JPH07218239A - 回転角度検出器付軸受 - Google Patents

回転角度検出器付軸受

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JPH07218239A
JPH07218239A JP839794A JP839794A JPH07218239A JP H07218239 A JPH07218239 A JP H07218239A JP 839794 A JP839794 A JP 839794A JP 839794 A JP839794 A JP 839794A JP H07218239 A JPH07218239 A JP H07218239A
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rotation angle
bearing
light
angle detector
rotation
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JP839794A
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Hajime Onda
一 恩田
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Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 故障が少なく、寿命が長く、外観形状がよ
く、かつ安全な回転角度検出器付軸受を提供する。 【構成】 外輪1の端面に所定の角度ピッチθP で光反
射率が変化する格子パターン4を設ける。格子パターン
4に対向させて内輪2側に2組の発光ダイオードおよび
フォトダイオードLED1,PD1;LED2,PD2
を設ける。2つの発光ダイオードLED1,LED2か
らの出射光によって格子パターン4上に生ずる2つの光
スポットS1,S2を互いにθP /4ずらす。フォトダ
イオードPD1,PD2の出力の周期的変化の回数と位
相差から外輪1と内輪2の間の回転角度θおよび回転方
向を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回転角度検出器付軸受
に関し、特に、軸受の回動輪の回転角度を検出する回転
角度検出器を備えた回転角度検出器付軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】図16(a)は従来の回転角度検出器3
6の使用状態を例示する図であって多関節ロボットの関
節部33を示す一部破断した正面図、図16(b)は図
16(a)の一部破断した側面図である。この多関節ロ
ボットの関節部33にあっては、一方のアーム31の端
部に設けられた回転軸31aが他方のアーム32の端部
に設けられた支持孔32a内にベアリング34を介して
回転自在に設けられている。また、関節部33にはアー
ム31,32間の角度θを検出するための回転角度検出
器36が設けられており、回転角度検出器36の回転軸
36aはカップリング35を介して回転軸31aに接続
され、回転角度検出器36の本体は支持部材37を介し
てアーム32に固定されている。回転角度検出器36内
には回転軸36aの回転角度θに応じて電気抵抗値が変
化する可変抵抗器(図示せず)が設けられており、この
電気抵抗値に基づいてアーム31,32間の角度θが検
出され、さらにはアーム31,32の動作が制御され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな多関節ロボットにおいては、回転角度検出器36の
故障が多いことおよびその寿命が短いことが問題になっ
ていた。この原因は、多関節ロボットの激しい動作に
より、回転角度検出器36に用いられている可変抵抗器
の接触子や抵抗体がすぐに摩耗してしまうことと、可
変抵抗器の出力がアナログ量であるため外部からの電気
ノイズの影響を受けやすいことにある。
【0004】また、回転角度検出器36および支持部材
37が関節部33の外側に大きく張り出しているため、
外観形状が悪いばかりでなく、張り出した部分が障害物
に当たって危険であった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は故障
が少なく、寿命が長く、外観形状がよく、かつ安全な回
転角度検出器付軸受を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の回転角
度検出器付軸受は、軸受の回動輪側に設けられた格子パ
ターンと、前記格子パターンに対向して設けられた光源
と、前記光源とともに設けられ、前記光源から出射され
前記格子パターンによって変化した光を検出するための
光検出素子とを含むことを特徴としている。
【0007】また、前記格子パターンは、その光反射率
が所定の角度ピッチで変化し、前記光源および前記光検
出素子は前記軸受の他方の輪に設けられていることとし
てもよい。また、前記光検出素子は複数設けられ、それ
ぞれの受光面の方向が前記格子パターンの回転方向にず
れていることとしてもよい。
【0008】また、光源は前記光検出素子に対応して複
数設けられていることとしてもよい。
【0009】さらに前記光検出素子の出力の周期的変化
に基づいて前記回転角度を演算する回転角度演算手段を
含めてもよい。
【0010】また、この発明の第2の回転角度検出器付
軸受は、軸受の回動輪側に設けられ、その光反射状態が
前記回動輪の基準位置からの回転角度絶対値に応じて変
化するコードパターンと、前記コードパターンに対向し
て設けられた光源と、前記光源とともに設けられ、前記
光源から出射され前記コードパターンによって変化した
光を検出するための光検出素子とを含むことを特徴とし
ている。
【0011】さらに前記光検出素子の出力に基づいて前
記回転角度絶対値を演算する回転角度演算手段を含めて
もよい。
【0012】さらに前記光検出素子の出力に基づいて前
記軸受の回転異常を検出する回転異常検出手段を含めて
もよい。
【0013】
【作用】この発明の第1の回転角度検出器付軸受にあっ
ては、軸受の回動輪側に格子パターンを設け、格子パタ
ーンに対向させて光源および光検出素子を設けたので、
軸受の回動輪が回転すると、光検出素子の出力が回転角
度に応じた回数だけ周期的に変化する。したがって、光
検出素子の出力の周期的変化の回数から回動輪の回転角
度を検出することができる。
【0014】また、このようにデジタル的に検出できる
ので、電気ノイズの影響を受けにくく、また、非接触で
検出できるので接触部が摩耗することがない。したがっ
て、故障が少なく寿命が長い。また、回転角度検出器を
軸受に直接設けたので、たとえば多関節ロボットの関節
部に設けた場合でも、従来のように回転角度検出器が障
害物に当たることがなく安全であり、外観形状もよい。
【0015】また、この発明の第2の回転角度検出器付
軸受にあっては、軸受の回動輪側に、その光反射状態が
回動輪の基準位置からの回転角度絶対値に応じて変化す
るコードパターンを設け、コードパターンに対向させて
光源および光検出素子を設けたので、光検出素子の出力
から回転角度絶対値を検出することができる。また、第
1の回転角度検出器付軸受と同様、故障が少なく、寿命
が長く、外観形状がよく、かつ安全である。
【0016】
【実施例】
[実施例1]図1はこの発明の一実施例による回転角度
検出器付軸受25の構成を示す断面図、図2(a)は図
1のA−A′線断面図、図2(b)は図2(a)のC部
拡大図、図3(a)は図1のB−B′線断面図、図3
(b)は図3(a)の光学ヘッド5の拡大図、図4は図
2(b)のD−D′線断面および図3(b)のE−E′
線断面を含む一部破断した断面図である。
【0017】図において、この回転角度検出器付軸受2
5は、ボール3を介して同軸的に回転する外輪1および
内輪2と、外輪1の一方端面に設けられた格子パターン
4と、格子パターン4に対向して設けられた光学ヘッド
5と、光学ヘッド5を内輪2の端部に固定するための円
環状の支持部材6とを含む。格子パターン4と光学ヘッ
ド5は、外輪1と内輪2の相対的な回転に伴って、一定
の間隔dA を保ちながら回転するようになっている。
【0018】格子パターン4は、図2および図4に示す
ように、所定の角度ピッチθP [ただし、θP は回転中
心Oから見た角度(rad)である。]で暗部4a(光
反射率が小さな部分)と明部4b(光反射率が大きな部
分)とを交互に円環状に設けたものである。したがっ
て、格子パターン4においては、その回転方向に光反射
率が一定の角度ピッチθP で変化するようになってい
る。
【0019】一方、光学ヘッド5は、図3および図4に
示すように、2組の発光ダイオードおよびフォトダイオ
ードLED1,PD1;LED2,PD2を固定部材5
aで固定したものである。各組の発光ダイオードLED
1,LED2から出射された光は格子パターン4で反射
して対応するフォトダイオードPD1,PD2に入射す
るようになっている。また、2つの発光ダイオードLE
D1,LED2からの出射光によって格子パターン4に
生ずる2つの光スポットS1,S2は、回転方向に互い
にθP /4ずれている。
【0020】しかして、外輪1と内輪2が相対的に回転
すると、発光ダイオードLED1,LED2の出射光に
よる光スポットS1,S2が格子パターン4の暗部4a
および明部4bと直交しながら移動し、フォトダイオー
ドPD1,PD2への反射光強度が周期的に変化する。
ここで、光スポットS1,S2の半径を適当に設定する
と、フォトダイオードPD1,PD2への反射光強度が
正弦波状に変化し、フォトダイオードPD1,PD2の
出力信号v1 ,v2 は、図6(a)に示すように、互い
に位相がθP /4ずれた正弦波Ksin(2πθ/
θP ),Kcos(2πθ/θP )となる。
【0021】光スポットS1,S2が図2(b)に示す
矢印イの方向に移動し光スポットS1が先行して移動す
れば、出力信号v1 の位相が出力信号v2 よりもθP
4だけ進む。逆に、光スポットS1,S2が矢印ロの方
向に移動し光スポットS2が先行して移動すれば、出力
信号v2 の位相が出力信号v1 よりもθP /4だけ進
む。したがって、出力信号v1 ,v2 の波数をカウント
することによって回転角度θや回転角速度ωを演算で
き、出力信号v1 ,v2 の位相差を検出することによっ
て回転方向を検出することができる。
【0022】図5はフォトダイオードPD1,PD2の
出力信号v1 ,v2 から回転角度θを演算する回転角度
演算回路7の構成を示すブロック図である。この回転角
度演算回路7は、2つのコンパレータComp1,Co
mp2と演算処理回路8とを含む。コンパレータCom
p1,Comp2は、フォトダイオードPD1,PD2
の出力信号v1 ,v2 を受けて、図6(b)(c)に示
すようなデューティ比50%の矩形波信号V1 ,V2
変換する。演算処理回路8は、矩形波信号V1,V2
立上りおよび立下りの回数と位相差からθP /4の分解
能で回転角度θを演算する。回転角度θは、所定の電気
信号に変換されて、たとえば多関節ロボットのアーム3
1,32の動作の制御に供される。
【0023】図7は回転角度検出器付軸受25のフォト
ダイオードPD1,PD2の出力信号v1 ,v2 から回
転角度検出器付軸受25の回転異常を検出する回転異常
検出回路9の構成を示すブロック図である。
【0024】まず、この回路9の原理について説明す
る。たとえば軸受25の軸方向に過大な荷重が加えられ
たり、軸に過大なモーメントが加えられて軸受25の回
転異常が生じた場合、図1および図4に示した格子パタ
ーン4と光学ヘッド5の間隔d A が正常範囲から外れて
過大または過小になる。間隔dA が正常範囲から外れる
と、フォトダイオードPD1,PD2の出力信号v1
2 の振幅Kが正常範囲から外れる。すなわち、図8に
示すように、一般に間隔dA が過小になると振幅Kが過
大になり、間隔dA が過大になると振幅Kが過小にな
る。したがって、出力信号v1 ,v2 の振幅Kが正常範
囲から外れたことを検出することにより、軸受25の回
動異常を検出することができる。
【0025】次に、回転異常検出回路9について具体的
に説明する。この回転異常検出回路9は、基本波振幅検
出回路10と比較器11とを含む。基本波振幅検出回路
10は、フォトダイオードPD1,PD2の出力信号v
1 ,v2 を受けてその振幅Kを検出し出力する。比較器
11は、基本波振幅検出回路10から振幅Kを受け、振
幅Kが正常範囲の上限値より大きい場合は振幅過大信号
φ1 を出力し、振幅値Kが正常範囲の下限値より小さい
場合は振幅過小信号φ2 を出力し、たとえば多関節ロボ
ットのアーム31,32の動作を緊急停止させる。
【0026】図9は図7に示した回転異常検出回路9の
基本波振幅検出回路10の構成を示すブロック図であ
る。この基本波振幅検出回路10は2乗回路12,13
および加算器14を含む。2乗回路12は、出力信号v
1 =Ksin(2πθ/θP )を2乗する。2乗回路1
3は、出力信号v2 =Kcos(2πθ/θP )を2乗
する。加算器14は、2乗回路12,13の出力v1 2
2 2を加算してv1 2+v 2 2=K2 [sin2 (2πθ/
θP )+cos2 (2πθ/θP )]=K2 を出力す
る。
【0027】この基本波振幅検出回路10にあっては、
出力信号v1 ,v2 の2乗和を演算することによって回
転角度θを消去するので、回転角度θに関係なく、すな
わち軸受25の回転の有無に関係なく出力信号v1 ,v
2 の振幅の2乗値K2 を検出することができる。
【0028】なお、この基本波振幅検出回路10を用い
る場合は図7の比較器11は振幅の2乗値K2 が正常範
囲から外れたときに信号φ1 ,φ2 を出力する。
【0029】図10は図8に示した回転異常検出回路9
の基本波振幅検出回路10の他の構成を示すブロック図
である。この基本波振幅検出回路10はサンプルホール
ド回路14およびゼロクロス検出回路15を含む。ゼロ
クロス検出回路15は、出力信号v2 の瞬時値がゼロと
なるゼロクロス点を検出してゼロクロス点検出信号φ 3
を出力する。サンプルホールド回路14は、ゼロクロス
点検出信号φ3 に応答して出力信号v1 の瞬時値(すな
わち振幅値K)をホールドし出力する。
【0030】図11は他の回転異常検出回路16の構成
を示すブロック図である。たとえば軸受25のボール3
が傷付いた場合、そのボール3がスムーズに回転しなく
なり、軸受25の回転異常が生じる。この場合は格子パ
ターン4と光学ヘッド5の間隔dA が軸受25が1回転
する間に何度も変動し、フォトダイオードPD1,PD
2の出力信号v1 ,v2 は、図12に示すように、基本
波に高調波を重畳したものとなる。したがって、出力信
号v1 ,v2 から高調波成分を分離し、高調波成分の振
幅kが正常範囲から外れたことを検出することにより、
軸受25の回転異常を検出することができる。
【0031】次に回転異常検出回路16について具体的
に説明する。この回転異常検出回路16は、高調波振幅
検出回路17と比較器18を含む。高調波振幅検出回路
17は、出力信号v1 ,v2 から高調波成分を分離し、
高調波成分の振幅kを検出し、出力する。比較器18
は、高調波振幅検出回路17から振幅kを受け、振幅k
が正常範囲の上限値を超える場合は振幅過大信号φ4
出力し、たとえば多関節ロボットのアーム31,32の
動作を緊急停止させる。
【0032】この実施例においては、軸受25の回転角
度θを非接触で検出できるので、可変抵抗器を用いてい
た従来の回転角度検出器36のように接触部が摩耗する
ことがない。したがって、寿命が長く故障が少ない。
【0033】また、フォトダイオードPD1,PD2の
出力信号v1 ,v2 の周期的変化をカウントすることに
よって回転角度θをデジタル的に検出するので、可変抵
抗器の電気抵抗値に基づいて回転角度θをアナログ的に
検出していた従来に比べ電気ノイズの影響を受けにく
い。
【0034】また、格子パターン4および光学ヘッド5
を含む回転角度検出器を軸受25に内蔵させたので、た
とえば多関節ロボットの関節部33に設けた場合でも、
従来のように回転角度検出器36が障害物に当たること
がなく安全であり、外観形状もよい。
【0035】また、回転異常検出回路9,16を設けれ
ば、軸受25の回転異常を検出してたとえば多関節ロボ
ットのアーム31,32の動作を緊急停止させることが
でき安全性が向上する。
【0036】なお、格子パターン4は、どのような方法
で形成してもよいが、高い分解能を必要としない場合
は、所定の角度ピッチθP でスリットを切ったシールな
どを外輪1の端面に貼り付けるとよい。また、高い分解
能を必要とする場合は外輪1の端面に化学エッチングを
施したり、レーザマーキングを施して直接パターニング
するとよい。また、さらに高い分解能を必要とする場合
は、光学ヘッド5側にも放射状の透過型格子を設けると
よい。信号のS/N比が改善される。
【0037】また、図5に示した回転角度演算回路7で
は、フォトダイオードPD1,PD2の出力信号v1
2 をそのままコンパレータComp1,Comp2で
矩形波信号V1 ,V2 に変換したが、出力信号v1 ,v
2 を周知の出力補間回路によって位相分割し位相差のよ
り小さな多くの交流信号に変換した後に矩形波信号に変
換すれば、より高い分解能で回転角度θを検出すること
ができる。
【0038】また、この実施例では、格子パターン4を
外輪1側に設け、光学ヘッド5を内輪2側に設けたが、
逆に、格子パターン4を内輪2側に設け光学ヘッド5を
外輪1側に設けてもよい。光学ヘッド5の発光ダイオー
ドLED1,LED2およびフォトダイオードPD1,
PD2のリード線を取扱い易い方に設けるとよい。
【0039】また、この実施例では2つの発光ダイオー
ドLED1,LED2を個別に設けたが、発光ダイオー
ドLED1を1つだけ設けてもよい。ただし、この場合
は、2つのフォトダイオードPD1,PD2が発光ダイ
オードLED1から出射され格子パターン4で反射した
光を均等に受けるように発光ダイオードLED1および
フォトダイオードPD1,PD2を配置する必要があ
る。
【0040】[実施例2]図13(a)はこの発明の他
の実施例による回転角度検出器付軸受26の構成を示す
正面図、図13(b)は図13(a)のF−F′線断面
図である。この回転角度検出器付軸受26にあっては、
格子パターン4と光学ヘッド5が内輪2の外周面と外輪
1の内周面に対向して設けられる(図では格子パターン
4が内輪2側に設けられており、光学ヘッド5が外輪1
側に設けられている)。他の構成は実施例1で示した回
転角度検出器付軸受25と同じであるので説明は省略さ
れる。
【0041】なお、軸受26の半径方向に過大な荷重が
加えられたり、軸に過大なモーメントが加えられたり、
ボール3が傷付いたりして軸受26の回転異常が生じる
と、格子パターン4と光学ヘッド5の間隔dR が変動す
るので、実施例1で示した回転異常検出回路9,16に
よって回転異常を検出できる。
【0042】[実施例3]図14はこの発明のさらに他
の実施例による回転角度検出器付軸受のコードパターン
19の構成を示す一部省略した展開図である。このコー
ドパターン19は、外輪1または内輪2の1回転面に回
転角度NθP にわたって設けられており、M行N列(た
だし、M,Nは正の正数である。)のビット区分B
mn(ただし、mは1からMまでの正数、nは0からN−
1までの正数である。)に分割されている。行方向(回
転方向)に並んだN個のビット区分Bmnはビット区分行
Cmを構成し、列方向に並んだM個のビット区分Bmn
ビット区分列Rnを構成している。
【0043】各ビット区分Bmnには、光反射率の大小に
よって2値信号(「0」または「1」)が書込まれてい
る。1つのビット区分列Rnに含まれるM個のビット区
分B n 〜Bmnに書込まれたM個の2値信号は1つの2進
数コードを構成しており、その2進数コードはそのビッ
ト区分列Rnの列番号nを表している。たとえばビット
区分列R1ではビット区分B11のみに「1」が書込ま
れ、他のビット区分B21〜BM1には「0」が書込まれ、
ビット区分B11〜BM に書込まれたM個の2値信号は2
進数コード「00…001」を構成しており、2進数コ
ード「00…001」は列番号1を表している。
【0044】また、この回転角度検出器付軸受では各ビ
ット区分行C1〜CMに対応するM組の発光ダイオード
LED1〜LEDMおよびフォトダイオードPD1,P
DM(図示せず)がコードパターン19に対向して設け
られており、外輪1または内輪2が基準位置にある場合
は、発光ダイオードLED1〜LEDMの出射光による
光スポットS1〜SMはビット区分列R0の中心に1列
に並ぶようになっている。また、外輪1または内輪2が
基準位置からある角度θだけ回転した場合は、光スポッ
トS1〜SMが回転角度θに応じたビット区分列Rn上
に1列に並ぶようになっている。他の構成は実施例1ま
たは2に示した回転角度検出器付軸受25または26と
同じであるので説明は省略される。
【0045】しかして、外輪1または内輪2が基準位置
からある回転角度θだけ回転すると、光スポットS1〜
SMがその回転角度θに応じたビット区分列Rn上に移
動し、そのビット区分列Rnに応じた強度の反射光が受
光素子PD1〜PDMに入射する。したがって、受光素
子PD1〜PDMの出力から2進数コードを求め、2進
数コードをデコードして列番号nを求め、列番号nに角
度ピッチθP を乗算すれば回転角度θ=nθP を求める
ことができる。
【0046】図15はフォトダイオードPD1,PDM
の出力から基準位置からの回転角度θを演算する回転角
度演算回路20の構成を例示するブロック図である。こ
の回転角度演算回路20は、M個のコンパレータCom
p1〜CompMとデコーダ21と演算処理回路22と
を含む。コンパレータComp1〜CompMは、ビッ
ト区分列Rnからの反射光を受けたフォトダイオードP
D1〜PDMの出力信号v1 〜vM を受けて、「0」ま
たは「1」の2値信号V1 〜VM に変換する。デコーダ
21は、M個の2値信号V1 〜VM をデコードしてビッ
ト区分列Rnの列番号nを求める。演算処理回路22
は、列番号nに角度ピッチθP を乗算して回転角度θを
求める。
【0047】この実施例においては、軸受の基準位置か
らの回転角度θの絶対値を求めることができるので、多
関節ロボットの関節部33に用いる軸受としては実施例
1または2に示した軸受25,26よりも好適である。
【0048】なお、この実施例では、各ビット区分列R
nの列番号nを2進数コードにエンコードしたが、2進
数コードに限るものではなく、列番号nを2進化10進
符号コードやグレーコードや3余り符号コードにエンコ
ードしてもよい。また、回転異常検出回路9,16を設
けてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1の回転角
度検出器付軸受にあっては、軸受の回動輪側に格子パタ
ーンを設け、格子パターンに対向させて光源および光検
出素子を設けたので、回転に伴なう光検出素子の出力の
周期的変化の回数から回動輪の回転角度を検出すること
ができる。
【0050】また、このようにデジタル的に検出できる
ので、電気ノイズの影響を受けにくく、また、非接触で
検出できるので接触部は摩耗することがない。したがっ
て、故障が少なく寿命が長い。また、回転角度検出器を
軸受に直接設けたので、たとえば多関節ロボットの関節
部に設けた場合でも、従来のように回転角度検出器が障
害物に当たることがなく安全であり、外観形状もよい。
【0051】また、この発明の第2の回転角度検出器付
軸受にあっては、軸受の回動輪側に、その光反射状態が
回動輪の基準位置からの回転角度絶対値に応じて変化す
るコードパターンを設け、コードパターンに対向させて
光源および光検出素子を設けたので、光検出素子のの出
力から回転角度絶対値を検出することができる。また、
第1の回転角度検出器付軸受と同様、故障が少なく、寿
命が長く、外観形状がよく、かつ安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による回転角度検出器付軸
受の構成を示す断面図である。
【図2】(a)は図1のA−A′線断面図、(b)は
(a)のC部拡大図である。
【図3】(a)は図1のB−B′線断面図、(b)は
(a)の光学ヘッド5の拡大図である。
【図4】図2(b)のD−D′線断面および図3(b)
のE−E′線断面を含む一部破断した断面図である。
【図5】図1に示した回転角度検出器付軸受のフォトダ
イオードPD1,PD2の出力信号v1 ,v2 から回転
角度θを演算する回転角度演算回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】(a)はフォトダイオードPD1,PD2の出
力信号v1 ,v2 を示す波形図、(b)(c)はそれぞ
れ(a)に示した出力信号v1 ,v2 から得られる矩形
波信号V1 ,V2 を示す波形図である。
【図7】図1に示した回転角度検出器付軸受の回転異常
を検出する回転異常検出回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】図7に示した回転異常検出回路の動作を説明す
るための波形図である。
【図9】図7に示した回転異常検出回路の基本波振幅検
出回路の構成を示すブロック図である。
【図10】図7に示した回転異常検出回路の基本波振幅
検出回路の他の構成を示すブロック図である。
【図11】図1に示した回転角度検出器付軸受の回転異
常を検出する他の回転異常検出回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】図11に示した回転異常検出回路の動作を説
明するための波形図である。
【図13】(a)はこの発明の他の実施例による回転角
度検出器付軸受の構成を示す正面図、(b)は(a)の
F−F′線断面図である。
【図14】この発明のさらに他の実施例による回転角度
検出器付軸受のコードパターンの構成を示す一部省略し
た展開図である。
【図15】フォトダイオードPD1〜PDMの出力から
基準位置からの回転角度θを演算する回転角度演算回路
の構成を示すブロック図である。
【図16】(a)は従来の回転角度検出器の使用状態を
例示する図であって、多関節ロボットの関節部を示す一
部破断した正面図、(b)は(a)の一部破断した側面
図である。
【符号の説明】
1 外輪 2 内輪 4 格子パターン 7,20 回転角度演算回路 9,16 回転異常検出回路 19 コードパターン 25,26 回転角度検出器付軸受 LED 発光ダイオード PD フォトダイオード S 光スポット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受の回動輪側に設けられた格子パター
    ンと、 前記格子パターンに対向して設けられた光源と、 前記光源とともに設けられ、前記光源から出射され前記
    格子パターンによって変化した光を検出するための光検
    出素子とを含むことを特徴とする、回転角度検出器付軸
    受。
  2. 【請求項2】 前記格子パターンは、その光反射率が所
    定の角度ピッチで変化し、 前記光源および前記光検出素子は前記軸受の他方の輪に
    設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の回
    転角度検出器付軸受。
  3. 【請求項3】 前記光検出素子は複数設けられ、それぞ
    れの受光面の方向が前記格子パターンの回転方向にずれ
    ていることを特徴とする、請求項1または2に記載の回
    転角度検出器付軸受。
  4. 【請求項4】 前記光源は前記光検出素子に対応して複
    数設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の
    回転角度検出器付軸受。
  5. 【請求項5】 さらに前記光検出素子の出力の周期的変
    化に基づいて前記回転角度を演算する回転角度演算手段
    を含むことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか
    に記載の回転角度検出器付軸受。
  6. 【請求項6】 軸受の回動輪側に設けられ、その光反射
    状態が前記回動輪の基準位置からの回転角度絶対値に応
    じて変化するコードパターンと、 前記コードパターンに対向して設けられた光源と、 前記光源とともに設けられ、前記光源から出射され前記
    コードパターンによって変化した光を検出するための光
    検出素子とを含むことと特徴とする、回転角度検出器付
    軸受。
  7. 【請求項7】 さらに前記光検出素子の出力に基づいて
    前記回転角度絶対値を演算する回転角度演算手段を含む
    ことを特徴とする、請求項6に記載の回転角度検出器付
    軸受。
  8. 【請求項8】 さらに前記光検出素子の出力に基づいて
    前記軸受の回転異常を検出する回転異常検出手段を含む
    ことを特徴とする、請求項5または7に記載の回転角度
    検出器付軸受。
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