JPH07206668A - ヒト免疫不全ウイルス感染症治療剤 - Google Patents

ヒト免疫不全ウイルス感染症治療剤

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JPH07206668A
JPH07206668A JP1226694A JP1226694A JPH07206668A JP H07206668 A JPH07206668 A JP H07206668A JP 1226694 A JP1226694 A JP 1226694A JP 1226694 A JP1226694 A JP 1226694A JP H07206668 A JPH07206668 A JP H07206668A
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JP
Japan
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immunodeficiency virus
human immunodeficiency
infectious disease
vinigrol
therapeutic agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP1226694A
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English (en)
Inventor
Hideki Nakajima
秀喜 中島
Naoki Yamamoto
直樹 山本
Tsutomu Kaizu
務 海津
Toru Kino
亨 木野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 Virgaria属菌の発酵生産物であるV
inigrol(FR900478)を有効成分とする
ヒト免疫不全ウイルス感染症の予防、治療剤。 【効果】 抗ヒト免疫不全ウイルス活性にすぐれている
だけでなく、毒性が低いという特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヴィニグロール(Vi
nigrol)及び/又はその薬理上許容される塩を有
効成分とすることを特徴とするヒト免疫不全ウイルス感
染症治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒト免疫不全ウイルス感染症は、ヒト免
疫不全ウイルスが宿主の免疫能を著しく低下させるた
め、間接的に種々の病原菌による感染を引き起こし、患
者を死に至らしめる疾患である。
【0003】そこで、ヒト免疫不全ウイルス感染症の予
防、治療剤の研究開発が行われており、現在まで、ヒト
免疫不全ウイルスの増殖を阻害する代表的な治療薬とし
てはアジドチミジン(AZT)(H.Mituya e
t al.,Pro.Natl.Acad.Sci.U
SA,82,7096−7100(1985))が開発
されている。また、ヒト免疫不全ウイルスのターゲット
細胞への吸着を阻害する代表的な治療薬としては、デキ
トラン硫酸(H.Mituya et al.,Sci
ence,240,646−649(1988))およ
び可溶性CD4(N.Watanabe et a
l.,Nature,337,267−270(198
9))などが開発されている。
【0004】しかしながら、これら既知の治療薬は、一
定の効果は認められるものの、薬効面及び安全性の面に
おいて充分に満足できるものではなく、更にすぐれた治
療薬の開発が当業界において強く要請されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、後天的免疫
不全症候群(エイズ)患者の増大にともない、上記した
ようにすぐれた新規な治療薬の開発が更に強く要請され
ている技術の現状に鑑みてなされたものであって、従来
未知の新規なヒト免疫不全ウイルス感染症に対する予
防、治療剤を開発する目的でなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に各種物質について鋭意研究した結果、ヴィニグロール
がヒト免疫不全ウイルスの感染を阻害することを見出
し、この新知見に基き更に研究を行い、本発明を完成す
るに至った。
【0007】本発明における有効成分化合物であるヴィ
ニグロール(Vinigrol)は、FR−90047
8物質とも称されるものであって、不完全菌ヴィルガリ
ア・ニグラF−5408(Virgaria nigr
a F−5408,FERMP−8753)から製造さ
れる物質のひとつであることが、この発明の発明者らに
よって明らかにされている(特開昭63−21565
0)。
【0008】本発明は、ヴィニグロール及び/又はその
薬学上許容される塩を有効成分とするものであるが、そ
のような塩としては、例えばナトリウム、カリウムのよ
うなアルカリ金属;リジン、アルギニンのような塩基性
アミノ酸;などとの塩をあげることができる。更に、本
発明のヴィニグロールは、薬理上許容される無毒性の酸
付加塩の形で使用することができる。そのような酸付加
塩としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸のような
無機酸;酢酸、コハク酸、マレイン酸、フマール酸、リ
ンゴ酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、p−トルエン
スルホン酸、メタンスルホン酸のような有機酸;などと
の酸付加塩をあげることができる。
【0009】しかしながら、本発明の薬理上許容される
塩はこれらに限定されるものではない。
【0010】本発明において使用するヴィニグロール
は、卓越した抗ヒト免疫不全ウイルス性を示す。その活
性測定は、R.Pauwelらの方法に従って測定でき
る(R.Pauwel et al.,J.Virol
ogical Method,20,309−321
(1988))。すなわち、検体化合物添加のヒト免疫
不全ウイルス感染MT−4細胞(ヒトリンパ球系細胞、
以下同様)および検体化合物添加のヒト免疫不全ウイル
ス非感染MT−4細胞をそれぞれ培養する。同様に、検
体化合物無添加のヒト免疫不全ウイルス感染MT−4細
胞および検体化合物無添加のヒト免疫不全ウイルス非感
染MT−4細胞をそれぞれ培養する。次いで、MTT法
(L.M.Green et al.,J.Immun
olo.Method,70,257−268(198
4))に従って生細胞を測定してヒト免疫不全ウイルス
による細胞障害活性を求める。これにより検体化合物の
抗ヒト免疫不全ウイルス活性を測定することができる。
【0011】ヴィニグロール(塩)は、種々の形態で投
与される。その投与形態としては例えば錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等による経口投与または
注射剤(静脈内、筋肉内、皮下)、点滴剤、座剤等によ
る非経口投与をあげることができる。これらの各種製剤
は、常法に従って主薬に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤
などの医薬の製剤技術分野において通常使用しうる既知
の補助剤を用いて製剤化することができる。その使用量
は症状、年令、体重、投与方法および剤形等によって異
なるが、通常は成人に対して1回約0.1mg乃至1,
000mgを投与することができる。
【0012】本発明の有効成分化合物は、後記する実施
例からも明らかなようにすぐれた抗ヒト免疫不全ウイル
ス(抗HIV)活性を示す。その作用メカニズムの詳細
は今後の研究にまたねばならないが、現時点では、本化
合物はHIVに直接作用するものと想定される。
【0013】本発明の有効成分化合物は、すぐれた抗H
IV活性を有するだけでなく、ddYマウスを用いた急
性毒性試験においてLD50が23mg/kg(i.
p.)を示し、また、p.o.の場合はLD50が>10
0mg/kgであって、安全性においてもすぐれている
ことが確認された。
【0014】以下、本発明の実施例について詳述する。
【0015】
【実施例1】抗ヒト免疫不全ウイルス活性測定は常法に
従って測定した(R.Pauwelet al.,J.
Virological Method,20,309
−321(1988))。
【0016】すなわち、対数増殖期にあるMT−4細胞
を150×gで5分間遠心し、得られたセルペレットに
ヒト免疫不全ウイルス1型(HTLV−IIIb株)をM
OI:0.01の濃度で37℃で1時間感染させた。そ
の後、牛胎児血清10%添加RPMI−1640培地
(以下、「血清培地」と称する)で遠心し、洗浄するこ
とによりヒト免疫不全ウイルス感染MT−4細胞を得
た。ヒト免疫不全ウイルス感染MT−4細胞およびヒト
免疫不全ウイルス非感染MT−4細胞をそれぞれ2.5
×105細胞/mlになるように血清培地に懸濁した。
【0017】96穴プラスチックマイクロタイタープレ
ート中に、あらかじめ段階稀釈した検体化合物溶液(血
清培地に懸濁したもの)を各ウエルに100μlづつ入
れ、次いでこの各ウエルに上記細胞を各々100μlづ
つ添加し、5%の炭酸ガスの存在下で37℃で5日間静
置培養した。検体化合物は、純濃度1000、200、
40、8、1.6、0.32、0.064、0.012
8、0.0026μMで試験を行った。
【0018】同様にして、検体化合物無添加のヒト免疫
不全ウイルス感染MT−4細胞および検体化合物無添加
のヒト免疫不全ウイルス非感染MT−4細胞について、
CO2インキュベーターで37℃5日間培養した。
【0019】培養終了後、MTT(3−(4,5−di
methythiazol−2−yl)−2,5−di
phenyltetrazolium bromid
e)法に基づき生細胞を測定した(L.M.Green
et al.,J.Immunolo.Metho
d,70,257−268(1984))。
【0020】抗ウイルス活性は、HIV感染による細胞
障害を50%抑制防御する濃度(EC50:50% Ef
fective Concentration)として
示した。すなわち、検体化合物無添加のヒト免疫不全ウ
イルス感染MT−4細胞の細胞障害活性を100%と
し、検体化合物無添加のヒト免疫不全ウイルス非感染M
T−4細胞の細胞障害活性を0%として、ヒト免疫不全
ウイルス感染MT−4細胞の細胞障害活性を50%抑制
する検体の濃度(EC50)を求め、この濃度で示した。
【0021】また、検体化合物の細胞毒性活性は、ヒト
免疫不全ウイルス非感染MT−4細胞の増殖を50%抑
制する濃度、つまり検体化合物による50%細胞障害濃
度(CC50:50% Cytotoxic Conce
ntration)で示した。
【0022】更にまた、ヒト免疫不全ウイルス活性の選
択係数(SI:SelectiveIndex)はCC
50/EC50値として計算した。
【0023】上記によって得た測定結果を下記表1に示
し、EC50、EC90、CC50、SI値を下記表2に示
す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】ヴィニグロールのすぐれた抗HIV活性を
示すために、従来から用いられている抗HIV剤である
デキストラン硫酸及びアジドチミジン(AZT)による
効果の比較を下記表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】これらの結果から、次のことが明らかとな
った。先ず、コントロールのヒト免疫不全ウイルス感染
MT−4細胞はヒト免疫不全ウイルスによりすべて死滅
したが、ヴィニグロールはその濃度に依存してヒト免疫
不全ウイルス感染細胞の生存率を高めた。すなわち、表
のEC50値から明らかなように、著明な抗ヒト免疫不全
ウイルス活性を示した。
【0029】更に、ヴィニグロールのヒト免疫不全ウイ
ルス非感染MT−4細胞に対する細胞毒性活性(C
50)は弱かった。
【0030】また、上記した既知の抗HIV剤との比較
データから明らかなように、逆転写酵素阻害剤のアジド
チミジンおよびヒト免疫不全ウイルス吸着阻害剤のデキ
ストラン硫酸と比べて、ヴィニグロールは、抗ヒト免疫
不全ウイルス活性においてアジドチミジンより弱いが、
デキストラン硫酸よりも強かった。しかし、細胞毒性活
性(CC50)は、アジドチミジンより弱かった。
【0031】以上の結果より、ヴィニグロールはデキス
トラン硫酸以上の強い抗ヒト免疫不全ウイルス活性を示
し、かつ高い選択係数を有することが明らかになった。
【0032】
【発明の効果】本発明の有効成分化合物であるヴィニグ
ロールは、HIV感染症に対してすぐれた治療効果を示
すだけでなく、急性毒性及び細胞毒性が低いという大き
な特徴を有するものである。
【0033】したがって本発明は、HIV感染症の治療
及び予防に格別の副作用を心配することなく有利に使用
することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヴィニグロール(Vinigrol)及
    び/又はその薬理上許容される塩を有効成分とすること
    を特徴とするヒト免疫不全ウイルス感染症治療剤。
JP1226694A 1994-01-11 1994-01-11 ヒト免疫不全ウイルス感染症治療剤 Pending JPH07206668A (ja)

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