JPH07217801A - 流動層ボイラの伝熱管 - Google Patents
流動層ボイラの伝熱管Info
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- JPH07217801A JPH07217801A JP1424794A JP1424794A JPH07217801A JP H07217801 A JPH07217801 A JP H07217801A JP 1424794 A JP1424794 A JP 1424794A JP 1424794 A JP1424794 A JP 1424794A JP H07217801 A JPH07217801 A JP H07217801A
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Landscapes
- Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 流動層ボイラの伝熱管において、炭素鋼又は
低合金鋼の伝熱管の下側の摩耗による減肉を防止する。 【構成】 炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱管と、
この伝熱管の下部に近接して設けた高クロム鋼又はステ
ンレス鋼よりなる第2伝熱管とを備え、更に、この第2
伝熱管は、第1伝熱管の最下部伝熱管に近接して下部に
配列した伝熱管であり、更に、第1伝熱管と第2伝熱管
とを多段に配列した伝熱管パネルとし、第2伝熱管を前
記伝熱管パネルの最下段に配列した。
低合金鋼の伝熱管の下側の摩耗による減肉を防止する。 【構成】 炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱管と、
この伝熱管の下部に近接して設けた高クロム鋼又はステ
ンレス鋼よりなる第2伝熱管とを備え、更に、この第2
伝熱管は、第1伝熱管の最下部伝熱管に近接して下部に
配列した伝熱管であり、更に、第1伝熱管と第2伝熱管
とを多段に配列した伝熱管パネルとし、第2伝熱管を前
記伝熱管パネルの最下段に配列した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動層ボイラの伝熱管
の摩耗対策に好適な伝熱管に関するものである。
の摩耗対策に好適な伝熱管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微粉炭焚きボイラにおける伝熱管の摩耗
による減肉量は、0.1mm/10,000時間である
のに対し、石炭焚き流動層ボイラにおける伝熱管の減肉
量は空塔速度にもよるが、1〜5mm/10,000時
間、即ち、微粉炭焚きボイラにおける伝熱管の減肉量の
約10〜50倍前後にもなる。図4(A)は、従来技術
に係る流動層ボイラの伝熱管の例を示す。流動層ボイラ
の伝熱管1′の伝熱管2は、ベント部12と直管部13
からなるコイル構造であり、下部には分散板14、空気
ノズル15及び燃料供給ノズル16を有する。17は流
動層高である。図4(B)は、(A)における III−II
I 線一部省略縦断面を示し、その伝熱管は、スッタガー
ド配置を示している。スッタガード配置の他に、図5に
示すようなインライン配置の伝熱管も採用されている。
図6は、長期間使用した伝熱管の切断面を示したもの
で、伝熱管の下側のハッチング21で示した部分が摩耗
し、特に伝熱管上側頂点20を0度とすると時計回りに
135度及び225度の位置の減肉量が大きくなる。伝
熱管の減肉の程度は使用されている鋼種によっても異な
る。
による減肉量は、0.1mm/10,000時間である
のに対し、石炭焚き流動層ボイラにおける伝熱管の減肉
量は空塔速度にもよるが、1〜5mm/10,000時
間、即ち、微粉炭焚きボイラにおける伝熱管の減肉量の
約10〜50倍前後にもなる。図4(A)は、従来技術
に係る流動層ボイラの伝熱管の例を示す。流動層ボイラ
の伝熱管1′の伝熱管2は、ベント部12と直管部13
からなるコイル構造であり、下部には分散板14、空気
ノズル15及び燃料供給ノズル16を有する。17は流
動層高である。図4(B)は、(A)における III−II
I 線一部省略縦断面を示し、その伝熱管は、スッタガー
ド配置を示している。スッタガード配置の他に、図5に
示すようなインライン配置の伝熱管も採用されている。
図6は、長期間使用した伝熱管の切断面を示したもの
で、伝熱管の下側のハッチング21で示した部分が摩耗
し、特に伝熱管上側頂点20を0度とすると時計回りに
135度及び225度の位置の減肉量が大きくなる。伝
熱管の減肉の程度は使用されている鋼種によっても異な
る。
【0003】図7は、鋼種をパラメータとするメタル温
度と減肉量の関係曲線図である。発明者自身が微粉炭焚
きボイラのフライアッシュにより実験を行なった結果で
あるが、曲線25に示すように、炭素鋼又は低合金鋼が
使われている伝熱管の場合は、メタル温度が高くなるに
伴い、材料の硬度が低下するので減肉量が大きくなる
が、曲線26に示すクロム含有量が9wt%以上の高ク
ロム鋼又は曲線27に示すステンレス(SUS)鋼で
は、300℃以上になるとクロム系酸化物が出来るので
減肉量が少なくなり、メタル温度が550℃から600
℃では殆ど摩耗しない。このような傾向は実機の流動層
ボイラの伝熱管においても確認されている。
度と減肉量の関係曲線図である。発明者自身が微粉炭焚
きボイラのフライアッシュにより実験を行なった結果で
あるが、曲線25に示すように、炭素鋼又は低合金鋼が
使われている伝熱管の場合は、メタル温度が高くなるに
伴い、材料の硬度が低下するので減肉量が大きくなる
が、曲線26に示すクロム含有量が9wt%以上の高ク
ロム鋼又は曲線27に示すステンレス(SUS)鋼で
は、300℃以上になるとクロム系酸化物が出来るので
減肉量が少なくなり、メタル温度が550℃から600
℃では殆ど摩耗しない。このような傾向は実機の流動層
ボイラの伝熱管においても確認されている。
【0004】伝熱管の摩耗による減肉を防止する方法と
して、図8、9に示すようなプロテクタを取り付ける方
法や図10(A)、(B)に示すような肉盛りや溶射す
る方法が提案されているが、プロテクタを取り付けると
伝熱が大幅に阻害されるという問題があり、また、肉盛
りや溶射はコストが高いという問題があった。
して、図8、9に示すようなプロテクタを取り付ける方
法や図10(A)、(B)に示すような肉盛りや溶射す
る方法が提案されているが、プロテクタを取り付けると
伝熱が大幅に阻害されるという問題があり、また、肉盛
りや溶射はコストが高いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】炭素鋼の伝熱管は、メ
タル温度が低い蒸発水伝熱管に使用され、低合金鋼の伝
熱管は蒸気温度が比較的低い1次過熱器伝熱管に主に使
用され、これらの伝熱管の摩耗対策が重要になる。一
方、高クロム鋼又はステンレス鋼(SUS鋼)を用いて
いるメタル温度が高い2次、3次過熱器伝熱管において
は、蒸発水伝熱管や一次過熱器伝熱管に比べて減肉量が
少なく大きな問題にはなっていない。
タル温度が低い蒸発水伝熱管に使用され、低合金鋼の伝
熱管は蒸気温度が比較的低い1次過熱器伝熱管に主に使
用され、これらの伝熱管の摩耗対策が重要になる。一
方、高クロム鋼又はステンレス鋼(SUS鋼)を用いて
いるメタル温度が高い2次、3次過熱器伝熱管において
は、蒸発水伝熱管や一次過熱器伝熱管に比べて減肉量が
少なく大きな問題にはなっていない。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、流動層ボイラの伝熱管において、メタル温度が
高く、炭素鋼又は低合金鋼の伝熱管を使用した場合に発
生する伝熱管下側面の摩耗による減肉を防止した流動層
ボイラの伝熱管を提供することである。
解決し、流動層ボイラの伝熱管において、メタル温度が
高く、炭素鋼又は低合金鋼の伝熱管を使用した場合に発
生する伝熱管下側面の摩耗による減肉を防止した流動層
ボイラの伝熱管を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明は、第1伝熱管と、該第1伝熱管の下部
に近接して設けた第2伝熱管とを備えた流動層ボイラの
伝熱管であって、前記第2伝熱管の材質は、前記第1伝
熱管の材質よりも耐摩耗性に優れたものである。
め、本第1発明は、第1伝熱管と、該第1伝熱管の下部
に近接して設けた第2伝熱管とを備えた流動層ボイラの
伝熱管であって、前記第2伝熱管の材質は、前記第1伝
熱管の材質よりも耐摩耗性に優れたものである。
【0008】本第2発明は、本第1発明において、前記
第1伝熱管の材質は、炭素鋼又は低合金鋼であり、前記
第2伝熱管の材質は、高クロム鋼又はステンレス鋼であ
る。
第1伝熱管の材質は、炭素鋼又は低合金鋼であり、前記
第2伝熱管の材質は、高クロム鋼又はステンレス鋼であ
る。
【0009】本第3発明は、本第1発明又は第2発明に
おいて、前記第2伝熱管は、前記第1伝熱管の最下部伝
熱管に近接して下部に配列したものである。
おいて、前記第2伝熱管は、前記第1伝熱管の最下部伝
熱管に近接して下部に配列したものである。
【0010】本第4発明は、本第1発明〜第3発明のい
ずれかにおいて、前記第2伝熱管は、前記第1伝熱管と
前記第2伝熱管とを多段に配列した伝熱管パネルの最下
段に配列したものである。
ずれかにおいて、前記第2伝熱管は、前記第1伝熱管と
前記第2伝熱管とを多段に配列した伝熱管パネルの最下
段に配列したものである。
【0011】
【作用】本発明に係る流動層ボイラの伝熱管は、第1伝
熱管と、この第1伝熱管の下部に近接して設けた第2伝
熱管とを備えた流動層ボイラの伝熱管であって、第2伝
熱管の材質は、第1伝熱管の材質よりも耐摩耗性に優れ
たものであるので、流動粒子は、第1伝熱管の下部に近
接して設けた第2伝熱管に主に衝突し、第1伝熱管への
流動粒子の衝突が少なくなり、伝熱管の外面温度が高く
ても、第2伝熱管により流動粒子の衝突による摩耗が防
止され、第1伝熱管の摩耗による減肉量が少なくなる。
熱管と、この第1伝熱管の下部に近接して設けた第2伝
熱管とを備えた流動層ボイラの伝熱管であって、第2伝
熱管の材質は、第1伝熱管の材質よりも耐摩耗性に優れ
たものであるので、流動粒子は、第1伝熱管の下部に近
接して設けた第2伝熱管に主に衝突し、第1伝熱管への
流動粒子の衝突が少なくなり、伝熱管の外面温度が高く
ても、第2伝熱管により流動粒子の衝突による摩耗が防
止され、第1伝熱管の摩耗による減肉量が少なくなる。
【0012】更に、第1伝熱管の材質は、炭素鋼又は低
合金鋼であり、第2伝熱管の材質は、高クロム鋼又はス
テンレス鋼であるので、炭素鋼又は低合金鋼が使われて
いる第1伝熱管は、メタル温度が高くなるに伴い、材料
の硬度が低下するので耐摩耗性が低下するが、第2伝熱
管である高クロム鋼又はステンレス鋼は、300℃以上
になるとクロム系酸化物が出来るので耐摩耗性が増大
し、流動粒子は、炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱
管の下部に近接して設けた高クロム鋼又はステンレス鋼
よりなる第2伝熱管に主に衝突し、従って、炭素鋼又は
低合金鋼よりなる伝熱管への流動粒子の衝突が少なくな
り、伝熱管の外面温度が高くても、高クロム鋼又はステ
ンレス鋼よりなる第2伝熱管により流動粒子の衝突によ
る摩耗が防止され、炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝
熱管の摩耗による減肉量が少なくなる。
合金鋼であり、第2伝熱管の材質は、高クロム鋼又はス
テンレス鋼であるので、炭素鋼又は低合金鋼が使われて
いる第1伝熱管は、メタル温度が高くなるに伴い、材料
の硬度が低下するので耐摩耗性が低下するが、第2伝熱
管である高クロム鋼又はステンレス鋼は、300℃以上
になるとクロム系酸化物が出来るので耐摩耗性が増大
し、流動粒子は、炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱
管の下部に近接して設けた高クロム鋼又はステンレス鋼
よりなる第2伝熱管に主に衝突し、従って、炭素鋼又は
低合金鋼よりなる伝熱管への流動粒子の衝突が少なくな
り、伝熱管の外面温度が高くても、高クロム鋼又はステ
ンレス鋼よりなる第2伝熱管により流動粒子の衝突によ
る摩耗が防止され、炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝
熱管の摩耗による減肉量が少なくなる。
【0013】更に、第1伝熱管の最下部伝熱管に近接し
て下部に配列した伝熱管を高クロム鋼又はステンレス鋼
よりなる第2伝熱管にしたので、流動粒子は第2伝熱管
に主として衝突し、上部に位置する第1伝熱管への流動
粒子の衝突が少なくなり、且つ第2伝熱管の使用量を減
らすことが出来る。
て下部に配列した伝熱管を高クロム鋼又はステンレス鋼
よりなる第2伝熱管にしたので、流動粒子は第2伝熱管
に主として衝突し、上部に位置する第1伝熱管への流動
粒子の衝突が少なくなり、且つ第2伝熱管の使用量を減
らすことが出来る。
【0014】更に、第2伝熱管は、第1伝熱管と前記第
2伝熱管とを多段に配列した伝熱管パネルの最下段に配
列したので、上記と同様な作用を呈すると共に、伝熱管
がパネル化され伝熱管の製作、組み立てが容易、迅速に
出来る。
2伝熱管とを多段に配列した伝熱管パネルの最下段に配
列したので、上記と同様な作用を呈すると共に、伝熱管
がパネル化され伝熱管の製作、組み立てが容易、迅速に
出来る。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る流動層ボイラの伝熱管に
ついて、図面に基づいて詳しく説明する。
ついて、図面に基づいて詳しく説明する。
【0016】図1は、本発明に係る流動層ボイラの伝熱
管1の第1の実施例を示し、(A)は縦断面図、(B)
は I−I 線横断面図、(C)は(A)における伝熱管の
拡大部分断面図である。クロム含有量が9wt%以上の
高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管4は、
炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱管3の下部に近接
して設けた構造である。クロム含有量が9wt%以上の
高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管4は、
通常炭素鋼、低合金鋼よりなる伝熱管3に比べて内部流
体温度が高く、メタル温度も高くなっている。先に示し
た図7に表されているように、メタル温度が高くなるほ
ど炭素鋼、低合金鋼と高クロム鋼又はステンレス鋼の減
肉量の差が大きくなるので、高クロム鋼又はステンレス
鋼よりなる第2伝熱管4を使用し、伝熱管肉厚を強度計
算で必要な肉厚以上に厚くし、メタル温度を高くする。
管1の第1の実施例を示し、(A)は縦断面図、(B)
は I−I 線横断面図、(C)は(A)における伝熱管の
拡大部分断面図である。クロム含有量が9wt%以上の
高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管4は、
炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱管3の下部に近接
して設けた構造である。クロム含有量が9wt%以上の
高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管4は、
通常炭素鋼、低合金鋼よりなる伝熱管3に比べて内部流
体温度が高く、メタル温度も高くなっている。先に示し
た図7に表されているように、メタル温度が高くなるほ
ど炭素鋼、低合金鋼と高クロム鋼又はステンレス鋼の減
肉量の差が大きくなるので、高クロム鋼又はステンレス
鋼よりなる第2伝熱管4を使用し、伝熱管肉厚を強度計
算で必要な肉厚以上に厚くし、メタル温度を高くする。
【0017】図1(C)は、炭素鋼又は低合金鋼よりな
る第1伝熱管3と高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる
第2伝熱管4とを近接して設けた構造で、高温度により
その長手方向に炭素鋼又は低合金鋼と高クロム鋼又はス
テンレス鋼との熱膨張差が生じるので、熱膨張差を逃が
す構造であり、熱膨張差を逃がすために、ロッド11に
スペーサラグ10が嵌入されたピン構造としている。
る第1伝熱管3と高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる
第2伝熱管4とを近接して設けた構造で、高温度により
その長手方向に炭素鋼又は低合金鋼と高クロム鋼又はス
テンレス鋼との熱膨張差が生じるので、熱膨張差を逃が
す構造であり、熱膨張差を逃がすために、ロッド11に
スペーサラグ10が嵌入されたピン構造としている。
【0018】このような伝熱管が採用できるのは、炉内
の温度がほぼ均一な流動層ボイラに限って可能である。
微粉炭焚きボイラの場合のように、高クロム鋼又はステ
ンレス鋼を用いた過熱器伝熱管は高ガス温度域に設置さ
れ、炭素鋼を使用した節炭器伝熱管は低ガス温度域に設
置される伝熱管であるので、本発明は適用できない。
の温度がほぼ均一な流動層ボイラに限って可能である。
微粉炭焚きボイラの場合のように、高クロム鋼又はステ
ンレス鋼を用いた過熱器伝熱管は高ガス温度域に設置さ
れ、炭素鋼を使用した節炭器伝熱管は低ガス温度域に設
置される伝熱管であるので、本発明は適用できない。
【0019】図2は、本発明に係る流動層ボイラの伝熱
管1の第2の実施例を示す縦断面図である。炭素鋼や低
合金鋼よりなる伝熱管3の場合、分散板14から搬送さ
れる空気の影響で最下部伝熱管5に配列された伝熱管の
摩耗量が上部に配列された伝熱管に比べて大きくなるこ
とが知られている。図2は、第1伝熱管の最下部伝熱管
5の摩耗量の増加を防ぐため、最下部伝熱管5に近接し
て下部に配列した伝熱管のみを高クロム鋼又はステンレ
ス鋼よりなる第2伝熱管4にした実施例である。この場
合においては、熱伝達への影響も少なく、局部的な最下
部伝熱管5の摩耗を防ぐことができる。
管1の第2の実施例を示す縦断面図である。炭素鋼や低
合金鋼よりなる伝熱管3の場合、分散板14から搬送さ
れる空気の影響で最下部伝熱管5に配列された伝熱管の
摩耗量が上部に配列された伝熱管に比べて大きくなるこ
とが知られている。図2は、第1伝熱管の最下部伝熱管
5の摩耗量の増加を防ぐため、最下部伝熱管5に近接し
て下部に配列した伝熱管のみを高クロム鋼又はステンレ
ス鋼よりなる第2伝熱管4にした実施例である。この場
合においては、熱伝達への影響も少なく、局部的な最下
部伝熱管5の摩耗を防ぐことができる。
【0020】図3は、本発明に係る流動層ボイラの伝熱
管1の第3の実施例を示し、(A)は縦断面図、(B)
は II−II 線横断面図であるが、炭素鋼又は低合金鋼よ
りなる第1伝熱管と前記高クロム鋼又はステンレス鋼よ
りなる第2伝熱管とを多段に配列した伝熱管パネル8と
したものである。強度計算の結果、流動層ボイラで使用
する炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱管の本数と高
クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管の本数が
ほぼ同じであると上記第1の実施例は有効であるが、通
常、高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管は
コストが高いため、内部流体温度が高くメタル温度が5
50℃から600℃以上のところに限って使用され、高
クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管の本数は
炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱管の本数より少な
いのが普通である。このような場合に、必要以上の高級
材料を摩耗防止のために使うことは不経済である。そこ
で、第3の実施例は、最下段9の伝熱管のみ高クロム鋼
又はステンレス鋼を使用し、その上部に複数段の炭素鋼
又は低合金鋼よりなる第1伝熱管3を多段に配列しパネ
ル化した伝熱管パネル8である。パネル化した構造の伝
熱管パネル8の管外熱伝達率は、裸管に比べて20%程
度低下するが、伝熱管をプロテクタで覆う場合には50
%程度管外熱伝達率が低下するので、これに比べると熱
伝達への影響は少ない。
管1の第3の実施例を示し、(A)は縦断面図、(B)
は II−II 線横断面図であるが、炭素鋼又は低合金鋼よ
りなる第1伝熱管と前記高クロム鋼又はステンレス鋼よ
りなる第2伝熱管とを多段に配列した伝熱管パネル8と
したものである。強度計算の結果、流動層ボイラで使用
する炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱管の本数と高
クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管の本数が
ほぼ同じであると上記第1の実施例は有効であるが、通
常、高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管は
コストが高いため、内部流体温度が高くメタル温度が5
50℃から600℃以上のところに限って使用され、高
クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管の本数は
炭素鋼又は低合金鋼よりなる第1伝熱管の本数より少な
いのが普通である。このような場合に、必要以上の高級
材料を摩耗防止のために使うことは不経済である。そこ
で、第3の実施例は、最下段9の伝熱管のみ高クロム鋼
又はステンレス鋼を使用し、その上部に複数段の炭素鋼
又は低合金鋼よりなる第1伝熱管3を多段に配列しパネ
ル化した伝熱管パネル8である。パネル化した構造の伝
熱管パネル8の管外熱伝達率は、裸管に比べて20%程
度低下するが、伝熱管をプロテクタで覆う場合には50
%程度管外熱伝達率が低下するので、これに比べると熱
伝達への影響は少ない。
【0021】流動層ボイラでは、気泡が層内を上昇する
過程で気泡が合体し大きくなり、スプラッシュゾーンで
摩耗が促進するという特性があるが、本伝熱管パネル8
は、伝熱管パネルと伝熱管パネルの間隙より気泡が大き
くなりにくいので摩耗が低減できる。
過程で気泡が合体し大きくなり、スプラッシュゾーンで
摩耗が促進するという特性があるが、本伝熱管パネル8
は、伝熱管パネルと伝熱管パネルの間隙より気泡が大き
くなりにくいので摩耗が低減できる。
【0022】
【発明の効果】本第1発明によれば、第1伝熱管と、こ
の第1伝熱管の下部に近接して設けた第2伝熱管とを備
え、第2伝熱管の材質は、第1伝熱管の材質よりも耐摩
耗性に優れたものであるので、伝熱管の外面温度が高く
ても、第2伝熱管により流動粒子の衝突による摩耗が防
止され、第1伝熱管への流動粒子の衝突による摩耗、従
って減肉が少なくなる。
の第1伝熱管の下部に近接して設けた第2伝熱管とを備
え、第2伝熱管の材質は、第1伝熱管の材質よりも耐摩
耗性に優れたものであるので、伝熱管の外面温度が高く
ても、第2伝熱管により流動粒子の衝突による摩耗が防
止され、第1伝熱管への流動粒子の衝突による摩耗、従
って減肉が少なくなる。
【0023】本第2発明によれば、本第1発明におい
て、第1伝熱管の材質は、炭素鋼又は低合金鋼であり、
第2伝熱管の材質は、高クロム鋼又はステンレス鋼であ
るので、第2伝熱管は、第1伝熱管の材質よりも耐摩耗
性に優れたものであり、本第1発明の効果に加え、両伝
熱管の材料は、一般的で比較的入手仕易く経済的であ
る。
て、第1伝熱管の材質は、炭素鋼又は低合金鋼であり、
第2伝熱管の材質は、高クロム鋼又はステンレス鋼であ
るので、第2伝熱管は、第1伝熱管の材質よりも耐摩耗
性に優れたものであり、本第1発明の効果に加え、両伝
熱管の材料は、一般的で比較的入手仕易く経済的であ
る。
【0024】本第3発明によれば、本第1発明又は第2
発明において、第2伝熱管は、第1伝熱管の最下部伝熱
管に近接して下部に配列したものであるので、本第1発
明又は第2発明の効果に加え、伝熱管構造が単純化さ
れ、高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管の
使用量を減らすことが出来る。
発明において、第2伝熱管は、第1伝熱管の最下部伝熱
管に近接して下部に配列したものであるので、本第1発
明又は第2発明の効果に加え、伝熱管構造が単純化さ
れ、高クロム鋼又はステンレス鋼よりなる第2伝熱管の
使用量を減らすことが出来る。
【0025】本第4発明によれば、本第1発明〜第3発
明のいずれかにおいて、第2伝熱管は、第1伝熱管と第
2伝熱管とを多段に配列した伝熱管パネルの最下段に配
列したものであるので、本第1発明〜第3発明のいずれ
かの効果に加え、伝熱管がパネル化されて伝熱管構造が
単純化され、伝熱管の製作、組み立てが容易、迅速に出
来る。
明のいずれかにおいて、第2伝熱管は、第1伝熱管と第
2伝熱管とを多段に配列した伝熱管パネルの最下段に配
列したものであるので、本第1発明〜第3発明のいずれ
かの効果に加え、伝熱管がパネル化されて伝熱管構造が
単純化され、伝熱管の製作、組み立てが容易、迅速に出
来る。
【図1】本発明に係る流動層ボイラの伝熱管の第1の実
施例を示し、(A)は縦断面図、(B)は I−I 線横断
面図、(C)は(A)における伝熱管の拡大部分断面図
である。
施例を示し、(A)は縦断面図、(B)は I−I 線横断
面図、(C)は(A)における伝熱管の拡大部分断面図
である。
【図2】本発明に係る流動層ボイラの伝熱管の第2の実
施例を示す縦断面図である。
施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る流動層ボイラの伝熱管の第3の実
施例を示し、(A)は縦断面図、(B)は II−II 線横
断面図である。
施例を示し、(A)は縦断面図、(B)は II−II 線横
断面図である。
【図4】従来技術に係る流動層ボイラの伝熱管を示し、
(A)は縦断面図、(B)は(A)における III−III
線一部省略縦断面図である。
(A)は縦断面図、(B)は(A)における III−III
線一部省略縦断面図である。
【図5】図4(B)に相当する別の一部省略縦断面図で
ある。
ある。
【図6】従来技術に係る流動層ボイラの伝熱管の摩耗減
肉状態を説明する断面図である。
肉状態を説明する断面図である。
【図7】鋼種をパラメータとするメタル温度と減肉量の
関係曲線図である。
関係曲線図である。
【図8】従来技術に係る流動層ボイラの伝熱管のプロテ
クタを示す一部破砕断面図である。
クタを示す一部破砕断面図である。
【図9】図8と同様の別のプロテクタを示す斜視図であ
る。
る。
【図10】従来技術に係る流動層ボイラの伝熱管の摩耗
防止のための硬質材肉盛り状態を示し、(A)は一部破
砕断面図、(B)は(A)における IV−IV 線断面図で
ある。
防止のための硬質材肉盛り状態を示し、(A)は一部破
砕断面図、(B)は(A)における IV−IV 線断面図で
ある。
1 流動層ボイラの伝熱管 3 第1伝熱管 4 第2伝熱管 5 最下部伝熱管 8 伝熱管パネル 9 最下段
Claims (4)
- 【請求項1】 第1伝熱管と、該第1伝熱管の下部に近
接して設けた第2伝熱管とを備えた流動層ボイラの伝熱
管であって、前記第2伝熱管の材質は、前記第1伝熱管
の材質よりも耐摩耗性に優れたものであることを特徴と
する流動層ボイラの伝熱管。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第1伝熱管の材
質は、炭素鋼又は低合金鋼であり、前記第2伝熱管の材
質は、高クロム鋼又はステンレス鋼であることを特徴と
する流動層ボイラの伝熱管。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記第2伝熱
管は、前記第1伝熱管の最下部伝熱管に近接して下部に
配列したものであることを特徴とする流動層ボイラの伝
熱管。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
第2伝熱管は、前記第1伝熱管と前記第2伝熱管とを多
段に配列した伝熱管パネルの最下段に配列したものであ
ることを特徴とする流動層ボイラの伝熱管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1424794A JPH07217801A (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 流動層ボイラの伝熱管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1424794A JPH07217801A (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 流動層ボイラの伝熱管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07217801A true JPH07217801A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11855765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1424794A Pending JPH07217801A (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 流動層ボイラの伝熱管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07217801A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013121965A1 (ja) | 2012-02-13 | 2013-08-22 | 荏原環境プラント株式会社 | 流動層ボイラの層内伝熱管 |
| KR20160003637A (ko) | 2013-04-24 | 2016-01-11 | 에바라 간쿄 플랜트 가부시키가이샤 | 유동층 보일러의 층내 전열관 및 유동층 보일러 |
| CN106402850A (zh) * | 2015-07-28 | 2017-02-15 | 荏原环境工程有限公司 | 流化床燃烧锅炉的传热管 |
-
1994
- 1994-02-08 JP JP1424794A patent/JPH07217801A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013121965A1 (ja) | 2012-02-13 | 2013-08-22 | 荏原環境プラント株式会社 | 流動層ボイラの層内伝熱管 |
| KR20140127861A (ko) | 2012-02-13 | 2014-11-04 | 에바라 간쿄 플랜트 가부시키가이샤 | 유동층 보일러의 층 내 전열관 |
| CN104136842A (zh) * | 2012-02-13 | 2014-11-05 | 荏原环境工程有限公司 | 流动层锅炉的层内传热管 |
| CN104136842B (zh) * | 2012-02-13 | 2016-05-11 | 荏原环境工程有限公司 | 流动层锅炉的层内传热管 |
| KR20160003637A (ko) | 2013-04-24 | 2016-01-11 | 에바라 간쿄 플랜트 가부시키가이샤 | 유동층 보일러의 층내 전열관 및 유동층 보일러 |
| CN106402850A (zh) * | 2015-07-28 | 2017-02-15 | 荏原环境工程有限公司 | 流化床燃烧锅炉的传热管 |
| CN106402850B (zh) * | 2015-07-28 | 2019-10-01 | 荏原环境工程有限公司 | 流化床燃烧锅炉的传热管 |
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