JPH07216389A - 洗浄剤組成物及び洗浄方法 - Google Patents

洗浄剤組成物及び洗浄方法

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JPH07216389A
JPH07216389A JP32986894A JP32986894A JPH07216389A JP H07216389 A JPH07216389 A JP H07216389A JP 32986894 A JP32986894 A JP 32986894A JP 32986894 A JP32986894 A JP 32986894A JP H07216389 A JPH07216389 A JP H07216389A
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cleaning
detergent
group
water
aqueous solution
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JP32986894A
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Mamoru Omori
守 大森
Reiko Kobayashi
禮子 小林
Nobuo Kobayashi
暢生 小林
Yoshiyuki Hayashi
良之 林
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ESUPO KK
Original Assignee
ESUPO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維類など被洗物の水洗浄後のすすぎ時に発
生する、主としてすすや土埃などの無機性の微粒子の汚
れによる被洗物への再汚染を防止することと、通常の洗
浄方法では除去が困難な重合油脂類の被洗物への結合に
よる汚れを除去することである。 【構成】 有機性及び/又は無機性洗剤と、アクリルア
ミドやその他の単量体との(共)重合体や誘導体で、水
溶性、凝集性、分子量が1,000,000以上の超高
分子化合物で、イオン性がアニオン、カチオン、両性、
あるいは非イオンかこれらの混合物とを必須成分とする
洗浄剤組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明の洗浄剤組成物と洗浄方
法は、(a)家庭洗濯、商業クリ−ニング、リネンサプ
ライ業の織物類の洗濯、及び染色仕上業での織物の精練
工程、(b)空気や、排水の浄化のための濾過布や、無
機性の濾過材料、(c)その他材料などの、環境汚染の
少ない水性洗浄に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水性洗浄剤組成物や洗浄方法は、
[請求項1]に記したような重合体、及び/又は共重合
体、及び/又はこれらの誘導体(以下、これらを超高分
子化合物と記すことがある。)は使用せず、せっけんや
その他の界面活性剤(以下、両者を油脂系洗剤と記すこ
とがある。)、メタ珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウムな
どの無機洗剤に、トリポリりん酸ナトリウム、硫酸ナト
リウムなどのビルダ−、各種の酸化性や還元性の漂白
剤、酵素、各種の水溶性の有機溶剤、特にすす、砂埃、
ドロじみなどに対する洗浄の場合には、カルボキシメチ
ルセルロ−ズのナトリウム塩やその他水溶性のセルロ−
ズ誘導体、(以下、これらをCMC−Naと記すことが
ある。)、などの水溶性高分子化合物、鉄さびの除去に
はトリポリりん酸ナトリウムや、しゅう酸ナトリウム、
有機溶剤などを冷水や、温湯に加えて溶解したものを使
用する方法が広く採用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の洗浄剤組成
物や洗浄方法は、従来の方法では技術的に困難か生産性
が低かった次のような課題の解決を目的としている。
【0004】(1) 洗浄後のすすぎ時に発生する汚れ
物質(以下単に、汚れと記す。)の被洗物への再汚染防
止。 (2) 洗浄中に強い汚染の被洗物から、他の少ない汚
染の被洗物への汚れの移行防止。 (3) 油脂系洗剤を不使用、又は使用量の減量による
環境汚染の低減。 (4) 排水中の泡発生の防止、あるいは減少により排
水による河川や海への環境汚染の軽減と、すすぎ水の量
とすすぎ回数との減少による作業時間の短縮。 (5) 油脂系洗剤を高濃度使用する従来の商業クリ−
ニングや、リネンサプライ業の従来の洗浄法では困難
な、総理府令による排水に関する各種規制値の中でも、
特に達成が困難な微生物学的酸素要求量(以下、BOD
と記す。)、化学的酸素要求量(以下、CODと記
す。)、ノルマルヘキサン抽出物含有量、フェノ−ル類
含有量、窒素含有量、燐含有量などを限界値内に留める
技術の提供。 (6) 各都道府県が条例によって地域ごとに独自に制
定している、更に厳しい排水基準を満たすための、大規
模な排水処理設備を簡略化する技術の提供。 (7) 廃液中の物質の総量低減による、下水処理設備
への負荷の軽減。 (8) 高硬度洗浄用水使用時の被洗浄物の障害の解
決。 (9) 鉄さびや多価金属化合物の溶脱。 (10) 汚れの種類に適した処方の選択使用。 (11) 被洗物に付着するカビ菌、病原菌、これらの
芽胞などの殺菌。 (12) 高洗浄効率による洗浄時間短縮と機械的衝撃
総量の低減とによる、繊維の重量減少と、強度低下と、
外観劣化との遅延。 (13) 病人や幼児用に皮膚刺激性の少ない衣類の提
供。 (14) 薄色や白い被洗物に目立つ、排水中のすす、
砂埃、ドロなどによるすすぎ工程での再汚染防止のため
に、従来から使用されているCMC−Na高濃度液の不
使用による、すすぎの簡略化と排水の汚染物質量の低
減。 (15) 漂白剤が、繊維よりも反応し易い超高分子化
合物水溶液の使用による、漂白剤の繊維への強度低下作
用の緩和。 (16) 防汚のため、微量の超高分子化合物で処理し
た被洗物に付着した汚れを、その高分子化合物ごと、洗
剤と無機過酸化物よりなる洗浄液で分解・溶脱・すすぎ
・により洗浄の後、超高分子化合物で再び汚れ防止処理
を行い、同じ洗浄を繰り返すことによる、環境に負荷が
少なく高効率の洗浄システムの提案。 (17) 酸化剤や酵素で分解しにくいキサンタンガム
含有の洗浄剤組成物による再汚染防止洗剤の提供。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)水溶性
の洗浄剤(A)と、アクリル酸、メタアクリル酸 、マ
レイン酸、フマル酸、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、ビニ−ルピロリドン及びこれらの誘導体からなる群
から選ばれる1種以上を必須の単量体成分として重合し
て得られる、平均分子量が1,000,000以上の重合
体及び/又は共重合体及び/又はこれらの誘導体
(a)、キサンタンガム(b)、ヒアルロン酸塩(c)
のいずれか1種又は2種以上を含有する、両性、カチオ
ン性、アニオン性、非イオン性のいずれかの帯電性を有
する凝集性水溶液(B)とを、使用時に必須成分として
含んでなる洗浄剤組成物、(2)重合体及び/又は共重
合及び/又はこれらの誘導体の配合量が、洗浄液の固型
分として、洗浄液重量の1〜500ppmの範囲である
ことを特徴とする(1)記載の洗浄剤組成物、(3)重
合体及び/又は共重合体及び/又はこれらの誘導体の水
溶液を、無水硫酸ナトリウム、ゼオライト及びアパタル
ジャイトからなる群から選ばれる1種以上の無機の担体
に吸着させて、混和・乾燥することを特徴とする(1)
又は(2)記載の洗浄剤組成物、(4)(A)水溶性の
洗浄剤として、(d)珪酸ナトリウム類、重炭酸ナトリ
ウム及び炭酸ナトリウムからなる群から選ばれる1種以
上と、(e)アセチレンアルコ−ル及び/又はこれらの
誘導体、パ−フルオロカ−ボン系界面活性剤、アニオン
界面活性剤、石けん、非イオン界面活性剤、両性界面活
性剤及び酵素からなる群から選ばれる1種以上とを併用
することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか記載の
洗浄剤組成物、(5)キサンタンガムとして、さらにた
んぱく分解酵素、脂肪分解酵素、多糖類分解酵素からな
る群から選ばれる1種以上を併用することを特徴とする
(1)〜(4)のいずれか記載の洗浄剤組成物、(6)
(1)記載の洗浄剤組成物に、次亜塩素酸塩又は無機過
酸化物系の漂白剤、ゼオライト、蛍光増白剤、しゅう酸
又はそのアルカリ塩、及び/又は4酢化エチレンのアル
カリ塩、無水硫酸ナトリウム、水溶性有機溶剤からなる
群から選ばれる1種類以上を添加して洗浄することを特
徴とする洗浄方法、(7)(1)記載の洗浄剤組成物
を、固体、水溶液、スラ−リ−状で水に添加し、浸漬、
加熱、機械的振動、有桟ドラム中での回転、撹拌、たた
き、揉み、ブラッシング、超音波振動からなる物理的方
法の群から選ばれる2種以上の組み合わせにより被洗浄
物を洗浄し、排液、すすぎなどを経て仕上げることを特
徴とする洗浄方法、(8)被洗浄物を、予め(1)記載
の重合体及び/又は共重合体及び/又はこれらの誘導体
の水溶液で浸漬・乾燥処理することを特徴とする(7)
記載の洗浄方法を提供する。
【作用】
(1)本発明の洗浄剤が対象とする汚れ物質の種類と本
発明の洗浄法の概要 本発明の主な被洗物は衣類など繊維であり、洗浄する汚
れは、(a)人体が出す、汗、血、皮脂、膿、鼻汁、
尿、便、塩化ナトリウム、アンモニア、尿素、乳酸、ア
ミノ酸、脂肪質、スクアレン、コレステロ−ルエステ
ル、炭化水素、高級アルコ−ルなどの物質、(b)生活
環境で付着する、すす、ほこり、ドロ、土埃、たばこの
灰やヤニなどがあるが、すすには、ばい煙、排気ガス中
の未燃焼の有機物、ほこりには、繊維くず、酸化鉄、酸
化珪素や炭酸カルシウム、石膏、金属粉、セメント粉な
どの微粒子、(c)またシミには、飲食物、化粧品、ペ
ンキ、インキ、機械油、ドロ、粘土、すす、かび、細菌
などの物質があり、(d)衣類を処理した澱粉や合成樹
脂系の糊剤、柔軟剤などで、すでに汚れを付着・吸収し
ているものなど多様であり、これらはその溶解性から、
(A)水溶性物質、(B)油溶性物質、及び(C)不溶
性物質に分類でき、またその帯電性から、陽帯電性、陰
帯電性、両性帯電性、非帯電性のものに分類できる。
【0007】(2)汚れの付着機構の種類とそれぞれに
対する本発明の洗浄方法 (a)機械的付着: 大きい粒子の汚れは、簡単に水性
洗浄や機械的衝撃で脱落する。
【0008】(b) 分子間の吸引力による吸着: す
すのように、粒子径が1μm以下の汚れの場合には、洗
浄液に本発明の超高分子化合物を加えて吸収・除去す
る。
【0009】(c) 油脂膜や酸化重合した油脂膜によ
る付着: 未重合の油脂系汚れは、通常の洗剤で容易に
乳化・脱落する。固体汚れが油膜上に付着しても、同様
に除去できる。しかし一旦酸化重合油脂膜ができると、
高濃度のアルカリ、強い酸化剤、浸透剤、キレ−ト剤な
どを使用する必要があるが、原理的にみても容易に除去
できない。そこで、従来は濃度が1%〜2%程度の澱粉
や合成樹脂の糊液により処理し、糊皮膜を作っておい
て、直接繊維上に酸化重合油脂膜ができないようにして
おき、後の洗浄を容易にする方法をとってきたが、酸化
剤や酵素でこの糊剤を完全に分解・除去することと、こ
の排水の環境汚染防止処理が容易ではなかつた。本発明
の場合も原理的には同じであるが、糊剤に、平均分子量
が10,000,000以上の形成皮膜が非常に強靱な超
高分子化合物を使用すると、濃度が0.05%以下、た
とえ0.005%(50ppm)あるいはこれ以下の低
濃度でも、上記濃度の澱粉糊以上の繊維への重合油脂膜
形成防止効果を示し、かつこの皮膜は無機過酸化物水溶
液で、容易に分解・除去でき、汚れと共に簡単に洗浄で
きる。
【0010】(d) 静電吸引力による付着: 被洗物
と汚れが互いに逆荷電の場合に、吸引されて汚染がおこ
る。また、汚れに帯電性がなくても、被洗物は、乾いた
状態で摩擦されると、帯電が起こり、汚れが誘電・吸引
されて付着・吸着する。本発明の洗浄方法は、このよう
な汚れには、すぐれた洗浄効果を発揮する。
【0011】(e) 洗浄水中の繊維と汚れの帯電性の
差による汚染: 繊維類と通常の汚れは、洗浄水中で一
般に陰性に帯電し、スス、砂埃、金属酸化物、無機物の
微粒子などは、陽性の帯電を示すものが多く、水中で静
電吸引力で汚染が起こる。また多価金属化合物や、その
塩類はイオン化して多価カチオンを作り、アニオン性汚
れを固定し易い。またイオン性の強い柔軟剤などで処理
されている衣類は、逆のイオンの汚れを強く吸着するこ
とがあるが、本発明の洗浄法で汚れを除去できる場合は
多い。
【0012】(3)本発明で使用する洗浄剤 本発明では、BODやCODが20,000,000mg
0(Mn)/kg前後の油脂系洗剤も有効に使用でき
るが、これらの値が0のオルソ珪酸ナトリウム、メタ珪
酸ナトリウム、1号、2号、3号などの各種の珪酸ナト
リウム類、炭酸ナトリウムなどの無機塩洗剤としても、
本発明の超高分子化合物との併用で油脂系洗剤以上の洗
浄効果が得られる場合が多い。
【0013】(4)本発明で無機塩洗剤に補助的に界面
活性剤を添加する場合の例 その一つの方法は、これら無機塩洗剤に対して、補助洗
浄剤として、いずれも特異な高浸透で、かつ無発泡性や
低気泡性の、アセチレンアルコ−ル、及び/又はアセチ
レングリコ−ルの誘導体、及び/又はパ−フルオロカ−
ボン系の誘導体を極めて少量併用すると、次の例のよう
に、極めて洗浄効率がよく無発泡性で、排水処理設備へ
の負荷が極めて少ない洗浄処方が得られる。必要によ
り、アニオン界面活性剤、石けん、非イオン界面活性
剤、両性界面活性剤、酵素の1種以上を、通常の場合よ
り少量添加することができる。
【0014】 低BOD・COD洗浄剤の組成の例 BOD値 COD値 配合量 mg 0(Mn)/kg mg 0(Mn)/kg (%) メタ珪酸ナトリウム・5水塩 : 0 0 85 2,4,7,9,−テトラメチル−: 10,000 600,000 5 5−デシン4、7−ジオ−ルのエチ レンオキサイド4.5モル付加物 無水硫酸ナトリウム(担体) : 0 0 10 この混合物の計算値 : 500 30,000 − この混合物の1%水溶液の計算値 : 5 300 − この混合物の0.2%水溶液の計算値: 1 60 −
【0015】これと類似構造で同様に有効な無発泡性の
高性能の浸透剤の例は、3−メチル−1−ブチン−3−
オ−ル、3−メチル−1−ペンチン−3−オ−ル、3,
6,−ジメチル−4−オクチン−3・6−オ−ル、2,
5−ジメチル−3−ヘキシン2,5−ジオ−ルや、これ
らのエチレンオキサイド付加物などである。これらは水
に対する溶解度が低いので、洗浄液に炭素数3以下のア
ルコ−ルを加えると溶解度が向上する。これらは、過炭
酸アルカリ金属塩との併用は問題ないが、過塩素酸塩や
過硫酸塩との併用には適していない。
【0016】次亜塩素酸塩や無機過酸化物を添加する洗
浄液には、パ−フルオロカ−ボン系の界面活性剤を、同
様に少量併用すると500倍程度の希釈水溶液でも、す
ぐれた浸透効果が得られる。その具体的な配合例を挙げ
る。 化 合 物 名 洗浄液配合量 メタ珪酸ナトリウム : 20g/kg 過炭酸ナトリウム : 2g/kg 超高分子化合物 (目的に応じて品種を選定) ; 30ppm 更にパ−フルオロアルキルの10モルのエチレンオキサイド:0.05g/kg 付加物のイソプロピルアルコ−ルの10%液を別個に加
える。この処方の弗素含有量は5ppmとなり、多くの
都道府県の条例が規定する排水基準に合致する。
【0017】(4)本発明で使用する水溶性の超高分子
化合物 本発明で使用する超高分子化合物は、いずれも、一般に
高分子凝集剤として知られ、分子量が1,000,000
以上、好ましくは5,000,000以上、更に好ましく
は、15,000,000程度のもので、一般に各種汚泥
の凝集沈殿や水の清澄促進剤として使用されている。こ
れらは、その水溶液の荷電により下記の4種類に分類さ
れるが、以下具体例を挙げる。
【0018】(メタ)アクリルアミドの重合体及び/又
は(メタ)アクリルアミドとビニルピロリドンとの共重
合体と、少量のアクリル酸エステルなど非イオン性の他
の単量体との共重合体なども、非イオン性の重合体か共
重合体の例である。
【0019】(メタ)アクリルアミドと、(メタ)アク
リル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン
酸、ビニルスルホン酸など重合性か共重合性の酸との1
種以上とを共重合したものか、上記のポリ(メタ)アク
リルアミドのような非イオン性の重合体を、酸やアルカ
リで加水分解したもの、及びこれらのアルカリ金属塩
や、その他水溶性の塩類は、いずれもアニオン性の共重
合体の例である。
【0020】(メタ)アクリルアミドと、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレ−ト、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレ−ト、2−(メタ)アクロイルオキシ
エチルトリメチルアンモニウムクロライド、2−ヒドロ
キシ・3−(メタ)アクリルオキシプロピルトリメチル
アンモニウムクロライドなどや、その他のカチオン性の
単量体とを共重合したものは、いずれもカチオン性の共
重合体の例である。
【0021】また、ポリ(メタ)アクリルアミドの水溶
液に、当モル以下のホルムアルデヒドと、同じモル数
の、炭素数12以下の、例えばジメチルアミンのような
2級アミンや、例えば2−アミノ・2−メチル・1−プ
ロパノ−ルのようなアルカノ−ルアミンとを反応(以
下、マンニッヒ反応と記す。)させたものは、いずれも
同様にカチオン性重合体や共重合体の例である。
【0022】上記のアニオン性の共重合体に、さらにマ
ンニッヒ反応により、同一分子中にカチオン基を導入し
たものは、酸性の汚れに対しては、塩基として作用し、
塩基性の汚れに対しては酸基として作用する特徴のある
両性の共重合体の例である。
【0023】また(メタ)アクリルアミドと、上記のよ
うなアニオン性の単量体と、カチオン性の単量体とを三
元共重合すると、同様に両性の共重合体が得られる。
【0024】またニワトリのトサカの加水分解や、微生
物を用いた培養で製造されるヒアルロン酸塩、特にナト
リウム塩は、通常平均分子量が3,000,000程度の
アニオン性重合体で、人体の傷の修復性があるので、皮
膚の弱い人や、アレルギー性の人に適した洗浄剤組成物
が提供できる。
【0025】同様に微生物を用いた培養で製造されるキ
サンタンガムは、平均分子量が2,000,000あるい
は40,000,000とも云われているアニオン性重合
体で、耐酵素分解性が優れているので、酵素配合型洗浄
剤組成物に適している。
【0026】(5)本発明で使用する超高分子化合物の
洗浄作用と再汚染防止作用 公知の洗浄剤と併用すると、特異な洗浄効果を発揮する
本発明の超高分子化合物は、粉末のまま、あるいは水溶
液の形で、あるいは、濃厚溶液を微粒子状のゼオライト
や、無水硫酸ナトリウムのような吸水乾燥剤で脱水ある
いはスプレイドライした粉末、ビーズ、フレーク状のよ
うな固体の形、あるいは、浸透剤を加えて、又は加えず
に均一に水で膨潤させたゲルなどの形で、固体、液体ス
ラ−リ−状の洗浄剤と添加剤とに混合して、洗浄水に投
入し、加熱・撹拌などを加えて、完全に溶解してから洗
浄を開始することができる。
【0027】しかし、この超高分子化合物は、使用時の
分子の形状が糸まり状のゲルで、洗浄液中の固型分が、
500ppm以上,分子量が15,000,000以上の
ような場合には、100ppm以上の溶液では、被洗浄
物への再汚染防止効果が得られない。洗浄液中では固型
分が、1〜500ppm、好ましくは1〜10ppm、
更に好ましくは3〜5ppm程度の低濃度で、重合体や
共重合体が水でよく溶解し、十分に線状に溶解している
ことが、再汚染防止効果にとって必須条件であり、更に
すぐれた洗浄効果と再汚染防止効果を得るためには、使
用状態で、超高分子化合物が、次の諸点を満たしている
ことが望ましい。
【0028】(a)超高分子化合物の分子量が高くなる
ほど、後記する汚れ物質の吸着能力が向上するので、使
用状態での数平均分子量が最低1,000,000、好ま
しくは10,000,000以上、最も好ましくは、1
5,000,000程度を維持していること。このために
は、できるだけ高分子量品を使用し、解重合を避けるた
めに、溶解のために300r.p.m.以上の高速回転
による水溶液へのシェア−や、超音波振動による衝撃を
与えることは禁物である。
【0029】(b)同じ単量体組成の場合には、高分子
量のものほど、吸水による急激な粘度上昇が起こるた
め、ブロックを作らないような溶解装置が必要である。
本発明の目的に適した超高分子化合物の迅速な溶解装置
は、内部に桟があり垂直方向に回転するドラムや、低速
回転する撹拌機が挙げられる。
【0030】(c)これらの超高分子化合物(キサンタ
ンガム以外)の稀薄水溶液は、微生物により解重合され
るので、水溶液で使用する場合は、エチルアルコ−ル
や、その他の抗菌剤を加えることが望ましい。
【0031】上記の帯電性の異なる4種類の超高分子化
合物の稀薄水溶液を混合使用する場合には、配合に際し
て下記の制約がある。使用時に混合できる組み合わせ
は、(a)単独で使用する場合は4種類、(b)2種類
を混合する場合の4種類からは、カチオン性のものとア
ニオン性のものとの混合を除いた3種類、(c)3種類
を組み合わせる場合の4種類から、カチオン性のものと
アニオン性のものと他の1種類を組み合わせる場合の2
種類を除いた2種類の組み合わせが可能で、合計で9種
類の混合物が使用できるが、非イオン性のもの以外は、
それぞれの、カチオン性とアニオン性の強弱や、混合割
合にによっては、凝固する場合もあるので、使用前に試
験する必要がある。
【0032】これら帯電性の異なる4種類の超高分子化
合物稀薄水溶液の汚れ吸着効率は、同様に帯電する被洗
物と汚れとの組み合わせ方により、例えば[表1]よう
に適合性が変わる。この場合ゼオライトなど多価金属封
鎖剤を併用したものとする。
【0033】
【表1】 洗浄に関与 水性洗浄液 各高分子化合物を添加した場合の物質への作用 する物質例 中での帯電 非イオン型 アニオン型 カチオン型 両性型 種々の繊維 :陰性帯電 物理的吸着 反発力で汚 選択吸着が 物理的吸着 強弱あり で再汚染を れを分散し 起り不適 と化学的吸 防止 再汚染防止 着とで有効 衣類の通常 :陰性帯電物 同上 同上 化学吸着 同上 の汚れ が主体 で有効 金属酸化物 :陽性帯電 同上 化学的吸着 反発力で汚 同上 スス・砂埃 で有効 れを分散 セラミック : 同上 同上 化学的吸着 同上 同上 の濾過剤 で有効 多価金属化合:陽イオン化 同上 超高分子の 反発力で汚 同上 物とその塩 するか沈殿 凝固もある れを分散
【0034】種々の衣類が同時に洗浄される家庭洗濯や
小規模の商業クリ−ニングでは、洗浄液中で、最も凝固
しにくいアニオン型、非イオン型の使用が便利である
が、両性型もアルカリ側で比較的安定で、化学吸着作用
が付与されているため再汚染防止効果も大きいので同様
に使用できる。汚れが特定されているリネンサプライ業
や無機材料の洗浄には、アニオン型や、カチオン型がよ
りすぐれた効果を示す場合もある。商業ク−ニングで、
特に本発明の再汚染防止効果を認めた使用形態の数例を
示す。
【0035】
【表2】 種々の繊維製品の被洗物に対して適した超高分子化合物のイオン性の例 洗浄する被洗物の例(汚れ物質) 適した超高分子化合物のイオン性 a)黒ずんだポリエステル繊維のレ−:アニオン型、両性型 スカ−テン(すす、土埃) (汚染物質が主としてカチオン性) b)汚れたポリエステル・綿混紡ワイ:両性型、アニオン型 シャツ(人体分泌物、すすなど) (汚染物質がカチオン性とアニオン性) c)太番手の綿の軍手 :アニオン型、両性型 (ドロ、すす、鉄錆) (汚染物質が主としてカチオン性) d)調理場のセラミック製オイルミス:カチオン型、両性型、非イオン型 ト吸収フィルタ−(重合油脂) (フィルタ−が水中でカチオン性) e)蛋白繊維 :カチオン型、非イオン型 f)自動車や窓ガラス :アニオン型、両性型
【0036】イオン性、単量体組成、他の洗浄条件が同
じ場合には、分子量が高い程、また水溶液の濃度が下が
る程、超高分子化合物は被洗物に対してより強い再汚染
防止効果を示す。例えば分子量が約15,000,000
の超高分子化合物の場合には、洗浄水溶液中の濃度が固
型分で30ppm以下の場合に効果が特にすぐれ、従来
同様の目的で使用されてきたCMC−Naは、分子量が
40,000程度が普通で、最大でも100,000程度
である。これの標準的使用濃度とされる、0.2%溶液
(2,000ppm)では、本発明の超高分子化合物
は、水溶液の粘度が高過ぎて被洗物に全く浸透せず、再
汚染防止効果を示さない。しかし、分子量1,000,0
00程度の本発明の重合体は、200ppm以下でもか
なりの再汚染防止効果を示した。これは超高分子化合物
の稀薄溶液が、乳化・分散した微細な汚れを強い物理
的、及び/又は化学的吸収力で被洗物から剥離し、洗浄
液を排水処理段階まで、汚れ物質を沈殿せず安定に包含
できるためと判断した。
【0037】(6)本発明で使用する超高分子化合物の
環境と毒性問題 本発明で使用する超高分子化合物の固型分の、BODや
COD値は、いずれも2,000,000mg/kg(M
n)前後であるため、これらの洗浄液の固型分濃度が1
〜200ppm水溶液の場合の、これらの値は、2〜2
00mgO/kg程度であり、さらに、排水中の残留固
型分は、塩化アルミニウムや、みょうばん水溶液の微量
添加により容易に沈殿させ、濾過法で除去できるので、
排水処理が容易である。
【0038】この超高分子化合物に残留することもある
有毒な未反応の単量体は、低級アルコ−ルによる洗浄で
容易に除去できるが、この処理済みの超高分子化合物
で、米国では飲料水に添加することが許されている品番
(Portable water grade)を原料に使用すれば、毒性問
題を起こす可能性はない。
【0039】(7)無機の担体の作用 これら超高分子化合物の使用量は少ないが、均一に水に
溶解するのには、非常に時間がかかるので、本発明の洗
浄剤の全成分を、固体で洗浄液に直接投入しても、通常
の洗浄時間以内に完全に溶解しないので、予め調製した
超高分子化合物の、例えば0.3%水溶液1kgと、担
体として無水硫酸ナトリウム10kgとをよく混合して
放置すると、加熱なしでも、無水硫酸ナトリウムが水分
を結晶水として取り込むので乾燥し、担体の表面に洗浄
液の中で速やかに溶解する超高分子化合物の薄い膜が形
成された固体が得られる。この場合、下記実験例の粉末
洗浄剤を介在させると、固結が防止でき、また少量の界
面活性剤を加えると、水中での溶解速度が早くなる。ま
た無機過酸化物を含む洗浄剤の場合には、同様の作用で
吸湿による分解を遅延させる効果がある。また公知のス
プレイドライヤーで、本発明のこれら原料を含む水溶液
を粉末化することができる。
【0040】(8)本発明の超高分子化合物に対する無
機過酸化物の作用 下記3系統の無機過酸化物類が本発明に使用されるが、
被洗物と排水中の汚れの漂白や酸化脱色、繊維と重合油
脂膜の結合の切断による脱落促進、及び殺菌などの目的
にはいずれを使用してもよい。しかし、これらの個別の
特性に応じて、最適品を使い分けることがのぞましい。
【0041】(a)次亜塩素酸塩類: 本発明の超高分
子化合物のアミド基と有効塩素が、一部分結合して、ク
ロルアミドを形成し平衡を保つので、オシボリのよう
に、衛生上有効塩素を長時間保持することが必要な用途
には適している。
【0042】(b)過硫酸塩、カロ酸塩などの遊離ラジ
カルを形成する過酸化物類: 過硫酸ナトリウムなどの
水溶液は、加熱時に汚れを吸い込んだ被洗物に付着して
いる澱粉やポリビニ−ルアルコ−ルなどの糊剤、あるい
は防汚処理剤として使用した本発明の超高分子化合物
を、アルカリ性で加熱して、解重合・可溶化・溶脱して
洗浄する実施形態には、最も適しているが、洗浄時のす
すやドロなどの再汚染防止の際に、洗剤と超高分子化合
物とに併用する過酸化物としては不適当である。
【0043】(c)過炭酸アルカリ金属塩、過酸化水
素、過硼酸アルカリ金属塩など: 過炭酸ナトリウム
は、超高分子化合物をほとんど解重合しないので、再汚
染防止だけを目的とする洗浄に最も適している。過酸化
水素とアルカリ金属塩の混合物も同じ目的に使用でき
る。珪酸ナトリウム類と併用すると短時間で分解するの
で、すすぎが不完全であっても、余り強度低下を起こさ
ない。過硼酸ナトリウムも、過炭酸ナトリウムとほぼ同
効であるが、低毒性の点で後者がすぐれている。
【0044】(9)その他少量添加する添加剤の作用 (a)ゼオライト: 粒系5μm以下の微粒子で、陽イ
オン交換能力が5.5〜7.0m当量/gものを、洗浄
用水に微量でも含まれる可能性のある、鉄、アルミニウ
ム、カルシウムなど多価金属のイオンの封鎖剤として、
洗剤に少量混合して、超高分子化合物水溶液の凝固事故
や、性能低下防止のために用いる。 (b)蛍光増白剤: 白い被洗物の場合、その材質や耐
塩素性、耐アルカリ性などから適合しているものを、洗
浄液に添加する場合がある。 (c)しゅう酸、しゅう酸のアルカリ塩、4酢化エチレ
ンのアルカリ塩: 鉄錆や除去しにくい汚れの原因とな
る多価金属化合物の除去剤として加える。 (d)水溶性有機溶剤: 主として上記水難溶性浸透剤
の洗浄液への溶解度向上のために少量使用する。例え
ば、イソプロピルアルコ−ルなどが適している。
【0045】
【実施例】
実施例1 下記の方法で各原料を混合して、再汚染防止性、低発泡
性、油脂系の洗浄剤に代替使用できるため環境汚染を起
こしにくい、固体の洗浄剤組成物を1kg調製した。こ
の場合、原料2.と3.を最後に混合したの時の固結性
を利用すると、打錠機で、全成分が均一に混合した安定
な製錠化品も得ることができた。 番号 原料として使用する物質名・形状・調製・処理方法 配合量(g) 1. メタ珪酸ナトリウム : 579 2. 分子量約15,000,000のアクリルアミドとアクリル酸: 50 の重量比が90/10の共重合物の0.3%水溶液 3. 無水硫酸ナトリウム(2.の水溶液と混合し常温で乾燥し、粗: 250 く粉砕したもの(共重合物固型分の含有量:0.15g) 3. 過炭酸ナトリウムの1.5水塩 : 100 4. ゼオライト微粉末 : 10 5. パ−フルオロアルキル含有型活性剤とエチレンオキサイドとプ: 1 ロピレンオキサイドのコポリマ−型活性剤との等量混合物 6. しゅう酸ナトリウム 10 この洗浄剤組成物は、水に4〜6g/〓投入して衣類の
洗濯に使用すると、従来の油脂系の洗浄剤に匹敵する洗
浄効果が得られる。95℃程度まで昇温することによ
り、洗浄効果を更に向上することができる。
【0046】実施例2及び比較例1 乾いた新しい未晒し太番手糸の綿の手袋(軍手)各5対
を、畑の有機質に富む黒い粘土質の土を15倍量の水道
水で希釈した浴比1/50のドロ水に、撹拌しながら1
0分間浸漬し、2分間家庭用洗濯機で遠心脱水し、60
℃で1時間乾燥して汚染試料を作成した。
【0047】この5対の試料を、浴比1/50量で、3
g/lの1号珪酸ナトリウムと、2g/lの過炭酸ナト
リウムと、0.005g/lのパ−フルオロアルキル含
有オリゴマ−型浸透剤の20%イソプロピルアルコ−ル
溶液(大日本インキ化学工業株式会社製品のメガファッ
ク F−179)よりなる洗浄液(比較例1)と、これ
に更に重合度約15,000,000のポリアクリルアミ
ドの0.1%水溶液を10g/l加えた洗浄液よりなる
洗浄液(実施例2)とに、別個に汚染試料を浸漬し、ス
テンレス容器中で撹拌せず常温から約15分95℃まで
昇温した後、試料を取り出し、大量の冷水でよくすす
ぎ、2分間遠心脱水してから、60℃で1時間乾燥し
た。洗浄液の汚染度の目視観察では、比較例1の液より
も実施例2の液の方がやや黒く、比較例1の方が一見よ
く洗浄されているように思われた。
【0048】しかし、乾燥後の観測では、実施例2の洗
浄液による5対の手袋は、いずれもほぼ完全にドロが脱
落し、全表面の白度は汚染前よりもかなり向上している
のに対して、比較例1の5対の手袋は、ドロがかなり脱
落していることを認めたが、全表面はうす黒く、ドロの
沈着による再汚染が観察された。
【0049】過マンガン酸カリウム・しゅう酸ナトリウ
ム逆滴定法による、実施例2の洗浄液のCOD値は、1
8mgO/kg、比較例1洗浄液の値は8ppmであっ
た。
【0050】実施例3及び比較例2 よく洗浄された白い綿/ポリエステル繊維の混紡比が3
5/65の、ワイシャツ2枚を用意し、1枚は(比較例
2)の試料とし、他の1枚は、分子量が8,000,00
0で、アクリルアミドを重量比で84%と,アクリル酸
8%と,アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル8%
とを共重合して得た両性超高分子化合物を固型分で0.
02g/lと、2,4,7,9−テトメチル−5−デシ
ン4、7−ジオ−ルの4.5モルのエチレンオキサイド
付加物を0.05g/lと、イソプロピル1g/lとを
含む水溶液に含浸し、遠心分離・乾燥後、アイロン掛け
して、(実施例3)の試料とした。
【0051】60%のジアルキルスルホこはく酸ナトリ
ウム5gをで水1lに溶解してから、チャンネルカ−ボ
ンを5g、トマトケッチャプを30g、マヨネ−ズを3
0gとを加えて、ミキサ−でよく撹拌してから、比較例
2と実施例3のワイシャツをこの液に同時に投入してか
ら5分間撹拌し、遠心脱水し、乾燥してから180℃で
アイロン掛けした。比較例2と実施例3のワイシャツは
いずれも、黒く汚染し、外見上の差はなかった。
【0052】メタ珪酸ナトリウムを60%、過硫酸ナト
リウムを30%、実施例2で使用したメガファック F
−179の固型分を0.1%、合成ゼオライトの微粉末
0.9%、無水硫酸ナトリウムを9%とを混合した固体
を、10g/lの割合で水道水に溶解し、この液に比較
例2と、実施例3のワイシャツとを、浴比1/50で別
個にステンレスの容器中で、65℃で20分間ゆるやか
に撹拌しながら処理してから遠心脱水したところ、明ら
かに実施例3のワイシャツは、比較例2のワイシャツよ
りも白度がすぐれていたが、まだ少し黒ずんだ汚染が残
留していた。
【0053】この後でそれぞれ実施例2と比較例1の方
法で、これらワイシャツを別個に洗浄、すすぎ、遠心脱
水、アイロンかけの後、白度を観察して下記の結果を得
た。 ワイシャツ 比較例2の洗浄方法 実施例2
の洗浄方法 比較例2 :非常に黒い(洗浄効果不良) 若干黒い
(洗浄効果かなりあり) 実施例2 :僅かに黒い(洗浄効果あり) かなり白
い(洗浄効果良好)
【0054】実施例4 配合組成が、下記の無機りん型粉末洗浄剤700gを調製した。(原洗浄剤) (重量%) 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 15 高級アルコールエチレンオキサイド付加物の硫酸エステルナトリウム 7 ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 3 ゼオライト 12 メタケイ酸ナトリウム 10 炭酸ナトリウム 12 硫酸ナトリウム 33 せっけん 5 平均分子量6,000のポリエチレングリコール 2 蛍光染料、香料、着色料 1
【0055】次いで、無水硫酸ナトリウムを240gに
対して、平均分子量3,00,000のヒアルロン酸ナト
リウムの0.15%溶液を60%低速で混合・攪拌し、
湿った粉末状になったところで、上記粉末洗浄剤を50
g採取し混合して固結性のない粉末とし、全体を更に混
合して合計1Kgの原洗浄剤よりも20%低有機性洗浄
剤を得た。この洗浄剤は、通常原洗浄剤水溶液の接触
で、皮膚が痒くなったり、手の肌あれを起こす3人のヒ
トが、このような皮膚障害を起こさないことが確認さ
れ、洗浄のすすぎ時の再汚染性の低下により、洗浄効果
もかえって優れている結果を示した。 実施例5 実施例4の粉末洗浄剤で、ヒアルロン酸ナトリウムの代
わりにキサンタンガム(米国メルク社製品 KELTR
OL RD)1%液を使用し、洗浄剤がカプセル化した
プロテアーゼ(商品名 ALCALASE)1%を更に
含有したものである以外は同一組成の粉末洗浄剤を、洗
濯水中に5g/l、過炭酸ナトリウムを3g/l、液温
55℃、pH10.0を使用し、生ゴム焼却場の作業員
の作業服の重量に対し25倍量の洗濯水を使用して、縦
方向に回転するワッシャーで洗濯した場合の被洗浄物か
らのススの除去率は極めて良好で、消臭効果も良好であ
った。
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、下記のような効果を発揮する。 (1) 従来の繊維製品用や、有機・無機材料の濾過材
用などの洗剤は、洗剤がメタ珪酸ナトリウムや炭酸ナト
リウムのような塩基性の無機塩の場合には、油脂質のよ
うにけん化により可溶化されたり、中和される酸類、複
分解される強酸・弱塩基の塩のような汚れに対してはす
ぐれた洗浄効果が得られた。ところが、汚れが、すす、
砂埃、無機質の粉塵などの場合は、被洗物の膨潤で、一
旦脱落した汚れが、洗剤に界面活性がないために、すす
ぎの段階で被洗物への再汚染が起き、これら無機系洗剤
は、界面活性のある油脂系洗剤に劣るものとされてき
た。しかし、本発明の骨子である、極めて少量の超高分
子化合物の水溶液の凝集力を活用して、この無機系洗浄
剤の欠点が克服できた。 (2) せっけんや、他の油脂系洗剤を使用する場合
も、この再汚染を防止するためには、洗浄後のすすぎ段
階で、すすなどの微粒子の汚れがよい分散状態を保てる
よう、高濃度の使用が必要であったが、本発明により、
この濃度を下げても、洗浄効果を逆に向上させることも
可能となった。これにより、洗浄排水の環境汚染の程度
を著しく低減することも可能となった。 (3) 従来から、このような再汚染問題を解決するた
めに、洗剤に分子量が最高限度100,000、普通は
40,000程度のCMC−Naを併用する方法が実施
されたが、この最低必要濃度が高いため、すすぎの用水
量が多く、かつ排水の環境汚染が大きな欠点であった。
本発明で使用する超高分子化合物は、必要濃度が極めて
低く、環境での分解性や、沈殿による分別が容易である
ため、この欠点が解決した。 (4) 汚れ物質のなかで、加熱や経時的酸化により被
洗物に重合油脂が直接に結合したものは、非常に除去が
困難である。従来は澱粉や合成樹脂系の糊剤によって、
被洗物を処理して、汚れを落ち易くする工夫がなされて
きたが、この使用濃度が高く、しかも酵素系や過酸化物
による糊抜きを完全に行わないと汚れを完全に除去でき
ず、この糊抜きによる排水もBODやCODが高く環境
汚染問題を起こすことが避けられなかった。本発明で
は、超高重合度化合物の特異な分子量の高さによる、そ
の皮膜の強靱さ、高度の凝集力を利用して、使用濃度を
著しく下げても、重合油脂が被洗物に直接結合するのを
防止できた。 (5) 本発明の超高重合度化合物の使用濃度が低いの
で、澱粉やポリビニ−ルアルコ−ルとは異なり、洗浄時
に、若干加熱して過硫酸ナトリウムの低濃度の水溶液で
処理すると、超高重合度化合物は速やかに分解して、被
洗物から汚れごと溶脱する。そして、超高重合度化合物
を含む水ですすいで仕上げると、次回の洗浄が容易とな
り、かつすぐれた洗浄効果が得られる。またこの処理に
よる排水の環境汚染も少なくなった。 (6) 本発明の洗浄剤組成物や洗浄方法は、従来法よ
りも、低濃度とすすぎの容易さから、被洗浄物に対する
物理的・化学的障害作用が少ないので、被洗物の可使サ
イクルを著しく延長できるようになった。 (7) 本発明の洗浄剤組成物は、全原料を混合した固
体化ができるので、従来の洗浄剤組成物と比較して、使
用上何らの不都合もない。また必要により、固体組成物
と液状組成物、あるいは全量液状組成物として作業性を
上げることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06L 1/20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性の洗浄剤(A)と、アクリル酸、
    メタアクリル酸 、マレイン酸、フマル酸、アクリルア
    ミド、メタクリルアミド、ビニ−ルピロリドン及びこれ
    らの誘導体からなる群から選ばれる1種以上を必須の単
    量体成分として重合して得られる、平均分子量が1,0
    00,000以上の重合体及び/又は共重合体及び/又
    はこれらの誘導体(a)、キサンタンガム(b)、ヒア
    ルロン酸塩(c)のいずれか1種又は2種以上を含有す
    る、両性、カチオン性、アニオン性、非イオン性のいず
    れかの帯電性を有する凝集性水溶液(B)とを、使用時
    に必須成分として含んでなる洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 重合体及び/又は共重合及び/又はこれ
    らの誘導体の配合量が、洗浄液の固型分として、洗浄液
    重量の1〜500ppmの範囲であることを特徴とする
    請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 重合体及び/又は共重合体及び/又はこ
    れらの誘導体の水溶液を、無水硫酸ナトリウム、ゼオラ
    イト及びアパタルジャイトからなる群から選ばれる1種
    以上の無機の担体に吸着させて、混和・乾燥することを
    特徴とする請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 (A)水溶性の洗浄剤として、(d)珪
    酸ナトリウム類、重炭酸ナトリウム及び炭酸ナトリウム
    からなる群から選ばれる1種以上と、(e)アセチレン
    アルコ−ル及び/又はこれらの誘導体、パ−フルオロカ
    −ボン系界面活性剤、アニオン界面活性剤、石けん、非
    イオン界面活性剤、両性界面活性剤及び酵素からなる群
    から選ばれる1種以上とを併用することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 キサンタンガムとして、さらにたんぱく
    分解酵素、脂肪分解酵素、多糖類分解酵素からなる群か
    ら選ばれる1種以上を併用することを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】請求項1記載の洗浄剤組成物に、次亜塩素
    酸塩又は無機過酸化物系の漂白剤、ゼオライト、蛍光増
    白剤、しゅう酸又はそのアルカリ塩、及び/又は4酢化
    エチレンのアルカリ塩、無水硫酸ナトリウム、水溶性有
    機溶剤からなる群から選ばれる1種類以上を添加して洗
    浄することを特徴とする洗浄方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の洗浄剤組成物を、固体、水
    溶液、スラ−リ−状で水に添加し、浸漬、加熱、機械的
    振動、有桟ドラム中での回転、撹拌、たたき、揉み、ブ
    ラッシング、超音波振動からなる物理的方法の群から選
    ばれる2種以上の組み合わせにより被洗浄物を洗浄し、
    排液、すすぎなどを経て仕上げることを特徴とする洗浄
    方法。
  8. 【請求項8】被洗浄物を、予め請求項1記載の重合体及
    び/又は共重合体及び/又はこれらの誘導体の水溶液で
    浸漬・乾燥処理することを特徴とする請求項7記載の洗
    浄方法。
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