JPH07207560A - 乾式不織布製造用パルプの製造方法 - Google Patents
乾式不織布製造用パルプの製造方法Info
- Publication number
- JPH07207560A JPH07207560A JP6001588A JP158894A JPH07207560A JP H07207560 A JPH07207560 A JP H07207560A JP 6001588 A JP6001588 A JP 6001588A JP 158894 A JP158894 A JP 158894A JP H07207560 A JPH07207560 A JP H07207560A
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- Japan
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- pulp
- producing
- salt
- dry
- slurry
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Abstract
(57)【要約】
【目的】乾式不織布製造工程での静電気の発生を抑え、
均一なマットの得られる乾式不織布製造用パルプの製造
方法を提供する。 【構成】パルプスラリーのPHを5.0以上にしてNa
塩を内添することにより選択的にNa+ リッチな吸着を
起こさせる。
均一なマットの得られる乾式不織布製造用パルプの製造
方法を提供する。 【構成】パルプスラリーのPHを5.0以上にしてNa
塩を内添することにより選択的にNa+ リッチな吸着を
起こさせる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルプを乾式で解繊し、
乾式でウエッブを形成し不織布もしくはパルプウエッブ
吸収体を製造するために供するパルプの製造方法に関す
るものである。
乾式でウエッブを形成し不織布もしくはパルプウエッブ
吸収体を製造するために供するパルプの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】乾式でパルプを解繊し、乾式でウエッブ
を形成する乾式不織布製造工程では、パルプの離解時、
解繊時および風送中に発生する静電気によるパルプのフ
ロック形成が問題となる。このためウエッブ形成までの
工程を水蒸気等で高湿に維持したり、水をスプレー等で
噴霧したりしてフロックの形成をおさえているが、逆に
水滴の発生やパルプのべたつきが生じ均質なウエッブの
形成に障害となっていた。
を形成する乾式不織布製造工程では、パルプの離解時、
解繊時および風送中に発生する静電気によるパルプのフ
ロック形成が問題となる。このためウエッブ形成までの
工程を水蒸気等で高湿に維持したり、水をスプレー等で
噴霧したりしてフロックの形成をおさえているが、逆に
水滴の発生やパルプのべたつきが生じ均質なウエッブの
形成に障害となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この静電気の発生は、
パルプの乾式解繊及び風送により非導電体であるパルプ
(セルロース)同士の摩擦により生ずるもので、この静
電気により、一度解繊され分散していたパルプ同士が凝
集し、フロックや小塊を生成してウエッブ(マット)形
成工程で空気中に均一なパルプの分散懸濁ができなくな
り、不織布としてのマットの地合いを悪化させる重大欠
点となり現れる。
パルプの乾式解繊及び風送により非導電体であるパルプ
(セルロース)同士の摩擦により生ずるもので、この静
電気により、一度解繊され分散していたパルプ同士が凝
集し、フロックや小塊を生成してウエッブ(マット)形
成工程で空気中に均一なパルプの分散懸濁ができなくな
り、不織布としてのマットの地合いを悪化させる重大欠
点となり現れる。
【0004】本発明の目的は、乾式不織布製造工程での
静電気の発生を抑え、均一なマットの得られる乾式不織
布製造用パルプの製造方法を提供するものであり、更に
詳しくは安価で操業性に優れ、ばらつきの少ない帯電防
止能の良好な該パルプの製造方法を提供するものであ
り、特にNa塩を内添して用いた場合に選択的にNa+
をパルプに吸着させることのできる該パルプの製造方法
を提供するものである。
静電気の発生を抑え、均一なマットの得られる乾式不織
布製造用パルプの製造方法を提供するものであり、更に
詳しくは安価で操業性に優れ、ばらつきの少ない帯電防
止能の良好な該パルプの製造方法を提供するものであ
り、特にNa塩を内添して用いた場合に選択的にNa+
をパルプに吸着させることのできる該パルプの製造方法
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、パルプスラリ
ーのPHを5.0以上にしてNa塩を内添することによ
り解繊時および風送中の静電気発生を抑制した不織布製
造適性の高いパルプの製造方法を完成したものである。
を解決するために鋭意研究を行った結果、パルプスラリ
ーのPHを5.0以上にしてNa塩を内添することによ
り解繊時および風送中の静電気発生を抑制した不織布製
造適性の高いパルプの製造方法を完成したものである。
【0006】具体的には、パルプシートもしくはパルプ
ロールを製造するパルプマシンのフローボックス以前の
工程で、 パルプスラリーをPH5.0以上に調整し、特に好ま
しくはPH6.0〜7.0にコントロールすること、 パルプ中のNa含有量は、抽出Na+ として絶乾パル
プに対し100ppm以上、特に好ましくは150〜3
50ppmとなるようにNa塩を内添し、 Na塩は無機Na塩を、更に好ましくはNa2SO4を
採用する、ことにより達成される。
ロールを製造するパルプマシンのフローボックス以前の
工程で、 パルプスラリーをPH5.0以上に調整し、特に好ま
しくはPH6.0〜7.0にコントロールすること、 パルプ中のNa含有量は、抽出Na+ として絶乾パル
プに対し100ppm以上、特に好ましくは150〜3
50ppmとなるようにNa塩を内添し、 Na塩は無機Na塩を、更に好ましくはNa2SO4を
採用する、ことにより達成される。
【0007】本発明で言うパルプマシーンのフローボッ
クス以前の工程とは、蒸解もしくは晒洗浄工程以後で、
一般的にはシックナー、高濃度チェスト、マシンチェス
ト、ヘッドボックスからフローボックスへ至る工程であ
る。Na塩の内添はこれらの工程のいずれかで行えば良
い。
クス以前の工程とは、蒸解もしくは晒洗浄工程以後で、
一般的にはシックナー、高濃度チェスト、マシンチェス
ト、ヘッドボックスからフローボックスへ至る工程であ
る。Na塩の内添はこれらの工程のいずれかで行えば良
い。
【0008】無機Na塩としては、Na2SO4、NaH
CO3、NaCl、NaCO3、NaNO3等が使用可能
であるが、パルプ製造工場ではNa2SO4が入手や取り
扱いが容易で安全性も高く使用上有利である。
CO3、NaCl、NaCO3、NaNO3等が使用可能
であるが、パルプ製造工場ではNa2SO4が入手や取り
扱いが容易で安全性も高く使用上有利である。
【0009】Na塩をパルプに付与する方法として、内
添以外にパルプマシーンにおいて塗布(スプレーも含
む)、含浸することが考えられるが、乾式不織布用のパ
ルプの帯電防止能の改善には内添が極めて有効であるこ
とが判明した。
添以外にパルプマシーンにおいて塗布(スプレーも含
む)、含浸することが考えられるが、乾式不織布用のパ
ルプの帯電防止能の改善には内添が極めて有効であるこ
とが判明した。
【0010】例えば、Na2SO4を使用した場合、塗布
で付与した場合はパルプ中のNa+/SO4 --の存在比率
は、その分子量比に相当するおよそ1/2になるが、内
添した場合には1/2以上になり、パルプ中にNa+ が
遊離した形で存在するようになる。ここでNa+/SO4
--比はパルプスラリーのPHによって変化し、PH5.
0以上、特に6.0〜7.0にコントロールすることで
2〜4になし得ることを見いだした。このパルプに遊離
の形で存在するNa+ が帯電防止能の改善に寄与してい
る。
で付与した場合はパルプ中のNa+/SO4 --の存在比率
は、その分子量比に相当するおよそ1/2になるが、内
添した場合には1/2以上になり、パルプ中にNa+ が
遊離した形で存在するようになる。ここでNa+/SO4
--比はパルプスラリーのPHによって変化し、PH5.
0以上、特に6.0〜7.0にコントロールすることで
2〜4になし得ることを見いだした。このパルプに遊離
の形で存在するNa+ が帯電防止能の改善に寄与してい
る。
【0011】
【実施例】以下に実施例により本発明についてさらに詳
細な説明を行うが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。なお、文中%とあるのは、特に断りのない限り重
量%である。
細な説明を行うが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。なお、文中%とあるのは、特に断りのない限り重
量%である。
【0012】実施例1〜7、比較例1 JIS−P8209の方法に準じて、NBKPパルプシ
ートを離解し、パルプ濃度(以下Pcと表す)約1.5
%のパルプスラリーを作成し、脱水してPc=18%の
パルプマットを作った。これにNa塩溶液を添加しなが
ら希釈しさらにNaOH溶液でPH=6.5に調整して
Pc=1%のパルプスラリーを得た。これを用いて手抄
機で絶乾米坪で600g/m2 となるように計量して手
抄し、風乾してPc≒93%のパルプシートを得た。
ートを離解し、パルプ濃度(以下Pcと表す)約1.5
%のパルプスラリーを作成し、脱水してPc=18%の
パルプマットを作った。これにNa塩溶液を添加しなが
ら希釈しさらにNaOH溶液でPH=6.5に調整して
Pc=1%のパルプスラリーを得た。これを用いて手抄
機で絶乾米坪で600g/m2 となるように計量して手
抄し、風乾してPc≒93%のパルプシートを得た。
【0013】測定および評価(1) このシートを、家庭用ミキサーを用いて乾式解繊を行
い、充分に解繊された状態から30秒および60秒後の
静電気量を集電式電位測定器により測定し、静電気量
(KV)およびその半減期を比較した。その結果を表1
に示す。
い、充分に解繊された状態から30秒および60秒後の
静電気量を集電式電位測定器により測定し、静電気量
(KV)およびその半減期を比較した。その結果を表1
に示す。
【0014】
【表1】
【0015】実施例8、比較例2〜5 実プラントによる製造テストを行った。プラントは晒後
洗浄されたNBKPのシックナー、高濃度チェスト、マ
シンチェスト、ヘッドボックス、以下抄き取り、乾燥、
巻き上げ工程を含むパルプマシンへと続く工程で構成さ
れており、Na塩としてはNa2SO420%溶液をポン
プでシックナーにて対絶乾パルプNa+ で0.1〜0.
2g/パルプkgとなるように添加し、高濃度チェスト
でパルプスラリーのPHが5.4〜6.7になるように
NaOH溶液を添加しPH調整を行った。なお、比較の
ためNa2SO45%溶液をパルプマシーンの乾燥ゾーン
入り口で上記と同じ対絶乾パルプNa+ となるようにス
プレー塗布を行った。
洗浄されたNBKPのシックナー、高濃度チェスト、マ
シンチェスト、ヘッドボックス、以下抄き取り、乾燥、
巻き上げ工程を含むパルプマシンへと続く工程で構成さ
れており、Na塩としてはNa2SO420%溶液をポン
プでシックナーにて対絶乾パルプNa+ で0.1〜0.
2g/パルプkgとなるように添加し、高濃度チェスト
でパルプスラリーのPHが5.4〜6.7になるように
NaOH溶液を添加しPH調整を行った。なお、比較の
ためNa2SO45%溶液をパルプマシーンの乾燥ゾーン
入り口で上記と同じ対絶乾パルプNa+ となるようにス
プレー塗布を行った。
【0016】測定および評価(2) テスト中、パルプスラリーのPHと経時的に対応する巻
上リールパルプサンプルのNa+ およびSO4 -- の抽出
イオン濃度を測定し、サンプルは不織布マシンにて解
繊、マット形成し、静電気によるフロックの発生状況を
評価した。その結果を表2に示す。
上リールパルプサンプルのNa+ およびSO4 -- の抽出
イオン濃度を測定し、サンプルは不織布マシンにて解
繊、マット形成し、静電気によるフロックの発生状況を
評価した。その結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の方法によ
りPH調整とNa塩の添加により、静電気の発生量が減
少し、30秒後、60秒後の値そのものが小さくなり、
半減期も大幅に短くなっている。また、実プラントでの
テストでもその効果が確認され、PH調整とNa塩の内
添添加によりNa+ リッチな吸着が起こっており、優れ
た静電気フロック発生防止能を示すのに対し、内添によ
らないNa塩の付着法では効果がほとんど得られないこ
とが判明した。
りPH調整とNa塩の添加により、静電気の発生量が減
少し、30秒後、60秒後の値そのものが小さくなり、
半減期も大幅に短くなっている。また、実プラントでの
テストでもその効果が確認され、PH調整とNa塩の内
添添加によりNa+ リッチな吸着が起こっており、優れ
た静電気フロック発生防止能を示すのに対し、内添によ
らないNa塩の付着法では効果がほとんど得られないこ
とが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 裕之 東京都江戸川区東篠崎2−3−2 本州製 紙株式会社開発研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】パルプシートもしくはパルプロールを製造
するパルプマシーンにおいて、フローボックス以前の工
程で、パルプスラリーのPHを5.0以上に調整し、絶
乾パルプに対し抽出Na+ が100ppm以上になるよ
うにNa塩を内添することを特徴とする乾式不織布製造
用パルプの製造方法。 - 【請求項2】パルプスラリーのPHを6.0〜7.0に
調整した請求項1記載の乾式不織布用パルプの製造方
法。 - 【請求項3】抽出Na+ が絶乾パルプに対し150〜3
50ppmになるようにNa塩を内添した請求項1〜2
記載の乾式不織布用パルプの製造方法。 - 【請求項4】内添するNa塩が、無機Na塩から選ばれ
る塩である請求項1〜3記載の乾式不織布用パルプの製
造方法。 - 【請求項5】抽出Na+ が絶乾パルプに対し100pp
m以上となるように内添する無機Na塩がNa2SO4で
あり、パルプスラリーのPHを5.0以上に調整するこ
とにより抽出イオンの比(Na+/SO4 --)を1.5以
上とすることを特徴とする乾式不織布製造用パルプの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6001588A JPH07207560A (ja) | 1994-01-12 | 1994-01-12 | 乾式不織布製造用パルプの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6001588A JPH07207560A (ja) | 1994-01-12 | 1994-01-12 | 乾式不織布製造用パルプの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07207560A true JPH07207560A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11505681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6001588A Pending JPH07207560A (ja) | 1994-01-12 | 1994-01-12 | 乾式不織布製造用パルプの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07207560A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008516819A (ja) * | 2004-10-20 | 2008-05-22 | エシコン・インコーポレイテッド | 医療器具用の強化された吸収性複層布およびその製造方法 |
| JP2009533568A (ja) * | 2006-04-10 | 2009-09-17 | エシコン・インコーポレイテッド | 医療器具に使用するための吸収性強化複層布および製造方法 |
| US9358318B2 (en) | 2004-10-20 | 2016-06-07 | Ethicon, Inc. | Method of making a reinforced absorbable multilayered hemostatic wound dressing |
| US9439997B2 (en) | 2004-10-20 | 2016-09-13 | Ethicon, Inc. | Reinforced absorbable multilayered hemostatis wound dressing |
-
1994
- 1994-01-12 JP JP6001588A patent/JPH07207560A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008516819A (ja) * | 2004-10-20 | 2008-05-22 | エシコン・インコーポレイテッド | 医療器具用の強化された吸収性複層布およびその製造方法 |
| JP2012122187A (ja) * | 2004-10-20 | 2012-06-28 | Ethicon Inc | 医療器具用の強化された吸収性複層布およびその製造方法 |
| US9358318B2 (en) | 2004-10-20 | 2016-06-07 | Ethicon, Inc. | Method of making a reinforced absorbable multilayered hemostatic wound dressing |
| US9439997B2 (en) | 2004-10-20 | 2016-09-13 | Ethicon, Inc. | Reinforced absorbable multilayered hemostatis wound dressing |
| JP2009533568A (ja) * | 2006-04-10 | 2009-09-17 | エシコン・インコーポレイテッド | 医療器具に使用するための吸収性強化複層布および製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |