JPH07216090A - フッ素変性シリコーン、その製造方法及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

フッ素変性シリコーン、その製造方法及びこれを含有する化粧料

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JPH07216090A
JPH07216090A JP18439394A JP18439394A JPH07216090A JP H07216090 A JPH07216090 A JP H07216090A JP 18439394 A JP18439394 A JP 18439394A JP 18439394 A JP18439394 A JP 18439394A JP H07216090 A JPH07216090 A JP H07216090A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも1個の一般式(1) 【化1】 〔R1 は脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基又は芳香
族炭化水素基を、mは0〜10の整数を示す〕で表わさ
れるシロキサン単位を有する重合度1〜400のフッ素
変性シリコーン誘導体、その製造方法及びこれを含有す
る化粧料。 【効果】 本発明のフッ素変性シリコーン誘導体は高い
撥水・撥油性を有し、これを含有する化粧料は、化粧持
ちが良好で、使用感に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ素変性シリコー
ン、その製造方法及びこれを含有する化粧料に関し、更
に詳しくは優れた撥水・撥油性を有する新規なフッ素変
性シリコーン、その製造方法及びこれを含有する化粧持
ち及び使用感の良好な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水や汗から皮膚を保護する目的
で、また水や汗による化粧くずれを防止する目的で種々
の撥水性化粧料が用いられている。例えばスキンクリー
ム、スキンローション等の皮膚保護化粧料やメイクアッ
プ化粧料には、撥水性成分としてシリコーン油やシリコ
ーン樹脂が配合されている。ところが、これらのシリコ
ーン油やシリコーン樹脂は撥水性についてはある程度の
効果を奏するものの撥油性については充分な効果を有す
るものではない。従って、これらの成分を配合した化粧
料は皮脂による化粧くずれを生じるという問題があっ
た。
【0003】そのため、撥水性及び撥油性をともに有す
る化合物を開発する試みが多方面でなされてきている。
例えば特開平2−295912号公報には、トリフルオ
ロプロピルシリコーン等のフッ素変性シリコーン化合物
を配合した化粧料が耐水性及び耐皮脂性に優れることが
開示されている。
【0004】ところで、化粧料に使用される撥水・撥油
性基剤は、(イ)汗や皮脂に対し充分な撥水・撥油性を
有すること、(ロ)乳化安定性に優れること、(ハ)機
械的接触(例えばハンカチ、ティッシュ等でおさえた場
合)に強く、化粧がとれにくいこと、(ニ)粘度が低く
使用感が良好であることなどの条件をすべて満たすこと
が必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ッ素変性シリコーン化合物は、未だこれらの条件を十分
に満足するものではなく、一般的な化粧料基剤との相溶
性が悪いために乳化安定性が悪い、皮膚親和性が低いた
め、接触(例えばハンカチ、ティッシュ等でおさえた場
合)などでとれやすく、更には粘度が高いために、塗布
時ののびが悪いなどの問題を有していた。
【0006】従って、撥水・撥油性に優れるとともに、
化粧料に配合しても安定で、使用にあたっては化粧崩れ
を起こすことなく良好な使用感を与える化合物の開発が
望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、後述する特定の分岐パーフ
ルオロアルキル基を有するフッ素変性シリコーン誘導体
が優れた撥水・撥油性を有するとともに、肌に対する馴
染みがよく、かつ化粧料への良好な適合性を示すことを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、少なくとも1個の一
般式(1)
【0009】
【化5】
【0010】〔式中、R1 は炭素数1〜20の直鎖若し
くは分岐鎖の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂
環式若しくは芳香族炭化水素基を示し、mは0〜10の
整数を示す〕で表わされるシロキサン単位を有する重合
度1〜400のフッ素変性シリコーン誘導体(A)及び
その製造方法を提供するものである。
【0011】また、本発明は前記フッ素変性シリコーン
誘導体(A)を含有する化粧料を提供するものである。
【0012】本発明のフッ素変性シリコーン誘導体
(A)は、重合度(シロキサン単位の数)が1〜400
であって、その中に少なくとも1個の上記一般式(1)
のフッ素変性シロキサン単位が含まれている化合物であ
るが、より好ましくは当該フッ素変性シロキサン単位を
1〜200個、下記一般式(2)で表わされるシロキサ
ン単位を0〜200個有するものである。
【0013】
【化6】
【0014】〔式中、R2 及びR3 は同一でも異なって
いてもよく、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂
肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは芳
香族炭化水素基を示す〕
【0015】本発明のフッ素変性シリコーン誘導体
(A)におけるR1 、R2 及びR3 で示される炭化水素
基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec
−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、1−エチ
ルプロピル、2−エチルヘキシル等の分岐鎖アルキル
基;シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状アルキル
基;フェニル、ナフチル等の芳香族炭化水素基などが挙
げられる。
【0016】本発明のフッ素変性シリコーン誘導体
(A)のフッ素変性シロキサン単位(1)の数(p)と
しては1〜200、特に1〜50が好ましく、またシロ
キサン単位(2)の数(q)としては0〜200、特に
0〜50、更に2〜50が好ましい。また、これらの構
造単位の構成比p/qは4/1〜1/4の範囲にあるこ
とが好ましい。更に、フッ素変性シリコーン誘導体
(A)のうち、フッ素変性シロキサン単位(1)が鎖中
にある側鎖型変性シリコーンが好ましい。
【0017】また、好ましいフッ素変性シリコーンとし
ては、次の式(A′)のものが挙げられる。
【0018】
【化7】
【0019】〔式中、p′は0〜200の整数を示し、
p′が1〜200の整数のときはR4〜R9 は同一でも
異なっていてもよく、炭素数1〜20の直鎖若しくは分
岐鎖の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若
しくは芳香族炭化水素基を示し、p′が0のときはR4
〜R9 の少なくとも一つは基-(CH2)m+2-C(CF3)2(C3F7)
を示し、残りは炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の
脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは
芳香族炭化水素基を示す。R1 、R2 、R3 、m及びq
は前記と同じ〕
【0020】これらの中でも、次の式(A′−1)〜
(A′−3)のものが好ましく、(A′−3)が特に好
ましい。
【0021】
【化8】
【0022】〔式中、m、p及びqは前記と同じ〕
【0023】本発明のフッ素変性シリコーン誘導体
(A)は、例えば少なくとも1個の一般式(3)
【0024】
【化9】
【0025】〔式中、R1 は前記と同じ〕で表わされる
シロキサン単位を有する重合度1〜400のシリコーン
誘導体(B)と一般式(4)
【0026】
【化10】
【0027】〔式中、mは0〜10の整数を示す〕で表
わされるパーフルオロアルキル化合物とを反応させるこ
とにより製造することができる。
【0028】上記シリコーン誘導体(B)は、シロキサ
ン単位(3)を少なくとも1個含有するものであれば、
分子構造等に特に制限はなく、また公知の種々のものを
使用することができる。シリコーン誘導体(B)の具体
例としては、ペンタメチルジシロキサン、トリデカメチ
ルヘキサシロキサン等の片末端型メチルハイドロジェン
ポリシロキサン、テトラメチルジシロキサン、ヘキサメ
チルトリシロキサン、オクタメチルテトラシロキサン、
ドデカメチルヘキサシロキサン等の両末端型メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン及び市販のメチルハイドロジ
ェンポリシロキサン、例えば東芝シリコーン(株)製
「TSF484」、同「TSF483」、信越化学工業
(株)製「KF99」等が挙げられる。
【0029】一般式(4)で表わされる化合物は、例え
ば、W.Dmowski andWozniacki,
J.Fluorine Chem.,36(1987)
385に記載の方法に従って下記の方法で製造すること
ができる。
【0030】
【化11】
【0031】〔式中、Mはアルカリ金属を、XはCl、
Br、I等のハロゲン原子を示し、mは前記と同じ〕
【0032】すなわち、ヘキサフルオロプロペン(5)
の2量体(6)をハロゲン化アルケン(7)と反応させ
ることにより化合物(4)を得ることができる。ハロゲ
ン化アルケン(7)は反応性及び経済性の点で、mが0
〜8で、XがBr又はIのものが好ましい。その具体例
としては、ビニルハライド、アリルハライド、ハロゲン
化ブテン、ハロゲン化ヘキセン、ハロゲン化オクテン、
ハロゲン化デセン、ハロゲン化ドデセン等が挙げられ
る。この反応において一般式(7)で表わされる化合物
は一般式(6)で表わされる化合物に対し1モル当量以
上、好ましくは1.0〜1.5モル当量用いるとよい。
本反応は必要に応じて溶媒を使用し、0〜200℃、好
ましくは10〜100℃の温度範囲で加熱攪拌すること
によって行われる。
【0033】このようにして得られた化合物(4)とシ
リコーン誘導体(B)との反応は、触媒の存在下におい
て行われる。使用される触媒としては、一般にヒドロシ
リル化に用いられるもの、例えば遊離ラジカル開始剤;
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリ
ジウム、白金等の金属の錯体化合物;これらをシリカゲ
ル又はアルミナに担持させたものなどが挙げられる。こ
れらのうち、特に塩化白金酸、Speier試薬(塩化
白金酸のイソプロピルアルコール溶液)等が好ましい。
触媒の使用量はシリコーン誘導体(B)と化合物(4)
との反応を促進するのに充分な量であればよく、特に限
定されないが、化合物(4)1モルに対して10-6〜1
-1モルの範囲が好ましい。
【0034】本反応においては反応溶媒の使用は必須で
はないが、必要に応じて適当な溶媒中で反応を行っても
よい。反応溶媒としては、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定されないが、例えばペンタン、ヘキサン、シ
クロヘキサン等の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等のベンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒;メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール
等のアルコール系溶媒などが好ましい。
【0035】ヒドロシリル化は、0〜200℃で進行す
るが、反応速度や生成物の着色などを考え、40〜15
0℃で行うのが好ましい。また、反応時間は0.5〜2
4時間程度とするのが好ましい。
【0036】なお、上記反応により得られるフッ素変性
シリコーン誘導体(A)の、粘度、溶解性、乳化安定性
等の諸性質をコントロールするには、シリコーン誘導体
(B)と化合物(4)の種類、量等の組合せを適宜変化
させればよい。
【0037】このようにして得られる本発明のフッ素変
性シリコーン誘導体(A)は、撥水・撥油性に優れ、粘
度等の諸性質も目的によりコントロールし得るものであ
ることから、化粧料中に油剤として用いると、化粧持
ち、使用感に優れたものとすることができる。この場
合、フッ素変性シリコーン誘導体(A)の配合量は、特
に制限されるものではないが、通常0.001〜90重
量%(以下、単に「%」で示す)、好ましくは0.01
〜80%、特に好ましくは0.1〜70%、更に好まし
くは3〜30%である。
【0038】フッ素変性シリコーン誘導体(A)を含有
する本発明の化粧料には、更に通常の化粧料に用いられ
る油剤を使用することができる。かかる油剤としては、
例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサ
シロキサン等の環状シリコーン;メチルポリシロキサ
ン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン等の不揮発性シリコーン;スクワラン、パーム油
等の動植物性油脂;その他炭化水素、高級脂肪酸エステ
ル、流動パラフィン、イソ流動パラフィンなどが挙げら
れる。
【0039】更に、本発明の化粧料には、必要に応じて
通常の化粧料に配合される成分、例えばワセリン、ラノ
リン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カル
ナウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アル
コール等の固形・半固形油分;水溶性及び油溶性ポリマ
ー;無機及び有機顔料、シリコーン又はフッ素化合物で
処理された無機及び有機顔料、有機染料等の色剤;アニ
オン性活性剤、カチオン性活性剤、非イオン性活性剤、
ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合
体、ポリエーテル変性シリコーン等の界面活性剤;その
他水、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、
香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制
汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤などを、本発明の効果を損な
わない範囲で、適宜配合することができる。特にフッ素
化合物で表面処理した顔料を用いた場合に、皮脂による
化粧くずれがなく好ましい。
【0040】本発明の化粧料は、その剤型、種類等にも
特に制限はなく、また通常の方法に従って製造すること
ができる。種類としては、例えば油性化粧料、乳化化粧
料、水性化粧料、口紅、ほほ紅、ファンデーション、皮
膚洗浄剤、毛髪洗浄剤、ヘアートニック、整髪剤、養毛
剤、育毛剤等が挙げられる。
【0041】
【発明の効果】本発明のフッ素変性シリコーン誘導体
(A)は、(1)高い撥水・撥油性を有し、(2)化粧
料基剤との相溶性が良好で、(3)乳化安定性が高く、
(4)低粘度でべとつかず、(5)皮膚親和性が高くて
とれにくい、(6)皮膚刺激性が極めて低いなどの優れ
た特徴を有し、このフッ素変性シリコーン誘導体(A)
を配合した化粧料は化粧持ちが良好で、かつ使用感がよ
いという優れた効果を有する。
【0042】
【実施例】以下に本発明を実施例及び試験例により具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。なお、以下の実施例においては、化学式の一部を
下記のように略記する。
【0043】
【化12】
【0044】実施例1
【0045】
【化13】
【0046】攪拌器、還流器及び温度計を備えた100
ml四ツ口フラスコに、窒素雰囲気下、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン(HMD4H)12.0g(27.
8mmol)、H2C=CHCH2C(CF3)2(C3F7)(以下、化合物(4
a)と略記する)24.1g(66.8mmol)を仕込ん
だ。次いでフラスコ内温度を80℃に昇温した後、塩化
白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液110.2μ
l (3.3×10-3mmol)を加え、5時間攪拌した。反
応混合物を室温まで冷却し、ヘキサン50ml及び活性炭
1.1gを加えて室温で1時間攪拌した後、活性炭を濾
別し、溶媒を留去した。未反応の化合物(4a)を減圧
留去し、目的化合物(1a)30.3gを無色透明の油
状物として得た(収率95%)。
【0047】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:0.00〜0.05(m,36H, -SiCH3 ), 0.48〜0.56(m,4H,a),
1.53〜1.61(m,4H,b), 2.08〜2.19(m,4H,c) 上記Ha〜Hcは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0048】
【化14】
【0049】実施例2
【0050】
【化15】
【0051】実施例1で用いた装置に、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサン(MD2H 2M)25.0g(5
8.0mmol)、化合物(4a)50.1g(139.2
mmol)を仕込んだ。次いでフラスコ内温度を80℃に昇
温した後、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶
液230.0μl (7.0×10-3mmol)を加え、5時
間攪拌した。実施例1と同様の方法により目的化合物
(1b)58.3gを無色透明の油状物として得た(収
率87%)。
【0052】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:-0.01〜0.06(m,36H,-SiCH3 ), 0.45〜0.54(m,4H,a),
1.50〜1.73(m,4H,b), 2.09〜2.22(m,4H,c) 上記Ha〜Hcは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0053】
【化16】
【0054】実施例3
【0055】
【化17】
【0056】実施例1で用いた装置に、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサン(MD8H 4M)20.0g(2
0.1mmol)、化合物(4a)34.7g(96.6mm
ol)を仕込んだ。次いでフラスコ内温度を80℃に昇温
した後、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液
470μl (14.5×10-3mmol)を加え、5時間攪
拌した。実施例1と同様の方法により目的化合物(1
c)45.7gを無色透明の油状物として得た(収率9
3%)。
【0057】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:0.00〜0.03(m,78H,-SiCH3 ), 0.44〜0.53(m,8H,a),
1.50〜1.66(m,8H,b), 2.08〜2.14(m,8H,c) 上記Ha〜Hcは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0058】
【化18】
【0059】実施例4
【0060】
【化19】
【0061】実施例1で用いた装置に、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサン(MD12H 4M)29.5g(2
2.8mmol)、化合物(4a)39.4g(109.5
mmol)を仕込んだ。次いでフラスコ内温度を80℃に昇
温した後、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶
液181μl (5.5×10-3mmol)を加え、5時間攪
拌した。実施例1と同様の方法により目的化合物(1
d)56.0gを無色透明の油状物として得た(収率9
0%)。
【0062】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:-0.01〜0.02(m,102H,-SiCH3 ), 0.44〜0.54(m,8H,
a),1.51〜1.68(m,8H,b), 2.08〜2.15(m,8H,c) 上記Ha〜Hcは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0063】
【化20】
【0064】試験例1 実施例1〜3及び下記に示した比較例1〜3の化合物の
耐水性、耐油性、シリコーン相溶性及び化粧料にした時
の皮膚からのとれにくさを測定した。結果を表1に示
す。 〔耐水性〕水との接触角(各油剤の油膜と水滴のなす
角)が100°以上を◎、70〜100°未満を○とし
た。 〔耐油性〕スクワランとの接触角(各油剤の油膜とスク
ワラン滴のなす角)が50°以上を◎、40〜50°未
満を○、40°未満を×とした。 〔シリコーン相溶性〕オクタメチルシクロテトラシロキ
サンに対する溶解性を調べ、溶解したものを○、分離し
たものを×とした。 〔化粧料にした時の皮膚からのとれにくさ〕黒酸化鉄1
gと試料1gを均一に練り込んだペースト状のものを作
り、このペースト状のものを男性額部中央に薄く均一に
塗布し、4時間後ティッシュペーパーで塗布した部分を
200g重/cm2の圧力で押さえる。ティッシュペーパ
ーに移行した黒酸化鉄によりティッシュペーパーが着色
する程度で化粧料のとれにくさを評価した。評価基準
は、ほとんど着色しないを◎、やや着色したを○、着色
したを△、かなり着色したを×とした。
【0065】
【表1】
【0066】表1に示す結果より明らかなように、本発
明のフッ素変性シリコーン誘導体は、従来品に比べ、撥
水・撥油性に優れ、おおむね粘度が低く、化粧料基剤と
の相溶性も良好であり、化粧料にした場合は皮膚からの
とれにくさに優れていることがわかる。
【0067】製造例1 フッ素化合物処理セリサイトの
製造 1lの丸底フラスコ(又はニーダー)に、セリサイト1
00gを入れ、イオン交換水500mlを加えた後、これ
にパーフルオロアルキルリン酸エステルジオキシエチル
アミン塩[(CmF2m+1C2H4O)yPO(ONH2(CH2CH2OH)2)3-y]
〔m=6〜18(平均鎖長;9)、1<y<2〕の約1
7.5%水溶液33gを加え、40℃で攪拌した。次い
で、1N−塩酸40mlを加えて水溶液のpHを3以下に下
げ、粉体表面にパーフルオロアルキルリン酸を析出させ
た後、これを濾過、水洗、乾燥して目的のフッ素化合物
処理セリサイト105gを得た。
【0068】実施例5〜7及び比較例4〜6 二層型液
状ファンデーション:表2に示す組成の二層型液状ファ
ンデーションを下記製法に従いそれぞれ製造し、これら
のファンデーションについて化粧持ち、使用感等を下記
評価方法により評価した。その結果を表3に示す。 (製法)油相を室温にて溶解した後、顔料をディスパー
で分散させる。これに水相を攪拌しながら添加して乳化
し、目的の二相型液状ファンデーションを得る。
【0069】
【表2】
【0070】(評価方法)化粧持ち、ファンデーション
の残留性及び使用感:10人の専門パネリストが官能評
価を行い、下記基準により評価した。結果を表3に示
す。 ○:「良い」が8人以上。 △:「良い」が4〜7人。 ×:「良い」が4人未満。
【0071】
【表3】
【0072】表3より明らかなように、本発明の液状フ
ァンデーションは、従来のシリコーンを配合したものに
比べ、化粧持ちに優れ、しかも使用感の優れるものであ
った。
【0073】実施例8 パウダーファンデーション:表
4に組成を示すパウダーファンデーションを下記製法に
より製造した。 (製法)顔料を混合し、粉砕機に通して粉砕する。これ
を高速ブレンダーに移し、結合剤等を加熱混合し、均一
にしたものを顔料に加えて更に混合し均一にする。これ
を粉砕機で処理し、ふるいを通し、粒度をそろえた後、
数日間放置してから金皿などの容器中に圧縮成型してパ
ウダーファンデーションを得る。
【0074】
【表4】 (組成) (重量%) (1)フッ素化合物処理顔料(製造例1と同様にして下記顔料を処理) 酸化チタン 10.0 セリサイト 30.0 マイカ バランス カオリン 5.0 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 (2)実施例1のフッ素変性シリコーン 8.0 (3)ミツロウ 2.0 (4)防腐剤 0.2 (5)香料 微量
【0075】実施例9 ほほ紅:表5に組成を示すほほ
紅を実施例8と同様の製法により得た。
【0076】
【表5】 (組成) (重量%) (1)シリコーン処理顔料(メチル水素ポリシロキサン処理顔料の市販品) カオリン バランス マイカ 13.0 酸化チタン 12.0 赤色202号 2.5 酸化鉄(赤、黄、黒) 5.0 (2)実施例2のフッ素変性シリコーン 7.0 (3)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製「KF96A」、6cs) 5.0 (4)防腐剤 0.1 (5)香料 微量
【0077】実施例10 パウダーアイシャドウ:表6
に組成を示すパウダーアイシャドウを下記製法により得
た。 (製法)雲母チタン以外の顔料を先に混合、粉砕した
後、雲母チタンを混合する。その他は実施例8と同様に
して目的のパウダーアイシャドウを得る。
【0078】
【表6】 (組成) (重量%) (1)撥水・撥油性粉体(製造例1と同様にして処理したものを後から混合) 雲母チタン 4.9 セリサイト バランス マイカ 25.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 2.0 群青 9.0 紺青 12.0 (2)実施例3のフッ素変性シリコーン 8.0 (3)スクワラン 2.0 (4)ワセリン 1.5 (5)ソルビタントリオレエート 1.0 (6)防腐剤 0.1 (7)香料 微量
【0079】実施例11 両用パウダーファンデーショ
ン:表7に組成を示す両用パウダーファンデーションを
実施例10と同様の製法により得た。
【0080】
【表7】 (組成) (重量%) (1)シリコーン処理顔料(メチル水素ポリシロキサン処理顔料の市販品) マイカ バランス タルク 4.8 酸化チタン 14.0 雲母チタン 3.5 酸化鉄(赤、黄、黒) 8.2 酸化亜鉛 4.5 酸化アルミニウム 10.0 硫酸バリウム 5.0 (2)実施例1のフッ素変性シリコーン 6.0 (3)ラノリン 3.0 (4)ワセリン 1.0 (5)イソプロピルミリステート 1.0 (6)防腐剤 1.5 (7)香料 微量
【0081】実施例12 二層型サンスクリーン乳液:
表8に組成を示す二層型サンスクリーン乳液を実施例5
〜7と同様の製法により得た。
【0082】
【表8】 (組成) (重量%) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 25.0 (2)実施例2のフッ素変性シリコーン 15.0 (3)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 1.0 (4)グリセリン 2.0 (5)エタノール 12.0 (6)精製水 バランス (7)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (8)シリコーン処理顔料(メチル水素ポリシロキサン処理顔料の市販品) 酸化亜鉛 5.5 酸化チタン 2.0 タルク 5.0 (9)香料 微量
【0083】実施例13 栄養クリーム:表9に組成を
示す栄養クリームを下記製法により得た。 (製法)(1)〜(5)を混合し、75℃に加熱した。
この混合物中に(6)、(7)及び(10)を混合し、
70℃に加熱した混合物を攪拌下に加えて乳化する。乳
化後60℃まで冷却し、この中に(8)及び(9)を加
え更に室温まで冷却して栄養クリームを得る。
【0084】
【表9】 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 2.0 (2)硫酸カリウム 0.5 (3)実施例3のフッ素変性シリコーン 6.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)ヘキサデシル−2−エチルヘキサノエート 2.0 (6)安息香酸ナトリウム 0.3 (7)プロピレングリコール 2.0 (8)酢酸−d1−α−トコフェロール 0.1 (9)香料 0.1 (10)精製水 バランス
【0085】実施例14 ハンドクリーム:表10に組
成を示すハンドクリームを下記製法により得た。 (製法)(1)〜(5)を混合し、75℃に加熱する。
この中に75℃に加熱した(6)〜(8)の混合物を攪
拌下徐々に加え乳化する。室温まで冷却し、ハンドクリ
ームを得る。
【0086】
【表10】 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンパルミテート 1.5 (2)塩化アルミニウム 0.8 (3)イソプロピルミリステート 4.5 (4)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製「KF−96A」、6cs) 4.0 (5)実施例1のフッ素変性シリコーン 6.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (7)ソルビトール 10.0 (8)精製水 バランス
【0087】実施例15 クリーム状ファンデーション
(油中水型):表11に組成を示すクリーム状ファンデ
ーションを下記製法により得た。 (製法)(1)〜(6)を混合し、75℃に加熱する。
これに(7)をディスパーで分散させる。この中に
(9)〜(14)の混合物を75℃に加熱し、攪拌下で
徐々に添加して乳化する。その後30℃に冷却し(8)
及び(15)を加え、更に室温まで冷却して目的のクリ
ーム状ファンデーション(W/O型)を得る。
【0088】
【表11】 (組成) (重量%) (1)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 2.0 (2)実施例2のフッ素変性シリコーン 10.0 (3)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製「KF−96A」、6cs) 5.0 (4)ステアリン酸アルミニウム 0.2 (5)1−イソステアロイル−3−ミリストイル−グリセロール 2.0 (6)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (7)フッ素化合物処理顔料(製造例1と同様にして下記顔料を処理) タルク 5.0 酸化チタン 9.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 (8)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (9)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 (10)安息香酸ナトリウム 0.2 (11)硫酸マグネシウム 0.5 (12)グリセリン 5.5 (13)1,3−ブチレングリコール 2.5 (14)精製水 バランス (15)香料 0.1
【0089】実施例16 消毒用クリーム:表12に組
成を示す消毒用クリームを下記製法により得た。 (製法)(6)〜(11)を均一になるように混合す
る。これを攪拌下(1)〜(5)の水性成分に添加して
乳化し、目的の消毒用クリームを得る。
【0090】
【表12】 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.5 (2)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンパルミテート 1.0 (3)グリセリン 6.0 (4)1,3−ブチレングリコール 6.0 (5)精製水 バランス (6)スクワラン 5.0 (7)ホホバ油 5.0 (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 18.0 (9)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (10)実施例3のフッ素変性シリコーン 30.0 (11)殺菌剤(「イルガサンDP−300」) 0.2
【0091】以上の実施例5〜16で得られた各種の化
粧料はいずれも化粧持ちが良好で、しかも使用感に優れ
るものであった。
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【化13】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【化14】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】
【化18】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83/08 LRR (72)発明者 旭 正彦 東京都文京区大塚4−34−2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の
    脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは
    芳香族炭化水素基を示し、mは0〜10の整数を示す〕
    で表わされるシロキサン単位を有する重合度1〜400
    のフッ素変性シリコーン誘導体(A)。
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表わされるシロキサン単
    位を1〜200個、下記の一般式(2)で表わされるシ
    ロキサン単位を0〜200個有するものである請求項1
    記載のフッ素変性シリコーン誘導体。 【化2】 〔式中、R2 及びR3 は同一でも異なっていてもよく、
    炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素
    基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族炭化水素
    基を示す〕
  3. 【請求項3】 少なくとも1個の一般式(3) 【化3】 〔式中、R1 は炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の
    脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは
    芳香族炭化水素基を示す〕で表わされるシロキサン単位
    を有する重合度1〜400のシリコーン誘導体(B)と
    一般式(4) 【化4】 〔式中、mは0〜10の整数を示す〕で表わされる化合
    物とを反応させることを特徴とする請求項1記載のフッ
    素変性シリコーン誘導体(A)の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のフッ素変性シリコーン誘
    導体(A)を含有することを特徴とする化粧料。
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