JPH07209609A - プロジエクタ装置 - Google Patents

プロジエクタ装置

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JPH07209609A
JPH07209609A JP35042493A JP35042493A JPH07209609A JP H07209609 A JPH07209609 A JP H07209609A JP 35042493 A JP35042493 A JP 35042493A JP 35042493 A JP35042493 A JP 35042493A JP H07209609 A JPH07209609 A JP H07209609A
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JP
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lens
projector device
lenses
optical
acrylic
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JP35042493A
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English (en)
Inventor
Junichi Iwai
順一 岩井
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Sony Corp
Texas Instruments Inc
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Sony Corp
Texas Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、簡易かつ小型化し得ると共に表示映
像を高輝度化し有用性を格段的に向上し得るプロジエク
タ装置の実現を目的とするものである。 【構成】有機材でなる第1のレンズを含む、複数枚のレ
ンズから形成された光学装置にを用いたプロジエクタ装
置において、光学装置の複数枚のレンズを同軸に一体に
保持する筒状の筐体の内部に、レンズの周端部に対して
レンズの光軸と平行な方向から当接する、第1のレンズ
の位置基準となる基準面を設け、当該筐体に保持された
第1のレンズをその温度変化に応じた所定距離だけ基準
面を基準として第1のレンズの光軸方向に移動させる移
動手段を設けたことにより、第1のレンズの温度変化に
よる屈折率の変化に伴つて発生する焦点位置の変化を自
動的に補正させることができ、かくして簡易かつ小型化
し得ると共に表示映像を高輝度化し有用性を格段的に向
上し得るプロジエクタ装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1、図7〜図9) 作用(図1、図7〜図9) 実施例 (1)プロジエクタ装置の全体構成(図1〜図5) (2)実施例によるプロジエクタ装置の構成(図1〜図
9) (2−1)実施例によるプロジエクタ装置の構成(図
6) (2−2)リレーレンズの第1実施例(図6〜図8) (2−3)リレーレンズの第2実施例(図6〜図9) (3)他の実施例(図1、図7〜図9) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はプロジエクタ装置に関
し、例えばカラー映像を映写するものに適用して好適な
ものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のプロジエクタ装置とし
て、映像データの赤、緑、青色成分を3本のCRT(陰
極線管)に各別に映出するようになされたものがある。
この投影型3管式プロジエクタ装置の前面には、映像投
影面側にそれぞれ赤、緑、青色の色フイルタと、プロジ
エクシヨンレンズとが順次配置された3本のCRTが配
置されている。
【0004】CRTは映写時に映像データの赤、緑、青
色成分を各別にスクリーンに直接投影するようになさ
れ、これによりスクリーン上でそれぞれのCRTから投
影された赤、緑、青色成分の投影光が合成されて1つの
画像が形成され、全体としてカラー映像が映写される。
【0005】また投影型3管式プロジエクタ装置に代
え、ボツクス内部に3本のCRTを配置した反射型3管
式プロジエクタ装置がある。このプロジエクタ装置の場
合、投影型3管式プロジエクタ装置と同様の光路をボツ
クス内部に配置したミラーで反射して折り曲げ、すりガ
ラス状の半透明スクリーンに裏面から投影光を照射す
る。
【0006】これによりスクリーン上でそれぞれのCR
Tから射出された赤、緑、青色成分の投影光が合成され
て1つの画像が形成され、全体としてカラー映像が映写
される。この反射型3管式プロジエクタ装置の場合、光
路を折り曲げて小型化すると共にスクリーン自体を一体
に形成することにより、投影型3管式プロジエクタ装置
に比して小型なプロジエクタ装置を実現し得、ユーザの
使い使い勝手を向上し得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところがかかる構成の
投影型3管式プロジエクタ装置や反射型3管式プロジエ
クタ装置においては、光源としてCRTを用いると共に
CRTから投影された映像がスクリーン上に拡大表示さ
れるため、装置全体が大型化することを避け得ないと共
に、表示映像を高輝度化することが困難であるという問
題があつた。
【0008】このような問題を解決するため、CRTに
代えて映像源として3枚の液晶パネル板を用い、各液晶
パネル板にそれぞれ赤、緑、青色成分を表示すると共
に、液晶パネル板の一面側から光を照射して、その透過
光をそれぞれ赤色、緑色及び青色の色フイルタを通して
スクリーン上で結像させるようになされたいわゆる液晶
プロジエクタ装置がある。
【0009】この液晶プロジエクタ装置の場合、液晶パ
ネルを用いるためにCRTを用いるプロジエクタ装置に
比較して装置全体を格段的に小型化し得るが、液晶パネ
ル板自体は光の透過率が低く表示映像を高輝度化すると
いう点では実用上未だ不十分であつた。
【0010】ところでデイスプレイシステムとして微小
な鏡面素子を画素に応じて平面状に配置し、各々の鏡面
素子の反射を利用した鏡面偏向型光変調器(以下これを
ミラーライトバルブと呼ぶ)を用いたものが提案されて
いる(特開昭60-179781 号公報、特開平3-40693 号公
報、特開平3-174112号公報)。
【0011】このミラーライトバルブを映像源に用い
て、カラー映像を拡大投影するプロジエクタ装置を形成
することができれば、装置全体の構成を液晶プロジエク
タ装置と同様の規模に簡易化し得ると共に小型化し得、
さらに液晶に比して光源の利用効率を向上し得ることに
より、表示映像を格段的に高輝度化することができると
考えられる。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易かつ小型化し得ると共に表示映像を高輝度化し
有用性を格段的に向上し得るプロジエクタ装置を提案し
ようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、有機材でなる第1のレンズ53、
71を含む、複数枚のレンズ51〜53から形成された
光学装置50、70を用いたプロジエクタ装置1におい
て、光学装置50、70の複数枚のレンズ51〜53を
同軸に一体に保持する筒状の筐体54と、筐体54内部
に形成され、レンズ53、71の周端部に対してレンズ
53、71の光軸と平行な方向から当接することにより
第1のレンズ53、71の位置基準となる基準面54B
Xと、筐体54に保持された第1のレンズ53、71を
当該第1のレンズ53、71の温度変化に応じた所定距
離だけ基準面54BXを基準として第1のレンズ53、
71の光軸方向に移動させる移動手段53A、72とを
設けた。
【0014】また本発明においては、移動手段53A
は、レンズ53の周端面に設けられた有機材でなるフラ
ンジ53Aでなり、当該フランジ53Aの光軸に対して
所定角度をなす当接面を基準面54BXに当接するよう
にした。
【0015】さらに本発明においては、移動手段72
は、レンズ71の周端面に設けられた有機材でなるフラ
ンジと、当該フランジの光軸に対して所定角度をなす当
接面及び基準面54BX間に介挿された熱膨張部材72
とを有するようにした。
【0016】
【作用】第1のレンズ53、71を当該第1のレンズ5
3、71の温度変化に応じた所定距離だけ基準面を基準
として第1のレンズ53、71の光軸方向に移動させる
ようにしたことにより、第1のレンズ53、71の温度
変化による屈折率の変化に伴つて発生する焦点位置の変
化を自動的に補正させることができる。
【0017】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0018】(1)プロジエクタ装置の全体構成 図1において、1は全体として赤、緑、青色のそれぞれ
の映像データに対応した3つのミラーライトバルブ2
R、2G、2Bを用いるプロジエクタ装置を示す。実際
上、図1との対応部分に同一符号を付した図2及び図3
に示すように、高輝度白色光源3より射出されたプロジ
エクシヨン光L1は、UVフイルタ(図示せず)で不要
な紫外線が除去されると共に、コンデンサレンズ4を通
じて平行光に変換されて、第1の反射ミラー5で折り曲
げられると共に分離用ダイクロイツクミラー6R、6
G、6Bに入射する。
【0019】分離用ダイクロイツクミラー6R、6G、
6Bは、白色光でなるプロジエクシヨン光L2を赤、
緑、青色光LR、LG及びLBに分離する。この赤、
緑、青色光LR、LG、LBは、それぞれビーム整形用
シリンドリカルレンズ7R、7G、7Bを通じて第2の
反射ミラー8R、8G、8Bで斜め上方に折り曲げら
れ、ミラーライトバルブ2R、2G、2Bの反射面に照
射される。
【0020】ミラーライトバルブ2R、2G、2Bは、
それぞれ映像データの画素の配列(例えば 768× 576個
でなる)に応じて、例えば17〔μm〕角程度でなる微小
鏡面素子が複数配列されて構成され、これにより1/2
インチCCD(固体撮像素子)と同程度の大きさの反射
面が形成されている。この微小鏡面素子は映像データの
画素の配列に応じたフレームメモリの各メモリセルに対
応して配置され、各メモリセルの状態に応じて対応する
微小鏡面素子の傾き状態がそれぞれ別個に変化するよう
になされている。
【0021】実際上それぞれの微小鏡面素子は中立状態
に対して、メモリセルがオン状態すなわち画素として有
効な場合に図4(A)に示すように+10°傾き、逆にメ
モリセルがオフ状態すなわち画素として無効な場合に図
4(B)に示すように−10°傾くようになされている。
これにより入射光に対して鏡面で反射される反射光が、
画を形成するために必要な有効反射光と無効な無効反射
光で20°の光路差を有するように切換られる。
【0022】このプロジエクタ装置1の場合、各ミラー
ライトバルブ2R、2G、2Bに応じたフレームメモリ
に、それぞれ赤、緑、青色の1フレーム分の映像データ
を設定することにより、有効反射光としてそれぞれ赤、
緑、青色の映像光が形成される。この赤、緑、青色の映
像光はそれぞれ対応するリレーレンズ9R、9G、9B
を通じて合成用ダイクロイツクミラー10R、10G、
10Bに導かれて、カラー映像光として合成され、これ
がズームレンズ構成のプロジエクシヨンレンズ11を通
じて、プロジエクタ装置1の外部に離れて配置されたス
クリーン(図示せず)上に拡大投影される。
【0023】またこのプロジエクタ装置1の場合、高輝
度白色光源3、コンデンサレンズ4、第1の反射ミラー
5、分離用ダイクロイツクミラー6R〜6B、シリンド
リカルレンズ7R〜7Bを経て第2の反射ミラー8R〜
8Bに至るプロジエクシヨン光L1、L2の光学系の光
軸と、ミラーライトバルブ2R〜2Bで反射されリレー
レンズ9R〜9B、合成用ダイクロイツクミラー10R
〜10B、プロジエクシヨンレンズ11に至る有効反射
光の光軸は所定の高さ分だけずらされて配置され、これ
によりプロジエクシヨン光と有効反射光及び無効反射光
の干渉を未然に防止し得るようになされている。
【0024】さらにこのプロジエクタ装置1の場合、プ
ロジエクシヨン光はシリンドリカルレンズ7R〜7Bで
ビーム形状が整形され、これにより第2の反射ミラー8
R〜8Bで斜め上方に反射されても、ミラーライトバル
ブ2R〜2Bの反射面を均一の照度で照射し得るように
なされている。
【0025】ここでこのプロジエクタ装置1において
は、図1〜図3について上述した光学部の下部に、図1
との対応部分に同一符号を付した図5に示す回路部が配
設されている。このプロジエクタ装置1では表示するビ
デオ信号として、ビデオ機器よりRGB信号で入力され
るビデオ信号S1や、パーソナルコンピユータ等よりV
GA(video graphics arrey)に対応して送られるビデ
オ信号S2、さらにVGAパターンのビデオ信号S3を
選択し得るようになされている。
【0026】これらのビデオ信号S1、S2、S3は、
それぞれビデオセレクト回路21に入力されて選択さ
れ、この結果得られるビデオ信号S4がアナログデジタ
ル変換回路22でデジタルビデオ信号S5に変換され、
ガンマ補正回路23に入力される。このガンマ補正回路
23には、必要に応じてテストパターン発生回路24で
発生されたテストパターン信号S6が入力される。これ
によりガンマ補正回路23は、設定されたガンマ補正パ
ラメータS7に従つて、デジタルビデオ信号S5又はテ
ストパターン信号S6をガンマ補正し、この結果得られ
るデジタルビデオ信号S8をリフオーマツト回路25に
送出する。
【0027】リフオーマツト回路25はRGB信号で入
力されるビデオ信号S1、VGAのビデオ信号S2、S
3に対応したデジタルビデオ信号S8を、例えば 768画
素×576ライン分でなるミラーライトバルブ2R〜2B
の鏡面素子の配列に応じてリフオーマツトし、この結果
得られる赤、緑、青色成分のデジタルビデオ信号S9
R、S9B、S9Gを、それぞれ対応するフレームメモ
リ26R、26G、26Bに送出する。
【0028】このフレームメモリ26R〜26Bはそれ
ぞれミラーライトバルブ2R〜2Bに対応しており、タ
イミング制御回路27から入力される制御信号S10に
応じて、順次1フレーム毎にフレームメモリ26R〜2
6Bの内容がミラーライトバルブ2R〜2Bに書き込ま
れ、これにより有効反射光として、それぞれ赤、緑、青
色の映像光が形成される。
【0029】なおこのプロジエクタ装置1の場合タイミ
ング制御回路27は、入力されるビデオ信号S1〜S3
に基づく位相制御信号S11に応じてクロツク発生回路
28で発生されたシステムクロツクS12を用いて、フ
レームメモリ26R〜26B、ミラーライトバルブ2R
〜2Bを制御する制御信号S10を発生するようになさ
れている。
【0030】またこのプロジエクタ装置1の場合、電源
スイツチ(図示せず)が投入されるとAC電源S13が
電源供給回路30及びランプ駆動回路31に供給され
る。このうち電源供給回路30は、各回路部に対して所
定のDC電源S14を供給してプロジエクタ装置1の動
作を開始させる。またランプ駆動回路31は高輝度白色
光源3を点灯駆動し、これにより白色光源3よりプロジ
エクシヨン光L1が照射される。
【0031】このプロジエクタ装置1の構成によれば、
映像源としてそれぞれ赤、緑、青色に対応したミラーラ
イトバルブ2R、2G、2Bを用い、このミラーライト
バルブ2R〜2Bを、それぞれ赤、緑、青色のビデオ信
号で駆動すると共に、それぞれ白色光を色分離してなる
赤、緑、青色のプロジエクシヨン光を照射し、その有効
反射光を色合成して、拡大投影するようにしたことによ
り、従来のCRTを用いたプロジエクタ装置と比較して
格段的に小型軽量かつ簡易な構成のプロジエクタ装置1
を実現できる。
【0032】またミラーライトバルブ2R〜2Bは、プ
ロジエクシヨン光を反射するようになされているため、
液晶プロジエクタ装置に比較して光の利用効率を格段的
に向上し得、かくして小型軽量化し得ると共に表示映像
を高輝度化し得るプロジエクタ装置を実現できる。
【0033】(2)実施例によるプロジエクタ装置の構
成 (2−1)実施例によるプロジエクタ装置の構成 図1との対応部分に同一符号を付した図6に示すよう
に、この実施例のプロジエクタ装置40において、ミラ
ーライトバルブ2R〜2Bで反射された有効反射光はそ
れぞれリレーレンズ9R〜9Bによつて、プロジエクシ
ヨンレンズ11の直前の空間の仮想結像点Aに約2倍の
大きさで結像画像を形成する。このリレーレンズ9R〜
9Bの倍率は、この仮想結像点Aにおける結像画像の大
きさが、プロジエクシヨンレンズ11の開口より小さい
大きさになるように選定されている。
【0034】(2−2)リレーレンズの第1実施例 ここでこのプロジエクタ装置40の場合、リレーレンズ
9R〜9Bとして、図7に示すような光学装置50が用
いられている。すなわち光学装置50においては、ガラ
ス材でなる非球面凸レンズ51及び非球面凹レンズ52
とアクリル材でなる非球面凸レンズ(以下、これをアク
リル非球面凸レンズと呼ぶ)53とを筒状のレンズホル
ダ54で一体に保持することにより形成されている。
【0035】この場合非球面凸レンズ51は、レンズホ
ルダ54の貫通孔54A内の一端側において、当該貫通
孔54A内に設けられた突起54AXに一面側の周端部
を支持され、かつレンズホルダ54の一端面に固着され
た環状の固定部材55に他面側の周端部を支持されるよ
うにして当該レンズホルダ54と同軸に固定保持されて
いる。また非球面凹レンズ52は、レンズホルダ54の
貫通孔54A内の中央部において、当該貫通孔54A内
に設けられた突起54AYに一面側の周端部を支持さ
れ、かつ当該貫通孔54A内部に配設された環状の固定
部材56に他面側の周端部を支持されるようにして当該
レンズホルダ54と同軸に固定保持されている。
【0036】アクリル非球面凸レンズ53においては、
一面側の周端部に一方向に突出するフランジ状の突起5
3Aが設けられてなる。この場合当該アクリル非球面凸
レンズ53は、レンズホルダ54の貫通孔54A内の他
端側において、当該他端側に設けられた段部54Bを形
成するレンズホルダ54の軸に垂直な壁面(以下、この
面を基準面と呼ぶ)54Bに突起53Aの先端面を支持
され、かつレンズホルダ54の他端面に固着された固定
部材57にゴム等の弾性材でなるOリング58を介して
他面側の周端部を支持されるようにして当該レンズホル
ダ54と同軸に、かつ光軸方向にスライド自在に保持さ
れている。
【0037】この実施例の場合、10°の温度上昇で非球
面凹レンズ52及びアクリル非球面凸レンズ53間の距
離を20〔μm 〕増加させる必要がある場合を想定して、
アクリル非球面凸レンズ53の突起53A及び当該アク
リル非球面凸レンズ53の周端部を合わせた長さは、30
〔mm〕程度に設定されている。
【0038】以上の構成において、一般的に組レンズの
性能の向上のために非球面レンズの貢献は大きい。また
量産時のコストを考慮すると、非球面の成型が容易であ
るという点から、従来、アクリルに代表される有機材料
のレンズが多用されている。ところが、これら有機材料
でなるレンズは屈折率の温度依存性が高く、従つてこの
ようなレンズを用いて組レンズを形成し、これをプロジ
エクタ装置に適用した場合には、温度上昇時における結
像性能が変化するために焦点ずれが発生するおそれがあ
る。
【0039】例えば図8(A)に示す組レンズ60を構
成する各レンズ61、62、63のうち、1枚目及び2
枚目の凸レンズ61及び凹レンズ62がそれぞれガラス
材から形成され、かつ3枚目のレンズ63が有機材から
形成されている場合には、これら温度上昇に伴つて3枚
目のレンズの屈折率が変化することにより、図8(B)
のように、この組レンズ60全体としての焦点位置が変
化する。ところが、通常はこのずれ量は大きくなく、従
つてレンズ系全体又は問題となる3枚目のレンズ63の
みの位置を調整することにより図8(C)に示すように
焦点位置を正しい位置に補正することができる。
【0040】しかしながら例えば背面投影型のもので
は、レンズ系が装置内部に収納されているために焦点位
置の補正作業には何らかの遠隔操作が必要であり、また
レンズ系を手動で調整できるようにした場合においても
温度変化の度に調整するのは大変な手間をとる問題があ
つた。
【0041】ところがこのプロジエクタ装置1では、リ
レーレンズ9R〜9Bを形成する光学装置50のうちア
クリル非球面凸レンズ53の一面側の周端部にフランジ
状の突起53Aを形成したことにより、アクリル非球面
凸レンズ53の温度上昇による屈折率の変化に伴つて突
起53Aに膨張が生じ、この結果アクリル非球面凸レン
ズ53がレンズホルダ54の貫通孔54A内において基
準面54BXを基準として突起53Aの膨張に応じた距
離だけレンズホルダ54の一端方向に進むことにより、
アクリル非球面凸レンズ53の温度上昇による屈折率の
変化に伴う焦点距離の変動を自動的に補正することがで
きる。
【0042】また当該光学装置50では、この後温度が
下降した場合には、固定部材59及びアクリル非球面凸
レンズ53間に弾性材でなるOリング58が配置されて
いることにより、アクリル非球面凸レンズ53を当該O
リング58が付勢するために当該アクリル非球面凸レン
ズ53を基準面53BX方向に位置を戻すことができ
る。
【0043】従つてこのプロジエクタ装置1では、光学
装置50のアクリル非球面凸レンズ53が、温度変化に
伴う屈折率の変化に応じた必要な距離だけ焦点位置を補
正する方向に移動するために、このような簡易な構成で
効果的に当該焦点ずれの補正を行うことができる。
【0044】以上の構成によれば、レンズホルダ54の
貫通孔54A内部にアクリル非球面凸レンズ53の基準
面53BXを設けると共に、アクリル非球面凸レンズ5
3の周端部に当該基準面53BXと当接する環状の突起
54BXを設け、かつOリング58により当該アクリル
非球面凸レンズ53を基準面53BX方向に付勢するよ
うにしたことにより、アクリル非球面凸レンズ53の温
度変化による屈折率変化に伴つて発生する焦点位置の変
化を自動的に補正することができ、かくして簡易かつ小
型化し得ると共に表示映像を高輝度化し有用性を格段的
に向上し得るプロジエクタ装置を実現できる。
【0045】また温度変化による焦点ずれの補正を装置
外部からのコントロールなしで行うことができると共
に、例えば背面投影型のように投影レンズの焦点距離の
調節機構が外部からアクセスすることができないような
プロジエクタ装置1を含む種々のプロジエクタ装置に適
用することができる。
【0046】(2−3)リレーレンズの第2実施例 図7との対応部分に同一符号を付して示す図9はリレー
レンズ9R〜9Bを形成する第2実施例の光学装置70
を示し、アクリル非球面凸レンズ71の周端部に環状の
突起を形成することに代えて、所定の熱膨張率の環状の
スペーサ72を介挿することを除いて第1実施例と同様
に構成されている。
【0047】以上の構成において、この光学装置70で
は、スペーサ72の素材を選択することによつてアクリ
ル非球面凸レンズ71の温度上昇率に対する移動率を調
整することができる。
【0048】従つて、例えばアクリル非球面凸レンズ7
1を形成する素材では温度上昇率に対する当該アクリル
非球面凸レンズ71の移動量が小さい場合にはポリエチ
レン等の熱膨張率の大きな素材で当該スペーサ72を形
成することにより所望の移動量を得ることができ、かく
してより一層効果的に焦点距離の変化を補正することが
できる。
【0049】以上の構成によれば、レンズホルダ54内
の基準面54BX及びアクリル非球面凸レンズ71の周
端部間に所定の熱膨張率のスペーサ72を介挿するよう
にしたことにより、スペーサ72の素材を選択すること
によつてアクリル非球面凸レンズ71の温度上昇に応じ
て所望の距離だけ当該アクリル非球面凸レンズ71を移
動させることができ、かくして第1実施例の光学装置5
0に比べてより一層効果的に焦点位置の位置ずれを補正
することができ、かくして簡易かつ小型化し得ると共に
表示映像をより一層高輝度化し、有用性を格段的に向上
し得るプロジエクタ装置を実現できる。
【0050】(3)他の実施例 なお上述の第1及び第2実施例においては、本発明によ
る光学装置50、70をリレーレンズ9R〜9Bに適用
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、この他のものにも適用し得る。
【0051】また上述の第1及び第2実施例において
は、本発明をミラーライトバルブ2を用いたプロジエク
タ装置1に適用するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、この他種々のプロジエクタ装置
に適用し得る。
【0052】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、アクリル非球面凸レンズ53、71の移動の基準位
置を形成する手段として、レンズホルダ54の他端部に
段部54Bを形成して基準面54BXを設けるようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アク
リル非球面凸レンズ53、71の移動の基準位置を形成
する手段としては、この他レンズホルダ54の貫通孔5
4A内に突起を設ける等種々の手段を適用できる。
【0053】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、アクリル非球面凸レンズ53、71を基準面54B
X方向に付勢する手段として弾性材からなるOリング5
8を用いるようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、この他ばね等の種々の弾性材を適用する
ことができる。
【0054】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、本発明を3枚のレンズ51〜53又は51、52、
71からなる光学装置50、70に適用するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、2枚又
は4枚以上のレンズからなる組レンズに適用しても好適
なものである。
【0055】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、本発明をアクリル材からなるレンズ53、71の位
置補正に適用するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、アクリル材以外の他の有機材から
なるレンズの位置補正にも適用することができる。
【0056】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、本発明を光学装置50、70を形成する複数枚のレ
ンズ51〜53又は51、52、71の中から特に1枚
に対してのみ実施した場合について述べたが、本発明は
これに限らず、組レンズを形成する複数枚のレンズのう
ち有機材でなるレンズが複数ある場合には、1枚以上の
レンズに対して本発明を適用するようにしても良い。
【0057】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、本発明をプロジエクタ装置1に適用するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他
の光学装置にも適用することができる。
【0058】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、アクリル非球面レンズ53、71の移動手段として
アクリル非球面レンズ53、71の周端部にフランジ状
の突起53Aを形成し、又はアクリル非球面レンズ5
3、71及び基準面54BX間にスペーサ72を介挿す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、例えばアクリル非球面レンズ53、71の温度を
計測する計測手段と、当該計測手段の出力に基づいてア
クリル非球面レンズ53、71を搬送する搬送手段とを
設けるようにしても良く、この他アクリル非球面レンズ
53、71の移動手段としてはこの他種々のものを適用
し得る。
【0059】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、有機材で
なる第1のレンズを含む、複数枚のレンズから形成され
た光学装置において、光学装置の複数枚のレンズを同軸
に一体に保持する筒状の筐体と、筐体内部に形成され、
レンズの周端部に対してレンズの光軸と平行な方向から
当接することにより第1のレンズの位置基準となる基準
面と、筐体に保持された第1のレンズを当該第1のレン
ズの温度変化に応じた所定距離だけ基準面を基準として
第1のレンズの光軸方向に移動させる移動手段とを設け
たことにより、第1のレンズの温度変化による屈折率の
変化に伴つて発生する焦点位置の変化を自動的に補正さ
せることができ、かくして簡易かつ小型化し得ると共に
表示映像を高輝度化し有用性を格段的に向上し得るプロ
ジエクタ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鏡面偏向型光変調器を用いたプロジエクタ装置
の全体構成を示す略線的斜視図である。
【図2】図1のプロジエクタ装置の光学系統の説明に供
する略線的平面図である。
【図3】図1のプロジエクタ装置の光学系統の説明に供
する略線的背面図である。
【図4】鏡面偏向型光変調器の鏡面素子の動作の説明に
供する略線図である。
【図5】図1のプロジエクタ装置の回路構成を示すブロ
ツク図である。
【図6】実施例のプロジエクタ装置の構成を示す略線的
斜視図である。
【図7】第1実施例の光学装置を示す断面図である。
【図8】アクリル材でなるレンズを用いた組レンズの焦
点ずれの説明に供する平面図である。
【図9】第2実施例の光学装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1……プロジエクタ装置、2……ミラーライトバルブ、
9R〜9B……リレーレンズ、50、70……光学装
置、51〜53、61〜63、71……レンズ、53A
……突起、54B……基準面、58……Oリング、59
……固定部材、72……スペーサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機材でなる第1のレンズを含む、複数枚
    のレンズから形成された光学装置を用いたプロジエクタ
    装置において、 上記光学装置の上記複数枚のレンズを同軸に一体に保持
    する筒状の筐体と、 上記筐体内部に形成され、上記レンズの周端部に対して
    上記レンズの光軸と平行な方向から当接することにより
    上記第1のレンズの位置基準となる基準面と、 上記筐体に保持された上記第1のレンズを当該第1のレ
    ンズの温度変化に応じた所定距離だけ上記基準面を基準
    として上記第1のレンズの光軸方向に移動させる移動手
    段とを具えることを特徴とするプロジエクタ装置。
  2. 【請求項2】上記移動手段は、 上記レンズの周端面に設けられた上記有機材でなるフラ
    ンジでなり、当該フランジの上記光軸に対して所定角度
    をなす当接面を上記基準面に当接することを特徴とする
    請求項1に記載のプロジエクタ装置。
  3. 【請求項3】上記移動手段は、 上記レンズの周端面に設けられた上記有機材でなるフラ
    ンジと、当該フランジの上記光軸に対して所定角度をな
    す当接面及び上記基準面間に介挿された熱膨張部材とを
    有することを特徴とする請求項1に記載のプロジエクタ
    装置。
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Cited By (5)

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