JPH072108Y2 - 異形線材用の傾斜溝成形ロール - Google Patents

異形線材用の傾斜溝成形ロール

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JPH072108Y2
JPH072108Y2 JP10045391U JP10045391U JPH072108Y2 JP H072108 Y2 JPH072108 Y2 JP H072108Y2 JP 10045391 U JP10045391 U JP 10045391U JP 10045391 U JP10045391 U JP 10045391U JP H072108 Y2 JPH072108 Y2 JP H072108Y2
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JP
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forming roll
wire rod
forming
cross
wire
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JP10045391U
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英二 山本
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若井産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、異形線材用の傾斜溝
成形ロール、更に詳しくは、断面楕円形線材の断面長軸
方向の外面に傾斜溝を加工して釘の素材を形成するため
に使用する傾斜溝成形ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】木部に打込んで使用する釘として、本出
願人は、軸部を楕円形の断面形状とし、この軸部の断面
長軸方向の外面に、軸心に対して一定の方向に傾斜する
複数の溝を短軸方向の外面で分断された状態に設け、円
滑な打込みが行なえると共に、打込み状態で引抜き方向
への回転がなく、耐引抜き強度を大きくした釘を特願平
2−118217号等で提案した。
【0003】図7(A)と(B)は、上記の釘を製造す
る工程を示しており、円形素線1を軸方向に送りながら
一対のロール状平押ダイス2で加圧して断面楕円形の線
材3を形成し、次のこの線材3を断面長軸方向の両側か
ら一対の成形ロール4、4で加圧し、両成形ロール4、
4の外周面に設けた傾斜溝成形用の突部で線材3の断面
長軸方向の外面に傾斜溝5を、軸方向に一定の間隔で、
且つ断面短軸方向の外面で分断された状態に形成し、成
形ロール4、4間を通過した線材3は、次に製釘機に送
り込まれ、所定の長さの切断と頭部の成形及び先端の成
形が行われて釘となる。
【0004】従来、上記のような異形線材に傾斜溝を形
成する成形ロール4、4は図6(A)に示すように、ロ
ール4の凹入外周面に傾斜溝形成用の突部6を断面略角
形でロール4の軸線に対して傾斜するよう円周方向に一
定の間隔で設け、隣接する突部6、6間に凹部7を形成
した構造になっている。
【0005】このロール4を用い、線材3を加圧成形し
て傾斜溝5を加工すると、図6(A)に示すように、突
部6は回転方向の前側に位置する外端縁6aから垂直面
6bが線材3に喰込み、続いて突部6の外周面6cが線
材3を加圧しながら突部6が線材3に対して喰込んで行
く。
【0006】線材3に対する突部6の喰込み時におい
て、外端縁6aと垂直片6bが喰込むとき線材3の材料
を少し前方へ押し出すことにはなるが、図6(A)で明
らかなように、成形ロール4の軸心を中心とする弧状の
外周面6cで線材3を加圧するとき、同図矢印の如く、
線材3の材料が多量に後方へ押し出されることになる。
【0007】このように、突部6の喰込みにより、線材
3に突部6の形状に見合う傾斜溝5が一定の間隔で傾斜
状に形成されると共に、凹部7内に向けて生じた材料の
逃げによって線材3の外面には傾斜溝5間に突条8が形
成されることになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の成形ロール4を用い、断面楕円形となる線材3
を断面長軸方向の両側外面から加圧して傾斜溝5を形成
すると、突部6の外周面6cによる線材材料の後方への
押し出し及び突部自体のロール軸線に対する傾斜とによ
って、図6(B)に示すように、線材3を後方斜め方向
へ押す力が働く。
【0009】ところが、線材3は楕円形の断面形状を有
し、かつ断面長軸方向の両側から成形ロール4によって
加圧されているため、成形ロール4間における安定性が
悪く、上記のように、傾斜溝5の加圧成形時に線材3に
後方斜方向へ押す力が作用すると、線材3は成形ロール
4間において倒れが生じ、断面短軸方向の外面が成形ロ
ール4に臨むように成形ロール4間に供給される。
【0010】このため、従来の成形ロール4を用い、断
面楕円形の線材に対して傾斜溝を加圧加工すると、図8
(A)、(B)、(C)で示した釘のように、短軸方向
の外面に傾斜溝5が形成されることになり、耐引抜強度
の強い釘を得ることができないという問題がある。
【0011】そこでこの考案は、異形断面の線材に対
し、断面長軸方向の両側外面に傾斜溝を確実に形成する
ことができる成形ロールを提供することを課題としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、異形断面の線材を断面形状の長
軸方向から加圧して線材の外面に傾斜溝を形成する一対
の成形ロールにおいて、成形ロールの外周面に傾斜溝成
形用の突部を円周方向に一定の間隔で成形ロールの軸線
に対して傾斜状に設け、前記突部は成形ロールの外周面
から軸心方向に向かう垂直面と、この垂直面の外端から
成形ロール回転進行方向へ内側下りとなり、回転進行方
向の前位に位置する突部の垂直面における内端に達する
傾斜面とを有する略鋸歯状の断面形状に形成されている
構成を採用したものである。
【0013】
【作用】異形断面の線材を一対の成形ロールで断面形状
の長軸方向から加圧すると、成形ロールに設けた突部が
線材に喰込み、線材の長軸方向の両側外面に傾斜溝を形
成する。
【0014】成形ロールに設けた突部は、垂直面と、こ
の垂直面の外端から成形ロール回転進行方向へ内側下り
となる傾斜面とを有する略鋸歯状に形成されているた
め、線材に対する突部の喰込みは傾斜面側から生じ、こ
の傾斜面は線材の材料を前方に押し出すので、垂直面の
喰込みによって生じる後方への押し出し力と釣り合い、
これによって成形ロール間における線材の倒れ発生がな
く、従って長軸方向の両側外面に傾斜溝を確実に形成す
ることができる。
【0015】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面の図1乃
至図5に基づいて説明する。
【0016】図示のように、一対の成形ロール11、1
1は、楕円形断面の線材3に対して、断面長軸方向の両
側外面に傾斜溝5を形成するためのものであり、外周面
の円周方向に略半円形の凹溝12が環状に形成され、こ
の凹溝12の底面に傾斜溝成形用の突部13が、円周方
向に一定の間隔で成形ロール11の軸線に対して傾斜状
に設けられている。
【0017】上記突部13は、図5(A)のように、成
形ロール11における凹溝12の外周面から軸心方向に
向かう半径方向の垂直面13aと、この垂直面13aの
外端から成形ロール11の回転進行方向へ内側下りとな
り、回転進行方向の前位に位置する突部の垂直面におけ
る内端に対する傾斜面13bとを有する略鋸歯状の断面
形状に形成されている。
【0018】この突部13は、成形ロール11の円周方
向へ一定の間隔で順次連続し、互いに隣接する突部1
3、13の傾斜面13bと垂直面13aの間に略V字状
の凹部14を形成していると共に、各突部13は成形ロ
ール11の軸線に対して一定の角度で傾斜し、垂直面1
3aと傾斜面13bがなす先鋭端が凹溝12の内周面を
実質的に形成することになり、突部13と凹部14とは
長さ方向が凹溝12に沿う凹入した弧状になっている。
【0019】この考案の成形ロール11は上記のような
構成であり、楕円形断面の線材3に対して断面長軸方向
の両側外面から加圧すると、図5(A)に示すように、
突部13は先ず傾斜面13bが線材3に対して圧接し、
続いて突部13の先端側が線材3に喰込んで行く。
【0020】線材3に対して圧接した傾斜面13bはこ
れに続く突部13先端の喰込みにより、図5(A)に矢
印で示すように、成形ロール11の回転進行方向の前方
へ材料を押すことになり、押された材料は前位突部13
との間の凹部14内に納まる。
【0021】また、線材3に対する突部13の喰込みに
より、垂直面13aの回転進行方向の後方にも材料の逃
げが生じ、これによって図5(B)で示したように、線
材3を長さ方向に移動させようとする力が前後方向で釣
り合い、成形ロール11と11間における線材3の倒れ
発生を防止する。
【0022】従って、図3に示すように、成形ロール1
1、11間を通過した線材3には、断面長軸方向の両側
外面に、突部13の断面形状に等しい傾斜溝が短軸方向
の外面で分断された状態で正確に形成されることにな
り、この線材3を使用して耐引抜強度の強い釘を製造で
きる。
【0023】なお、図4は成形ロール11に設ける突部
13の異なった断面形状を例示しており、この突部13
は、傾斜面13bの内端と隣接する突部13における垂
直面13aとの間に平面部13cを設け、線材3の加圧
成形後の外形が隣接する軸方向の傾斜溝5間に楕円形の
軸状突条8を形成するようにしたものである。
【0024】
【効果】以上のように、この考案によると、成形ロール
の外周面に、円周方向に一定の間隔で成形ロールの軸線
に対して傾斜状となる傾斜溝成形用の突部を、成形ロー
ルの外周面から軸心方向に向かう垂直面と、この垂直面
の外端から成形ロール回転進行方向の前位に位置する突
部の垂直面における内端に達する傾斜面とを有する略鋸
歯状の断面形状に形成したので、線材を加圧成形すると
き、線材に喰込む突部は傾斜面が線材材料を前方に押
し、突部垂直面による線材材料の後方への押し出しと釣
合い従って、線材が楕円形の断面形状で断面長軸方向の
両側外面に傾斜溝を形成する場合、線材に倒れの発生が
なく、断面長軸方向の両側外面に対して確実に傾斜溝を
形成することができ、転造による耐引抜強度の強い釘の
製造が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の成形ロールを示す斜視図
【図2】同上要部を拡大した斜視図
【図3】同上の成形ロールを使用した成形状態を示す断
面図
【図4】成形ロールの他の例を示す成形状態の断面図
【図5】(A)は成形ロールの成形時における突部と線
材の関係を示す説明図 (B)は同上の平面的な説明図
【図6】(A)は従来の成形ロールの成形時における突
部と線材の関係を示す説明図 (B)は同上の平面的な説明図
【図7】(A)は線材の傾斜溝加工工程を示す説明図 (B)は同上における線材の異なった位置での拡大断面
【図8】(A)は傾斜溝を加工した従来の釘を示す正面
図 (B)は同側面図 (C)は拡大横断面図
【符号の説明】
3 線材 5 傾斜溝 11 成形ロール 12 凹溝 13 突部 13a 垂直部 13b 傾斜面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異形断面の線材を断面形状の長軸方向か
    ら加圧して線材の外面に傾斜溝を形成する一対の成形ロ
    ールにおいて、成形ロールの外周面に傾斜溝成形用の突
    部を円周方向に一定の間隔で成形ロールの軸線に対して
    傾斜状に設け、前記突部は成形ロールの外周面から軸心
    方向に向かう垂直面と、この垂直面の外端から成形ロー
    ル回転進行方向へ内側下りとなり、回転進行方向の前位
    に位置する突部の垂直面における内端に達する傾斜面と
    を有する略鋸歯状の断面形状に形成されていることを特
    徴とする異形線材用の傾斜溝成形ロール。
JP10045391U 1991-12-05 1991-12-05 異形線材用の傾斜溝成形ロール Expired - Lifetime JPH072108Y2 (ja)

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JP10045391U JPH072108Y2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 異形線材用の傾斜溝成形ロール

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JP10045391U JPH072108Y2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 異形線材用の傾斜溝成形ロール

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Publication Number Publication Date
JPH0549145U JPH0549145U (ja) 1993-06-29
JPH072108Y2 true JPH072108Y2 (ja) 1995-01-25

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JPH0549145U (ja) 1993-06-29

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