JPH07206896A - Hla結合性オリゴペプチドを含有する免疫抑制剤 - Google Patents
Hla結合性オリゴペプチドを含有する免疫抑制剤Info
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- JPH07206896A JPH07206896A JP6004615A JP461594A JPH07206896A JP H07206896 A JPH07206896 A JP H07206896A JP 6004615 A JP6004615 A JP 6004615A JP 461594 A JP461594 A JP 461594A JP H07206896 A JPH07206896 A JP H07206896A
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- oligopeptide
- hla
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 新規なHLA結合性オリゴペプチドを提供す
る。 【構成】 一般式I−aのヒト主要組織適合抗原(HL
A)HLA―DRB1* 0405結合性オリゴペプチ
ド、それを有効成分として含有する医薬組成物、及び治
療有効量の該ペプチドを有効成分として含有する免疫抑
制剤。 X1−Y1−Y2−X2−Y3−X3 (I−a) 〔X1はW、F、L、M、Y及びIからなる群より選ば
れるアミノ酸を表わし、X2はF、L、I、Y、W、
C、V、M及びAからなる群より選ばれるアミノ酸を表
わし、X3はN、D、T、I、V、S、F、M及びWか
らなる群より選ばれるアミノ酸を表わし、Y1、Y2及
びY3はそれぞれ任意のL−アミノ酸を表わす。〕
る。 【構成】 一般式I−aのヒト主要組織適合抗原(HL
A)HLA―DRB1* 0405結合性オリゴペプチ
ド、それを有効成分として含有する医薬組成物、及び治
療有効量の該ペプチドを有効成分として含有する免疫抑
制剤。 X1−Y1−Y2−X2−Y3−X3 (I−a) 〔X1はW、F、L、M、Y及びIからなる群より選ば
れるアミノ酸を表わし、X2はF、L、I、Y、W、
C、V、M及びAからなる群より選ばれるアミノ酸を表
わし、X3はN、D、T、I、V、S、F、M及びWか
らなる群より選ばれるアミノ酸を表わし、Y1、Y2及
びY3はそれぞれ任意のL−アミノ酸を表わす。〕
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、HLA結合性オリゴペ
プチド、それを有効成分として含有する医薬組成物、お
よびヒトならびに獣医薬へのそれらの用途に関するもの
である。
プチド、それを有効成分として含有する医薬組成物、お
よびヒトならびに獣医薬へのそれらの用途に関するもの
である。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】ヒト主
要組織適合抗原(HLA)遺伝子領域は、ヒト第6染色
体の短腕上にあり、クラスI(HLA―A、B、C、
E、F、G)およびクラスII(HLA―DR、DQ、D
P)遺伝子に大別される。クラスII遺伝子はクラスII分
子(抗原)をコードする遺伝子からなる。クラスII分子
はα鎖とβ鎖より構成され、抗原提示細胞(マクロファ
ージ、樹状細胞など)、B細胞および活性化T細胞の細
胞膜表面に発現されている。クラスII分子は抗原ペプチ
ド(抗原提示細胞が細胞外液中より取り込んだ抗原を、
ライソソーム中に含まれる蛋白分解酵素で分解すること
により生じたペプチド)と結合し、細胞表面に発現して
CD4+ ヘルパーT細胞に提示する。抗原ペプチドとク
ラスII分子を共に認識して活性化されたヘルパーT細胞
は、種々のリンホカインを分泌してB細胞による抗体産
生を促す。
要組織適合抗原(HLA)遺伝子領域は、ヒト第6染色
体の短腕上にあり、クラスI(HLA―A、B、C、
E、F、G)およびクラスII(HLA―DR、DQ、D
P)遺伝子に大別される。クラスII遺伝子はクラスII分
子(抗原)をコードする遺伝子からなる。クラスII分子
はα鎖とβ鎖より構成され、抗原提示細胞(マクロファ
ージ、樹状細胞など)、B細胞および活性化T細胞の細
胞膜表面に発現されている。クラスII分子は抗原ペプチ
ド(抗原提示細胞が細胞外液中より取り込んだ抗原を、
ライソソーム中に含まれる蛋白分解酵素で分解すること
により生じたペプチド)と結合し、細胞表面に発現して
CD4+ ヘルパーT細胞に提示する。抗原ペプチドとク
ラスII分子を共に認識して活性化されたヘルパーT細胞
は、種々のリンホカインを分泌してB細胞による抗体産
生を促す。
【0003】HLAの特徴は、ヒト集団中に高度の個体
差(多型)が存在することである。T細胞はHLA分子
の個体差を認識して強い免疫応答を示すため、臓器移植
においてHLAの一致は拒絶反応回避のための重要な要
因となっている。さらにHLAの多型は、これと結合で
きる抗原ペプチドの種類を制限したり、T細胞の分化過
程に影響を与えることにより、特定の抗原ペプチドに対
する免疫応答の個体差をも決定する。
差(多型)が存在することである。T細胞はHLA分子
の個体差を認識して強い免疫応答を示すため、臓器移植
においてHLAの一致は拒絶反応回避のための重要な要
因となっている。さらにHLAの多型は、これと結合で
きる抗原ペプチドの種類を制限したり、T細胞の分化過
程に影響を与えることにより、特定の抗原ペプチドに対
する免疫応答の個体差をも決定する。
【0004】疾病の病因には環境要因と遺伝要因があ
る。自己免疫疾患やアレルギーなどの免疫異常に起因す
る疾病は、おそらく複数の環境要因と遺伝要因とが複雑
に絡み合って発生する多因子疾患である。遺伝要因とし
て、多くの自己免疫疾患とHLAとの相関が明らかにさ
れている。即ち、慢性関節リウマチでは、白人ではDR
B1* 0401およびDRB1* 0404が、日本人で
はDRB1* 0405が正の相関を示す。また、インス
リン依存性糖尿病は、白人、黒人、日本人でDQA1*
0301―DQB1* 0302およびDQA1* 050
1―DQB1* 0201と正の相関を示す。さらに、グ
レーブス病、ベーチェット病などについても疾患と正の
相関を示すHLAが知られている。
る。自己免疫疾患やアレルギーなどの免疫異常に起因す
る疾病は、おそらく複数の環境要因と遺伝要因とが複雑
に絡み合って発生する多因子疾患である。遺伝要因とし
て、多くの自己免疫疾患とHLAとの相関が明らかにさ
れている。即ち、慢性関節リウマチでは、白人ではDR
B1* 0401およびDRB1* 0404が、日本人で
はDRB1* 0405が正の相関を示す。また、インス
リン依存性糖尿病は、白人、黒人、日本人でDQA1*
0301―DQB1* 0302およびDQA1* 050
1―DQB1* 0201と正の相関を示す。さらに、グ
レーブス病、ベーチェット病などについても疾患と正の
相関を示すHLAが知られている。
【0005】このようにHLAが遺伝子要因として疾病
の発症に重要な役割を果たしていること、クラスII分子
に抗原ペプチドが結合して分離されることが知られてい
るものの(Buus, et al, Science 242,1045,
1988)、DRB1* 0405との関係では何の記載
も示唆もなされておらず、その他のHLA結合性オリゴ
ペプチドの存在、当該物質の免疫反応に対する作用がわ
ずかに報告されているに過ぎない(Cottens, et al.,W
O93/05011、Chicz, et al., J. Exp.Med.,
178,27,1993、Hammer, et al, Cell 74,
197〜203,July 16,1993)。そこで本発
明者等は、株化ヒトB細胞よりHLA―オリゴペプチド
結合体を単離、精製し、さらにHLAに結合したオリゴ
ペプチドを単離、精製し、HLAとの結合性を鋭意検討
した結果、驚くべきことにある種のアミノ酸配列を有す
るオリゴペプチドがHLA結合作用を有することを発見
し、本発明に到達したものである。
の発症に重要な役割を果たしていること、クラスII分子
に抗原ペプチドが結合して分離されることが知られてい
るものの(Buus, et al, Science 242,1045,
1988)、DRB1* 0405との関係では何の記載
も示唆もなされておらず、その他のHLA結合性オリゴ
ペプチドの存在、当該物質の免疫反応に対する作用がわ
ずかに報告されているに過ぎない(Cottens, et al.,W
O93/05011、Chicz, et al., J. Exp.Med.,
178,27,1993、Hammer, et al, Cell 74,
197〜203,July 16,1993)。そこで本発
明者等は、株化ヒトB細胞よりHLA―オリゴペプチド
結合体を単離、精製し、さらにHLAに結合したオリゴ
ペプチドを単離、精製し、HLAとの結合性を鋭意検討
した結果、驚くべきことにある種のアミノ酸配列を有す
るオリゴペプチドがHLA結合作用を有することを発見
し、本発明に到達したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は下記式
(I―a) X1 ―Y1 ―Y2 ―X2 ―Y3 ―X3 (I―a) [式中、X1 はW、F、L、M、Y及びIからなる群よ
り選ばれるアミノ酸を表わし、X2 はF、L、I、Y、
W、C、V、M及びAからなる群より選ばれるアミノ酸
を表わし、X3 はN、D、T、I、V、S、F、M及び
Wからなる群より選ばれるアミノ酸を表わし、Y1 、Y
2 及びY3 はそれぞれ任意のL―アミノ酸を表わす。]
で表わされるアミノ酸配列を有するヒト主要組織適合抗
原(HLA)HLA―DRB1* 0405結合性オリゴ
ペプチドである。
(I―a) X1 ―Y1 ―Y2 ―X2 ―Y3 ―X3 (I―a) [式中、X1 はW、F、L、M、Y及びIからなる群よ
り選ばれるアミノ酸を表わし、X2 はF、L、I、Y、
W、C、V、M及びAからなる群より選ばれるアミノ酸
を表わし、X3 はN、D、T、I、V、S、F、M及び
Wからなる群より選ばれるアミノ酸を表わし、Y1 、Y
2 及びY3 はそれぞれ任意のL―アミノ酸を表わす。]
で表わされるアミノ酸配列を有するヒト主要組織適合抗
原(HLA)HLA―DRB1* 0405結合性オリゴ
ペプチドである。
【0007】前記X1 のなかでもX1 がW、F、Mがこ
の順番でDR分子との親和性が高いという理由で好まし
く、またX2 のなかでもX2 がF、L、Iがこの順番で
同様に好ましく、さらにまたX3 のなかでもX3 が好ま
しく、具体的にそのようなN、X1 、X2 、X3 の組合
せを有するオリゴペプチドとして、下記式 W―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―1) F―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―2) F―Y1 ―Y2 ―F―Y3 ―N (I―a―3) M―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―4) F―Y1 ―Y2 ―I―Y3 ―N (I―a―5) (式中、Y1 、Y2 及びY3 の定義は式(I―a)にお
けるものと同じ。)から選ばれるアミノ酸配列を有する
ものを挙げることができる。上記式(I―a―1)〜
(I―a―5)においてY1 、Y2 及びY3 は前記式
(I―a)におけるものと同じであるが、なかでも
Y1 、Y2 、Y3 が全てAであるか、あるいはY1 =
D、Y2 =N、Y3 =Pであるものを好ましいものとし
て挙げることができる。
の順番でDR分子との親和性が高いという理由で好まし
く、またX2 のなかでもX2 がF、L、Iがこの順番で
同様に好ましく、さらにまたX3 のなかでもX3 が好ま
しく、具体的にそのようなN、X1 、X2 、X3 の組合
せを有するオリゴペプチドとして、下記式 W―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―1) F―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―2) F―Y1 ―Y2 ―F―Y3 ―N (I―a―3) M―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―4) F―Y1 ―Y2 ―I―Y3 ―N (I―a―5) (式中、Y1 、Y2 及びY3 の定義は式(I―a)にお
けるものと同じ。)から選ばれるアミノ酸配列を有する
ものを挙げることができる。上記式(I―a―1)〜
(I―a―5)においてY1 、Y2 及びY3 は前記式
(I―a)におけるものと同じであるが、なかでも
Y1 、Y2 、Y3 が全てAであるか、あるいはY1 =
D、Y2 =N、Y3 =Pであるものを好ましいものとし
て挙げることができる。
【0008】なお、上記式(I―a―1)〜(I―a―
5)で表わされるオリゴペプチドのN端側及び/又はC
端側には、更に0〜15個のアミノ酸残基が存在するこ
とができ、例えばN端側にGSTV、AA及びAAAA
から選ばれる2〜6個のアミノ酸残基、C端側にPE又
はAAのアミノ酸残基が存在するものも好ましいものと
して挙げられる。
5)で表わされるオリゴペプチドのN端側及び/又はC
端側には、更に0〜15個のアミノ酸残基が存在するこ
とができ、例えばN端側にGSTV、AA及びAAAA
から選ばれる2〜6個のアミノ酸残基、C端側にPE又
はAAのアミノ酸残基が存在するものも好ましいものと
して挙げられる。
【0009】また、上記X1 、X2 、X3 の組合せにお
いて、X1 がW又はYで、X2 がF、Y又はWで、X3
がDである場合のオリゴペプチドがDRB1* 0406
分子よりもDR分子(DRB1* 0405)により強い
親和性を持つという点で、好ましいものとして挙げられ
る。この場合のY1 、Y2 、Y3 としてはY1 〜Y3が
全てAであるかY1 =D、Y2 =N、Y3 =Pであるも
の、更にN端側及び/又はC端側に上記と同様のアミノ
酸残基が存在するものも好ましいものとして挙げられ
る。
いて、X1 がW又はYで、X2 がF、Y又はWで、X3
がDである場合のオリゴペプチドがDRB1* 0406
分子よりもDR分子(DRB1* 0405)により強い
親和性を持つという点で、好ましいものとして挙げられ
る。この場合のY1 、Y2 、Y3 としてはY1 〜Y3が
全てAであるかY1 =D、Y2 =N、Y3 =Pであるも
の、更にN端側及び/又はC端側に上記と同様のアミノ
酸残基が存在するものも好ましいものとして挙げられ
る。
【0010】上記式(I―a)等において各アルファベ
ットは下記表1に示すようなL―アミノ酸に各々対応す
るアミノ酸の1文字略号を表わす。
ットは下記表1に示すようなL―アミノ酸に各々対応す
るアミノ酸の1文字略号を表わす。
【0011】
【表1】
【0012】本発明のオリゴペプチドには、本発明の目
的とするHLA結合性を有する限り、本発明のオリゴペ
プチドを構成するアミノ酸のうちの1または2以上のア
ミノ酸が欠失、他のアミノ酸で置換、あるいは他のアミ
ノ酸が挿入されて得られるオリゴペプチドも含まれる。
的とするHLA結合性を有する限り、本発明のオリゴペ
プチドを構成するアミノ酸のうちの1または2以上のア
ミノ酸が欠失、他のアミノ酸で置換、あるいは他のアミ
ノ酸が挿入されて得られるオリゴペプチドも含まれる。
【0013】さらに本発明のHLA―DRB1* 040
5結合性オリゴペプチドとしては、 Y―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―6) Y―Y1 ―Y2 ―V―Y3 ―V (I―a―7) L―Y1 ―Y2 ―I―Y3 ―S (I―a―8) F―Y1 ―Y2 ―M―Y3 ―S (I―a―9) で表わされるアミノ酸配列を有するオリゴペプチドも好
ましいものとして挙げられる。
5結合性オリゴペプチドとしては、 Y―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―6) Y―Y1 ―Y2 ―V―Y3 ―V (I―a―7) L―Y1 ―Y2 ―I―Y3 ―S (I―a―8) F―Y1 ―Y2 ―M―Y3 ―S (I―a―9) で表わされるアミノ酸配列を有するオリゴペプチドも好
ましいものとして挙げられる。
【0014】本発明のオリゴペプチドは以下のようにし
て得ることができる。天然由来のものとしては、例えば
DRB1* 0405を有する患者よりリンパ球を得、こ
のリンパ球をEBウイルスで株化して所定量のB細胞株
を得る。次いでこのB細胞株を緩衝液で処理して得られ
る全細胞分解液より抗DR抗体カラムを用いてDR分子
―オリゴペプチド結合体を分取する。分取したHLA―
オリゴペプチド結合体を酸溶出、インキュベートして目
的オリゴペプチドを遊離させ、限外濾過・カラムクロマ
トグラフィーにより目的とするオリゴペプチドを単離・
精製することができる。あるいは、例えば前記式(I―
a―1)〜(I―a―9)で示されたアミノ酸配列を有
するオリゴペプチドを従来公知の方法でペプチドシンセ
サイザー等によって合成することによって得ることがで
きる。本発明のHLA結合性オリゴペプチドには、この
ように細胞から得られるオリゴペプチドおよびその手法
自体は従来公知のペプチド合成によって製造されるもの
が含まれる。
て得ることができる。天然由来のものとしては、例えば
DRB1* 0405を有する患者よりリンパ球を得、こ
のリンパ球をEBウイルスで株化して所定量のB細胞株
を得る。次いでこのB細胞株を緩衝液で処理して得られ
る全細胞分解液より抗DR抗体カラムを用いてDR分子
―オリゴペプチド結合体を分取する。分取したHLA―
オリゴペプチド結合体を酸溶出、インキュベートして目
的オリゴペプチドを遊離させ、限外濾過・カラムクロマ
トグラフィーにより目的とするオリゴペプチドを単離・
精製することができる。あるいは、例えば前記式(I―
a―1)〜(I―a―9)で示されたアミノ酸配列を有
するオリゴペプチドを従来公知の方法でペプチドシンセ
サイザー等によって合成することによって得ることがで
きる。本発明のHLA結合性オリゴペプチドには、この
ように細胞から得られるオリゴペプチドおよびその手法
自体は従来公知のペプチド合成によって製造されるもの
が含まれる。
【0015】このようにして得られたペプチドの活性を
最大限に維持するために本発明のオリゴペプチドは新鮮
であるか、4℃で保存する場合には、保存後約5日以内
のものが好ましい。あるいは、本発明のオリゴペプチド
は、凍結乾燥して凍結保存することもできる。さらにま
た、本発明のオリゴペプチドの溶液を凍結させたものと
することもできる。
最大限に維持するために本発明のオリゴペプチドは新鮮
であるか、4℃で保存する場合には、保存後約5日以内
のものが好ましい。あるいは、本発明のオリゴペプチド
は、凍結乾燥して凍結保存することもできる。さらにま
た、本発明のオリゴペプチドの溶液を凍結させたものと
することもできる。
【0016】本発明はまた、前記式(I―a)で表わさ
れるアミノ酸配列を有するHLA―DRB1* 0405
結合性オリゴペプチドを有効成分として含有する医薬組
成物および治療有効量の該オリゴペプチドを有効成分と
して含有する免疫抑制剤である。
れるアミノ酸配列を有するHLA―DRB1* 0405
結合性オリゴペプチドを有効成分として含有する医薬組
成物および治療有効量の該オリゴペプチドを有効成分と
して含有する免疫抑制剤である。
【0017】本発明の医薬組成物は、通常使用される充
填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、
滑沢剤などの稀釈剤あるいは賦形剤を用いて調製するこ
とができ、例えば錠剤、散剤、液剤、カプセル剤、坐
剤、注射剤等の経口投与用製剤、または非経口投与用製
剤とすることができる。かかる製剤における賦形剤、稀
釈剤等としては、従来公知のものを使用することがで
き、例えば錠剤の場合には乳糖、でんぷん、ブドウ糖、
結晶セルロース等、注射剤の場合には水、プロピレング
リコール等を挙げることができ、必要に応じて吸収促進
剤、保存剤、着色剤、溶解補助剤、干渉剤、無痛化剤を
含有せしめることができる。
填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、
滑沢剤などの稀釈剤あるいは賦形剤を用いて調製するこ
とができ、例えば錠剤、散剤、液剤、カプセル剤、坐
剤、注射剤等の経口投与用製剤、または非経口投与用製
剤とすることができる。かかる製剤における賦形剤、稀
釈剤等としては、従来公知のものを使用することがで
き、例えば錠剤の場合には乳糖、でんぷん、ブドウ糖、
結晶セルロース等、注射剤の場合には水、プロピレング
リコール等を挙げることができ、必要に応じて吸収促進
剤、保存剤、着色剤、溶解補助剤、干渉剤、無痛化剤を
含有せしめることができる。
【0018】本発明では、かかる有効成分としてペプチ
ドと、公知の適当な賦形剤を組み合わせ、公知の方法で
本発明の免疫抑制剤とすることができる。好ましくは本
発明の免疫抑制剤は、非経口投与製剤、中でも点滴もし
くは単回大量(ボラス)の静脈投与製剤もしくは局所投
与製剤として投与される。静脈投与製剤の場合、例えば
患者の症状に応じて生理食塩水、5%デキストリン含有
水、リンゲル液、他の市販の静注還流生理緩衝液などを
挙げることができる。
ドと、公知の適当な賦形剤を組み合わせ、公知の方法で
本発明の免疫抑制剤とすることができる。好ましくは本
発明の免疫抑制剤は、非経口投与製剤、中でも点滴もし
くは単回大量(ボラス)の静脈投与製剤もしくは局所投
与製剤として投与される。静脈投与製剤の場合、例えば
患者の症状に応じて生理食塩水、5%デキストリン含有
水、リンゲル液、他の市販の静注還流生理緩衝液などを
挙げることができる。
【0019】ヒトまたは動物における本発明のHLA結
合性オリゴペプチドの有効量は、例えば投与対象者の年
齢および体重、症状および重症度、投与形態、用いるオ
リゴペプチドの形態および効力などによって変動するも
のであり、また、最終的には医師もしくは獣医師の意図
により変動するものである。本発明のオリゴペプチドの
有効量は、例えば約1〜100mg/体重kg/日、好
ましくは約5〜20mg/体重kg/日で静脈内、筋肉
内、腹腔内または関節内等の局所注射で投与される。
合性オリゴペプチドの有効量は、例えば投与対象者の年
齢および体重、症状および重症度、投与形態、用いるオ
リゴペプチドの形態および効力などによって変動するも
のであり、また、最終的には医師もしくは獣医師の意図
により変動するものである。本発明のオリゴペプチドの
有効量は、例えば約1〜100mg/体重kg/日、好
ましくは約5〜20mg/体重kg/日で静脈内、筋肉
内、腹腔内または関節内等の局所注射で投与される。
【0020】かくして本発明のHLA結合性オリゴペプ
チド及びこれを有効成分として含有する医薬組成物等を
得ることができるが、本発明におけるHLA結合性オリ
ゴペプチドは、抗原提示細胞により抗原ペプチドが処理
されクラスII分子と結合して細胞膜上に発現される過程
で、抗原ペプチドと置換し、抗原提示細胞とヘルパーT
細胞との情報伝達を阻害もしくは修飾し、ひいては抗体
産生、遅延型アレルギー反応等を抑制するものである。
チド及びこれを有効成分として含有する医薬組成物等を
得ることができるが、本発明におけるHLA結合性オリ
ゴペプチドは、抗原提示細胞により抗原ペプチドが処理
されクラスII分子と結合して細胞膜上に発現される過程
で、抗原ペプチドと置換し、抗原提示細胞とヘルパーT
細胞との情報伝達を阻害もしくは修飾し、ひいては抗体
産生、遅延型アレルギー反応等を抑制するものである。
【0021】
【実施例】以下の参考例、実施例により本発明を詳細に
説明するが、これら実施例は本発明の範囲を限定するも
のではない。
説明するが、これら実施例は本発明の範囲を限定するも
のではない。
【0022】[参考例1]Buusらの方法(Science 24
2,1045,1988)に従ってDRB1* 0405
を有する患者より得たリンパ球をEBウイルスで株化し
てB細胞株を樹立し細胞数が約1010個になるまで増殖
させた。次いでこの株化したB細胞株を緩衝液(1%ノ
ニデットP―40、5mM Na―オルソバナデート、
25mMヨードアセトアミド、1mM PMSF(フェ
ニルメタンスルホニルフルオリド)含有リン酸緩衝液p
H7.2)で処理して全細胞溶解液を得た。この全細胞
溶解液を遠心(10,000rpm、1時間)し、上清
を0.45μmメンブレンフィルター(ミリポア社製)
に通した後、マウスγグロブリン―セファロース(ファ
ルマシア社製)およびプロテインA―セファロースカラ
ム(ピアス社製)で処理した。この様に処理して得られ
た溶出液を抗DR抗体固定化カラム(抗DRモノクロー
ナル抗体HU―4(参考文献:Hirayama, K. et el. 1
986,J.Immunol.137,924〜)を固定化したピ
アス社製カラム)を用いてDRB1*0405分子―オ
リゴペプチド結合体を分取した(洗浄:0.1%SD
S、0.5%NP―40含有リン酸緩衝液pH7.2、
1%n―オクチルグルコシド含有リン酸緩衝液pH7.
2、溶出:1%n―オクチルグルコシド含有緩衝液pH
10.5)。さらに75%アセトニトリルで生成される
沈殿物を2.5M酢酸に溶解し、37℃、30分間イン
キュベートしてオリゴペプチドを遊離させ、限外濾過
(分画分子量、10kDa)し、素通り分画を濃縮し目
的オリゴペプチドを得た。濾過残分を遊離DRB1* 0
405分子(遊離DR分子)として保存し、参考例2の
結合実験に用いた。得られたオリゴペプチドをHPLC
(C18カラムWaters製;Bondasphere 5μm、100
A、2.1×150mm)を用いて分離した(流速:
0.25ml/min、溶出条件:0.06%TFA水
溶液と0.052%TFAアセトニトリル溶液を用いる
120分間グラディエント溶出)(図1)。各ピークを
エドマン分解を用いたペプチドシークエンサーにかけて
得られた結果を基にホモロジー検索を実施して各ピーク
のアミノ酸配列を決定した。
2,1045,1988)に従ってDRB1* 0405
を有する患者より得たリンパ球をEBウイルスで株化し
てB細胞株を樹立し細胞数が約1010個になるまで増殖
させた。次いでこの株化したB細胞株を緩衝液(1%ノ
ニデットP―40、5mM Na―オルソバナデート、
25mMヨードアセトアミド、1mM PMSF(フェ
ニルメタンスルホニルフルオリド)含有リン酸緩衝液p
H7.2)で処理して全細胞溶解液を得た。この全細胞
溶解液を遠心(10,000rpm、1時間)し、上清
を0.45μmメンブレンフィルター(ミリポア社製)
に通した後、マウスγグロブリン―セファロース(ファ
ルマシア社製)およびプロテインA―セファロースカラ
ム(ピアス社製)で処理した。この様に処理して得られ
た溶出液を抗DR抗体固定化カラム(抗DRモノクロー
ナル抗体HU―4(参考文献:Hirayama, K. et el. 1
986,J.Immunol.137,924〜)を固定化したピ
アス社製カラム)を用いてDRB1*0405分子―オ
リゴペプチド結合体を分取した(洗浄:0.1%SD
S、0.5%NP―40含有リン酸緩衝液pH7.2、
1%n―オクチルグルコシド含有リン酸緩衝液pH7.
2、溶出:1%n―オクチルグルコシド含有緩衝液pH
10.5)。さらに75%アセトニトリルで生成される
沈殿物を2.5M酢酸に溶解し、37℃、30分間イン
キュベートしてオリゴペプチドを遊離させ、限外濾過
(分画分子量、10kDa)し、素通り分画を濃縮し目
的オリゴペプチドを得た。濾過残分を遊離DRB1* 0
405分子(遊離DR分子)として保存し、参考例2の
結合実験に用いた。得られたオリゴペプチドをHPLC
(C18カラムWaters製;Bondasphere 5μm、100
A、2.1×150mm)を用いて分離した(流速:
0.25ml/min、溶出条件:0.06%TFA水
溶液と0.052%TFAアセトニトリル溶液を用いる
120分間グラディエント溶出)(図1)。各ピークを
エドマン分解を用いたペプチドシークエンサーにかけて
得られた結果を基にホモロジー検索を実施して各ピーク
のアミノ酸配列を決定した。
【0023】表2には、HLA―オリゴペプチド結合体
より酸溶出したオリゴペプチドの各HPLCピークに相
当するアミノ酸配列とホモロジーの関係を示す。
より酸溶出したオリゴペプチドの各HPLCピークに相
当するアミノ酸配列とホモロジーの関係を示す。
【0024】
【表2】
【0025】これらのホモロジー情報をもとに表3に記
載するアミノ酸配列を有するオリゴペプチド(I)〜
(VII )をHLA結合性オリゴペプチドとして想定し
た。
載するアミノ酸配列を有するオリゴペプチド(I)〜
(VII )をHLA結合性オリゴペプチドとして想定し
た。
【0026】これら(I)〜(VII )のオリゴペプチド
を3文字略号を用いて表示した場合を後記配列表の配列
番号:1〜7に示す。
を3文字略号を用いて表示した場合を後記配列表の配列
番号:1〜7に示す。
【0027】
【表3】
【0028】以下、参考例、実施例において、表3に記
載のこれらピーク番号295.17等のオリゴペプチド
を例えば「295.17オリゴペプチド」と略記する。
載のこれらピーク番号295.17等のオリゴペプチド
を例えば「295.17オリゴペプチド」と略記する。
【0029】[参考例2] (1)表3に示された295.36オリゴペプチド等を
ペプチドシンセサイザーにより合成した。得られた合成
オリゴペプチドが各々表3記載のアミノ酸配列を有する
ことを確認し、以下の実施例はこれら合成オリゴペプチ
ドを用いて実施した。
ペプチドシンセサイザーにより合成した。得られた合成
オリゴペプチドが各々表3記載のアミノ酸配列を有する
ことを確認し、以下の実施例はこれら合成オリゴペプチ
ドを用いて実施した。
【0030】(2) 参考例1で得た遊離DR分子の溶
媒を1mM PMSF、0.05%NP40、5%DM
SO、0.1%NaN3 含有リン酸塩緩衝液(pH7.
0)に交換後、プロテアーゼ阻害剤(最終濃度:1.3
mM 1,10―フェナンスロリン、73μMペプスタ
チンA、8mM EDTA、6mM N―エチルマレイ
ミド、200μM N,α―p―トシル―L―リジンク
ロロメチルケトン)を添加した。DR分子1μMにヨー
ド125標識した合成オリゴペプチド10nM(表3記
載の295.36、295.24、295.17オリゴ
ペプチドを標識した)を加え、48時間室温にて静置し
反応させた。
媒を1mM PMSF、0.05%NP40、5%DM
SO、0.1%NaN3 含有リン酸塩緩衝液(pH7.
0)に交換後、プロテアーゼ阻害剤(最終濃度:1.3
mM 1,10―フェナンスロリン、73μMペプスタ
チンA、8mM EDTA、6mM N―エチルマレイ
ミド、200μM N,α―p―トシル―L―リジンク
ロロメチルケトン)を添加した。DR分子1μMにヨー
ド125標識した合成オリゴペプチド10nM(表3記
載の295.36、295.24、295.17オリゴ
ペプチドを標識した)を加え、48時間室温にて静置し
反応させた。
【0031】なお、陰性対照としてirrelevantM12ペ
プチド(YNELSGEAHKDALGKLGIDN)
を用いて、同様に反応させた。次いでセファデックスG
―50カラム(ファルマシア製、4×120mm)で分
離してガンマーカウンターを用いて計数し、(DR分子
に結合した放射能量/総放射能量)×100を求め結合
率(%)とした。
プチド(YNELSGEAHKDALGKLGIDN)
を用いて、同様に反応させた。次いでセファデックスG
―50カラム(ファルマシア製、4×120mm)で分
離してガンマーカウンターを用いて計数し、(DR分子
に結合した放射能量/総放射能量)×100を求め結合
率(%)とした。
【0032】表4には、DR分子に対する標識合成オリ
ゴペプチドの結合率を示す。
ゴペプチドの結合率を示す。
【0033】
【表4】
【0034】表4から295.36オリゴペプチドおよ
び295.24オリゴペプチドおよび295.17オリ
ゴペプチドの標識体は、遊離DR分子と、それぞれ7.
5、12.7および8.2%結合した。これに対して、
陰性対照は0.7%結合したに過ぎなかった。
び295.24オリゴペプチドおよび295.17オリ
ゴペプチドの標識体は、遊離DR分子と、それぞれ7.
5、12.7および8.2%結合した。これに対して、
陰性対照は0.7%結合したに過ぎなかった。
【0035】[参考例3]参考例2の結合反応時に非標
識合成オリゴペプチドをモル濃度比で10〜1,000
倍量添加して結合阻害率(%)を求めた。なお、この
際、陰性対照として、DR分子に結合しないオリゴペプ
チド(irrelevantM12peptide )を大過剰量添加して
陰性対照とした。
識合成オリゴペプチドをモル濃度比で10〜1,000
倍量添加して結合阻害率(%)を求めた。なお、この
際、陰性対照として、DR分子に結合しないオリゴペプ
チド(irrelevantM12peptide )を大過剰量添加して
陰性対照とした。
【0036】図2には、標識295.24オリゴペプチ
ドと遊離DR分子との結合に対する各モル比の非標識2
95.24オリゴペプチドの阻害作用を示す。
ドと遊離DR分子との結合に対する各モル比の非標識2
95.24オリゴペプチドの阻害作用を示す。
【0037】図2から非標識295.24オリゴペプチ
ドは、標識295.24オリゴペプチドと遊離DR分子
との結合を濃度依存的に阻害したことが判る。
ドは、標識295.24オリゴペプチドと遊離DR分子
との結合を濃度依存的に阻害したことが判る。
【0038】表5には、標識295.24オリゴペプチ
ドと遊離DR(DRB1* 0405)分子との結合に対
する表3記載の種々の非標識オリゴペプチドの阻害作用
を示す。
ドと遊離DR(DRB1* 0405)分子との結合に対
する表3記載の種々の非標識オリゴペプチドの阻害作用
を示す。
【0039】295.24、295.36、295.1
7、295.29、295.26、295.32および
295.21オリゴペプチドは、1000倍の濃度にお
いて、標識295.24オリゴペプチドと遊離DR分子
との結合を阻害した。これに対して、陰性対照(irrele
vantM12 peptide)は影響を示さなかった。
7、295.29、295.26、295.32および
295.21オリゴペプチドは、1000倍の濃度にお
いて、標識295.24オリゴペプチドと遊離DR分子
との結合を阻害した。これに対して、陰性対照(irrele
vantM12 peptide)は影響を示さなかった。
【0040】
【表5】
【0041】[実施例1] (1)図3に示されているようなピーク番号295.2
4の親水性アミノ酸残基をアラニンに、また疎水性アミ
ノ酸残基をセリンに置換した15種類のペプチドを合成
して、295.24の 125I標識体と遊離DR分子との
結合に対する影響を検討し、結果を図3に示した。
4の親水性アミノ酸残基をアラニンに、また疎水性アミ
ノ酸残基をセリンに置換した15種類のペプチドを合成
して、295.24の 125I標識体と遊離DR分子との
結合に対する影響を検討し、結果を図3に示した。
【0042】図3から295.24のN末端より5、
8、10位のアミノ酸の置換により、標識295.24
と遊離DR分子との結合阻害作用が減弱したことが判
る。その結果、----F--L- N--で表わされるモチーフ
(- は任意のアミノ酸が存在することを示す)がDR分
子との結合に重要なモチーフであることが推察された。
8、10位のアミノ酸の置換により、標識295.24
と遊離DR分子との結合阻害作用が減弱したことが判
る。その結果、----F--L- N--で表わされるモチーフ
(- は任意のアミノ酸が存在することを示す)がDR分
子との結合に重要なモチーフであることが推察された。
【0043】(2)(1)で推察されたモチーフより、
295.24オリゴペプチドのアラニン置換体であるA
AFAALANAAおよび、このペプチドのF、L、N
を逐次他のアミノ酸残基に置換したペプチドを合成し、
参考例2と同様にして遊離DR分子との親和性を検討し
た。なお、参考例1と同様の方法で、EBウイルス株化
DRB1* 0406陽性B細胞より遊離DRB1* 04
06分子を取得し、対照として結合実験に用いた。
295.24オリゴペプチドのアラニン置換体であるA
AFAALANAAおよび、このペプチドのF、L、N
を逐次他のアミノ酸残基に置換したペプチドを合成し、
参考例2と同様にして遊離DR分子との親和性を検討し
た。なお、参考例1と同様の方法で、EBウイルス株化
DRB1* 0406陽性B細胞より遊離DRB1* 04
06分子を取得し、対照として結合実験に用いた。
【0044】その結果を図4―(a)、(b)、(c)
に示した。
に示した。
【0045】図4―(a)は、295.24オリゴペプ
チドのアラニン置換体及び更にこのうちのFを図4―
(a)の横軸に記載した各種アミノ酸に置換して得られ
るアラニン置換体を用いた結合実験の結果を示してい
る。
チドのアラニン置換体及び更にこのうちのFを図4―
(a)の横軸に記載した各種アミノ酸に置換して得られ
るアラニン置換体を用いた結合実験の結果を示してい
る。
【0046】また図4―(b)、図4―(c)は、それ
ぞれL、Nを両図の横軸に記載した各種アミノ酸に置換
して得られるアラニン置換体を用いた結合実験の結果を
示している。
ぞれL、Nを両図の横軸に記載した各種アミノ酸に置換
して得られるアラニン置換体を用いた結合実験の結果を
示している。
【0047】図4から、オリゴペプチドAAFAALA
NAAは、標識295.24オリゴペプチドとDR分子
およびDRB1* 0406分子との結合を阻害し、それ
ぞれに親和性を有することが示された。特にN末端より
3位にW、F、M、Y、Iが、6位にF、L、I、Y、
W、C、V、M、Aが、8位にN、D、T、I、V、
S、F、M、Wが存在するときに、DR分子に対して高
い親和性を有することが示された。なかでも3位がW、
F又はMで、6位がL、F又はIで、8位がNの組合せ
のものが親和性に優れていることが判る。DRB1* 0
406分子に対しては、3位はF、I、M、Wが、6位
はL、I、M、V、F、A、Tが、8位はS、N、I、
Qが特に高い親和性を示した。また、3位をW、Y、6
位をF、Y、W、8位にDに置換したときDR分子に対
してより強い親和性が認められた。
NAAは、標識295.24オリゴペプチドとDR分子
およびDRB1* 0406分子との結合を阻害し、それ
ぞれに親和性を有することが示された。特にN末端より
3位にW、F、M、Y、Iが、6位にF、L、I、Y、
W、C、V、M、Aが、8位にN、D、T、I、V、
S、F、M、Wが存在するときに、DR分子に対して高
い親和性を有することが示された。なかでも3位がW、
F又はMで、6位がL、F又はIで、8位がNの組合せ
のものが親和性に優れていることが判る。DRB1* 0
406分子に対しては、3位はF、I、M、Wが、6位
はL、I、M、V、F、A、Tが、8位はS、N、I、
Qが特に高い親和性を示した。また、3位をW、Y、6
位をF、Y、W、8位にDに置換したときDR分子に対
してより強い親和性が認められた。
【0048】(3)これらの結果より、参考例1で合成
したHLA結合性オリゴペプチド((I)、(II)、
(IV)、(VII )等)についても表6に示すように、3
点で結合する可能性が示唆された。
したHLA結合性オリゴペプチド((I)、(II)、
(IV)、(VII )等)についても表6に示すように、3
点で結合する可能性が示唆された。
【0049】
【表6】
【0050】以上より、これら実施例で得られたモチー
フは、慢性関節リウマチ(RA)等の自己免疫疾患にお
ける自己抗原の同定に重要な情報を提供するものと考え
られ、このモチーフを有するペプチドは免疫抑制剤とし
て有用であると考えられる。
フは、慢性関節リウマチ(RA)等の自己免疫疾患にお
ける自己抗原の同定に重要な情報を提供するものと考え
られ、このモチーフを有するペプチドは免疫抑制剤とし
て有用であると考えられる。
【0051】[実施例2]注射剤の製造 1ml中に実施例1(1)のモチーフ(オリゴペプチ
ド)を0.3mg含有する注射用溶液を下記の処方によ
り製造した。
ド)を0.3mg含有する注射用溶液を下記の処方によ
り製造した。
【0052】 実施例1(1)のモチーフ 30mg 食塩 900mg 注射用蒸留水 100ml
【0053】
【0054】配列番号:1 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列: Val Pro Ile Gln Arg Ala Val Tyr Gln Asn Val Val Val Asn Asn 1 5 10 15
【0055】配列番号:2 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列: Ser Pro Gly Thr Gly Ala Tyr Tyr Val Leu Leu Asn 1 5 10
【0056】配列番号:3 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列: Gly Ser Thr Val Phe Asp Asn Leu Pro Asn Pro Glu Ile Asp Gly Asp 1 5 10 15 Tyr Tyr Gly Trp 20
【0057】配列番号:4 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列: Glu Gly Gln Leu Val Ser Ile His Ser Pro Glu Glu Gln Asp Phe Leu 1 5 10 15 Thr Lys His Ala 20
【0058】配列番号:5 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド Gly Pro Lys Pro Leu Phe Arg Arg Met Ser Ser Leu Val Gly Pro Thr 1 5 10 15 Gln Ser Phe Phe 20
【0059】配列番号:6 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列: Gly Lys Pro Pro Gln Tyr Ile Ala Val His Val Val Pro Asp Gln Leu 1 5 10 15 Met Ala Phe Gly 20
【0060】配列番号:7 配列の長さ:19 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列: Ser Asp Pro Ile Leu Tyr Arg Pro Val Ala Val Ala Leu Asp Thr Lys 1 5 10 15 Gly Pro Glu
【図1】図1は参考例1におけるHPLCの結果を示
す。
す。
【図2】図2は参考例3におけるオリゴペプチド(標識
されたもの)と遊離DR分子との結合に対する非標識オ
リゴペプチドの阻害作用を示す。
されたもの)と遊離DR分子との結合に対する非標識オ
リゴペプチドの阻害作用を示す。
【図3】図3は実施例1(1)における標識295.2
4オリゴペプチドとDR分子との結合に対する本発明の
オリゴペプチドの阻害作用を示す。
4オリゴペプチドとDR分子との結合に対する本発明の
オリゴペプチドの阻害作用を示す。
【図4】図4は実施例1(2)における、本発明のオリ
ゴペプチドとDR分子の親和性スペクトラムを示す。図
中、(a)はAAFAALANAAポリアラニンペプチ
ドおよびFを他のアミノ酸残基に置換した1残基置換ポ
リアラニンペプチド、(b)は同様にLの1残基置換ポ
リアラニンペプチド、(c)は同様にNの1残基置換ポ
リアラニンペプチドを用いた場合を示す。
ゴペプチドとDR分子の親和性スペクトラムを示す。図
中、(a)はAAFAALANAAポリアラニンペプチ
ドおよびFを他のアミノ酸残基に置換した1残基置換ポ
リアラニンペプチド、(b)は同様にLの1残基置換ポ
リアラニンペプチド、(c)は同様にNの1残基置換ポ
リアラニンペプチドを用いた場合を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森谷 恵司 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内
Claims (4)
- 【請求項1】 下記式(I―a) X1 ―Y1 ―Y2 ―X2 ―Y3 ―X3 (I―a) [式中、X1 はW、F、L、M、Y及びIからなる群よ
り選ばれるアミノ酸を表わし、X2 はF、L、I、Y、
W、C、V、M及びAからなる群より選ばれるアミノ酸
を表わし、X3 はN、D、T、I、V、S、F、M及び
Wからなる群より選ばれるアミノ酸を表わし、Y1 、Y
2 及びY3 はそれぞれ任意のL―アミノ酸を表わす。]
で表わされるアミノ酸配列を有するヒト主要組織適合抗
原(HLA)HLA―DRB1* 0405結合性オリゴ
ペプチド。 - 【請求項2】 下記式(I―a―1)〜(I―a―5) W―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―1) F―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―2) F―Y1 ―Y2 ―F―Y3 ―N (I―a―3) M―Y1 ―Y2 ―L―Y3 ―N (I―a―4) F―Y1 ―Y2 ―I―Y3 ―N (I―a―5) (式中、Y1 、Y2 及びY3 の定義は式(I―a)にお
けるものと同じ。)のいずれかで表わされるアミノ酸配
列を有する請求項1記載のオリゴペプチド。 - 【請求項3】 請求項1記載のオリゴペプチドを有効成
分として含有する医薬組成物。 - 【請求項4】 治療有効量の請求項1記載のオリゴペプ
チドを有効成分として含有する免疫抑制剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6004615A JPH07206896A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | Hla結合性オリゴペプチドを含有する免疫抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6004615A JPH07206896A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | Hla結合性オリゴペプチドを含有する免疫抑制剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07206896A true JPH07206896A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11588971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6004615A Pending JPH07206896A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | Hla結合性オリゴペプチドを含有する免疫抑制剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07206896A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110165185A1 (en) * | 2003-07-03 | 2011-07-07 | Rush University Medical Center | Immunogenic peptides |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP6004615A patent/JPH07206896A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110165185A1 (en) * | 2003-07-03 | 2011-07-07 | Rush University Medical Center | Immunogenic peptides |
| US9289479B2 (en) * | 2003-07-03 | 2016-03-22 | Rush University Medical Center | Immunogenic peptides |
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