JPH07214785A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH07214785A
JPH07214785A JP3295794A JP3295794A JPH07214785A JP H07214785 A JPH07214785 A JP H07214785A JP 3295794 A JP3295794 A JP 3295794A JP 3295794 A JP3295794 A JP 3295794A JP H07214785 A JPH07214785 A JP H07214785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
blade
ejection port
wiping member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3295794A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Ishikawa
哲也 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3295794A priority Critical patent/JPH07214785A/ja
Publication of JPH07214785A publication Critical patent/JPH07214785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】記録ヘッド9の吐出口面221を拭き取り清掃
するゴム状弾性材のブレード59が該吐出口面を離脱す
る時の変形復元速度を緩めることにより、該ブレード先
端部に付着した不要インクの飛散を防止し、記録装置内
部や記録用紙のインク汚れを防止し、電装部へのインク
飛散によるショート等の不具合も防止する。 【構成】記録ヘッド9の吐出口面221をゴム状弾性材
のブレード59でワイピングするに際し、該ブレード5
9の先端を、吐出口面221に対し、移動方向の上流側
に向けて撓ませてワイピングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。中でも、紙幅方向に多数の
吐出口を配列したラインタイプの記録手段を使用するラ
イン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能であ
る。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】吐出口から被記録材へインクを吐出して記
録を行う上記インクジェット記録装置においては、吐出
口面上に付着したインクや塵埃等のインク吐出の妨げと
なる異物を除去するために、ゴム等の弾性体で形成され
たブレードにより吐出口面を拭き取り清掃する処理、す
なわちワイピング処理が行なわれている。このワイピン
グ処理は、一連の記録を行う直前や吐出回復処理の直
後、あるいは一定時間記録を行った後、などの所望のタ
イミングに実行されるものである。
【0007】前記ワイピング処理の目的は、記録ヘッド
に形成された吐出口面上に付着した不要インクを拭き取
り除去することにある。吐出口面上へのインクの付着
は、主に記録時および吐出回復処理時に発生する。ここ
で、吐出回復処理とは、増粘して吐出に適さなくなった
インクや不要な気泡が吐出口内に存在することにより、
正常な記録が不能になった時に、主に吐出口に負圧を作
用させることにより該吐出口からインクを強制的に排出
させ、前記吐出口内の増粘したインクや気泡などを除去
して記録性能を維持回復させるためのものである。
【0008】もしもこの吐出回復処理が行われないと、
前記吐出口周辺に付着したインクが被吐出インクに接触
して吐出方向を狂わすという不都合が生じる。また、吐
出口面に多量のインクが付着すると、被記録材や装置本
体内部に付着するという不具合が生じる。これらの理由
から、多くのインクジェット記録装置で、上記ワイピン
グ処理が実行されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワイピング
処理は、前記ブレードと記録ヘッドの吐出口面とが対向
しない位置で、前記ブレードと前記吐出口面とがオーバ
ーラップするところまで該ブレードを突出させた状態
で、前記ブレードと前記吐出口面とを相対移動させるこ
とにより行われる。すなわち、上記ワイピング処理は、
前記ブレードの先端を拭き取り方向の後流側となるよう
に該ブレードを所定量だけ弾性変形させて、吐出口面に
対する押圧(圧接力)を適正に保ちながら、前記ブレー
ドが吐出口面上を相対移動(摺擦)することにより行わ
れる。
【0010】そのため、ワイピングを終えて前記ブレー
ドと前記吐出口面とが離脱した瞬間に、該ブレードに対
する変形作用力が瞬間的に無くなり、該ブレードはその
形状を急激に復元しようとする。この時のブレードは吐
出口面上を拭き取った直後であるので、不要インクが該
ブレード上に付着した状態であり、該ブレードが吐出口
面から離脱しかつ変形が急激に復元すると、前記不要イ
ンクは周囲に飛散することになる。
【0011】この時のインクの飛散は一方向に限定され
るものではなく、霧状になったインクをも合わせれば、
その飛散方向はほぼ全方向にわたることになる。この飛
散インクによる記録装置の汚れは視覚的に不快感を与え
るだけでなく、吐出口と被記録材(用紙等)の記録面と
の間隔が比較的微小となるように管理されているインク
ジェット記録装置においては、被記録材を直接的にある
いはプラテンやペーパーパン等を介して間接的に汚すこ
とがある。
【0012】また、ディスポーザブルヘッドのように使
用者による交換を必要とする部分や、触れる可能性のあ
る部分にインクが飛散すると、使用者の手を汚すなどの
不具合が生じる。さらに、装置の生涯記録枚数が大容量
であったり、吐出口面へのインク付着量の多い装置では
前記飛散インクが装置内に大量に溜まり、装置外に流出
して机等を汚したり、また、電気回路部に侵入して発火
発煙等の原因になることもある。
【0013】上記不具合に対する対策の一つとしては、
装置内の特にインクの飛散の激しい部分にグレーや黒の
インク吸収体を配設することにより、インクの飛散を目
立ちづらく、かつ装置内を自由に流動させないようにす
る方法があるが、インクの飛散は特定箇所に限られるも
のではなく、また、インク吸収体の配設可能部位は装置
内のごく一部に過ぎないことから、このような方法は根
本的な解決法ではない。また、このような方法では、部
品の製造及び組立におけるコストアップの要因になる。
【0014】また、前記ブレードを弾性率の低い材質で
形成してブレードの変形復元速度を減じたり、吐出口面
とのオーバーラップ量を減らして変形量を減じたり、あ
るいは予めブレードを吐出口面に対してある角度をもっ
て配設することによりブレードの変形量を減じて、前記
不具合を低減することもできるが、これらは全て吐出口
面に対するブレードの押圧を減じることとなり、所定圧
以下では充分な効果が期待できないワイピングにとっ
て、これらの方法は根本的に問題がある。
【0015】さらに、ブレードの変形が急激に復元しな
いように、吐出口面の形状を斜面あるいは曲面としてブ
レードの変形が完全にあるいは或る程度復元してから該
ブレードと該吐出口面とが離脱するように構成すること
もできる。しかし、このような方法では、前記吐出口面
上でブレードの変形を完全に復元させると、被除去イン
クが該吐出口面上に残留しやすくなるし、また、充分に
ブレードの変形復元速度を遅くするにはブレードの変形
復元区間を記録ヘッド上あるいは他の部位に相当領域設
けなければ充分な効果は期待できず、記録装置の小型化
を目指す上での妨げとなってしまう。
【0016】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、ワイピング部材(ブ
レード)の記録手段との離脱直後における変形回復速度
を緩めることにより、ワイピング性能を落とすことな
く、該ワイピング部材に付着した不要インクの飛散を防
止することができ、記録装置内部や被記録材の汚れを防
止するとともに、電装部へのインク飛散によるショート
等の不具合を防止することができるインクジェット記録
装置を提供することである。
【0017】
【課題解決のための手段】本発明は、記録手段の吐出口
面をブレードでワイピングするに際し、該ブレードの先
端を該ブレード先端の吐出口面に対する移動方向の上流
側に向けて撓ませてワイピングすることにより、不要イ
ンクの飛散による不具合を無くすものである。
【0018】請求項1の発明は、記録手段から被記録材
へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置
において、少なくとも記録手段の吐出口面との当接時に
は該吐出口面に対して弾性をもって当接・摺動するワイ
ピング部材を設け、少なくとも前記ワイピング部材と前
記記録手段との離脱の瞬間には、前記ワイピング部材の
当接部と、前記吐出口面上の前記ワイピング部材との当
接部位の、前記ワイピング部材の前記吐出口面に対する
相対移動方向の後方側とのなす角度を90度以下となし
た構成とすることにより、上記目的を達成するものであ
る。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記ワイピング部材と前記吐出口面とが、前記ワイ
ピング部材が前記吐出口面を離脱する瞬間の前記ワイピ
ング部材と前記吐出口面との相対移動方向とは逆方向に
相対移動することにより、前記ワイピング部材の当接部
と、前記吐出口面上の前記ワイピング部材との当接部位
の、前記ワイピング部材の前記吐出口面に対する相対移
動方向の後方側とのなす角度を90度以下となした構成
とすることにより、一層効率よく上記目的を達成するも
のである。
【0020】請求項3の発明は、請求項1の構成に加え
て、少なくとも前記ワイピング部材が前記吐出口面に当
接する瞬間には、前記吐出口面上の前記ワイピング部材
が最初に当接する当接部位の、吐出口側とは逆側と、前
記ワイピング部材の当接部とのなす角度を90度以下と
なした構成とすることにより、一層効率よく上記目的を
達成するものである。また、請求項4の発明は、請求項
1〜請求項3のいずれかの構成に加えて、前記ワイピン
グ部材は、全部分をゴム状弾性体により形成される構成
とすることにより、一層効率よく上記目的を達成するも
のである。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、各図面を通して同一符号はそれぞれ同一ま
たは対応部分を示している。図1は本発明を適用したイ
ンクジェット記録装置の一実施例の要部構成を示す一部
破断斜視図である。図1において、9はインクジェット
記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、11は該ヘッ
ドカートリッジ9を搭載して図中の矢印S方向に走査す
るためのキャリッジである。前記ヘッドカートリッジ9
は、記録ヘッド部(吐出ユニット)9aとインクタンク
部9bを一体化した構造を有し、交換可能になってい
る。
【0022】13はカラーインクヘッドカートリッジ9
をキャリッジ11に取付けるためのフック、15はフッ
ク13を操作するためのレバーである。このレバー15
には、後述するカバーに設けられた目盛りを指示してヘ
ッドカートリッジ9の記録ヘッドによる記録位置や設定
位置等を読み取り可能とするためのマーカー17が設け
られている。18は後述するブレードを清掃するための
インク吸収体等で形成されたブレードクリーナーであ
る。19はヘッドカートリッジ9に対する電気接続部を
支持する支持板である。21はその電気接続部と本体制
御部とを接続するためのフレキシブルケーブルである。
【0023】図1において、23は、キャリッジ11を
矢印S方向に案内するためのガイド軸であり、キャリッ
ジ11の軸受25に挿通されている。27は、キャリッ
ジ11が固定され、これを矢印S方向に往復移動させる
ための動力を伝達するタイミングベルトであり、装置両
側部に配置されたプーリ29A、29Bに張架されてい
る。一方のプーリ29Bには、ギヤ等の伝導機構を介し
てキャリッジモータ31より駆動力が伝達される。
【0024】33は紙等の被記録材(記録媒体)の被記
録面を規制するとともに記録等に際してこれを搬送する
ためのプラテンローラ(搬送ローラ)であり、搬送モー
タ35によって駆動される。37は被記録材を記録位置
に導くためのペーパーパン、39は被記録材の送給経路
途中に配設されて被記録材をプラテンローラ33に向け
て押圧し搬送力を付与するためのフィードローラであ
る。41は記録位置より搬送方向下流側に配置され被記
録材を不図示の排紙口へ向けて排紙するための排紙ロー
ラである。
【0025】42は排紙ローラ41に対応して設けられ
る拍車であり、被記録材を排紙ローラ41に押圧し該排
紙ローラ41による被記録材の搬送力を生じさせる。4
3は被記録材(記録媒体)のセット等に際してフィード
ローラ39、押え板45および拍車42の付勢を解除す
るための解除レバーである。45は、記録位置近傍にお
いて被記録材の浮き上がり等を抑制し、プラテンローラ
33に対する密着状態を確保するための押え板である。
【0026】本例においては、記録ヘッドとして、イン
ク吐出により記録を行うインクジェット記録ヘッドが採
用されている。したがって、後述の記録ヘッドの吐出口
面と被記録材の被記録面との距離は比較的微小であり、
かつ記録装置と吐出口面との接触を避けるべくその間隔
を厳しく管理する必要があるので、押え板45の配設が
有効である。前記押え板45には目盛り47が設けら
れ、キャリッジ11にはこの目盛りに対向してマーカが
設けられており、これらによって記録ヘッドの記録位置
や設定位置が読み取り可能になっている。
【0027】図1において、51は、キャリッジ11の
ホームポジションにおいて、記録ヘッド(ヘッドカート
リッジ)9の吐出口面と対向するキャップである。この
キャップ51は、ゴム状弾性材で形成されており、記録
ヘッドの吐出口面に対し当接/離脱可能に支持されてい
る。なお、このキャップ51は、インクの乾燥防止を含
む非記録時等の記録ヘッドの保護や、記録ヘッドの吐出
回復処理に際して用いられる。吐出回復処理とは、イン
ク吐出口内方に設けられてインク吐出のために利用され
るエネルギ発生素子を駆動したり、あるいは吐出口をキ
ャップで密閉するとともに該キャップ内部をポンプ等で
負圧にすることにより吐出口からインクを吸引(吸い出
す)することにより全吐出口からインクを排出させ、こ
れによって、気泡や塵埃、増粘して記録に適さなくなっ
たインク等の吐出不良要因を除去する処理である。
【0028】53は吐出回復処理に使用されるポンプで
ある。このポンプ53は、インクの強制排出のために吸
引力を作用するとともに、かかる強制排出による吐出回
復処理や予備吐出による吐出回復処理に際してキャップ
51に受容されたインクを吸引するために用いられる。
55はこのポンプ53によって吸引された廃インクを貯
留するための廃インクタンク、57はポンプ53と廃イ
ンクタンク55とを連通するチューブである。
【0029】59は記録ヘッドの吐出口面のワイピング
(拭き取り清掃)を行なうためのブレードであり、本実
施例においては吐出回復処理装置と一体に形成されてい
る。このブレード59は板状のゴム状弾性体で形成され
ている。また、このブレード59の面は記録ヘッド9の
吐出口面の法線方向に対し、ある角度をもって後述のブ
レードレバーに配設されている。なお、傾き方向等につ
いては後述する。
【0030】また、前記ブレード59は、記録ヘッド側
へ突出して、該記録ヘッドの移動の過程でワイピングを
行なうための位置と、吐出口面に係合しない後退位置と
に移動可能に支持されている。61はモータ、63はモ
ータ61から動力の伝達を受けてポンプ53の駆動およ
びキャップ51やブレード59の移動を行なわせるため
のカム装置である。
【0031】次に、前記ヘッドカートリッジ(記録手
段)9の詳細について説明する。図2は、ヘッドカート
リッジ9の斜視図である。図2において、ヘッドカート
リッジ9は、記録手段(記録ヘッド)の本体部分である
吐出ユニット9aとインクが貯留されたインクタンク9
bとを一体化した構造を有している。なお、本実施例で
は、記録手段(記録ヘッド)として、いわゆる記録ヘッ
ド(上記吐出ユニット9a)とインクタンク9bとを一
体化したヘッドカートリッジが使用されているので、説
明を簡単にするため、ヘッドカートリッジ9または吐出
ユニット9aを単に記録手段9または記録ヘッド9で示
す場合がある。
【0032】図2において、906eはヘッドカートリ
ッジ9を装着する際にキャリッジ11に設けられたフッ
ク13に掛止される爪である。図示のように、前記爪9
06eは記録ヘッド9の表面から凹んだ部分の内部に設
けられている。また、ヘッドカートリッジ9の前側の吐
出ユニット9aの近傍には、不図示の位置決め用突き当
て部が設けられている。906fはキャリッジ11に立
設された支持板19が挿入される開口部である。前記支
持板19は、後述するフレキシブル基板(電気接続部)
およびゴムパッドを支持するためのものである。
【0033】図3の(A)および(B)は、図2に示し
たヘッドカートリッジ9の分解斜視図および外観斜視図
である。このヘッドカートリッジ9は、記録ヘッド(吐
出ユニット)9aとインク供給源たるインク収容部(イ
ンクタンク)9bとを一体化したディスポーザブルタイ
プのものである。前記吐出ユニット9aの各構成部品を
示す図3の(A)において、911はヒータボードであ
り、このヒータボード911は、Si基板上に、電気熱
変換素子(吐出ヒータ)とこれに電力を供給するアルミ
等の配線とを成膜技術により形成した構造をしている。
921はヒータボード911に対する配線基板であり、
対応する配線は例えばワイヤボンディングにより接続さ
れる。
【0034】940はインク流路を限界するための隔壁
や共通液室等を設けた天板であり、本実施例では、吐出
口プレート部を一体に有する樹脂材料で形成されてい
る。図4は前記天板940の斜視図である。図4に示す
ように、天板940上の吐出口面221には、用紙等の
被記録材(記録媒体)の被記録面と平行な平面に対して
所定角度θだけ傾いた段差部940aが形成されてお
り、該傾斜面(段差部)940aの領域に吐出口222
が所定配列で形成されている。このような傾斜面(段差
部)940aに吐出口222を形成する理由は、吐出口
近傍の部分でレーザービームを照射して吐出口を加工す
るために、吐出口プレート部内の流路とその後方の流路
とを所定角度で配列させるためである。
【0035】図3の(A)において、930は例えば金
属製の支持体、950は押さえバネであり、両者間にヒ
ータボード911および天板940を挟み込んだ状態で
両者を係合させることにより、押さえバネ950の付勢
力によってヒータボード911と天板940とを圧着固
定する。なお、支持体930は、記録手段9を駆動する
際に生じるヒーターボード911の熱を放射冷却するた
めの部材としても機能する。
【0036】960はサブタンクであり、インク供給源
をなすインク貯留部9bからインク供給を受け、ヒータ
ボード911と天板940との接合により形成される共
通液室にインクを導くためのものである。970は共通
液室へのインク供給口付近のサブタンク960内の部位
に配置されるフィルタ、980はサブタンク960の蓋
部材である。
【0037】900はインクを含浸させるためのインク
吸収体であり、インクタンク本体9b内に配置される。
1200は上記各構成部品911〜980からなる記録
エレメント(吐出ユニット)9aに対してインクを供給
するための供給口であり、該記録エレメント9aをイン
クタンク本体9bの部分1010に配置する前の工程
で、供給口1200よりインクを注入することによりイ
ンク吸収体900にインクを含浸させることができる。
1100はカートリッジ本体の蓋部材、1300はカー
トリッジ内部を大気に連通するために蓋部材に設けられ
た大気連通口である。
【0038】図3の(A)において、供給口1200を
介してのインクタンク9bへのインク充填が終了する
と、各構成部品911〜980よりなる吐出ユニット9
aを部分1010に位置付けて配設する。この時の位置
決めないし固定は、例えばインクタンク本体9bに設け
た突起1012と、これに対応して支持体930に設け
た孔931とを嵌合させることにより行なうことがで
き、これによって図3の(B)に示すヘッドカートリッ
ジ9が完成する。
【0039】インクタンク9b内のインクは、供給口1
200、支持体930に設けた孔932、サブタンク9
60の図3の(A)中の裏面側に設けた導入口を介し
て、該サブタンク960内に供給される。このサブタン
ク960内のインクは、導出口より適宜の供給管および
天板940のインク導入口942を介して、共通液室内
へと流入する。以上におけるインク連通用の接続部に
は、例えばシリコンゴムやブチルゴム等のパッキンが配
置され、これによって封止が行なわれてインク供給路が
確保される。
【0040】前記記録ヘッド(記録手段)としての吐出
口ユニット9aは、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット記録手段であって、熱エネルギー
を発生するための電気熱変換体を備えたものである。ま
た、前記記録ヘッド9aは、前記電気熱変換体によって
印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰による気泡
の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出
口よりインクを吐出させ、記録を行なうものである。
【0041】図5は、前記記録ヘッド(吐出口ユニッ
ト)9aのインク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視
図である。図5において、用紙等の被記録材(記録媒
体)と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0ミリ程
度)をおいて対面する吐出口面221には、所定のピッ
チで複数の吐出口222が形成され、共通液室223と
各吐出口222とを連通する各液路224の壁面に沿っ
てインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変
換体(発熱抵抗体など)225が配設されている。本例
においては、記録ヘッド9aは、前記吐出口222が前
記キャリッジ11の移動方向(主走査方向)と交叉する
方向に並ぶような位置関係で、該キャリッジ11に搭載
されている。こうして、画像信号または吐出信号に基づ
いて対応する電気熱変換体225を駆動(通電)して、
液路224内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する
圧力によって吐出口222からインクを吐出させる記録
ヘッド9aが構成されている。
【0042】図6はヘッドカートリッジ9の吐出口面2
21近傍を示す部分平面図である。図6において、吐出
ユニット9aに形成された吐出口面221は、その構成
により、稜線221cを境界として、吐出口列222を
含む面221aと吐出口列を含まない面221bとの二
つの部分に大別されている。
【0043】図7は図1のインクジェット記録装置にお
けるキャップ51、ポンプ53、ブレード59、モータ
61およびカム装置63等から成る吐出回復処理装置の
分解斜視図である。図7において、501はキャップ5
1内部に配置されるインク吸収体、503はキャップ5
1を保持する保持部材、505はピン507を中心に回
動可能に取り付けられたキャップレバーである。このキ
ャップレバー505は、前記ピン507に加えられる力
によって前記キャップ51を吐出ユニット9aの吐出口
面221に当接/離脱させる機能を有する。511はキ
ャップレバー505の端部509に係合してキャップレ
バー505の回動範囲を規制するためにケースに植設さ
れたピンである。
【0044】図7において、513はキャッレバー50
5のピン507が嵌入される穴部を有する治具であり、
キャップレバー505をポンプ53に設けた支持部51
5に取付けるのに用いられる。516はその取付け状態
を確保するための留め部材である。517はキャップ5
1に吐出口面221との当接力を付与するための作用部
であり、キャップ51の後側部のほぼ中央に係合する。
この作用部517は吸引されたインクの導入口517A
(図8の(C))を有する。キャップレバー505の内
部、ピン507の内部、治具513の内部および支持部
515の内部には前記インクの導入口517Aに通じる
インク流路が形成されている。そして、ポンプ53が吸
引力を作用すると、吐出口222から吸い出されたイン
クは、前記導入口517Aからこれらのインク流路を経
てポンプ53内に導入される。
【0045】519はポンプ53の端面中央に突設され
た軸である。522は軸519を保持しポンプ53自体
を回動可能とするためのポンプ支持板であり、その回動
力は支持部515を介してキャップレバー505に加え
られ、これに伴ってキャップ51が進退する。521は
ポンプ53の軸519内を通るインク流路を直角に曲げ
ている廃インクシールであり、523は廃インクシール
521を支持する廃インクキャップである。この廃イン
クキャップ523は、さらに廃インクチューブ57まで
のインク流路を形成している。
【0046】すなわち、前記ポンプ軸519、前記廃イ
ンクシール521および前記支持部材(廃インクキャッ
プ)523の内部にはインク流路が形成され、ポンプ5
3により吸引されたインクは図中矢印で示すようにこれ
らの流路を経てチューブ57を介して廃インクタンク5
5(図1)へ導入される。
【0047】図7において、525はポンプ53のピス
トン、527は該ピストンの軸であるピストン軸、52
9はパッキン、531はポンプ53のキャップである。
533はピストン軸527に取付けられるピンであり、
該ピン533はピストン525を作動させるための駆動
力を受けるものである。535はブレード59が取付け
られるブレードレバーである。ここで、ブレード59
は、該ブレードの面を、吐出口面221に対して、垂直
よりも、該ブレードの先端を、ワイピングの際にブレー
ドの相対移動方向上流に当たる向きに傾けて前記ブレー
ドレバー535に取り付けられている。
【0048】537はブレードレバー535に対しブレ
ード59を突出させる方向への回動力を付与するばねで
ある。また、539はポンプ53自体に対しキャップ5
1が記録ヘッド9a側に向かう方向への回動習性を与え
るばねである。
【0049】541はモータ61の回転をカム装置63
に伝達するギア列である。カム装置63は、ポンプ53
に設けた係合部545に係合してこれを回動させるため
のカム547と、ポンプ53のピストン軸527に設け
たピン533に係合して該ポンプ53を作動させるため
のカム549と、ブレードレバー535に設けた係合部
551に係合してこれを回動させるためのカム553
と、カム装置63のホームポジションを検出するための
スイッチ555に係合するカム557とを有している。
これらカムの動作については後述する。
【0050】図8はキャップ51等の詳細を示す図であ
り、図8において、(A)は正面図、(B)は平面図、
(C)は(A)中の線M−Mに沿った断面図である。図
8において、キャップ51の内部の鉛直方向下部にイン
ク吸引口561が開口しており、該インク吸引口561
は、インク流路563を通して、キャップレバー505
の作用部517に設けたインク導入口517Aに連通し
ている。また、キャップ51内のインク吸収体501
は、インク吸引口561を完全に覆わないように配置さ
れている。
【0051】図8の構成によれば、重力によってインク
が下方へ流れてきても、該インクは下方に設けられた吸
引口561より吸引されるため、インク吸収体501に
残留するインク量が著しく少量となり、したがって、固
化による劣化等を大幅に遅らせてインク吸収体501乃
至これが取り付けられたキャップ51の寿命を延ばすこ
とができる。
【0052】図9は吐出回復処理の直後にワイピングを
行うように構成する場合の吐出回復処理装置の前記カム
装置63の動作を示すカムチャートであり、横軸にカム
549の回転角度をとり、該回転角度の変化に対するホ
ームポジションスイッチ555、キャップ51、ポンプ
53およびブレード59の状態を示している。図9中の
数値はカム549の回転角度を示す。
【0053】図10は図9のカムチャート上の各位置で
のスイッチ555、キャップ51およびブレード59の
動作を示す説明図である。なお、図10中の動作位置
a、b、c、d、f、hはそれぞれ図9中のポンプを除
く各カムの動作位置a、b、c、d、f、hに対応して
いる。図11〜図13はワイピング行程における記録ヘ
ッド9とブレード59の位置関係を示す模式的平面図で
あり、図11はブレードがOFF位置からON位置へ移
行する途中で吐出口面に当接する過程を示し、図12は
ブレードが吐出口面上で変形して摺擦する状態を示し、
図13はブレードの変形が回復する状態とブレードクリ
ーナーの作用を示す。
【0054】次に、図9〜図13を参照して本実施例に
おける記録ヘッドのワイピング行程について説明する。
図9および図10において、aの状態はポンプカム54
9のホームポジション位置であり、記録動作中の回復装
置の待機状態である。この時ホームポジションスイッチ
555はONであり、キャップ51は記録ヘッドの吐出
口面221より離隔した状態(以下オープン状態と呼
ぶ)にあり、ポンプ53は上死点にある。また、ブレー
ド59はOFF状態すなわち記録ヘッド9の吐出口面2
21と係合しない位置に退避している。
【0055】図9および図10において、次のbの状態
はキャッピング状態であり、これは、記録動作を行なわ
ず、吐出口面221をキャップ51で覆い保護している
状態である。この時、ホームポジションスイッチ555
はOFFとなり、キャップ51は吐出口面221に係合
(クローズ)し、ポンプ53は上死点にあり、ブレード
59はOFF(離隔)状態である。
【0056】cの状態はポンピングが終了した状態であ
る。この時には、ホームポジションスイッチ555はO
Nであり、キャップ51はクローズ状態(キャッピング
状態)であり、ポンプ53は弁が開ききった状態にある
が未だ下死点には至らない状態である。またブレード5
9はOFF状態にある。
【0057】図9および図10において、dの状態は、
ポンピングが終了した後キャップ51をオープンさせ、
同時にキャップ51内およびキャップレバー505内に
充満しているインクをポンプ53内に取り込むための小
空吸引を実行し終えた状態である。この時、ホームポジ
ションスイッチ555はON、キャップ51は半分程度
オープン、ポンプ53は下死点、ブレード59はOFF
の状態にある。
【0058】次にgの状態を先に説明する。このgの状
態は、ポンピングによってポンプ53内に充満したイン
クを廃インクタンク55(図1)側へ排出するための空
吸引を始める準備位置である。この時、ホームポジショ
ンスイッチ555はON、キャップ51はオープン、ポ
ンプ53は上死点より若干下った位置にある。また、ブ
レード59はOFF状態にある。
【0059】図9および図10において、eの状態およ
びfの状態は、それぞれ、大空吸引および中空吸引を行
なった時の停止位置であり、gの位置とeおよびfの位
置との間をピストン525が数回往復することにより前
記大空吸引および中空吸引が実行される。どちらの位置
でも、ホームポジションスイッチ555はON、キャッ
プ51はオープン、ブレード59はOFFの状態である
が、ポンプ53はeの状態では下死点側にあるのに対し
fの状態では完全には下りきっていない。
【0060】hの状態では、ホームポジションスイッチ
555はON、キャップ51はオープン、ポンプは上死
点にある。そしてブレード59はON(突出)の状態に
ある。ここで、前述した吐出回復処理装置の各状態のう
ち、gおよびhがワイピング時の状態であり、gのブレ
ードOFFの状態からhのブレードONの状態に移行す
ることによりブレード59を記録ヘッド9の吐出口面2
21上に当接、変形させる。この状態で記録ヘッド9を
搭載したキャリッジ11がブレード59の先端から根元
方向へと移動することにより吐出口面221のワイピン
グ(拭き取り清掃)が実行される。
【0061】図11および図12はブレード59による
吐出口面221のワイピング行程の第1実施例の詳細を
示すための模式的平面図である。図11は、ブレード5
9がOFF位置(図9中のgの状態)から図中の矢印方
向に突出してON位置(図9および図10中のhの状
態)に移行する途中で、吐出口面221上の部分221
dに当接する過程を示す。ここで、図11中のAはブレ
ードOFFの状態(図10中のgの状態)を示し、図1
1中のBはブレードOFFからON状態へ移行する途中
の吐出口面221dとの当接の瞬間を示す。したがっ
て、吐出口面221の前記線221dよりも図中左側の
領域(吐出口列222を含む範囲)のみでワイピングが
行われる。
【0062】図12中のCは、図11中のBの状態より
も更に前記ブレード59が突出して該ブレードの先端が
吐出口面221上を滑り、変形を生じた時の状態を示し
ている。なお、この時の変形状態は、ブレード59の当
接部と吐出口面221上の該ブレードとの当接部位の、
前記ブレード59の吐出口面221に対する相対移動方
向の後方側とのなす角度を90度以下となる状態でなけ
ればならないが、そのためには、図11に示すように被
記録材の記録面の法線とブレード59のワイピング面と
の成す角度αと、被記録材の記録面と吐出口面221の
吐出口222を含まない部分(面)221bとの成す角
度βとの関係がα≫βである必要がある。この状態のま
まで、記録ヘッド9を搭載したキャリッジ11をブレー
ド59の先端が向く方向とは逆方向に移動させることに
より、ワイピングを実行する。
【0063】次に図13を用いてブレード59の変形が
回復する様子とブレードクリーナー18の作用を説明す
る。先ずDで示すような状態でブレード59とブレード
クリーナー18とが当接して、該ブレード59に付着し
たインクが前記ブレードクリーナー18に吸収される。
この後、キャリッジ11が図中の矢印方向に移動するに
従い、記録ヘッド9のエッジ部、すなわちブレード59
と記録ヘッド9との接点がx−x線上のx1 からx2
かけて移動し、ブレード59はDの状態からEの状態に
徐々にその変形を回復する。
【0064】ブレード59の変形が回復した後さらにキ
ャリッジ11が移動し、今度はブレード59の非ワイピ
ング面に付着したインクを除去し、Fの状態で全ワイピ
ング行程を終了する。なお、本実施例によってワイピン
グ処理を行うと、吐出口面221の全領域に対してワイ
ピングが実行されるわけではなく、実行されるのはワイ
ピングの開始時にブレード59と吐出口面221とが当
接する位置221dより図中の左側の部分、すなわち図
11中の線221dよりも吐出口列222側のみである
ために、少なくとも該境界線221dを境界として、吐
出口列222と逆側の部分では、できる限りインクの付
着を防ぐ必要がある。
【0065】このため、本実施例では、記録時の被記録
材からのインクの跳ね返りおよび吐出時に吐出口222
から発生するインクミストを受けづらくするために、前
記稜線221cを境界として吐出口列222を含まない
側の面221bを、被記録材および吐出口列222から
遠ざけている。すなわち、本実施例では、吐出口列22
2を含まない面221bを被記録材および吐出口列22
2から遠ざけることにより、前記不具合の発生を未然に
防いでいる。
【0066】なお、吐出口面221の構成については、
次の二点において注意する必要がある。一つは、前記吐
出口面221の形状に関するものであり、被ワイピング
実行面221b内では、ワイピングに際してその障害と
なるような形状、すなわち大きな段差や大きな角度変化
の無いことであり、もう一つは、ブレードON時にブレ
ード59の先端が確実に吐出口列222側を向くように
構成することである。そこで、本実施例においては、吐
出口面221の角度変化部221cに丸みを持たせるこ
とと、被記録材の法線とブレード59との成す角度α
と、被記録材の法線と前記面221bの法線との成す角
度βとの関係が、α≫βであるように構成することによ
り、上記二点の解決が図られている。
【0067】図14はブレードを有する吐出回復処理装
置によって実行される吐出回復動作を説明するフローチ
ャートである。なお、図14中のa〜hの各符号は図9
および図10中のa〜hの各タイミングと対応してい
る。また、図14中の数値は図9中のカム549の回転
角度を示す数値と対応している。図14において、吐出
回復処理の動作は、図9および図10中のbのキャッピ
ング状態から始まる(ステップS1)。次に図9および
図10中のc状態に動いてポンプ53によるポンピング
を実行し(ステップS3)、その状態でインク吸引が充
分に行なわれるよう例えば3秒間停止する(ステップS
5)。
【0068】図9および図10中のdにおけるキャップ
オープンと同時に小空吸引が行われ(ステップS7)、
キャップ51内およびキャップレバー505内へのイン
クの取り込みを行うために、その状態で例えば1秒間停
止する(ステップS9)。次に、ポンプ53内に充満し
たインクを排出するための空吸引を以下のような手順で
行なう。まず、図9および図10中のgの空吸引準備位
置に移り(ステップS11、S13)、そこから中空吸
引停止位置fの間を例えば3回往復移動することによ
り、中空吸引を行なう(ステップS15〜S19)。次
いで、gからeまでの大空吸引が行われ、ポンプ53内
のインクは充分に廃インクタンク55側へ押し出される
(ステップS21)。
【0069】引続きgの位置に移り(ステップS23)
予備吐出(ステップS25)を行った後、記録ヘッドを
ブレードON位置へ移動させ、hの位置でブレードON
とし(ステップS27)、そして記録ヘッドをブレード
OFF位置まで移動させることでワイピングおよびブレ
ードクリーニングを実行する(ステップS29)。最後
に、aの位置でブレードOFFし、記録ヘッドをキャッ
ピング位置に戻し、bでキャッピングをする(ステップ
S31)。
【0070】図15はワイピング行程の流れを示すフロ
ーチャートである。図15において、ワイピングは図9
および図10中のgの状態から始まる(ステップS5
1)。次に、該gの状態のままで、ブレード59の先端
と対向する位置に吐出口面221上のブレードON位置
221dが来るようにキャリッジ11を移動する(ステ
ップS53)。図9および図10中のhの状態に移行し
てブレード59を突出し、該ブレード59と前記吐出口
面221とを当接させ、前記ブレード59を変形させる
(ステップS55)。
【0071】続いて、前記キャリッジ11を、前記ブレ
ードクリーナー18がブレード59を越える位置まで移
動させてワイピングおよびブレードクリーニングを実行
する(ステップS57)。最後に、ブレード59をOF
F状態にして(ステップS59)、ワイピング行程を終
了する。なお、ワイピング動作は、記録装置の主制御ル
ーチンにより所定のタイミングで実行することもでき、
あるいは操作者の指示に応じて適宜起動させることもで
きる。
【0072】図16は本発明を適用したインクジェット
記録装置における記録処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。図16において、電源がONにされると、
ステップS61にて回復系ユニットを回復系ホームポジ
ションに設定し、キャップ51をオープンとした後、ス
テップS63にてキャリッジ11をホーム位置に設定す
る。次に、ステップS65にて、所定の予備吐出回数
(本例では15回または7回)に達した時に空吸引を起
動するために用いるカウンタN1 をリセットし、ステッ
プS67にてキャップ51をクローズとした後に記録の
データ信号を待機する(ステップS69)。
【0073】記録信号が入力されると、ステップS71
にて給紙を開始し、ステップS73にてキャップ51を
オープンとした後に、ステップS74にてワイピングを
図15に示したフローチャートに従って実行し、ステッ
プS75にてキャリッジ11をホームポジションに設定
して予備吐出を行なうとともにカウンタN1 を+1だけ
歩進する。次に、ステップS77にて記録動作中の所定
時間毎(例えば30秒毎)に予備吐出を起動するための
タイマT1 をリセットするとともにこれをスタートさ
せ、ステップS79にて1行分の記録を実行する。この
後、ステップS81にてタイマT1 の値が30秒を越え
たか否かを判定し、肯定判定であればステップS75お
よびS77と同様なステップS83およびS85を経た
後にステップS87へ進み、一方、否定判定であれば直
ちにステップS87へ進む。
【0074】ステップS87ではカウンタN1 の値が、
“15”に達したか否かを判定し、肯定判定であればス
テップS89にて1頁の記録途中での空吸引を行なう。
この時の空吸引の処理は図17に従う。その後、ステッ
プS91にてカウンタN1 をリセットして再スタートさ
せ、ステップS93へ移行する。なお、ステップS87
で否定判定された場合には直ちにステップS93に進
む。
【0075】ステップS93では1頁分の記録が終了し
て改頁が指示されているか否かを判定し、否定判定であ
ればステップS95に進んで記録信号の有無を判定す
る。ステップS95にて肯定判定がなされた場合にはス
テップS97にて記録終了のEND信号があるか否かを
判定し、否定判定であればステップS79に移行して次
行の記録を行なう。
【0076】一方、テスップS95にて記録信号が入力
されていない場合には、ステップS99に進み、記録デ
ータが所定時間(例えば5秒)入力されない時にキャッ
ピングを行なうために用いるタイマT2 をリセットし、
再スタートする。次に、ステップS101にて記録信号
の有無を判定し、肯定判定であればステップS79に復
帰して次行の記録を実行する。一方、ステップS101
が否定判定であればステップS103にてタイマT2
時計内容が5秒を越えたか否かを判定し、否定判定であ
ればステップS104に進み、END信号の入力がなけ
ればステップS101に復帰する。
【0077】一方、ステップS103で5秒を経過して
いればステップS105にてキャップをクローズとし、
次いで、ステップS107にて、タイマT1 を停止する
とともに、所定時間(例えば60秒間)キャッピング状
態が継続した後に予備吐出を起動するためのタイマT3
をリセットして再スタートする。次いで、END信号お
よび記録信号の入力の有無を判定する(ステップS10
9およびS111)。記録信号があれば、ステップS1
13にてキャップ51をオープンし、ステップS115
にてタイマT3 の時計内容が60秒を越えているか否か
を判定する。ステップS115で60秒を越えている場
合には、ステップS74およびS75に進んでワイピン
グおよび予備吐出等を行った後にステップS79に復帰
する。一方、ステップS115で60秒を越えていない
場合には、ステップS117にてタイマT1 をスタート
させた後にステップS79に復帰する。
【0078】ところで、ステップS93にて改頁指令が
入力された場合には、ステップS119へ進み、カウン
タN1 の内容が“7”以上あるか否かを判定する。ここ
で肯定判定であれば、ステップS121にて頁間空吸引
を行い、ステップS123にてカウンタN1 のリセット
/スタートを行なった後に、ステップS125に進んで
上記ワイピングの動作を行なう。一方、ステップS11
9で否定判定であれば、直ちにステップS125に進ん
で上記ワイピングの動作を行なう。そして、ステップS
127にてキャップ51をクローズとし、ステップS1
29にて記録を終了した記録媒体(記録用紙)を排出し
た後に、ステップS69に進んで次頁の記録信号を待機
する。
【0079】なお、ステップS97またはS109にて
END信号が検出された場合には、ステップS131の
終了動作を実行する。図17はこの終了動作のフローチ
ャートである。前記終了動作は、図17に示すように、
空吸引(ステップS143)、カウンタN1 のリセット
/スタート(ステップS159)、吐出口面221のワ
イピング(ステップS161)、キャップ51のクロー
ズ(ステップS163)、および被記録材(記録用紙)
の排出(ステップS165)を行なう処理である。
【0080】図18は本発明を適用したインクジェット
記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図
18において、キャリッジ11のキャッピング位置や移
動位置は、回復系ホームセンサ65やキャリッジホーム
センサ67の検出に基いて知ることができる。図18に
おいて、1000は各部を制御するためのMPU、10
01は制御手順に対応したプログラム等を格納したRO
M、1002は制御手順実行時におけるワークエリアと
して用いられるRAM、1003は時間を計測するため
のタイマ、1004はインターフェー部である。なお、
図18の制御系に対しては、キーボード部1から指令デ
ータや記録データなどを入力することができる。
【0081】図19は本発明を適用したインクジェット
記録装置のワイピング行程における記録ヘッドとブレー
ドとの位置関係の第2実施例を示す模式的平面図であ
る。図19の第2実施例においては、〔1〕で示すよう
に、記録ヘッド9がブレードOFF位置にある状態で、
ブレード59の当接部を、キャリッジ11の移動に伴う
吐出口面221の移動軌道にオーバーラップするまで突
出させ(図19中の一点鎖線)、次いで、〔2〕で示す
ように、ブレード59と吐出口面221とが離脱する瞬
間の、前記ブレード59と吐出口面221との相対移動
方向とは逆方向に相対移動させて、該ブレード59を図
19中に実線で示すような方向に撓ませ、さらに、前記
ブレード59の当接部が吐出口222を越え、かつ前記
ブレード59の当接部が記録ヘッド9と離脱しない位置
までブレード59と記録ヘッド9とを相対移動させてか
ら、〔3〕で示すように、ブレード59と吐出口面22
1とを前記の〔2〕とは逆方向に相対移動させてワイピ
ングが行われる。
【0082】図20は本発明を適用したインクジェット
記録装置のワイピング行程における記録ヘッドとブレー
ドとの位置関係の第3実施例を示す模式的平面図であ
る。図20において、吐出口面221の、少なくともブ
レード59の当接部と最初に当接する部位は、該ブレー
ドが吐出口面221に対して相対移動を行うにつれて、
前記ブレードの当接部に対し、接近・当接・オーバーラ
ップする向きに傾斜している。これにより、ブレード5
9は吐出口面221に対し一方向の相対移動を行うだけ
で本発明を実施することができる。
【0083】図21は本発明を適用したインクジェット
記録装置におけるワイピングブレードの他の構成例(第
4実施例)を示す模式的平面図である。図21におい
て、ブレード59は当接部500のみがゴム状弾性体で
形成され、その他の部位502は剛体で形成されてい
る。また、その根元部はつる巻きコイルバネ504によ
りブレードホルダー506に弾性的に支持されている。
なお、508は前記つる巻きコイルバネ504の回動力
による前記ブレードの時計回り方向の動きを所定位置に
て規制するストッパである。これにより、ブレード59
のクリープ等の経時変化を防ぐことができる。
【0084】図22は本発明を適用したインクジェット
記録装置のワイピング行程における記録ヘッドとブレー
ドとの位置関係の第5実施例を示す模式的平面図であ
る。図22において、ブレード59の突出・当接行程お
よびブレード59の吐出口面221との相対移動行程
を、該ブレード59を不図示の回転中心を中心とし、回
転運動のみにより行うように構成されている。なお、図
22に示すように、ブレード59の突出行程のみを回転
運動により行い、その後、前記第1実施例の場合と同様
にキャリッジ11を移動させてワイピングを行ってもよ
い。このようなワイピング方法によれば、吐出口面22
1の端部までワイピングを行わずとも、吐出口面221
内の領域内のみで、本発明を実施することができる。
【0085】図23は本発明を適用したインクジェット
記録装置のワイピング行程における記録ヘッドとブレー
ドとの位置関係の第6実施例を示す模式的平面図であ
る。図23において、ブレード59のワイピング面にリ
ブ100が設けられている。このように、ブレード59
のワイピング面は必ずしも平面でなくとも良い。このよ
うに構成することにより、ワイピング効果を高めること
ができる。また、本実施例では、ブレード59と吐出回
復処理装置とを一体として構成したが、必ずしもこれに
よらなくても良く、別々に構成しても良いし、さらに
は、吐出回復処理装置を設けなくても良い。
【0086】以上説明した実施例によれば、少なくとも
ワイピング部材(ブレード)59の当接部と、記録ヘッ
ド9の吐出口面221上の前記ワイピング部材との当接
部位の、該ワイピング部材の前記吐出口面221に対す
る相対移動方向の後方側との成す角度を90度以下と成
す構成としたので、前記ワイピング部材59が記録手段
9から離脱した直後における該ワイピング部材の変形回
復速度を緩めることができ、前記ワイピング部材59に
付着した不要インクの飛散を防止することができ、した
がって、被記録材の汚れや電装部へのインク飛散による
ショート等の不具合を無くすことができる。
【0087】なお、前述の実施例では、1個の記録手段
で記録する単色の記録装置の場合を例に挙げて説明した
が、本発明は、異なる色で記録する複数の記録手段を用
いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で
記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、さらに
は、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に
適用することができ、同様の効果を達成し得るものであ
る。また、前述の実施例では、記録手段を主走査方向に
移動させるシリアル記録方式の場合を例に挙げて説明し
たが、本発明は、被記録材の全幅または一部をカバーす
る長さのライン記録手段を用いて副走査のみで記録する
ライン記録方式の場合にも、同様に適用することがで
き、同様の効果を達成し得るものである。
【0088】さらに、前述の実施例では、記録手段とイ
ンクタンクとを一体化したディスポーザブルタイプの記
録手段を使用する場合を例に挙げて説明したが、本発明
は、記録手段とインクタンクとを別々に設け、これらを
インク供給管等で接続する構成のものなど、その他の記
録手段およびインクタンクの構成形態を有するインクジ
ェット記録装置においても、例えば前述したような吐出
回復処理装置を用いれば実施可能であり、同様の効果が
得られるものである。
【0089】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
【0090】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0091】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0092】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0093】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0094】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピング
手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧式
の回復手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
【0095】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0096】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0097】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0098】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0099】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段から被記録材へインクを吐
出して記録を行うインクジェット記録装置において、少
なくとも記録手段の吐出口面との当接時には該吐出口面
に対して弾性をもって当接・摺動するワイピング部材を
設け、少なくとも前記ワイピング部材と前記記録手段と
の離脱の瞬間には、前記ワイピング部材の当接部と、前
記吐出口面上の前記ワイピング部材との当接部位の、前
記ワイピング部材の前記吐出口面に対する相対移動方向
の後方側とのなす角度を90度以下となした構成とした
ので、ワイピング部材の記録手段との離脱直後における
変形回復速度を緩めることにより、該ワイピング部材に
付着した不要インクの飛散を防止することができ、記録
装置内部や被記録材の汚れを防止するとともに、電装部
へのインク飛散によるショート等の不具合を防止するこ
とができるインクジェット記録装置が提供される。
【0100】請求項2の発明によれば、請求項1の構成
に加えて、前記ワイピング部材と前記吐出口面とが、前
記ワイピング部材が前記吐出口面を離脱する瞬間の前記
ワイピング部材と前記吐出口面との相対移動方向とは逆
方向に相対移動することにより、前記ワイピング部材の
当接部と、前記吐出口面上の前記ワイピング部材との当
接部位の、前記ワイピング部材の前記吐出口面に対する
相対移動方向の後方側とのなす角度を90度以下となし
た構成としたので、一層効率よく、ワイピング部材の記
録手段との離脱直後における変形回復速度を緩めること
により、該ワイピング部材に付着した不要インクの飛散
を防止することができ、記録装置内部や被記録材の汚れ
を防止するとともに、電装部へのインク飛散によるショ
ート等の不具合を防止することができるインクジェット
記録装置が提供される。
【0101】請求項3の発明によれば、請求項1の構成
に加えて、少なくとも前記ワイピング部材が前記吐出口
面に当接する瞬間には、前記吐出口面上の前記ワイピン
グ部材が最初に当接する当接部位の、吐出口側とは逆側
と、前記ワイピング部材の当接部とのなす角度を90度
以下となした構成としたので、一層効率よく、ワイピン
グ部材の記録手段との離脱直後における変形回復速度を
緩めることにより、該ワイピング部材に付着した不要イ
ンクの飛散を防止することができ、記録装置内部や被記
録材の汚れを防止するとともに、電装部へのインク飛散
によるショート等の不具合を防止することができるイン
クジェット記録装置が提供される。
【0102】請求項4の発明によれば、請求項1〜請求
項3のいずれかの構成に加えて、前記ワイピング部材は
全部分をゴム状弾性体により形成される構成としたの
で、一層効率よく、ワイピング部材の記録手段との離脱
直後における変形回復速度を緩めることにより、該ワイ
ピング部材に付着した不要インクの飛散を防止すること
ができ、記録装置内部や被記録材の汚れを防止するとと
もに、電装部へのインク飛散によるショート等の不具合
を防止することができるインクジェット記録装置が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の要部構成を示す一部破断斜視図である。
【図2】図1中のヘッドカートリッジの模式的外観斜視
図である。
【図3】図2のヘッドカートリッジの模式的分解斜視図
および模式的斜視図である。
【図4】図3中の天板の模式的斜視図である。
【図5】図2のヘッドカートリッジのインク吐出部の構
造を模式的に示す部分斜視図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置の記
録手段の吐出口面の模式的平面図である。
【図7】図1中の吐出回復処理装置の模式的分解斜視図
である。
【図8】図7中のキャップの構造を示す模式図である。
【図9】図7の吐出回復処理装置を駆動するカム装置の
カムチャートである。
【図10】図9のカムチャート上の各位置でのスイッチ
とキャップとブレードの動作を示す説明図である。
【図11】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第1実施例のワイピング行程においてブレードがOFF
位置からON位置へ移動する途中で吐出口面に当接する
過程を示す模式的平面図である。
【図12】図11の第1実施例においてブレードが吐出
口面上で変形して摺擦する状態を示す模式的平面図であ
る。
【図13】図11の第1実施例においてブレードの変形
が回復する状態とブレードクリーナーの作用を示す模式
的平面図である。
【図14】ブレードを有する吐出回復処理装置によって
実行される吐出回復動作を説明するフローチャートであ
る。
【図15】ワイピング行程の流れを示すフローチャート
である。
【図16】本発明を適用したインクジェット記録装置に
おける記録処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図17】図16中の終了動作のフローチャートであ
る。
【図18】本発明を適用したインクジェット記録装置の
制御系の構成例を示すブロック図である。
【図19】本発明を適用したインクジェット記録装置の
ワイピング行程における記録ヘッドとブレードとの位置
関係の第2実施例を示す模式的平面図である。
【図20】本発明を適用したインクジェット記録装置の
ワイピング行程における記録ヘッドとブレードとの位置
関係の第3実施例を示す模式的平面図である。
【図21】本発明を適用したインクジェット記録装置に
おけるワイピングブレードの他の実施例(第4実施例)
を示す模式的平面図である。
【図22】本発明を適用したインクジェット記録装置の
ワイピング行程における記録ヘッドとブレードとの位置
関係の第5実施例を示す模式的平面図である。
【図23】本発明を適用したインクジェット記録装置の
ワイピング行程における記録ヘッドとブレードとの位置
関係の第6実施例を示す模式的平面図である。
【符号の説明】
9 記録手段(ヘッドカートリッジ) 9a 吐出ユニット 9b インクタンク 11 キャリッジ 18 インク吸収体 23 ガイド軸 27 タイミングベルト 31 キャリッジモータ 33 搬送ローラ(プラテンローラ) 35 搬送モータ 39 フィードローラ 41 排紙ローラ 51 キャップ(記録装置) 51a リブ 53 吸引ポンプ 55 廃インクタンク 57 廃インクチューブ 59 ブレード(ワイピング部材) 61 回復系モータ 63 カム装置 65 回復系ホームセンサ 67 キャリッジホームセンサ 100 リブ(ブレード) 221 吐出口面 221a 吐出口列を含む面 221b 吐出口列を含まない面 221c 稜線(吐出口面) 221d ブレード当接境界線 222 吐出口(列) 223 共通液室 224 液路 225 電気熱変換体 500 当接部(ブレード) 501 インク吸収体 502 当接部以外の部位(ブレード) 504 つる巻きコイルバネ(ブレード) 505 キャップレバー 506 ブレードホルダー 508 ストッパ(ブレード) 525 ピストン 527 ピストン軸 535 ブレードレバー 537 ばね(ブレードレバー) 549 カム 551 係合部(ブレードレバー) 553 カム(ブレードレバー) 940 天板 1000 MPU 1001 ROM 1002 RAM 1003 タイマ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材へインクを吐出
    して記録を行うインクジェット記録装置において、少な
    くとも記録手段の吐出口面との当接時には該吐出口面に
    対して弾性をもって当接・摺動するワイピング部材を設
    け、少なくとも前記ワイピング部材と前記記録手段との
    離脱の瞬間には、前記ワイピング部材の当接部と、前記
    吐出口面上の前記ワイピング部材との当接部位の、前記
    ワイピング部材の前記吐出口面に対する相対移動方向の
    後方側とのなす角度を90度以下となしたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイピング部材と前記吐出口面と
    が、前記ワイピング部材が前記吐出口面を離脱する瞬間
    の前記ワイピング部材と前記吐出口面との相対移動方向
    とは逆方向に相対移動することにより、前記ワイピング
    部材の当接部と、前記吐出口面上の前記ワイピング部材
    との当接部位の、前記ワイピング部材の前記吐出口面に
    対する相対移動方向の後方側とのなす角度を90度以下
    となしたことを特徴とする請求項1のインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記ワイピング部材が前記
    吐出口面に当接する瞬間には、前記吐出口面上の前記ワ
    イピング部材が最初に当接する当接部位の、吐出口側と
    は逆側と、前記ワイピング部材の当接部とのなす角度を
    90度以下となしたことを特徴とする請求項1のインク
    ジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイピング部材は、全部分をゴム
    状弾性体により形成されることを特徴とする請求項1〜
    請求項3のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段は、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項1のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出することを特徴とする
    請求項5のインクジェット記録装置。
JP3295794A 1994-02-04 1994-02-04 インクジェット記録装置 Pending JPH07214785A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3295794A JPH07214785A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3295794A JPH07214785A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07214785A true JPH07214785A (ja) 1995-08-15

Family

ID=12373412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3295794A Pending JPH07214785A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07214785A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1075950A3 (en) * 1999-08-09 2001-05-09 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus
US8210644B2 (en) 2002-06-21 2012-07-03 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and method for cleaning the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1075950A3 (en) * 1999-08-09 2001-05-09 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus
US8210644B2 (en) 2002-06-21 2012-07-03 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and method for cleaning the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2832776B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH04211964A (ja) 吸引回復装置および該装置を具えたインクジェット記録装置
JPH0747679A (ja) インクジェット記録装置
JP3234087B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH04235058A (ja) インクジェット記録装置
JP3155838B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH07214785A (ja) インクジェット記録装置
JPH07223321A (ja) インクジェット記録装置
JPH07205438A (ja) インクジェット記録装置
JPH07205453A (ja) インクジェット記録装置および吐出回復方法
JPH0839828A (ja) インクジェット記録手段および記録装置
JP3248544B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2816902B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH04126259A (ja) インクジェット記録装置
JP3159833B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法
JP3241183B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2838240B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2001018417A (ja) インクジェット式記録装置
JPH0615832A (ja) インクジェット記録装置
JPH06255119A (ja) インクジェット記録装置
JP2879602B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2962873B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2749929B2 (ja) インクジエツト記録装置
JPH06963A (ja) インクジェット記録装置
JPH11138857A (ja) インクジェット記録装置