JPH0722007Y2 - 高圧耐火電線 - Google Patents

高圧耐火電線

Info

Publication number
JPH0722007Y2
JPH0722007Y2 JP1992043619U JP4361992U JPH0722007Y2 JP H0722007 Y2 JPH0722007 Y2 JP H0722007Y2 JP 1992043619 U JP1992043619 U JP 1992043619U JP 4361992 U JP4361992 U JP 4361992U JP H0722007 Y2 JPH0722007 Y2 JP H0722007Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat
fire
resistant
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992043619U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH058825U (ja
Inventor
至 原島
秀蔵 古山
英一 伊東
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭和電線電纜株式会社 filed Critical 昭和電線電纜株式会社
Priority to JP1992043619U priority Critical patent/JPH0722007Y2/ja
Publication of JPH058825U publication Critical patent/JPH058825U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0722007Y2 publication Critical patent/JPH0722007Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ビルその他の内部配線
用として使用する場合に有用な高圧耐火電線に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の高層化に伴ない、火災対
策が重視され、火災時における被害を最小限に止めるた
めに、火災発生初期に建物内の消防設備、避難設備など
の防災機器に30分以上通電可能な3.3〜6.6kV
の高圧耐火電線が使用されている。従来、このような目
的で使用される高圧耐火電線としては図1に示されるよ
うに、導体1上にマイカテープの巻回層(厚さ 0.1
2mm,1/2ラップ巻 15層)より成る耐火層2を設
け、この上に、一般の架橋ポリエチレン絶縁ビニルシー
スケーブル(以下CVケーブルという)と同様に架橋ポ
リエチレン絶縁層3及び遮蔽層4を設け、更に、この上
にガラスクロステープの1/2ラップ巻 1層により形
成される耐火保護層5及び難燃性ビニルシース6を施し
たいわゆる内部耐火層型の高圧耐火電線が知られてい
る。しかしながら、かかる構成の内部耐火層型高圧耐火
電線においては、マイカテープ巻回層の上に直接架橋ポ
リエチレンを押出被覆し、これを架橋すると、架橋時の
蒸気圧(15kg/cm2 程度)によりマイカテープ巻回層
にシワが発生し、マイカテープの一部が架橋ポリエチレ
ン絶縁層3に食い込む難点があった。また、導体1上の
マイカテープ巻回層が水トリー進展の促進要素となる難
点もある。すなわち、近時においては、高圧耐火電線が
非常電源専用として使用されるほか常用電源として共用
されるケースが多くなってきており、しかして、この電
線が高湿度の環境下で長期間使用されると、マイカテー
プのマイカ層の微小突起やこの層と架橋ポリエチレン絶
縁層間のギャップ等が水トリー進展の発端となり、当
然、一般のCVケーブルで遭遇している水トリーの問題
がクローズアップされることになる。更に、かかる構成
においては、高価なマイカテープを多数枚巻付けるため
高価となる難点もあった。
【0003】このため、図2に示すように、一般のCV
ケーブル7上に、外部耐火層8及び保護ジャケット9を
設けた、いわゆる外部耐火層型高圧耐火電線が開発され
ているが、かかる構成の外部耐火層型の高圧耐火電線に
おいては、外部耐火層がアスベストテープ等の無機質テ
ープを巻回したもので形成されているため、機械的強度
が一般の材料に比較して劣り、電線布設時あるいは使用
中におけるケーブル線路の点検時等において損傷を受け
易い難点があり、また無機質テープを多数枚巻き付ける
ため、無機質テープの巻付工程が多くなり、必然的に高
価となる難点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、このような
点に着目してなされたもので、架橋ポリエチレン絶縁層
に水トリーが発生する恐れがなく、また電線布設時ある
いは使用中におけるケーブル線路の点検時等において損
傷を受ける恐れがない上、安価な高圧耐火電線を提供す
ることを目的としている。
【0005】本考案の高圧耐火電線は、架橋ポリエチレ
ン絶縁層を有し、この外側にシースを備えるケーブル本
体の前記シース上に、水酸化アルミニウム及び発泡剤を
配合したテープの巻回層より成る吸熱性耐火層を設け、
この吸熱性耐火層の上にエポキシガラスクロスもしくは
難燃紙の巻回層より成る断熱性耐火層を設け、更にこの
断熱性耐火層の上に難燃性のポリ塩化ビニルから成るジ
ャケットを設けて成ることを特徴としている。
【0006】
【作用】本考案の高圧耐火電線においては、最外層に難
燃性のポリ塩化ビニルから成るジャケットが存在するの
で、火災が生じると、先ず、この難燃性ポリ塩化ビニル
が燃焼して炭化層を形成し、この炭化層によって、ジャ
ケットの内部に存在する断熱性耐火層が直接火炎に触れ
るのを防止することができる。また、断熱性耐火層の断
熱効果により、ケーブル内部への熱伝達を遅らせ、次
に、断熱性耐火層の内側に存在する吸熱性耐火層の熱に
より生起する吸熱性化学反応によって、ケーブル本体へ
の熱の伝達を遅延させることが可能になる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を一実施例の図面に基づいて説
明する。図3において、本考案に係る高圧耐火電線は、
一般の架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(以
下、「CVケーブル」という。)より成るケーブル本体
10と、このケーブル本体10のシース上に設けられる
吸熱性耐火層11と、この吸熱性耐火層11の外周に設
けられる断熱性耐火層12と、この断熱性耐火層12の
外周に設けられる難燃性のポリ塩化ビニルから成るジャ
ケット層13とで構成されている。吸熱性耐火層11
は、後述する水酸化アルミニウム及び発泡剤を配合した
テープの巻回層により、また、断熱性耐火層12は、後
述するエポキシガラスクロスもしくは難燃紙の巻回層に
より、それぞれ形成されている。ところで、高圧耐火電
線の外部耐火層としては、火災時において外部より加え
られる熱(JIS A1304による標準火災曲線で
は、30分間で840℃まで昇温させる)に対して
(イ)断熱性が大きく、外部よりの熱を内部絶縁体にな
るべく伝達しないこと、(ロ)外部よりの加熱時、耐火
層としての形状を保持すること(亀裂、滴下など内部ケ
ーブルへ熱伝達を助成する現象を生じないこと)及び
(ハ)加熱により生ずる化学反応又は相変化において、
これらの反応又は相変化が吸(潜)熱タイプであること
(内部ケーブルの温度上昇の阻止)等の基本性能が要求
される。しかして、本考案者等は上記の3性能を評価す
るために、後述するような試験方法により、各種素材の
選定試験を実施した。先ず、最初に、断熱特性比較の試
験方法について述べる。図4に示すように、直径70m
m、厚さ10mmの銅円板14上に試料15を載せ、下部
よりブンゼンバーナー16で加熱し、銅円板14及び試
料15表面の温度変化を熱電対17,18でそれぞれ測
定する。図中19は500g の耐火レンガを示してい
る。表1は、以上の試験方法によって試験した場合の各
種素材の測定結果を示している。
【0008】
【表1】 表1より、断熱効果に寄与する要因としては、単に物理
的な熱伝導性の大小の他に、加熱時の発泡又は熱軟化等
により銅円板(熱源)との距離を大きく(小さく)する
ような形状変化の効果もかなり寄与していることが判る
が、これらの詳細については後述する。
【0009】次に、示差熱分析(以下DTAという)に
よる各種素材の吸熱特性の調査結果について述べる。こ
こにDTAとは、物質が、加熱あるいは冷却されること
によって生じる溶解、蒸発等の相変化や熱分解などの化
学反応を起す時に、図5に示すように、潜熱又はある温
度範囲にわたって吸熱あるいは発熱などのエネルギー変
化を検出する一つの方法である。高圧耐火電線の外部耐
火層としては、加熱時にこれらの素材が吸熱反応即ち、
内部への熱伝達を減少させる挙動を示すものが望まし
い。なお、DTA曲線20は図6に示すように、電気炉
20内に基準物質21と試料22を収納し、電気炉20
の温度を上昇させることによって得られる。すなわち、
基準物質21と試料22間に温度差が生ずると、両者の
下部位置に配置した熱電対23,24を介しその差がD
TA回路ユニット25に導入され、その出力がレコーダ
26に記録される。
【0010】図5は、フレームシールでのDTA曲線の
測定例を示しているが、素材(試料)の吸熱性の比較
は、点線で示すようにベースライン27を引き、このベ
ースライン27と吸熱側のDTA曲線20とで囲まれた
面積Sを求め、この面積Sの大小により相対比較され
る。すなわち面積Sが大のものは素材の吸熱性が優れて
いることを示し、小のものはその吸熱特性で小であるこ
とを意味している。図中、28は重量変化曲線、29は
炉温を示している。なお、最近、低発煙性の難撚剤とし
て用いられるようになってきている水酸化アルミ(AL
(OH)3 )は、加熱時に、下式のように分解しH2
(水蒸気)を放出する。
【0011】2AL((OH)3 )→AL2 3 +3H
2 O(水蒸気)◎ 水酸化アルミの難燃効果はこのような水分の吸熱作用に
よるものである。以上により測定した素材選別試験の結
果は前述の表1に記載されており、これによると、各種
素材は、(イ)加熱時に、発泡現象により熱伝導性を減
小せしめるタイプのもの、(ロ)熱分解時における吸熱
特性に顕著な効果を示すもの、(ハ)熱分解生成物が炭
化層を形成し、内部絶縁体を保護するもの及び(ニ)上
記(イ)、(ロ)及び(ハ)の効果を合せもつものに大
別される。これらの試験結果から、3×14mm2 の6.
6kV CVケーブルの上に、表1で選別した各種材料
を表2に示す厚さで巻回し、更にその上にポリ塩化ビニ
ル系のジャケットを押出被覆して図3に示す構造の各種
のケーブル(資料:1〜14)を作成した。
【0012】
【表2】 これらの各種のケーブル試料について、消防庁告示第7
号に規定された方法に従って耐火性能試験を実施した結
果は、表2に示すとおりであった。なお、消防庁告示第
7号に定められた規格は、6.6kVケーブルの場合、
燃焼時間30分で840℃まで昇温させ、その間4.4
kV、その後7.6kVで10分間の耐圧試験に耐え、
且つ、燃焼開始後30分に至る直前の絶縁抵抗が1メグ
オーム以上という内容のものである。しかして、表2に
示す合否の判定は、上記3項目の規格のいずれをも満足
するものを合格とした。表2より、一般CVケーブルの
シース上に吸熱性及び断熱性を有する2種類の耐火層を
巻回し、更にその上に難燃性のポリ塩化ビニルジャケッ
トを施したケーブルは、従来のケーブルより著しく耐火
性能が、優れていることが判明した。
【0013】かかる構成の高圧耐火電線においては、導
体と架橋ポリエチレン絶縁層間にマイカテープの巻回層
が存在しないので、水トリーが発生する恐れが少なく、
また、最外層に難燃性ポリ塩化ビニルより成るジャケッ
トが存在するので、火災が生じると、先ず、この難燃性
ポリ塩化ビニルが燃焼して炭化層を形成し、この炭化層
によって、ジャケットの内部に存在する断熱性耐火層が
直接火炎に触れるのを防止することができる。更に、断
熱性耐火層の断熱効果により、ケーブル内部への熱伝達
を遅らせ、また、断熱性耐火層の内側に存在する吸熱性
耐火層の熱により生起する吸熱性化学反応によって、ケ
ーブル本体への熱の伝達をより遅延させることが可能に
なる。また、エポキシガラスクロスもしくは難燃紙の巻
回層より成る断熱性耐火層の外側に、難燃性ポリ塩化ビ
ニルより成るジャケットが存在するので、電線布設時あ
るいは使用中におけるケーブル線路の点検時等において
断熱性耐火層が損傷を受ける恐れがない上、エポキシガ
ラスクロスもしくは難燃紙の少数枚の巻き付けによって
断熱性耐火層を形成しうるので、安価な高圧耐火電線を
提供することができる。
【0014】
【考案の効果】上記から明らかなように、本考案の高圧
耐火電線においては、水トリーが発生する恐れがなく、
また、ジャケットの内部に存在する断熱性耐火層が直接
火炎に触れるのを防止でき、更に、断熱性耐火層の断熱
効果により、ケーブル内部への熱伝達を遅らせることが
できる上、吸熱性耐火層の存在によって、ケーブル本体
への熱の伝達をより遅延させることができる。また、電
線布設時あるいは使用中におけるケーブル線路の点検時
等において断熱性耐火層が損傷を受ける恐れがなく、も
って消防庁告示第7号に規定された規格を満足し、かつ
安価にして特性の安定した高圧耐火電線を提供すること
ができる
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の高圧耐火電線の横断面図
【図2】従来の高圧耐火電線の横断面図
【図3】本考案の高圧耐火電線の横断面図
【図4】各種素材の断熱特性比較の試験状況を示す説明
【図5】示差熱分析の(DTA)の測定例を示す説明図
【図6】DTAの測定状況を示す説明図
【符号の説明】
10…………ケーブル本体 11…………吸熱性耐火層 12…………断熱性耐火層 13…………ジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−50485(JP,A) 実開 昭56−124918(JP,U) 実開 昭56−124920(JP,U) 実開 昭58−95515(JP,U) 実開 昭58−52818(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋ポリエチレン絶縁層を有し、この外側
    にシースを備えるケーブル本体の前記シース上に、水酸
    化アルミニウム及び発泡剤を配合したテープの巻回層よ
    り成る吸熱性耐火層を設け、この吸熱性耐火層の上にエ
    ポキシガラスクロスもしくは難燃紙の巻回層より成る断
    熱性耐火層を設け、更にこの断熱性耐火層の上に難燃性
    のポリ塩化ビニルから成るジャケットを設けて成ること
    を特徴とする高圧耐火電線。
JP1992043619U 1992-06-23 1992-06-23 高圧耐火電線 Expired - Lifetime JPH0722007Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992043619U JPH0722007Y2 (ja) 1992-06-23 1992-06-23 高圧耐火電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992043619U JPH0722007Y2 (ja) 1992-06-23 1992-06-23 高圧耐火電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH058825U JPH058825U (ja) 1993-02-05
JPH0722007Y2 true JPH0722007Y2 (ja) 1995-05-17

Family

ID=12668863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992043619U Expired - Lifetime JPH0722007Y2 (ja) 1992-06-23 1992-06-23 高圧耐火電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0722007Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN121075754B (zh) * 2025-11-05 2026-03-06 锐洋集团东北电缆有限公司 多层复合包裹耐高温抗老化电缆

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5938682B2 (ja) * 1976-10-19 1984-09-18 日立電線株式会社 絶縁電線・ケ−ブル
JPS5895515U (ja) * 1981-12-21 1983-06-29 三菱電線工業株式会社 耐火ケ−ブル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH058825U (ja) 1993-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0139069B1 (ko) 비 할로겐화된 플라스틱 물질을 포함하는 통신케이블
JPS6050815A (ja) 耐火・耐油性ケ−ブル
JPS59196509A (ja) 難燃性ケ−ブル
CN202694917U (zh) 带护套新型多芯防火电缆
JPH0722007Y2 (ja) 高圧耐火電線
CN209183286U (zh) 铜芯交联聚乙烯绝缘无卤低烟阻燃电缆
JPS60501925A (ja) 耐燃性プレナムケーブル
JP3778478B2 (ja) ノンハロゲン難燃樹脂被覆電線
CN214753078U (zh) 一种阻燃耐高温电缆
JPS60107212A (ja) 耐火電線
CN217280178U (zh) 中压耐火电缆
CN202694916U (zh) 带护套新型单芯防火电缆
JPS60138804A (ja) 耐火電線
JPS60151904A (ja) 耐火電線
JP2552614Y2 (ja) 耐火光ファイバケーブル
CN218038658U (zh) 一种隔离型柔性矿物绝缘电缆
CN223552681U (zh) 一种耐温射频同轴电缆
CN223526886U (zh) 一种超柔矿物绝缘耐火电缆
CN210429390U (zh) 一种消防救援用环保电缆
CN207704928U (zh) 一种具有高可靠性的低烟无卤阻燃线缆
JPS5826419Y2 (ja) 耐火電線
CN217485108U (zh) 一种低烟低卤阻燃柔性防火高屏蔽中压电力电缆
JPH0326568Y2 (ja)
CN214012587U (zh) 一种环保型低烟无卤阻燃耐热软电缆
JPH08222039A (ja) 難燃耐熱電線