JPH0721558A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPH0721558A JPH0721558A JP5183293A JP18329393A JPH0721558A JP H0721558 A JPH0721558 A JP H0721558A JP 5183293 A JP5183293 A JP 5183293A JP 18329393 A JP18329393 A JP 18329393A JP H0721558 A JPH0721558 A JP H0721558A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 回転しているグラビアロール1のセル5内に
塗料を充填し、非磁性支持体2を、グラビアロール1に
圧着させながら該グラビアロール1の回転方向とは逆方
向に走行させることにより、非磁性支持体2上に塗料を
塗布する磁気記録媒体の製造方法において、上記グラビ
アロール1として、その表面に多数のセルパターンがそ
れぞれ独立に配列されたグラビアロールを用いて上記非
磁性支持体1上に塗料を塗布する。 【効果】 グラビアロールと非磁性支持体の間に塗料が
均一に分布され、膜質,膜厚の均一な磁性塗膜,非磁性
塗膜を簡易な調整制御操作で効率良く形成することが可
能である。
塗料を充填し、非磁性支持体2を、グラビアロール1に
圧着させながら該グラビアロール1の回転方向とは逆方
向に走行させることにより、非磁性支持体2上に塗料を
塗布する磁気記録媒体の製造方法において、上記グラビ
アロール1として、その表面に多数のセルパターンがそ
れぞれ独立に配列されたグラビアロールを用いて上記非
磁性支持体1上に塗料を塗布する。 【効果】 グラビアロールと非磁性支持体の間に塗料が
均一に分布され、膜質,膜厚の均一な磁性塗膜,非磁性
塗膜を簡易な調整制御操作で効率良く形成することが可
能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非磁性支持体に磁性塗
料又はバックコート塗料をキスリバース塗布方式で塗布
する磁気記録媒体の製造方法に関する。
料又はバックコート塗料をキスリバース塗布方式で塗布
する磁気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオテープやビデオテー
プは、ポリエステルフィルム等の非磁性支持体上に強磁
性粉末や結合剤,分散剤,潤滑剤等を有機溶媒に分散混
練してなる磁性塗料を塗布することにより磁性層が形成
されている。さらに、磁気テープの巻き乱れ防止や表面
性,走行性,耐久性等の向上のために、上記非磁性支持
体の前記磁性層を設けていない裏面側にバックコート塗
料を塗布することにより形成されるバックコート層を設
けることが広く行われている。
プは、ポリエステルフィルム等の非磁性支持体上に強磁
性粉末や結合剤,分散剤,潤滑剤等を有機溶媒に分散混
練してなる磁性塗料を塗布することにより磁性層が形成
されている。さらに、磁気テープの巻き乱れ防止や表面
性,走行性,耐久性等の向上のために、上記非磁性支持
体の前記磁性層を設けていない裏面側にバックコート塗
料を塗布することにより形成されるバックコート層を設
けることが広く行われている。
【0003】これら磁性塗料,バックコート塗料を非磁
性支持体上に塗布するには、これまでに例えばグラビア
塗布方式、リバースロール塗布方式、キスリバース塗布
方式,ダイ塗布方式(エクストルージョン方式)等があ
り、このうちキスリバース方式は、高速生産が可能な
上、膜質の均一な塗膜が得られることから多用されるよ
うになっている。
性支持体上に塗布するには、これまでに例えばグラビア
塗布方式、リバースロール塗布方式、キスリバース塗布
方式,ダイ塗布方式(エクストルージョン方式)等があ
り、このうちキスリバース方式は、高速生産が可能な
上、膜質の均一な塗膜が得られることから多用されるよ
うになっている。
【0004】キスリバース方式は、非磁性支持体を、回
転しているグラビアロールに圧着させながら該グラビア
ロールの回転方向とは逆方向に走行させることで非磁性
支持体上に液状の塗料を転写させる方式である。この方
式による塗料の塗布は、実公平2−7663号公報等に
提案されるように、表面にスパイラル状のセルパターン
が刻設されたグラビアロールと、非磁性支持体を上記グ
ラビアロールに圧着させる2本のロールとからなる塗布
装置を用いて行われる。
転しているグラビアロールに圧着させながら該グラビア
ロールの回転方向とは逆方向に走行させることで非磁性
支持体上に液状の塗料を転写させる方式である。この方
式による塗料の塗布は、実公平2−7663号公報等に
提案されるように、表面にスパイラル状のセルパターン
が刻設されたグラビアロールと、非磁性支持体を上記グ
ラビアロールに圧着させる2本のロールとからなる塗布
装置を用いて行われる。
【0005】すなわち、この装置を用いて塗料を非磁性
支持体上に転写させるには、非磁性支持体を、所定の間
隔を有して並列に配列された2本のロールに亘って掛け
渡し、2本のガイドロールの間の略中間に非磁性支持体
を押し上げるようにして配設されたグラビアロールに圧
着せしめる。
支持体上に転写させるには、非磁性支持体を、所定の間
隔を有して並列に配列された2本のロールに亘って掛け
渡し、2本のガイドロールの間の略中間に非磁性支持体
を押し上げるようにして配設されたグラビアロールに圧
着せしめる。
【0006】そして、グラビアロールを回転させるとと
もに上記ガイドロールをグラビアロールの回転方向と逆
方向に回転させて非磁性支持体を走行させる。グラビア
ロールが回転すると、グラビアロール表面に刻設された
セルパターンの隣り合うセル壁間のそれぞれのくぼみ
(セル)に順次塗料がピックアップされ、さらに該グラ
ビアロールに近接して設けられたドクターブレードによ
って余分な塗料が掻き取られ、塗料が一定量充填され
る。
もに上記ガイドロールをグラビアロールの回転方向と逆
方向に回転させて非磁性支持体を走行させる。グラビア
ロールが回転すると、グラビアロール表面に刻設された
セルパターンの隣り合うセル壁間のそれぞれのくぼみ
(セル)に順次塗料がピックアップされ、さらに該グラ
ビアロールに近接して設けられたドクターブレードによ
って余分な塗料が掻き取られ、塗料が一定量充填され
る。
【0007】セル内に充填された塗料は、グラビアロー
ルと非磁性支持体の圧着部に来ると、グラビアロールと
非磁性支持体の間で塊状となっていわゆるビードを形成
し、非磁性支持体に転写される。
ルと非磁性支持体の圧着部に来ると、グラビアロールと
非磁性支持体の間で塊状となっていわゆるビードを形成
し、非磁性支持体に転写される。
【0008】このとき、上記塗布装置においては、非磁
性支持体がグラビアロールの回転方向と逆方向に走行し
ており、これにより、グラビアロールには非磁性支持体
が強く圧着されている。したがって、非磁性支持体上に
は、塗料が良好な状態で転写され膜質の均一な塗膜が形
成される。特に、グラビアロールの直径が20〜60m
mと小径であれば、非磁性支持体とグラビアロールとの
接触面積が小さくなることから膜厚,膜質がより精密に
制御され、かなり薄い膜厚で塗膜を形成することも可能
である。
性支持体がグラビアロールの回転方向と逆方向に走行し
ており、これにより、グラビアロールには非磁性支持体
が強く圧着されている。したがって、非磁性支持体上に
は、塗料が良好な状態で転写され膜質の均一な塗膜が形
成される。特に、グラビアロールの直径が20〜60m
mと小径であれば、非磁性支持体とグラビアロールとの
接触面積が小さくなることから膜厚,膜質がより精密に
制御され、かなり薄い膜厚で塗膜を形成することも可能
である。
【0009】なお、以上のようなキスリバース方式に
は、通常、グラビアロールとして多条螺旋状の微細溝が
回転軸と45°の角度を持って刻設されてなるものが用
いられる。
は、通常、グラビアロールとして多条螺旋状の微細溝が
回転軸と45°の角度を持って刻設されてなるものが用
いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如く
セルが多条螺旋状の微細溝として回転軸に対して斜めに
刻設されているグラビアロールを用いた塗布装置では、
グラビアロールと非磁性支持体の圧着部を見ると、図8
に示すように、グラビアロール22の回転軸方向(図
中、矢印X)に並列する各セル21がグラビアロール2
2の回転とともに該グラビアロール22の回転軸方向に
沿って連続的に移動する如く挙動し、セル21内に充填
された塗料によって形成されるビード24もこのような
セルの挙動によってグラビアロールの回転軸方向に沿っ
て移動する。
セルが多条螺旋状の微細溝として回転軸に対して斜めに
刻設されているグラビアロールを用いた塗布装置では、
グラビアロールと非磁性支持体の圧着部を見ると、図8
に示すように、グラビアロール22の回転軸方向(図
中、矢印X)に並列する各セル21がグラビアロール2
2の回転とともに該グラビアロール22の回転軸方向に
沿って連続的に移動する如く挙動し、セル21内に充填
された塗料によって形成されるビード24もこのような
セルの挙動によってグラビアロールの回転軸方向に沿っ
て移動する。
【0011】このような塗布装置を長時間使用している
と、グラビアロールのビードの移動方向側の端部に塗料
が多量に集積し、大きなビードが形成されるようにな
る。そうなると、非磁性支持体にはこのグラビアロール
の端部に対応する領域にのみ厚く塗料が転写され、塗膜
の両端部間で膜厚が大幅に異なるといった現象が生じ
る。非磁性支持体とグラビアロールの間の上述のような
ビードの移動は、グラビアロールの回転が速くなる程、
激しくなり、塗料の集積も顕著なものとなるので、妥当
な膜厚均一性を得るにはグラビアロールの回転速度を1
50m/分以下程度と低く設定しなければならず、生産
性の向上が制限される。
と、グラビアロールのビードの移動方向側の端部に塗料
が多量に集積し、大きなビードが形成されるようにな
る。そうなると、非磁性支持体にはこのグラビアロール
の端部に対応する領域にのみ厚く塗料が転写され、塗膜
の両端部間で膜厚が大幅に異なるといった現象が生じ
る。非磁性支持体とグラビアロールの間の上述のような
ビードの移動は、グラビアロールの回転が速くなる程、
激しくなり、塗料の集積も顕著なものとなるので、妥当
な膜厚均一性を得るにはグラビアロールの回転速度を1
50m/分以下程度と低く設定しなければならず、生産
性の向上が制限される。
【0012】また、このような場合、非磁性支持体にか
かる張力やドクターブレードによる塗料の掻き取り状況
の変動が塗膜の膜厚に大きく影響する。このため、膜厚
の均一な塗膜を形成するにはこれらの調整,制御を厳密
に行うことが必要であり、操作が複雑なものとなってい
る。
かる張力やドクターブレードによる塗料の掻き取り状況
の変動が塗膜の膜厚に大きく影響する。このため、膜厚
の均一な塗膜を形成するにはこれらの調整,制御を厳密
に行うことが必要であり、操作が複雑なものとなってい
る。
【0013】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、グラビアロールと非磁性
支持体の圧着部に塗料が均一に分布するようにし、膜
質,膜厚の均一な磁性塗膜,非磁性塗膜が、簡易な調整
制御操作で効率良く形成できる磁気記録媒体の製造方法
を提供することを目的とする。
鑑みて提案されたものであり、グラビアロールと非磁性
支持体の圧着部に塗料が均一に分布するようにし、膜
質,膜厚の均一な磁性塗膜,非磁性塗膜が、簡易な調整
制御操作で効率良く形成できる磁気記録媒体の製造方法
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気記録媒体の製造方法は、回転してい
るグラビアロールのセル内に塗料を充填し、非磁性支持
体を、グラビアロールに圧着させながら該グラビアロー
ルの回転方向とは逆方向に走行させることにより、非磁
性支持体上に塗料を塗布する磁気記録媒体の製造方法に
おいて、上記グラビアロールとして、その表面に多数の
セルパターンがそれぞれ独立に配列されたグラビアロー
ルを用いて上記非磁性支持体上に塗料を塗布することを
特徴とするものである。
めに、本発明の磁気記録媒体の製造方法は、回転してい
るグラビアロールのセル内に塗料を充填し、非磁性支持
体を、グラビアロールに圧着させながら該グラビアロー
ルの回転方向とは逆方向に走行させることにより、非磁
性支持体上に塗料を塗布する磁気記録媒体の製造方法に
おいて、上記グラビアロールとして、その表面に多数の
セルパターンがそれぞれ独立に配列されたグラビアロー
ルを用いて上記非磁性支持体上に塗料を塗布することを
特徴とするものである。
【0015】また、上記グラビアロールとして、その表
面に多数のセルパターンが軸角度45°以上で配列され
たグラビアロールを用いることを特徴とするものであ
る。さらに、上記グラビアロールとして、その表面に多
数のセルパターンが軸角度60〜70°で配列されたグ
ラビアロールを用いることを特徴とするものである。
面に多数のセルパターンが軸角度45°以上で配列され
たグラビアロールを用いることを特徴とするものであ
る。さらに、上記グラビアロールとして、その表面に多
数のセルパターンが軸角度60〜70°で配列されたグ
ラビアロールを用いることを特徴とするものである。
【0016】さらに、非磁性支持体は、互いに距離をも
って配設された一対のロールにて、これらロール間に配
設されたグラビアロールに圧着されながら搬送されるこ
とを特徴とするものである。
って配設された一対のロールにて、これらロール間に配
設されたグラビアロールに圧着されながら搬送されるこ
とを特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明に係る磁気記録媒体の製造方法において
は、表面に多数のセルパターンがそれぞれ独立に配列さ
れたグラビアロールを用いるため、グラビアロールと非
磁性支持体の圧着部に塗料が均一に分布するようにな
り、膜質,膜厚の均一な磁性塗膜,非磁性塗膜が、簡易
な調整制御操作で効率良く形成される。
は、表面に多数のセルパターンがそれぞれ独立に配列さ
れたグラビアロールを用いるため、グラビアロールと非
磁性支持体の圧着部に塗料が均一に分布するようにな
り、膜質,膜厚の均一な磁性塗膜,非磁性塗膜が、簡易
な調整制御操作で効率良く形成される。
【0018】すなわち、セルパターンが多数刻設された
グラビアロールでは、非磁性支持体との圧着部におい
て、回転軸方向に並列する各セルは該グラビアロールに
回転によって次に圧着部に来る各セルとはそれぞれ独立
しているので、セルが連続的にグラビアロールの回転軸
方向に移動する如き挙動を示すことがない。
グラビアロールでは、非磁性支持体との圧着部におい
て、回転軸方向に並列する各セルは該グラビアロールに
回転によって次に圧着部に来る各セルとはそれぞれ独立
しているので、セルが連続的にグラビアロールの回転軸
方向に移動する如き挙動を示すことがない。
【0019】したがって、非磁性支持体とグラビアロー
ルの間に形成されるビードがグラビアロールの回転軸方
向に移動することもなく、塗料のグラビアロール端部へ
の集積が防止される。
ルの間に形成されるビードがグラビアロールの回転軸方
向に移動することもなく、塗料のグラビアロール端部へ
の集積が防止される。
【0020】そして、さらに、このような多数のセルパ
ターンがグラビアロールの表面に軸角度45°以上で配
列されていると、各セル内に充填された塗料によって形
成されるビードが互いに重なり合い、非磁性支持体との
間に塗料が均一に分布する。特に、セルパターンが軸角
度60〜70°で配列されていると、さらに均一精度を
向上させることが可能となる。
ターンがグラビアロールの表面に軸角度45°以上で配
列されていると、各セル内に充填された塗料によって形
成されるビードが互いに重なり合い、非磁性支持体との
間に塗料が均一に分布する。特に、セルパターンが軸角
度60〜70°で配列されていると、さらに均一精度を
向上させることが可能となる。
【0021】したがって、上記製造方法においては、非
磁性支持体にかかる張力,ドクターブレードによる塗料
の掻き取り状況の変動による塗布厚への影響が小さく、
転写ムラ,縦状シワのない膜厚の均一な塗膜が簡易な調
整制御操作で効率良く形成されることになる。
磁性支持体にかかる張力,ドクターブレードによる塗料
の掻き取り状況の変動による塗布厚への影響が小さく、
転写ムラ,縦状シワのない膜厚の均一な塗膜が簡易な調
整制御操作で効率良く形成されることになる。
【0022】
【実施例】本発明に係る製造方法をキスリバース塗布方
式による磁気記録媒体の製造方法に適用させる実施例
(以下、実施例に係る製造方法と記す。)について図1
〜図8を参照しながら説明する。
式による磁気記録媒体の製造方法に適用させる実施例
(以下、実施例に係る製造方法と記す。)について図1
〜図8を参照しながら説明する。
【0023】本実施例に係る製造方法において非磁性支
持体上に塗布するのは磁性塗料,バックコート塗料等の
非磁性塗料である。
持体上に塗布するのは磁性塗料,バックコート塗料等の
非磁性塗料である。
【0024】例えば前者の場合、非磁性支持体上に、磁
性粉、結合剤、溶媒等よりなる液状の磁性塗料を塗布し
て磁性塗膜を形成する。なお、磁性塗料に使用する磁性
粉、結合剤、溶媒としては、通常、塗布型磁気記録媒体
において磁性塗料の材料として使用されているものであ
ればいずれを使用しても差し支えなく、たとえば磁性粉
としてγ−Fe2 O3 等の酸化物磁性粉末やFe,Co
等の金属系磁性粉末、結合剤としてはポリ塩化ビニル系
共重合体、ポリウレタン系樹脂等、溶媒としてはメチル
エチルケトン,トルエン,シクロヘキサノン等が挙げら
れる。また、上記磁性塗料には、滑剤,研磨剤,分散剤
等が添加されていてもよい。
性粉、結合剤、溶媒等よりなる液状の磁性塗料を塗布し
て磁性塗膜を形成する。なお、磁性塗料に使用する磁性
粉、結合剤、溶媒としては、通常、塗布型磁気記録媒体
において磁性塗料の材料として使用されているものであ
ればいずれを使用しても差し支えなく、たとえば磁性粉
としてγ−Fe2 O3 等の酸化物磁性粉末やFe,Co
等の金属系磁性粉末、結合剤としてはポリ塩化ビニル系
共重合体、ポリウレタン系樹脂等、溶媒としてはメチル
エチルケトン,トルエン,シクロヘキサノン等が挙げら
れる。また、上記磁性塗料には、滑剤,研磨剤,分散剤
等が添加されていてもよい。
【0025】後者の場合には、カーボンブラック,結合
剤,溶媒等よりなるバックコート塗料を前記磁性塗料と
は反対側の面に塗布してバックコート層を形成する。な
お、結合剤,溶媒としては磁性塗料に使用されるものが
いずれも使用可能である。
剤,溶媒等よりなるバックコート塗料を前記磁性塗料と
は反対側の面に塗布してバックコート層を形成する。な
お、結合剤,溶媒としては磁性塗料に使用されるものが
いずれも使用可能である。
【0026】次に、本実施例に係る製造方法を実現させ
るための塗布装置について図1を参照しながら説明す
る。この塗布装置は、図1に示すように、表面にセルパ
ターンが刻設されたグラビアロール1と、非磁性支持体
2を上記グラビアロール1に圧着させる第1のガイドロ
ール3,第2のガイドロール4と、該グラビアロール1
の表面に設けられるセル5内に充填される液状の磁性塗
料やバックコート塗料等の塗料を一定量となるように掻
き取るためのドクターブレード6とから構成されてい
る。
るための塗布装置について図1を参照しながら説明す
る。この塗布装置は、図1に示すように、表面にセルパ
ターンが刻設されたグラビアロール1と、非磁性支持体
2を上記グラビアロール1に圧着させる第1のガイドロ
ール3,第2のガイドロール4と、該グラビアロール1
の表面に設けられるセル5内に充填される液状の磁性塗
料やバックコート塗料等の塗料を一定量となるように掻
き取るためのドクターブレード6とから構成されてい
る。
【0027】上記グラビアロール1は、塗液パン7中に
貯えられた塗料をピックアップしその表面に設けられる
セル5内に充填させ、これを非磁性支持体2上に転写さ
せるものである。このグラビアロール1は、比較的硬度
の低いFe等よりなる円筒状のロールからなっており、
図2に示すように、その外周面には塗料を充填させるた
めのセル5が、四角錐形状の凹部として多数刻設され、
回転軸方向(図中、矢印X)とのなす角θが60〜70
°となるように配列されている。
貯えられた塗料をピックアップしその表面に設けられる
セル5内に充填させ、これを非磁性支持体2上に転写さ
せるものである。このグラビアロール1は、比較的硬度
の低いFe等よりなる円筒状のロールからなっており、
図2に示すように、その外周面には塗料を充填させるた
めのセル5が、四角錐形状の凹部として多数刻設され、
回転軸方向(図中、矢印X)とのなす角θが60〜70
°となるように配列されている。
【0028】上記第1のガイドロール3,第2のガイド
ロール4は、非磁性支持体2を上記グラビアロール1の
表面に圧着させて当該グラビアロール1に設けられるセ
ル5内に充填される塗料を非磁性支持体2上に良好に転
写させるために、非磁性支持体2を所定の位置に案内す
るためのものである。この第1のガイドロール3,第2
のガイドロール4は、所定の間隔を有して互いに並列に
配置され、上記グラビアロール1はその略中間にこれら
ロール3,4に掛け渡された非磁性支持体2を押し上げ
るようにして配設されている。したがって、非磁性支持
体はこの押し上げ力によってグラビアロール1表面のセ
ル5と密着し、セル5内に充填される塗料がこの非磁性
支持体2に良好に転写される。なお、第1のガイドロー
ル3,第2のガイドロール4は、上記グラビアロール1
の回転方向とは逆方向に回転し非磁性支持体を図中Y方
向に送り出すようになっている。
ロール4は、非磁性支持体2を上記グラビアロール1の
表面に圧着させて当該グラビアロール1に設けられるセ
ル5内に充填される塗料を非磁性支持体2上に良好に転
写させるために、非磁性支持体2を所定の位置に案内す
るためのものである。この第1のガイドロール3,第2
のガイドロール4は、所定の間隔を有して互いに並列に
配置され、上記グラビアロール1はその略中間にこれら
ロール3,4に掛け渡された非磁性支持体2を押し上げ
るようにして配設されている。したがって、非磁性支持
体はこの押し上げ力によってグラビアロール1表面のセ
ル5と密着し、セル5内に充填される塗料がこの非磁性
支持体2に良好に転写される。なお、第1のガイドロー
ル3,第2のガイドロール4は、上記グラビアロール1
の回転方向とは逆方向に回転し非磁性支持体を図中Y方
向に送り出すようになっている。
【0029】また、上記塗布装置においては、グラビア
ロール1と非磁性支持体2によって形成されるクサビ状
の空間のうち非磁性支持体2の送り出し側にグラビアロ
ール1のセル5内に塗料を一定量で充填するためのドク
ターブレード6が配設されている。このドクターブレー
ド6は、プラスチック等よりなる長方形状の板体であ
り、その一端がホルダー11に支持され、他の一端が自
由端とされ、その自由端がグラビアロール1の外周面と
摺接するようにして設けられている。したがって、グラ
ビアロール1のセル5にピックアップされた塗料のう
ち、セル5よりはみ出す余分な塗料はこのドクターブレ
ード6によって掻き取られ、セル5内には常に一定量の
塗料が充填されることになる。
ロール1と非磁性支持体2によって形成されるクサビ状
の空間のうち非磁性支持体2の送り出し側にグラビアロ
ール1のセル5内に塗料を一定量で充填するためのドク
ターブレード6が配設されている。このドクターブレー
ド6は、プラスチック等よりなる長方形状の板体であ
り、その一端がホルダー11に支持され、他の一端が自
由端とされ、その自由端がグラビアロール1の外周面と
摺接するようにして設けられている。したがって、グラ
ビアロール1のセル5にピックアップされた塗料のう
ち、セル5よりはみ出す余分な塗料はこのドクターブレ
ード6によって掻き取られ、セル5内には常に一定量の
塗料が充填されることになる。
【0030】以上のような構成の塗布装置によって非磁
性支持体上に塗料を転写するには、第1のガイドロール
3,第2のガイドロール4に亘って非磁性支持体2を掛
け渡し、グラビアロール1を回転させるとともに非磁性
支持体2を該グラビアロール1の回転方向とは逆方向に
走行させる。グラビアロール1が回転すると、グラビア
ロール1表面にセル5として刻設された四角錐状の凹部
に順次塗液パン中の塗料がピックアップされ、さらに該
グラビアロール1に近接して設けられたドクターブレー
ド11によって余分な塗料が掻き取られ、塗料が一定量
充填される。
性支持体上に塗料を転写するには、第1のガイドロール
3,第2のガイドロール4に亘って非磁性支持体2を掛
け渡し、グラビアロール1を回転させるとともに非磁性
支持体2を該グラビアロール1の回転方向とは逆方向に
走行させる。グラビアロール1が回転すると、グラビア
ロール1表面にセル5として刻設された四角錐状の凹部
に順次塗液パン中の塗料がピックアップされ、さらに該
グラビアロール1に近接して設けられたドクターブレー
ド11によって余分な塗料が掻き取られ、塗料が一定量
充填される。
【0031】セル5内に充填された塗料は、グラビアロ
ール1と非磁性支持体2の圧着部に来ると、グラビアロ
ール1と非磁性支持体2の間で塊状となっていわゆるビ
ードを形成し、非磁性支持体2に転写される。
ール1と非磁性支持体2の圧着部に来ると、グラビアロ
ール1と非磁性支持体2の間で塊状となっていわゆるビ
ードを形成し、非磁性支持体2に転写される。
【0032】このとき、上記塗布装置においては、上述
の如くグラビアロールの外周面にセル5が四角錐形状の
凹部として多数刻設され、回転軸方向とのなす角θが6
0〜70°となるように配列されているので、グラビア
ロールと非磁性支持体の間に塗料が均一に分布し、転写
ムラ,縦状シワのない膜厚の均一な塗膜が形成されるこ
とになる。
の如くグラビアロールの外周面にセル5が四角錐形状の
凹部として多数刻設され、回転軸方向とのなす角θが6
0〜70°となるように配列されているので、グラビア
ロールと非磁性支持体の間に塗料が均一に分布し、転写
ムラ,縦状シワのない膜厚の均一な塗膜が形成されるこ
とになる。
【0033】すなわち、四角錐形状の凹部が多数刻設さ
れたグラビアロールでは、非磁性支持体との圧着部にお
いて、回転軸方向に並列する各セルは該グラビアロール
に回転によって次に圧着部に来る各セルとはそれぞれ独
立しているので、セルが連続的にグラビアロールの回転
軸方向に移動する如き挙動を示すことがない。したがっ
て、非磁性支持体とグラビアロールの間に形成されるビ
ードがグラビアロールの幅方向に移動することもなく、
塗料のグラビアロール端部への集積が防止される。
れたグラビアロールでは、非磁性支持体との圧着部にお
いて、回転軸方向に並列する各セルは該グラビアロール
に回転によって次に圧着部に来る各セルとはそれぞれ独
立しているので、セルが連続的にグラビアロールの回転
軸方向に移動する如き挙動を示すことがない。したがっ
て、非磁性支持体とグラビアロールの間に形成されるビ
ードがグラビアロールの幅方向に移動することもなく、
塗料のグラビアロール端部への集積が防止される。
【0034】ここで、図3〜図5に、グラビアロールに
おけるセルの配列方向と回転軸方向のなす角θが90°
の場合,45°の場合,60°の場合についてビード1
0の形成状態をそれぞれ模式的に示すが、図3に示すよ
うにセル5の配列方向と回転軸方向のなす角θを90°
とした場合には、各セル5内に充填された塗料によって
形成されるビード10が重ならずそれぞれ独立してしま
い塗料が少ない部分と多い部分が極端に存在してしま
う。図4に示すようにセル5の配列方向と回転軸方向の
なす角θを45°とすると、各セル5内に充填された塗
料によって形成されるビード10は重なり合い平均化す
る。そして、セル5の配列方向と回転軸方向のなす角θ
を60°とすると、各セル5内に充填された塗料によっ
て形成されるビード10が十分に重なり合い、塗料が均
一に分布するようになる。これにより、非磁性支持体2
にかかる張力,ドクターブレードによる塗料の掻き取り
状況の変動による塗布厚への影響が小さく抑えられ、転
写ムラ,縦状シワのない膜厚の均一な塗膜が簡易な調整
制御操作で効率良く形成できることになる。また、塗料
粘度,塗布厚の許容範囲も広くなり、例えば、塗料の粘
度が7000cps以下、塗布厚が0.2〜5.0μm
の範囲であれば、確実に膜厚,膜質の均一な塗膜を形成
することが可能になる。
おけるセルの配列方向と回転軸方向のなす角θが90°
の場合,45°の場合,60°の場合についてビード1
0の形成状態をそれぞれ模式的に示すが、図3に示すよ
うにセル5の配列方向と回転軸方向のなす角θを90°
とした場合には、各セル5内に充填された塗料によって
形成されるビード10が重ならずそれぞれ独立してしま
い塗料が少ない部分と多い部分が極端に存在してしま
う。図4に示すようにセル5の配列方向と回転軸方向の
なす角θを45°とすると、各セル5内に充填された塗
料によって形成されるビード10は重なり合い平均化す
る。そして、セル5の配列方向と回転軸方向のなす角θ
を60°とすると、各セル5内に充填された塗料によっ
て形成されるビード10が十分に重なり合い、塗料が均
一に分布するようになる。これにより、非磁性支持体2
にかかる張力,ドクターブレードによる塗料の掻き取り
状況の変動による塗布厚への影響が小さく抑えられ、転
写ムラ,縦状シワのない膜厚の均一な塗膜が簡易な調整
制御操作で効率良く形成できることになる。また、塗料
粘度,塗布厚の許容範囲も広くなり、例えば、塗料の粘
度が7000cps以下、塗布厚が0.2〜5.0μm
の範囲であれば、確実に膜厚,膜質の均一な塗膜を形成
することが可能になる。
【0035】なお、セル5の配列方向と回転軸方向のな
す角θは60°に限らず、60〜70°の範囲であれば
非磁性支持体との間に均一に塗料を存在させることが可
能であるが、塗料を最も均一に存在させ得るセルの配列
方向は回転軸とのなす角が67.5°の場合である。
す角θは60°に限らず、60〜70°の範囲であれば
非磁性支持体との間に均一に塗料を存在させることが可
能であるが、塗料を最も均一に存在させ得るセルの配列
方向は回転軸とのなす角が67.5°の場合である。
【0036】また、グラビアロールにセルとして刻設す
る凹部は四角錐形状の他、図6に示すようなヘリオ状,
図7に示すような亀甲状等、グラビアロール外周面にド
ット状に独立して多数刻設し得る形状であればいずれで
も良い。これら凹部のうち、四角錐形状の凹部は転造あ
るいはレーザ彫刻で、ヘリオ状の凹部はバイト彫刻で、
亀甲状の凹部はレーザ彫刻でそれぞれグラビアロール外
周面に形成することができる。
る凹部は四角錐形状の他、図6に示すようなヘリオ状,
図7に示すような亀甲状等、グラビアロール外周面にド
ット状に独立して多数刻設し得る形状であればいずれで
も良い。これら凹部のうち、四角錐形状の凹部は転造あ
るいはレーザ彫刻で、ヘリオ状の凹部はバイト彫刻で、
亀甲状の凹部はレーザ彫刻でそれぞれグラビアロール外
周面に形成することができる。
【0037】このようなセルを刻設しグラビアロールと
するロールとしては、比較的硬度の低いFe等よりなる
円筒状のロールにCr2 O3 等のセラミック微粉末をプ
ラズマ照射して固着させ、その表面を表面粗度Raが
0.05μm以下となるようにダイヤモンド砥石で研磨
仕上げされたものを用いることが望ましい。このような
処理が施されたロールにドット状の凹部が所定の配列方
向で配列されてなるグラビアロールは、ハードクローム
メッキ処理が施されたロールに比べて3倍以上の耐久性
を有し、ドクターブレードによる掻き取り状況が良好で
あるとともに長期間に亘るドクターブレードの摺接にも
耐え、150m/分〜400m/分の塗布速度範囲にお
いて非磁性支持体との間に常に均一に塗料を存在させる
ことが可能である。
するロールとしては、比較的硬度の低いFe等よりなる
円筒状のロールにCr2 O3 等のセラミック微粉末をプ
ラズマ照射して固着させ、その表面を表面粗度Raが
0.05μm以下となるようにダイヤモンド砥石で研磨
仕上げされたものを用いることが望ましい。このような
処理が施されたロールにドット状の凹部が所定の配列方
向で配列されてなるグラビアロールは、ハードクローム
メッキ処理が施されたロールに比べて3倍以上の耐久性
を有し、ドクターブレードによる掻き取り状況が良好で
あるとともに長期間に亘るドクターブレードの摺接にも
耐え、150m/分〜400m/分の塗布速度範囲にお
いて非磁性支持体との間に常に均一に塗料を存在させる
ことが可能である。
【0038】また、グラビアロールの直径は20〜60
mm程度とすることが好ましい。グラビアロールにおい
て、直径が20mm未満であると、塗布長さ当たりの回
転数が多くなり、ドクターブレードの摺動摩擦によって
摩耗し易く耐久性に問題がある。直径が60mmを越え
ると、非磁性支持体との圧着面積が大きくなることから
膜厚の精密性が低くなる。
mm程度とすることが好ましい。グラビアロールにおい
て、直径が20mm未満であると、塗布長さ当たりの回
転数が多くなり、ドクターブレードの摺動摩擦によって
摩耗し易く耐久性に問題がある。直径が60mmを越え
ると、非磁性支持体との圧着面積が大きくなることから
膜厚の精密性が低くなる。
【0039】次に、実際に上記塗布装置を用いてポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に磁性塗料,バックコ
ート塗料を各種塗布速度で塗布して磁気記録媒体を作製
した(実施例1〜実施例3)。そして、各塗料の転写状
況を評価した。なお、磁性塗料,非磁性塗料の転写条件
は以下の通りである。
チレンテレフタレートフィルム上に磁性塗料,バックコ
ート塗料を各種塗布速度で塗布して磁気記録媒体を作製
した(実施例1〜実施例3)。そして、各塗料の転写状
況を評価した。なお、磁性塗料,非磁性塗料の転写条件
は以下の通りである。
【0040】磁性塗料の転写条件 塗料:Co被着γ−Fe2 O3 粉末,塩化ビニル系共重
合体のポリウレタン系樹脂,メチルエチルケトン,トル
エン,シクロヘキサノン,レシチンよりなり粘度を30
00cpsに調整したもの 塗布厚:3.0μm グラビアロール:直径40mmのロールに亀甲形状の凹
部が回転軸と63.5°の角度をもって線数120で配
列されてなるもの 塗布速度:150〜350m/分 バックコート塗料の転写条件 塗料:カーボンブラック微粉末,塩化ビニル系共重合体
のポリウレタン系樹脂,メチルエチルケトン,トルエ
ン,シクロヘキサノン,レシチンよりなり粘度を200
cpsに調整したもの 塗布厚:0.5μm グラビアロール:直径40mmのロールに亀甲形状の凹
部が回転軸と63.5°の角度をもって線数150で配
列されてなるもの 塗布速度:150〜350m/分 磁性塗料,非磁性塗料の転写状況を塗布速度と併せて表
1に示す。
合体のポリウレタン系樹脂,メチルエチルケトン,トル
エン,シクロヘキサノン,レシチンよりなり粘度を30
00cpsに調整したもの 塗布厚:3.0μm グラビアロール:直径40mmのロールに亀甲形状の凹
部が回転軸と63.5°の角度をもって線数120で配
列されてなるもの 塗布速度:150〜350m/分 バックコート塗料の転写条件 塗料:カーボンブラック微粉末,塩化ビニル系共重合体
のポリウレタン系樹脂,メチルエチルケトン,トルエ
ン,シクロヘキサノン,レシチンよりなり粘度を200
cpsに調整したもの 塗布厚:0.5μm グラビアロール:直径40mmのロールに亀甲形状の凹
部が回転軸と63.5°の角度をもって線数150で配
列されてなるもの 塗布速度:150〜350m/分 磁性塗料,非磁性塗料の転写状況を塗布速度と併せて表
1に示す。
【0041】また、比較としてグラビアロールにセルが
多条螺旋状の微細溝として刻設されたものを用いること
以外は同様にして磁気記録媒体を作製し(比較例1〜比
較例3)、磁性塗料,非磁性塗料の転写状況を評価し
た。その結果を塗布速度と併せて表1に示す。なお、磁
性塗料の塗布に際して用いたグラビアロールは直径40
mmのロールに微細溝が回転軸と45°の角度をもって
線数100で螺旋状に刻設されてなるものであり、非磁
性塗料の塗布に際して用いたグラビアロールは直径40
mmのロールに微細溝が回転軸と45°の角度をもって
線数200で螺旋状に刻設されてなるものである。
多条螺旋状の微細溝として刻設されたものを用いること
以外は同様にして磁気記録媒体を作製し(比較例1〜比
較例3)、磁性塗料,非磁性塗料の転写状況を評価し
た。その結果を塗布速度と併せて表1に示す。なお、磁
性塗料の塗布に際して用いたグラビアロールは直径40
mmのロールに微細溝が回転軸と45°の角度をもって
線数100で螺旋状に刻設されてなるものであり、非磁
性塗料の塗布に際して用いたグラビアロールは直径40
mmのロールに微細溝が回転軸と45°の角度をもって
線数200で螺旋状に刻設されてなるものである。
【0042】
【表1】
【0043】但し、表1中、○印は転写状態が良好であ
る場合、△印は転写状態が実用限度内であり、若干の調
整操作が必要である場合、×印は転写ムラが激しい場合
をそれぞれ示すものである。
る場合、△印は転写状態が実用限度内であり、若干の調
整操作が必要である場合、×印は転写ムラが激しい場合
をそれぞれ示すものである。
【0044】表1に示すように、亀甲状の凹部が回転軸
と63.5°の角度をもって多数配列されたグラビアロ
ールを用いて塗料を塗布する場合には、塗布速度が35
0m/分と比較的速くても、磁性塗料,非磁性塗料のい
ずれもが良好に非磁性支持体上に転写される。これに対
して、多条螺旋状の微細溝が回転軸と45°の角度をも
って刻設されたグラビアロールを用いて塗布すると、塗
布速度を150m/分と比較的遅く設定しても、塗料を
良好な転写状態で転写することができない。
と63.5°の角度をもって多数配列されたグラビアロ
ールを用いて塗料を塗布する場合には、塗布速度が35
0m/分と比較的速くても、磁性塗料,非磁性塗料のい
ずれもが良好に非磁性支持体上に転写される。これに対
して、多条螺旋状の微細溝が回転軸と45°の角度をも
って刻設されたグラビアロールを用いて塗布すると、塗
布速度を150m/分と比較的遅く設定しても、塗料を
良好な転写状態で転写することができない。
【0045】このことから、グラビアロールにセルとし
てドット状の多数の凹部を回転軸と所定の角度をもって
配列させることは、磁性塗料,バックコート塗料を転写
ムラ,縦状シワを生ずることなく均一な膜厚で塗布する
上で有効であることがわかった。
てドット状の多数の凹部を回転軸と所定の角度をもって
配列させることは、磁性塗料,バックコート塗料を転写
ムラ,縦状シワを生ずることなく均一な膜厚で塗布する
上で有効であることがわかった。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る製造方法によれば、回転し
ているグラビアロールのセル内に塗料を充填し、非磁性
支持体を、グラビアロールに圧着させながら該グラビア
ロールの回転方向とは逆方向に走行させることにより、
非磁性支持体上に塗料を塗布する磁気記録媒体の製造方
法において、上記グラビアロールとして、その表面に多
数のセルパターンがそれぞれ独立に配列されたグラビア
ロールを用いて上記非磁性支持体上に塗料を塗布するの
で、グラビアロールと非磁性支持体の間に塗料が均一に
分布され、膜質,膜厚の均一な磁性塗膜,非磁性塗膜を
簡易な調整制御操作で効率良く形成することが可能であ
る。
ているグラビアロールのセル内に塗料を充填し、非磁性
支持体を、グラビアロールに圧着させながら該グラビア
ロールの回転方向とは逆方向に走行させることにより、
非磁性支持体上に塗料を塗布する磁気記録媒体の製造方
法において、上記グラビアロールとして、その表面に多
数のセルパターンがそれぞれ独立に配列されたグラビア
ロールを用いて上記非磁性支持体上に塗料を塗布するの
で、グラビアロールと非磁性支持体の間に塗料が均一に
分布され、膜質,膜厚の均一な磁性塗膜,非磁性塗膜を
簡易な調整制御操作で効率良く形成することが可能であ
る。
【図1】本発明に係る磁気記録媒体の製造方法をキスリ
バース塗布方式による磁気記録媒体の製造方法に適用さ
せた実施例を実現させるための塗布装置の一構成例を示
す模式図である。
バース塗布方式による磁気記録媒体の製造方法に適用さ
せた実施例を実現させるための塗布装置の一構成例を示
す模式図である。
【図2】本実施例に係る塗布装置のグラビアロールに刻
設するセルパターンの一例を示す要部概略平面図であ
る。
設するセルパターンの一例を示す要部概略平面図であ
る。
【図3】本実施例に係る塗布装置のグラビアロールにセ
ルを回転軸方向とのなす角が90°となるように刻設し
た場合のビードの形成状況を示す模式図である。
ルを回転軸方向とのなす角が90°となるように刻設し
た場合のビードの形成状況を示す模式図である。
【図4】本実施例に係る塗布装置のグラビアロールにセ
ルを回転軸方向とのなす角が45°となるように刻設し
た場合のビードの形成状況を示す模式図である。
ルを回転軸方向とのなす角が45°となるように刻設し
た場合のビードの形成状況を示す模式図である。
【図5】本実施例に係る塗布装置のグラビアロールにセ
ルを回転軸方向とのなす角が60°となるように刻設し
た場合のビードの形成状況を示す模式図である。
ルを回転軸方向とのなす角が60°となるように刻設し
た場合のビードの形成状況を示す模式図である。
【図6】本実施例に係る塗布装置のグラビアロールに刻
設するセルパターンの他の例を示す要部概略平面図であ
る。
設するセルパターンの他の例を示す要部概略平面図であ
る。
【図7】本実施例に係る塗布装置のグラビアロールに刻
設するセルパターンのさらに他の例を示す要部概略平面
図である。
設するセルパターンのさらに他の例を示す要部概略平面
図である。
【図8】従来例に係る塗布装置に用いられるグラビアロ
ールのビードの形成状況を示す模式図である。
ールのビードの形成状況を示す模式図である。
1・・・グラビアロール 2・・・非磁性支持体 3・・・第1のグラビアロール 4・・・第2のグラビアロール 5・・・セル
Claims (4)
- 【請求項1】 回転しているグラビアロールのセル内に
塗料を充填し、非磁性支持体を、グラビアロールに圧着
させながら該グラビアロールの回転方向とは逆方向に走
行させることにより、非磁性支持体上に塗料を塗布する
磁気記録媒体の製造方法において、 上記グラビアロールとして、その表面に多数のセルパタ
ーンがそれぞれ独立に配列されたグラビアロールを用い
て上記非磁性支持体上に塗料を塗布することを特徴とす
る磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項2】 上記グラビアロールとして、その表面に
多数のセルパターンが軸角度45°以上で配列されたグ
ラビアロールを用いることを特徴とする請求項1記載の
磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項3】 上記グラビアロールとして、その表面に
多数のセルパターンが軸角度60〜70°で配列された
グラビアロールを用いることを特徴とする請求項1記載
の磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項4】 非磁性支持体は、互いに距離をもって配
設された一対のロールにて、これらロール間に配設され
たグラビアロールに圧着されながら搬送されることを特
徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の磁気記
録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5183293A JPH0721558A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5183293A JPH0721558A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0721558A true JPH0721558A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=16133130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5183293A Pending JPH0721558A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0721558A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005319726A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Daio Paper Corp | 転写装置 |
| JP2007273124A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 多孔質耐熱層の形成方法および多孔質耐熱層の形成装置 |
| WO2013080701A1 (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-06 | 三菱樹脂株式会社 | 積層多孔フィルムロール及びその製造方法 |
| JP2015044135A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 東レ株式会社 | コーティング方法およびコーティング装置 |
| JP2017144438A (ja) * | 2017-06-02 | 2017-08-24 | 富士機械工業株式会社 | グラビア塗工装置 |
| JP2019025396A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | 凸版印刷株式会社 | グラビア塗工版及び塗工装置 |
| JP2021041362A (ja) * | 2019-09-12 | 2021-03-18 | 日本製鉄株式会社 | グラビアロール及びそれを用いた塗工物の製造方法 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5183293A patent/JPH0721558A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005319726A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Daio Paper Corp | 転写装置 |
| JP2007273124A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 多孔質耐熱層の形成方法および多孔質耐熱層の形成装置 |
| WO2013080701A1 (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-06 | 三菱樹脂株式会社 | 積層多孔フィルムロール及びその製造方法 |
| JPWO2013080701A1 (ja) * | 2011-12-02 | 2015-04-27 | 三菱樹脂株式会社 | 積層多孔フィルムロール及びその製造方法 |
| JP2015044135A (ja) * | 2013-08-27 | 2015-03-12 | 東レ株式会社 | コーティング方法およびコーティング装置 |
| JP2017144438A (ja) * | 2017-06-02 | 2017-08-24 | 富士機械工業株式会社 | グラビア塗工装置 |
| JP2019025396A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | 凸版印刷株式会社 | グラビア塗工版及び塗工装置 |
| JP2021041362A (ja) * | 2019-09-12 | 2021-03-18 | 日本製鉄株式会社 | グラビアロール及びそれを用いた塗工物の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020528 |