。20,21は右及び左の可変容量型油圧
ポンプ3,4の作動油押し除け容積を制御するポンプ制
御アクチュエータで、22,23は右及び左の可変容量
型油圧モータの押し除け容積を制御するモータ制御アク
チュエータであり、いずれも制御装置40からの電気的
な制御信号により作動する。なお、20〜23のアクチ
ュエータとしては、具体的には電気油圧比例制御弁等を
使用する。
【0012】24は左右可変容量型油圧ポンプ3,4の
回転速度を検出する油圧ポンプ回転速度検出器、25,
26は右及び左の可変容量型油圧モータ5,6の出力軸
9,16の回転速度を検出する右(左)油圧モータ回転
速度検出器である。27,28は右及び左の終減速機出
力軸14,19の回転速度を検出する右(左)出力回転
速度検出器である。なお、以上の回転速度検出器は電気
的な回転速度信号を制御装置40に入力する。29,3
0は右及び左固定クラッチ10−3,17を係合/解放
するために、制御装置40から電気的な制御信号によっ
て作動する右(左)固定クラッチ作動用アクチュエータ
で、31,32は右及び左回転クラッチ11,18を係
合/解放するために、制御装置40からの電気的な制御
信号によって作動する右(左)回転クラッチ作動用アク
チュエータである。そしてこれらアクチュエータを作動
させるには、具体的には電磁弁等を使用する。また33
はアクセルペダルの踏込み量を電気的に検出するアクセ
ルペダル位置検出器、34はポジションセレクタレバー
の前進、後進、中立、超信地旋回等の位置を電気的に検
出し、それぞれに応じた信号を取り出すためのポジショ
ン選択スイッチである。35はブレーキペダルの踏込み
量を電気的に検出するブレーキペダル位置検出器、36
は車両を旋回させるためのハンドル操作角度を電気的に
検出するハンドル角度検出器である。これら検出器、ス
イッチ類からの各電気信号は制御装置40に入力され
る。
【0013】図2は本発明に係る実施例の変速走行制御
装置40の主要部を構成するブロック図を示す。ここで
制御装置40内部における右用と左用の変速走行回路は
同一であるため、以下右用の変速走行回路のみを説明す
る(なお、符号括弧書きは左を示す)。41は変速段設
定回路であり、右(左)固定及び右(左)回転クラッチ
作動用アクチュエータ29(30),31(32)から
の駆動用信号S1,S2が入力されると、低速段走行状
態又は高速段走行状態の何れの状態にあるかを識別し、
それぞれの状態におけるアクセルペダルの踏込み量AC
Cと右(左)の終減速機出力軸の回転速度Nsの関係か
ら、予め定めてある変速点に達すると切換信号を論理回
路46に出力する。42は比例回路で、右(左)可変容
量型油圧ポンプ3(4)の回転速度Neに応じて、右
(左)油圧ポンプ制御アクチュエータ20(21)の駆
動信号αpを、油圧ポンプ制御アクチュエータ駆動用信
号αpの変換回路44に出力する。43は比例回路で、
前記駆動用信号S1,S2を識別した上で、Neに対す
る右(左)の終減速機の目標出力軸回転速度Ns′を設
定し、比較回路45に出力する。
【0014】44は油圧ポンプ制御アクチュエータ駆動
用信号αの変換回路で、速度段(S1,S2)切換後も
終減速機出力軸回転速度Nsが一定に保たれるように比
例回路42より出力されたαpの値を変換し、再度αp
としてブレーキオーバーライド回路48に出力する。な
お、ブレーキオーバーライド回路とは、ブレーキペダル
位置検出器35から信号が入力している間、αpの値を
一時的に0とする回路である(後述)。45は比較回路
で、Nsと比例回路43より出力されたNs′の値を比
較し、その大小関係からNs<Ns′の場合には右
(左)の可変容量型油圧モータ5(6)の押し除け容積
を減ずる信号/−Δαmを47に出力し、Ns>Ns′
の場合には右(左)の可変容量型油圧モータ5(6)の
押し除け容積を増す信号/+Δαmを加算回路47に出
力する。46は論理回路で、変速段設定回路41より変
速切換信号を受け、現在S1の状態にあればS2の出力
を、またS2の状態にあればS1の出力をそれぞれ49
に出力する。
【0015】47は加算回路で、現在の右(左)油圧モ
ータ制御アクチュエータ22(23)の駆動信号αm
に、比較回路45から出力されたΔαmを加算して、右
(左)油圧モータ制御アクチュエータ22(23)に出
力する。ただしαmの初期値は油圧モータの押し除け容
積を最大とする信号αmMAXとし、アップシフト直後
はαm=αmMAX、ダウンシフト直後はαm=αmM
IN油圧モータの押し除け容積を最小とする信号とす
る。ブレーキオーバーライド回路48では、ブレーキペ
ダル位置検出器35から信号が入力している間、αpの
値を一時的に0とし、右(左)油圧ポンプ制御アクチュ
エータ20(21)に出力する。なお、ブレーキ信号未
入力時はαの変換回路44から出力されるαpを優先す
る。49は速度段論理回路で、ポジション選択スイッチ
34からの信号の内、”1”(低速段)レンジについて
は、右(左)固定クラッチ作動用アクチュエータ29
(30)の駆動用信号S1を出力し、”2”(高速段)
レンジについては、右(左)回転クラッチ作動用アクチ
ュエータ31(32)の駆動用信号S2を出力する。た
だし、”D”(速度段自動選択)レンジについては論理
回路46からの出力を優先する。
【0016】次に本発明に係わる制御装置を適用する装
軌車両用油圧駆動装置の変速方法の1例を図3により説
明する。 (1)停車状態;前記した如く、停車状態ではリングギ
ヤを固定する左右低速度段固定クラッチ17,10−
3、及びサンギヤとキャリアを一体化する左右高速度段
回転クラッチ18,11の各々は解放状態にある。この
時左右の可変容量型油圧ポンプ3,4の油押し除け容積
を各々0cc/revとなるように設定し、また同時に終減速
機目標出力軸回転速度Ns′=0と設定すると、油圧モ
ータ制御アクチュエータ駆動信号αm=αmMAXとな
るから、左右の可変容量型油圧モータの押し除け容積は
最大となる。 (2)低速度段、モード1;左右低速度段固定クラッチ
17,10−3を各々係合状態とし、アクセルペダルを
踏み込むことにより、油圧ポンプ入力軸回転速度(エン
ジン回転速度)に比例Neを増加させてゆく。ここで左
右可変容量型油圧ポンプの作動油押し除け容積は、前記
油圧ポンプ入力軸回転速度Neに比例して増加するか
ら、油圧ポンプ吐出油量は加速度的に増し、車速Ns
(左右終減速機出力軸14,19の回転速度)もこれに
比例して増加する。なお、ここでは油圧ポンプの作動油
押し除け容積が最大値に達するまで、油圧モータ制御ア
クチュエータ駆動信号αm=αmMAXに保つものとす
る。
【0017】(3)低速度段、モード2;次に油圧ポン
プの作動油押し除け容積が最大値に達すると、油圧モー
タ制御アクチュエータ駆動信号αmは車速Ns=Ns′
に収束するべく制御される。即ち、引き続きアクセルペ
ダルを踏み込むことにより、入力軸回転速度(エンジン
回転速度)Ne及びNs′は増加し、これに応じてαm
の値は減少するので、車速が加速度的に増加する。 (4)終減速機変速時;アクセルペダル踏込み量ACC
と車速Nsの関係から、運転者の意に添う最も適切な左
右終減速機速度段が選定されると、これに応じて左右終
減速機内の低速度段固定クラッチ17,10−3が各々
解放され、左右高速度段回転クラッチ18,11が各々
係合状態となり、第1遊星歯車装置10のサンギヤ10
−1とキャリア10−4が直結して一体化し、左右の終
減速機は高速度段状態となる。このとき、油圧モータ制
御アクチュエータ駆動信号αm=αmMAXに制御さ
れ、左右可変容量型油圧モータの押し除け容積は最大と
なり、また油圧ポンプの作動油押し除け容積は、Ns一
定、即ち速度比が連続的に変化するような値に制御され
る。また高速度段中のモード3、モード4においても前
記低速度段中のモード1、モード2と同様に、左右可変
容量型油圧ポンプ及び左右可変容量型油圧モータの作動
油押し除け容積は、図3に示す如く変化する。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれ
ば、アクセルペダルの操作だけで、エンジン回転速度に
比例して増大する油圧ポンプの回転速度が得られるの
で、エンジン回転速度の変化よりも大きな車速(左右終
減速機出力回転速度に比例)の変化を得ることができ
る。しかも走行中に、アクセルペダル踏込み量と車速の
関係から選定して左右の終減速機速度段を最も適切な速
度段に自動的に切り換えるように構成されていること
で、運転者の意に添う減速比を設定できる。また左右に
終減速機速度段の切り換えに際しても、遊星歯車におけ
る固定クラッチ或いは回転クラッチの断接によって変速
比を連続的に変化させることが可能となり、広範囲にわ
たる無段階変速が可能となり、左右の終減速機速度段の
変速切換点付近におけるシフトハンチングの発生が防止
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る油圧駆動装置の系統図で
ある。
【図2】変速走行制御装置の主要部構成ブロック図であ
る。
【図3】油圧駆動装置の変速方法を示す線図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 トランスファー 3 右用可変容量型油圧ポンプ 4 左用可変容量型油圧ポンプ 5 右用可変容量型油圧モータ 6 左用可変容量型油圧モータ 7 右終減速機 8 左終減速機 9 右油圧モータ出力軸 10 第1遊星歯車装置 10−1,12−1 サンギヤ 10−2,12−2 リングギヤ 10−3,17 固定クラッチ 10−4,12−3 キャリア 11,18 回転クラッチ 12 第2遊星歯車装置 13 ブレーキ装置 14 右終減速機出力軸 15 右起動輪 16 左油圧モータ出力軸 19 左終減速機出力軸 20 右油圧ポンプ制御アクチュエータ 21 左油圧ポンプ制御アクチュエータ 22 右油圧モータ制御アクチュエータ 23 左油圧モータ制御アクチュエータ 24 油圧ポンプ回転速度検出器 25 右油圧モータ回転速度検出器 26 左油圧モータ回転速度検出器 27 右出力軸回転速度検出器 28 左出力軸回転速度検出器 29 右固定クラッチ作動用アクチュエータ 30 左固定クラッチ作動用アクチュエータ 31 右回転クラッチ作動用アクチュエータ 32 左回転クラッチ作動用アクチュエータ 33 アクセルペダル位置検出器 34 ポジション選択スイッチ 35 ブレーキペダル位置検出器 36 ハンドル角度検出器 40 制御装置 41 速度段設定回路 42 油圧ポンプ回転速度−油圧ポンプ制御アクチュエ
ータ駆動信号比例回路 43 油圧ポンプ回転速度−目標出力軸回転速度比例回
路 44 油圧ポンプ制御アクチュエータ駆動信号変換回路 45 終減速機出力軸回転速度−目標出力軸回転速度比
例回路 46 固定クラッチ作動用アクチュエータ駆動用信号〜
回転クラッチ作動用アクチュエータ駆動用信号切換論理
回路 47 油圧モータ制御アクチュエータ駆動信号加算回路 48 ブレーキオーバーライド回路 49 速度段論理回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンによりトランスファーを介して
    駆動される左右の終減速機駆動用の可変容量型油圧ポン
    プと、同左右の可変容量型油圧ポンプにそれぞれ油圧配
    管を介して連結される左右の終減速機駆動用の可変容量
    型油圧モータと、同左右の可変容量型油圧モータにより
    それぞれ駆動される第1遊星歯車装置及び第2遊星歯車
    装置よりなり、低速度段及び高速度段切換式の左右の終
    減速機から構成される動力伝達装置とを備えてなること
    を特徴とする油圧駆動式装軌車両の変速走行制御装置。
  2. 【請求項2】 アクセルペダルの踏込み量、ポジション
    セレクタレバーの前進、後進、中立、超信地旋回等の位
    置、ブレーキペダルの踏込み量、車両を旋回させるため
    のハンドル操作角度、左右可変容量型油圧ポンプの回転
    速度及び左右終減速機出力軸の回転速度を、それぞれ電
    気的に検出する検出器からの信号を入力し、左右終減速
    機内の低速度段及び高速度段用の2組の速度段切換用ク
    ラッチをそれぞれ制御するアクチュエータ、左右可変容
    量型油圧ポンプの作動油押し除け容積を制御するアクチ
    ュエータ及び左右可変容量型油圧モータの押し除け容積
    を制御するアクチュエータの各アクチュエータへの制御
    信号を出力する制御装置を備えてなることを特徴とする
    請求項1記載の油圧駆動式装軌車両の変速走行制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、アクセルペダルの踏込
    み量と左右終減速機出力軸の回転速度の関係に基づき、
    適切な左右終減速機速度段を選定し、これに応じて左右
    終減速機内の低速度段及び高速度段用の2組の速度段切
    替用クラッチをそれぞれ制御することを特徴とする請求
    項2記載の油圧駆動式装軌車両の変速走行制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記左右可変容量型油
    圧ポンプの作動油押し除け容積を、左右可変容量型油圧
    ポンプの回転速度に応じてそれぞれ予め定められた値と
    なるように制御することを特徴とする請求項2記載の油
    圧駆動式装軌車両の変速走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記左右可変容量型油
    圧ポンプの入力軸回転速度に対して左右終減速機の目標
    出力軸回転速度を設定し、現在の左右終減速機出力軸の
    回転速度がこの目標出力軸回転速度より低い場合は左右
    可変容量型油圧モータの押し除け容積を減じ、現在の左
    右終減速機出力軸の回転速度が目標出力軸回転速度より
    高い場合には左右の可変容量型油圧モータの押し除け容
    積を増すよう制御することを特徴とする請求項2記載の
    油圧駆動式装軌車両の変速走行制御装置。
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