JPH07209255A - 鋼板の欠陥検出方法および装置 - Google Patents

鋼板の欠陥検出方法および装置

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JPH07209255A
JPH07209255A JP6001192A JP119294A JPH07209255A JP H07209255 A JPH07209255 A JP H07209255A JP 6001192 A JP6001192 A JP 6001192A JP 119294 A JP119294 A JP 119294A JP H07209255 A JPH07209255 A JP H07209255A
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signal
steel sheet
digital
defect
steel plate
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JP6001192A
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Inventor
Toshibumi Kodama
俊文 児玉
Hajime Takada
一 高田
Fumihiko Ichikawa
文彦 市川
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板のライン速度の影響を受けることなく、
常に一定の欠陥検出能力を得ることができ、また簡単か
つ安価な構成で実施できる鋼板の欠陥検出方法および装
置を提供する。 【構成】 走行中の鋼板(201) から生じる漏洩磁束を磁
気センサ(121〜12n ) で検出し、その出力信号に基づい
て鋼板(201) の欠陥を検出するにあたり、磁気センサ(1
21〜12n ) からのアナログ出力信号を、鋼板(201) の走
行速度に比例する周波数のクロック信号(100,101) に同
期してデジタル信号に変換(141〜14n ) した後、このデ
ジタル信号中のノイズ成分を、前記クロック信号に同期
して動作し、かつ予め設定した遮断特性を有するデジタ
ルフィルタ(151〜15n ) で除去してから、このデジタル
フィルタ(151〜15n ) の出力信号に基づいて前記鋼板(2
01)の欠陥を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼板の表面疵や非金
属介在物等の欠陥を、通板状態のオンラインで自動的に
検出する欠陥検出方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板の非破壊検査法の一つとして知られ
ている漏洩磁束探傷試験は、「非破壊検査ハンドブッ
ク」(日本非破壊検査協会編、日刊工業新聞社発行)第
516〜534頁にも記載されているように、ブローホ
ール等の表面欠陥や非金属介在物を探傷する有力な手法
の一つであり、例えば、特開昭57−108656号公
報の記載にあるように、薄鋼板製造時のオンライン探傷
法として知られている。
【0003】図5は、従来広く採用されている薄鋼板の
漏洩磁束探傷装置の回路構成を示すものである。この従
来の漏洩磁束探傷装置では、移動する薄鋼板(図示せ
ず)を磁化する位置に、薄鋼板と対向してその幅方向に
多数(数百以上)の磁気センサ511 ,512 ,・・・,51
n を配置し、その各々(チャンネル)の磁気センサによ
り薄鋼板の漏洩磁束を検出して、その各磁気センサの出
力すなわちチャンネル出力を、対応する増幅器521 ,52
2 ,・・・,52n で増幅した後、バンドパスフィルタ
(BPF)531 ,532 ,・・・,53n に供給し、ここで
欠陥部信号の周波数帯域以外の雑音成分を除去してか
ら、必要に応じて整流回路541 ,542 ,・・・,54n
正符号のみの信号に変換して、演算回路55に供給してい
る。演算回路55では、各チャンネルの出力を予め決めら
れたブロック毎に集合して(この処理は、後段でのチャ
ンネル数を間引くためで、必ずしも必要ではない)、そ
の出力を閾値回路56に供給し、ここで演算回路55の出力
と、予め設定した閾値とを比較して、演算回路55の出
力が閾値を越えたときに、欠陥検出信号を出力して警報
を発するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の漏洩磁
束探傷装置において、欠陥検出信号のS/Nを向上させ
るためには、バンドパスフィルタ531 ,532 ,・・・,
53n の遮断周波数を最適に設定する必要がある。しかし
ながら、鋼板の探傷を製鉄所のラインで連続的に行う場
合、鋼板のライン速度が数10mpm 〜1000 mpm程度の範
囲で変化し、それに応じて欠陥部信号の周波数帯域も変
化するため、バンドパスフィルタの特性を固定のままに
すると適切な探傷ができないという問題がある。
【0005】このような問題を解決する一つの方法とし
て、各チャンネル毎に、種々の中心周波数をもつバンド
パスフィルタを構成するCR回路の組を予め用意し、鋼
板のライン速度に応じてスイッチにより適切なCRフィ
ルタに切り替えるようにしたものが提案されている。
【0006】しかしながら、かかる方法では、チャンネ
ル数が上述したように数百以上もあるために、フィルタ
回路の素子数が膨大となり、さらにその切り替え回路等
も合わせると回路構成が複雑になると共に、製作費用も
高価となり、さらに装置の波形処理部が大型になって現
場設置上不利になる等の新たな問題が生じることにな
る。
【0007】また、上記の適切な探傷ができないという
問題を解決する他の方法として、実公平4−30540
号公報には、バンドパスフィルタとしてスイッチトキャ
パシタフィルタを用い、その容量を外部からのクロック
パルスで変更することにより、フィルタの遮断周波数を
鋼板のライン速度に応じて変化させるようにしたものが
開示されている。この方法によれば、前者の場合のよう
なフィルタの切り替えは不要となるが、この場合には、
スイッチトキャパシタフィルタがアナログ回路であるた
め、各チャンネルの回路特性の調整が煩雑になり、フィ
ルタの急峻度等の特性の変更が容易にできないという問
題がある。
【0008】この発明の第1の目的は、上述した従来の
種々の問題点を解消し、特に鋼板のライン速度の影響を
受けることなく、常に一定の欠陥検出能力を得ることが
できる鋼板の欠陥検出方法を提供しようとするものであ
る。
【0009】また、この発明の第2の目的は、かかる方
法を簡単かつ安価な構成で実施できるようにした鋼板の
欠陥検出装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、この発明では、走行中の鋼板から生じる漏洩磁
束を磁気センサで検出し、その出力信号に基づいて鋼板
の欠陥を検出するにあたり、前記磁気センサからのアナ
ログ出力信号を、前記鋼板の走行速度に比例する周波数
のクロック信号に同期してデジタル信号に変換した後、
このデジタル信号中のノイズ成分を、前記クロック信号
に同期して動作し、かつ予め設定した遮断特性を有する
デジタルフィルタで除去してから、このデジタルフィル
タの出力信号に基づいて前記鋼板の欠陥を検出する方法
を採用する。
【0011】また、上記第2の目的を達成するため、こ
の発明は、走行ライン上を移動する鋼板を磁化するよう
に、前記走行ラインに対向して配置した磁化手段と、こ
の磁化手段により磁化された鋼板からの漏洩磁束を検出
するように、前記走行ラインと対向してその幅方向に配
置した複数の磁気センサと、前記走行ライン上を走行す
る鋼板の走行速度に比例する周波数のクロックパルスを
発生するパルス発生手段と、このパルス発生手段からの
クロックパルスに同期して、前記各磁気センサからの出
力信号をデジタル信号に変換する複数のアナログ−デジ
タル変換手段と、予め設定した遮断特性を有し、前記ク
ロックパルスに同期して、前記アナログ−デジタル変換
手段で変換された各デジタル信号中に含まれるノイズ成
分を除去する複数のデジタルフィルタと、これらデジタ
ルフィルタの出力の振幅を演算する複数の演算手段と、
これら演算手段の出力と所定の閾値とを比較し、その比
較結果に基づいて欠陥検出信号を出力する論理手段と、
この論理手段からの欠陥検出信号を表示する表示手段、
とを具えてなる欠陥検出装置を提案する。
【0012】なお、前記の課題解決手段において、本発
明では、磁気センサによる漏洩磁束の検出に当たって、
増幅器およびローパスフィルタを設けることが好まし
い。また、前記デジタルフィルタとして、バンドパス型
デジタルフィルタを用いることが好ましい。さらに、前
記パルス発生手段は、ライン速度検出装置とこの装置の
出力に基づいてクロックパルスを発生するパルス発生器
とをもって構成するか、ロータリエンコーダにて構成す
ることが好ましい形態である。
【0013】
【作用】一般に、漏洩磁束探傷において検出される欠陥
部漏洩磁束は、磁化器および磁気センサが固定されてい
る場合には、鋼板の変位量を変数とする関数で表され
る。例えば、N.N.Zatsepkin らが、「I.Field Topograp
hy of Defect Models,Defectscopiya 」No.5, pp.50-59
"Calculation of the magnetic field of surfacedefe
cts" において提案しているように、幅2a、深さd
で、長さがa,dに比べて十分長い溝状欠陥の場合、漏
洩磁場の水平成分Hh (x) および垂直成分Hv(x) は、
次式で表される。
【数1】 ただし、m,μ,π,zは、それぞれ鋼板磁化、真空の
透磁率、円周率、磁気センサと鋼板面との距離を表す定
数である。
【0014】これに対して、実際の通板状態での探傷で
検出される欠陥部信号は、時間を変数とするため、鋼板
の移動速度が変化すると、欠陥部信号が時間軸上で伸縮
し、その周波数特性が変化することになる。この移動速
度による欠陥部信号の伸縮を解消するには、欠陥部変位
を変数とする信号に変換すればよいが、このような信号
の時間軸上の伸縮処理は、アナログ回路では困難であ
る。
【0015】そこで、この発明では、鋼板が一定長さ進
む毎に信号をサンプリングするという方式で、磁気セン
サの出力信号を離散信号に変換する。つまり、磁気セン
サからのアナログ出力信号を、鋼板の移動速度に対応し
た周波数のクロックパルスでサンプリングしてA/D変
換する。このようにして、磁気センサからのアナログ出
力信号をA/D変換すれば、離散化された信号の列は、
等間隔な鋼板変位に対応したデータとなるので、後段で
の信号処理を鋼板の移動速度に依存しない構成で行うこ
とが可能となる。
【0016】この発明では、さらに、前記各磁気センサ
に対応して増幅器およびローパスフィルタを設け、前記
各磁気センサの出力を前記増幅器で適切な信号レベルに
増幅した後、前記ローパスフィルタで不要な高周波雑音
を除去してから、前記アナログ−デジタル変換手段に供
給してA/D変換する。このように構成すれば、各磁気
センサの出力信号を、適切な信号レベルで、しかも不要
な高周波雑音を除去した状態でA/D変換することがで
きるので、より精度良くデジタル信号に変換することが
でき、したがって欠陥の検出精度を高めることができ
る。
【0017】また、この発明においては、前記デジタル
フィルタを、バンドパス型のデジタルフィルタをもって
構成する。このように、デジタルフィルタをバンドパス
型デジタルフィルタとすることにより、A/D変換され
たデジタル信号中の不要な低域成分および高域成分を有
効に除去することができるので、欠陥の検出精度をより
高めることができる。
【0018】さらに、この発明では、前記パルス発生手
段を、前記走行ライン上を走行する鋼板の走行速度を検
出するライン速度検出装置と、このライン速度検出装置
の出力に基づいてクロックパルスを発生するパルス発生
器とをもって構成する。その他、このパルス発生手段
は、ロータリエンコーダをもって構成し、このロータリ
エンコーダを前記走行ライン上で鋼板の走行とともに回
転するロールの回転軸に取り付けてもよい。このよう
に、パルス発生手段をロータリエンコーダをもって構成
すれば、全体の構成をより簡単かつ安価にできる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1は、この発明を実施する鋼板の欠
陥検出装置の一例の構成を示すものである。この実施例
は、ライン上を走行する鋼板201 の表面疵や非金属介在
物等の欠陥を、通板状態のオンラインで自動的に検出す
るものである。鋼板201 の走行ラインの所定の位置に
は、鋼板201 と対向して磁化装置200 を配置すると共
に、この磁化装置200.と鋼板201 を介して対向して多数
の磁気センサ111 ,112 ,・・・,11n を配置する。
【0020】磁化装置200 は、鋼板201 を磁化するよう
にその幅方向に配置する。この磁化装置200 としては、
電磁石が好適であるが、少なくとも磁気センサ111 ,11
2 ,・・・,11n を配置する検出部分において鋼板20
1を磁化できるものであれば、電磁石に限らず、例え
ば、ソレノイドコイル, 永久磁石のような公知の任意の
磁化手段を用いることができる。
【0021】また、上記磁気センサ111 ,112 ,・・
・,11n は、鋼板201 の漏洩磁束を検出し得るように、
鋼板201 の幅方向に配置する。これらの磁気センサ111
112 ,・・・,11n としては、磁気ダイオード、磁気抵
抗素子、ホール素子、磁気飽和型センサ、微小コイル等
の任意のものをもって構成する。なお、これらの各磁気
センサは、鋼板201 の幅方向寸法にもよるが、微小な欠
陥が鋼板201 の幅方向のどの部位にあっても、漏れなく
探傷し得るように、好適には、数mm程度の大きさのもの
を用いて、鋼板201 の幅方向に多数並べて配置する。
【0022】かかる磁気センサ111 ,112 ,・・・,11
n からの各出力信号(チャンネル出力)は、上述したよ
うに、対応する増幅器121 ,122 ,・・・,12n で適切
な電圧範囲に増幅して、ローパスフィルタ(LPF)13
1 ,132 ,・・・,13n に供給することが好ましい。か
かる増幅器121 ,122 ,・・・,12n としては、使用す
る磁気センサの磁気−電気変換特性に合わせた、例えば
ブリッジ回路やオペアンプICを用いた電子回路等で構
成する。また、上記ローパスフィルタ131 ,13 2 ,・
・,13n は、後段のA/D変換処理における折り返しノ
イズとなる高周波成分を除去するもので、A/D変換に
おけるサンプリング周波数等に応じて、例えば公知のL
C回路やオペアンプICを用いた電子回路等をもって構
成する。
【0023】上記ローパスフィルタ131 ,132 ,・・
・,13n の各出力信号は、対応するA/Dコンバータ14
1 ,142 ,・・・,14n でデジタル信号に変換してデジ
タルフィルタ151 ,152 ,・・・,15n に供給する。こ
れらA/Dコンバータ141 ,14 2 ,・・・,14n および
デジタルフィルタ151 ,152 ,・・・,15n は、後述す
る制御クロックに同期して動作させる。
【0024】上記デジタルフィルタ151 ,152 ,・・
・,15n は、例えば遅延素子および積和演算部を有する
デジタル回路をもって構成するが、今日では安価に入手
可能な、フィルタ係数をメモリに保持し、外部クロック
と同期して動作するIC(集積回路)を用いることがで
きる。このデジタルフィルタは、A/D変換されたデジ
タル信号(漏洩磁束データ)中の不要なノイズ成分を低
減して欠陥検出のS/Nを高めるために用いるもので、
その帯域特性としては、バンドパス型が一般的である
が、これに限られるものではなく、欠陥部の漏洩磁束信
号および予想されるノイズの周波数特性によっては、低
域通過型あるいは高域通過型としてもよく、またその構
成としては、FIR(移動平均型)、IIR(移動平均
−自己回帰型)あるいは再帰型のものを用いることがで
きる。
【0025】かかるデジタルフィルタ151 ,152 ,・・
・,15n の各出力は、対応する演算回路161 ,162 ,・
・・,16n に供給してその振幅を計算し、これら演算回
路16 1 ,162 ,・・・,16n の出力を論理回路17に供給
する。論理回路17では、演算回路161 ,162 ,・・・,
16n の出力をブロック毎に集合して、その各々のブロッ
ク出力と予め設定した所定の閾値とを比較し、ブロック
出力が閾値を越えたときに表示装置18に欠陥検出信号を
出力して、これを表示すると共に、警報を発するように
する。
【0026】さらに、この実施例では、例えばロータリ
ーエンコーダ, レーザ式速度計のようなライン速度検出
装置100 およびパルス発生器101 を設け、ライン速度検
出装置100 で鋼板201 のライン速度を検出して、その出
力をパルス発生器101 に供給し、これによりパルス発生
器101 から鋼板201 のライン速度に比例した周波数のク
ロックパルス(基準クロック)を出力させ、この基準ク
ロックを上述したA/Dコンバータ141 ,142 ,・・
・,14n およびデジタルフィルタ151 ,152 ,・・・,
15n に制御クロックとして供給する。
【0027】以下、この実施例の動作を説明する。図2
は、この実施例の動作を示すフローチャートである。こ
の実施例において、走行ラインに沿って移動する鋼板20
1 は、上述したように、所定の位置で磁化装置200 によ
り磁化され、これにより鋼板201 の欠陥部から発生する
漏洩磁束が、磁気センサ111 ,112 ,・・・,11n で検
出される。これら磁気センサ111 ,112 ,・・・,11n
の各チャンネル出力は、増幅器121 ,122 ,・・・,12
n で増幅された後、ローパスフィルタ131 ,132 ,・・
・,13n で高周波成分が除去されて、A/Dコンバータ
141 ,142 ,・・・,14n に供給され、ここでライン速
度検出装置100 で検出される鋼板201 のライン速度に応
じてパルス発生器101から発生する制御クロックに同期
してデジタル信号に変換される。
【0028】これらA/Dコンバータ141 ,142 ,・・
・,14n からの各チャンネル出力は、同様にパルス発生
器101 から発生する制御クロックに同期して、デジタル
フィルタ151 ,152 ,・・・,15n により不要帯域成分
が除去され、その後、演算回路161 ,162 ,・・・,16
n で信号の振幅が計算されて論理回路17に供給され、こ
こで所定の閾値と比較されて、閾値を越えたときに表示
装置18に欠陥検出信号が表示される。
【0029】かかる欠陥検出動作において、検査する鋼
板201 のライン速度がV0 (mpm)の場合、あるチャンネ
ルiの磁気センサ11iが漏洩磁束を検出すると、その磁
気センサ11iの出力(漏洩磁束信号)およびパルス発生
器101 が出力するパルス波形は、それぞれ図3(A),
(B)に示すようになる。また、A/Dコンバータ13i
は、パルス発生器101 からのパルスに同期して、例えば
パルスの立ち上がり毎にセンサ出力を数値データ(デジ
タル信号)に変換するので、その出力は図3(C)に示
すようになる。なお、図3においては、以上の動作を平
易に示すために、データ離散化の間隔を広く示している
が、実際の探傷においては、検出精度を十分に保つため
に、欠陥信号の幅(図3(A)において、符号Lで示
す)を100分割する程度のサンプリング密度が望まし
い。
【0030】これに対して、検査する鋼板201 のライン
速度が上記と異なる場合、例えば2V0 (mpm )の場合
には、磁気センサ11iでの漏洩磁束信号は、図4(A)
に示すようになり、欠陥部信号波形の持続時間が図3
(A)の場合の半分となる。しかし、A/Dコンバータ
13iを制御するパルス発生器101 からの制御クロック
も、図4(B)に示すように、同様にその間隔が狭くな
るので、A/Dコンバータ13iが出力するデータ列
は、図4(C)に示すように、ライン速度がV0 (mpm
)の場合とほぼ同様な形となる。
【0031】このように、この実施例によれば、欠陥部
信号が鋼板201 のライン速度に無関係なデータ列に変換
されるので、デジタルフィルタに、欠陥部信号に無関係
な高周波および低周波の雑音信号を除去するのに最適な
帯域通過特性を持つような係数を予め設定しておくこと
により、鋼板201 のライン速度の影響を受けることな
く、常に一定の欠陥検出能力を得ることができる。
【0032】なお、この発明は、上述した実施例にのみ
限定されるものではなく、幾多の変更または変形が可能
である。例えば、上述した実施例では、鋼板201 のライ
ン速度をライン速度検出装置100 で検出し、そのライン
速度に応じてパルス発生器101 から制御クロックを出力
させるようにしたが、ライン速度検出装置100 およびパ
ルス発生器101 に代えて、鋼板201 の移動とともに回転
するロールの回転軸にロータリーエンコーダを設け、こ
のロータリーエンコーダから発生するクロックを制御ク
ロックとして用いるよう構成することもできる。このよ
うにすれば、構成をより簡単にできる。
【0033】また、A/Dコンバータ141 ,142 ,・・
・,14n におけるA/D変換動作は、制御クロックの立
ち下がり毎に行うこともできるし、制御クロックのデュ
ーティ比を1:1として、その制御クロックの立ち上が
りおよび立ち下がり毎に行うこともできる。さらに、磁
気センサのチャンネル数は、欠陥検出および波形処理を
チャンネル毎に独立かつ並列して行うので、任意に設定
することができる。また、デジタルフィルタ以降の処理
は、すべてデジタルデータを取り扱うので、その一部ま
たは全部をマイクロコンピュータあるいは汎用のパーソ
ナルコンピユタ等のCPUで並列的にあるいは一括して
演算処理するよう構成することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、鋼板
のライン速度が広範囲に変化する場合でも、欠陥検出装
置の欠陥検出特性を一定に保つことができる。したがっ
て、ライン速度可変の生産ラインで、鋼板の全長・全幅
のオンライン検査が可能となりので、欠陥検出装置の適
用範囲を広げることができると共に、鋼板の探傷中にラ
イン速度の加減速を行って生産の効率化を図ることもで
きる。
【0035】また、ライン速度が変化した場合でも、デ
ジタルフィルタを変更する必要がないので、従来のよう
に、各チャンネル毎に複数のCRフィルタやその切り替
え回路等を必要とするものに比べて、回路構成を簡単か
つ安価にできると共に、チャンネル間の回路調整等のメ
ンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による欠陥検出装置の一例の構成を示
す模式図である。
【図2】図1に示す欠陥検出装置の動作の一例を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1に示す欠陥検出装置において、ライン速度
がV0 の場合の磁気センサ、パルス発生器およびA/D
コンバータの出力信号波形およびデータ列の一例を示す
図である。
【図4】同じく、ライン速度が2V0 の場合の磁気セン
サ、パルス発生器およびA/Dコンバータの出力信号波
形およびデータ列の一例を示す図である。
【図5】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
111 〜11n 磁気センサ 121 〜12n 増幅器 131 〜13n ローパスフィルタ 141 〜14n A/Dコンバータ 151 〜15n デジタルフィルタ 161 〜16n 演算回路 17 論理回路 18 表示装置 100 ライン速度検出装置 101 パルス発生器 200 磁化装置 201 鋼板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中の鋼板から生じる漏洩磁束を磁気
    センサで検出し、その出力信号に基づいて鋼板の欠陥を
    検出するにあたり、 前記磁気センサからのアナログ出力信号を、前記鋼板の
    走行速度に比例する周波数のクロック信号に同期してデ
    ジタル信号に変換した後、このデジタル信号中のノイズ
    成分を、前記クロック信号に同期して動作し、かつ予め
    設定した遮断特性を有するデジタルフィルタで除去して
    から、このデジタルフィルタの出力信号に基づいて前記
    鋼板の欠陥を検出することを特徴とする鋼板の欠陥検出
    方法。
  2. 【請求項2】 走行ライン上を移動する鋼板を磁化する
    ように、前記走行ラインに対向して配置した磁化手段
    と、 この磁化手段により磁化された鋼板からの漏洩磁束を検
    出するように、前記走行ラインと対向してその幅方向に
    配置した複数の磁気センサと、 前記走行ライン上を走行する鋼板の走行速度に比例する
    周波数のクロックパルスを発生するパルス発生手段と、 このパルス発生手段からのクロックパルスに同期して、
    前記各磁気センサからの出力信号をデジタル信号に変換
    する複数のアナログ−デジタル変換手段と、 予め設定した遮断特性を有し、前記クロックパルスに同
    期して、前記アナログ−デジタル変換手段で変換された
    各デジタル信号中に含まれるノイズ成分を除去する複数
    のデジタルフィルタと、 これらデジタルフィルタの出力の振幅を演算する複数の
    演算手段と、 これら演算手段の出力と所定の閾値とを比較し、その比
    較結果に基づいて欠陥検出信号を出力する論理手段と、 この論理手段からの欠陥検出信号を表示する表示手段と
    を具えることを特徴とする鋼板の欠陥検出装置。
JP6001192A 1994-01-11 1994-01-11 鋼板の欠陥検出方法および装置 Pending JPH07209255A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313082A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Chugoku Regional Development Bureau Ministry Of Land Infrastructure & Transport 探傷装置および探傷方法

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JP2006313082A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Chugoku Regional Development Bureau Ministry Of Land Infrastructure & Transport 探傷装置および探傷方法

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