JPH0722232A - 超電導電磁石の支持構造 - Google Patents

超電導電磁石の支持構造

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JPH0722232A
JPH0722232A JP15031093A JP15031093A JPH0722232A JP H0722232 A JPH0722232 A JP H0722232A JP 15031093 A JP15031093 A JP 15031093A JP 15031093 A JP15031093 A JP 15031093A JP H0722232 A JPH0722232 A JP H0722232A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大きな熱収縮を吸収でき、大きな剛性を有する
機械的に優れた超電導電磁石の支持構造を提供する。 【構成】真空容器5内に収納された輻射シールド4およ
び超電導コイル3を支持するサポート20の固定部に、
円弧面から形成され圧縮荷重と引張荷重を受ける荷重支
持面をそれぞれ設け、これらの荷重支持面を同一の回転
中心とした複数の球面座21,22,25を配置したも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空容器(断熱容器)内
に輻射シールドおよび超電導コイルを収納した超電導電
磁石の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の超電導電磁石の一例を示
す。この超電導電磁石1は超電導コイル2を有し、この
超電導コイル2に通電することにより磁場を発生する。
超電導コイル2は超電導状態を保つため、常に極低温に
保持される必要がある。そのため、例えば超電導コイル
2はコイル容器3内に設けられ、その外側に輻射シール
ド4が配置され、最終的にそれらが真空容器5中に収納
されて超電導電磁石1を構成している。
【0003】次に、コイル容器3および輻射シールド4
がどのように支持されているかを説明する。
【0004】輻射シールド4は真空容器5から吊りサポ
ート6aにより吊り下げられるとともに、軸サポート7
により横方向に引張られている。この軸サポート7は左
右に配置されているので、輻射シールド4の横方向の動
きが拘束される。そして、輻射シールド4の重量は支持
サポート6bにより支持されている。
【0005】これと同様に、超電導コイル2を内蔵した
コイル容器3も吊りサポート6a,軸サポート7によ
り、それぞれ吊り下げられるとともに、横方向へ引張ら
れて動きが拘束される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た超電導電磁石1において、磁場を発生させるため、超
電導コイル2に通電するには、超電導コイル2を極低温
まで冷却し、超電導状態に保持しなければならない。こ
の時、コイル容器3および輻射シールド4も極低温まで
冷却され、それぞれ収縮することになるため、それらを
支持している吊りサポート6a、支持サポート6b、お
よび軸サポート7には、収縮に伴う応力が発生すること
になる。
【0007】一般的に、この応力は超電導磁石1の大き
さが大きくなればなるほど大きくなる傾向にある。例え
ば、コイル容器3の長さが8000mmで,軸サポート7
の材料としてガラス繊維強化プラスチック(FRP)を
使用し、その長さを800mmとした場合、極低温まで冷
却すると、軸サポート7には100Kgf/mm2 以上の応力
が発生し、破断してしまうこともある。
【0008】そのため、従来は例えば図5に示すように
軸サポート7に皿ばね8を挿入し、この皿ばね8の収縮
により、冷却により発生する過大な応力を吸収する構造
を採用している。そして、図5において、軸サポート7
にはねじ杆9が固着され、このねじ杆9はコイル容器3
に固定した固定座3aに挿通されるとともに、皿ばね8
を装着して2つのナット10,10が螺合されている。
【0009】すなわち、コイル容器3の熱収縮に伴う応
力が図5において左方向に生じたとすると、コイル容器
3に固定した固定座3aも左方向に動く。ここで,軸サ
ポート7およびねじ杆9は固定状態にあるので、皿ばね
8が縮んで熱収縮を吸収する。
【0010】しかしながら、その状態でコイル容器3に
電磁力がかかると、固定座3aは左方向へは移動しにく
いが、右方向へは容易に移動するため、軸サポート7の
機能を果さない。
【0011】また、コイル容器3は、冷却により半径方
向に収縮するため、軸サポート7には曲げ応力もかかる
ことになる(冷却によりコイル容器3が縮むため、吊り
サポート6aにも同様の曲げ応力が発生する)。そのた
め、従来はこの曲げ応力が軸サポート7にかからないよ
うに、図6に示すような球面座12,13を設けた構造
のものが採用されている。
【0012】すなわち、図6に示す支持構造は、固定座
3aに球面座12が固定される一方、球面座13がねじ
杆9に螺合されているため、コイル容器3へ曲げ応力が
発生すると、球面座12は球面座13に対して回転して
軸サポート7に曲げ応力がかからないようにしている。
【0013】しかしながら、この球面座12,13を設
けた構造では、図6においてコイル容器3への左方向の
引張荷重しか支持できず、右方向の圧縮荷重がかかった
ときには、固定座3aに固定した球面座12が移動して
役に立たない。そのため、このような球面座サポートを
採用すると、必然的にコイル容器3の両側に軸サポート
7を取り付けなければならないが、前述のように特に大
きな超電導磁石では冷却による縮みが大きくなり、強度
的に成立しないことになる。
【0014】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、大きな熱収縮を吸収でき、大きな剛性を有する
機械的に優れた超電導電磁石の支持構造を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超電導電磁
石の支持構造は、上述した課題を解決するために、真空
容器内に収納された輻射シールドおよび超電導コイルを
支持するサポートの固定部に、円弧面から形成され圧縮
荷重と引張荷重を受ける荷重支持面をそれぞれ設け、こ
れらの荷重支持面を同一の回転中心とした複数の球面座
を配置したものである。
【0016】
【作用】上記の構成を有する本発明において、輻射シー
ルドおよび超電導コイルを支持するサポートは、圧縮荷
重および引張荷重を受けることができるため、サポート
を輻射シールドおよび超電導コイルの片側だけに設けれ
ば支持でき、その結果冷却による軸方向の熱収縮に対し
て自由になり、サポートには過大な引張り応力が発生し
ない。
【0017】また、超電導コイルの半径方向の熱収縮に
より発生していた曲げ応力は、サポートの固定部に同一
の回転中心とした球面座を配置したことにより、その回
転中心を起点としてサポートが容易に回転し、上記と同
様に過大な曲げ応力が発生しない。
【0018】さらに、サポートにはばね等を装着しない
ので、非常に剛性の高いサポートとなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】図1〜図3は本発明に係る超電導電磁石の
支持構造の一実施例を示す。なお、従来の構成と同一ま
たは対応する部分には図4〜図6と同一の符号を用いて
説明する。
【0021】図1に示すように、真空容器5内には輻射
シールド4および超電導コイルを有するコイル容器3と
が収納されている。輻射シールド4は複数個の吊りサポ
ート6a(図4参照:図1では省略)により吊り下げら
れるとともに、支持サポート6b(図4参照:図1では
省略)により重力方向の荷重が支持されている。そし
て、輻射シールド4は複数個の軸サポート7(図4参
照:図1では省略)により軸方向の荷重が支持されてい
る。
【0022】コイル容器3は輻射シールド4と同様に複
数個の吊りサポート6a(図4参照:図1では省略)、
およびサポート20により、それぞれ重力方向の荷重お
よび軸方向荷重が支持されている。サポート20は一端
がコイル容器3に、他端が真空容器1にそれぞれ固定さ
れている。
【0023】図2はコイル容器3とサポート20との固
定状態を示す。図2に示すように、固定座3aはコイル
容器3に溶接またはボルト締めにより固定される。球面
座21,21は固定座3aの両側に固定されており、こ
のとき、2つの球面座21,21の球面(円弧面)は回
転中心P1を中心として相当直径φDの同心になってい
る。
【0024】この球面座21の両側には、球面座21の
相当直径とほぼ同じか僅かに大きな相当直径の球面座2
2,22が配置される。球面座21,球面座22,およ
び固定座3aには、サポート20の軸20aの通る孔が
穿設されており、この孔を軸20aが挿通し、軸20a
の先端に形成したねじ部20bに2つのナット23,2
3が螺合することで、サポート20は固定される。
【0025】図3は真空容器5とサポート20との固定
状態を示す。図3に示すように、球面受け座25は真空
容器5に溶接、ボルト締めまたはそれ自体に加工された
ねじにより固定される。この球面受け座25には相当半
径R1の球面が加工されている一方、サポート10の端
部には両側をP2を中心とした同心になるような球面に
加工された球面ナット26(球面の相当半径がそれぞれ
R1,R2)が螺合されている。
【0026】球面ナット26の外側には球面押え座27
が取り付けられ、この球面押え座27の球面ナット26
の接触側には、相当半径R2にほぼ同じか僅かに小さな
相当半径の球面が加工されている。そして、球面押え座
27はそれ自体に加工されたねじにより球面受け座25
に固定されている。
【0027】次に、本実施例の作用について説明する。
【0028】上記のような構成にすると、コイル容器
3、輻射シールド2が冷却により収縮しても固定座3a
の両側に取り付けられた球面座21,21および球面座
22,22が回転中心P1を中心とした同一球面となっ
ているため、サポート20は回転中心P1を中心にして
容易に回転し、サポート20に過大な曲げ応力はかから
ない。
【0029】同様に、真空容器5側のサポート20に取
り付けられた球面ナット26の両側には、回転中心P2
を中心として相当半径R1,R2が同心となるように球
面が形成されているため、サポート20は回転中心P2
を中心として容易に回転し、やはりサポート20に過大
な曲げ応力は発生しない。
【0030】また、荷重支持面はそれぞれ固定座3a、
球面ナット26の両側に位置するため、このように構成
したサポート20で引張荷重または圧縮荷重の双方を受
けることが可能となる。
【0031】このように本実施例によれば、引張荷重ま
たは圧縮荷重の双方を受けられるので、サポート20
は、コイル容器3の片側のみに設ければよく、その結
果、軸方向の熱収縮に対してほとんど拘束されず、サポ
ート20には過大な引張応力は発生しない。
【0032】また、コイル容器3の径方向の熱収縮は、
サポート20の各固定位置の回転中心P1,P2を中心
として軸サポートが回転するため、大きな曲げ応力も発
生しない。
【0033】さらに、ばね等の軸サポートの剛性を低下
する要素も使用していないため、軸サポートの剛性は非
常に高いものとなる。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施例の他に、図2お
よび図3の構造のみをそれぞれ真空容器1側、コイル容
器3側に使用したり、上記実施例とは逆に図2を真空容
器1側、図3をコイル容器3側に使用しても同様の効果
が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る超電
導電磁石の支持構造によれば、真空容器内に収納された
輻射シールドおよび超電導コイルを支持するサポートの
固定部に、円弧面から形成され圧縮荷重と引張荷重を受
ける荷重支持面をそれぞれ設け、これらの荷重支持面を
同一の回転中心とした複数の球面座を配置したことによ
り、冷却時に大きな熱収縮を吸収し、サポートに過大な
引張り応力や曲げ応力を発生させることがない。
【0036】また、サポートにばね等を用いていないの
で、剛性の高い機械的に優れたサポートを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超電導電磁石の支持構造の一実施
例を示す断面図。
【図2】本実施例においてコイル容器とサポートとの固
定状態を示す拡大断面図。
【図3】本実施例において真空容器とサポートとの固定
状態を示す拡大断面図。
【図4】従来の超電導電磁石を示す断面図。
【図5】従来例においてばねを用いてサポートを固定し
た状態を示す拡大図。
【図6】従来例において球面座を用いてサポートを固定
した状態を示す拡大図。
【符号の説明】
1 超電導電磁石 2 超電導コイル 3 コイル容器 3a 固定座 4 輻射シールド 5 真空容器 6a 吊りサポート 6b 支持サポート 7 軸サポート 20 サポート 21 球面座 22 球面座 23 ナット 25 球面受け座 26 球面ナット 27 球面押え座

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に収納された輻射シールドお
    よび超電導コイルを支持するサポートの固定部に、円弧
    面から形成され圧縮荷重と引張荷重を受ける荷重支持面
    をそれぞれ設け、これらの荷重支持面を同一の回転中心
    とした複数の球面座を配置したことを特徴とする超電導
    電磁石の支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013040650A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Ihi Corp スラスト軸受
CN108806917A (zh) * 2018-06-29 2018-11-13 苏州超磁半导体科技有限公司 一种超导磁体低温结构支撑杆
CN112447354A (zh) * 2020-12-16 2021-03-05 上海辰昊超导科技有限公司 用于超导磁体的防低温冷缩偏心定位装置

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JP2013040650A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Ihi Corp スラスト軸受
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