JPH0721450B2 - 熱転写フィルムの剥離力測定方法 - Google Patents

熱転写フィルムの剥離力測定方法

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JPH0721450B2
JPH0721450B2 JP11319487A JP11319487A JPH0721450B2 JP H0721450 B2 JPH0721450 B2 JP H0721450B2 JP 11319487 A JP11319487 A JP 11319487A JP 11319487 A JP11319487 A JP 11319487A JP H0721450 B2 JPH0721450 B2 JP H0721450B2
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transfer film
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恭介 高橋
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、熱転写プリンタ等に使用される熱転写フィル
ムの剥離力測定方法に係わり、特に転写後のインクとベ
ースフィルムを剥離する時に作用する応力の解明に好適
な測定方法に関するものである。
「従来の技術」 周知のように熱転写プリンタは、熱転写フィルム(イン
クリボン)のベースフィルム上に塗布された熱溶融性イ
ンクを印刷用紙に熱転写することによって、描画等を行
うもので、コンピュータ等の端末装置の他、券売機用等
として広範囲に用いられている。
ところで、このような熱転写プリンタを効果的に利用す
るには、印刷用紙の材質等に応じて転写に適したインク
とフィルムを選定することが必要であり、また、その転
写特性を改善するには、前記熱転写フィルムの特性の解
明が重要である。例えばラフペーパ印刷のためには、イ
ンクの剪断応力を大きくし、その分接着力を小さくし、
剥離力を一定以下に押さえる必要がある。
「発明が解決しようとする問題点」 しかし、従来、一般には、転写の最終結果から熱転写フ
ィルムの良否を判定しており、熱転写フィルムのどの特
性をどのように改良すべきか数値的に指摘することが難
しいという解決すべき問題点があった。
本発明は前記事情に鑑みて提案されたもので、その目的
とするところは、熱転写フィルムの特性を知るのに有効
な熱転写フィルムの剥離力測定方法を提供することにあ
る。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、熱転写フィルムのベースフィルム上に塗布さ
れたインクを印刷用紙の上に転写させ、転写区間の総延
長を一定にし保持しつつ転写区間の分割数を変化させ、
前記印刷用紙の上に転写された熱転写フィルムのインク
層から前記ベースフィルムを前記転写区間と直角な方向
に剥離し、その剥離力を剪断力と接着力とに分離して測
定することを特徴としている。
「作用」 本発明によれば、ベースフィルムをインク層から剥がす
際に測定される剥離力のうちの剪断力が転写区間の分割
数にのみ比例して変化するため、熱転写フィルムの剥離
力を剪断力と接着力とにそれぞれ分離して測定すること
ができる。
すなわち、印刷用紙への転写後にインクとベースフィル
ムとを剥離する時に働く剥離力は、第1図および第2図
などに示すように、ベースフィルム1とインク2との接
着力Fsと、印刷用紙3に転写されていないインク2aと、
転写されて転写部Tを構成するインク2b間の剪断力Fcと
に分解され、以下の(1)式のように表される。
F=Fs+Fc ……(1) ここで、前記接着力Fsは、第1図に示すように、ベース
フィルム1の剥離方向Yと直角の転写区間の総延長(剥
離線の長さ)(すなわち、インク2が印刷用紙3に転写
された部分2bの長さの総合計の長さで転写されていない
部分2aの長さを含まない)lに比例し、剪断力Fcは転写
部の数に比例すると考えられる。したがって、第3図お
よび第4図などに示すように、剥離方向に直角の剥離線
の長さ(総延長)lを一定にして、転写区間の分割数n
を変化させて剥離力を測定すると、接着力Fsを分割数n
に関係しない固定成分として、また剪断力Fcを分割数n
に関係した増加成分として別々に計測することができ
る。これらの関係は次式(2)により示される。
F=Fs+2n×ΔF ……(2) ここで、ΔFは分割数nに比例する剥離力の増加量を示
す。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第5図は本発明の実施に用いられる装置の概略を示すブ
ロック図である。図において、符号10は転写手段(図示
せず)により所定のパターンに転写部が形成された印刷
用紙3を熱転写フィルムA毎貼り付ける基板で、該基板
10はアルミニウムを素材とした平板により形成されてい
る。
この基板10の印刷用紙3を貼り付ける取付面に対面する
位置には熱転写フィルムAからベースフィルム1を剥離
線に直角に剥がす剥離手段15が設けられている。この剥
離手段15は、基台16と、基台16の前面にガイド機構17を
介して上下動自在に設けられた可動体18と、この可動体
18に固定されてベースフィルム1の先端を把持する把持
部19とを具備した構成とされている。
そして、前記ガイド機構17は、基台16の上下に突設され
た支持アーム20の間に架け渡されかつ外周に前記可動体
18が挿入されるガイド軸21と、可動体18を上下方向に移
動させる駆動機構22とから構成されている。該駆動機構
22は、モータ23と直結する駆動プーリ24と、基台16の下
側に取付台25を介して配設された従動プーリ26と、これ
ら2つのプーリ24,26に掛け回され両端が可動体18に固
定された駆動ベルト27とから構成されている。
一方、このガイド機構17により上下に案内される可動体
18には把持部19に連動する歪計29が備えられている。歪
計とは、対象物に加わる力の大きさに応じて該対象物の
外形に生じる歪により抵抗値が変化する素子であり、該
抵抗値の変化に対応した電流の変化により、対象物に加
わる微小な力の変化を測定することができるものであ
る。すなわち、ここでは、熱転写フィルムAからベース
フィルム1を剥がすことにより生じる剥離力に基づく歪
を測定する計測手段が構成されている。なお、把持部19
はベースフィルム1の先端を把持し得るものであれば、
その構成は任意である。
また、符号30はこの装置に電力を供給する電源、31は歪
計からの出力を計測する電流計、32は歪計より出力され
た情報を読み取り記録する記録計である。そして、この
記録計32によりこの装置の記録手段を構成している。
なお、図面では、ベースフィルム1上に塗布されたイン
クを印刷用紙の上に転写させる転写手段については図示
されていないが、この転写手段としては、サーマルヘッ
ドを用いた通常の熱転写プリンタ等が適用される。ただ
し、この場合、この転写手段は、印刷用紙上に転写され
た転写部の剥離線の総延長(ベースフィルム1の剥離方
向に直角な転写区間の総延長)を一定寸法に保ちながら
転写部の数を任意に設定することができるように構成さ
れたものが使用される。
次に、以上のように構成された装置を使用して熱転写フ
ィルムの剥離力を測定する方法について説明する。
第5図に示すように、印刷用紙3上に転写手段によって
所定のパターンに転写した試料を基板10に貼り付け、熱
転写フィルムAのベースフィルム1の先端を把持部19に
より把持して可動体18を上方へ移動させる。この操作に
より、ベースフィルム1が剥離線に直角に剥がされ、そ
の際に生じる歪(ベースフィルム1をインク層2bから剥
がす際に生じる剥離力に基づく歪)が歪計29により出力
される。ここで、歪の大きさに基づく歪計29の電流の大
きさは、あらかじめ別に力の大きさに換算されており、
これにより剥離力を知ることができる。
なお、前記操作において、熱転写フィルムの転写パター
ンは、ベースフィルム1の剥離方向に直角な転写区間の
総延長を一定に保持された状態で転写区間の分割数のみ
変化(増加)させられているため、ベースフィルム1を
インク槽2bから剥がす際に測定される歪は転写区間の分
割数にのみ比例して変化することになる。
したがって、この際の歪計29の出力を電流計31および記
録計32により計測して、出力電流ー分割数関係を得れ
ば、例えば第6図のようになる。
この第6図は前述した構成の測定装置を用いて実測した
測定結果を示すもので、その測定結果からも、この方法
が熱転写フィルムの特性の解析を行う上できわめて有意
義であることが理解される。
なお、図において、○は樹脂タイプを、△は溶融タイプ
をそれぞれ示している。
この測定は、熱転写フィルムAのインクとして樹脂タイ
プと溶融タイプとについて行ったもので、エッジ数を増
加させて測定してある。測定結果は、横軸に転写部のエ
ッジ数、縦軸に歪計より出力された出力電流をとり表示
されているが、エッジ数を多くとるにしたがって、出力
電流が増加する傾向や接着力Fsおよび剪断力Fcの状態が
明確に分かる。
このように、この実施例によれば、第6図中にエッジ数
nが0のときの剥離力が接着力Fsであり、それ以上の剥
離力部分が剪断力Fcであることが理解されるため、熱転
写フィルムAのインク2bの接着力Fsと剪断力Fcとを個別
に計測することができ、熱転写フィルムAの特性改良の
ためのデータを得ることができる。したがって、たとえ
ばラフペーパ印刷のためには、インクの剪断応力を大き
くし、その分接着力を小さくし剥離力を一定以下に押さ
える必要があるが、前記構成の装置によれば、このよう
な目的に合っている熱転写フィルムかどうか容易に計測
することが可能になる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明は、熱転写フィルムのベース
フィルム上に塗布されたインクを印刷用紙の上に転写さ
せ、転写区間の総延長を一定に保持しつつ転写区間の分
割数を変化させ、前記印刷用紙の上に転写された熱転写
フィルムのインク層から前記ベースフィルムを前記転写
区間と直角な方向に剥離し、その剥離力を剪断力と接着
力とに分離して測定するものであるから、熱転写フィル
ムのインクの接着力と剪断応力とを個々に計測すること
を達成することができ、熱転写フィルムの特性改良のた
めのデータを簡単に得ることができる。
また前記により、目的にあっている熱転写フィルムか否
かの判定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の作用を説明するために示
したもので、第1図は平面図、第2図は断面図、第3図
は転写区間を分割した状態を示す平面図、第4図はその
断面図、第5図は一実施例の方法に用いる装置の構成を
示すブロック図、第6図は測定結果を示す図である。 Fs……接着力、Fe……剪断力、1……ベースフィルム、
2……インク、3……印刷用紙、10……基板、15……剥
離手段、16……基台、17……ガイド機構、18……可動
体、19……把持部、29……歪計、30……電源、31……電
流計、32……記録手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱転写フィルムのベースフィルム上に塗布
    されたインクを印刷用紙の上に転写させ、 転写区間の総延長を一定に保持しつつ転写区間の分割数
    を変化させ、 前記印刷用紙の上に転写された熱転写フィルムのインク
    層から前記ベースフィルムを前記転写区間と直角な方向
    に剥離し、その剥離力を剪断力と接着力とに分離して測
    定する ことを特徴とする熱転写フィルムの剥離力測定方法。
JP11319487A 1987-05-09 1987-05-09 熱転写フィルムの剥離力測定方法 Expired - Lifetime JPH0721450B2 (ja)

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