JPH0721830A - 固体電解質膜の製法 - Google Patents
固体電解質膜の製法Info
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- JPH0721830A JPH0721830A JP5161276A JP16127693A JPH0721830A JP H0721830 A JPH0721830 A JP H0721830A JP 5161276 A JP5161276 A JP 5161276A JP 16127693 A JP16127693 A JP 16127693A JP H0721830 A JPH0721830 A JP H0721830A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】多孔質基体1の被成膜面の片面に固体電解質粉
末を含有するスラリーを塗布し乾燥した後に加熱処理し
て固体電解質からなる多孔質膜を形成した後、該多孔質
膜中に固体電解質を形成する金属の金属石鹸を含浸さ
せ、これを熱処理して金属石鹸の分解により固体電解質
を形成させて高密度化を図る。 【効果】多孔質な基体の表面に緻密な膜を短時間で且つ
高温での熱処理回数を低減して成膜することができ、こ
れを燃料電池セルにおける固体電解質膜の剥離などを抑
制し長期安定性に優れた燃料電池セルを得ることができ
る。
末を含有するスラリーを塗布し乾燥した後に加熱処理し
て固体電解質からなる多孔質膜を形成した後、該多孔質
膜中に固体電解質を形成する金属の金属石鹸を含浸さ
せ、これを熱処理して金属石鹸の分解により固体電解質
を形成させて高密度化を図る。 【効果】多孔質な基体の表面に緻密な膜を短時間で且つ
高温での熱処理回数を低減して成膜することができ、こ
れを燃料電池セルにおける固体電解質膜の剥離などを抑
制し長期安定性に優れた燃料電池セルを得ることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池セルなどを製
造する際に、例えば多孔質空気極表面に緻密質な固体電
解質膜を形成する方法に関する。
造する際に、例えば多孔質空気極表面に緻密質な固体電
解質膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、被成膜体に金属酸化物膜を形成
する方法としては、金属酸化物を含むスラリーを塗布し
た後に熱処理する方法や、化学気相成長法や、物理的気
相成長法などが知られている。一方、燃料電池は、これ
までの水力発電や火力発電に代わる新たな発電システム
として注目され、開発が進められている。
する方法としては、金属酸化物を含むスラリーを塗布し
た後に熱処理する方法や、化学気相成長法や、物理的気
相成長法などが知られている。一方、燃料電池は、これ
までの水力発電や火力発電に代わる新たな発電システム
として注目され、開発が進められている。
【0003】図1は、代表的な円筒状の固体電解質型燃
料電池セルの構造を示す斜視図である。通常、このよう
な円筒状燃料電池セルは、LaMnO3 系材料などから
なる多孔質空気極1の表面にY2 O3 安定化ZrO
2 (YSZ)などからなる固体電解質層2およびNi−
ZrO2 (Y2 O3 含有)等の燃料極層3が形成され
る。
料電池セルの構造を示す斜視図である。通常、このよう
な円筒状燃料電池セルは、LaMnO3 系材料などから
なる多孔質空気極1の表面にY2 O3 安定化ZrO
2 (YSZ)などからなる固体電解質層2およびNi−
ZrO2 (Y2 O3 含有)等の燃料極層3が形成され
る。
【0004】そして、発電に際しては、かかるセルを複
数個配列し、空気極1と燃料極層2のいずれか片方と電
気的に接続するように配置されたLaCrO3 系材料か
らなるインターコネクター4によりセル同士が電気的に
接続されて、空気極1側の内部に空気などの酸素含有ガ
スを、燃料極層3側に水素ガスなどの燃料ガスを流すと
1000〜1050℃の温度で発電が行われる。
数個配列し、空気極1と燃料極層2のいずれか片方と電
気的に接続するように配置されたLaCrO3 系材料か
らなるインターコネクター4によりセル同士が電気的に
接続されて、空気極1側の内部に空気などの酸素含有ガ
スを、燃料極層3側に水素ガスなどの燃料ガスを流すと
1000〜1050℃の温度で発電が行われる。
【0005】また、多孔質空気極1表面に形成される固
体電解質膜はそれ自体緻密質であることが望ましいが、
一般にはその固体電解質を含有するスラリーを塗布乾燥
して熱処理する方法が知られている。その場合、固体電
解質膜の厚みが比較的大きい場合には、浸漬塗布−乾燥
−熱処理を繰り返すことにより厚みの大きい固体電解質
膜を形成している。
体電解質膜はそれ自体緻密質であることが望ましいが、
一般にはその固体電解質を含有するスラリーを塗布乾燥
して熱処理する方法が知られている。その場合、固体電
解質膜の厚みが比較的大きい場合には、浸漬塗布−乾燥
−熱処理を繰り返すことにより厚みの大きい固体電解質
膜を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
のような浸漬塗布−乾燥−熱処理を繰り返すことは、固
体電解質膜と多孔質空気極との反応を促進させたり、電
極材料に熱サイクルを経験させることとなるために、電
極が本体有する電極特性を低下させ、ひいては燃料電池
セルの特性を低下させるという問題があった。また、1
000℃を越える高温での焼成工程を繰り返す必要があ
るために工程回数が増加し製造コストを高める要因とな
っていた。
のような浸漬塗布−乾燥−熱処理を繰り返すことは、固
体電解質膜と多孔質空気極との反応を促進させたり、電
極材料に熱サイクルを経験させることとなるために、電
極が本体有する電極特性を低下させ、ひいては燃料電池
セルの特性を低下させるという問題があった。また、1
000℃を越える高温での焼成工程を繰り返す必要があ
るために工程回数が増加し製造コストを高める要因とな
っていた。
【0007】これに対する対策として、浸漬塗布−乾燥
を繰り返した後に、最終的に熱処理する方法も考えられ
るが、かかる方法では、膜厚の不均一性、成膜のコンパ
クションの不均一性から熱処理後に膜が剥離したり亀裂
が生じたりするという問題があった。
を繰り返した後に、最終的に熱処理する方法も考えられ
るが、かかる方法では、膜厚の不均一性、成膜のコンパ
クションの不均一性から熱処理後に膜が剥離したり亀裂
が生じたりするという問題があった。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは上記問題
点に対して検討を重ねた結果、従来法のスラリーの浸漬
塗布−乾燥−熱処理により形成された固体電解質膜には
空隙が存在するが、この空隙に金属石鹸を含浸させた後
に熱処理すると膜の空隙部に固体電解質が生成すること
により、緻密な膜が形成できることを見出し本発明に至
った。
点に対して検討を重ねた結果、従来法のスラリーの浸漬
塗布−乾燥−熱処理により形成された固体電解質膜には
空隙が存在するが、この空隙に金属石鹸を含浸させた後
に熱処理すると膜の空隙部に固体電解質が生成すること
により、緻密な膜が形成できることを見出し本発明に至
った。
【0009】即ち、本発明の固体電解質膜の製造方法
は、多孔質基体の被成膜面の片面に固体電解質粉末を含
有するスラリーを塗布し乾燥した後に加熱処理して前記
固体電解質からなる多孔質膜を形成した後、該多孔質膜
中に前記固体電解質を形成する金属の金属石鹸を含浸さ
せ、これを焼成することを特徴とするものである。
は、多孔質基体の被成膜面の片面に固体電解質粉末を含
有するスラリーを塗布し乾燥した後に加熱処理して前記
固体電解質からなる多孔質膜を形成した後、該多孔質膜
中に前記固体電解質を形成する金属の金属石鹸を含浸さ
せ、これを焼成することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の固体電解質膜の製法は、基体が多孔質
体である場合にその表面に緻密な固体電解質膜を緻密に
形成する場合において有効である。例えば、固体電解質
型燃料電池セルを作製する過程で用いられる多孔質基体
は、開気孔率20〜35%程度で、平均細孔径が1.8
μm〜2.5μm程度である。
体である場合にその表面に緻密な固体電解質膜を緻密に
形成する場合において有効である。例えば、固体電解質
型燃料電池セルを作製する過程で用いられる多孔質基体
は、開気孔率20〜35%程度で、平均細孔径が1.8
μm〜2.5μm程度である。
【0011】この多孔質基体表面に浸漬塗布法により固
体電解質膜を形成する場合、1回の浸漬塗布−乾燥−熱
処理では、得られる膜中には多量の気孔が存在し緻密な
膜を形成することができない。そのために、緻密化する
ためには、浸漬塗布−乾燥−熱処理を繰り返す必要があ
る。
体電解質膜を形成する場合、1回の浸漬塗布−乾燥−熱
処理では、得られる膜中には多量の気孔が存在し緻密な
膜を形成することができない。そのために、緻密化する
ためには、浸漬塗布−乾燥−熱処理を繰り返す必要があ
る。
【0012】これに対して、本発明によれば、1回の浸
漬−塗布−熱処理に形成された多孔質の固体電解質膜の
空隙部に、固体電解質を形成する金属の金属石鹸を含浸
させると金属石鹸が金属元素を溶液状態で含んでいるた
めに、多孔質膜の空隙部に容易に含浸させることができ
る。また、この金属石鹸は350〜500℃程度の低温
で容易に分解して金属酸化物を生成することができる。
そのために多孔質膜の空隙部に金属酸化物を析出するこ
とができ、これを最終的に高温で熱処理することにより
例えば、ZrO2 とY2 O3 の固溶が進行し空隙部に固
体電解質を生成することができ、結果として緻密な固体
電解質膜を形成することができる。即ち、本発明の方法
によれば、高温(1000℃以上)熱処理を2回行うこ
とのみで高密度の固体電解質膜を形成することができ
る。
漬−塗布−熱処理に形成された多孔質の固体電解質膜の
空隙部に、固体電解質を形成する金属の金属石鹸を含浸
させると金属石鹸が金属元素を溶液状態で含んでいるた
めに、多孔質膜の空隙部に容易に含浸させることができ
る。また、この金属石鹸は350〜500℃程度の低温
で容易に分解して金属酸化物を生成することができる。
そのために多孔質膜の空隙部に金属酸化物を析出するこ
とができ、これを最終的に高温で熱処理することにより
例えば、ZrO2 とY2 O3 の固溶が進行し空隙部に固
体電解質を生成することができ、結果として緻密な固体
電解質膜を形成することができる。即ち、本発明の方法
によれば、高温(1000℃以上)熱処理を2回行うこ
とのみで高密度の固体電解質膜を形成することができ
る。
【0013】これにより、燃料電池セルの固体電解質膜
の形成において、空気極などに与える熱サイクルを極力
少なくすることができるために、空気極などに対する悪
影響を低減し、信頼性の高い燃料電池セルを製造するこ
とができる。
の形成において、空気極などに与える熱サイクルを極力
少なくすることができるために、空気極などに対する悪
影響を低減し、信頼性の高い燃料電池セルを製造するこ
とができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明を円筒型燃料電池セルの固体電
解質膜を形成する場合を例にして具体的に説明する。円
筒型燃料電池セルの支持管は、開気孔率が20〜35
%、平均細孔径が1.8〜2.5μm程度のLaMnO
3 などからなる円筒状基体からなり、この支持管は空気
極を兼ねたものとなっている。また、この基体の一端は
閉じられている。
解質膜を形成する場合を例にして具体的に説明する。円
筒型燃料電池セルの支持管は、開気孔率が20〜35
%、平均細孔径が1.8〜2.5μm程度のLaMnO
3 などからなる円筒状基体からなり、この支持管は空気
極を兼ねたものとなっている。また、この基体の一端は
閉じられている。
【0015】本発明によれば、まず、上記多孔質基体の
表面に固体電解質を含有するスラリーを塗布する。スラ
リーを塗布する方法としては、円筒状基体を固体電解質
粉末をトルエンなどの溶媒に分散したスラリー液中に浸
漬する方法や、スラリーをハケ塗りする方法などがある
が、スラリーの塗布の均一性からは減圧浸漬塗布法がよ
い。この減圧浸漬塗布法によれば、円筒状基体の内側を
減圧下に維持したままスラリー中に浸漬することによ
り、スラリーの塗布量を高めることができる。
表面に固体電解質を含有するスラリーを塗布する。スラ
リーを塗布する方法としては、円筒状基体を固体電解質
粉末をトルエンなどの溶媒に分散したスラリー液中に浸
漬する方法や、スラリーをハケ塗りする方法などがある
が、スラリーの塗布の均一性からは減圧浸漬塗布法がよ
い。この減圧浸漬塗布法によれば、円筒状基体の内側を
減圧下に維持したままスラリー中に浸漬することによ
り、スラリーの塗布量を高めることができる。
【0016】次に、スラリーを塗布した円筒状基体を十
分に乾燥した後、熱処理して固体電解質を基体に焼き付
け処理する。この時の熱処理温度は、成膜する固体電解
質により異なるが、例えば、Y2 O3 8モル%含有Zr
O2 の場合には900〜1200℃の酸化性雰囲気で行
えばよい。この焼き付け処理により固体電解質は強固に
基体に付着するが、この時の固体電解質膜は気孔率が7
0〜90%の多孔質体である。この時にスラリー中のZ
rO2 粉末としては1μm以下であることが熱処理を1
000〜1200℃の比較的低温で行う上で望ましい。
上記のようにして形成される多孔質膜はその厚みが50
μm以下、特に10μm以下であることが望ましく、厚
みが50μmを越えると固体電解質膜が支持管から剥離
することがある。
分に乾燥した後、熱処理して固体電解質を基体に焼き付
け処理する。この時の熱処理温度は、成膜する固体電解
質により異なるが、例えば、Y2 O3 8モル%含有Zr
O2 の場合には900〜1200℃の酸化性雰囲気で行
えばよい。この焼き付け処理により固体電解質は強固に
基体に付着するが、この時の固体電解質膜は気孔率が7
0〜90%の多孔質体である。この時にスラリー中のZ
rO2 粉末としては1μm以下であることが熱処理を1
000〜1200℃の比較的低温で行う上で望ましい。
上記のようにして形成される多孔質膜はその厚みが50
μm以下、特に10μm以下であることが望ましく、厚
みが50μmを越えると固体電解質膜が支持管から剥離
することがある。
【0017】次に、上記のようにして固体電解質膜が形
成された支持管の空隙部に金属石鹸を含浸させる。含浸
させる金属石鹸としては、固体電解質を形成する金属酸
化物、例えばY2 O3 安定化ZrO2 の場合には、Yお
よびZrの金属石鹸を用いる。金属石鹸としては例え
ば、各金属のオクチル酸塩、ナフテン酸塩、アセチルア
セトン塩などが挙げられ、これらの金属石鹸を固体電解
質からなる多孔質膜と同一の成分組成となるように混合
したものを用いる。これらの金属石鹸は、トルエン、ア
セトンなどの溶媒に容易に溶解する。金属石鹸を含浸さ
せる方法としては、金属石鹸の溶液中に前記支持管を浸
漬する。この時の溶液は、金属石鹸を上記溶媒中に重量
比で1:0〜3の割合で溶解したものが好適に使用され
る。それは、金属石鹸量が上記範囲より多いと溶液の粘
性が高まるために前記支持管に形成された多孔質膜の空
隙部への含浸が難しくなり、上記範囲より少ないと空隙
部への含浸量が少なく、緻密化が不充分となるか、ある
いは上記含浸工程を多数回繰り返す必要がある。
成された支持管の空隙部に金属石鹸を含浸させる。含浸
させる金属石鹸としては、固体電解質を形成する金属酸
化物、例えばY2 O3 安定化ZrO2 の場合には、Yお
よびZrの金属石鹸を用いる。金属石鹸としては例え
ば、各金属のオクチル酸塩、ナフテン酸塩、アセチルア
セトン塩などが挙げられ、これらの金属石鹸を固体電解
質からなる多孔質膜と同一の成分組成となるように混合
したものを用いる。これらの金属石鹸は、トルエン、ア
セトンなどの溶媒に容易に溶解する。金属石鹸を含浸さ
せる方法としては、金属石鹸の溶液中に前記支持管を浸
漬する。この時の溶液は、金属石鹸を上記溶媒中に重量
比で1:0〜3の割合で溶解したものが好適に使用され
る。それは、金属石鹸量が上記範囲より多いと溶液の粘
性が高まるために前記支持管に形成された多孔質膜の空
隙部への含浸が難しくなり、上記範囲より少ないと空隙
部への含浸量が少なく、緻密化が不充分となるか、ある
いは上記含浸工程を多数回繰り返す必要がある。
【0018】本発明によれば、上記含浸に当たっては、
円筒状基体の内側を減圧して行うとさらに効率的に金属
石鹸の含浸を行うことができる。
円筒状基体の内側を減圧して行うとさらに効率的に金属
石鹸の含浸を行うことができる。
【0019】次に、上記のようにして固体電解質の多孔
質膜中に金属石鹸を含浸させた後に350〜500℃の
酸化雰囲気中で熱処理を行い、前記金属石鹸の有機成分
が分解除去し金属酸化物が形成される。
質膜中に金属石鹸を含浸させた後に350〜500℃の
酸化雰囲気中で熱処理を行い、前記金属石鹸の有機成分
が分解除去し金属酸化物が形成される。
【0020】上記金属石鹸の含浸−熱処理は多孔質膜に
対する含浸の程度により適宜数回繰り返して行うことが
望ましい。この時の熱処理温度は低いために、繰り返し
行っても何ら影響はない。
対する含浸の程度により適宜数回繰り返して行うことが
望ましい。この時の熱処理温度は低いために、繰り返し
行っても何ら影響はない。
【0021】最後に、上記のように金属石鹸を含浸させ
た多孔質膜を900〜1500℃の酸化性雰囲気中で熱
処理する。この熱処理により、金属石鹸の分解により生
成された例えばZrO2 やY2 O3 が焼結すると同時に
Y2 O3 はZrO2 に固溶しY2 O3 安定化ZrO2 を
生成させることができる。
た多孔質膜を900〜1500℃の酸化性雰囲気中で熱
処理する。この熱処理により、金属石鹸の分解により生
成された例えばZrO2 やY2 O3 が焼結すると同時に
Y2 O3 はZrO2 に固溶しY2 O3 安定化ZrO2 を
生成させることができる。
【0022】次に、具体的な実施例により説明する。 実施例1 円筒状基体として、内径11.5mm、外径15.5m
mのLaMnO3 からなる円筒状基体を準備した。この
円筒状基体は、一端が閉じられた構造からなり、気孔率
27%である。一方、固体電解質スラリーとして、平均
粒径が0.5μmの共沈法により得られたY2 O3 8モ
ル%含有ZrO2 粉末をバインダーとしてポリビニルア
ルコールを溶解した純水からなる溶媒中に固形分2重量
%で混合した。
mのLaMnO3 からなる円筒状基体を準備した。この
円筒状基体は、一端が閉じられた構造からなり、気孔率
27%である。一方、固体電解質スラリーとして、平均
粒径が0.5μmの共沈法により得られたY2 O3 8モ
ル%含有ZrO2 粉末をバインダーとしてポリビニルア
ルコールを溶解した純水からなる溶媒中に固形分2重量
%で混合した。
【0023】そして、この円筒状来基体の内部を100
torrの減圧状態として、上記スラリー中に5秒間浸
漬させた後、これをスラリー中から引き上げて乾燥さ
せ、1000℃で4時間の焼き付けを行い、基体表面に
平均粒径が0.5μmのY2 O3 (8モル%)安定化Z
rO2 からなる厚みが10μmの固体電解質の多孔質膜
を形成した。この多孔質膜の気孔率をアルキメデス法に
より測定したところ90%であった。
torrの減圧状態として、上記スラリー中に5秒間浸
漬させた後、これをスラリー中から引き上げて乾燥さ
せ、1000℃で4時間の焼き付けを行い、基体表面に
平均粒径が0.5μmのY2 O3 (8モル%)安定化Z
rO2 からなる厚みが10μmの固体電解質の多孔質膜
を形成した。この多孔質膜の気孔率をアルキメデス法に
より測定したところ90%であった。
【0024】一方、オクチル酸ジルコニウムとオクチル
酸イットリウムを前記固体電解質組成となるように混合
し、これをトルエンの溶媒中に溶解して金属石鹸の溶液
を調製した。そして、上記円筒状基体を金属石鹸溶液中
に室温で浸漬した後、400℃の酸化雰囲気中で1時間
熱処理した。これを3回繰り返したが、1回目の浸漬処
理では、金属石鹸:溶媒が重量比で1:0.2の溶液中
に、2回目、3回目では金属石鹸:溶媒が重量比で1:
0.3の溶液中に浸漬した。
酸イットリウムを前記固体電解質組成となるように混合
し、これをトルエンの溶媒中に溶解して金属石鹸の溶液
を調製した。そして、上記円筒状基体を金属石鹸溶液中
に室温で浸漬した後、400℃の酸化雰囲気中で1時間
熱処理した。これを3回繰り返したが、1回目の浸漬処
理では、金属石鹸:溶媒が重量比で1:0.2の溶液中
に、2回目、3回目では金属石鹸:溶媒が重量比で1:
0.3の溶液中に浸漬した。
【0025】上記浸漬塗布後に1200℃の大気中で4
時間焼成した。得られた固体電解質膜の気孔率を測定し
たところ、4%と高密度体であることがわかった。ま
た、組織観察したところ、浸漬法により形成された多孔
質膜の固体電解質が骨格を形成しその空隙部に金属石鹸
を用いた浸漬法により形成された固体電解質が析出した
組織を呈してした。
時間焼成した。得られた固体電解質膜の気孔率を測定し
たところ、4%と高密度体であることがわかった。ま
た、組織観察したところ、浸漬法により形成された多孔
質膜の固体電解質が骨格を形成しその空隙部に金属石鹸
を用いた浸漬法により形成された固体電解質が析出した
組織を呈してした。
【0026】また、金属石鹸として、前記オクチル酸塩
を用いる代わり、ナフテン酸塩やアセチルアセトン塩を
用いても同様に気孔率が5%以下の高密度の固体電解質
膜を得ることができた。
を用いる代わり、ナフテン酸塩やアセチルアセトン塩を
用いても同様に気孔率が5%以下の高密度の固体電解質
膜を得ることができた。
【0027】比較例として、上記の方法において、円筒
状基体に対して前記固体電解質スラリー中に5秒間浸漬
させた後、これをスラリー中から引き上げて乾燥させ、
これを5回繰り返し行った。その後、最終的に1400
℃で1時間の焼き付けを行い、基体表面に平均粒径が
0.5μmのY2 O3 (8モル%)安定化ZrO2 から
なる厚みが45μmの固体電解質膜を形成した。この多
孔質膜の気孔率をアルキメデス法により測定したところ
10%と低いものであった。
状基体に対して前記固体電解質スラリー中に5秒間浸漬
させた後、これをスラリー中から引き上げて乾燥させ、
これを5回繰り返し行った。その後、最終的に1400
℃で1時間の焼き付けを行い、基体表面に平均粒径が
0.5μmのY2 O3 (8モル%)安定化ZrO2 から
なる厚みが45μmの固体電解質膜を形成した。この多
孔質膜の気孔率をアルキメデス法により測定したところ
10%と低いものであった。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の固体電解
質膜の製法によれば、多孔質な基体の表面に緻密な膜を
短時間で且つ高温での熱処理回数を低減して成膜するこ
とができ、これを燃料電池セルにおける固体電解質膜の
剥離などを抑制し長期安定性に優れた燃料電池セルを得
ることができる。
質膜の製法によれば、多孔質な基体の表面に緻密な膜を
短時間で且つ高温での熱処理回数を低減して成膜するこ
とができ、これを燃料電池セルにおける固体電解質膜の
剥離などを抑制し長期安定性に優れた燃料電池セルを得
ることができる。
【図1】円筒型燃料電池セルの構造を示す図である。
1 空気極(多孔質基体) 2 固体電解質層 3 燃料極層 4 インターコネクター
Claims (1)
- 【請求項1】多孔質基体の片面に固体電解質粉末を含有
するスラリーを塗布し乾燥した後に加熱処理して前記固
体電解質からなる多孔質膜を形成した後、該多孔質膜中
に前記固体電解質を形成する金属の金属石鹸を含浸さ
せ、これを焼成することを特徴とする固体電解質膜の製
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5161276A JPH0721830A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 固体電解質膜の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5161276A JPH0721830A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 固体電解質膜の製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0721830A true JPH0721830A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=15732032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5161276A Pending JPH0721830A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 固体電解質膜の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0721830A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004362913A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Nissan Motor Co Ltd | 固体酸化物形燃料電池用電解質及びその製造方法 |
| JP2008153213A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-07-03 | General Electric Co <Ge> | セラミック電解質構造体及び製造方法並びに関連物品 |
| JP2008300353A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | General Electric Co <Ge> | 複合セラミック電解質構造、その製造方法及び関連物品 |
| WO2013115001A1 (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-08 | 日産自動車株式会社 | 燃料電池用電解質、固体酸化物形燃料電池及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5161276A patent/JPH0721830A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004362913A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Nissan Motor Co Ltd | 固体酸化物形燃料電池用電解質及びその製造方法 |
| JP2008153213A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-07-03 | General Electric Co <Ge> | セラミック電解質構造体及び製造方法並びに関連物品 |
| JP2008300353A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | General Electric Co <Ge> | 複合セラミック電解質構造、その製造方法及び関連物品 |
| WO2013115001A1 (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-08 | 日産自動車株式会社 | 燃料電池用電解質、固体酸化物形燃料電池及びその製造方法 |
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