JPH07219251A - 電子写真用感光体 - Google Patents
電子写真用感光体Info
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- JPH07219251A JPH07219251A JP2617494A JP2617494A JPH07219251A JP H07219251 A JPH07219251 A JP H07219251A JP 2617494 A JP2617494 A JP 2617494A JP 2617494 A JP2617494 A JP 2617494A JP H07219251 A JPH07219251 A JP H07219251A
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- Japan
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- cgl
- substituted
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- ctl
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 帯電性及び感度に優れ、また長期の繰返し使
用に対する静電特性の安定性に富み、かつ、オゾン発生
量が少ない正帯電プロセスに使用する積層型の電子写真
用感光体を提供する。 【構成】 電荷発生層(CGL)及び電荷輸送層(CT
L)中に一種類以上の同一の結着剤を含有させ、好まし
くは、ポリカーボネートZを使用する。CGL中に電子
輸送能のあるアクセプタ性化合物を含有させ、CGL中
に含有させるアクセプタ性化合物として還元電位の値が
CTL中に含有させるアクセプタ性化合物の還元電位の
値よりも大きい化合物が好ましい。CGL中に含有させ
るアクセプタ性化合物として一般式(I)で示される化
合物等を用いたことを特徴とする。
用に対する静電特性の安定性に富み、かつ、オゾン発生
量が少ない正帯電プロセスに使用する積層型の電子写真
用感光体を提供する。 【構成】 電荷発生層(CGL)及び電荷輸送層(CT
L)中に一種類以上の同一の結着剤を含有させ、好まし
くは、ポリカーボネートZを使用する。CGL中に電子
輸送能のあるアクセプタ性化合物を含有させ、CGL中
に含有させるアクセプタ性化合物として還元電位の値が
CTL中に含有させるアクセプタ性化合物の還元電位の
値よりも大きい化合物が好ましい。CGL中に含有させ
るアクセプタ性化合物として一般式(I)で示される化
合物等を用いたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを用
いた複写機、プリンタなどに用いられる積層型電子写真
用感光体に関するものである。
いた複写機、プリンタなどに用いられる積層型電子写真
用感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスは、静電荷による潜像
の可視化を基本原理としたものであるため、そのプロセ
スに用いられる電子写真用感光体には良好な帯電性と光
照射による迅速な表面電位の減衰が要求される。これら
プロセス上必要な特性は材料の固有物性値である暗抵抗
の高さと、電荷担体生成の良好な量子効率及び高い電荷
移動度に還元される。これらの物性値を満足するものと
して、従来、セレン、セレン−テルル合金、砒素セレン
などの無機化合物から構成された感光体が採用され、多
くの複写機で用いられてきた。しかしながら、これらの
材料は環境安全性に若干の難点があり、またアモルファ
スで用いられるため取扱いが厄介である。さらに、数1
0μmの膜厚に真空蒸着する必要があるためコストが高
くなるなどの欠点があり、感光体としての必要条件を充
分満たしているとは言えないものであった。これらの欠
点を改良するため、有機材料を用いた感光体(OPC)
の開発が積極的になされ、実用に供されるようになって
きた。実用化されたOPCの殆んどは、導電性基板上に
電荷発生機能を有する層(CGL)と電子輸送機能を有
する層(CTL)とを積層した構成の機能分離型であ
り、機能を分離することにより材料の選択幅も拡がり、
電子写真感度、繰返し使用に対する安定性、機械的強度
などの特性も向上してきた。現在実用化されている積層
型OPCは、CTLとして正孔移動の性質を有するドナ
ー性化合物を使用しているため、負帯電プロセスで用い
られている。しかし、負帯電は正帯電と比較してコロナ
放電の安定性、環境汚染や化学的損傷の要因であるオゾ
ンの発生量が多いなどの問題点があり、OPCの正帯電
化が要求されている。OPCの正帯電化にはいくつかの
方法があり、代表的なものは、1)導電性基板上に電荷
発生層(CGL)及び電子輸送能を有する電荷輸送層
(CTL)を順次積層したもの(順層)、2)導電性基
板上に正孔輸送能を有する電荷輸送層(CTL)及び電
荷発生層(CGL)を順次積層したもの(逆層)、3)
電荷発生物質を必要に応じて電荷輸送物質とともに結着
剤中に分散させたもの(単層)である。
の可視化を基本原理としたものであるため、そのプロセ
スに用いられる電子写真用感光体には良好な帯電性と光
照射による迅速な表面電位の減衰が要求される。これら
プロセス上必要な特性は材料の固有物性値である暗抵抗
の高さと、電荷担体生成の良好な量子効率及び高い電荷
移動度に還元される。これらの物性値を満足するものと
して、従来、セレン、セレン−テルル合金、砒素セレン
などの無機化合物から構成された感光体が採用され、多
くの複写機で用いられてきた。しかしながら、これらの
材料は環境安全性に若干の難点があり、またアモルファ
スで用いられるため取扱いが厄介である。さらに、数1
0μmの膜厚に真空蒸着する必要があるためコストが高
くなるなどの欠点があり、感光体としての必要条件を充
分満たしているとは言えないものであった。これらの欠
点を改良するため、有機材料を用いた感光体(OPC)
の開発が積極的になされ、実用に供されるようになって
きた。実用化されたOPCの殆んどは、導電性基板上に
電荷発生機能を有する層(CGL)と電子輸送機能を有
する層(CTL)とを積層した構成の機能分離型であ
り、機能を分離することにより材料の選択幅も拡がり、
電子写真感度、繰返し使用に対する安定性、機械的強度
などの特性も向上してきた。現在実用化されている積層
型OPCは、CTLとして正孔移動の性質を有するドナ
ー性化合物を使用しているため、負帯電プロセスで用い
られている。しかし、負帯電は正帯電と比較してコロナ
放電の安定性、環境汚染や化学的損傷の要因であるオゾ
ンの発生量が多いなどの問題点があり、OPCの正帯電
化が要求されている。OPCの正帯電化にはいくつかの
方法があり、代表的なものは、1)導電性基板上に電荷
発生層(CGL)及び電子輸送能を有する電荷輸送層
(CTL)を順次積層したもの(順層)、2)導電性基
板上に正孔輸送能を有する電荷輸送層(CTL)及び電
荷発生層(CGL)を順次積層したもの(逆層)、3)
電荷発生物質を必要に応じて電荷輸送物質とともに結着
剤中に分散させたもの(単層)である。
【0003】OPCの正帯電化に対する上記の方法は、
それぞれ長所あるいは短所があるが、高感度化、高耐久
性化には、1)の順層型が有利である。しかし順層型に
は高い移動度が必要であり、現状では感度が低く、残留
電位が大きく、実用性に乏しいという欠点を有してい
る。例えば、特開昭60−69657号、特開昭60−
222477号、特開昭61−148159号、特開昭
61−225151号、特開昭63−70257号、特
開平1−206349号、特開平2−97964号各公
報などには、正帯電プロセスで使用する順層積層型の電
子写真用感光体が提案されているが、感度、繰り返し使
用に対する電子写真特性の安定性などの点で、なお問題
がある。
それぞれ長所あるいは短所があるが、高感度化、高耐久
性化には、1)の順層型が有利である。しかし順層型に
は高い移動度が必要であり、現状では感度が低く、残留
電位が大きく、実用性に乏しいという欠点を有してい
る。例えば、特開昭60−69657号、特開昭60−
222477号、特開昭61−148159号、特開昭
61−225151号、特開昭63−70257号、特
開平1−206349号、特開平2−97964号各公
報などには、正帯電プロセスで使用する順層積層型の電
子写真用感光体が提案されているが、感度、繰り返し使
用に対する電子写真特性の安定性などの点で、なお問題
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、帯電
性及び感度に優れ、また長期の繰返し使用に対する静電
特性の安定性に富み、かつ、オゾン発生量が少ない正帯
電プロセスに使用する積層型の電子写真用感光体を提供
することにある。
性及び感度に優れ、また長期の繰返し使用に対する静電
特性の安定性に富み、かつ、オゾン発生量が少ない正帯
電プロセスに使用する積層型の電子写真用感光体を提供
することにある。
【0005】本発明によれば、導電性基板上に電荷発生
層(CGL)、電子輸送能を有するアクセプタ性化合物
を含有する電荷輸送層(CTL)を順次積層して構成さ
れる電子写真用感光体において、該CGL及び該CTL
中に少なくとも一種類以上の同一の結着剤を含有させる
ことを特徴とする電子写真用感光体が提供される。ま
た、本発明によれば、前記のCGL及びCTL中に含有
させる同一の結着剤がポリカーボネートZであることを
特徴とする電子写真用感光体が提供される。また、本発
明によれば、前記のCGL中に電子輸送能を有するアク
セプタ性化合物を含有させることを特徴とする電子写真
用感光体が提供される。また、本発明によれば、前記の
CGL及びCTL中にアクセプタ性化合物を含有させ、
CGL中に含有させるアクセプタ性化合物の還元電位の
値がCTL中に含有させるアクセプタ性化合物の還元電
位の値よりも大きいことを特徴とする電子写真用感光体
が提供される。また、本発明によれば、前記のCGL中
に含有させるアクセプタ性化合物が、次の一般式(I)
〜(VI)で示される化合物であることを特徴とする電
子写真用感光体を提供される。 アクセプタ性化合物が、一般式(I)で示される芳香
族カルボニル化合物。
層(CGL)、電子輸送能を有するアクセプタ性化合物
を含有する電荷輸送層(CTL)を順次積層して構成さ
れる電子写真用感光体において、該CGL及び該CTL
中に少なくとも一種類以上の同一の結着剤を含有させる
ことを特徴とする電子写真用感光体が提供される。ま
た、本発明によれば、前記のCGL及びCTL中に含有
させる同一の結着剤がポリカーボネートZであることを
特徴とする電子写真用感光体が提供される。また、本発
明によれば、前記のCGL中に電子輸送能を有するアク
セプタ性化合物を含有させることを特徴とする電子写真
用感光体が提供される。また、本発明によれば、前記の
CGL及びCTL中にアクセプタ性化合物を含有させ、
CGL中に含有させるアクセプタ性化合物の還元電位の
値がCTL中に含有させるアクセプタ性化合物の還元電
位の値よりも大きいことを特徴とする電子写真用感光体
が提供される。また、本発明によれば、前記のCGL中
に含有させるアクセプタ性化合物が、次の一般式(I)
〜(VI)で示される化合物であることを特徴とする電
子写真用感光体を提供される。 アクセプタ性化合物が、一般式(I)で示される芳香
族カルボニル化合物。
【化1】 〔式中、R3、R4はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、N−
アルキルカルバモイル基、アルキルカルボニル基、アリ
ールカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アミノ基、または下記式(I−
a)で示される基を示し、n、mはそれぞれ1から3の
整数を示す。
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、N−
アルキルカルバモイル基、アルキルカルボニル基、アリ
ールカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アミノ基、または下記式(I−
a)で示される基を示し、n、mはそれぞれ1から3の
整数を示す。
【化2】 (但し、Aは水素原子またはアルキル基を示し、B及び
Dは少なくともその一方が置換もしくは無置換のフェニ
ル基を、他方が水素原子を示す。)〕。 アクセプタ性化合物が、一般式(II)で示されるジ
シアノメチレン化合物。
Dは少なくともその一方が置換もしくは無置換のフェニ
ル基を、他方が水素原子を示す。)〕。 アクセプタ性化合物が、一般式(II)で示されるジ
シアノメチレン化合物。
【化3】 〔式中、R3、R4はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、N−
アルキルカルバモイル基、アルキルカルボニル基、アリ
ールカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アミノ基、または下記式(II
−a)で示される基を示し、n、mはそれぞれ1から3
の整数を示す。
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、N−
アルキルカルバモイル基、アルキルカルボニル基、アリ
ールカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アミノ基、または下記式(II
−a)で示される基を示し、n、mはそれぞれ1から3
の整数を示す。
【化4】 (但し、Aは水素原子またはアルキル基を示し、B及び
Dは少なくともその一方が置換もしくは無置換のフェニ
ル基を、他方が水素原子を示す。)〕。 アクセプタ性化合物が、一般式(III)で示される
α−シアノスチルベン化合物。
Dは少なくともその一方が置換もしくは無置換のフェニ
ル基を、他方が水素原子を示す。)〕。 アクセプタ性化合物が、一般式(III)で示される
α−シアノスチルベン化合物。
【化5】 (式中、R1、R2は置換もしくは無置換のフェニル基、
換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の
多環芳香族基、あるいは置換もしくは無置換の複素環基
を表わす。) アクセプタ性化合物が一般式(IV)で示されるオキ
ゾール化合物。
換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の
多環芳香族基、あるいは置換もしくは無置換の複素環基
を表わす。) アクセプタ性化合物が一般式(IV)で示されるオキ
ゾール化合物。
【化6】 (式中、Ar1、Ar2は置換または無置換芳香族炭化水
素基を表わす。) アクセプタ性化合物が一般式(V)で示されるビニリ
デン化合物。
素基を表わす。) アクセプタ性化合物が一般式(V)で示されるビニリ
デン化合物。
【化7】 (式中、Ar1、Ar2は置換または無置換芳香族炭化水
素基、Xはシアノ基またはアルコキシカルボニル基を表
わす。) アクセプタ性化合物が一般式(VI)で示されるキノ
ン化合物。
素基、Xはシアノ基またはアルコキシカルボニル基を表
わす。) アクセプタ性化合物が一般式(VI)で示されるキノ
ン化合物。
【化8】 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
置換もしくは無置換のフェニル基、R2は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシカルボニル基、N−アルキルカ
ルバモイル基、シアノ基またはニトロ基、nは1から3
の整数を示す。) 即ち、本発明者らはOPCの正帯電化について鋭意検討
を重ね、高感度高耐久性に有利な構成である順層型の積
層型感光体に注目し、CGL及びCTLに少なくとも一
種類以上の同一の結着剤を含有させること、同一の結着
剤として少なくともポリカーボネートZを使用するこ
と、CGL中に電子輸送能のあるアクセプタ性化合物を
含有させること、CGL及びCTL中にアクセプタを含
有させ、その時CGL中に含有させるアクセプタ性化合
物として、還元電位の値がCTL中に含有させるアクセ
プタ性化合物の還元電位よりも大きなものを用いること
により、前記の目的を達成できることを見い出したもの
である。さらに、CGL中に含有させるアクセプタ性化
合物として、前記の一般式(I)〜(VI)で示される
化合物を使用することにより、順層の正帯電のOPCの
大きな問題点である、実用レベルの感度が得られず、ま
た残留電位が大きく、繰返し使用に対する電子写真特性
の安定性に乏しいなどの欠点が解消されることを見出し
本発明に至ったものである。
置換もしくは無置換のフェニル基、R2は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシカルボニル基、N−アルキルカ
ルバモイル基、シアノ基またはニトロ基、nは1から3
の整数を示す。) 即ち、本発明者らはOPCの正帯電化について鋭意検討
を重ね、高感度高耐久性に有利な構成である順層型の積
層型感光体に注目し、CGL及びCTLに少なくとも一
種類以上の同一の結着剤を含有させること、同一の結着
剤として少なくともポリカーボネートZを使用するこ
と、CGL中に電子輸送能のあるアクセプタ性化合物を
含有させること、CGL及びCTL中にアクセプタを含
有させ、その時CGL中に含有させるアクセプタ性化合
物として、還元電位の値がCTL中に含有させるアクセ
プタ性化合物の還元電位よりも大きなものを用いること
により、前記の目的を達成できることを見い出したもの
である。さらに、CGL中に含有させるアクセプタ性化
合物として、前記の一般式(I)〜(VI)で示される
化合物を使用することにより、順層の正帯電のOPCの
大きな問題点である、実用レベルの感度が得られず、ま
た残留電位が大きく、繰返し使用に対する電子写真特性
の安定性に乏しいなどの欠点が解消されることを見出し
本発明に至ったものである。
【0006】本発明の電子写真用感光体は図1で示され
る構成からなり、導電性基板1上に電荷発生層(CG
L)2及び電荷輸送層(CTL)3を順次積層すること
により作製することができる。この時、前述の通りCG
Lの必須成分として、電荷発生物質及び必要に応じてC
TLに使用するアクセプタ性化合物よりも還元電位の大
きいアクセプタ性化合物、CTLに使用する結着剤と同
一の結着剤を少なくとも一種類以上含ませることが必要
である。前記の同一の結着剤として、ポリカーボネート
Zが望ましい。また、CTLの必須成分としては、電子
輸送能のあるCGL中のアクセプタ性化合物よりも還元
電位の小さいアクセプタ性化合物、及び少なくともCG
L中の使用されたものと同一の結着剤が含まれているこ
とが必要である。近年、正帯電OPCの開発を目指し種
々の電子輸送材料が提案されているが、順層型の積層感
光体にした場合、初期の光減衰は比較的速いが残留電位
が非常に大きく実用的でない。その理由の一つは、発表
されている電子輸送材料の電子移動度が電界強度に大き
く依存し、低電界での移動が困難であるためと言われて
いる(例えば、田中ら;Polymer Prepri
nts Japan 37 No.3 1988)。こ
れは電子輸送材料の分子構造によるものであり、材料の
本質的な問題である。また、電子輸送材料の多くは、結
着剤との相溶解が正孔輸送材料に比較して悪いものが多
いことも原因として考えられる(例えば、小林ら;Ja
pan Hardcopy ’92論文集)。本発明に
よれば、CGL中で発生した伝導キャリア(電子)を効
果的にCTL中に注入させ、さらにCGL中で伝導キャ
リアの発生効率を高める工夫が施されていることによ
り、従来順層型の正帯電感光体で問題となっていた感度
が低く、残留電位が高く、また、繰返しの使用に対して
電子写真特性の安定性が乏しいなどの欠点を解消するこ
とができる。即ち、本発明の順層構造において、CGL
中の電荷発生物質とCTL中の電子輸送物質とがCGL
/CTL界面で接触し易い状況を作ることにより、CT
L中への伝導キャリア(電子)の注入がスムーズに行わ
せること、さらに必要に応じてCGL中にアクセプタ性
化合物を含有させることにより、電荷発生物質中で発生
した伝導キャリアのうちの電子の引き抜きを促進させ、
実効的な自由電子数を増加させ前述した問題点を解消で
きるのである。物質の伝導度σは数式(1)で表わされ
る。 σ=neμ ・・・数式(1) 但し、nは伝導キャリア数、eは電荷素量、μは移動度
である。このうち、移動度μは電子輸送材料の分子構
造、CTL中での分散状態などに大きく依存する。電子
輸送材料の分子構造については分子設計、合成技術が伴
う問題であるが、CTL中に電子輸送材料を分子状に分
散させるには結着剤を適切に選択することにより達成で
き、電子移動度を向上させることができる。また、伝導
キャリア数nは、基本的には電荷発生物質の吸光係数、
凝集状態、トラップ数などに依存するが、電荷発生物質
近傍に電子を引き抜く作用のあるアクセプタ性化合物を
存在させることによりn数を増加させることができる。
る構成からなり、導電性基板1上に電荷発生層(CG
L)2及び電荷輸送層(CTL)3を順次積層すること
により作製することができる。この時、前述の通りCG
Lの必須成分として、電荷発生物質及び必要に応じてC
TLに使用するアクセプタ性化合物よりも還元電位の大
きいアクセプタ性化合物、CTLに使用する結着剤と同
一の結着剤を少なくとも一種類以上含ませることが必要
である。前記の同一の結着剤として、ポリカーボネート
Zが望ましい。また、CTLの必須成分としては、電子
輸送能のあるCGL中のアクセプタ性化合物よりも還元
電位の小さいアクセプタ性化合物、及び少なくともCG
L中の使用されたものと同一の結着剤が含まれているこ
とが必要である。近年、正帯電OPCの開発を目指し種
々の電子輸送材料が提案されているが、順層型の積層感
光体にした場合、初期の光減衰は比較的速いが残留電位
が非常に大きく実用的でない。その理由の一つは、発表
されている電子輸送材料の電子移動度が電界強度に大き
く依存し、低電界での移動が困難であるためと言われて
いる(例えば、田中ら;Polymer Prepri
nts Japan 37 No.3 1988)。こ
れは電子輸送材料の分子構造によるものであり、材料の
本質的な問題である。また、電子輸送材料の多くは、結
着剤との相溶解が正孔輸送材料に比較して悪いものが多
いことも原因として考えられる(例えば、小林ら;Ja
pan Hardcopy ’92論文集)。本発明に
よれば、CGL中で発生した伝導キャリア(電子)を効
果的にCTL中に注入させ、さらにCGL中で伝導キャ
リアの発生効率を高める工夫が施されていることによ
り、従来順層型の正帯電感光体で問題となっていた感度
が低く、残留電位が高く、また、繰返しの使用に対して
電子写真特性の安定性が乏しいなどの欠点を解消するこ
とができる。即ち、本発明の順層構造において、CGL
中の電荷発生物質とCTL中の電子輸送物質とがCGL
/CTL界面で接触し易い状況を作ることにより、CT
L中への伝導キャリア(電子)の注入がスムーズに行わ
せること、さらに必要に応じてCGL中にアクセプタ性
化合物を含有させることにより、電荷発生物質中で発生
した伝導キャリアのうちの電子の引き抜きを促進させ、
実効的な自由電子数を増加させ前述した問題点を解消で
きるのである。物質の伝導度σは数式(1)で表わされ
る。 σ=neμ ・・・数式(1) 但し、nは伝導キャリア数、eは電荷素量、μは移動度
である。このうち、移動度μは電子輸送材料の分子構
造、CTL中での分散状態などに大きく依存する。電子
輸送材料の分子構造については分子設計、合成技術が伴
う問題であるが、CTL中に電子輸送材料を分子状に分
散させるには結着剤を適切に選択することにより達成で
き、電子移動度を向上させることができる。また、伝導
キャリア数nは、基本的には電荷発生物質の吸光係数、
凝集状態、トラップ数などに依存するが、電荷発生物質
近傍に電子を引き抜く作用のあるアクセプタ性化合物を
存在させることによりn数を増加させることができる。
【0007】本発明は、基本的に以上に述べた知見に基
づくものである。公知の多くの電子輸送材料は前述のよ
うに結着剤との相溶性が悪く、CTL中に少量しか添加
できなかったり、電子輸送材料がCTL中で結晶として
析出することが多い。また、本発明者らは、結着剤の中
でも特にポリカーボネートZは多くの電子輸送材料との
相溶性がよく、電子輸送材料の結着剤としてポリカーボ
ネートZを使用することにより前記の問題点が解消でき
ることを見い出した。ポリカーボネートZは下記一般式
(VII)で示されるビス(p−ヒドロキシフェニル)
を構成単位として含有する樹脂で、ビスフェノールA
〔2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)のエステ
ル〕を構成単位として含有する樹脂のポリカーボネート
Aとは区別される。
づくものである。公知の多くの電子輸送材料は前述のよ
うに結着剤との相溶性が悪く、CTL中に少量しか添加
できなかったり、電子輸送材料がCTL中で結晶として
析出することが多い。また、本発明者らは、結着剤の中
でも特にポリカーボネートZは多くの電子輸送材料との
相溶性がよく、電子輸送材料の結着剤としてポリカーボ
ネートZを使用することにより前記の問題点が解消でき
ることを見い出した。ポリカーボネートZは下記一般式
(VII)で示されるビス(p−ヒドロキシフェニル)
を構成単位として含有する樹脂で、ビスフェノールA
〔2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)のエステ
ル〕を構成単位として含有する樹脂のポリカーボネート
Aとは区別される。
【化9】 恐らく、このポリカーボネートZは非晶質なポリマーで
あるため電子輸送材料との相溶性がよいものと考えられ
る。さらに、CGL中にもポリカーボネートZを含有さ
せると更に前記効果が向上する。ポリカーボネートZを
含有させたCGLを塗布、乾燥後、ポリカーボネートZ
を結着剤としたCTLをCGL上に積層すると、相溶性
がよいためCTL中の電子輸送物質の一部がCGL中に
移行し、電荷発生物質と電子輸送材料との接触が良好と
なり、電荷発生物質中で発生した伝導電子がスムーズに
電子輸送材料、CTLに注入されるものと推定される。
また、さらにCGL中に必要に応じてアクセプタ性化合
物(電子輸送材料)を含有させることも本発明の好まし
い態様である。アクセプタ性化合物は、本来電子を引き
抜く機能を有しており、電荷発生物質中で発生した伝導
電子を正孔と再結合する前に引き抜き、伝導電子数を増
加させる。この際、CGL中に含有させるアクセプタ性
化合物の還元電位の値が、CTL中の電子輸送物質(ア
クセプタ性化合物)の還元電位よりも大きい(電子親和
力が弱い)ことが好ましい。CGL中に含有させるアク
セプタ性化合物の還元電位の値がCTL中に含有される
アクセプタ性化合物の還元電位の値より小さい(電子親
和力が強い)と、電荷発生物質より引き抜かれた電子が
CGL中のアクセプタ性化合物にトラップされCTL中
に注入され難くなり、結果として感度が悪くなり、残留
電位も増加するものと思われる。
あるため電子輸送材料との相溶性がよいものと考えられ
る。さらに、CGL中にもポリカーボネートZを含有さ
せると更に前記効果が向上する。ポリカーボネートZを
含有させたCGLを塗布、乾燥後、ポリカーボネートZ
を結着剤としたCTLをCGL上に積層すると、相溶性
がよいためCTL中の電子輸送物質の一部がCGL中に
移行し、電荷発生物質と電子輸送材料との接触が良好と
なり、電荷発生物質中で発生した伝導電子がスムーズに
電子輸送材料、CTLに注入されるものと推定される。
また、さらにCGL中に必要に応じてアクセプタ性化合
物(電子輸送材料)を含有させることも本発明の好まし
い態様である。アクセプタ性化合物は、本来電子を引き
抜く機能を有しており、電荷発生物質中で発生した伝導
電子を正孔と再結合する前に引き抜き、伝導電子数を増
加させる。この際、CGL中に含有させるアクセプタ性
化合物の還元電位の値が、CTL中の電子輸送物質(ア
クセプタ性化合物)の還元電位よりも大きい(電子親和
力が弱い)ことが好ましい。CGL中に含有させるアク
セプタ性化合物の還元電位の値がCTL中に含有される
アクセプタ性化合物の還元電位の値より小さい(電子親
和力が強い)と、電荷発生物質より引き抜かれた電子が
CGL中のアクセプタ性化合物にトラップされCTL中
に注入され難くなり、結果として感度が悪くなり、残留
電位も増加するものと思われる。
【0008】本発明でCGL中に使用するアクセプタ性
化合物として、前記の一般式(I)〜(VI)で示され
る化合物が用いられるが、具体的には次のようなものが
ある。一般式(I)で示されるものとしては、m−ベン
ジル安息香酸ブチル、m−ニトロベンゾフェノンなどの
芳香族カルボニル化合物。一般式(II)で示されるも
のとしては、α−ニトロフェニル−β−ジシアノスチレ
ン、9−ジシアノメチレン−4−ブトキシカルボニルフ
ルオレノンなどのジシアノメチレン化合物、一般式(I
II)で示されるものとしては、表1に示されるような
α−シアノスチルベン化合物など、一般式(IV)で示
されるものとしては、表2に示されるようなオキサゾー
ル化合物など、また一般式(V)で示されるものとして
は、表3に示されるようなビニリデン化合物などがあ
る。また、一般式(VI)で示されるものとしては、2
−p−ブチルフェニル−p−ベンゾキノンなどがある。
化合物として、前記の一般式(I)〜(VI)で示され
る化合物が用いられるが、具体的には次のようなものが
ある。一般式(I)で示されるものとしては、m−ベン
ジル安息香酸ブチル、m−ニトロベンゾフェノンなどの
芳香族カルボニル化合物。一般式(II)で示されるも
のとしては、α−ニトロフェニル−β−ジシアノスチレ
ン、9−ジシアノメチレン−4−ブトキシカルボニルフ
ルオレノンなどのジシアノメチレン化合物、一般式(I
II)で示されるものとしては、表1に示されるような
α−シアノスチルベン化合物など、一般式(IV)で示
されるものとしては、表2に示されるようなオキサゾー
ル化合物など、また一般式(V)で示されるものとして
は、表3に示されるようなビニリデン化合物などがあ
る。また、一般式(VI)で示されるものとしては、2
−p−ブチルフェニル−p−ベンゾキノンなどがある。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】
【表3】
【0012】本発明に使用される電荷発生物質として
は、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素、フタロシアニン色
素、キナクリドン色素、ペリレン色素、多環キノン色
素、インジゴ色素、シアニン色素、ピリリウム色素、ビ
スベンズイミダゾール色素、インダスレン色素、トリア
リールメタン色素、チアジン色素、オキサジン色素、ス
クアリリウム色素、アントラキノン色素、キサンテン色
素などの有機化合物、及び無定形セレン、三方晶系セレ
ン、セレン−砒素合金、セレン−テルル合金、硫化カド
ミウム、硫セレン化カドミウム、酸化亜鉛、アモルファ
スシリコンなどの無機化合物が挙げられる。本発明に使
用される電子輸送材料としてはキノン系化合物、キノン
系化合物のビニリデンジニトリル化合物、フルオレノン
系化合物、フルオレノン系化合物のビニリデンジニトリ
ル化合物、α−シアノスチルベン化合物、ニトリル基を
有するπ電子系化合物、ニトロ基を有するπ電子系化合
物などが挙げられる。本発明で使用される結着剤として
はポリカーボネートZが特に好ましく、その他、例えば
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、塩化ビニル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、ビスフェノールA型ポリカーボネー
ト、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、シリコン樹脂、繊維素系樹脂、フェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などの付加
重合型樹脂、重付加型樹脂、重縮合型樹脂、並びにこれ
らの繰返し単位の2つ以上を含む共重合体樹脂などが挙
げられる。本発明で使用される導電性基板としてはアル
ミニウム、ニッケル、銅、ステンレスなどの金属板、金
属ドラムまたは金属箔、アルミニウム、酸化錫、ヨウ化
銅などの薄膜を塗布したプラスチックフィルムあるいは
ガラスなどが挙げられる。
は、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素、フタロシアニン色
素、キナクリドン色素、ペリレン色素、多環キノン色
素、インジゴ色素、シアニン色素、ピリリウム色素、ビ
スベンズイミダゾール色素、インダスレン色素、トリア
リールメタン色素、チアジン色素、オキサジン色素、ス
クアリリウム色素、アントラキノン色素、キサンテン色
素などの有機化合物、及び無定形セレン、三方晶系セレ
ン、セレン−砒素合金、セレン−テルル合金、硫化カド
ミウム、硫セレン化カドミウム、酸化亜鉛、アモルファ
スシリコンなどの無機化合物が挙げられる。本発明に使
用される電子輸送材料としてはキノン系化合物、キノン
系化合物のビニリデンジニトリル化合物、フルオレノン
系化合物、フルオレノン系化合物のビニリデンジニトリ
ル化合物、α−シアノスチルベン化合物、ニトリル基を
有するπ電子系化合物、ニトロ基を有するπ電子系化合
物などが挙げられる。本発明で使用される結着剤として
はポリカーボネートZが特に好ましく、その他、例えば
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、塩化ビニル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、ビスフェノールA型ポリカーボネー
ト、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、シリコン樹脂、繊維素系樹脂、フェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などの付加
重合型樹脂、重付加型樹脂、重縮合型樹脂、並びにこれ
らの繰返し単位の2つ以上を含む共重合体樹脂などが挙
げられる。本発明で使用される導電性基板としてはアル
ミニウム、ニッケル、銅、ステンレスなどの金属板、金
属ドラムまたは金属箔、アルミニウム、酸化錫、ヨウ化
銅などの薄膜を塗布したプラスチックフィルムあるいは
ガラスなどが挙げられる。
【0013】本発明において、CGLの構成は電荷発生
物質100重量部に対して、結着剤は10〜400重量
部、好ましくは25〜100重量部であり、アクセプタ
性化合物は0〜200重量部、好ましくは100重量部
である。またCGLの膜厚は0.05〜10μm、好ま
しくは0.1〜2μmである。さらに、CTLの構成は
電子輸送物質(アクセプタ性化合物)100重量部に対
して、25〜400重量部、好ましくは50〜200重
量部である。またCTLの膜厚は5〜60μm、好まし
くは10〜30μmである。また、本発明の電子写真用
感光体では帯電性あるいは接着性などを改良する目的
で、導電性基板とCGLとの間に下引き層を設けること
ができる。これらの材料としては、前記結着剤材料の他
にポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、カゼイン、ポリイミドなどを用いることが
できる。さらに、CTLの表面性、塗膜性などを向上さ
せる目的で、フェニルメチルシロキサン、ジメチルシロ
キサンなどのシリコンオイルをCTL中に含有させるこ
とができる。本発明の電子写真用感光体は、それぞれ所
定の材料を有機溶媒中に溶解、またはボールミル、超音
波、ホモミキサーなどで分散した塗布液をデッピング、
ブレード、スプレーなどで導電性基板上に塗布し、乾燥
することで容易に作製できる。
物質100重量部に対して、結着剤は10〜400重量
部、好ましくは25〜100重量部であり、アクセプタ
性化合物は0〜200重量部、好ましくは100重量部
である。またCGLの膜厚は0.05〜10μm、好ま
しくは0.1〜2μmである。さらに、CTLの構成は
電子輸送物質(アクセプタ性化合物)100重量部に対
して、25〜400重量部、好ましくは50〜200重
量部である。またCTLの膜厚は5〜60μm、好まし
くは10〜30μmである。また、本発明の電子写真用
感光体では帯電性あるいは接着性などを改良する目的
で、導電性基板とCGLとの間に下引き層を設けること
ができる。これらの材料としては、前記結着剤材料の他
にポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、カゼイン、ポリイミドなどを用いることが
できる。さらに、CTLの表面性、塗膜性などを向上さ
せる目的で、フェニルメチルシロキサン、ジメチルシロ
キサンなどのシリコンオイルをCTL中に含有させるこ
とができる。本発明の電子写真用感光体は、それぞれ所
定の材料を有機溶媒中に溶解、またはボールミル、超音
波、ホモミキサーなどで分散した塗布液をデッピング、
ブレード、スプレーなどで導電性基板上に塗布し、乾燥
することで容易に作製できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、こ
れにより本発明の態様が限定されるものではない。
れにより本発明の態様が限定されるものではない。
【0015】実施例1 X型無金属フタロシアニン(Fastogen Blu
e 8120BS;大日本インキ社製)0.6gをポリ
カーボネートZの10wt%テトラヒドロフラン溶液6
g、テトラヒドロフラン5.4gとともにボールミリン
グした後、テトラヒドロフランを48g加え攪拌して2
wt%の塗布液を調整し、アルミニウムを1000Åの
厚さに蒸着した75μm厚のポリエステルフィルム上に
ドクターブレードにて塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μ
mのCGLを設けた。次にアクセプタ性化合物として、
下記構造式の電子輸送材料(B−1)6g、ポリカーボ
ネートZ9g、シリコンオイル(KF50;信越化学社
製)0.009gをテトラヒドロフラン85gに溶解し
て塗布液を調整し、CGL上にドクターブレードにて塗
布し、乾燥後の膜厚20μmのCTLを前記のCGL上
に積層して電子写真用感光体を作製した。
e 8120BS;大日本インキ社製)0.6gをポリ
カーボネートZの10wt%テトラヒドロフラン溶液6
g、テトラヒドロフラン5.4gとともにボールミリン
グした後、テトラヒドロフランを48g加え攪拌して2
wt%の塗布液を調整し、アルミニウムを1000Åの
厚さに蒸着した75μm厚のポリエステルフィルム上に
ドクターブレードにて塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μ
mのCGLを設けた。次にアクセプタ性化合物として、
下記構造式の電子輸送材料(B−1)6g、ポリカーボ
ネートZ9g、シリコンオイル(KF50;信越化学社
製)0.009gをテトラヒドロフラン85gに溶解し
て塗布液を調整し、CGL上にドクターブレードにて塗
布し、乾燥後の膜厚20μmのCTLを前記のCGL上
に積層して電子写真用感光体を作製した。
【化10】
【0016】実施例2 実施例1において、電子輸送材料(B−1)を下記の化
合物(B−2)に代えた以外は、実施例1と同様の条件
で電子写真用感光体を作製した。
合物(B−2)に代えた以外は、実施例1と同様の条件
で電子写真用感光体を作製した。
【化11】
【0017】実施例3 実施例1において、電子輸送材料(B−1)を下記構造
の電子移動材料(B−3)に代えた以外は、実施例1と
同様の条件で電子写真用感光体を作製した。
の電子移動材料(B−3)に代えた以外は、実施例1と
同様の条件で電子写真用感光体を作製した。
【化12】
【0018】実施例4 実施例1において、電子輸送材料(B−1)を下記構造
の電子移動材料(B−4)に代えた以外は、実施例1と
同様の条件で電子写真用感光体を作製した。
の電子移動材料(B−4)に代えた以外は、実施例1と
同様の条件で電子写真用感光体を作製した。
【化13】
【0019】実施例5 X型無金属フタロシアニン(Fastogen Blu
e 8120BS;大日本インキ社製)0.6gをポリ
カーボネートZの10wt%テトラヒドロフラン溶液6
gを、下記構造式のアクセプタ性化合物である(A−
1)0.3g、テトラヒドロフラン5.4gとともにボ
ールミリングした後、テトラヒドロフランを62.7g
加え攪拌し2wt%の塗布液を調整し、アルミニウムを
1000Åの厚さに蒸着した75μm厚のポリエステル
フィルム上にドクターブレードにて塗布し、乾燥後の膜
厚が0.5μmのCGLを設けた。
e 8120BS;大日本インキ社製)0.6gをポリ
カーボネートZの10wt%テトラヒドロフラン溶液6
gを、下記構造式のアクセプタ性化合物である(A−
1)0.3g、テトラヒドロフラン5.4gとともにボ
ールミリングした後、テトラヒドロフランを62.7g
加え攪拌し2wt%の塗布液を調整し、アルミニウムを
1000Åの厚さに蒸着した75μm厚のポリエステル
フィルム上にドクターブレードにて塗布し、乾燥後の膜
厚が0.5μmのCGLを設けた。
【化14】 次に前記実施例2で使用した電子輸送材料(B−2)6
g、ポリカーボネートZ9g、シリコンオイル(KF5
0;信越化学社製)0.009gをテトラヒドロフラン
85gに溶解し、塗布液を調整し、CGL上にドクター
ブレードにて塗布し、乾燥後の膜厚20μmのCTLを
積層し電子写真用感光体を作製した。(A−1)及び
(B−2)をそれぞれアセトニトリルに溶解し、還元電
位Eredを参照電極SCEに対して測定したところ、
(A−1)が−1.03V、(B−2)が−0.43V
であり、(A−1)の方が電子親和力が弱いことが判
る。
g、ポリカーボネートZ9g、シリコンオイル(KF5
0;信越化学社製)0.009gをテトラヒドロフラン
85gに溶解し、塗布液を調整し、CGL上にドクター
ブレードにて塗布し、乾燥後の膜厚20μmのCTLを
積層し電子写真用感光体を作製した。(A−1)及び
(B−2)をそれぞれアセトニトリルに溶解し、還元電
位Eredを参照電極SCEに対して測定したところ、
(A−1)が−1.03V、(B−2)が−0.43V
であり、(A−1)の方が電子親和力が弱いことが判
る。
【0020】実施例6 実施例5において、(A−1)を下記構造式で示される
化合物(A−2)に代えた以外は、実施例5と同様の条
件で電子写真用感光体を作製した。
化合物(A−2)に代えた以外は、実施例5と同様の条
件で電子写真用感光体を作製した。
【化15】 (A−2)をアセトニトリルに溶解し、還元電位を測定
したところ、−0.90V(vs SCE)であった。
(B−2)は−0.43Vであり、(A−2)の方が電
子親和力が弱いことが判る。
したところ、−0.90V(vs SCE)であった。
(B−2)は−0.43Vであり、(A−2)の方が電
子親和力が弱いことが判る。
【0021】実施例7 実施例5において、(A−1)を下記構造式で示される
化合物(A−3)に代えた以外は、実施例5と同様の条
件でポリエステルフィルム上にドクターブレードにて塗
布し、乾燥後の膜厚が0.5μmのCGLを設けた。
化合物(A−3)に代えた以外は、実施例5と同様の条
件でポリエステルフィルム上にドクターブレードにて塗
布し、乾燥後の膜厚が0.5μmのCGLを設けた。
【化16】 次に実施例5において、(B−2)を前記実施例2で構
造式を示す化合物(B−3)に代えた以外は、実施例5
と同様の条件で前記のCGL上にドクターブレードにて
塗布し乾燥後の膜厚を20μmのCTLを積層し電子写
真用感光体を作製した。(A−3)及び(B−3)をそ
れぞれアセトニトリルに溶解し、還元電位Eredを参
照電極SCEに対して測定したところ、(A−3)が−
0.94V、(B−3)が−0.59Vであり、(A−
3)の方が電子親和力が弱いことが判る。
造式を示す化合物(B−3)に代えた以外は、実施例5
と同様の条件で前記のCGL上にドクターブレードにて
塗布し乾燥後の膜厚を20μmのCTLを積層し電子写
真用感光体を作製した。(A−3)及び(B−3)をそ
れぞれアセトニトリルに溶解し、還元電位Eredを参
照電極SCEに対して測定したところ、(A−3)が−
0.94V、(B−3)が−0.59Vであり、(A−
3)の方が電子親和力が弱いことが判る。
【0022】実施例8 実施例7において、(A−3)を下記構造式で示される
化合物(A−4)に代えた以外は、実施例7と同様の条
件で電子写真用感光体を作製した。
化合物(A−4)に代えた以外は、実施例7と同様の条
件で電子写真用感光体を作製した。
【化17】 (A−5)をアセトニトリルに溶解し、還元電位を測定
したところ、−0.78V(vs SCE)であった。
実施例7より(B−2)の還元電位は−0.59Vであ
り、(A−4)の方が電子親和力が弱いことが判る。
したところ、−0.78V(vs SCE)であった。
実施例7より(B−2)の還元電位は−0.59Vであ
り、(A−4)の方が電子親和力が弱いことが判る。
【0023】実施例9 実施例5において、アクセプタ化合物(A−1)を下記
構造式で示される化合物(A−5)に代えた以外は、実
施例5と同様の条件でポリエステルフィルム上にドクタ
ーブレードにより塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μmの
CGLを設けた。
構造式で示される化合物(A−5)に代えた以外は、実
施例5と同様の条件でポリエステルフィルム上にドクタ
ーブレードにより塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μmの
CGLを設けた。
【化18】 次に実施例5において、CTLの電子移動材料(B−
2)を下記構造式で示される化合物(B−5)に代えた
以外は、実施例5と同様の条件で前記のCGL上にドク
ターブレードによりCTL液を塗布し、乾燥後の膜厚を
20μmのCTLを積層し電子写真用感光体を作製し
た。
2)を下記構造式で示される化合物(B−5)に代えた
以外は、実施例5と同様の条件で前記のCGL上にドク
ターブレードによりCTL液を塗布し、乾燥後の膜厚を
20μmのCTLを積層し電子写真用感光体を作製し
た。
【化19】 (A−5)及び(B−5)をそれぞれアセトニトリルに
溶解し、還元電位Eredを参照電極SCEに対して測
定したところ、(A−5)が−0.875V、(B−
5)が−0.47Vであり、(A−5)の方が電子親和
力が弱いことが判る。
溶解し、還元電位Eredを参照電極SCEに対して測
定したところ、(A−5)が−0.875V、(B−
5)が−0.47Vであり、(A−5)の方が電子親和
力が弱いことが判る。
【0024】実施例10 実施例9において、アクセプタ化合物(A−5)を下記
構造式で示される化合物(A−6)に代えた以外は、実
施例9と同様の条件でポリエステルフィルム上にドクタ
ーブレードにより塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μmの
CGLを設けた。
構造式で示される化合物(A−6)に代えた以外は、実
施例9と同様の条件でポリエステルフィルム上にドクタ
ーブレードにより塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μmの
CGLを設けた。
【化20】 次に実施例5において、CTLの電子移動材料(B−
2)を前記実施例9に示される構造式の化合物(B−
5)に代えた以外は、実施例5と同様の条件で前記のC
GL上にドクターブレードによりCTL液を塗布し、乾
燥後の膜厚20μmのCTLを積層し電子写真用感光体
を作製した。(A−6)をアセトニトリルに溶解して、
還元電位を測定したところ、−0.885V(vs S
CE)であった。なお、CTLに用いた電子移動材料
(B−5)の還元電位が−0.47Vであり、(A−
6)の方が電子親和力が弱いことが判る。
2)を前記実施例9に示される構造式の化合物(B−
5)に代えた以外は、実施例5と同様の条件で前記のC
GL上にドクターブレードによりCTL液を塗布し、乾
燥後の膜厚20μmのCTLを積層し電子写真用感光体
を作製した。(A−6)をアセトニトリルに溶解して、
還元電位を測定したところ、−0.885V(vs S
CE)であった。なお、CTLに用いた電子移動材料
(B−5)の還元電位が−0.47Vであり、(A−
6)の方が電子親和力が弱いことが判る。
【0025】実施例11 実施例5において、アクセプタ化合物(A−1)を下記
構造式で示される化合物(A−7)に代えた以外は、実
施例5と同様の条件でポリエステルフィルム上にドクタ
ーブレードにて塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μmのC
GLを設けた。
構造式で示される化合物(A−7)に代えた以外は、実
施例5と同様の条件でポリエステルフィルム上にドクタ
ーブレードにて塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μmのC
GLを設けた。
【化21】 次に実施例5において、CTLに用いた電子移動材料
(B−2)を前記実施例4で示される構造式の化合物
(B−4)に代えた以外は、実施例5と同様の条件で前
記のCGL上にドクターブレードにてCTL液を塗布
し、乾燥後の膜厚20μmのCTLを積層し、電子写真
用感光体を作製した。(A−7)及び(B−4)をそれ
ぞれアセトニトリルに溶解し、還元電位Eredを参照
電極SCEに対して測定したところ、(A−7)が−
0.95V、(B−4)が−0.55Vであり、(A−
7)の方が電子親和力が弱いことが判る。
(B−2)を前記実施例4で示される構造式の化合物
(B−4)に代えた以外は、実施例5と同様の条件で前
記のCGL上にドクターブレードにてCTL液を塗布
し、乾燥後の膜厚20μmのCTLを積層し、電子写真
用感光体を作製した。(A−7)及び(B−4)をそれ
ぞれアセトニトリルに溶解し、還元電位Eredを参照
電極SCEに対して測定したところ、(A−7)が−
0.95V、(B−4)が−0.55Vであり、(A−
7)の方が電子親和力が弱いことが判る。
【0026】実施例12 実施例11において、アクセプタ化合物(A−1)を下
記構造式で示される化合物(A−8)に代えた以外は、
実施例11と同様にして、電子写真用感光体を作製し
た。
記構造式で示される化合物(A−8)に代えた以外は、
実施例11と同様にして、電子写真用感光体を作製し
た。
【化22】 (A−8)をアセトニトリルに溶解し、還元電位を測定
したところ、−1.05V(vs SCE)であった。
なおCTLに用いた電子移動材料(B−4)の還元電位
は−0.55Vであり、(A−8)の方が電子親和力が
弱いことが判る。
したところ、−1.05V(vs SCE)であった。
なおCTLに用いた電子移動材料(B−4)の還元電位
は−0.55Vであり、(A−8)の方が電子親和力が
弱いことが判る。
【0027】実施例13 実施例5において、アクセプタ化合物(A−1)を下記
構造式で示される化合物(A−9)に代えた以外は、実
施例5と同様の条件で、電子写真用感光体を作製した。
構造式で示される化合物(A−9)に代えた以外は、実
施例5と同様の条件で、電子写真用感光体を作製した。
【化23】 (A−9)をアセトニトリルに溶解して還元電位Ere
dを参照電極SCEに対して測定したところ、−0.9
25Vであった。なお、CTLに用いた電子移動材料
(B−2)の還元電位は−0.43Vであり、(A−
9)の方が電子親和力が弱いことが判る。
dを参照電極SCEに対して測定したところ、−0.9
25Vであった。なお、CTLに用いた電子移動材料
(B−2)の還元電位は−0.43Vであり、(A−
9)の方が電子親和力が弱いことが判る。
【0028】実施例14 実施例13において、アクセプタ化合物(A−9)を下
記構造式で示される化合物(A−10)に代えた以外
は、実施例13と同様の条件で、電子写真用感光体を作
成した。
記構造式で示される化合物(A−10)に代えた以外
は、実施例13と同様の条件で、電子写真用感光体を作
成した。
【化24】 (A−10)をアセトニトリルに溶解して還元電位Er
edを参照電極SCEに対して測定したところ、−0.
87Vであった。なお、CTLに用いた電子移動材料
(B−2)の還元電位は−0.43Vであり、(A−1
0)の方が電子親和力が弱いことが判る。
edを参照電極SCEに対して測定したところ、−0.
87Vであった。なお、CTLに用いた電子移動材料
(B−2)の還元電位は−0.43Vであり、(A−1
0)の方が電子親和力が弱いことが判る。
【0029】実施例15 実施例5において、アクセプタ化合物(A−1)を下記
構造式で示される化合物(A−11)に代えた以外は、
実施例5と同様の条件でポリエステルフィルム上にドク
ターブレードにより塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μm
のCGLを設けた。
構造式で示される化合物(A−11)に代えた以外は、
実施例5と同様の条件でポリエステルフィルム上にドク
ターブレードにより塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μm
のCGLを設けた。
【化25】 次に実施例5において、CTLの電子移動材料(B−
2)を前記実施例9で示される構造式の化合物(B−
5)に代えた以外は、実施例5と同様の条件で前記のC
GL上にドクターブレードによりCTL液を塗布し、乾
燥後の膜厚20μmのCTLを積層し、電子写真用感光
体を作製した。(A−11)をアセトニトリルに溶解し
て還元電位Eredを参照電極SCEに対して測定した
ところ、−0.53Vであった。なお、CTLに用いた
電子移動材料(B−5)の還元電位は−0.47Vであ
り、(A−11)の方が電子親和力が弱いことが判る。
2)を前記実施例9で示される構造式の化合物(B−
5)に代えた以外は、実施例5と同様の条件で前記のC
GL上にドクターブレードによりCTL液を塗布し、乾
燥後の膜厚20μmのCTLを積層し、電子写真用感光
体を作製した。(A−11)をアセトニトリルに溶解し
て還元電位Eredを参照電極SCEに対して測定した
ところ、−0.53Vであった。なお、CTLに用いた
電子移動材料(B−5)の還元電位は−0.47Vであ
り、(A−11)の方が電子親和力が弱いことが判る。
【0030】比較例1 実施例1において、CGLの結着剤をポリカーボネート
Zに代えてブチラール樹脂(エレックスBLS;積水化
学社製)を使用した以外は、実施例1と同様の条件で電
子写真用感光体を作製した。
Zに代えてブチラール樹脂(エレックスBLS;積水化
学社製)を使用した以外は、実施例1と同様の条件で電
子写真用感光体を作製した。
【0031】比較例2 実施例2において、CGLの結着剤をポリカーボネート
Zに代えてブチラール樹脂(エレックスBLS;積水化
学社製)を使用した以外は、実施例2と同様の条件で電
子写真用感光体を作製した。
Zに代えてブチラール樹脂(エレックスBLS;積水化
学社製)を使用した以外は、実施例2と同様の条件で電
子写真用感光体を作製した。
【0032】比較例3 実施例3において、CGLの結着剤をポリカーボネート
Zに代えてブチラール樹脂(エレックスBLS;積水化
学社製)を使用した以外は、実施例3と同様の条件で電
子写真用感光体を作製した。
Zに代えてブチラール樹脂(エレックスBLS;積水化
学社製)を使用した以外は、実施例3と同様の条件で電
子写真用感光体を作製した。
【0033】比較例4 実施例3において、CGLの結着剤をポリカーボネート
Zに代えてブチラール樹脂(エレックスBLS;積水化
学社製)を使用した以外は、実施例3と同様の条件で電
子写真用感光体を作製した。
Zに代えてブチラール樹脂(エレックスBLS;積水化
学社製)を使用した以外は、実施例3と同様の条件で電
子写真用感光体を作製した。
【0034】比較例5 実施例5において、アクセプタ化合物(A−1)に代え
て、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンを使用
した以外は、実施例5と同様の条件で電子写真用感光体
を作製した。2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ンをアセトニトリルに溶解して還元電位を測定したとこ
ろ、−0.155V(vs SCE)であった。なおC
TLに用いた電子移動材料(B−2)の還元電位は−
0.43Vであり、2,4,5,7−テトラニトロフル
オレノンの方が電子親和力が強いことが判る。
て、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンを使用
した以外は、実施例5と同様の条件で電子写真用感光体
を作製した。2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ンをアセトニトリルに溶解して還元電位を測定したとこ
ろ、−0.155V(vs SCE)であった。なおC
TLに用いた電子移動材料(B−2)の還元電位は−
0.43Vであり、2,4,5,7−テトラニトロフル
オレノンの方が電子親和力が強いことが判る。
【0035】比較例6 実施例7において、アクセプタ化合物(A−3)に代え
て、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンを使用
した以外は、実施例7と同様の条件で電子写真用感光体
を作製した。2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ンの還元電位は−0.155V(vs SCE)、CT
Lに用いた電子移動材料(B−3)の還元電位は−0.
59Vであり、2,4,5,7−テトラニトロフルオレ
ノンの方が電子親和力が強いことが判る。
て、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンを使用
した以外は、実施例7と同様の条件で電子写真用感光体
を作製した。2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ンの還元電位は−0.155V(vs SCE)、CT
Lに用いた電子移動材料(B−3)の還元電位は−0.
59Vであり、2,4,5,7−テトラニトロフルオレ
ノンの方が電子親和力が強いことが判る。
【0036】比較例7 実施例9において、アクセプタ化合物(A−5)に代え
て、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンを使用
した以外は、実施例9と同様の条件で電子写真用感光体
を作製した。2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ンの還元電位は−0.155V(vs SCE)、CT
Lに用いた電子移動材料(B−5)の還元電位は−0.
47Vであり、2,4,5,7−テトラニトロフルオレ
ノンの方が電子親和力が強いことが判る。
て、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンを使用
した以外は、実施例9と同様の条件で電子写真用感光体
を作製した。2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ンの還元電位は−0.155V(vs SCE)、CT
Lに用いた電子移動材料(B−5)の還元電位は−0.
47Vであり、2,4,5,7−テトラニトロフルオレ
ノンの方が電子親和力が強いことが判る。
【0037】比較例8 実施例9において、アクセプタ化合物(A−5)に代え
て、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンを使用
した以外は、実施例9と同様の条件で電子写真用感光体
を作製した。2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ンの還元電位は−0.155V(vs SCE)、CT
Lに用いた電子移動材料(B−4)の還元電位は−0.
55Vであり、2,4,5,7−テトラニトロフルオレ
ノンの方が電子親和力が強いことが判る。このようにし
て作製した実施例及び比較例の電子写真用感光体を川口
電機社製の静電複写紙試験装置(SP−428)を用
い、+6kVのコロナ放電を20秒間行なって帯電せし
めた後の表面電位Vs(V)、20秒間暗減衰させた後
の表面電位Vo(V)と20ルックスのタングステン光
照射後、表面電位が1/2に減衰するのに要する露光量
1/2、光照射30秒後の表面電位V20(V)を測定し
電子写真特性を評価した。実施例の結果を表4(1)
に、比較例の結果を表4(2)に示す。
て、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンを使用
した以外は、実施例9と同様の条件で電子写真用感光体
を作製した。2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ンの還元電位は−0.155V(vs SCE)、CT
Lに用いた電子移動材料(B−4)の還元電位は−0.
55Vであり、2,4,5,7−テトラニトロフルオレ
ノンの方が電子親和力が強いことが判る。このようにし
て作製した実施例及び比較例の電子写真用感光体を川口
電機社製の静電複写紙試験装置(SP−428)を用
い、+6kVのコロナ放電を20秒間行なって帯電せし
めた後の表面電位Vs(V)、20秒間暗減衰させた後
の表面電位Vo(V)と20ルックスのタングステン光
照射後、表面電位が1/2に減衰するのに要する露光量
1/2、光照射30秒後の表面電位V20(V)を測定し
電子写真特性を評価した。実施例の結果を表4(1)
に、比較例の結果を表4(2)に示す。
【0038】
【表4(1)】
【0039】
【表4(2)】
【0040】
【発明の効果】本発明の正帯電型順層感光体はCGL、
CTLに少なくとも同一の結着剤、特にポリカーボネー
トZを使用することにより、さらにCTLに使用するア
クセプタ性化合物よりも還元電位の値が大きい(電子親
和力の弱い)アクセプタ性化合物をCGLに含有させる
ことにより、帯電性及び感度に優れ、また長期の繰返し
使用に対する静電特性の安定性に富み、かつ、オゾン発
生量が少ない正帯電プロセスで使用する積層型電子写真
用感光体を得ることができる。
CTLに少なくとも同一の結着剤、特にポリカーボネー
トZを使用することにより、さらにCTLに使用するア
クセプタ性化合物よりも還元電位の値が大きい(電子親
和力の弱い)アクセプタ性化合物をCGLに含有させる
ことにより、帯電性及び感度に優れ、また長期の繰返し
使用に対する静電特性の安定性に富み、かつ、オゾン発
生量が少ない正帯電プロセスで使用する積層型電子写真
用感光体を得ることができる。
【図1】 本発明の順層型積層感光体の構成を示す図で
ある。 1 導電性基板 2 電荷発生層 3 電荷輸送層
ある。 1 導電性基板 2 電荷発生層 3 電荷輸送層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 雅夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 寺村 薫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 市川 由美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (10)
- 【請求項1】 導電性基板上に電荷発生層(CGL)、
電子輸送能を有するアクセプタ性化合物を含有する電荷
輸送層(CTL)を順次積層して構成される電子写真用
感光体において、該CGL及び該CTL中に少なくとも
一種類以上の同一の結着剤を含有させることを特徴とす
る電子写真用感光体。 - 【請求項2】 CGL及びCTL中に含有させる同一の
結着剤がポリカーボネートZであることを特徴とする請
求項1に記載の電子写真用感光体。 - 【請求項3】 CGL中に電子輸送能を有するアクセプ
タ性化合物を含有させることを特徴とする請求項1に記
載の電子写真用感光体。 - 【請求項4】 CGL及びCTL中にアクセプタ性化合
物を含有させ、CGL中に含有させるアクセプタ性化合
物の還元電位の値がCTL中に含有させるアクセプタ性
化合物の還元電位の値よりも大きいことを特徴とする請
求項1に記載の電子写真用感光体。 - 【請求項5】 CGL中に含有させるアクセプタ性化合
物が、一般式(I)で示される芳香族カルボニル化合物
であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用感
光体。 【化1】 〔式中、R3、R4はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、N−
アルキルカルバモイル基、アルキルカルボニル基、アリ
ールカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アミノ基、または下記式(I−
a)で示される基を示し、n、mはそれぞれ1から3の
整数を示す。 【化2】 (但し、Aは水素原子またはアルキル基を示し、B及び
Dは少なくともその一方が置換もしくは無置換のフェニ
ル基を、他方が水素原子を示す。)〕。 - 【請求項6】 CGL中に含有させるアクセプタ性化合
物が、一般式(II)で示されるジシアノメチレン化合
物であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用
感光体。 【化3】 〔式中、R3、R4はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、N−
アルキルカルバモイル基、アルキルカルボニル基、アリ
ールカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アミノ基、または下記式(II
−a)で示される基を示し、n、mはそれぞれ1から3
の整数を示す。 【化4】 (但し、Aは水素原子またはアルキル基を示し、B及び
Dは少なくともその一方が置換もしくは無置換のフェニ
ル基を、他方が水素原子を示す。)〕。 - 【請求項7】 CGL中に含有させるアクセプタ性化合
物が、一般式(III)で示されるα−シアノスチルベ
ン化合物であることを特徴とする請求項1に記載の電子
写真用感光体。 【化5】 (式中、R1、R2は置換もしくは無置換のフェニル基、
置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換
の多環芳香族基、あるいは置換もしくは無置換の複素環
基を表わす。) - 【請求項8】 CGL中に含有させるアクセプタ性化合
物が、一般式(IV)で示されるオキサゾール化合物で
あることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用感光
体。 【化6】 (式中、Ar1、Ar2は置換または無置換芳香族炭化水
素基を表わす。) - 【請求項9】 CGL中に含有させるアクセプタ性化合
物が、一般式(V)で示されるビニリデン化合物である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子写真用感光体。 【化7】 (式中、Ar1、Ar2は置換または無置換芳香族炭化水
素基、Xはシアノ基またはアルコキシカルボニル基を表
わす。) - 【請求項10】 CGL中に含有させるアクセプタ性化
合物が、一般式(VI)で示されるキノン化合物である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子写真用感光体。 【化8】 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
置換もしくは無置換のフェニル基、R2は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシカルボニル基、N−アルキルカ
ルバモイル基、シアノ基またはニトロ基、nは1から3
の整数を示す。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2617494A JPH07219251A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 電子写真用感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2617494A JPH07219251A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 電子写真用感光体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07219251A true JPH07219251A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=12186180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2617494A Pending JPH07219251A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 電子写真用感光体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07219251A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09319104A (ja) * | 1996-05-24 | 1997-12-12 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体 |
| JP2006018267A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-19 | Xerox Corp | 光導電性部材 |
| JP2013137523A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-07-11 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
| US8765337B2 (en) | 2006-05-30 | 2014-07-01 | Kyocera Mita Corporation | Multilayer type electrophotographic photoconductor and image forming apparatus |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP2617494A patent/JPH07219251A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09319104A (ja) * | 1996-05-24 | 1997-12-12 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体 |
| JP2006018267A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-19 | Xerox Corp | 光導電性部材 |
| US8765337B2 (en) | 2006-05-30 | 2014-07-01 | Kyocera Mita Corporation | Multilayer type electrophotographic photoconductor and image forming apparatus |
| JP2013137523A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-07-11 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
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