JPH07214762A - インクジェットプリント方法及びインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリント方法及びインクジェットプリンタ

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JPH07214762A
JPH07214762A JP767294A JP767294A JPH07214762A JP H07214762 A JPH07214762 A JP H07214762A JP 767294 A JP767294 A JP 767294A JP 767294 A JP767294 A JP 767294A JP H07214762 A JPH07214762 A JP H07214762A
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JP767294A
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Inventor
Hisayoshi Fujimoto
久義 藤本
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ通信に使用するスーパーファイ
ンモード及びファインモードに対応することができると
ともに、印字速度を速くできるインクジェットプリンタ
及びインクジェットプリント方法を提供することを目的
とする。 【構成】 データ読取部10が入力された印字データが
スーパーファインモードであるかファインモードである
かを判定し、切換部20がその判定に従い送り制御部5
0とヘッド駆動制御部30を高速モードか低速モードに
切り換える。低速モードの場合には、往路走査で奇数ド
ットを印字し、復路走査で偶数ドットを印字する。高速
モードでは、片道走査で1ラインの印字を行う。インク
ジェットプリントヘッド40のノズルの配置を1/7.
7mmの間隔で配置し、副走査方向のノズル列の長さを
従来の倍とすればファインモードの場合に高速モードと
すれば半分の時間で印字することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ト方法とインクジェットプリント装置に関するものであ
り、特に、ファクシミリに使用するインクジェットプリ
ント方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、ノズルから
インクを吐出させ、このインクを印刷用紙等の印刷媒体
上に付着させることにより印字を行うものである。
【0003】従来のインクジェットプリンタ、特に、フ
ァクシミリに使用するインクジェットプリンタのインク
ジェットプリントヘッドにおいては、インク吐出用のノ
ズルは2列に千鳥状に配置され、各列は32個で計64
個のノズルが配置されている。
【0004】ここで、副走査方向すなわち印刷媒体の送
り方向には、1mm当たり15.4ドットのドット間隔
でノズルが設けられている。すなわち、図8に示すよう
に、各ノズルは副走査方向に65μmのドット間隔で配
置されている。このドット密度はファクシミリ通信にお
けるスーパーファインモードに対応するためのものであ
る。
【0005】また、主走査方向すなわちインクジェット
プリントヘッドの移動方向には、1mm当たり8.0ド
ットのドット間隔の整数倍の間隔でノズルが設けられて
いる。すなわち、図8において、ノズル61nと63n
とは主走査方向に(1/8)×2=0.25mmすなわ
ち250μmの間隔で配置されている。主走査方向に1
mm当たり8.0ドットのドット間隔の整数倍の間隔で
配置されているのは、ファクシミリ通信の場合には、主
走査方向に対して1mm当たり8ドットのの情報として
印字情報が入力されるからである。
【0006】また、ノズルがなすノズル列の配列方向
は、図8に示すように主走査方向と副走査方向に対して
77:40の関係になるように配置されている。すなわ
ち、ノズル列の配列方向は、主走査方向に対して正接す
なわちタンジェントが40/77となる角度をなしてい
る。また、全体の配置範囲は図8に示すように横8.0
0mm、縦4.16mmとなっている。
【0007】一方、ファクシミリ用ではない通常のイン
クジェットプリントヘッドの場合には、副走査方向には
1mm当たり15.4ドットのドット間隔でノズルが設
けられ、また、主走査方向に対しては、1mm当たり
7.7ドットのドット間隔の整数倍の間隔でノズルが設
けられ、ノズルがなすノズル列の配列方向は、主走査方
向と副走査方向に対して2:1の関係になる。つまり、
ノズル列の配列方向は、主走査方向に対して正接が1/
2となる角度をなし、全体の配置範囲は横8.31m
m、縦4.16mmとなる。
【0008】また、上記スーパーファインモード用では
なく、ファインモード用のインクジェットプリントヘッ
ドにおいては、上記と異なり、副走査方向に対して1m
m当たり7.7ドットのドット密度である。
【0009】なお、上記各ノズルは図9に示すように、
インクジェットプリントヘッド40´の略中央に配置さ
れている。インク導入路104から共通インク路103
を介して圧力室102に保持されたインクが圧力室上部
に振動板を介して設けられた圧電素子に電圧を印加する
ことにより振動板をたわませて、インクをノズルより吐
出させるものである。
【0010】この従来のインクジェットプリンタは、往
復走査印字を行うことができ、往路走査及び復路装置の
それぞれにおいて、1ラインを印字するよう構成されて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインク
ジェットプリンタにおいては、インクジェットプリント
ヘッドにおけるノズルの配置における各ノズル間ピッチ
は65μmであり、64個のノズルが設けられているの
で、1ラインすなわちヘッドを1回片道走査することに
より4.16mmの印字幅が得られることになる。ここ
で、A4サイズの紙面は副走査方向に約280mmの長
さを有しているので、上記従来のインクジェットプリン
トヘッドにおいては、280/4.16=67.30
で、ほぼ67ラインの印字が必要になる。
【0012】ここで、インクジェットプリントヘッドの
主走査方向の印字速度は500mm/秒であり、A4サ
イズの紙面は主走査方向に約210mmであるので、1
ラインを印字するのに約0.4秒の時間が必要になる。
また、1ラインを印字後に1ライン分副走査方向に印刷
媒体を送る必要があるが、この時間に約0.2秒を要す
る。すると、1ラインを印字するのに、計約0.6秒の
時間が必要になり、67ラインを印字しようとすると、
約40秒の時間が必要になってしまう。
【0013】なお、上記従来のインクジェットプリント
ヘッドにおいて、スーパーファインモードのみならずフ
ァインモードすなわち1mm当たり7.7ドットのドッ
ト密度の印字情報の場合にも同様に走査して印字してい
くので、同じ時間を要することになる。
【0014】そこで、本発明は、スーパーファインモー
ド及びファインモードに対応することができるととも
に、印字速度を速くすることができるインクジェットプ
リンタ及びインクジェットプリント方法を提供すること
を目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1には、往
復印字走査を行うインクジェットプリント方法におい
て、低速モードの場合には、主走査方向の往路走査にお
いて、副走査方向における偶数ドットと奇数ドットのい
ずれか一方を高速モードの場合よりも小さいドット径で
印刷媒体に印字した後に、上記印字したドットの副走査
方向のドット間ピッチの半分の距離だけ副走査方向に印
刷媒体を送り、その後、主走査方向の復路走査におい
て、副走査方向における偶数ドットと奇数ドットのうち
の他方を高速モードの場合よりも小さいドット径で印刷
媒体に印字し、高速モードの場合には、一方向への主走
査方向走査にて、副走査方向における偶数ドット及び奇
数ドットを同時に、低速モードの場合よりも大きいドッ
ト径で印刷媒体に印字して1ラインを印字することを特
徴とするものである。
【0016】また、第2には、インクジェットプリント
ヘッドと印刷媒体送り装置とを有し、上記インクジェッ
トプリントヘッドを主走査方向に往復走査し、印刷媒体
を副走査方向に送って印字を行うインクジェットプリン
ト装置において、モード判定手段と、モード切換え手段
と、印刷媒体送り制御手段と、ヘッド駆動制御手段とを
有し、上記モード判定手段が、出力すべき印字情報が高
速モード用の印字情報か低速モード用の印字情報かを判
定し、上記モード切換え手段が、モード判定手段におい
て判定された判定に従い、上記印刷媒体送り制御手段と
ヘッド駆動制御手段のモードを切り換え、上記印刷媒体
送り制御手段が、上記印刷媒体送り装置を制御して、低
速モードでは、印字ドットの副走査方向における偶数ド
ットと奇数ドットのいずれか一方を印字した場合に、上
記印字したドットの副走査方向のドット間ピッチの半分
の距離だけ印刷媒体を送り、また、上記偶数ドットと奇
数ドットのいずれか一方を印字した後の他方を印字した
場合に、1ライン分の副走査方向の印字幅の残りの距離
だけ印刷媒体を送り、高速モードでは、印字ドットの副
走査方向における偶数ドットと奇数ドットとを同時に印
字して1ラインを印字した場合に、該1ライン分の副走
査方向の印字幅の距離だけ印刷媒体を送り、上記ヘッド
駆動制御手段が、上記低速モードと高速モードで印字ド
ット径を切り換えるドットサイズ制御手段を有するとと
もに、上記インクジェットプリントヘッドを駆動制御し
て、低速モードでは、インクジェットプリントヘッドの
往路走査において、1ライン分の印字情報の副走査方向
における奇数ドット又は偶数ドットのいずれか一方の情
報に基づき印字を行い、インクジェットプリントヘッド
の復路走査において、上記偶数ドット又は奇数ドットの
他方の印字情報に基づき印字を行い、高速モードでは、
インクジェットプリントヘッドを走査して1ライン分の
印字情報に基づき1ラインの印字を同時に行うことを特
徴とするものである。
【0017】また、第3には、上記第2の構成におい
て、インクジェットプリントヘッドにおけるインク吐出
用のノズルのノズル列の配列方向が、副走査方向に対し
て正接が80/77となる角度をなすことを特徴とする
ものである。
【0018】また、第4には、上記第2の構成におい
て、インクジェットプリントヘッドにおけるインク吐出
用のノズルのノズル列の配列方向が、副走査方向に対し
て正接が1となる角度をなすことを特徴とするものであ
る。
【0019】また、第6には、上記第2又は第3又は第
4の構成のおいて、インクジェットプリントヘッドにお
けるインク吐出用のノズルが、副走査方向に1/7.7
mmの間隔に配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0020】また、第5には、上記第2から第5の構成
のいずれかにおいて、ヘッド駆動制御手段が、入力され
た印字データにおける主走査方向の印字データを補間す
るデータ補間手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0021】
【作用】本発明におけるインクジェットプリント方法に
おいては、高速モードと低速モードがあり、低速モード
では、主走査方向の往路走査において、副走査方向にお
ける偶数ドットと奇数ドットのいずれか一方を印字す
る。その後、印字したドットの副走査方向のドット間ピ
ッチの半分の距離だけ印刷媒体を送って、その後、主走
査方向の復路走査にて他方を印字する。すなわち、先に
奇数ドットを印字した場合には、偶数ドットを印字す
る。すなわち、往復走査で1ライン分の印字を行う。こ
の低速モードの場合には、高速モードの場合よりも印字
するドット径を小さくする。
【0022】また、高速モードでは、一方向への主走査
方向走査にて、副走査方向のおける偶数ドット及び奇数
ドットを同時に印字して片道走査にて1ライン分を印字
する。高速モードの場合には、低速モードの場合よりも
印字するドット径を大きくする。
【0023】本発明に基づくインクジェットプリント方
法によれば、高速モードの場合、片道走査で1ライン分
を印字するので、副走査方向のノズル列の長さが大きい
ヘッドを使用すれば速く印字することができる。ここ
で、ドット径を低速モードよりも大きくしているので、
ドット間隔が大きくてもドット間に隙間が生じて不自然
な字体になることがない。また、低速モードの場合に
は、奇数ドットと偶数ドットを分けて往復印字にて1ラ
イン分の印字を行うので、時間は掛かるもののヘッドの
ノズルにおけるドット間隔が大きくても高精細な印字を
行うことができる。特に、低速モードの場合には、ドッ
ト径を高速モードよりも小さくしているので、高精細な
印字に対応できる。
【0024】したがって、この方法をファクシミリに使
用する場合に、副走査方向のノズル列の長さが大きいヘ
ッドを使用して、ファクシミリにおけるファインモード
を高速モードとして使用すれば従来よりも短い時間で印
字を行うことができる。また、ファクシミリにおけるス
ーパーファインモードを低速モードとして使用すれば、
ヘッドのノズルにおけるドット間隔が大きくても高精細
な印字を行うことができる。
【0025】また、上記第2の構成に基づくインクジェ
ットプリンタにおいては、モード判定手段が、出力すべ
き印字情報が低速モード用の印字情報か高速モード用の
印字情報かを判定する。すると、モード切換え手段が、
上記モード判定手段において判定された判定に従い、印
刷媒体送り制御手段とヘッド駆動制御手段のモードを切
り換える。
【0026】低速モード用の印字情報と判定された場合
には、印刷媒体送り制御手段とヘッド駆動制御手段が低
速モード用に設定され、まず、ヘッド駆動制御手段が、
インクジェットプリントヘッドを駆動制御して、往路走
査において、副走査方向における奇数ドット又は偶数ド
ットを印字する。その後、印刷媒体送り制御手段が、印
字したドットの副走査方向のドット間ピッチの半分の距
離だけ印刷媒体を副走査方向に送り、その後、残りの奇
数ドット又は偶数ドットの一方を印字する。そして、印
刷媒体送り制御手段が、1ライン分の副走査方向の印字
幅の残りの距離分印刷媒体を副走査方向に送る。以上の
ようにして、低速モードの印字を行う。一方、高速モー
ド用の印字情報と判定された場合には、印刷媒体送り制
御手段とヘッド駆動制御手段が高速モード用に設定さ
れ、上記ヘッド駆動制御手段が、例えば往路走査で、ヘ
ッドを走査して1ライン分の印字情報に基づき1ライン
分の印字を行う。その後、印刷媒体送り制御手段が、1
ライン分の副走査方向の印字幅の距離だけ印刷媒体を送
り副走査方向に送り、その後、復路走査でヘッド駆動制
御手段が同様に1ライン分の印字を行う。
【0027】本構成においては、高速モードにおいて
は、1ライン分の印字を一度に行うので、副走査方向の
ノズル列の長さが大きいヘッドを使用すれば速く印字す
ることができ、また、ドット径を低速モードよりも大き
くしているので、ドット間隔が大きくてもドット間に隙
間が生じて不自然な字体になることがない。
【0028】また、低速モードの場合には、奇数ドット
と偶数ドットを分けて往復印字にて1ライン分の印字を
行うので、時間は掛かるもののヘッドのノズルにおける
ドット間隔が大きくても高精細な印字を行うことができ
る。特に、低速モードの場合には、ドット径を高速モー
ドよりも小さくしているので、高精細な印字に対応でき
る。
【0029】このプリンタをファクシミリに使用する場
合に、副走査方向のノズル列の長さが大きいヘッドを使
用して、ファクシミリにおけるファインモードを高速モ
ードとして使用すれば従来よりも短い時間で印字を行う
ことができる。また、ファクシミリにおけるスーパーフ
ァインモードを低速モードとして使用すれば、ヘッドの
ノズルにおけるドット間隔が大きくても高精細な印字を
行うことができる。
【0030】特に、ノズルのノズル列の配列方向が、副
走査方向に対して正接が80/77となる角度をなすよ
うにすれば、従来の正接が40/77となる構成に比べ
て、同じノズル数とした場合にノズル列の副走査方向の
長さが倍になり、よって、高速モードで印字した場合
に、従来の2倍の速度で印字することができる。
【0031】また、ノズルのノズル列の配列方向が、副
走査方向に対して正接が1となる角度をなすようにすれ
ば、従来の正接が1/2となる構成に比べて、同じノズ
ル数とした場合にノズル列の副走査方向の長さが倍にな
り、よって、高速モードで印字した場合に、従来の2倍
の速度で印字することができる。
【0032】さらに、ノズルが、副走査方向に1/7.
7mmの間隔に配置されている構成とすれば、従来のス
ーパーファインモード用の1/15.6mmの間隔に配
置されている場合に比べて倍のピッチになるが、低速モ
ードとすれば、往復印字にて副走査方向に1/15.6
mmの間隔で印字することができるので、スーパーファ
インモードに対応することができる。また、従来と同じ
ノズル数とすれば、ノズル列の副走査方向の長さが倍な
るので、高速モードで印字した場合に、従来の2倍の速
度で印字することができる。
【0033】また、データ補間手段を有する場合には、
低速モードで副走査方向に1mm当たり15.6ドット
で、例えば、主走査方向に1mm当たり8.0ドットの
印字情報が入力された場合に、主走査方向のドット間を
埋めることができ、主走査方向のドットの間隔が開いて
不自然な字体となるのを避けることができる。
【0034】
【実施例】本発明の実施例を図面を利用して説明する。
【0035】第1実施例として示すファクシミリ通信用
のインクジェットプリンタAは、図1に示すように、モ
ード判定手段としてのデータ読取部10と、モード切換
え手段としての切換部20と、ヘッド駆動制御手段とし
てのヘッド駆動制御部30と、インクジェットプリント
ヘッド(以下、「ヘッド」という)40と、印刷媒体送
り制御手段としての送り制御部50と、印刷媒体送り装
置60と、を有している。
【0036】ここで、データ読取部10は、入力される
印字データが副走査方向に1mm当たり15.4ドット
の低速モード用の印字データであるか、1mm当たり
7.7mmの高速モード用の印字データであるかを判定
するものである。
【0037】また、切換部20は、上記データ読取部1
0の判定結果に従い上記送り制御部30とヘッド駆動制
御部50のモードを切り換えるものである。
【0038】次に、ヘッド駆動制御部30は、ヘッド4
0を駆動制御するものであり、高速モードと低速モード
とを有している。ここで、高速モードでは、ヘッドを主
走査方向に走査して、1ライン分の印字情報に基づいて
1ライン分を同時に印字する。また、低速モードでは、
ヘッドの往路走査において、1ライン分の印字情報にお
ける副走査方向の偶数ドットについての情報に基づき印
字を行い、ヘッドの復路走査においては、他の奇数ドッ
トの印字情報に基づき印字を行うものである。さらに、
上記ヘッド駆動制御部30はドットサイズ制御部32を
有し、このドットサイズ制御部32は、圧電素子に印加
する電圧の大きさを切り換えることによって、インクの
吐出量を変化させ、ドット径を変えるものである。すな
わち、高速モードではドット径が大に設定され、低速モ
ードではドット径が小に設定される。
【0039】また、ヘッド駆動制御部50は、図示しな
いドット補間部を有する。このドット補間部は、入力さ
れる印字データが、主走査方向には1mm当たり8.0
ドットの情報として入力されるので、主走査方向のドッ
トの間隔が開いて不自然な字体となるのを避けるために
主走査方向の2つのドットは同じ印字とするものであ
る。
【0040】次に、送り制御部50は、印刷媒体送り装
置60の送り制御を行うものであり、高速モードと低速
モードとを有している。ここで、高速モードでは、1ラ
イン印字するごとに1ライン分の副走査方向の印字幅の
距離を送るものであり、低速モードでは、往路走査にお
いて、副走査方向における偶数ドットを印字した場合
に、印字したドットの副走査方向の各ドット間ピッチの
半分の距離を送り、また、復路走査において、奇数ドッ
トの印字が終了した場合には、1ライン分の副走査方向
の印字幅の残りの長さ分の距離を送るものである。ここ
で、印刷媒体送り装置60は、用紙等の印刷媒体を副走
査方向に紙送りするものである。
【0041】次に、ヘッド40は、図8に示す従来のヘ
ッドと同様に、インク導入路、共通インク路、圧力室等
が設けられた基板上に振動板が設けられ、この振動板に
は各圧力室に対応して圧電素子が設けられ、各圧力室の
先にはインクを吐出するためのノズルが設けられている
構成である。
【0042】ここで、本実施例においては、図2に示す
ように、ヘッド40に設けられたノズル1n〜64nは
2列に千鳥状に配置され、各列は32個で計64個のノ
ズルが配置されている点は従来と同様である。本実施例
においては、副走査方向のドット密度は、1mm当たり
7.7ドットであり、各ノズルは副走査方向に約130
μmのドット間隔で配置され、また、各ノズル列におけ
るノズルは主走査方向に1mm当たり8.0ドットのド
ット間隔の整数倍間隔で配置されている。具体的には、
例えばノズル61nとノズル63nとは、250μmの
間隔で配置されている。ここで、主走査方向に1mm当
たり8.0ドットのドット間隔の整数倍の間隔で配置さ
れているのは、ファクシミリ通信の場合には、主走査方
向に対して1mm当たり8ドットのの情報として印字情
報が入力されるからである。
【0043】以上のようにノズルが配置されているの
で、ノズル1n〜64nの配置方向は、図2に示すよう
に主走査方向と副走査方向に対して77:80の関係に
なるように配置されている。すなわち、ノズル1n〜6
4nの配置方向は、副走査方向に対して正接が80/7
7となる角度をなしている。さらに、全体の配置範囲は
図2に示すように横8.00mm、縦8.31mmとな
っている。また、ノズルの配置方向の長さは、図2に示
すように11.54mmとなる。ノズルが形成するノズ
ル列の副走査方向への長さが8.31mmであるので、
1ライン分の印字幅が8.31mmであることになる。
【0044】上記構成の基づくインクジェットプリンタ
の使用状態について説明する。まず、データ読取部10
が入力された印字データを読み取り、読み取った印字デ
ータが1mm当たり15.4ドットの印字データ、すな
わちスーパーファインモードのデータであるか、1mm
当たり7.7ドットの印字データ、すなわちファインモ
ードのデータであるかを判定する。ここで、スーパーフ
ァインモードの印字データである場合には、データ読取
部10の判定に従い、切換部20が上記ヘッド駆動制御
部30と送り制御部50のモードを低速モードに切り換
える。
【0045】すると、ヘッド駆動制御部30は、往路走
査で奇数ドットを印字する(001)。すなわち、図5
(b)に示すように、副走査方向にドット1aからドッ
ト128aまでの1ライン分を印字しようとする場合、
まず、図5(a)に示すように、奇数ドット1a−1、
・・・、1a−n、3a−1、・・・127a−n(以
下、「奇数ドット1a−1〜127a−n」とする)を
印字する。ここで、ヘッド40におけるノズル1n〜6
4nは副走査方向に130μmの間隔で配設されている
ので、奇数ドット1a−1〜127a−nの各ドットも
図5に示すように130μmの間隔で印字されることに
なる。
【0046】次に、送り制御部50が印刷媒体送り装置
60を制御して、上記奇数ドット1a〜127aにおけ
る各ドット間隔の半分の距離、すなわち、65μmの距
離だけ紙送りする(002)。その後、復路走査におい
て、残りの偶数ドットを印字する(003)。すなわ
ち、図5(b)に示すように、偶数ドット2a−1、・
・・、2a−n、4a−1、・・・128a−n(以
下、「偶数ドット2a−1〜128a−n」とする)を
印字する。以上のようにして、1ライン分の印字を行
う。
【0047】なお、上記奇数ドットと偶数ドットの印字
においては、上記ドット補間部が設けられているので、
印字データが主走査方向に1mm当たり8.0ドットの
情報として入力された場合、主走査方向の2つのドット
は同じ印字とする。すなわち、例えば、図5(b)にお
いて、奇数ドット1a−1を印字する場合は、その隣り
の奇数ドット1a−2も同時に印字する。これにより、
主走査方向のドットの間隔が開いて不自然な字体となる
のを避けることができる。
【0048】1ラインの印字が終了したら、次のライン
を印字するために残りの移動距離を紙送りする。すなわ
ち、1ライン分の副走査方向の長さが8.31mmであ
るので、この長さからすでに送りが終った長さ0.06
5mmを引いた距離、すなわち、(8.31−0.06
5)mmの長さを紙送りする。そして、最終行まで印字
していない場合には、ステップ001まで戻り上記と同
様の操作を行って印字を行う(005)。なお、この低
速モードにおいては高精細に印字されるので、ドットサ
イズ制御部32は小ドットモードに設定され、小径のド
ットで印字が行われる。ドット径は、図5(c)に示す
ように、65μmの正方形が丁度含まれる円形を形成す
るように65μm×√2で計算される91μmとなるよ
うに印加電圧が設定される。
【0049】なお、上記説明では、1ラインの印字にお
いて、奇数ドットを先に印字し、その後偶数ドットを印
字したが、偶数ドットを先に印字するようにしてもよ
い。
【0050】一方、データ読取部10の判定がファイン
モードの印字データである場合には、データ読取部10
の判定に従い、切換部20が上記ヘッド駆動制御部30
と送り制御部50のモードを高速モードに切り換える。
【0051】すると、ヘッド駆動制御部30は、往路走
査で偶数ドット及び奇数ドットを同時に印字する(01
1)。すなわち、図6(a)に示すように、副走査方向
にドット1bからドット64bまでの1ライン分を印字
しようとする場合に、ヘッド40には64個のノズル1
n〜64nが設けられているので、一度に1ラインを印
字する。
【0052】次に、送り制御部50により1ライン分の
副走査方向の印字幅8.31mmだけ副走査方向に紙送
りし(012)、復路で上記と同様に偶数ドット及び奇
数ドットを同時に印字する(013)。最終行まで印字
していない場合には、ステップ011まで戻り上記と同
様の操作を行って印字を行う(014)。なお、この高
速モードにおいては各ドットの間隔が130μmと低速
モードの場合に比べて広いので、ドットサイズ制御部3
2は大ドットモードに設定され、大径のドットで印字が
行われる。具体的なドット径は、図6(b)に示すよう
に、130μmの正方形が丁度含まれる円形を形成する
ように130μm×√2で計算される182μmとなる
ように印加電圧が設定される。
【0053】以上のように、本実施例に基づくインクジ
ェットプリンタによれば、スーパーファインモードの印
字データとファインモードの印字データの双方に対応で
き、入力される印字データが1mm当たり7.7ドット
のファインモードの印字データである場合には、副走査
方向に8.31mmの印字幅を一度で印字するので、従
来に比べて約半分の時間で印字を行うことができ、A4
サイズの用紙であるならば約20秒で印字を行うことが
できる。また、1mm当たり15.4ドットの印字デー
タ、すなわちスーパーファインモードのデータである場
合には、従来と同じ時間で印字することができる。
【0054】また、ドットサイズ制御部32において、
上記高速モードと低速モードで圧電素子に印加される電
圧を切り換えてドット径を調整するので、印字した際に
ドット間の間隔が開いた不自然な文字が印字されるのを
防止することができる。
【0055】なお、ノズル1n〜64nの配置方向を正
接が80/77となるように傾けることにより、ノズル
列の長さが11.54mmとなるところ、従来では図7
に示すように9.02mmであるので、それほどノズル
列の長さが長くなるわけではなく、ヘッドが従来に比べ
て大きくはならず装置の大型化を招くことはない。
【0056】次に、第2実施例として、ファクシミリ用
ではない場合のインクジェットプリンタについて説明す
る。この場合も上記ファクシミリ用の場合とほぼ同様の
構成であるが、異なる点は、印字情報が、ファクシミリ
のように主走査方向に1mm当たり8ドットの印字情報
ではないので、図7に示すように、ヘッドにおいて、ノ
ズルが主走査方向にも1mm当たり7.7ドットのドッ
ト間隔の整数倍間隔で配置されている点である。
【0057】すなわち、ノズル1n〜64nの配置方向
は、図7に示すように主走査方向と副走査方向に対して
1:1の関係になるように配置されている。すなわち、
ノズル1n〜64nの配置方向は、副走査方向に対して
正接が1となる角度をなしている。さらに、全体の配置
範囲は図2に示すように横8.31mm、縦8.31m
mとなっている。また、ノズルの配置方向の長さは、1
1.77mmとなる。本実施例の場合も、短時間での印
字が必要な場合には、高速モードにて印字することによ
り半分の時間で印字することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明に基づくインクジェットプリンタ
及びインクジェットプリント方法によれば、ファクシミ
リ通信におけるスーパーファインモードの印字データと
モードの印字データの双方に対応でき、副走査方向のノ
ズル列の長さが大きいヘッドを使用することにより、フ
ァインモードの印字データが入力された場合には、高速
モードとして、従来より半分の印字時間で印字すること
ができるので、印字時間の短縮を図ることができる。
【0059】また、ファクシミリ通信でない場合も高速
モードを使用することにより、短時間での印字を可能と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づくインクジェットプリン
タの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例に基づくインクジェットプリン
タのヘッドにおけるノズルの配列状態を示す説明図であ
る。
【図3】低速モードにおける印字手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】高速モードにおける印字手順を示すフローチャ
ートである。
【図5】低速モードにおける印字状態を示す説明図であ
り、(a)は奇数ドットを印字する場合を示す説明図
で、(b)は奇数ドットと偶数ドットを印字する場合を
示す説明図であり、(c)はドット径を示す説明図であ
る。
【図6】高速モードにおける印字状態を示す説明図であ
り、(a)は印字状態を示す説明図で、(b)はドット
径を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例に基づくインクジェットプリン
タのヘッドにおけるノズルの配列状態を示す説明図であ
る。
【図8】従来のインクジェットプリンタのヘッドにおけ
るノズルの配列状態を示す説明図である。
【図9】従来におけるインクジェットプリンタのヘッド
の外観を示す説明図である。
【符号の説明】
10 データ読取部 20 切換部 30 ヘッド駆動制御部 32 ドットサイズ制御部 40 インクジェットプリントヘッド 50 送り制御部 60 印刷媒体送り装置 1n〜64n ノズル 1a−1、・・・、1a−n、・・・3a−1、・・
・、127a−n奇数ドット 2a−1、・・・、2a−n、・・・4a−1、・・
・、128a−n偶数ドット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復印字走査を行うインクジェットプリ
    ント方法において、低速モードの場合には、主走査方向
    の往路走査において、副走査方向における偶数ドットと
    奇数ドットのいずれか一方を高速モードの場合よりも小
    さいドット径で印刷媒体に印字した後に、上記印字した
    ドットの副走査方向のドット間ピッチの半分の距離だけ
    副走査方向に印刷媒体を送り、その後、主走査方向の復
    路走査において、副走査方向における偶数ドットと奇数
    ドットのうちの他方を高速モードの場合よりも小さいド
    ット径で印刷媒体に印字し、 高速モードの場合には、一方向への主走査方向走査に
    て、副走査方向における偶数ドット及び奇数ドットを同
    時に、低速モードの場合よりも大きいドット径で印刷媒
    体に印字して1ラインを印字することを特徴とするイン
    クジェットプリント方法。
  2. 【請求項2】 インクジェットプリントヘッドと印刷媒
    体送り装置とを有し、上記インクジェットプリントヘッ
    ドを主走査方向に往復走査し、印刷媒体を副走査方向に
    送って印字を行うインクジェットプリントタにおいて、 モード判定手段と、モード切換え手段と、印刷媒体送り
    制御手段と、ヘッド駆動制御手段とを有し、 上記モード判定手段が、出力すべき印字情報が高速モー
    ド用の印字情報か低速モード用の印字情報かを判定し、 上記モード切換え手段が、モード判定手段において判定
    された判定に従い、上記印刷媒体送り制御手段とヘッド
    駆動制御手段のモードを切り換え、 上記印刷媒体送り制御手段が、上記印刷媒体送り装置を
    制御して、 低速モードでは、印字ドットの副走査方向における偶数
    ドットと奇数ドットのいずれか一方を印字した場合に、
    上記印字したドットの副走査方向のドット間ピッチの半
    分の距離だけ印刷媒体を送り、また、上記偶数ドットと
    奇数ドットのいずれか一方を印字した後の他方を印字し
    た場合に、1ライン分の副走査方向の印字幅の残りの距
    離だけ印刷媒体を送り、 高速モードでは、印字ドットの副走査方向における偶数
    ドットと奇数ドットとを同時に印字して1ラインを印字
    した場合に、該1ライン分の副走査方向の印字幅の距離
    だけ印刷媒体を送り、 上記ヘッド駆動制御手段が、上記高速モードと低速モー
    ドで印字ドット径を切り換えるドットサイズ制御手段を
    有するとともに、上記インクジェットプリントヘッドを
    駆動制御して、 低速モードでは、インクジェットプリントヘッドの往路
    走査において、1ライン分の印字情報の副走査方向にお
    ける奇数ドット又は偶数ドットのいずれか一方の情報に
    基づき印字を行い、インクジェットプリントヘッドの復
    路走査において、上記偶数ドット又は奇数ドットの他方
    の印字情報に基づき印字を行い、 高速モードでは、インクジェットプリントヘッドを走査
    して1ライン分の印字情報に基づき1ラインの印字を同
    時に行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 インクジェットプリントヘッドにおける
    インク吐出用のノズルのノズル列の配列方向が、副走査
    方向に対して正接が80/77となる角度をなすことを
    特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 インクジェットプリントヘッドにおける
    インク吐出用のノズルのノズル列の配列方向が、副走査
    方向に対して正接が1となる角度をなすことを特徴とす
    る請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 インクジェットプリントヘッドにおける
    インク吐出用のノズルが、副走査方向に1/7.7mm
    の間隔に配置されていることを特徴とする請求項2又は
    3又は4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 ヘッド駆動制御手段が、入力された印字
    データにおける主走査方向の印字データを補間するデー
    タ補間手段を有することを特徴とする請求項2から5の
    いずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007082129A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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