JPH07220771A - 圧接端子 - Google Patents
圧接端子Info
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- JPH07220771A JPH07220771A JP6007279A JP727994A JPH07220771A JP H07220771 A JPH07220771 A JP H07220771A JP 6007279 A JP6007279 A JP 6007279A JP 727994 A JP727994 A JP 727994A JP H07220771 A JPH07220771 A JP H07220771A
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- slit
- pressure contact
- electric wire
- area ratio
- contact terminal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複合環境試験における耐久性が高く、特に高
信頼性が要求される用途に使用される圧接コネクタに好
適の圧接端子を提供する。 【構成】 圧接端子3のスリット3aに電線4を圧入し
た状態でのスリット3aの断面積ASL(即ち、スリット
3aの幅W′と圧接端子3の厚さtとの積)と電線4の
導体と圧接端子3との接触面積AC との面積比AC /A
SLが1.3乃至2.8となるように、スリット3aの幅
等が設定されている。
信頼性が要求される用途に使用される圧接コネクタに好
適の圧接端子を提供する。 【構成】 圧接端子3のスリット3aに電線4を圧入し
た状態でのスリット3aの断面積ASL(即ち、スリット
3aの幅W′と圧接端子3の厚さtとの積)と電線4の
導体と圧接端子3との接触面積AC との面積比AC /A
SLが1.3乃至2.8となるように、スリット3aの幅
等が設定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーハーネスの分
岐等に使用される圧接コネクタの圧接端子に関する。
岐等に使用される圧接コネクタの圧接端子に関する。
【0002】
【従来の技術】図5はワイヤーハーネスの分岐に使用さ
れる圧接コネクタの1例を示す斜視図、図6は同じくそ
の組立図、図7は圧接コネクタの断面図、図8は従来の
圧接端子と電線との接続状態を示す模式図である。ハウ
ジング1は例えばナイロン等の絶縁体材料により形成さ
れており、このハウジング1には1組又は複数組(図で
は2組)の圧接端子3が圧入される圧接端子取り付け部
1bが設けられている。圧接端子3は黄銅等の導体によ
り形成された平板状の部材であり、この圧接端子3には
その幅が電線4の直径よりも若干小さく設定された2本
のスリット3aが相互に離隔して設けられている。ま
た、ハウジング1の長手方向の両側部には、コネクタカ
バー2を固定するためのロック穴1aが設けられてい
る。
れる圧接コネクタの1例を示す斜視図、図6は同じくそ
の組立図、図7は圧接コネクタの断面図、図8は従来の
圧接端子と電線との接続状態を示す模式図である。ハウ
ジング1は例えばナイロン等の絶縁体材料により形成さ
れており、このハウジング1には1組又は複数組(図で
は2組)の圧接端子3が圧入される圧接端子取り付け部
1bが設けられている。圧接端子3は黄銅等の導体によ
り形成された平板状の部材であり、この圧接端子3には
その幅が電線4の直径よりも若干小さく設定された2本
のスリット3aが相互に離隔して設けられている。ま
た、ハウジング1の長手方向の両側部には、コネクタカ
バー2を固定するためのロック穴1aが設けられてい
る。
【0003】コネクタカバー2は、ハウジング1と同様
にナイロン等の絶縁体材料により形成されており、その
長手方向の両側部にはロックレバー2aが下方に延出し
て設けられている。このコネクタカバー2は、ロックレ
バー2aをハウジング1のロック穴1aに挿入し、ロッ
クレバー2aの先端突起部をロック穴1aの端部に係止
させることにより、ハウジング1に固定される。なお、
このカバー2には、圧接端子3の各スリット3aに整合
する部分に、突起2bが設けられている。
にナイロン等の絶縁体材料により形成されており、その
長手方向の両側部にはロックレバー2aが下方に延出し
て設けられている。このコネクタカバー2は、ロックレ
バー2aをハウジング1のロック穴1aに挿入し、ロッ
クレバー2aの先端突起部をロック穴1aの端部に係止
させることにより、ハウジング1に固定される。なお、
このカバー2には、圧接端子3の各スリット3aに整合
する部分に、突起2bが設けられている。
【0004】次に、このように構成された従来の圧接コ
ネクタにおける電線と圧接端子との圧接接続方法につい
て説明する。先ず、ハウジング1に取り付けられた圧接
端子3の各スリット3aの上部に電線4を載置する。そ
して、ハウジング1のロック穴1aにカバー2のロック
レバー2aを挿入し、カバー2をハウジング1に押し付
けてロックレバー2aの先端突起部をロック穴1aの端
部に係止させ、ハウジング1とカバー2とを固定する。
このカバー取り付け過程で、図8に示すように、カバー
2の突起2bが電線4を押圧し、これにより電線4は圧
接端子3のスリット3a内に圧入され、スリット3aの
壁により電線4の絶縁被覆層に切れ込みが設けられて、
この切れ込みを介して圧接端子3と電線4の導体素線5
とが電気的に接続される。即ち、圧接端子3を介して2
本の電線4が相互に電気的に接続される。このようにし
て、ワイヤーハーネスを容易に分岐することができる。
ネクタにおける電線と圧接端子との圧接接続方法につい
て説明する。先ず、ハウジング1に取り付けられた圧接
端子3の各スリット3aの上部に電線4を載置する。そ
して、ハウジング1のロック穴1aにカバー2のロック
レバー2aを挿入し、カバー2をハウジング1に押し付
けてロックレバー2aの先端突起部をロック穴1aの端
部に係止させ、ハウジング1とカバー2とを固定する。
このカバー取り付け過程で、図8に示すように、カバー
2の突起2bが電線4を押圧し、これにより電線4は圧
接端子3のスリット3a内に圧入され、スリット3aの
壁により電線4の絶縁被覆層に切れ込みが設けられて、
この切れ込みを介して圧接端子3と電線4の導体素線5
とが電気的に接続される。即ち、圧接端子3を介して2
本の電線4が相互に電気的に接続される。このようにし
て、ワイヤーハーネスを容易に分岐することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の圧接端子を組み込んだ圧接コネクタにおいて
は、複合環境試験におけるコネクタ接続部の耐久性が低
いという問題点がある。複合環境試験は、圧接コネクタ
に接続された電線に電流を流しつつ、前記圧接コネクタ
に振動及びヒートサイクルを同時に加えて、電圧降下が
所定の値に到達するまでの時間(以下、寿命という)を
測定するものである。この複合環境試験における振動の
周波数は11.7〜200Hz(掃引)、加速度は2
1.6m/sec2であり、ヒートサイクルは、図9に示す
ように、80℃の温度で16時間保持した後、2時間か
けて−30℃まで温度を下げ、この温度で4時間保持し
た後、2時間かけて80℃まで温度を上昇させ、これを
1ヒートサイクルとして繰り返すものである。一般的な
用途に使用される圧接コネクタには複合環境試験におけ
るコネクタ接続部の耐久性はそれほど要求されないが、
例えば多重伝送システムの信号線の分岐等に使用される
圧接コネクタには高信頼性が要求され、複合環境試験に
おけるコネクタ接続部の寿命が例えば2000時間以上
と長いことが必要である。なお、多重伝送システムは、
多数本の電線を配線して複数の情報の伝達をする替わり
に、例えば2本の電線(ツイストペア線)のみで多くの
情報を伝達するものであり、仮に、通信線の分岐部に不
具合があれば、その影響は広範囲に及ぶ。このため、多
重通信システムの信号線の分岐に使用されるコネクタの
圧接端子は、通常の配線の分岐に使用されるコネクタの
圧接端子よりも高い信頼性が要求される。
た従来の圧接端子を組み込んだ圧接コネクタにおいて
は、複合環境試験におけるコネクタ接続部の耐久性が低
いという問題点がある。複合環境試験は、圧接コネクタ
に接続された電線に電流を流しつつ、前記圧接コネクタ
に振動及びヒートサイクルを同時に加えて、電圧降下が
所定の値に到達するまでの時間(以下、寿命という)を
測定するものである。この複合環境試験における振動の
周波数は11.7〜200Hz(掃引)、加速度は2
1.6m/sec2であり、ヒートサイクルは、図9に示す
ように、80℃の温度で16時間保持した後、2時間か
けて−30℃まで温度を下げ、この温度で4時間保持し
た後、2時間かけて80℃まで温度を上昇させ、これを
1ヒートサイクルとして繰り返すものである。一般的な
用途に使用される圧接コネクタには複合環境試験におけ
るコネクタ接続部の耐久性はそれほど要求されないが、
例えば多重伝送システムの信号線の分岐等に使用される
圧接コネクタには高信頼性が要求され、複合環境試験に
おけるコネクタ接続部の寿命が例えば2000時間以上
と長いことが必要である。なお、多重伝送システムは、
多数本の電線を配線して複数の情報の伝達をする替わり
に、例えば2本の電線(ツイストペア線)のみで多くの
情報を伝達するものであり、仮に、通信線の分岐部に不
具合があれば、その影響は広範囲に及ぶ。このため、多
重通信システムの信号線の分岐に使用されるコネクタの
圧接端子は、通常の配線の分岐に使用されるコネクタの
圧接端子よりも高い信頼性が要求される。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、複合環境試験におけるコネクタ接続部の耐
久性が高く、特に高信頼性が要求される用途に使用され
る圧接コネクタに好適の圧接端子を提供することを目的
とする。
のであって、複合環境試験におけるコネクタ接続部の耐
久性が高く、特に高信頼性が要求される用途に使用され
る圧接コネクタに好適の圧接端子を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧接端子
は、電線が圧入されるスリットが設けられた圧接端子に
おいて、前記電線が前記スリットに圧入された状態での
前記スリットの深さ方向に直交する平面における前記ス
リットの断面積をASL、前記電線の導体との接触面積を
AC として、面積比AC /ASLが1.3乃至2.8に設
定されていることを特徴とする。
は、電線が圧入されるスリットが設けられた圧接端子に
おいて、前記電線が前記スリットに圧入された状態での
前記スリットの深さ方向に直交する平面における前記ス
リットの断面積をASL、前記電線の導体との接触面積を
AC として、面積比AC /ASLが1.3乃至2.8に設
定されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】複合環境試験においては、ヒートサイクルによ
り圧接端子及び電線導体が熱膨張及び熱収縮し、電線導
体に対し熱応力が繰り返し加えられる。この熱応力の繰
り返しにより電線導体が熱疲労することが、電圧降下の
原因になると考えられる。従って、電線導体に加えられ
る熱応力を低減することにより、複合環境試験における
コネクタ接続部の耐久性を向上させることができる。電
線導体に加えられる熱応力は、後述するように、電線導
体と圧接端子との接触面積AC とスリットの断面積ASL
との面積比AC /ASLの関数になる。そこで、面積比A
C /ASLが所定の値以上となるようにスリット幅等を設
定することにより、電線導体に加えられる熱応力を低減
することができて、複合環境試験における耐久性を向上
させることができる。
り圧接端子及び電線導体が熱膨張及び熱収縮し、電線導
体に対し熱応力が繰り返し加えられる。この熱応力の繰
り返しにより電線導体が熱疲労することが、電圧降下の
原因になると考えられる。従って、電線導体に加えられ
る熱応力を低減することにより、複合環境試験における
コネクタ接続部の耐久性を向上させることができる。電
線導体に加えられる熱応力は、後述するように、電線導
体と圧接端子との接触面積AC とスリットの断面積ASL
との面積比AC /ASLの関数になる。そこで、面積比A
C /ASLが所定の値以上となるようにスリット幅等を設
定することにより、電線導体に加えられる熱応力を低減
することができて、複合環境試験における耐久性を向上
させることができる。
【0009】本発明においては、面積比AC /ASLを
1.3乃至2.8とする。面積比AC/ASLが1.3未
満の場合は、電線導体に加えられる熱応力を十分に低減
することができず、複合環境試験におけるコネクタ接続
部の耐久性が十分でない。一方、面積比AC /ASLが
2.8を超える場合は、スリット幅が狭くなり、製造が
困難になると共に、スリットに電線を圧入する際に電線
導体が切断する虞れがある。このため、面積比AC /A
SLは1.3乃至2.8とする。なお、面積比AC /ASL
が2.0以上の場合は、複合環境試験におけるコネクタ
接続部の耐久性が著しく向上する。従って、面積比AC
/ASLは、2.0乃至2.8であることがより一層好ま
しい。
1.3乃至2.8とする。面積比AC/ASLが1.3未
満の場合は、電線導体に加えられる熱応力を十分に低減
することができず、複合環境試験におけるコネクタ接続
部の耐久性が十分でない。一方、面積比AC /ASLが
2.8を超える場合は、スリット幅が狭くなり、製造が
困難になると共に、スリットに電線を圧入する際に電線
導体が切断する虞れがある。このため、面積比AC /A
SLは1.3乃至2.8とする。なお、面積比AC /ASL
が2.0以上の場合は、複合環境試験におけるコネクタ
接続部の耐久性が著しく向上する。従って、面積比AC
/ASLは、2.0乃至2.8であることがより一層好ま
しい。
【0010】
【実施例】以下、本発明について、更に詳細に説明す
る。図1(a)に示すように圧接端子3のスリット3a
に圧入された電線導体5に加えられる熱応力を考える場
合に、スリット3a間の間隔の1/2をl1a、スリット
3aと端子端部との間隔hの1/2をl1b、電線導体5
とスリット3a底部との間隔をlb とすると、電線導体
5と圧接端子3との接続を図1(b),(c)に示すよ
うな棒とはりとの接合の簡単な計算モデルに置き換える
ことができる。この計算モデルにおいて複合環境試験の
ヒートサイクルの温度差ΔTによって生じる熱応力σを
計算すると、下記数式1に示すようになる。
る。図1(a)に示すように圧接端子3のスリット3a
に圧入された電線導体5に加えられる熱応力を考える場
合に、スリット3a間の間隔の1/2をl1a、スリット
3aと端子端部との間隔hの1/2をl1b、電線導体5
とスリット3a底部との間隔をlb とすると、電線導体
5と圧接端子3との接続を図1(b),(c)に示すよ
うな棒とはりとの接合の簡単な計算モデルに置き換える
ことができる。この計算モデルにおいて複合環境試験の
ヒートサイクルの温度差ΔTによって生じる熱応力σを
計算すると、下記数式1に示すようになる。
【0011】
【数1】σ={kb・k1・k2(δl1+δl2)} /{(k1・k2+kb・k2+kb・k1)A} 但し、k1=A・E1/l1;棒1のばね定数 k2=A・E2/l2;棒2のばね定数 kb=E1・t・h3/(4lb 3);はりのばね定数 δl1=α1・ΔT・l1;棒1の伸び δl2=α2・ΔT・l2;棒2の伸び E1,α1;端子材料のヤング率及び線膨張係数 E2,α2;電線導体のヤング率及び線膨張係数 l1;棒1(端子)の長さ(l1=l1a+l1b) l2;棒2(電線導体)の長さ(l2=W′) t;はりの幅(端子の板厚) h;はりの高さ lb;はりの長さ W;圧接前の端子のスリット幅 W′;圧接後の端子のスリット幅 ΔT;温度上昇 A;棒1及び棒2の断面積(A=AC/2) AC;端子と電線導体との接触面積 この数式1を変形すると、下記数式2に示すようにな
る。
る。
【0012】
【数2】σ={kb・k1(δl1/W′+α2・ΔT)} /{(1/2)βt(k1+kb)+(kb・k1)/
E2} 但し、β=AC/ASL この数式2から、熱応力σはβ(即ち、AC /ASL)の
関数として表すことができることがわかる。
E2} 但し、β=AC/ASL この数式2から、熱応力σはβ(即ち、AC /ASL)の
関数として表すことができることがわかる。
【0013】一方、寿命に到達するまでのヒートサイク
ルのサイクル数Nと熱応力σとの関係は、実験的に下記
数式3(Langerの式)に示すように表すことができるこ
とがわかっている。
ルのサイクル数Nと熱応力σとの関係は、実験的に下記
数式3(Langerの式)に示すように表すことができるこ
とがわかっている。
【0014】
【数3】σ={E2/(4N1/2)}・ln{1/(1−
φ)}+σw 但し、σw;電線導体の引張り圧縮疲労限度 φ ;電線導体の静引張り破断絞り
φ)}+σw 但し、σw;電線導体の引張り圧縮疲労限度 φ ;電線導体の静引張り破断絞り
【0015】複合環境試験におけるヒートサイクルは、
1サイクルが24時間であるので、複合環境試験におけ
るコネクタ接続部の平均寿命μは下記数式4により表す
ことができる。
1サイクルが24時間であるので、複合環境試験におけ
るコネクタ接続部の平均寿命μは下記数式4により表す
ことができる。
【0016】
【数4】μ=24×N
【0017】これらの数式2,3,4から、コネクタ接
続部の平均寿命μは面積比AC /ASLの関数であること
がわかる。従って、面積比AC /ASLが所定の値以上と
なるようにスリット幅等を設定することにより、複合環
境試験におけるコネクタ接続部の平均寿命を所定の時間
以上とすることができる。本発明においては、面積比A
C /ASLを1.3以上とする。これにより、複合環境試
験におけるコネクタ接続部の平均寿命を2000時間以
上とすることができる。また、面積比AC /ASLを2.
0以上とすることにより、コネクタ接続部の平均寿命を
3000時間以上とすることができる。なお、面積比A
C /ASLが2.8を超える場合は、スリットの幅が狭く
なり、スリットの形成が困難になると共に、スリットに
電線を圧入するときに電線導体が切断されやすくなる。
このため、面積比AC /ASLは2.8以下であることが
必要である。
続部の平均寿命μは面積比AC /ASLの関数であること
がわかる。従って、面積比AC /ASLが所定の値以上と
なるようにスリット幅等を設定することにより、複合環
境試験におけるコネクタ接続部の平均寿命を所定の時間
以上とすることができる。本発明においては、面積比A
C /ASLを1.3以上とする。これにより、複合環境試
験におけるコネクタ接続部の平均寿命を2000時間以
上とすることができる。また、面積比AC /ASLを2.
0以上とすることにより、コネクタ接続部の平均寿命を
3000時間以上とすることができる。なお、面積比A
C /ASLが2.8を超える場合は、スリットの幅が狭く
なり、スリットの形成が困難になると共に、スリットに
電線を圧入するときに電線導体が切断されやすくなる。
このため、面積比AC /ASLは2.8以下であることが
必要である。
【0018】次に、本発明の実施例について添付の図面
を参照して説明する。図2は本発明の実施例に係る圧接
端子を示す斜視図である。本実施例に係る圧接端子3
は、面積比AC /ASLが1.3乃至2.8となるように
スリット3aの幅及び厚さ等が設定されている。この場
合に、ASLは、スリット3aに電線4を圧入した後のス
リットaの幅をW′、圧接端子3の厚さをtとすると、
ASL=W′×tである。また、電線導体と端子との接触
面積AC は、図3に示すように、電線4の各導体素線5
の圧接端子3に対する接触長さL1,L2,L3,L4の合
計と圧接端子3の厚さtとの積、即ち、AC =(L1+
L2+L3+L4)×tである。
を参照して説明する。図2は本発明の実施例に係る圧接
端子を示す斜視図である。本実施例に係る圧接端子3
は、面積比AC /ASLが1.3乃至2.8となるように
スリット3aの幅及び厚さ等が設定されている。この場
合に、ASLは、スリット3aに電線4を圧入した後のス
リットaの幅をW′、圧接端子3の厚さをtとすると、
ASL=W′×tである。また、電線導体と端子との接触
面積AC は、図3に示すように、電線4の各導体素線5
の圧接端子3に対する接触長さL1,L2,L3,L4の合
計と圧接端子3の厚さtとの積、即ち、AC =(L1+
L2+L3+L4)×tである。
【0019】以下、本実施例に係る圧接端子を実際に製
造し、複合環境試験におけるコネクタ接続部の平均寿命
を調べた結果について、従来例と比較して説明する。下
記表1に示す材質、板厚及びスリット幅の圧接端子を製
造し、これらの圧接端子を図6に示すようにハウジング
1内に搭載して、電線4を圧入した。そして、電線圧接
後のスリットの幅及び圧接端子と電線導体との接触面積
を調べた。また、従来例として、従来の圧接端子の板
厚、スリット幅及び圧接端子と電線導体との接触面積を
調べた。これらの結果を、表1に併せて示す。
造し、複合環境試験におけるコネクタ接続部の平均寿命
を調べた結果について、従来例と比較して説明する。下
記表1に示す材質、板厚及びスリット幅の圧接端子を製
造し、これらの圧接端子を図6に示すようにハウジング
1内に搭載して、電線4を圧入した。そして、電線圧接
後のスリットの幅及び圧接端子と電線導体との接触面積
を調べた。また、従来例として、従来の圧接端子の板
厚、スリット幅及び圧接端子と電線導体との接触面積を
調べた。これらの結果を、表1に併せて示す。
【0020】そして、これらの圧接端子を組み込んだ圧
接コネクタを複合環境試験してコネクタ接続部の平均寿
命を調べた。その結果を、面積比AC /ASLと共に下記
表2に示す。なお、複合環境試験は、前述の条件(図9
に示すヒートサイクルで、振動の周波数が11.7〜2
00Hz、加速度が21.6m/sec2)で実施した。ま
た、サンプル数は、各端子について20個づつとした。
接コネクタを複合環境試験してコネクタ接続部の平均寿
命を調べた。その結果を、面積比AC /ASLと共に下記
表2に示す。なお、複合環境試験は、前述の条件(図9
に示すヒートサイクルで、振動の周波数が11.7〜2
00Hz、加速度が21.6m/sec2)で実施した。ま
た、サンプル数は、各端子について20個づつとした。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】この表2から明らかなように、従来の圧接
端子においては、いずれも面積比AC /ASLが1.2以
下であり、複合環境試験におけるコネクタ接続部の平均
寿命が1452時間以下と短い。一般的な用途に使用す
る圧接コネクタの場合は、これらの圧接端子を使用して
も支障はないが、多重伝送システム等に使用する圧接コ
ネクタの圧接端子としては信頼性が満足できるものでは
ない。一方、実施例1〜5の圧接端子を組み込んだ圧接
コネクタは、いずれも2023時間以上の平均寿命を有
し、特に、面積比AC /ASLが2.13以上である実施
例4,5はいずれも平均寿命が3425時間以上と、極
めて良好な耐久性を有している。
端子においては、いずれも面積比AC /ASLが1.2以
下であり、複合環境試験におけるコネクタ接続部の平均
寿命が1452時間以下と短い。一般的な用途に使用す
る圧接コネクタの場合は、これらの圧接端子を使用して
も支障はないが、多重伝送システム等に使用する圧接コ
ネクタの圧接端子としては信頼性が満足できるものでは
ない。一方、実施例1〜5の圧接端子を組み込んだ圧接
コネクタは、いずれも2023時間以上の平均寿命を有
し、特に、面積比AC /ASLが2.13以上である実施
例4,5はいずれも平均寿命が3425時間以上と、極
めて良好な耐久性を有している。
【0024】次に、面積比AC /ASLが相互に異なる圧
接端子を更に製造し、これらの圧接端子を組み込んだ圧
接コネクタに対し複合環境試験を実施した。図4は、横
軸に面積比AC /ASLをとり、縦軸に複合環境試験にお
けるコネクタ接続部の平均寿命をとって、両者の関係を
示すグラフ図である。この図4から明らかなように、面
積比AC /ASLを1.3以上とすることにより、平均寿
命を2000時間以上とすることができ、面積比AC /
ASLを2.0以上とすることにより、平均寿命を300
0時間以上とすることができる。
接端子を更に製造し、これらの圧接端子を組み込んだ圧
接コネクタに対し複合環境試験を実施した。図4は、横
軸に面積比AC /ASLをとり、縦軸に複合環境試験にお
けるコネクタ接続部の平均寿命をとって、両者の関係を
示すグラフ図である。この図4から明らかなように、面
積比AC /ASLを1.3以上とすることにより、平均寿
命を2000時間以上とすることができ、面積比AC /
ASLを2.0以上とすることにより、平均寿命を300
0時間以上とすることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る圧接端
子は、面積比AC /ASLが所定の範囲に設定されている
から、複合環境試験におけるコネクタ接続部の寿命を向
上させることができる。従って、本発明に係る圧接端子
は、多重伝送システムの信号線の分岐等のように高信頼
性が要求される用途に使用される圧接コネクタの圧接端
子として極めて好適である。
子は、面積比AC /ASLが所定の範囲に設定されている
から、複合環境試験におけるコネクタ接続部の寿命を向
上させることができる。従って、本発明に係る圧接端子
は、多重伝送システムの信号線の分岐等のように高信頼
性が要求される用途に使用される圧接コネクタの圧接端
子として極めて好適である。
【図1】(a)は圧接端子と電線導体との接続を示す模
式図、(b)は同じくその接続部における熱応力と等価
の熱応力を示す棒とはりとの接合を示す模式図、(c)
は同じくその熱応力の計算モデルを示す模式図である。
式図、(b)は同じくその接続部における熱応力と等価
の熱応力を示す棒とはりとの接合を示す模式図、(c)
は同じくその熱応力の計算モデルを示す模式図である。
【図2】本発明の実施例に係る圧接端子を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】導体素線と圧接端子との接触長さを示す模式図
である。
である。
【図4】面積比AC /ASLと複合環境試験におけるコネ
クタ接続部の平均寿命との関係を示すグラフ図である。
クタ接続部の平均寿命との関係を示すグラフ図である。
【図5】ワイヤーハーネスの分岐に使用される圧接コネ
クタの1例を示す斜視図である。
クタの1例を示す斜視図である。
【図6】同じくその組立図である。
【図7】同じくその断面図である。
【図8】圧接端子と電線との接続状態を示す模式図であ
る。
る。
【図9】複合環境試験におけるヒートサイクルを示す図
である。
である。
1;ハウジング 2;コネクタカバー 2a;ロックレバー 2b;突起 3;圧接端子 3a;スリット 4;電線 5;導体素線
Claims (2)
- 【請求項1】 電線が圧入されるスリットが設けられた
圧接端子において、前記電線が前記スリットに圧入され
た状態での前記スリットの深さ方向に直交する平面にお
ける前記スリットの断面積をASL、前記電線の導体との
接触面積をAC として、面積比AC /ASLが1.3乃至
2.8に設定されていることを特徴とする圧接端子。 - 【請求項2】 前記面積比AC /ASLが2.0乃至2.
8に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
圧接端子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6007279A JPH07220771A (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 圧接端子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6007279A JPH07220771A (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 圧接端子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07220771A true JPH07220771A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11661596
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6007279A Pending JPH07220771A (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 圧接端子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07220771A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11329523A (ja) * | 1998-05-18 | 1999-11-30 | Honda Motor Co Ltd | 圧接形コネクタ |
-
1994
- 1994-01-26 JP JP6007279A patent/JPH07220771A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11329523A (ja) * | 1998-05-18 | 1999-11-30 | Honda Motor Co Ltd | 圧接形コネクタ |
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