JPH07210865A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPH07210865A JPH07210865A JP6005031A JP503194A JPH07210865A JP H07210865 A JPH07210865 A JP H07210865A JP 6005031 A JP6005031 A JP 6005031A JP 503194 A JP503194 A JP 503194A JP H07210865 A JPH07210865 A JP H07210865A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 炭素膜のダイアモンド性の低下を防止した磁
気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 非磁性のアルミニウム合金等からなる基板1
の上にNi−Pからなる中間層2を形成し、中間層2の
上にCr等からなる下地膜3を形成し、下地膜3の上に
Co系磁性材料からなる金属磁性層4を形成し、金属磁
性層4の上にMo,Cr,Nb,W,Si等からなるバ
ッファー層5を形成し、バッファー層5の上にスパッタ
リング等により炭素をターゲットとしてアルゴン,水
素,酸素の混合ガスを用いて、その混合ガスの割合を体
積比でそれぞれ水素を20%、酸素を5%、残りをアル
ゴンからなる比率で炭素膜6を形成し、炭素膜6の上に
バーフルオロポリエーテル等からなる潤滑層7を形成す
る。
気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 非磁性のアルミニウム合金等からなる基板1
の上にNi−Pからなる中間層2を形成し、中間層2の
上にCr等からなる下地膜3を形成し、下地膜3の上に
Co系磁性材料からなる金属磁性層4を形成し、金属磁
性層4の上にMo,Cr,Nb,W,Si等からなるバ
ッファー層5を形成し、バッファー層5の上にスパッタ
リング等により炭素をターゲットとしてアルゴン,水
素,酸素の混合ガスを用いて、その混合ガスの割合を体
積比でそれぞれ水素を20%、酸素を5%、残りをアル
ゴンからなる比率で炭素膜6を形成し、炭素膜6の上に
バーフルオロポリエーテル等からなる潤滑層7を形成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報産業分野等で利用
される磁気記録媒体の製造方法に関するものである。
される磁気記録媒体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の磁気記録媒体の製造方法に
ついて説明する。厚みが0.6〜1.25mmで円盤状に
形成された非磁性のアルミニウム合金等からなる基板の
上にメッキ等によりNi−Pからなる中間層を形成す
る。さらに、中間層の上にスパッタリング等によりCr
等からなる下地膜を形成する。さらに、下地膜の上にス
パッタリング等によりCoCrTa,CoCrNi,C
oCrPt,CoCrPtTa,CoCrPtB等のC
o系磁性材料からなる金属磁性層を形成する。
ついて説明する。厚みが0.6〜1.25mmで円盤状に
形成された非磁性のアルミニウム合金等からなる基板の
上にメッキ等によりNi−Pからなる中間層を形成す
る。さらに、中間層の上にスパッタリング等によりCr
等からなる下地膜を形成する。さらに、下地膜の上にス
パッタリング等によりCoCrTa,CoCrNi,C
oCrPt,CoCrPtTa,CoCrPtB等のC
o系磁性材料からなる金属磁性層を形成する。
【0003】さらに、金属磁性層の上にスパッタリング
等により、Mo,Cr,Nb,W,Si等からなるバッ
ファー層を形成する。さらに、バッファー層の上にスパ
ッタリング等により炭素をターゲットとしてアルゴンと
水素とからなる混合ガスを用いて、その混合ガスの割合
を体積比でそれぞれ水素が20%、残りがアルゴンとな
るようにして、スパッタガス圧力を3mTorr、成膜
電力を500W、成膜時間を90secで炭素膜を形成
する。さらに、炭素膜の上に塗布等によりバーフルオロ
ポリエーテル等からなる潤滑層を形成する。
等により、Mo,Cr,Nb,W,Si等からなるバッ
ファー層を形成する。さらに、バッファー層の上にスパ
ッタリング等により炭素をターゲットとしてアルゴンと
水素とからなる混合ガスを用いて、その混合ガスの割合
を体積比でそれぞれ水素が20%、残りがアルゴンとな
るようにして、スパッタガス圧力を3mTorr、成膜
電力を500W、成膜時間を90secで炭素膜を形成
する。さらに、炭素膜の上に塗布等によりバーフルオロ
ポリエーテル等からなる潤滑層を形成する。
【0004】このように形成された磁気記録媒体を用い
た外部記録装置では、停止した状態で磁気記録媒体に磁
気ヘッドが接触しており、磁気記録媒体の回転の開始時
と停止時に、磁気記録媒体に磁気ヘッドが摺動を行うコ
ンタクト・スタート・ストップ(以下、CSSと呼ぶ)
動作が用いられている。
た外部記録装置では、停止した状態で磁気記録媒体に磁
気ヘッドが接触しており、磁気記録媒体の回転の開始時
と停止時に、磁気記録媒体に磁気ヘッドが摺動を行うコ
ンタクト・スタート・ストップ(以下、CSSと呼ぶ)
動作が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の磁気記録
媒体の製造方法では、初期に形成した磁気記録媒体の炭
素膜は摩擦係数も低く潤滑性が良好である。しかしなが
ら、長時間に亘り連続的に炭素膜の形成を続けると形成
された炭素膜のsp3性、即ち、ダイアモンド性が低下
する。炭素膜のダイアモンド性の低下については、炭素
のターゲットを長時間に亘りアルゴンと水素の混合ガス
でスパッタリングすることにより、炭素のターゲットの
表面でのCHラジカルの生成速度が減少し、それに伴い
形成した炭素膜のダイアモンド性を低下させる。このよ
うにダイアモンド性の低下した炭素膜が形成された磁気
記録媒体では、磁気ヘッドによるCSS動作を繰り返す
と、磁気記録媒体の炭素膜の耐磨耗性が劣化していき炭
素膜が破壊されるという問題点がある。
媒体の製造方法では、初期に形成した磁気記録媒体の炭
素膜は摩擦係数も低く潤滑性が良好である。しかしなが
ら、長時間に亘り連続的に炭素膜の形成を続けると形成
された炭素膜のsp3性、即ち、ダイアモンド性が低下
する。炭素膜のダイアモンド性の低下については、炭素
のターゲットを長時間に亘りアルゴンと水素の混合ガス
でスパッタリングすることにより、炭素のターゲットの
表面でのCHラジカルの生成速度が減少し、それに伴い
形成した炭素膜のダイアモンド性を低下させる。このよ
うにダイアモンド性の低下した炭素膜が形成された磁気
記録媒体では、磁気ヘッドによるCSS動作を繰り返す
と、磁気記録媒体の炭素膜の耐磨耗性が劣化していき炭
素膜が破壊されるという問題点がある。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、炭素膜のダイアモンド性の低下を防止した磁気記録
媒体の製造方法を提供することを目的とする。
で、炭素膜のダイアモンド性の低下を防止した磁気記録
媒体の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気記録媒体の製造方法は、基板の上に形成
された金属磁性層の上にバッファー層を形成し、前記バ
ッファー層の上にアルゴンと水素と酸素とからなる混合
ガスの中でスパッタリングにより炭素膜を形成する。
又、基板の上に形成された金属磁性層の上にバッファー
層を形成し、前記バッファー層の上にアルゴンと水素か
らなる混合ガスにアルゴンと酸素からなるガスを間欠的
に注入し、アルゴンと水素からなる前記混合ガスの中で
スパッタリングにより炭素膜を形成する。
に本発明の磁気記録媒体の製造方法は、基板の上に形成
された金属磁性層の上にバッファー層を形成し、前記バ
ッファー層の上にアルゴンと水素と酸素とからなる混合
ガスの中でスパッタリングにより炭素膜を形成する。
又、基板の上に形成された金属磁性層の上にバッファー
層を形成し、前記バッファー層の上にアルゴンと水素か
らなる混合ガスにアルゴンと酸素からなるガスを間欠的
に注入し、アルゴンと水素からなる前記混合ガスの中で
スパッタリングにより炭素膜を形成する。
【0008】
【作用】この製造方法によって、炭素のターゲットの表
面の安定化現象を防止し、CHラジカルの生成速度の減
少を防止して、炭素膜のダイアモンド性を安定させるこ
とができる。
面の安定化現象を防止し、CHラジカルの生成速度の減
少を防止して、炭素膜のダイアモンド性を安定させるこ
とができる。
【0009】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例の磁気記録媒
体の製造方法について図を参照しながら説明する。図1
は本発明の第1の実施例における磁気記録媒体の断面図
である。図1において、1は0.6〜1.25mmの厚み
で円盤状に形成された非磁性のアルミニウム合金等から
なる基板である。この基板1の上にメッキ等によりNi
−Pからなる中間層2を20μmの厚みに形成する。さ
らに、中間層2の上にスパッタリング等によりCr等か
らなる下地膜3を100nm程度の厚みに形成する。さ
らに、下地膜3の上にスパッタリング等によりCoCr
Ta,CoCrNi,CoCrPt,CoCrPtT
a,CoCrPtB等のCo系磁性材料からなる金属磁
性層4を40〜60nmの厚みに形成する。
体の製造方法について図を参照しながら説明する。図1
は本発明の第1の実施例における磁気記録媒体の断面図
である。図1において、1は0.6〜1.25mmの厚み
で円盤状に形成された非磁性のアルミニウム合金等から
なる基板である。この基板1の上にメッキ等によりNi
−Pからなる中間層2を20μmの厚みに形成する。さ
らに、中間層2の上にスパッタリング等によりCr等か
らなる下地膜3を100nm程度の厚みに形成する。さ
らに、下地膜3の上にスパッタリング等によりCoCr
Ta,CoCrNi,CoCrPt,CoCrPtT
a,CoCrPtB等のCo系磁性材料からなる金属磁
性層4を40〜60nmの厚みに形成する。
【0010】さらに、金属磁性層4の上にスパッタリン
グ等により、Mo,Cr,Nb,W,Si等からなるバ
ッファー層5を5〜10nmの厚みに形成する。さらに
バッファー層5の上にスパッタリング等により炭素をタ
ーゲットとしてアルゴン,水素,酸素の混合ガスを用い
て、その混合ガスの割合を体積比でそれぞれ水素が20
%、酸素が5%、残りがアルゴンとなるようにして、ス
パッタガス圧力を3mTorr、成膜電力を500W、
成膜時間を90secで炭素膜6を20〜25nmの厚
みに形成する。さらに、炭素膜6の上に塗布等によりバ
ーフルオロポリエーテル等からなる潤滑層7を3〜6n
mの厚みに形成する。
グ等により、Mo,Cr,Nb,W,Si等からなるバ
ッファー層5を5〜10nmの厚みに形成する。さらに
バッファー層5の上にスパッタリング等により炭素をタ
ーゲットとしてアルゴン,水素,酸素の混合ガスを用い
て、その混合ガスの割合を体積比でそれぞれ水素が20
%、酸素が5%、残りがアルゴンとなるようにして、ス
パッタガス圧力を3mTorr、成膜電力を500W、
成膜時間を90secで炭素膜6を20〜25nmの厚
みに形成する。さらに、炭素膜6の上に塗布等によりバ
ーフルオロポリエーテル等からなる潤滑層7を3〜6n
mの厚みに形成する。
【0011】このように形成した磁気記録媒体の試験に
ついて説明する。尚、試験については潤滑層7を形成し
ないで炭素膜6の状態で行う。まず、炭素膜6の膜質を
ラマン分光分析による分析について図2を用いて説明す
る。図2は本発明の第1の実施例における炭素膜6の赤
外線分析の測定を示す図である。図2において、横軸は
ラマンシフトの波数、縦軸はピーク強度である。8は炭
素膜6をラマン分光により測定した測定曲線、9は測定
曲線8の第1のピークである波数1550cm-1付近の2
成分のガウス関数で近似した近似曲線、10は測定曲線
8の第2のピークである波数1350cm-1付近の2成分
のガウス関数で近似した近似曲線である。
ついて説明する。尚、試験については潤滑層7を形成し
ないで炭素膜6の状態で行う。まず、炭素膜6の膜質を
ラマン分光分析による分析について図2を用いて説明す
る。図2は本発明の第1の実施例における炭素膜6の赤
外線分析の測定を示す図である。図2において、横軸は
ラマンシフトの波数、縦軸はピーク強度である。8は炭
素膜6をラマン分光により測定した測定曲線、9は測定
曲線8の第1のピークである波数1550cm-1付近の2
成分のガウス関数で近似した近似曲線、10は測定曲線
8の第2のピークである波数1350cm-1付近の2成分
のガウス関数で近似した近似曲線である。
【0012】近似曲線10と横軸で囲まれた面積(面積
強度)を近似曲線9と横軸で囲まれた面積(面積強度)
で割った数値が炭素膜6の相対強度の値となる。この相
対強度の値は炭素膜6のsp3性、即ち、ダイアモンド
性を示し、この数値が小さいほどダイアモンド性が高
く、逆にこの数値が大きいとグラファイト性が増加した
ことを示す。
強度)を近似曲線9と横軸で囲まれた面積(面積強度)
で割った数値が炭素膜6の相対強度の値となる。この相
対強度の値は炭素膜6のsp3性、即ち、ダイアモンド
性を示し、この数値が小さいほどダイアモンド性が高
く、逆にこの数値が大きいとグラファイト性が増加した
ことを示す。
【0013】(表1)はバッファー層5の上に炭素膜6
をスパッタリングにより形成した際、アルゴン,水素,
酸素の混合ガスで炭素のターゲットを連続的にプラズマ
放電させそれぞれのプラズマ放電時間後の炭素膜6と、
従来例のアルゴン,水素の混合ガスで炭素のターゲット
を連続的にプラズマ放電させそれぞれのプラズマ放電時
間後の炭素膜とを形成し、ラマン分光分析により得たそ
れぞれの炭素膜6の相対強度の値を示す。
をスパッタリングにより形成した際、アルゴン,水素,
酸素の混合ガスで炭素のターゲットを連続的にプラズマ
放電させそれぞれのプラズマ放電時間後の炭素膜6と、
従来例のアルゴン,水素の混合ガスで炭素のターゲット
を連続的にプラズマ放電させそれぞれのプラズマ放電時
間後の炭素膜とを形成し、ラマン分光分析により得たそ
れぞれの炭素膜6の相対強度の値を示す。
【0014】
【表1】
【0015】図3は本発明の第1の実施例と従来例のプ
ラズマ放電時間と炭素膜の膜質変化を示す図である。図
3において、横軸はプラズマ放電時間、縦軸は炭素膜6
の相対強度を示し、丸印は第1の実施例のプラズマ放電
時間を炭素膜の膜質変化、黒丸印は従来例のプラズマ放
電時間と炭素膜の膜質変化である。この結果、第1の実
施例であるアルゴン,水素,酸素の混合ガスで炭素のタ
ーゲットを連続的にプラズマ放電させても炭素膜6の相
対強度の値は変化しないが、従来例のアルゴン,水素の
混合ガスで炭素のターゲットを連続的にプラズマ放電さ
せると、時間の経過と共に相対強度の値が増大する方向
にあり、これはダイアモンド性が低下していきグラファ
イト性が増加していくことを示すものである。
ラズマ放電時間と炭素膜の膜質変化を示す図である。図
3において、横軸はプラズマ放電時間、縦軸は炭素膜6
の相対強度を示し、丸印は第1の実施例のプラズマ放電
時間を炭素膜の膜質変化、黒丸印は従来例のプラズマ放
電時間と炭素膜の膜質変化である。この結果、第1の実
施例であるアルゴン,水素,酸素の混合ガスで炭素のタ
ーゲットを連続的にプラズマ放電させても炭素膜6の相
対強度の値は変化しないが、従来例のアルゴン,水素の
混合ガスで炭素のターゲットを連続的にプラズマ放電さ
せると、時間の経過と共に相対強度の値が増大する方向
にあり、これはダイアモンド性が低下していきグラファ
イト性が増加していくことを示すものである。
【0016】次に、磁気記録媒体の摩擦係数の測定につ
いて説明する。摩擦係数の測定には、CSS動作を試験
する装置を用いる。測定に用いた薄膜磁気ヘッドは浮上
面に2本のレールが設けられ、それぞれのレールの大き
さは幅350μm、長さ2.5mmである。この薄膜磁気
ヘッドのヘッド支持機構に動摩擦係数計が取り付けら
れ、薄膜磁気ヘッドに9.5gの荷重を加えた状態で薄
膜磁気ヘッドの浮上面を磁気記録媒体に接触させ、磁気
記録媒体を1.0mm/sの速度で走行させて初期状態の
摩擦係数の測定を行う。
いて説明する。摩擦係数の測定には、CSS動作を試験
する装置を用いる。測定に用いた薄膜磁気ヘッドは浮上
面に2本のレールが設けられ、それぞれのレールの大き
さは幅350μm、長さ2.5mmである。この薄膜磁気
ヘッドのヘッド支持機構に動摩擦係数計が取り付けら
れ、薄膜磁気ヘッドに9.5gの荷重を加えた状態で薄
膜磁気ヘッドの浮上面を磁気記録媒体に接触させ、磁気
記録媒体を1.0mm/sの速度で走行させて初期状態の
摩擦係数の測定を行う。
【0017】その後に、CSS動作を試験する。CSS
動作の試験には、薄膜磁気ヘッドに9.5gの荷重を加
えた状態で浮上面を磁気記録媒体に接触させる。この状
態で磁気記録媒体を回転させ摺動しながら5秒間で薄膜
磁気ヘッドが浮上する。浮上した状態(周速9m/s)
で薄膜磁気ヘッドを5秒間保持した後に、10秒間で磁
気記録媒体の回転が減少し浮上した薄膜磁気ヘッドの浮
上量が低下し薄膜磁気ヘッドが接触し摺動しながら停止
する。このようなCSS動作のサイクルを1回として、
磁気記録媒体の同じ周軌道でCSS動作を5000回行
った後に、摩擦係数を測定する。
動作の試験には、薄膜磁気ヘッドに9.5gの荷重を加
えた状態で浮上面を磁気記録媒体に接触させる。この状
態で磁気記録媒体を回転させ摺動しながら5秒間で薄膜
磁気ヘッドが浮上する。浮上した状態(周速9m/s)
で薄膜磁気ヘッドを5秒間保持した後に、10秒間で磁
気記録媒体の回転が減少し浮上した薄膜磁気ヘッドの浮
上量が低下し薄膜磁気ヘッドが接触し摺動しながら停止
する。このようなCSS動作のサイクルを1回として、
磁気記録媒体の同じ周軌道でCSS動作を5000回行
った後に、摩擦係数を測定する。
【0018】以上のように試験した第1の実施例の磁気
記録媒体の試験結果と従来例の磁気記録媒体の試験結果
を(表1)に比較して示している。
記録媒体の試験結果と従来例の磁気記録媒体の試験結果
を(表1)に比較して示している。
【0019】以下(表1)の結果について説明する。
(表1)でも明らかなように、第1の実施例によれば、
CSS動作により摩擦係数が増加するものの破壊には至
らず良好である。しかしながら、従来例ではアルゴン、
水素の混合ガスで炭素のターゲットを連続的にプラズマ
放電させ、このプラズマ放電の連続時間が8時間以上経
過した後にバッファー層5の上に炭素膜6を形成した磁
気記録媒体ではCSS動作を繰り返すと炭素膜6が劣化
して破壊することを示している。
(表1)でも明らかなように、第1の実施例によれば、
CSS動作により摩擦係数が増加するものの破壊には至
らず良好である。しかしながら、従来例ではアルゴン、
水素の混合ガスで炭素のターゲットを連続的にプラズマ
放電させ、このプラズマ放電の連続時間が8時間以上経
過した後にバッファー層5の上に炭素膜6を形成した磁
気記録媒体ではCSS動作を繰り返すと炭素膜6が劣化
して破壊することを示している。
【0020】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について説明する。本発明の第2の実施例はバッファー
層5の上に炭素膜6を形成する際に、従来例のアルゴン
と水素の混合ガスで炭素のターゲットを連続的にプラズ
マ放電させる中で、一時的に混合ガスの雰囲気を変えた
ものである。尚、前述した従来例のバッファー層5に示
した形成までは同じであるので説明は省略する。
について説明する。本発明の第2の実施例はバッファー
層5の上に炭素膜6を形成する際に、従来例のアルゴン
と水素の混合ガスで炭素のターゲットを連続的にプラズ
マ放電させる中で、一時的に混合ガスの雰囲気を変えた
ものである。尚、前述した従来例のバッファー層5に示
した形成までは同じであるので説明は省略する。
【0021】アルゴン,水素の混合ガスで炭素のターゲ
ットを8時間連続的にプラズマ放電させた後に、プラズ
マ放電を停止し、一時的に混合ガスをアルゴンと酸素に
切り替え、そのアルゴンと酸素を体積比でアルゴンを8
0%、酸素を20%の割合でガスの圧力を3mTorr
にして5分間流入して炭素のターゲットの表面にアルゴ
ンと酸素の混合ガスをあてる。その後、元のアルゴンと
水素の混合ガスを用いて、即ち、混合ガスの割合を体積
比でそれぞれ水素が20%、残りがアルゴンとなるよう
にして、スパッタガス圧力を3mTorr、成膜電力を
500W、成膜時間を90secでバッファー層5の上
に炭素膜6を形成した。
ットを8時間連続的にプラズマ放電させた後に、プラズ
マ放電を停止し、一時的に混合ガスをアルゴンと酸素に
切り替え、そのアルゴンと酸素を体積比でアルゴンを8
0%、酸素を20%の割合でガスの圧力を3mTorr
にして5分間流入して炭素のターゲットの表面にアルゴ
ンと酸素の混合ガスをあてる。その後、元のアルゴンと
水素の混合ガスを用いて、即ち、混合ガスの割合を体積
比でそれぞれ水素が20%、残りがアルゴンとなるよう
にして、スパッタガス圧力を3mTorr、成膜電力を
500W、成膜時間を90secでバッファー層5の上
に炭素膜6を形成した。
【0022】次に、アルゴン,水素の混合ガスで炭素の
ターゲットを8時間連続的にプラズマ放電させた後に、
プラズマ放電を停止し、一時的に混合ガスの水素を止め
てアルゴンだけに切り替え、そのアルゴンガスの圧力を
3mTorrにして5分間流入して炭素のターゲットの
表面にアルゴンガスをあてる。その後、元のアルゴンと
水素の混合ガスを用いて、即ち、アルゴンと水素の割合
を体積比でそれぞれ水素が20%、残りがアルゴンとな
るようにして、スパッタガス圧力を3mTorr、成膜
電力を500W、成膜時間を90secでバッファー層
5の上に炭素膜6を形成した。
ターゲットを8時間連続的にプラズマ放電させた後に、
プラズマ放電を停止し、一時的に混合ガスの水素を止め
てアルゴンだけに切り替え、そのアルゴンガスの圧力を
3mTorrにして5分間流入して炭素のターゲットの
表面にアルゴンガスをあてる。その後、元のアルゴンと
水素の混合ガスを用いて、即ち、アルゴンと水素の割合
を体積比でそれぞれ水素が20%、残りがアルゴンとな
るようにして、スパッタガス圧力を3mTorr、成膜
電力を500W、成膜時間を90secでバッファー層
5の上に炭素膜6を形成した。
【0023】このように形成したそれぞれの磁気記録媒
体を(実施例1)と同じ試験方法で評価した。その結
果、前者のプラズマ放電を停止し、一時的に混合ガスを
アルゴンと酸素に切り替え、その後に炭素膜6を形成し
た磁気記録媒体については、ラマン分光分析による相対
強度は小さくその値は2.35であり、さらに、摩擦係
数は初期の値が0.19、CSS動作後の値が1.01
である。又、後者のプラズマ放電を停止し、一時的に混
合ガスをアルゴンに切り替え、その後に炭素膜6を形成
した磁気記録媒体については、ラマン分光分析による相
対強度の値は3.44であり、さらに、摩擦係数は初期
の値が0.19であるが、CSS動作後では炭素膜6が
劣化して破壊する。
体を(実施例1)と同じ試験方法で評価した。その結
果、前者のプラズマ放電を停止し、一時的に混合ガスを
アルゴンと酸素に切り替え、その後に炭素膜6を形成し
た磁気記録媒体については、ラマン分光分析による相対
強度は小さくその値は2.35であり、さらに、摩擦係
数は初期の値が0.19、CSS動作後の値が1.01
である。又、後者のプラズマ放電を停止し、一時的に混
合ガスをアルゴンに切り替え、その後に炭素膜6を形成
した磁気記録媒体については、ラマン分光分析による相
対強度の値は3.44であり、さらに、摩擦係数は初期
の値が0.19であるが、CSS動作後では炭素膜6が
劣化して破壊する。
【0024】このように炭素膜6の形成において、アル
ゴンと水素の混合ガスを用いて炭素のターゲットを連続
的にプラズマ放電させる際には、プラズマ放電を連続的
に行う途中で一時的にプラズマ放電を停止して混合ガス
をアルゴンと酸素に切り替えると、炭素のターゲットの
表面に酸素があたり、その後に炭素膜6を形成すると、
形成した炭素膜6のグラファイト性が減少し、ダイアモ
ンド性の高い炭素膜6を安定して形成することができ
る。
ゴンと水素の混合ガスを用いて炭素のターゲットを連続
的にプラズマ放電させる際には、プラズマ放電を連続的
に行う途中で一時的にプラズマ放電を停止して混合ガス
をアルゴンと酸素に切り替えると、炭素のターゲットの
表面に酸素があたり、その後に炭素膜6を形成すると、
形成した炭素膜6のグラファイト性が減少し、ダイアモ
ンド性の高い炭素膜6を安定して形成することができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、炭素膜を形成す
る際にアルゴンと水素と酸素の混合ガス、又は、アルゴ
ンと水素の混合ガスの際には、間欠的にアルゴンと酸素
の混合ガスを注入することによって、形成した炭素膜の
グラファイト性が減少しダイアモンド性を高くした炭素
膜を連続的に形成する磁気記録媒体の製造方法を実現す
るものである。
る際にアルゴンと水素と酸素の混合ガス、又は、アルゴ
ンと水素の混合ガスの際には、間欠的にアルゴンと酸素
の混合ガスを注入することによって、形成した炭素膜の
グラファイト性が減少しダイアモンド性を高くした炭素
膜を連続的に形成する磁気記録媒体の製造方法を実現す
るものである。
【図1】本発明の第1の実施例における磁気記録媒体の
断面図
断面図
【図2】本発明の第1の実施例における炭素膜の赤外線
分析の測定を示す図
分析の測定を示す図
【図3】本発明の第1の実施例と従来例のプラズマ放電
時間と炭素膜の膜質変化を示す図
時間と炭素膜の膜質変化を示す図
1 基板 2 中間層 3 下地膜 4 金属磁性層 5 バッファー層 6 炭素膜 7 潤滑層 8 測定曲線 9,10 近似曲線
Claims (2)
- 【請求項1】基板の上に形成された金属磁性層の上にバ
ッファー層を形成し、前記バッファー層の上にアルゴン
と水素と酸素とからなる混合ガスの中でスパッタリング
により炭素膜を形成することを特徴とする磁気記録媒体
の製造方法。 - 【請求項2】基板の上に形成された金属磁性層の上にバ
ッファー層を形成し、前記バッファー層の上にアルゴン
と水素からなる混合ガスにアルゴンと酸素からなるガス
を間欠的に注入し、アルゴンと水素からなる前記混合ガ
スの中でスパッタリングにより炭素膜を形成することを
特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6005031A JPH07210865A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6005031A JPH07210865A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07210865A true JPH07210865A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11600114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6005031A Pending JPH07210865A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07210865A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000331336A (ja) * | 1999-04-22 | 2000-11-30 | Komag Inc | 高いsp3含有率をもつ磁気ディスク上に、炭素保護フィルムをスパッタリングする方法 |
| JP2001155325A (ja) * | 1999-11-26 | 2001-06-08 | Fujitsu Ltd | 磁気ディスク装置、磁気ディスクおよびその製造方法 |
| JP2002063717A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-02-28 | Komag Inc | 高sp3内容を有する第1炭素被膜と低sp3内容を有する第2炭素被膜とを含む磁気ディスク |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP6005031A patent/JPH07210865A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000331336A (ja) * | 1999-04-22 | 2000-11-30 | Komag Inc | 高いsp3含有率をもつ磁気ディスク上に、炭素保護フィルムをスパッタリングする方法 |
| JP2001155325A (ja) * | 1999-11-26 | 2001-06-08 | Fujitsu Ltd | 磁気ディスク装置、磁気ディスクおよびその製造方法 |
| JP2002063717A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-02-28 | Komag Inc | 高sp3内容を有する第1炭素被膜と低sp3内容を有する第2炭素被膜とを含む磁気ディスク |
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