JPH07207202A - インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法

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JPH07207202A
JPH07207202A JP1227794A JP1227794A JPH07207202A JP H07207202 A JPH07207202 A JP H07207202A JP 1227794 A JP1227794 A JP 1227794A JP 1227794 A JP1227794 A JP 1227794A JP H07207202 A JPH07207202 A JP H07207202A
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俊毅 由井
Eisuke Hiraoka
英輔 平岡
Takeshi Hashimoto
健 橋本
Yasuharu Endo
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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 普通紙上で高濃度でかつ均一な画像が得ら
れ、かつ紙上における乾燥性が高く、目詰まりや吐出乱
れを引き起こさないインクジェット記録用インクを提供
する。 【構成】 水および色材を必須成分とするインクジェッ
ト記録用インクであって、高分子界面活性剤および含硫
黄アルコール類を含有させたことを特徴とする。含硫黄
アルコール類としてはチオジエタノールが、高分子界面
活性剤としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロック共重合体が好ましい。記録は、このインク
ジェット記録用インクを用い、ドロップ量100ng以
下のインク吐出量で行うのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット方式の
記録装置に用いられる、新規なインクジェット記録用イ
ンク、およびそれを用いるインクジェット記録方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ノズル、スリット或いは多孔質フィルム
等から液体或いは溶融固体インクを吐出し、紙、布、フ
ィルム等に記録を行う、いわゆるインクジェット方式の
記録装置は、小型で安価、静寂性等の利点を有すること
から精力的に検討が行われ、特に黒色の単色プリンタと
して、レポート用紙、コピー用紙等の、いわゆる普通紙
上に良好な印字品質が得られるプリンタが数多く市販さ
れており、また最近ではフルカラー記録が行えるプリン
タも出現している。これらのインクジェット記録装置で
用いられるインクは、主に溶媒、色材および添加剤から
構成される。インクジェット記録用インクに関しては (1)紙上で、にじみやかぶりのない高解像度、高濃度
で均一な画像が得られること、(2)ノズル先端でのイ
ンク乾燥による目詰まりが発生せず、常に吐出応答性、
吐出安定性が良好であること、(3)紙上においてイン
クの乾燥性が良いこと、(4)画像の堅牢性が良いこ
と、(5)長期保存安定性が良いこと、などの特性が要
求される。
【0003】従来、普通紙上で高濃度でかつ均一な画像
を得るための対策として、染料:C.I.ダイレクトブ
ラック168とチオジグリコールの組合せを用いること
が提案されている(特開平1−263169号公報)。
紙上における乾燥性の改善対策としては、界面活性剤あ
るいは多価アルコール誘導体を添加する方法が提案され
ている(特公昭60−34992号公報および特公昭6
2−13388号公報)。また目詰まり防止対策として
は、キレート試薬による金属イオンのキレート化(特開
昭51−85804号公報)、また染料の溶解性を高め
るために、N−メチル−2−ピロリドン、チオジエタノ
ール、エタノールアミンを可溶化剤として用いる方法が
提案されている(特公昭61−36876号公報、特公
昭61−55546号公報および特公昭62−2882
8号公報)。また吐出安定性に関しては、インク中の溶
存空気が泡となって、吐出方向の乱れ、吐出不能を引き
起こすと考えられており、酸素吸収剤を添加する方法
(特開昭53−61412号公報)や、消泡剤を添加す
る方法(特開昭55−65268号公報)のほか、溶存
空気の脱気により泡の発生を抑える方法(特開平5−1
7712号公報)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
から画像の均一性、紙上における乾燥性、目詰まり防止
および吐出安定性の改善策が種々提案されているが、全
ての要求項目を十分に満足させるものは未だ得られてい
ない。したがって、本発明の目的は、普通紙上で高濃度
でかつ均一な画像が得られ、かつ紙上における乾燥性が
高く、目詰まりや吐出乱れを引き起こさないインクジェ
ット記録用インクを提供することにある。本発明の他の
目的は、目詰まりが発生せず、常に吐出応答性、吐出安
定性の良好な、高濃度で均一な画像を得ることが可能な
記録方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、水および色材を必須成分とするインクジェット
記録用インクに、高分子界面活性剤および含硫黄アルコ
ール類を含有させることにより、普通紙上で高濃度でか
つ均一な画像が得られ、かつ紙上における乾燥性が高
く、目詰まりや吐出乱れを引き起こさないことを見出
し、本発明を完成するに至った。したがって、本発明の
インクジェット記録用インクは、水および色材を必須成
分とするものであって、高分子界面活性剤および含硫黄
アルコール類を含有させたことを特徴とする。本発明の
インクジェット記録方法は、上記インクジェット記録用
インクを用い、ドロップ量100ng以下のインク吐出
量で記録を行うことを特徴とする。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
インクジェット記録用インクにおいて、含有させる高分
子界面活性剤としては、プルロニック型非イオン界面活
性剤、ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮
合物、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、ポリアルキルメタクリレート、アルキ
ルメタクリレートとアミン含有モノマーの共重合体、あ
るいはポリアクリルアミドおよびその誘導体等があげら
れる。これら高分子界面活性剤をインクに添加すること
により、通常の界面活性剤の場合と同様に、インクの紙
中への浸透を高め乾燥を早める一方、紙中においてイン
クの過度の浸透を抑えることにより、にじみを防止す
る。これら高分子界面活性剤の中では、画像の均一性、
乾燥性、インクの低起泡性等を考慮した場合、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーで
あるプルロニック型非イオン界面活性剤が最も好まし
い。これら高分子界面活性剤は、インク中に通常0.0
1〜10重量%の範囲で含有させることが好ましく、よ
り好ましくは0.05〜5重量%の範囲である。
【0007】また、上記高分子界面活性剤と共に含有さ
せる含硫黄アルコール類は、水酸基で置換されたスルフ
ィドおよびメルカプタンを意味し、具体的には、例えば
チオジエタノール(HOCH2 CH2 SCH2 CH2
H)、2−メルカプトエタノール(HOCH2 CH2
H)、チオグリセロール(HOCH2 CH(OH)CH
2 SH)、モノチオプロピレングリコール(HSCH2
CH2 CH2 OH)、2−メチルチオエタノール(CH
3 SCH2 CH2 OH)、3−ヒドロキシプロピルメチ
ルスルフィド(CH3 SCH2 CH2 CH2 OH)など
があげられるが、含硫黄アルコール類自体の粘度が高か
ったり、水の蒸発を抑える効果が低いと目詰まり改善効
果が薄れ、また含硫黄アルコール類の揮発性が高いと臭
気の問題が生じるため、これらの点を考慮するとチオジ
エタノールが最も好ましい。含硫黄アルコール類のイン
ク中の含有量は、約1〜50重量%の範囲が好ましく、
より好ましくは約3〜30重量%の範囲である。高分子
界面活性剤のみを含有させた場合には、画像の均一性お
よび乾燥性の改善が行える一方、インク吐出ノズル端部
で水が蒸発した際、粘度の急激な上昇が起こりやすく、
目詰まりの恐れがある。また通常の界面活性剤に比べて
低起泡性ではあるが全く起らないわけではなく、ノズル
内の気泡により吐出方向の乱れを引き起こす可能性があ
る。しかしながら、インク中に含硫黄アルコール類を併
存させることにより、目詰まりを防止し、かつ気泡の発
生を一層抑えて、吐出乱れを低減させることが可能にな
る。
【0008】本発明のインクジェット記録用インクにお
いて、必須成分である色材としては、各種染料、顔料、
着色ポリマー/ワックス等を用いることができる。この
中では水溶性染料を用いるのが好ましい。水溶性染料
は、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料等の
いずれでもよいが、より好ましくは、酸性染料、直接染
料である。例えば、C.I.ダイレクトブラック−2、
−4、−9、−11、−17、−19、−22、−3
2、−80、−151、−154、−168、−171
および−194、C.I.ダイレクトブルー−1、−
2、−6、−8、−22、−34、−70、−71、−
76、−78、−86、−112、−142、−16
5、−199、−200、−201、−202、−20
3、−207、−218、−236および−287、
C.I.ダイレクトレッド−1、−2、−4、−8、−
9、−11、−13、−15、−20、−28、−3
1、−33、−37、−39、−51、−59、−6
2、−63、−73、−75、−80、−81、−8
3、−87、−90、−94、−95、−99、−10
1、−110および−189、C.I.ダイレクトイエ
ロー−1、−2、−4、−8、−11、−12、−2
6、−27、−28、−33、−34、−41、−4
4、−48、−58、−86、−87、−88、−13
5、−142および−144、C.I.フードブラック
−1および−2、C.I.アシッドブラック−1、−
2、−7、−16、−24、−26、−28、−31、
−48、−52、−63、−107、−112、−11
8、−119、−121、−156、−172、−19
4および−208、C.I.アシッドブルー−1、−
7、−9、−15、−22、−23、−27、−29、
−40、−43、−55、−59、−62、−78、−
80、−81、−83、−90、−102、−104、
−111、−185、−249および−254、C.
I.アシッドレッド−1、−4、−8、−13、−1
4、−15、−18、−21、−26、−35、−3
7、−110、−144.−180、−249および−
257、およびC.I.アシッドイエロー−1、−3、
−4、−7、−11、−12、−13、−14、−1
8、−19、−23、−25、−34、−38、−4
1、−42、−44、−53、−55、−61、−7
1、−76、−78、−79および−122等が挙げら
れる。これら染料は、単独でも使用できるが、2種以上
混合したり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
4原色の外、赤、青、緑などのカスタムカラーに調色し
てもよい。また、顔料を用いることも可能であり、例え
ば、カーボンブラック、ブリリアントカーミンBS、レ
ーキカーミンFB、ブリリアントファストスカーレッ
ト、ジスアゾイエロー、パーマネントレッドR、ファス
トイエロー10G、フタロシアニンブルー、ブルーレー
キ、イエローレーキおよびローダミンレーキ等を用いる
ことができる。これら色材の含有量は、全インク量に対
して好ましくは0.1〜20重量%の範囲、より好まし
くは1〜10重量%である。色材含有量が多くなると、
ノズル先端で水が蒸発した時の目詰まり性が悪化する。
また逆に含有量が少なければ、当然ながら十分な濃度が
得られない。
【0009】本発明のインクジェット記録用インクに
は、さらに他の添加剤を含有していてもよい。例えば、
水の蒸発を防止する役割として水溶性有機溶剤を用いる
ことができる。具体的には、例えばエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、トリエチレングリコールおよび
グリセリン等の多価アルコール類、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テルおよびプロピレングリコールモノブチルエーテル等
のグリコールエーテル類、およびピロリドン、N−メチ
ル−2−ピロリドンおよびトリエタノールアミン等の塩
基性溶媒があげられる。これらは単独で用いても2種類
以上混合してもよい。これら水溶性有機溶剤の含有量
は、好ましくはインクの約1〜60重量%、より好まし
くは約5〜40重量%であって、含硫黄アルコール類の
含有量の好ましくは重量で10倍以下、より好ましくは
5倍以下である。その含有量が多くなると、インク粘度
が上昇し吐出安定性が低下するだけでなく、含硫黄アル
コール類の目詰まり及び起泡性改善効果が薄れるため、
上記の範囲が好ましい。
【0010】また染料や顔料の溶解、分散状態を更に安
定化させるために、低分子の界面活性剤を添加してもよ
い。界面活性剤としては、ノニオン、アニオン、カチオ
ンおよび両性界面活性剤のいずれでもよく、例えばノニ
オン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸
アルキロールアミド等が使用できる。アニオン界面活性
剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル
フェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル
塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコー
ルエーテルの硫酸エステル塩およびスルホン酸塩、およ
び高級アルキルスルホコハク酸塩等;カチオン界面活性
剤としては、第1から3級のアミン塩、第4級アンモニ
ウム塩等;また両性界面活性剤としては、ベタイン、ス
ルフォベタイン、サルフェートベタイン等が使用し得
る。これら界面活性剤の添加量は、高分子界面活性剤の
効果を妨げないよう、好ましくは高分子界面活性剤添加
量の2倍以下、より好ましくは等量以下に設定される。
【0011】その他、可溶化剤として、尿素、アセトア
ミド等を含有させてもよく、また、pH調整剤として、
塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、クエン酸等の酸や水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、アンモニア等の塩基、および
リン酸塩、シュウ酸塩、アミン塩等の各種緩衝剤を含有
させてもよい。また物性調整剤としてポリエチレンイミ
ン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ングリコール、セルロース誘導体等、包接化合物として
シクロデキストリン、大環状アミン類、クラウンエーテ
ル類などを含有させてもよく、また必要に応じて防カビ
剤を含有させてもよい。
【0012】本発明のインクジェット記録用インクは、
高分子界面活性剤および含硫黄アルコール類を含有させ
ることにより、普通紙上で高濃度でかつ均一な画像が得
られ、かつ紙上における乾燥性が高く、目詰まりや吐出
乱れを引き起こさないことが可能となる。インクジェッ
ト記録は、常法によって行うことができるが、特にドロ
ップ量100ng以下、好ましくは80ng以下、更に
好ましくは60ng以下のインク吐出量において高解像
小ドロップ印字インクジェット記録を行う場合に好まし
い結果が得られる。すなわち、本発明のインクジェット
記録方法によれば、インクジェット記録用インクを吐出
する際のドロップ量が小さくても、従来のインクのよう
な目詰まりしやすくまた気泡による画像への影響が出や
すいと言う問題が生じることがなく、高分子界面活性剤
および含硫黄アルコール類を含有させたことによる改善
効果が大きく現れる。また、印字記録中に被記録材を加
熱する方式でも、本発明のインクにより良好な画像を得
ることができる。
【0013】
【作用】水および色材を必須成分とし、高分子界面活性
剤および含硫黄アルコール類を含有する本発明のインク
ジェット記録用インクは、普通紙上で高濃度でかつ均一
な画像が得られ、かつ紙上における乾燥性が高く、目詰
まりやまた気泡の発生が少なく吐出乱れを引き起こすこ
とがない。高分子界面活性剤の添加により、インクの紙
中への浸透を高めかつ過度の浸透を抑え、にじみを防止
するメカニズムは十分解明されていないが、高分子界面
活性剤がインクドロップレット表面近傍で安定な表面層
を形成して表面張力を低下させ、浸透を促進する一方、
高分子であるために紙中の成分と絡みやすいためか、或
いは水蒸発による粘度上昇の影響のためか、過度の浸透
が抑えられているのではないかと考えられる。また含硫
黄アルコール類添加により目詰まりしにくいメカニズム
は必ずしも明らかではないが、ノズル端部で水蒸発の
際、色材に加え高分子界面活性剤の溶解または分散安定
性を低下させず、また硫黄を含まない水溶性有機溶剤に
比べ、硫黄原子が関与しているためか、或いは高分子界
面活性剤との水素結合等の相互作用が弱いために、粘度
上昇がやや抑えられて目詰まりしにくくなるのではない
かと考えられる。また気泡の発生を少なくする効果に関
して一般の低級アルコール同様の破泡効果が大きく影響
しているのではないかと考えられる。
【0014】
【実施例】以下、実施例、比較例をあげて本発明をさら
に詳細に説明する。 実施例1 C.I.アシッドブルー−9 2重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約1800、 オキシエチレン含有量約40%、平均分子量約3000) 2重量部 チオジエタノール 20重量部 純水 80重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インク粘度は2.
3mPas、表面張力は36mN/m、ドロップ量は8
0ngであった。 実施例2 C.I.アシッドブルー−9 2重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約1000、 オキシエチレン含有量約10%、平均分子量約1100) 1重量部 チオジエタノール 15重量部 純水 85重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
2.0mPas、表面張力は35mN/m、ドロップ量
は75ngであった。
【0015】比較例1 C.I.アシッドブルー−9 2重量部 ドデシルスルホン酸ナトリウム 1重量部 チオジエタノール 20重量部 純水 80重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
2.0mPas、表面張力は36mN/m、ドロップ量
は80ngであった。 比較例2 C.I.アシッドブルー−9 2重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約3000、 オキシエチレン含有量約50%、平均分子量約6000) 2重量部 グリセリン 20重量部 純水 80重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インク粘度は2.
6mPas、表面張力は37mN/m、ドロップ量は7
3ngであった。 比較例3 C.I.アシッドブルー−9 2重量部 チオジエタノール 20重量部 純水 80重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
2.0mPas、表面張力は56mN/m、ドロップ量
は85ngであった。
【0016】(インク評価)上記実施例1および2、お
よび比較例1〜3のインクについて、次の試験によって
評価を行った。その結果を表1に示す。 (1)インク表面張力 23℃、55%RHの環境において、ウイルヘルミー型
表面張力計を用いて測定した。 (2)インク粘度 23℃、55%RHの環境において、せん断速度1,4
00s-1で測定した。 (3)インクドロップ量 23℃、55%RHの環境において、記録ヘッドを用
い、周波数4.5kHzで1ドット・ライン(2035
パルス)32本を5回吐出させ、インクをベンコットの
小片に受けて重さを測定し、1パルス当りの吐出量を計
算により求めた。 (4)画像品質テスト 調製したインクについて、評価用に試作した解像度30
0dpiのサーマルインクジェットプリンタを用いて、
代表的な普通紙としてFX−L紙(富士ゼロックス社
製)に対し、印字テストを行った。評価項目として、ソ
リッド画像の濃度、均一性、ライン画像の滲み、均一性
を調べ、評価を次の基準で行った。 ○・・・・・良好 △・・・・・受容できる ×・・・・・不良
【0017】(5)耐目詰まり性テスト 調製したインクについて、評価用に試作した解像度30
0dpiのサーマルインクジェットプリンタを用いて、
吐出停止後、キヤップしない状態で23℃、55%RH
の環境において放置し、吐出を再開した時に画像乱れを
生じるまでの放置時間を測定した。評価は次の基準で行
った。 ○・・・・・10min以上 △・・・・・5min〜10min ×・・・・・5min未満 (6)吐出安定性テスト 調製したインクを実験用に試作したインクカートリッジ
に詰め、インクカートリッジを10℃で1週間放置し、
その後40℃で1週間放置して20℃の環境に戻してか
ら、気泡の発生状態を観察し、また解像度300dpi
のサーマルインクジェットプリンタを用いて、A4用紙
50枚の連続吐出を行い、その間の画像乱れを次の基準
で評価した。 ○・・・・・気泡の発生なし、かつ画像の白抜けなし △・・・・・肉眼でわずかに気泡が見え、画像の白抜け
等欠陥5%未満 ×・・・・・肉眼で明らかに気泡が見え、画像の白抜け
等欠陥5%以上 (7)乾燥時間テスト 普通紙としてFX−L紙(富士ゼロックス社製)を用い
て40mm×10mmのベタソリッド画像をプリント
し、インクジェット用コート紙を重ね上から圧力を加え
て、インクジェット用コート紙側にインクが転写されな
くなるまでの時間を測定した。評価は次の基準で行っ
た。 ○・・・・・60s以下 △・・・・・60〜120s ×・・・・・120s以上
【0018】
【表1】
【0019】実施例3 C.I.ダイレクトブラック−168 3重量部 チオジエタノール 15重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約2000、 オキシエチレン含有量約50%、平均分子量約4000) 1重量部 純水 80重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度、表
面張力は2.1mPas、36mN/m、ドロップ量は
76ngであった。画像品質テスト、吐出安定性テス
ト、耐目詰まり性テストおよび乾燥時間テストの結果は
○であった。 実施例4 C.I.ダイレクトイエロー−144 3重量部 グリセリン 10重量部 チオジエタノール 10重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約1000、 オキシエチレン含有量約35%、平均分子量約1550) 1重量部 純水 80重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度、表
面張力は2.4mPas、36mN/m、ドロップ量は
74ngであった。画像品質テスト、吐出安定性テス
ト、耐目詰まり性テストおよび乾燥時間テストの結果は
○であった。
【0020】実施例5 C.I.ダイレクトブルー−199 3重量部 チオジエタノール 5重量部 エチレングリコール 5重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約1800、 オキシエチレン含有量約40%、 平均分子量約3000) 0.1重量部 純水 85重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度、表
面張力は1.7mPas、38mN/m、ドロップ量は
84ngであった。画像品質テスト、吐出安定性テス
ト、耐目詰まり性テストおよび乾燥時間テストの結果は
○であった。 実施例6 C.I.アシッドレッド−249 3重量部 チオジエタノール 10重量部 プロピレングリコール 5重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約2000、 オキシエチレン含有量約40%、 平均分子量約3350) 0.05重量部 純水 80重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
2.2mPas、表面張力は38mN/m、ドロップ量
は80ngであった。画像品質テスト、吐出安定性テス
ト、耐目詰まり性テストおよび乾燥時間テストの結果は
○であった。
【0021】実施例7 C.I.ダイレクトブラック−154 3重量部 2−メルカプトエタノール 15重量部 エチレングリコール 10重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約1000、 オキシエチレン含有量約35%、平均分子量約1550) 2重量部 純水 70重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
3.0mPas、表面張力は35mN/m、ドロップ量
は70ngであった。画像品質テスト、吐出安定性テス
ト、耐目詰まり性テストおよび乾燥時間テストの結果は
○であった。 実施例8 C.I.フードブラック−2 4重量部 チオジエタノール 15重量部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約1000、 オキシエチレン含有量約10%、 平均分子量約1100) 0.5重量部 純水 70重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
2.8mPas、表面張力は35mN/m、ドロップ量
は76ngであった。画像品質テスト、吐出安定性テス
ト、耐目詰まり性テストおよび乾燥時間テストの結果は
○であった。
【0022】実施例9 C.I.ダイレクトブルー−199 3重量部 N−メチル−2−ピロリドン 15重量部 チオグリセロール 10重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量約1100、 オキシエチレン含有量約50%、 平均分子量約2200) 1.5重量部 純水 75重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
2.9mPas、表面張力は38mN/m、ドロップ量
は72ngであった。画像品質テスト、吐出安定性テス
ト、耐目詰まり性テストおよび乾燥時間テストの結果は
○であった。 実施例10 C.I.ダイレクトブルー−86 3重量部 グリセリン 15重量部 チオジエタノール 10重量部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量1800、 オキシエチレン含有量20%、 平均分子量約2250) 1.5重量部 純水 70重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
3.3mPas、表面張力は35mN/mであった。試
作した解像度400dpiのインクジェットプリンタを
用い、ドロップ量を測定したところ62ngであった。
またこのインクジェットプリンタを用いた画像品質テス
ト、吐出安定性テスト、耐目詰まり性テストおよび乾燥
時間テストの結果は○であった。
【0023】実施例11 C.I.ダイレクトブラック−19 4重量部 ジエチレングリコール 5重量部 チオジエタノール 5重量部 ポリビニルアルコール 0.1重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量1800、 オキシエチレン含有量40%、 平均分子量約3000) 0.1重量部 純水 85重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
2.0mPas、表面張力は38mN/mであった。試
作した解像度600dpiのインクジェットプリンタを
用い、ドロップ量を測定したところ50ngであった。
またこのインクジェットプリンタを用いた画像品質テス
ト、吐出安定性テスト、耐目詰まり性テストおよび乾燥
時間テストの結果は○であった。 実施例12 カーボンブラック 3重量部 チオジエタノール 10重量部 エチレングリコール 5重量部 ナフタレンスルホン酸ナトリウム・ホルマリン縮合物 1重量部 HO(C2 4 O)a (C3 6 O)b (C2 4 O)c H (オキシプロピレンブロック分子量2000、 オキシエチレン含有量40%、平均分子量約3350) 1重量部 純水 80重量部 上記の各成分を十分混合溶解し、0.45μmフィルタ
ーで加圧ろ過し、インクを調製した。インクの粘度は
2.3mPas、表面張力は36mN/m、ドロップ量
は85ngであった。画像品質テスト、吐出安定性テス
ト、耐目詰まり性テストおよび乾燥時間テストの結果は
○であった。
【0024】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用インク
は、上記の構成を有するから、インクジェット記録で利
用した場合、普通紙上で高濃度でかつ均一な画像が得ら
れ、かつ紙上における乾燥性が高く、目詰まりや吐出乱
れを引き起こさない。また、本発明のインクジェット記
録方法により、普通紙上で高濃度でかつ均一な画像を得
ることが可能になる。
フロントページの続き (72)発明者 橋本 健 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 遠藤 保晴 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水および色材を必須成分とするインクジ
    ェット記録用インクにおいて、高分子界面活性剤および
    含硫黄アルコール類を含有させたことを特徴とするイン
    クジェット記録用インク。
  2. 【請求項2】 含硫黄アルコール類がチオジエタノール
    であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    記録用インク。
  3. 【請求項3】 高分子界面活性剤がポリオキシエチレン
    ポリオキシプロピレンブロック共重合体であることを特
    徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録用
    インク。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のインクジェット記録用イ
    ンクを用い、ドロップ量100ng以下のインク吐出量
    で記録を行うことを特徴とするインクジェット記録方
    法。
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