JPH0721424U - 車両用電装品のマルチ駆動装置におけるナツト部材構造 - Google Patents
車両用電装品のマルチ駆動装置におけるナツト部材構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電動モータの動力を受けて正逆回動する作動
螺軸に複数のナツト部材を設けて、該ナツト部材の作動
螺軸に対する相対移動を各種作動に連繋して構成したマ
ルチ駆動装置において、ナツト部材の移動が、ナツト体
を第一係合受け部側に移動する場合であつても、プラン
ジヤと第二係合受け部との係合が確実なものとし、第一
係合受け部とナツト体との回動抵抗を低減させる。 【構成】 ナツト部材のクラツチ受け体22に、ナツト
体21に形成の突部21bに係合する規制部22cを形
成して、突部21bが規制部22cに軸方向他側から係
合することで、ナツト体21の軸方向一側(矢印A方
向)への移動を規制するように構成した車両用電装品の
マルチ駆動装置におけるナツト部材構造。
螺軸に複数のナツト部材を設けて、該ナツト部材の作動
螺軸に対する相対移動を各種作動に連繋して構成したマ
ルチ駆動装置において、ナツト部材の移動が、ナツト体
を第一係合受け部側に移動する場合であつても、プラン
ジヤと第二係合受け部との係合が確実なものとし、第一
係合受け部とナツト体との回動抵抗を低減させる。 【構成】 ナツト部材のクラツチ受け体22に、ナツト
体21に形成の突部21bに係合する規制部22cを形
成して、突部21bが規制部22cに軸方向他側から係
合することで、ナツト体21の軸方向一側(矢印A方
向)への移動を規制するように構成した車両用電装品の
マルチ駆動装置におけるナツト部材構造。
Description
【0001】
本考案は、自家用車、バス、トラツク等の車両用電装品のマルチ駆動装置にお けるナツト部材構造に関するものである。
【0002】
一般に、この種車両のなかには、例えばシート(座席)のように、前後移動、 背凭れ部の起倒、座部の上下動等、搭乗者の体格等にあわせて各作動部を択一的 に調整できるようにしたものがある。そしてこの場合に、各作動部をそれぞれ独 立した電動モータを用いて作動させるものでは部品点数が多くなると共に、シー ト自体が大型化してしまうという問題が有る。
【0003】 そこで、単一の電動モータを用いてこれら複数の作動を各対応するスイツチの ON−OFF操作で択一的に行うようにすることが試みられ、そのため、電動モ ータからの動力を受けて正逆回動する作動螺軸に、作動部に連動連結されるナツ ト部材を螺装し、該ナツト部材を作動螺軸に対して相対移動せしめることで択一 的な作動部の作動を行うように構成したものを既に提唱している。そしてこのも のは、ケーシングに、作動螺軸に螺合するナツト体と、該ナツト体に軸方向移動 自在で軸回り方向には一体回動するよう嵌合するプランジヤと、該プランジヤを 軸方向他側に移動せしめる復帰弾機と、プランジヤに外嵌されプランジヤを復帰 弾機に抗して軸方向一側に強制移動するための励磁コイルと、作動螺軸との軸回 り方向の一体回動が規制され、軸方向他側に移動したプランジヤが係合する第二 係合受け体と、作動螺軸に対して軸回り方向には一体回動するが軸方向には自由 移動自在に嵌合し、かつ軸方向一側に移動したプランジヤが係合する第一係合受 け体とを備えて構成されるクラツチ手段が設けられているものであつて、励磁コ イルが非励磁状態であつてプランジヤが軸方向他側に移動して第二係合受け体に 係合している状態のとき、ナツト体、プランジヤ、ケーシング側の第二係合受け 体が一体化し、これによつてナツト部材を、回動する作動螺軸に対して相対移動 させて作動部の作動を行うようになつている。
【0004】 ところで、この様なナツト部材を設けたものにおいて、プランジヤが第二係合 受け体に係合し、ナツト部材を作動螺軸に対して相対移動させる場合に、第一係 合受け体は、作動螺軸がナツト体を第二係合受け体側に移動させる側に回動した とき、ナツト体が第一係合受け体から離間する方向に移動しようとするため、殆 ど負荷が働くことのない状態で作動螺軸と一体回動することになるが、作動螺軸 がナツト体を第一係合受け体側に移動させる側に回動したとき、ナツト体が第一 係合受け体側に移動して第一係合受け体をケーシングとのあいだで挟持押圧する ことになり、この結果、第一係合受け体の回動抵抗が大きくなつて作動効率が損 なわれるという問題がある。
【0005】
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる車両用 電装品のマルチ駆動装置におけるナツト部材構造を提供することを目的として創 案されたものであつて、電動モータからの動力を受けて正逆回動する作動螺軸に 螺装されたナツト部材が、作動螺軸の正逆回動に伴い相対移動することで、作動 部の作動を行うように構成してなる車両用電装品のマルチ駆動装置において、前 記ナツト部材はケーシングに収納されたものとし、作動螺軸に螺合するナツト体 と、該ナツト体に外嵌し、ナツト体に対して軸方向移動自在で軸回り方向には一 体回動するよう嵌合するプランジヤと、該プランジヤを軸方向他側に移動せしめ る復帰弾機と、プランジヤの外周に摺動自在に外嵌する励磁コイルと、ケーシン グに一体的に支持され、作動螺軸との軸回り方向の一体回動が規制され、かつ軸 方向他側に移動したプランジヤが係合する第二係合受け体と、作動螺軸に対して 軸回り方向には一体回動するが軸方向には自由移動自在に嵌合し、かつ軸方向一 側に移動したプランジヤが係合する第一係合受け体とを備えて構成されるクラツ チ手段とが設けられたものとし、さらに、前記第二係合受け体には、ナツト体に 係合して該ナツト体の軸方向一側への移動を規制するための規制部が設けられて いることを特徴とするものである。
【0006】 そして本考案は、この構成によつて、作動螺軸が、ナツト体を第一係合受け体 側に移動させる側に回動したとしても、ナツト体による第一係合受け体の回動抵 抗を低減できるようにしたものである。
【0007】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用 車等の車両に搭載されるシートであつて、該シート1の下部には本考案が実施さ れた電動駆動装置2が設けられていて、シート1の前後移動、シート座部の前部 と後部との高さ調節がそれぞれ択一的にできるようになつており、これら三種類 の作動が実施例においてできるようになつている。
【0008】 つまり、電動駆動装置2はシート1の下部に一体的に設けられるものであるが 、該電動駆動装置2を構成する電動モータ3から左右方向に突出した出力軸4の 左右両端部に設けられる減速ギア機構5、6がシート1の下面に一体的に固定さ れている。7、8は第一、第二の作動螺軸であつて、これら作動螺軸7、8は、 軸心線が前後方向を向き、外周には軸心方向に伸長した係止部(本実施例におい ては一方面取りであるが、二方面取りでもよく、さらには凹溝の如きものであつ ても良い)7a、8aが形成されている。そしてこれら作動螺軸7、8は前記電 動モータ3の駆動に連繋して軸心回りに回動するが、これらの軸後端はシート1 下面の後端部に突設の支持部材1aに回動自在に支持され、また軸前端は前記減 速ギア機構5、6に連結されていて、電動モータ3の駆動が減速された状態で第 一、第二の作動螺軸7、8に伝達されるように構成されている。さらに、両作動 螺軸7、8には、作動螺軸7、8の中間に位置して第一のナツト部材9、10が それぞれ螺合されているが、これら第一、第二のナツト部材9、10の下面は、 床面に一体の支持体2aに一体的に設けられていて、作動螺軸7、8の回動に基 づいて作動螺軸7、8に対して前後に相対移動するように設定されている。そし て、後述するようにクラツチ体(本考案のプランジヤに相当)20を第二シフト 位置としたとき、作動螺軸7、8の回動に基づく第一ナツト部材9、10の作動 螺軸7、8に対する前後相対移動によつてシート1が前後に移動するように設定 されている。
【0009】 一方、第一の作動螺軸7の第一ナツト部材9よりも前部側位置、及び、第二の 作動螺軸8の第一ナツト部材10よりも後部側位置には、第二のナツト部材12 、13がそれぞれ螺合しており、後述するようにクラツチ体20を第二シフト位 置としたとき、作動螺軸7、8の回動に基づいて第二ナツト部材12、13が作 動螺軸7、8に対して前後相対移動するようになつている。そして、これら第二 ナツト部材12、13は、連結杆14、15を介してシート1の前後に配設され た高さ調整機構16、17にそれぞれ連結されていて、シート1の前後部の上下 高さを調整する構成となつている。
【0010】 ところで、第一、第二の作動螺軸7、8にそれぞれ設けられる第一ナツト部材 9、10、そして第二のナツト部材12、13は次の構成となつていて、後述す るように作動螺軸7、8に対する相対移動を選択的に断続切換えできるように設 定されているが、これら各ナツト部材9、10、12、13には何れも同じ構成 の電磁クラツチが組込まれており、そこで便宜上、第一ナツト部材9の電磁クラ ツチの構成について次に説明をする。
【0011】 つまり、ナツト部材9は、作動螺軸7に移動自在となるよう作動螺軸7を遊嵌 状に貫通する貫通孔18aが穿設されたケーシング18に内装されるものである が、該ケーシング18は上方が開放されたボツクス形状になつていると共に、そ の材質は鉄、コバルト、ニツケル等の強磁性素材からなつている。そして、ケー シング18の一側には、筒状の回転体(本考案の第一係合受け体に相当)19が 摺動自在に内装されている。この回転体19は、内筒面が作動螺軸7に形成の係 止部7aに係合するようになつていて、作動螺軸7の軸回りの回動については作 動螺軸7と一体回動するが、作動螺軸7が遊嵌状に貫通することにより、軸方向 の移動については作動螺軸7とは自由になるよう設定されている。さらに、回転 体19の他側外周には、後述するクラツチ体20に形成の第一クラツチ係合部2 0aに係脱自在に係合する第一クラツチ受け部19aが形成されている。因みに 、回転体19の他側方には間隙を存してナツト体21が隣接されているが、該ナ ツト体21は、作動螺軸7に貫通状に螺合し、その外周面には軸方向を向いた複 数の係合溝21aが刻設されている。
【0012】 前記クラツチ体20は、電磁クラツチのプランジヤとして機能するものである が、筒状であつて、その他半部は小径内筒状で、内筒面には前記ナツト体係合溝 21aに対して軸回り方向には一体回動するが軸方向の移動は許容させるよう係 合する係合受溝20bが形成されている。また、クラツチ体20の一半部は大径 内筒部20cとなつて前記回転体19を遊嵌しており、そうしてクラツチ体20 は、後述するように一側方に移動したとき、クラツチ体係合受溝20bの一端側 部位が前記回転体19に形成の第一クラツチ受け部19aに係脱自在に係合する ように設定され、この様にして、クラツチ体係合受溝20bの一端側部位が第一 クラツチ係合部20aになるよう構成されている。
【0013】 一方、前記ケーシング18の他側にはクラツチ受け体(本考案の第二係合受け 体に相当)22が設けられているが、このクラツチ受け体22は、筒状部にケー シング18と一体的になるよう角板状のフランジ部22aが一体形成されている 。そして、クラツチ受け体22には、一側にクラツチ体20が内嵌する大径の内 筒部が、そして他側にナツト体21を遊嵌する小径な内筒とが形成されているが 、大径内筒部と小径内筒部とのあいだの段差面には、クラツチ体20の他端側面 に形成の第二クラツチ係合部20dに係脱自在に係合する第二クラツチ受け部2 2bが形成されている。そして、後述するように、クラツチ体20が他側に移動 して第二クラツチ係合部20dが第二クラツチ受け部22bに係合することで、 クラツチ体20は、ケーシング18に対して軸回り方向に一体となり、これによ つて、クラツチ体20の作動螺軸7の軸回り回動は規制されるが、軸方向への相 対移動は自在となるように設けられている。
【0014】 さらに、クラツチ受け体22には、ナツト体21を遊嵌する小径内筒部の他側 における内縁端部が切欠かれて段差状の規制部22cが形成されている一方、ナ ツト体21の他側における外周面には、前記規制部22cに係合する突部21b が形成されている。そして、該突部21bは段差状の規制部22cに対して他側 方から係合する構成になつており、これによつて、ナツト体21がクラツチ受け 体22に対して軸方向一側方(矢印A方向)へ相対移動した場合に、該一側方向 への移動負荷を、突部21bから規制部22cを介してクラツチ受け体22が受 ける構成になつている。さらに、該クラツチ受け体22は、ケーシング18に当 接する規制片23aが延設された励磁コイル用コイルボビン23と、励磁コイル 24の磁路を形成すべく設けた第二ヨークプレート27とを介してケーシング1 8に支持される構成になつており、これによつて、前記移動負荷を受けたクラツ チ受け体22は、矢印A方向への移動が規制される構成になつている。
【0015】 また、25は、ケーシング18の一側に対設される第一ヨークプレートであつ て、該第一ヨークプレート25は、回転体19に対して摺動自在に外嵌し、さら にその他側部が前記クラツチ体20の一側と対向して設けられ、第一ヨークプレ ート25の他側部と、クラツチ体20の内筒部に形成される段差部20eとのあ いだに、クラツチ体20を復帰させるためのクラツチ弾機26が介装されている 。そして、励磁コイル24に通電されて励磁した場合に、ケーシング18から第 一ヨークプレート25、クラツチ体20、第二ヨークプレート27を経由してケ ーシング18に至る磁路が構成され、第一ヨークプレート25がクラツチ体20 の吸引作用をするように設定されており、この様に本実施例においては、ケーシ ング18が励磁コイル24のヨークを兼用するように構成してナツト部材のコン パクト化を計るよう配慮されている。
【0016】 ところで、クラツチ体20は、励磁コイル24が非励磁状態のときにはクラツ チ弾機26の付勢力を受けて他側に復帰移動し、この状態では、一端側の第一ク ラツチ係合部20aは第一クラツチ受け部19aとは離間(噛合解除)している が、他端側の第二クラツチ係合部20dは第二クラツチ受け部22bに係合(噛 合)する第二シフト位置に位置している。これに対し、図示しないスイツチ操作 をして励磁コイル24が励磁されると、クラツチ体20は第一ヨークプレート2 5によつてクラツチ弾機26の付勢力に抗して一端側に吸引されて移動し、一端 側の第一クラツチ係合部20aが第一クラツチ受け部19aに係合するが、他端 側の第二クラツチ係合部20dは第二クラツチ受け部22bとは離間する第一シ フト位置に位置するように設定されており、この様にしてクラツチ作動手段が構 成されている。そして、第一シフト位置状態で作動螺軸7が回転した場合には、 クラツチ体20は、回転体19と一体回動するが、クラツチ受け体22とは自由 になつて、クラツチ体20、回転体19、ナツト体21が作動螺軸7と一体回動 (共回り)し、シート1が移動することのない非移動状態であるクラツチ続状態 となる。これに対し、第二シフト位置状態で作動螺軸7が回動した場合には、ク ラツチ体20は、回転体19とは自由になるが、クラツチ受け体22とは一体と なつて回動規制され、これによつてシート1が移動する移動状態であるクラツチ 断状態となるように構成されている。
【0017】 また本実施例においては、ナツト部材9、10は車両躯体側に、そして、ナツ ト部材12、13は、連結杆14、15を介して作動部と連結されることになる が、これらナツト部材9、10、12、13を車体あるいは連結杆13、14に 連結する場合に、接着材等によりケーシング18の外部に固着することも考えら れるが、該連結部にはかなりの負荷がかかることから、接着材等による固着では 強度上の問題が発生する惧れもあり、そこで、ケーシング18に貫通孔を形成し 、フランジ部28aをケーシング18の内側に支持した状態でピン28で止着す るように配慮している。そして本実施例においては、該ピン28を用いた連結部 をケーシング18の他側のクラツチ受け体22の筒部外周面部に位置させるよう にしており、これによつて、フランジ部28aが励磁コイル24外周部位に位置 することになつて、ケーシング18の外形が大きくなることがないように配慮さ れている。
【0018】 叙述のごとく構成された本考案の実施例において、シート1の前後位置調整ま たはシート1の前後高さの調整を行うことができるが、例えばシート1の前側高 さの調整をする場合、第三ナツト部材12に設けられた励磁コイル24の通電を 断つてクラツチ体20を回転体19から自由にしてクラツチ受け体22に係合す る移動状態にすれば良く、これによつて、クラツチ体20の作動螺軸7との共回 り規制がなされることとなつて、電動モータ3の正逆駆動に伴う作動螺軸7の回 動に追従してシート1が前後高さの調整がなされ、また、前後位置調整を行う場 合、第一、第二ナツト部材9、10を移動状態とし、他のナツト部材12、13 を非移動状態ににすれば良い。
【0019】 この様に、本考案が実施されたものにあつては、シート1の前後位置調整及び 高さ調整とを電動駆動力により自動的に行うものであるが、これらの調整の選択 は、対応するクラツチ作動手段の選択的な断続切換えをすることで行うことがで き、従つて、これら複数の調整機構の駆動制御を、一つの電動モータからの駆動 できることになつて、それぞれの調整機構に専用の電動モータを設ける必要がな い。この結果、シート1のこれらの調整用の部品が大幅に兼用されることになり 、部品点数を削減できると共に装置の軽量コンパクト化、さらには簡略化に大い に寄与し得て、組立作業を簡素化し低コスト化も果たせることになる。
【0020】 しかもこのものにおいては、励磁コイル24が非励磁状態でクラツチ続状態と なつている状態で作動螺軸が回転し、ナツト体21が矢印A方向に相対移動しよ うとする場合に、ナツト体21の突部21bがクラツチ受け体22に形成の規制 部22cに係合することで、ナツト体21の前記移動負荷をクラツチ受け体22 が受け、そして該クラツチ受け体22が受けた移動負荷は、コイルボビン23、 第二ヨークプレート27を介してケーシング18に受止め支持されて、ナツト体 21の矢印A方向への移動が規制されることになる。この結果、ナツト体21の 矢印A方向への移動規制に基づく回転体19のケーシング18への押圧挟持がな くなり、これによつて、回転体19の回動抵抗が大きくなつて作動効率が損なわ れる不具合を確実に回避できて、矢印A方向への移動と逆方向への移動との特性 差をなくし得て、作動効率を可及的に同じにすることができる。
【0021】 尚、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、ナツト体の軸方向一側へ の移動負荷を受けるクラツチ受け体は、前記実施例のようにコイルボビン、第二 ヨークプレートを介してケーシングに支持する必要はなく、ケーシング内周に段 差や突起を形成して第二ヨークプレートをケーシングに係合支持したもの、クラ ツチ受け体を直接的にケーシングに係合支持したものであつても良く、さらには 、図6に示す第二実施例のように、クラツチ受け体22に形成した係止突部22 dを作動部に連結するためのピン28のフランジ部28aに係合させるように構 成しても良く、この様に構成することによつて、コイルボビンの強度アツプを計 る必要がないという利点がある。
【0022】
以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであるから、シートの前後 位置調節等の複数の移動調整が、各対応して設けたナツト部材において、クラツ チ体を回転体との係合かクラツチ受け体との係合かの切換えを行わしめれば良く 、この結果、一つの電動モータから複数のマルチ的な位置調整ができることにな つて、各対応する電動モータを設ける必要がなく、部品点数を少なくし、軽量コ ンパクト化が有効に計れることになる。
【0023】 しかもこのものにおいては、クラツチ手段によつてプランジヤを第二係合受け 体と係合する状態にして作動螺軸を回転せしめ、ナツト体が軸方向一側方に相対 移動する場合に、ナツト体は第二係合受け体に形成の規制部に係合して、ナツト 体に生じる移動負荷を第二係合受け体が受けることになり、さらにこの第二係合 受け体はケーシングに一体的に支持されているため、前記ナツト体の移動負荷は 、ケーシングにより受止め支持されることになり、従つて、ナツト体が軸方向一 側方に移動することが確実に規制されて、ナツト体の軸方向一側方への移動規制 がなされることによつて、第一係合受け体がケーシングの一側に押圧挟持される ことがなく、第一係合受け体の回動抵抗が大きくなつて作動効率が損なわれる不 具合を確実に回避できて、軸方向両側方への移動において特性差をなくし得て、 作動効率を可及的に同じにすることができる。
【図1】シートの全体斜視図である。
【図2】シートの電動移動装置を示す概略説明図であ
る。
る。
【図3】ナツト部材が第二シフト位置にある状態を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図4】ナツト部材が第一シフト位置にある状態を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図5】ナツト部材の水平断面図である。
【図6】ナツト部材の第二実施例を示す縦断面図であ
る。
る。
1 シート 3 電動モータ 7 第一作動螺軸 9 第一ナツト部材 12 第二ナツト部材 19 回転体 20 クラツチ体 20a 第一クラツチ係合部 20d 第二クラツチ係合部 21 ナツト体 21b 突部 22 クラツチ受け体 22c 規制部 23 コイルボビン 23a 規制片 24 励磁コイル 25 第一ヨークプレート 26 クラツチ弾機 27 第二ヨークプレート
Claims (1)
- 【請求項1】 電動モータからの動力を受けて正逆回動
する作動螺軸に螺装されたナツト部材が、作動螺軸の正
逆回動に伴い相対移動することで、作動部の作動を行う
ように構成してなる車両用電装品のマルチ駆動装置にお
いて、前記ナツト部材はケーシングに収納されたものと
し、作動螺軸に螺合するナツト体と、該ナツト体に外嵌
し、ナツト体に対して軸方向移動自在で軸回り方向には
一体回動するよう嵌合するプランジヤと、該プランジヤ
を軸方向他側に移動せしめる復帰弾機と、プランジヤの
外周に摺動自在に外嵌する励磁コイルと、ケーシングに
一体的に支持され、作動螺軸との軸回り方向の一体回動
が規制され、かつ軸方向他側に移動したプランジヤが係
合する第二係合受け体と、作動螺軸に対して軸回り方向
には一体回動するが軸方向には自由移動自在に嵌合し、
かつ軸方向一側に移動したプランジヤが係合する第一係
合受け体とを備えて構成されるクラツチ手段とが設けら
れたものとし、さらに、前記第二係合受け体には、ナツ
ト体に係合して該ナツト体の軸方向一側への移動を規制
するための規制部が設けられていることを特徴とする車
両用電装品のマルチ駆動装置におけるナツト部材構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993056616U JP2589269Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 車両用電装品のマルチ駆動装置におけるナツト部材構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993056616U JP2589269Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 車両用電装品のマルチ駆動装置におけるナツト部材構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0721424U true JPH0721424U (ja) | 1995-04-18 |
| JP2589269Y2 JP2589269Y2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=13032206
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993056616U Expired - Fee Related JP2589269Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 車両用電装品のマルチ駆動装置におけるナツト部材構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2589269Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP1993056616U patent/JP2589269Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2589269Y2 (ja) | 1999-01-27 |
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